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公開番号2021088877
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210610
出願番号2019219983
出願日20191204
発明の名称コンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法及びせん断補強構造
出願人日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
代理人個人,個人
主分類E04G 23/02 20060101AFI20210514BHJP(建築物)
要約【課題】可撓性のロープ状体の連続繊維補強部材を用いてコンクリート部材のせん断補強を極めて有効にしかも簡易な方法でなし得るコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法及びせん断補強構造を提供する。
【解決手段】コンクリート構造物を構成する部材軸方向に延在するコンクリート部材120のせん断補強を連続繊維補強部材を用いて行うコンクリート構造物におけるコンクリー部材のせん断補強方法であって、ロープ状体の連続繊維補強部材1に樹脂を含浸させ、樹脂含浸された連続繊維補強部材の定着部1aを、コンクリート部材の部材軸に直交して周方向に沿って形成された定着用溝20(20a、20b)に配設してコンクリート部材に接着すると共に、ロープ状体の連続繊維補強部材の両端の取付部1bを、コンクリート部材、又は、コンクリート部材に隣接する他のコンクリート部材に形成された取付孔部10に埋め込み、定着する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート構造物を構成する部材軸方向に延在するコンクリート部材のせん断補強を連続繊維補強部材を用いて行うコンクリート構造物におけるコンクリー部材のせん断補強方法であって、
前記連続繊維補強部材は、一方向に並列に引き揃えられている20〜200本の連続繊維ストランドであって、前記連続繊維ストランドの長手方向に沿って延在したロープ状体を形成するように賦形されており、
前記ロープ状体の連続繊維補強部材に樹脂を含浸させ、
前記樹脂含浸された連続繊維補強部材を、前記コンクリート部材の部材軸に直交して周方向に沿って形成された溝に配設して前記コンクリート部材に接着すると共に、
前記ロープ状体の連続繊維補強部材の両端の取付部を、前記コンクリート部材、又は、前記コンクリート部材に隣接する他のコンクリート部材に形成された取付孔部に埋め込み、定着する、
ことを特徴とするコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
前記連続繊維ストランドは、繊維径が5〜20μmの連続した強化繊維を3000〜96000本一方向に収束した連続強化繊維束であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項3】
各前記連続繊維ストランドを構成する前記強化繊維の横断面積の総和が0.1〜5mm

であることを特徴とする請求項2に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項4】
前記連続繊維ストランドの前記強化繊維は、ヤング率が70〜720GPaであることを特徴とする請求項2又は3に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項5】
前記強化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維などの無機繊維、又は、アラミド繊維などの有機繊維であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項6】
前記連続繊維補強部材は、
一方向に並列に引き揃えられている20〜200本の前記連続繊維ストランドと、拘束糸がループ状に縦方向に連続して鎖編み目を形成しながら編成されて作製された複数の縦方向の編み組織により形成された編み構造と、を有し、
各前記連続繊維ストランドを、前記編み構造における前記縦方向に連続的に編成された前記編み組織の前記鎖編み目を貫通して挿入し、そして、前記縦方向の編み組織に対して横方向に挿入された挿入糸で互いに隣接した前記編み組織を結束することによって、前記縦方向編み組織の中に挿入された各前記連続繊維ストランドは、各前記連続繊維ストランドが互いに0.1〜20mmだけ離間して形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項7】
前記拘束糸及び前記挿入糸は、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル系、ポリビニルアルコール系、ポリオレフィン系の繊維、アラミド繊維などの有機繊維;チタン繊維、スチール繊維などの金属繊維;炭素繊維、ガラス繊維などの無機繊維;を単独で、又は、複数種混入して作製される糸条であることを特徴とする請求項6に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項8】
前記挿入糸は、前記編み組織に対して一定のコース毎に振って編み込まれていることを特徴とする請求項6又は7に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項9】
