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公開番号2021083757
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210603
出願番号2019215430
出願日20191128
発明の名称
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類A43B 7/14 20060101AFI20210507BHJP(履物)
要約【課題】膝関節の屈曲に困難を伴う場合において歩行の際の身体的負担を軽減する靴を提供する。
【解決手段】滑り靴1は、歩行面Mに対して接触可能な靴底面8dを有する靴本体4と、靴底面8dよりも下方に突出した状態と、靴底面8dよりも下方に突出しない状態と、の間で進退自在となるように靴本体4に保持される自在ホイールキャスタ5と、自在ホイールキャスタ5を下方に向かって付勢する圧縮コイルスプリング6と、を備える。転動体としての自在ホイールキャスタ5は、車輪22と、車輪22を回転自在に保持するフォークと、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
歩行面に対して接触可能な靴底面を有する靴本体と、
前記靴底面よりも下方に突出した状態と、前記靴底面よりも下方に突出しない状態と、の間で進退自在となるように前記靴本体に保持される転動体又は滑動体と、
前記転動体又は滑動体を下方に向かって付勢する弾性体と、
を備えた、
靴。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
請求項1に記載の靴であって、
前記転動体は、車輪と、前記車輪を回転自在に保持する車輪保持体と、を含む、ホイールキャスタである、
靴。
【請求項3】
請求項2に記載の靴であって、
前記ホイールキャスタは、前記車輪保持体が前記靴底面に対して交差する回転軸まわりに回転可能とされた、自在ホイールキャスタである、
靴。
【請求項4】
請求項1に記載の靴であって、
前記転動体は、前記歩行面と接触可能な大径ボールと、前記大径ボールを回転自在に保持するハウジングと、前記大径ボールの外面に対して接触可能となるように前記大径ボールと前記ハウジングの間に配置された複数の小径ボールと、を含む、ボールキャスタである、
靴。
【請求項5】
請求項1に記載の靴であって、
前記滑動体は、金属製であって、下方に凸となる湾曲面を有する、
靴。
【請求項6】
請求項1から5までの何れか1項に記載の靴であって、
前記転動体又は滑動体を複数備える、
靴。
【請求項7】
請求項6に記載の靴であって、
前記複数の転動体又は滑動体を保持する保持体を備え、
前記保持体は、前記靴底面に対して交差する方向で進退自在となるように前記靴本体に保持されており、
前記弾性体は、前記保持体を下方に向かって付勢する、
靴。
【請求項8】
請求項6に記載の靴であって、
前記弾性体を複数備え、
前記複数の転動体又は滑動体は、対応する前記弾性体によって個別に下方に向かって付勢されている、
靴。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、膝関節の痛みを緩和すべく、靴底が内腿から外腿にかけて傾斜した靴を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2011−520548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、円滑な歩行のためには立脚状態から遊脚状態へと切り替わった脚部が膝関節の若干の屈曲を伴って前方に振り出されることが必要である。
【0005】
しかしながら、所謂変形性膝関節症が発症した患脚においては、膝関節の若干の屈曲すらままならず、図1に示すように、当該患脚を前方に振り出すには当該患脚を大きく外側に迂回させる必要があった。即ち、当該患脚を反対の健脚から遠ざけつつ前方に振り出すこと必要があった。
【0006】
ここで、変形性膝関節症とは、膝の関節の軟骨の質が低下したりすり減ったりすることで、歩行時に膝の痛みが出現する症状である。
【0007】
変形性膝関節症の初期症状では、平地での歩行は問題ないが階段の上り下りで膝に痛みを感じたり、歩行時は膝に痛みがないけれど正座は膝が痛くてできなかったりする。
【0008】
変形性膝関節症の症状が進行すると、両脚がO脚やX脚となり、軟骨の損耗により関節への負担が増加して関節炎が発症し、膝の屈伸自体に痛みを伴うようになり、階段の上り下りのみならず、平時での歩行にも支障を来すようになる。
【0009】
