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公開番号2021087265
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210603
出願番号2019213583
出願日20191126
発明の名称回路構成体
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人特許業務法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H02G 3/16 20060101AFI20210507BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】熱伝導部材の反力への耐久性を備えつつ発熱部品の放熱効率を高めることができる新規な構造の回路構成体を提供する。
【解決手段】発熱部品14と、発熱部品14の接続部82,84に接続されたバスバー28,30と、発熱部品14とバスバー28,30を収容するケース24,26と、バスバー28,30と熱的に接触する弾性を有する熱伝導部材48と、ケース24,26に設けられてバスバー28,30を熱伝導部材48に接触させる押圧部74と、ケース24,26の外部に突出して押圧部74を補強する補強壁部78と、を有している回路構成体10である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
発熱部品と、
前記発熱部品の接続部に接続されるバスバーと、
前記発熱部品と前記バスバーを収容するケースと、
前記バスバーと熱的に接触する弾性を有する熱伝導部材と、
前記ケースに設けられて前記バスバーを前記熱伝導部材に接触させる押圧部と、
前記ケースの外部に突出して前記押圧部を補強する補強壁部と、
を有している回路構成体。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記ケースの前記バスバーを間に挟んで前記熱伝導部材と対向する部位に前記押圧部が設けられており、
前記押圧部の前記熱伝導部材と接触する面と反対側の面に、前記補強壁部が突設されている請求項1に記載の回路構成体。
【請求項3】
前記補強壁部が、隙間を隔てて並列配置された複数の補強板を含んで構成されている請求項1または2に記載の回路構成体。
【請求項4】
前記補強壁部に、金属部が埋設されており、該金属部の一部が該補強壁部の外部に突出している請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回路構成体。
【請求項5】
前記押圧部を前記バスバーと前記熱伝導部材に押し付けた状態に保持する保持構造を有している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回路構成体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、発熱部品を含む回路構成体に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両には、リレー等の発熱部品を含む回路構成体が搭載されている。例えば、特許文献1には、車両側の負荷としてインバータを介して接続されるモータや発電機に対して、バッテリーの電力供給を断続するリレーを備えた回路構成体が示されている。
【0003】
このような回路構成体に用いられるリレー等の発熱部品は、大電流が流れることから、電流量の二乗に比例したジュール熱が発生し、発熱量も大きくなる。そこで、特許文献1では、ケース内に収容されたリレーの接続部とケース外に配置されたバッテリーの接続端子とを接続するバスバーの中間部分を利用して、リレーの放熱を行う構造が提案されている。具体的には、リレーを収容するケース外に延出されたバスバーの中間部において熱伝導部材を介してシャーシや電源装置全体を収容する筐体等に当接させることで、リレーで発生した熱をシャーシや筐体に熱伝導して放熱する構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014−79093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構造では、バスバーに設けられた放熱部分を、ケース外に設けられた他部材まで長く引き回す必要があり、リレーの接続部と放熱部分との距離が大きくなることが避けられない。そのため、リレーでの発熱を効率よく放熱できていないという問題を内在していた。また、ケース外に延び出したバスバーで熱伝導部材を押圧していることから、バスバー等の寸法交差により押圧力が大きくなった場合に、熱伝導部材の反力によりバスバーの変位やその他の機器の破損を招くおそれもあった。