各前記連続繊維ストランドは、複数の連続繊維ストランドを積層して形成されることを特徴とする請求項6〜8のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項10】
前記連続繊維補強部材を平面状としたときは、幅が10〜500mmであり、前記連続繊維補強部材を円筒状としたときは、直径が3〜500mmとされることを特徴とする請求項6〜9のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項11】
前記取付孔部に充填樹脂を充填し、その後、前記連続繊維補強部材の前記取付部を、前記充填樹脂が充填された取付孔部に埋め込み、前記取付孔部に固着する、
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項12】
前記連続繊維補強部材の前記取付部の先端部に細長棒材を取付け、前記棒材を前記充填樹脂が充填された取付孔部に押し込むことにより、前記連続繊維補強部材の取付部を前記棒材と共に前記充填樹脂が充填された取付孔部に埋め込み、前記前記取付孔部に固着する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項13】
前記連続繊維補強部材は、断面が円形或いは矩形状とされることを特徴とする請求項1〜12のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項14】
前記含浸樹脂が硬化された前記連続繊維補強部材は、断面が円形状とされる場合には、直径が8〜50mmとされ、断面が矩形状とされる場合には、幅8〜30mm、厚さが5〜20mmとされることを特徴とする請求項13に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項15】
前記取付孔部は、直径が8〜50mmの円形状か又は縦幅及び横幅がそれぞれ8〜30mmの矩形状とされ、深さが100〜400mmとされ、前記コンクリート部材の部材軸方向に沿って間隔100〜500mmにて形成されることを特徴とする請求項1〜14のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項16】
前記連続繊維補強部材に含浸される樹脂は、常温硬化型或は熱硬化型のエポキシ樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、又は、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂;ナイロン、ポリアミド、PEEKなどの熱可塑性樹脂;又は、熱可塑性エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項17】
前記含浸樹脂が硬化された前記連続繊維補強部材は、樹脂含浸硬化後の断面積が40〜2000mm

であることを特徴とする請求項1〜16のいずれかの項に記載のコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法。
【請求項18】
コンクリート構造物を構成する部材軸方向に延在するコンクリート部材のせん断補強を連続繊維補強部材を用いて行うコンクリート構造物におけるコンクリー部材のせん断補強構造であって、
一方向に並列に引き揃えられている20〜200本の連続繊維ストランドにて形成され、前記連続繊維ストランドの長手方向に沿って延在したロープ状体に賦形され、樹脂含浸された前記連続繊維補強部材を、前記コンクリート部材の部材軸に直交して周方向に沿って形成された溝に配設して前記コンクリート部材に接着すると共に、
前記ロープ状体の連続繊維補強部材の両端取付部が、前記コンクリート部材、又は、前記コンクリート部材に隣接する他のコンクリート部材に形成された取付孔部に埋め込み、定着されている、
ことを特徴とするコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、連続した強化繊維を含む連続繊維補強部材を使用して、耐震補強のためにコンクリート構造物を補修補強(以後、単に「補強」という。)するコンクリート構造物の補強方法に関するものである。特に、本発明は、例えば橋梁、建築物等のコンクリート構造物を構成する桁、梁、柱等の部材軸方向に延在するコンクリート部材のせん断補強をなすためのコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法及びせん断補強構造に関するものである。
続きを表示(約 5,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、既存或いは新設の各種のコンクリート構造物の桁、梁、柱などの部材軸方向に延在するコンクリート部材のせん断補強においては、コンクリート部材の表面に補強材として炭素繊維シートやアラミド繊維シートなどの繊維シートをエポキシ樹脂にて貼り付けたり、周方向に巻き付けたりする連続繊維シート接着工法が行われている。
【0003】
