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公開番号2021085389
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210603
出願番号2019216069
出願日20191129
発明の名称給液式スクリュー圧縮機
出願人株式会社日立産機システム
代理人特許業務法人開知国際特許事務所
主分類F04C 18/16 20060101AFI20210507BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】給液機構の加工が容易で、且つ、微粒化した液体の作動室内への拡散を阻害しない給液式スクリュー圧縮機を提供する。
【解決手段】給液式スクリュー圧縮機1は、スクリューロータ2、3と、スクリューロータ2、3を格納してスクリューロータ2、3と共に作動室Cを形成し、外部からの液体を作動室Cへ導く給液路60を有するケーシング4と、給液路60に設けられ、給液路60の液体を作動室Cへ噴射する給液ノズル70とを備える。給液ノズル70は、噴射する液体を衝突させて面状に拡散させる一対の噴射孔71と、互いが底側に向かって徐々に接近する第1傾斜面74及び第2傾斜面75を側壁面とする溝部73とを有する。一対の噴射孔71の一方が第1傾斜面74に開口し、他方が第2傾斜面75に開口する。溝部73は、一対の噴射孔71から噴射される液体の衝突による拡散方向と同じ方向へ延在する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
螺旋状の歯を複数有するスクリューロータと、
前記スクリューロータを回転可能に格納して前記スクリューロータと共に作動室を形成し、外部から供給される液体を前記作動室へ導く給液路を有するケーシングと、
前記給液路に設けられ、前記給液路を流通する液体を前記作動室へ噴射する給液ノズルとを備え、
前記給液ノズルは、
噴射する液体を衝突させて面状に拡散するように構成された一対の噴射孔と、
互いが底側に向かって徐々に接近する第1傾斜面及び第2傾斜面を側壁面とする溝部とを有し、
前記一対の噴射孔の一方が前記第1傾斜面に開口すると共に、
前記一対の噴射孔の他方が前記第2傾斜面に開口し、
前記溝部は、前記一対の噴射孔から噴射される液体の衝突による拡散方向と同じ方向へ延在している
給液式スクリュー圧縮機。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記一対の噴射孔は、両中心軸線が同一平面上に位置して前記一対の噴射孔の外部で交差するように形成され、
前記溝部は、前記同一平面に対して直交する方向に延在している
請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機。
【請求項3】
前記給液路は、前記給液路の下流側端部を形成する内周面に設けられた雌ねじ部を有し、
前記雌ねじ部は、その下流端が前記給液路の下流端よりも上流側に位置するように形成され、
前記給液ノズルは、前記給液路の前記雌ねじ部にねじ込みが可能な雄ねじ部を有する
請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機。
【請求項4】
前記給液路の上流部は吸込側より吐出側に近い位置に形成され、
前記ケーシングの吐出側から吸込側に沿って前記給液路の上流部から下流側に液体が流通するよう構成されている
請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機。
【請求項5】
前記給液路のうち前記スクリューロータの軸と平行な部分に、前記給液ノズルを複数有する請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機。
【請求項6】
前記ケーシングは、前記給液路の下流側の開口縁に設けられ、前記給液ノズルの前記溝部に連続する切欠き部を更に有する
請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機。
【請求項7】
前記給液ノズルは、前記溝部の延在する方向が前記スクリューロータの前記歯の延在する方向と平行になるように配置されている
請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給液式スクリュー圧縮機に関する。
続きを表示(約 8,800 文字)【背景技術】
【0002】
スクリュー圧縮機は、螺旋状の歯(歯溝)を複数有するスクリューロータと、スクリューロータを格納するケーシングとを備えており、スクリューロータの歯溝とケーシングの内壁面とで形成された作動室の容積がスクリューロータの回転に伴い増減することで気体を圧縮するものである。スクリュー圧縮機には、外部からの液体を作動室へ供給する給液式のものがある。液体を作動室へ供給する目的は、スクリューロータとケーシングとの間に生じる内部隙間の封止、作動室内の気体の冷却、スクリューロータの潤滑などである。給液式スクリュー圧縮機では、高性能化を図るために、給液のタイミング、給液の温度、給液の注入量などの変更が繰り返し試みられてきた。しかし、このような方策による性能の向上は、限界に近づきつつある。