【0006】
そこで、熱伝導部材の反力への耐久性を備えつつ発熱部品の放熱効率を高めることができる新規な構造の回路構成体を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の回路構成体は、発熱部品と、前記発熱部品の接続部に接続されたバスバーと、前記発熱部品と前記バスバーを収容するケースと、前記バスバーと熱的に接触する弾性を有する熱伝導部材と、前記ケースに設けられて前記バスバーを前記熱伝導部材に接触させる押圧部と、前記ケースの外部に突出して前記押圧部を補強する補強壁部と、を有している回路構成体である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、熱伝導部材の反力への耐久性を備えつつ発熱部品の放熱効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の実施形態1に係る回路構成体を示す全体斜視図である。
図2は、バッテリーから負荷に至る経路における電気的構成を概略的に示す図である。
図3は、図1に示す回路構成体の分解斜視図である。
図4は、図1に示す回路構成体の平面図である。
図5は、図4におけるV−V断面拡大図である。
図6は、図4におけるVI−VI断面拡大図である。
図7は、本開示の実施形態2に係る回路構成体を示す平面図であって、図4に相当する図である。
図8は、本開示の実施形態3に係る回路構成体を示す断面拡大図であって、図5に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の回路構成体は、
(1)発熱部品と、前記発熱部品の接続部に接続されるバスバーと、前記発熱部品と前記バスバーを収容するケースと、前記バスバーと熱的に接触する弾性を有する熱伝導部材と、前記ケースに設けられて前記バスバーを前記熱伝導部材に接触させる押圧部と、前記ケースの外部に突出して前記押圧部を補強する補強壁部と、を有している回路構成体である。
【0011】
本開示の回路構成体によれば、発熱部品の接続部に接続されるバスバーが熱伝導部材に熱的に接触され、発熱部品を収容するケースに設けられた押圧部により、バスバーが熱伝導部材に確実に接触されるようになっている。それゆえ、バスバーと熱伝導部材の密着性が低下して伝熱効率が低下することを有利に防止できる。また、発熱部品の発熱部位となる接続部に接続されたバスバーを、ケース外に引き回すことなく、発熱部品の近傍において熱伝導部材へ確実に熱的接触させることができる。その結果、発熱部品の発熱を、バスバーと熱伝導部材を介してケースやケース外の部材へ伝熱させることができ、発熱部品の放熱効率を向上させることができる。
【0012】
しかも、押圧部は、ケースの外部に突出する補強壁部により補強されていることから、ケースやバスバー等の寸法交差により、押圧部が熱伝導部材を押圧する押圧力が高くなった場合でも、その反力を受ける押圧部の破損を未然に防止して、押圧部やケース、しいては回路構成体の耐久性の向上も図ることができる。
【0013】
なお、押圧部は、バスバーを熱伝導部材に接触させるものであればよく、必ずしもバスバーを熱伝導部材に押し付ける必要はないが、バスバーを熱伝導部材に押し付ける構造とすることで、公差等に起因するバスバーと熱伝導部材の密着性の低下を有利に回避できる。また、熱伝導部材は、ケースの壁部に載置されてケースを介してケース外の部材に熱的に接触されていてもよいし、ケースに設けられた開口部を介してケース外の部材に熱的に接触されていてもよい。また、発熱部品の接続部に接続されたバスバーは、導通部材として用いられるものも、単に放熱用に用いられるものもいずれも含まれる。
【0014】
(2)前記ケースの前記バスバーを間に挟んで前記熱伝導部材と対向する部位に前記押圧部が設けられており、前記押圧部の前記熱伝導部材と接触する面と反対側の面に、前記補強壁部が突設されていることが好ましい。ケースに設けられた押圧部において、熱伝導部材と対向する面と反対側の面に、補強壁部が設けられていることから、補強壁部により押圧部を確実に補強できるからである。しかも、押圧部において、熱伝導部材に接触する面と反対側の面に補強壁部が突設されていることから、バスバーと熱伝導部材から補強壁部を介した放熱経路を構築でき、発熱部品の放熱を一層有利に実現できる。