そして、変形性膝関節症の症状が更に進行すると、軟骨が消失して大腿骨と脛骨が直接擦れ合うようになり、酷い痛みを伴うようになる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、膝関節の屈曲に困難を伴う場合において歩行の際の身体的負担を軽減する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明の観点によれば、歩行面に対して接触可能な靴底面を有する靴本体と、前記靴底面よりも下方に突出した状態と、前記靴底面よりも下方に突出しない状態と、の間で進退自在となるように前記靴本体に保持される転動体又は滑動体と、前記転動体又は滑動体を下方に向かって付勢する弾性体と、を備えた、靴が提供される。以上の構成によれば、前記転動体又は滑動体が前記靴底面よりも下方に突出した状態では、前記靴底面が前記歩行面に直接接触することがなく、代わりに前記転動体又は滑動体が歩行面に接触することになる。従って、この靴を装着した脚部を前方に振り出すに際し、前記靴と前記歩行面との間の摩擦が軽減されるので、振り出し動作時に当該脚部の足部を前記歩行面から浮かす必要がない。従って、振り出し動作に伴う身体的負担を軽減できる。また、当該脚部に荷重を加えると前記転動体又は滑動体が退避して前記靴底面が前記歩行面に直接接触するようになる。従って、前記靴底面が問題なく前記歩行面をグリップするので、他方の脚部を前方に振り出す動作を妨げることがない。
好ましくは、前記転動体は、車輪と、前記車輪を回転自在に保持する車輪保持体と、を含む、ホイールキャスタである。以上の構成によれば、簡素な構成の前記転動体が実現される。
好ましくは、前記ホイールキャスタは、前記車輪保持体が前記靴底面に対して交差する回転軸まわりに回転可能とされた、自在ホイールキャスタである。以上の構成によれば、前記歩行面上で靴を滑らすに際し、その方向が限定されることがないので、振り出し動作に伴う身体的負担を更に軽減できる。
好ましくは、前記転動体は、前記歩行面と接触可能な大径ボールと、前記大径ボールを回転自在に保持するハウジングと、前記大径ボールの外面に対して接触可能となるように前記大径ボールと前記ハウジングの間に配置された複数の小径ボールと、を含む、ボールキャスタである。以上の構成によれば、簡素な構成の前記転動体が実現される。また、以上の構成によれば、前記歩行面上で靴を滑らすに際し、その方向が限定されることがないので、振り出し動作に伴う身体的負担を更に軽減できる。
好ましくは、前記滑動体は、金属製であって、下方に凸となる湾曲面を有する。以上の構成によれば、簡素な構成の前記滑動体が実現される。また、以上の構成によれば、前記歩行面上で靴を滑らすに際し、その方向が限定されることがないので、振り出し動作に伴う身体的負担を更に軽減できる。
好ましくは、前記転動体又は滑動体を複数備える。以上の構成によれば、前記歩行面に前記転動体又は滑動体を確実に接触させることができる。
好ましくは、前記複数の転動体又は滑動体を保持する保持体を備え、前記保持体は、前記靴底面に対して交差する方向で進退自在となるように前記靴本体に保持されており、前記弾性体は、前記保持体を下方に向かって付勢する。以上の構成によれば、前記複数の転動体又は滑動体が連動して進退する構造が実現される。
好ましくは、前記弾性体を複数備え、前記複数の転動体又は滑動体は、対応する前記弾性体によって個別に下方に向かって付勢されている。以上の構成によれば、前記複数の転動体又は滑動体が個別に進退する構造が実現される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、前記転動体又は滑動体が前記靴底面よりも下方に突出した状態では、前記靴底面が前記歩行面に直接接触することがなく、代わりに前記転動体又は滑動体が歩行面に接触することになる。従って、この靴を装着した脚部を前方に振り出すに際し、前記靴と前記歩行面との間の摩擦が軽減されるので、振り出し動作時に当該脚部の足部を前記歩行面から浮かす必要がない。従って、振り出し動作に伴う身体的負担を軽減できる。また、当該脚部に荷重を加えると前記転動体又は滑動体が退避して前記靴底面が前記歩行面に直接接触するようになる。従って、前記靴底面が問題なく前記歩行面をグリップするので、他方の脚部を前方に振り出す動作を妨げることがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
振り出し動作時の足部の軌跡を示す平面図である。(第1実施形態)
振り出し動作時における滑り靴の側面図である。(第1実施形態)
自在ホイールキャスタを示す図である。(第1実施形態)
グリップ動作時における滑り靴の側面図である。(第1実施形態)
ボールキャスタを示す図である。(第2実施形態)
滑り突起を示す図である。(第3実施形態)
振り出し動作時における滑り靴の側面図である。(第4実施形態)
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、図2及び図3を参照して、第1実施形態を説明する。
【0015】
図2及び図3には、滑り靴1を示している。滑り靴1は、靴の一具体例であって、変形性膝関節症を発症したことにより膝関節の屈伸に困難を伴う患脚2側の足部3に装着して用いるものである。しかしながら、患脚2側の足部3に限らず、健脚側の足部に装着してもよい。
【0016】
滑り靴1は、靴本体4と、複数の自在ホイールキャスタ5と、複数の圧縮コイルスプリング6と、を備えて構成されている。
【0017】
靴本体4は、収容部7と、アウトソール8と、連結体9と、で構成されている。
【0018】
収容部7は、滑り靴1を足部3に取り付けるために足部3を収容する袋状に構成されている。収容部7は、例えば面ファスナーや紐を用いて内側に収縮させることで足部3の外面に沿った形状となり得る。これにより、収容部7の内部において足部3の不必要な動きが制限される。