【0003】
そこで、給液式スクリュー圧縮機における別の観点の性能向上策として、作動室へ注入する液体を微粒化することが提案されている(例えば、特許文献1の図4を参照)。特許文献1に記載の水噴射式スクリュー圧縮機では、作動室に水を注入するための第1の給水部がケーシングの壁面部に形成されている。第1の給水部は、先止まり穴が形成された給水部材の底部に、ケーシング内部と先止まり穴とを連通させる複数の小孔を角度θだけ傾斜するように設けると共に、給水部材におけるケーシング内部側の底面中央部に窪み部を設けたものである。この水噴射式スクリュー圧縮機の給液機構は、第1の給水部の複数の小孔から噴射した水を衝突させることで、微粒化した液滴を生成して作動室内に拡散させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003−184768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の衝突式の給液機構においては、互いに傾斜する小孔をケーシングに設ける場合、ケーシングの内壁面に円錐状の窪み部を形成する。なぜなら、ケーシングの内壁面に窪み部を設けずに小孔をケーシングに設ける場合、ケーシングの内壁面が小孔に対して傾斜する曲面であるので、小孔を形成する工具の先端がケーシングの内壁面上を滑ることがある。この場合、小孔の形成位置の精度が低下するので、小孔から噴射された水の衝突位置がずれてしまい、意図したような給液の微粒化を得ることができない虞がある。そこで、ケーシングの内壁面に予め円錐状の窪み部を形成して小孔に対して略直交するような面を設けることで、小孔の形成位置の精度を保っている。
【0006】
このように、上述した衝突式の給液機構では、ケーシングに対して窪み部を形成すると共に互いに傾斜した小孔を形成する必要があるので、加工が困難であった。また、作動室内の気体を確実に冷却するためには、上述した給液機構をケーシングに複数設けることが有効である。そのため、上述した給液機構を実製品に採用することは難しかった。
【0007】
また、上述した衝突式の給液機構では、小孔から噴射された液体の衝突位置によっては、ケーシングの内壁面に形成された円錐状の窪み部が微粒化した液滴の拡散の障壁となることが懸念される。互いに傾斜した小孔から噴射された液体は、衝突することで微粒化して指向性もって拡散する。具体的には、衝突により微粒化した液滴は、2つの小孔を含む平面に対して直交する方向に扇状に拡散しやすい。微粒化した液滴の拡散方向に円錐状の窪み部の壁面が存在すると、液体の作動室内への拡散範囲が制限される。その結果、作動室内の圧縮気体の冷却効果が低減するので、圧縮機性能の向上効果が低減してしまう。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、給液機構の加工が容易で、且つ、微粒化した液体の作動室内への拡散を阻害しない給液式スクリュー圧縮機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、螺旋状の歯を複数有するスクリューロータと、前記スクリューロータを回転可能に格納して前記スクリューロータと共に作動室を形成し、外部から供給される液体を前記作動室へ導く給液路を有するケーシングと、前記給液路に設けられ、前記給液路を流通する液体を前記作動室へ噴射する給液ノズルとを備え、前記給液ノズルは、噴射する液体を衝突させて面状に拡散するように構成された一対の噴射孔と、互いが底側に向かって徐々に接近する第1傾斜面及び第2傾斜面を側壁面とする溝部とを有し、前記一対の噴射孔の一方が前記第1傾斜面に開口すると共に、前記一対の噴射孔の他方が前記第2傾斜面に開口し、前記溝部は、前記一対の噴射孔から噴射される液体の衝突による拡散方向と同じ方向へ延在している。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一対の噴射孔及び所定方向に延在する溝部を設けた給液ノズルをケーシングの給液路に取り付けることで衝突式の給液機構を構成しているので、一対の噴射孔及び溝部を直接ケーシングに形成する必要がなく給液機構の加工が容易であり、且つ、給液ノズルから噴射された液体の衝突によって生じた微粒化した液滴の拡散が給液ノズルの溝部の側壁面によって阻害されることがない。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機に対する給液の外部経路を示す系統図である。
本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機を示す断面図である。
図2に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機をIII−III矢視から見た断面図である。