【0015】
(3)前記補強壁部が、隙間を隔てて並列配置された複数の補強板を含んで構成されていることが好ましい。補強壁部が、隙間を隔てて並列配置された複数の補強板を含んでいることから、各補強板が放熱フィンとして機能して、補強板を介した一層の放熱効果が発揮されるからである。なお、本態様の補強壁部は、複数の補強板が隙間を隔てて並列配置された部位を含んでいれば任意の形状で設けることができる。例えば、並列フィン形状やグリッドパターン、ハニカム構造等も本態様に含まれ得る。
【0016】
(4)前記補強壁部に、金属部が埋設されており、該金属部の一部が該補強壁部の外部に突出していることが好ましい。補強壁部による押圧部の補強効果と放熱効果がより一層向上されるからである。
【0017】
(5)前記押圧部を前記バスバーと前記熱伝導部材に押し付けた状態に保持する保持構造を有していることが好ましい。バスバーと熱伝導部材を密接状態に安定して保持でき、所望の放熱性を安定して維持できるからである。例えば、アッパケースに設けられた押圧部をロアケースにボルト締結することにより、ロアケースに載置された熱伝導部材に対してバスバーを押圧部を介して確実に押し付けるようにすることが有効である。
【0018】
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の回路構成体の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0019】
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1について、図1から図6を参照しつつ説明する。回路構成体10は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載されている。回路構成体10は、例えば図2に示すように、発熱部品である走行用バッテリーをメインリレー14を介して車両側負荷16に接続するために用いられる。ここで、走行用バッテリーとはバッテリー12のことであり、車両を走行させるモータ(図示せず)に電力を供給させるバッテリーとして利用される。なお、回路構成体10は、任意の向きで配置することができるが、以下では、図1に示すZ方向を上方、Y方向を幅方向、X方向を長さ方向として説明する。なお、X方向の右斜め下方は前方であり、逆方向は後方である。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0020】
<回路構成体10>
回路構成体10は、図2に示すように、正極側に設けられた回路構成体10aと負極側に設けられた回路構成体10bを備えている。回路構成体10aの入力側には、バッテリー12の正極側が接続されており、回路構成体10bの入力側には、バッテリー12の負極側が接続されている。回路構成体10aの出力側には、車両側負荷16の正極側が接続されており、回路構成体10bの出力側には、車両側負荷16の負極側が接続されている。回路構成体10aと回路構成体10bの入力側と出力側の間にはそれぞれ、バッテリー12を車両側負荷16に接続するメインリレー14が接続されている。加えて、メインリレー14にはそれぞれ、プリチャージリレー18およびプリチャージ抵抗20がメインリレー14をバイパスするように直列に接続されたプリチャージ回路22が接続されている。なお、本開示の実施形態1では、図2に示すように、プリチャージ抵抗20は、プリチャージリレー18の出力側に接続されている。さらに、メインリレー14とプリチャージリレー18はいずれも、励磁コイルの通電状態で接点部を移動させて接点部をON/OFFに切り換えるリレーであり、図示しない制御回路によりON/OFF制御がなされている。以上述べてきたように、回路構成体10aと回路構成体10bは略同一構造とされている。
【0021】
<バッテリー12>
バッテリー12は、充電可能な複数の二次電池を直列に接続して出力電圧を高く、例えば100V〜400Vとしている。また、複数の二次電池を並列に接続して電流容量を大きくすることもできる。この二次電池には、リチウムイオン二次電池、リチウムポリマー二次電池、ニッケル水素電池などが使用できる。また、二次電池に代えて、あるいはこれに加えて、電気二重層キャパシタ(EDLC)等のキャパシタを利用することもできる。本明細書において二次電池にはキャパシタも含む。