【0019】
アウトソール8は、歩行面Mに対して直接接触するものであって、例えばゴムやエラストマーなど、歩行面Mに対して滑りにくい材質で形成されている。アウトソール8は、滑り靴1のつま先側に配置されるフロントアウトソール8aと、滑り靴1のかかと側に配置されるリアアウトソール8bと、フロントアウトソール8aとリアアウトソール8bの間に配置されるセンターアウトソール8cと、により構成されている。フロントアウトソール8aは、センターアウトソール8cからつま先側に離れて配置されている。リアアウトソール8bは、センターアウトソール8cからかかと側に離れて配置されている。フロントアウトソール8aとリアアウトソール8b、センターアウトソール8cは、分離的に形成されている。このようにアウトソール8は、分離的に形成されている。しかしながら、アウトソール8は、フロントアウトソール8a、リアアウトソール8b、センターアウトソール8cを互いに連結することにより、一体的に構成されていてもよい。
【0020】
アウトソール8は、歩行面Mに対して接触可能な靴底面8dを有している。靴底面8dは、下方を向く面であって、歩行面Mと接触することにより歩行に必要となるグリップ力を発揮する面である。靴底面8dには、所望のグリップ力を得るために典型的には複数の溝が形成されている。本実施形態において、靴底面8dは、フロントアウトソール8aのフロント靴底面8ad、リアアウトソール8bのリア靴底面8bd、センターアウトソール8cのセンター靴底面8cdを含む。
【0021】
連結体9は、アウトソール8を収容部7の底面7aに固定するためのものである。連結体9は、収容部7とアウトソール8の間に配置される。即ち、収容部7、連結体9、アウトソール8は鉛直方向下方に向かってこの記載順に配置されている。連結体9は、省略可能である。この場合、アウトソール8は収容部7の底面7aに例えば接着剤などで直接的に固定される。
【0022】
本実施形態において連結体9は、収容部側固定板10と、アウトソール側固定板11と、複数の連結棒12と、により構成されている。
【0023】
収容部側固定板10及びアウトソール側固定板11は、靴底面8dに対して平行な板であって、例えばステンレスなどの高剛性の金属板である。しかしながら、収容部側固定板10及びアウトソール側固定板11は、樹脂製としてもよい。収容部側固定板10とアウトソール側固定板11は、鉛直方向に離れて配置されている。収容部側固定板10とアウトソール側固定板11は、複数の連結棒12により連結されている。収容部側固定板10とアウトソール側固定板11を複数の連結棒12が連結することで、連結体9が一体化される。
【0024】
収容部側固定板10は、例えば接着剤やネジ締結などで収容部7の底面7aに固定される。収容部側固定板10は、収容部7の底面7aを全体的に覆うような形状となっており、厚みは例えば1〜3mmであるがこれに限定されない。
【0025】
アウトソール側固定板11は、例えば接着剤やネジ締結などでアウトソール8の上面8eに固定される。即ち、アウトソール側固定板11は、フロントアウトソール8aの上面8ae、リアアウトソール8bの上面8be、センターアウトソール8cの上面8ceに固定される。
【0026】
アウトソール側固定板11には、後述する複数の自在ホイールキャスタ5がそれぞれ配置される複数の切り欠き11aが形成されている。複数の切り欠き11aは、フロントアウトソール8aとセンターアウトソール8cの間に形成される2つのフロント切り欠き11bと、センターアウトソール8cとリアアウトソール8bの間に形成される2つのリア切り欠き11cと、を含む。2つのフロント切り欠き11bは、足幅方向に離れて形成されており、何れも外側に向かって開口するように形成されている。2つのリア切り欠き11cも同様に、足幅方向に離れて形成されており、何れも外側に向かって開口するように形成されている。
【0027】
複数の連結棒12は、本実施形態において5つの連結棒12を含む。即ち、5つの連結棒12は、フロントアウトソール8aの上方に配置される2つのフロント連結棒12aと、リアアウトソール8bの上方に配置される2つのリア連結棒12bと、センターアウトソール8cの上方に配置される1つのセンター連結棒12cと、を含む。
【0028】
2つのフロント連結棒12aは、フロントアウトソール8aの上方において収容部側固定板10とアウトソール側固定板11を連結している。2つのフロント連結棒12aは、足幅方向において若干離れて配置されている。
【0029】
2つのリア連結棒12bは、リアアウトソール8bの上方において収容部側固定板10とアウトソール側固定板11を連結している。2つのリア連結棒12bは、足幅方向において若干離れて配置されている。
【0030】
センター連結棒12cは、センターアウトソール8cの上方において収容部側固定板10とアウトソール側固定板11を連結している。センター連結棒12cは、アウトソール側固定板11の足幅方向における中央に配置されている。
(【0031】以降は省略されています)

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