図3の符号Xで示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構を拡大した状態で示す断面図である。
図4に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構をV−V矢視から見た断面図である。
図4及び図5に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構をボア内から見た図である。
本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機における給液ノズルの配置の一例を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機に対する比較例としての従来の給液式スクリュー圧縮機の給液機構を拡大した状態で示す断面図である。
図8に示す比較例の給液式スクリュー圧縮機の給液機構をIX−IX矢視から見た断面図である。
図8及び図9に示す比較例の給液式スクリュー圧縮機の給液機構をボア内から見た図である。
本発明の第1の実施の形態の変形例に係る給液式スクリュー圧縮機を示す断面図である。
図11に示す本発明の第1の実施の形態の変形例に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構をXII−XII矢視から見た断面図である。
図11に示す本発明の第1の実施の形態の変形例に係る給液式スクリュー圧縮機における給液機構と、吸込み吐出し機構との位置関係を示す図である。
本発明の第2の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機における給液機構を拡大した状態で示す断面図である。
図14に示す本発明の第2の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構をXV−XV矢視から見た断面図である。
図14及び図15に示す本発明の第2の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構をボア内から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明による給液式スクリュー圧縮機の実施の形態について図面を用いて例示説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機に対する給液の外部経路について図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機に対する給液の外部経路を示す系統図である。
【0013】
図1に示すように、給液式スクリュー圧縮機1(以下、スクリュー圧縮機という)では、外部から圧縮機内部へ液体が供給される。スクリュー圧縮機1に対して供給される液体の外部経路81は、気液分離器82、液体冷却器83、フィルタや逆止弁などの補機84、及びそれらを接続する配管85で構成されている。スクリュー圧縮機1から吐出された圧縮気体中には、圧縮機内部に供給された液体が混入している。この圧縮気体中に含まれる液体は、気液分離器82によって圧縮気体から分離され、液体冷却器83によって冷却された後、補機84を介して再びスクリュー圧縮機1の内部へ供給される。スクリュー圧縮機1への液体供給は、ポンプ等の動力源を用いることなく、気液分離器82内に流入する圧縮気体の圧力を駆動源として行うことが可能である。
【0014】
次に、第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の構成を図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機を示す断面図である。図3は、図2に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機をIII−III矢視から見た断面図である。図2中、左側の紙面表側がスクリュー圧縮機の吸込側であり、右側の紙面裏側が吐出側である。
【0015】
図2及び図3において、スクリュー圧縮機1は、互いに噛み合って回転する一対のスクリューロータとしての雄ロータ2及び雌ロータ3と、雄ロータ2及び雌ロータ3を回転可能に内部に格納するケーシング4とを備えている。雄ロータ2は、その軸方向(図2中、左右方向)の両側がそれぞれ吸込側軸受(以下、MS軸受という)6と吐出側軸受(以下、MD軸受という)7、8とにより回転自在に支持されている。雌ロータ3は、その軸方向の両側がそれぞれ吸込側軸受(以下、FS軸受という)10と吐出側軸受(以下、FD軸受という)11、12とにより回転自在に支持されている。
【0016】
雄ロータ2は、螺旋状の雄歯21aが複数(図3中、4つ)形成されたロータ歯部21と、ロータ歯部21の軸方向の両側端部にそれぞれ設けられた吸込側のシャフト部22及び吐出側のシャフト部23とで構成されている。ロータ歯部21は、軸方向一方端(図2中、左端)及び他方端(図2中、右端)にそれぞれ、軸方向に対して直交する吸込側端面21b及び吐出側端面21cを有している。ロータ歯部21の複数の雄歯21a間には歯溝が形成されている。吸込側のシャフト部22は、ケーシング4の外側に延出しており、電動機等の原動機90(図1参照)に接続される。