【0022】
<車両側負荷16>
車両側負荷16は、例えば、静電容量を200μF〜5000μFとする大容量のコンデンサを含んでいる。このコンデンサが完全に放電された状態でメインリレー14がON状態に切り換えられると、コンデンサを充電するために大きなチャージ電流が流れる。大きなチャージ電流はメインリレー14の接点部を損傷させる原因となることから、チャージ電流による弊害を防止するために、プリチャージ回路22を設けている。本開示の実施形態1では、図2に示すように、メインリレー14と並列にプリチャージ回路22を設けている。プリチャージ回路22は、車両側負荷16のコンデンサのチャージ電流を制限するために、プリチャージリレー18と直列にプリチャージ抵抗20を接続している。プリチャージ抵抗20は、プリチャージリレー18およびメインリレー14をONに切り換えた状態で、車両側負荷16のコンデンサの充電電流を小さく制限する。
【0023】
<回路構成体10>
回路構成体10は、例えば図1および図3に示すように、車両搭載時において下方に位置するロアケース24と上方に位置するアッパケース26を備えており、ロアケース24とアッパケース26によってケースが構成されている。ロアケース24とアッパケース26が組み付けられた状態において、その内部にはバッテリー12とメインリレー14を接続する正極バスバー28と負極バスバー30等の各種バスバーが収容されている。
【0024】
<ロアケース24>
ロアケース24は、絶縁性の合成樹脂を所定の形状に射出成型してなる。ロアケース24を構成する合成樹脂は、ガラスファイバー等のフィラーを含んでいてもよい。ロアケース24は、例えば図3に示すように、全体として上方に向かって開口する略矩形箱体形状をなしており、底壁32と、底壁32の端縁部から上方に向かって突設された周壁34とを有している。図3および図4に示すように、ロアケース24の底壁32の4つの辺にはそれぞれ、周壁34の基端部の4箇所において上方に向かって係合部36が突設されている。
【0025】
図3および図4に示すように、回路構成体10の幅方向の一方側(図4中、Y方向の左側)には、正極側に設けられた回路構成体10aが設けられており、回路構成体10の幅方向の他方側(図4中、Y方向の右側)には、負極側に設けられた回路構成体10bが設けられている。上述のように、回路構成体10aと回路構成体10bは略同一構造とされていることから、ここでは、回路構成体10aを例にとって説明を行うことにする。図3に示すように、回路構成体10aが形成されているロアケース24の底壁32の長さ方向(X方向)中央部分には、後述するメインリレー14の脚部88がボルト締結される角筒形状をなすメインリレー固定部38が、3箇所から上方に向かって突設されている。メインリレー固定部38内には、円環状のナットが収容されている。また、ロアケース24の底壁32の長さ方向前方側(図3中、X方向の右斜め下方側)には、幅方向(Y方向)に離隔した2箇所に、角筒形状をなす正極バスバー固定部40が突設されており、正極バスバー固定部40内には円環状のナット42が収容されている。この正極バスバー固定部40に対して、後述するメインリレー入力側バスバー28aのバッテリー接続部56とメインリレー出力側バスバー28bの車両側負荷接続部58がそれぞれボルト締結されるようになっている。さらに、メインリレー固定部38と正極バスバー固定部40の間の底壁32には、底壁32を板厚方向に貫通して下方に向かって突出し、後述するアッパケース26の押圧部74をロアケース24に対してボルト締結する固定部44が、幅方向に離隔した3箇所に設けられている。固定部44内には、円環状のナット46が収容されている。
【0026】
<熱伝導シート48,50>
図3および図5,図6に示すように、ロアケース24の固定部44の間の底壁32上には矩形平板状の熱伝導部材を構成する熱伝導シート48が設けられ、熱伝導シート48に対する底壁32の裏面側には熱伝導部材を構成する熱伝導シート50が設けられている。熱伝導シート48,50は、上下方向に扁平なシート状をなしており、空気よりも熱伝導率の大きな合成樹脂からなる。具体的には、シリコーン系の樹脂や非シリコーン系のアクリル系樹脂やセラミック系樹脂等が利用できる。より詳細には、例えば、シリコーン系の樹脂からなる、放熱ギャップフィラーや熱伝導グリースや熱伝導性シリコーンゴム等が挙げられる。熱伝導シート48,50は柔軟性および弾性を有しており、上下方向に加えられる力に応じて、厚さ寸法が変化するように弾性変形可能である。なお、本実施形態では、熱伝導部材として熱伝導シート48,50が採用されているが、これに限定されず任意の形状の弾性を有する熱伝導部材が採用可能である。
