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公開番号2021085452
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210603
出願番号2019214113
出願日20191127
発明の名称車両
出願人株式会社SUBARU
代理人特許業務法人青海特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20210507BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ドライブピニオンシャフトの周囲のオイルを適量とする。
【解決手段】車両は、ドライブピニオンギアに与えられる駆動力を左右のサイドギアに伝達するディファレンシャルギアを備える。ディファレンシャルギアは、ドライブピニオンギアに接続されるドライブピニオンシャフト32と、ドライブピニオンシャフト32の外周面に対して所定のギャップ102を設けつつドライブピニオンシャフト32の外周面を覆うバッフル部80と、を有する。バッフル部80は、周方向の一部において軸方向に亘ってバッフル部80の内外を連通させる切欠き部110と、切欠き部110の鉛直上部側において接線方向に張り出すツバ部112と、切欠き部110より鉛直下方において開口する開口部114と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ドライブピニオンギアに与えられる駆動力を左右のサイドギアに伝達するディファレンシャルギアを備え、
前記ディファレンシャルギアは、
前記ドライブピニオンギアに接続されるドライブピニオンシャフトと、
前記ドライブピニオンシャフトの外周面に対して所定のギャップを設けつつ前記ドライブピニオンシャフトの外周面を覆うバッフル部と、
を有し、
前記バッフル部は、
周方向の一部において軸方向に亘って前記バッフル部の内外を連通させる切欠き部と、
前記切欠き部の鉛直上部側において接線方向に張り出すツバ部と、
前記切欠き部より鉛直下方において開口する開口部と、
を有する車両。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記ツバ部における前記切欠き部側に位置する内面には、基端部側に対して先端部側が前記ドライブピニオンギア側に位置するように延びる溝部が形成される請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記バッフル部は、鉛直上方側の外面において軸方向に亘って突出する樋部を有する請求項1または2に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ディファレンシャルギアを備える車両に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、ドライブピニオンギアに与えられる駆動力を左右のサイドギアに伝達するディファレンシャルギアが設けられている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6267071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ディファレンシャルギアでは、ドライブピニオンギアに接続されるドライブピニオンシャフトの作動を潤滑にさせるために、ドライブピニオンシャフトにオイルを接触させている。しかし、ドライブピニオンシャフトの周囲のオイルの量が多いと、ドライブピニオンシャフトの作動を潤滑させることに反して、オイルがドライブピニオンシャフトの回転を抑制するように作用することがある。
【0005】
そこで、本発明は、ドライブピニオンシャフトの周囲のオイルを適量とすることが可能な車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の車両は、ドライブピニオンギアに与えられる駆動力を左右のサイドギアに伝達するディファレンシャルギアを備え、ディファレンシャルギアは、ドライブピニオンギアに接続されるドライブピニオンシャフトと、ドライブピニオンシャフトの外周面に対して所定のギャップを設けつつドライブピニオンシャフトの外周面を覆うバッフル部と、を有し、バッフル部は、周方向の一部において軸方向に亘ってバッフル部の内外を連通させる切欠き部と、切欠き部の鉛直上部側において接線方向に張り出すツバ部と、切欠き部より鉛直下方において開口する開口部と、を有する。
【0007】
また、ツバ部における切欠き部側に位置する内面には、基端部側に対して先端部側がドライブピニオンギア側に位置するように延びる溝部が形成されてもよい。
【0008】
また、バッフル部は、鉛直上方側の外面において軸方向に亘って突出する樋部を有してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ドライブピニオンシャフトの周囲のオイルを適量とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態による車両1の構成を示す概略図である。
リアディファレンシャルギアの構成を示す透視平面図である。
リアディファレンシャルギアを横方向から見た透視側面図である。
バッフル部の構成を示すIV−IV線断面図である。
バッフル部の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0012】
図1は、本実施形態による車両1の構成を示す概略図である。図1では、車両1の前後左右の各方向をクロスされた矢印で例示している。車両1は、エンジン10、変速機12、フロントディファレンシャルギア14、前輪16、カップリング18、プロペラシャフト20、リアディファレンシャルギア22および後輪24を含む。
【0013】
エンジン10は、車両1の駆動源である。なお、車両1は、エンジン自動車に限らず、駆動源としてモータを含む電気自動車であってもよいし、エンジンとモータとが並行して設けられるハイブリッド電気自動車であってもよい。
【0014】
エンジン10の出力軸は、変速機12に接続される。変速機12は、例えば、無段変速機などである。変速機12は、フロントディファレンシャルギア14に接続される。フロントディファレンシャルギア14は、前輪16に接続される。フロントディファレンシャルギア14は、変速機12を通じて入力される駆動力を左右の前輪16に伝達する。また、フロントディファレンシャルギア14は、左右の前輪16の回転速度差を吸収する。