【0017】
雌ロータ3は、螺旋状の雌歯31aが複数(図3中、6つ)形成されたロータ歯部31と、ロータ歯部31の軸方向の両側端部にそれぞれ設けられた吸込側のシャフト部32及び吐出側のシャフト部33とで構成されている。ロータ歯部31は、軸方向一端(図2中、左端)及び他方端(図2中、右端)にそれぞれ、軸方向に対して直交する吸込側端面31b及び吐出側端面31cを有している。ロータ歯部31の複数の雌歯31a間には歯溝が形成されている。
【0018】
ケーシング4は、メインケーシング41と、メインケーシング41の吐出側(図2中、右側)に取り付けられた吐出側ケーシング42とを備えている。ケーシング4の内部には、雄ロータ2のロータ歯部21と雌ロータ3のロータ歯部31とを互いが噛み合った状態で格納する格納室としてのボア45が形成されている。ボア45は、メインケーシング41に形成された一部重複する2つの円筒状空間の軸方向一方側(図2中、右側)の開口を吐出側ケーシング42で閉塞することによって構成されている。ボア45は、雄ロータ2のロータ歯部21の大部分が配置される第1格納部としての雄側ボア45aと、雌ロータ3のロータ歯部31の大部分が配置される第2格納部としての雌側ボア45bとから成る。ボア45を形成する壁面は、雄ロータ2のロータ歯部21の径方向外側を覆う略円筒状の第1内周面46と、雌ロータ3のロータ歯部31の径方向外側を覆う略円筒状の第2内周面47と、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の吸込側端面21b、31bに対向する軸方向一方側(図2中、左側)の吸込側端面48と、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の吐出側端面21c、31cに対向する軸方向他方側(図2中、右側)の吐出側端面49とで構成されている。雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の複数の歯溝とそれを取り囲むケーシング4の内壁面(ボア45の第1内周面46、第2内周面47、吸込側端面48、吐出側端面49)とによって複数の作動室Cが形成される。
【0019】
メインケーシング41の軸方向一方側端部(図2中、左側端部)には、MS軸受6を保持する吸込側軸受室51及びFS軸受10を保持する吸込側軸受室52が設けられており、両吸込側軸受室51、52の一方側(図2中、左側)が開口している。メインケーシング41には、両吸込側軸受室51、52の開口を閉塞する吸込側カバー(図示せず)が取り付けられている。
【0020】
吐出側ケーシング42におけるボア45側とは反対側の部分(図2中、右側端部)には、MD軸受7、8を保持する吐出側軸受室53及びFD軸受11、12を保持する吐出側軸受室54が設けられており、両吐出側軸受室53、54の一方側(図2中、右側)が開口している。吐出側ケーシング42には、両吐出側軸受室53、54の開口を閉塞する吐出側カバー44が取り付けられている。
【0021】
ケーシング4には、作動室Cへ気体を吸い込むための吸込流路56(図1及び図3参照)が設けられており、図2において紙面表側に配置されている。吸込流路56は、ケーシング4の外部とボア45(作動室C)とを連通させるものである。ケーシング4には、作動室Cからケーシング4外へ圧縮気体を吐出するための吐出流路57(図1参照)が設けられており、図2において紙面裏側に配置されている。吐出流路57は、ボア45(作動室C)とケーシング4の外部とを連通させるものであり、外部経路81の配管85(図1参照)に接続されている。
【0022】
給液式スクリュー圧縮機1は、雄ロータ2及び雌ロータ3の潤滑、作動室C内の気体の冷却、雌雄両ロータ2、3とボア45の壁面(ケーシング4の内壁面)との隙間や雄ロータ2と雌ロータ3の噛合い部の隙間等のシールを目的として、作動室Cに液体(例えば、油や水)を注入するものである。ケーシング4には、スクリュー圧縮機1の外部から供給される液体を作動室Cへ導くための給液路60が設けられている。給液路60は、例えば、雄ロータ2及び雌ロータ3の双方の軸心を含む平面に対して一方側(図3中、下側)に位置するケーシング4の壁面部に設けられている。給液路60は、例えば、ケーシング4の外部からの液体が導入される主流路61と、主流路61から分岐してボア45に開口する複数(図3中、2つ)の分岐流路62とで構成されている。
【0023】
分岐流路62は、例えば、雄側ボア45a(ボア45の第1内周面46)及び雌側ボア45b(ボア45の第2内周面47)における作動室Cが圧縮過程となる領域に複数(図3中、雄側ボア45a及び雌側ボア45bに1つずつ)開口しており、給液路60の下流側部分を構成するものである。各分岐流路62にはそれぞれ、分岐流路62を流通する液体を作動室Cへ噴射する給液ノズル70が取り付けられている。本実施の形態のスクリュー圧縮機1における給液ノズル70を含む給液機構は、噴射した液体を衝突により微粒化して作動室Cへ拡散させるものである。