【0027】
<正極バスバー28および負極バスバー30>
図3および図5から図6に示すように、正極バスバー28および負極バスバー30が、ロアケース24の底壁32上に配設されている。なお、正極バスバー28および負極バスバー30は、金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。正極バスバー28および負極バスバー30を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の熱伝導性が高く、電気抵抗の低い金属を適宜に選択することができる。上述のように、回路構成体10aと回路構成体10bは略同一構造とされていることから、ここでは、回路構成体10aの正極バスバー28を例にとって説明を行うことにする。正極バスバー28を構成するメインリレー入力側バスバー28aとメインリレー出力側バスバー28bはいずれも長さ方向(図3中、X方向)に延び出しており、メインリレー14側の端部がL字状に屈曲され、他方側の端部がクランク状に屈曲されている。メインリレー入力側バスバー28aとメインリレー出力側バスバー28bのメインリレー14側の端部がそれぞれ、後述するメインリレー14の接続部を構成する第一電力端子82と第二電力端子84に接続される第一電力端子接続部52と第二電力端子接続部54となっている。メインリレー入力側バスバー28aとメインリレー出力側バスバー28bの他方側の端部はそれぞれ、バッテリー接続部56と車両側負荷接続部58となっている。メインリレー入力側バスバー28aとメインリレー出力側バスバー28bの長さ方向の中央部はいずれもロアケース24の底壁32に対して平行に形成されており、熱伝導シート48上に配置されて熱伝導シート48と熱的に接触する伝熱部60とされている。
【0028】
<アッパケース26>
アッパケース26は、絶縁性の合成樹脂を所定の形状に射出成型してなる。アッパケース26を構成する合成樹脂は、ガラスファイバー等のフィラーを含んでいてもよい。アッパケース26は、例えば図3に示すように、略横長矩形の平板状とされた上壁62の外周縁部に、下方に突出する周壁64が形成された、下方に開口する略箱体形状を有している。図3および図4に示すように、アッパケース26の4つの辺の周壁64にはそれぞれ、周壁64の突出端の周方向に離隔した4箇所において切欠状の被係合部66が設けられている。アッパケース26の上壁62の前方側および後方側(図4中、X方向の下方側および上方側)の幅方向(Y方向)に離隔する3箇所にはそれぞれ、本開示の回路構成体10を例えば図示しない車両の所定箇所に固定するためのボルト締結部68が設けられている。上述のように、アッパケース26においても、回路構成体10aを例にとって説明を行うことにする。図3および図4に示すように、アッパケース26の上壁62の上面には、前方側(図4中、X方向の下方側)から、バッテリー接続部収容部70aおよび車両側負荷接続部収容部70bと、メインリレー装着部72aやプリチャージリレー装着部72bやプリチャージ抵抗装着部72cが設けられている。これら装着部に対して、バッテリー接続部56および車両側負荷接続部58と、メインリレー14やプリチャージリレー18やプリチャージ抵抗20が装着されている。また、バッテリー接続部収容部70aおよび車両側負荷接続部収容部70bと、メインリレー装着部72aとの間には、押圧部74が設けられている。押圧部74は平面視で略矩形平板形状とされており、押圧部74を構成するアッパケース26の上壁62には、幅方向(Y方向)に延び、長さ方向(X方向)に隙間を隔てて並列配置された複数(本実施形態では7個)の補強板76が形成されている。この複数の補強板76を含んで補強壁部78が構成されている。補強壁部78は、例えば図1に示すようにアッパケース26の外部である上方に突出して補強壁部78の外部に露出しており、押圧部74を補強するために設けられている。また、押圧部74において、幅方向(Y方向)に離隔した3箇所に上方に向かって開口する有底円筒状のボルト締結部80が形成されている。
【0029】
<メインリレー14>