【0015】
カップリング18は、クラッチを含む。カップリング18は、クラッチの一方側が変速機12に接続され、クラッチの他方側がプロペラシャフト20に接続される。カップリング18は、変速機12を通じて入力される駆動力のうちクラッチの締結力に従った駆動力をプロペラシャフト20に伝達する。
【0016】
プロペラシャフト20は、リアディファレンシャルギア22に接続される。リアディファレンシャルギア22は、後輪24に接続される。リアディファレンシャルギア22は、プロペラシャフト20を通じて入力される駆動力を左右の後輪24に伝達する。また、リアディファレンシャルギア22は、左右の後輪24の回転速度差を吸収する。
【0017】
図2は、リアディファレンシャルギア22の構成を示す透視平面図である。リアディファレンシャルギア22は、筐体30を含む。筐体30内には、リアディファレンシャルギア22を構成する各部、具体的には、ドライブピニオンシャフト32、ドライブピニオンギア34、リングギア36、枠体38、左サイドギア40、右サイドギア42、左サイド軸44、右サイド軸46、ディファレンシャルピニオンギア48およびディファレンシャルピニオン軸50が収容される。
【0018】
ドライブピニオンシャフト32は、円柱状に形成される。ドライブピニオンシャフト32は、軸受60を通じて筐体30に支持される。ドライブピニオンシャフト32は、軸周りに回転可能である。
【0019】
ドライブピニオンギア34は、ドライブピニオンシャフト32における内側端に接続される。ドライブピニオンギア34の先端は、円錐台状のはすば歯車となっている。ドライブピニオンギア34は、スラスト軸受62、64を通じて筐体30に支持される。ドライブピニオンギア34は、ドライブピニオンシャフト32と一体となって軸周りに回転可能となっている。
【0020】
ドライブピニオンシャフト32におけるドライブピニオンギア34とは反対側端は、筐体30外においてプロペラシャフト20に連結される。ドライブピニオンシャフト32およびドライブピニオンギア34には、プロペラシャフト20を通じて駆動力が与えられる。
【0021】
リングギア36は、円環の板状に形成される。リングギア36における一方側の表面の外縁付近は、法線方向に突出しており、はすば歯車となっている。リングギア36の法線方向とドライブピニオンギア34の軸方向とは、垂直に交差する。リングギア36は、ドライブピニオンギア34に噛み合わされる。
【0022】
枠体38は、例えば、中心部が中空のU字状に形成される。枠体38の両端は、リングギア36の表面に固定される。
【0023】
左サイドギア40および右サイドギア42は、枠体38の内側に位置する。左サイドギア40および右サイドギア42は、円錐台状の歯車となっている。左サイドギア40および右サイドギア42は、歯車の面同士が向き合うように対向配置される。左サイドギア40および右サイドギア42は、各々の軸がリングギア36の軸の延長線上に位置するように配置される。
【0024】
左サイド軸44は、左サイドギア40から軸方向に延びており、リングギア36を貫通している。左サイド軸44は、軸受66を通じて筐体30に支持される。左サイド軸44は、左サイドギア40と一体となって軸周りに回転可能となっている。左サイド軸44における左サイドギア40とは反対側端は、筐体30外において左の後輪24の車軸70に連結される。
【0025】
右サイド軸46は、右サイドギア42から軸方向に延びており、枠体38を貫通している。右サイド軸46は、軸受66を通じて筐体30に支持される。右サイド軸46は、右サイドギア42と一体となって軸周りに回転可能となっている。右サイド軸46における右サイドギア42とは反対側端は、筐体30外において右の後輪24の車軸70に連結される。
【0026】
ディファレンシャルピニオンギア48は、枠体38の内側に位置する。ディファレンシャルピニオンギア48は、円錐台状の歯車となっている。ディファレンシャルピニオンギア48は、ディファレンシャルピニオン軸50を通じて枠体38に支持される。ディファレンシャルピニオンギア48は、ディファレンシャルピニオン軸50周りに回転可能となっている。ディファレンシャルピニオンギア48は、左サイドギア40および右サイドギア42に噛み合わされる。
【0027】
リアディファレンシャルギア22では、ドライブピニオンシャフト32およびドライブピニオンギア34が回転すると、リングギア36が回転する。リングギア36が回転すると、リングギア36とともに枠体38が回転する。枠体38が回転すると、ディファレンシャルピニオンギア48が枠体38とともにリングギア36の軸周りに公転する。そうすると、左サイドギア40および右サイドギア42がディファレンシャルピニオンギア48の公転に従って回転する。左の後輪24は、左サイドギア40の回転に従って回転し、右の後輪24は、右サイドギア42の回転に従って回転する。
【0028】
左右の後輪24の回転速度が等しい場合、ディファレンシャルピニオンギア48はディファレンシャルピニオン軸50周りに自転しない。一方、左右の後輪24の回転速度差がある場合、ディファレンシャルピニオンギア48が自転することで、左右の後輪24の回転速度差が吸収される。このようにして、リアディファレンシャルギア22は、ドライブピニオンギア34に与えられる駆動力を左サイドギア40および右サイドギア42に伝達する。
【0029】
本実施形態のリアディファレンシャルギア22は、バッフル部80を含む。バッフル部80は、筐体30内に収容される。バッフル部80は、ドライブピニオンシャフト32の外周面に対して所定のギャップを設けつつ、ドライブピニオンシャフト32の外周面を覆うように設けられる。所定のギャップは、ドライブピニオンシャフト32の外周面と筐体30の内面との間隔より狭い。バッフル部80は、大凡、スラスト軸受62から軸受60に亘ってドライブピニオンシャフト32の軸方向に延在する。バッフル部80は、例えば、不図示の支持部などを介して筐体30に支持される。バッフル部80については、後に詳述する。
【0030】
図3は、リアディファレンシャルギア22を横方向から見た透視側面図である。図3では、車両1の上下前後の各方向をクロスされた実線の矢印で示す。
(【0031】以降は省略されています)

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