【0024】
次に、第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機における給液機構の詳細な構造を図4〜図6を用いて説明する。図4は、図3の符号Xで示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構を拡大した状態で示す断面図である。図5は、図4に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構をV−V矢視から見た断面図である。図6は、図4及び図5に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液機構をボア内から見た図である。図7は、本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機における給液ノズルの配置の一例を示す説明図である。図7中、二点鎖線Lは、雄ロータ又は雌ロータの歯先線を示している。
【0025】
図4及び図5において、給液路60の分岐流路62は、一方側がケーシング4の内壁面(ボア45の第1内周面46又は第2内周面47)に開口すると共に、他方側が主流路61に開口している。分岐流路62は、例えば、丸穴として形成されている。分岐流路62を形成する内周面には、雌ねじ部63が設けられている。雌ねじ部63は、分岐流路62の主流路61側の開口からボア45側の開口よりも上流側の位置まで延在している。つまり、雌ねじ部63の下流端は、分岐流路62の下流端よりも上流側に位置している。分岐流路62における雌ねじ部63よりも下流側の端部(雌ねじ部63が形成されていない部分)は、給液ノズル70の分岐流路62の下流側への移動を規制する移動規制部として機能している。
【0026】
給液ノズル70は、図4〜図6に示すように、例えば略円柱状の部材であり、軸方向一方側(図4及び図5中、上側)に開口する一対の噴射孔71と、軸方向他方側(図4及び図5中、下側)に開口して一対の噴射孔71に連通する1つの穴部であるヘッダ部72と、一対の噴射孔71の開口側(軸方向一方側)に設けられた溝部73とを有している。給液ノズル70は、一対の噴射孔71が開口する軸方向一方側がケーシング4のボア45側を向きヘッダ部72が開口する軸方向他方側が給液路60の主流路61側を向くように、分岐流路62に取り付けられている。
【0027】
一対の噴射孔71は、噴射する液体を衝突させて面状に拡散するように構成されている。具体的には、各噴射孔71は、その孔径が分岐流路62の孔径よりも小さくなるように形成されている。また、一対の噴射孔71は、両中心軸線71cが同一の平面P上に位置して一対の噴射孔71の軸方向一方側の外部で交差するように形成されている。すなわち、一対の噴射孔71は、図4に示すように、互いが下流側に向かって徐々に接近するように形成され、給液ノズル70の軸方向又は分岐流路62の延在方向に対してそれぞれ角度θで傾斜している。一対の噴射孔71の両中心軸線71cにより形成される角度2θ、すなわち、噴射する流体の衝突角2θは、衝突した液体が面状に拡散して広範囲で微粒化するような範囲に設定される。
【0028】
ヘッダ部72は、図4及び図5に示すように、給液ノズル70の軸方向(分岐流路62の延在方向)と同じ方向に延在する貫通しない穴部であり、その穴径が噴射孔71の孔径よりも大きく分岐流路62の孔径よりも小さくなるように形成されている。ヘッダ部72を形成する底部には、一対の噴射孔71の上流側が開口している。ヘッダ部72は、分岐流路62を流通する液体を給液ノズル70内に導入して一対の噴射孔71に分配するものである。
【0029】
溝部73は、図4〜図6に示すように、例えば横断面がV状であり、互いが底側に向かって徐々に接近する第1傾斜面74及び第2傾斜面75を側壁面としている。第1傾斜面74には一対の噴射孔71の一方が開口すると共に、第2傾斜面75には一対の噴射孔71の他方が開口している。第1傾斜面74及び第2傾斜面75の傾斜角は、噴射孔71の傾斜角θや分岐流路62の孔径に応じて設定されている。溝部73は、一対の噴射孔71から噴射される液体の衝突による面状の拡散方向と同じ方向に延在している。具体的には、溝部73は、一対の噴射孔71の両中心軸線71cを含む平面Pに対して直交する方向に給液ノズル70の外周縁まで延在している。溝部73の幅は、一対の噴射孔71から噴射される液体の衝突により生じる面状の幅よりも大きくなるように設定されている。
【0030】
溝部73は、第1に、互いに傾斜する一対の噴射孔71の加工の際に、噴射孔71に対して略直交するような平坦面を確保するためのものである。傾斜面に穴を加工する場合、工具の先端が傾斜面上を滑って加工位置の精度が低下することがある。そのため、穴の軸方向に対して略直交するような面を傾斜面に設ける必要がある。
(【0031】以降は省略されています)

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