メインリレー14は、その内部に図示しない接点部およびコイル部を有する、いわゆる機械式のものである。例えば図3に示すように、メインリレー14の前面には、第一電力端子82と第二電力端子84が幅方向(Y方向)に並んで設けられている。第一電力端子82と第二電力端子84に電流を流すことにより、メインリレー14の接点部で熱が発生し、第一電力端子82および第二電力端子84に熱伝導されるようになっている。第一電力端子82および第二電力端子84にはそれぞれ、ねじ孔86が形成されている(図5参照)。図3および図4に示すように、メインリレー14の下端部の3箇所には、上方から見て略矩形状をなす脚部88が外方に向かって突設されている。脚部88にはボルト90が挿通されるボルト挿通孔92が貫設されている。また、メインリレー14の下端部の四隅のうち脚部88が設けられていない箇所には、幅方向(Y方向)外方に向かって突出するコネクタ収容部94が設けられている。このコネクタ収容部94に図示しない外部コネクタが装着されることにより、メインリレー14のON/OFFが切り換えられるようになっている。
【0030】
<本実施形態の組付方法>
本実施形態の組付方法について以下に簡単に説明する。本実施形態の組付方法についても、上述のように回路構成体10aを例にとって説明を行うことにする。はじめに、ロアケース24に対して、固定部44の間の底壁32上に熱伝導シート48を貼付し、熱伝導シート48に対する底壁32の裏面側に熱伝導シート50を貼付する。続いて、正極バスバー28を構成するメインリレー入力側バスバー28aとメインリレー出力側バスバー28bを、長さ方向(X方向)に延びるように配置した状態で、伝熱部60を熱伝導シート48上に配置する。この状態で、メインリレー入力側バスバー28aのバッテリー接続部56とメインリレー出力側バスバー28bの車両側負荷接続部58をそれぞれ、ロアケース24の正極バスバー固定部40に対してボルト締結する。次に、このようなロアケース24を覆蓋するようにアッパケース26を上方から装着する。これにより、ロアケース24の係合部36がアッパケース26の被係合部66に係合されて相互に固定される。続いて、メインリレー14の脚部88を、アッパケース26のメインリレー装着部72aの周縁部に設けられたボルト締結部96に対して載置する。メインリレー入力側バスバー28aの第一電力端子接続部52とメインリレー出力側バスバー28bの第二電力端子接続部54をそれぞれ、メインリレー14の第一電力端子82と第二電力端子84にボルト締結後、脚部88をボルト締結部96に固定する。この結果、アッパケース26に設けられた押圧部74により、メインリレー入力側バスバー28aとメインリレー出力側バスバー28bの伝熱部60が熱伝導シート48に対して接触し、さらに押し付けられた状態に保持される。さらに、ロアケース24の係合部36とアッパケース26の被係合部66との係合や、アッパケース26の押圧部74のボルト締結部80をロアケース24の固定部44に対してボルト締結する保持構造により、押圧部74を伝熱部60と熱伝導シート48に押し付けた状態に保持されるようになっている。以上の結果、図5に示すように、アッパケース26の伝熱部60を間に挟んで熱伝導シート48と対向する部位に押圧部74が設けられており、押圧部74の熱伝導シート48と熱的に接触する面である下面と反対側の面である上面に、補強壁部78が突設されている。最後に、アッパケース26のプリチャージリレー装着部72bやプリチャージ抵抗装着部72cに対してプリチャージリレー18やプリチャージ抵抗20を装着して、本実施形態の回路構成体10が完成する。なお、図5および図6に示すように、この回路構成体10は、アッパケース26の6箇所に設けられたボルト締結部68を用いて例えば車両の金属ブラケット95に固定することができる。これにより、伝熱部60から熱伝導シート48、ロアケース24、熱伝導シート50を介して金属ブラケット95に伝熱される放熱経路が新たに設けられ、より一層の放熱効果が期待できる。理解を容易とするため、金属ブラケット95は仮想線で記載されている。ここでは、金属ブラケット95を例に挙げて説明を行ったが、これに限定されず、金属ブラケット95に代えて、バッテリーケース等の任意の部材に対してロアケース24や熱伝導シート50が熱的に接続されるようにしてもよい。
(【0031】以降は省略されています)

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