しかし、コンクリート構造物の桁、梁、柱などのコンクリート部材のせん断補強においては、桁、梁、柱などに壁やスラブ(床)などが一体に形成された矩形、T形及びI形断面をもつコンクリート部材が多く、従って、連続繊維シート接着工法を適用する場合には、閉鎖型に巻き付けることができない場合が殆どとされている。斯かる構造のコンクリート部材のせん断補強においては、コンクリート部材に接着した繊維シートの端部がコンクリート部材から剥離するのを防止することが重要である。そのために、従来、繊維シートの端部を鋼板とアンカーボルトにより機械式にコンクリート部材に定着することが行われていた(例えば、非特許文献1を参照)。斯かる機械式定着方法は、手間が掛かり、また、騒音、振動の問題も有していた。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1においては、本願添付の図14(a)、(b)に示すように、炭素繊維等の強化繊維材料から成る補強シートC1を、柱110や梁120等のコンクリート部材の周方向に沿って配設し、補強シートC1の端部をコンクリート部材110、120、又は、これに隣接する床130や壁160のコンクリート部材部分に形成された溝150に定着させる柱や梁等のコンクリート部材のせん断補強構造を開示している。
【0005】
また、特許文献2は、本願添付の図15(a)、(b)、(c)に示すように、炭素繊維等の複数本の強化繊維を長さ方向の一部で一体に束ねた定着用アンカーD1の、その束ねた部分D1aを柱110、梁120、床130、壁160等のコンクリート部材に形成された孔に定着させ、且つ、束ねていない部分D1bをコンクリート部材の表面に沿わせた状態で配設し、一方、例えば炭素繊維等から成るシート状の補強材(せん断補強シート)C1をコンクリート部材の周方向に沿わせて配設して、補強シートC1の端部を定着用アンカーD1の束ねていない部分D1bに重ねて接合することによって、補強シートC1が定着用アンカーD1を介してコンクリート部材に定着するようにしたコンクリート部材のせん断補強構造及びせん断補強工法を開示している。特許文献2は、更に、繊維シートC1と定着用アンカーD1とが重なる部分には、定着補強部材C2を重ねて配設することを開示している。
【0006】
特許文献3には、本願添付の図16(a)に示すように、多数本の連続繊維ストランドを一方向に引き揃え、一端部或いは両端部に扇形状或いはラッパ形状の拡開部分10Paと、その他の部分に細幅或いは縮径部分10Pbを有する定着用アンカー10Pを示している。この定着用アンカー10Pは、図16(b)に示すように、柱220に近接した袖壁260の部分に形成された貫通孔に、定着用アンカー10Pを通し、貫通孔内に位置する中央部10Pbの両端部分10Paを扇状に成形して拡げ、柱220の左側外周面と右側外周面とに分断して貼り付けられた強化繊維シート50に樹脂を使用して貼り付け、分断された強化繊維シート50を連結する方法が記載されている。
【0007】
また、特許文献4には、コンクリート構造物の表面に溝を形成し、この溝に多数本の連続強化繊維と未硬化の樹脂を有する可撓性の連続繊維補強部材を配置し、樹脂を硬化すると共に、固着剤にて切削溝内に定着することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平11−93427号公報
特開平11−152931号公報
特許第4463657号公報
特開2018−109268号公報
【非特許文献】
【0009】
「コンクリート部材の補修・補強に関する共同研究報告書(III)−炭素繊維シート接着工法による道路橋コンクリート部材の補修・補強に関する設計・施工指針(案)−」平成11年12月、建設省土木研究所、構造橋梁部 橋梁研究室、炭素繊維補修・補強工法技術研究会、第64頁〜第72頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記特許文献1、2、3に記載のコンクリート部材のせん断補強構造及びせん断補強工法によれば、非特許文献1に教示するような補強シートの端部を鋼板とアンカーボルトにより機械式にコンクリート部材に定着することは行われてはおらず、この点では、従来の機械式定着方法が有する問題を解決することができる。
【0011】
しかしながら、上記特許文献1、2、3に記載のコンクリート部材のせん断補強構造及びせん断補強工法は、炭素繊維等の強化繊維をシート状に加工した補強シートをコンクリート部材の表面の周方向に沿わせて接着することにより桁、梁、柱などのせん断補強をする補強方法である。従って、補強対象となるコンクリート部材の表面に補強シートを接着するために、コンクリート部材表面のケレン処理が必須とされる。また、補強シートは、コンクリート部材の長手方向の出隅部CR(図15(c)参照)が凸状角部とされる場合にはこの角部には接着することができず、従って、部材の長手方向の出隅部全域にわたって湾曲状に加工する、所謂「R部形成」作業が余儀なくされる。斯かるケレン処理及び「R部形成」作業は、多くの作業時間とコストを必要とする。
【0012】
特許文献4に記載の補強方法は、上述したように、可撓性のドライの連続繊維補強部材に樹脂を含浸して切削溝に押し込んで設置する補強方法であるが、補強対象は平坦な床版や桁の平面部とされ、コンクリート部材のせん断補強をなすものではない。
【0013】
そこで、本発明者らは、多くの研究、実験を行った結果、多数本の強化繊維を長手方向に束ねて形成される紐状又はロープ状(単に、「ロープ状体」という。)の可撓性とされる連続繊維補強部材を補強対象物のコンクリート部材の表面に沿って形成した溝に埋め込み、連続繊維補強部材の両端部は、このコンクリート部材、又は、このコンクリート部材に隣接する他のコンクリート部材に形成された取付孔部に埋め込み、定着することで、コンクリート部材のせん断補強を極めて好適になし得ることを見出した。つまり、この新規な補強方法によれば、従来必要としたコンクリート部材表面全域に渡ってのケレン処理を必要とせず、また、従来の繊維シート端部を定着するための定着用アンカーを別個に必要とすることもない。
【0014】
更に、本発明者らは、更に多くの研究、実験を行った結果、特に、上記特許文献3に記載する多数本の連続繊維ストランドを、編み組織の拘束糸と編み組織を結束する挿入糸により平帯状又は円筒状に保形された特異な構造の可撓性を有する定着用アンカーが有する形態安定性、取扱い容易性、及び、優れた施工性に着目し、この定着用アンカーを連続繊維補強部材として使用し、コンクリート部材のせん断補強を極めて好適に行い得ることを見出した。
【0015】
本発明は、本発明者らの斯かる新規な知見に基づくものである。
【0016】
つまり、本発明の目的は、可撓性のロープ状体の連続繊維補強部材を用いてコンクリート部材のせん断補強を極めて有効にしかも簡易な方法でなし得るコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法及びせん断補強構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的は、本発明に係るコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法及びせん断補強構造にて達成される。本発明の第一の態様によると、コンクリート構造物を構成する部材軸方向に延在するコンクリート部材のせん断補強を連続繊維補強部材を用いて行うコンクリート構造物におけるコンクリー部材のせん断補強方法であって、
前記連続繊維補強部材は、一方向に並列に引き揃えられている20〜200本の連続繊維ストランドであって、前記連続繊維ストランドの長手方向に沿って延在したロープ状体を形成するように賦形されており、
前記ロープ状体の連続繊維補強部材に樹脂を含浸させ、
前記樹脂含浸された連続繊維補強部材を、前記コンクリート部材の部材軸に直交して周方向に沿って形成された溝に配設して前記コンクリート部材に接着すると共に、
前記ロープ状体の連続繊維補強部材の両端の取付部を、前記コンクリート部材、又は、前記コンクリート部材に隣接する他のコンクリート部材に形成された取付孔部に埋め込み、定着する、
ことを特徴とするコンクリート構造物におけるコンクリート部材のせん断補強方法が提供される。
【0018】
本発明の一実施態様によると、前記連続繊維ストランドは、繊維径が5〜20μmの連続した強化繊維を3000〜96000本一方向に収束した連続強化繊維束である。
【0019】
本発明の他の実施態様によると、各前記連続繊維ストランドを構成する前記強化繊維の横断面積の総和が0.1〜5mm

である。
【0020】
本発明の他の実施態様によると、前記連続繊維ストランドの前記強化繊維は、ヤング率が70〜720GPaである。
【0021】
本発明の他の実施態様によると、前記強化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維などの無機繊維、又は、アラミド繊維などの有機繊維である。
【0022】
本発明の他の実施態様によると、前記連続繊維補強部材は、
一方向に並列に引き揃えられている20〜200本の前記連続繊維ストランドと、拘束糸がループ状に縦方向に連続して鎖編み目を形成しながら編成されて作製された複数の縦方向の編み組織により形成された編み構造と、を有し、
各前記連続繊維ストランドを、前記編み構造における前記縦方向に連続的に編成された前記編み組織の前記鎖編み目を貫通して挿入し、そして、前記縦方向の編み組織に対して横方向に挿入された挿入糸で互いに隣接した前記編み組織を結束することによって、前記縦方向編み組織の中に挿入された各前記連続繊維ストランドは、各前記連続繊維ストランドが互いに0.1〜20mmだけ離間して形成されている。
【0023】
本発明の他の実施態様によると、前記拘束糸及び前記挿入糸は、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル系、ポリビニルアルコール系、ポリオレフィン系の繊維、アラミド繊維などの有機繊維;チタン繊維、スチール繊維などの金属繊維;炭素繊維、ガラス繊維などの無機繊維;を単独で、又は、複数種混入して作製される糸条である。
【0024】
本発明の他の実施態様によると、前記挿入糸は、前記編み組織に対して一定のコース毎に振って編み込まれている。
【0025】
本発明の他の実施態様によると、各前記連続繊維ストランドは、複数の連続繊維ストランドを積層して形成される。
【0026】
本発明の他の実施態様によると、前記連続繊維補強部材を平面状としたときは、幅が10〜500mmであり、前記連続繊維補強部材を円筒状としたときは、直径が3〜500mmとされる。
【0027】
本発明の他の実施態様によると、前記取付孔部に充填樹脂を充填し、その後、前記連続繊維補強部材の前記取付部を、前記充填樹脂が充填された取付孔部に埋め込み、前記取付孔部に固着する。
【0028】
本発明の他の実施態様によると、前記連続繊維補強部材の前記取付部の先端部に細長棒材を取付け、前記棒材を前記充填樹脂が充填された取付孔部に押し込むことにより、前記連続繊維補強部材の取付部を前記棒材と共に前記充填樹脂が充填された取付孔部に埋め込み、前記前記取付孔部に固着する。
【0029】
本発明の他の実施態様によると、前記連続繊維補強部材は、断面が円形或いは矩形状とされる。
【0030】
本発明の他の実施態様によると、前記含浸樹脂が硬化された前記連続繊維補強部材は、断面が円形状とされる場合には、直径が8〜50mmとされ、断面が矩形状とされる場合には、幅8〜30mm、厚さが5〜20mmとされる。
(【0031】以降は省略されています)

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