TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2021079799
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210527
出願番号2019208199
出願日20191118
発明の名称駆動装置
出願人アイシン・エィ・ダブリュ株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人特許業務法人アイテック国際特許事務所
主分類B60K 6/405 20071001AFI20210430BHJP(車両一般)
要約【課題】ロータのアンバランスを修正するための修正部をロータを保持する保持部材の強度を確保しつつ設ける。
【解決手段】回転電機のロータは、筒状のロータコアと、ロータコアが外周側に取り付けられる筒状部および筒状部から径方向内側に延出される環状壁部を有する保持部材とを有する。クラッチは、回転要素に連結されるクラッチハブの外周部に嵌合される第1摩擦係合プレートと、保持部材の筒状部の内周部に嵌合される第2摩擦係合プレートと、第1摩擦係合プレートおよび第2摩擦係合プレートを押圧可能なピストンとを有する。保持部材は、環状壁部からピストンと共に係合油室を画成するように軸方向におけるピストン側に延出される筒状の突出部と、ロータのアンバランスの修正用の凹部とを有し、凹部は、軸方向からみて突出部と保持部材の径方向に重なっている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
回転電機と、前記回転電機と回転要素との接続および接続の解除を行なうクラッチと、を備える駆動装置であって、
前記回転電機のロータは、筒状のロータコアと、前記ロータコアが外周側に取り付けられる筒状部および前記筒状部から径方向内側に延出される環状壁部を有する保持部材とを有し、
前記クラッチは、前記回転要素に連結されるクラッチハブの外周部に嵌合される第1摩擦係合プレートと、前記保持部材の前記筒状部の内周部に嵌合される第2摩擦係合プレートと、前記第1摩擦係合プレートおよび前記第2摩擦係合プレートを押圧可能なピストンとを有し、
前記保持部材は、前記環状壁部から前記ピストンと共に係合油室を画成するように軸方向における前記ピストン側に延出される筒状の突出部と、前記ロータのアンバランスの修正用の凹部とを有し、
前記凹部は、前記軸方向からみて前記突出部と前記保持部材の径方向に重なっている、
駆動装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1記載の駆動装置であって、
前記凹部は、前記環状壁部の前記突出部とは反対側から前記突出部側に窪むように形成されている、
駆動装置。
【請求項3】
請求項2記載の駆動装置であって、
前記環状部の前記突出部とは反対側の前記凹部周辺は、平坦面である、
駆動装置。
【請求項4】
請求項2または3記載の駆動装置であって、
前記凹部は、複数形成される場合、同一円周上に形成される、
駆動装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のうちの何れか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
前記保持部材は、前記筒状部および前記環状壁部の外周部とを有する外側部材と、前記環状壁部の前記外周部を除く部分と前記突出部とを有する内側部材と、が溶接部を介して一体に形成されている、
駆動装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
前記回転電機は、変速機構の入力軸に連結されており、
前記回転要素は、エンジンの出力軸に連結されている、
駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 5,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の駆動装置としては、回転電機と、エンジンにダンパを介して連結された入力軸と回転電機との接続および接続の解除を行なうクラッチとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、回転電機のロータは、筒状のロータコアと、ロータコアが外周側に取り付けられる筒状の保持部および保持部から径方向内側に延出される径方向延在部を有する保持部材とを有する。クラッチは、入力軸に連結されるクラッチハブの外周部に嵌合される入力側摩擦部材と、クラッチドラムとしても機能する保持部材の筒状部の内周部に嵌合される出力側摩擦部材およびバッキングプレートと、入力側摩擦部材および出力側摩擦部材を押圧可能なピストンとを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013−95390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうした駆動装置では、ロータのアンバランスを修正するために、保持部材に凹部などの修正部が設けられる。この場合、修正部の位置などによっては、保持部材の強度が低下してしまう。
【0005】
本開示の駆動装置は、ロータのアンバランスを修正するための修正部をロータを保持する保持部材の強度を確保しつつ設けることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の駆動装置は、
回転電機と、前記回転電機と回転要素との接続および接続の解除を行なうクラッチと、を備える駆動装置であって、
前記回転電機のロータは、筒状のロータコアと、前記ロータコアが外周側に取り付けられる筒状部および前記筒状部から径方向内側に延出される環状壁部を有する保持部材とを有し、
前記クラッチは、前記回転要素に連結されるクラッチハブの外周部に嵌合される第1摩擦係合プレートと、前記保持部材の前記筒状部の内周部に嵌合される第2摩擦係合プレートと、前記第1摩擦係合プレートおよび前記第2摩擦係合プレートを押圧可能なピストンとを有し、
前記保持部材は、前記環状壁部から前記ピストンと共に係合油室を画成するように軸方向における前記ピストン側に延出される突出部と、前記ロータのアンバランスの修正用の凹部とを有し、
前記凹部は、前記軸方向からみて前記突出部と前記保持部材の径方向に重なっている、
ことを要旨とする。
【0008】
本開示の駆動装置では、ロータコアを保持する保持部材は、環状壁部からピストンと共に係合油室を画成するように軸方向におけるピストン側に延出される筒状の突出部と、ロータのアンバランスの修正用の凹部とを有し、この凹部は、軸方向からみて突出部と保持部材の径方向に重なっている。したがって、係合油室を画成するために環状壁部から延出される突出部と軸方向にみて径方向に重なるように凹部を設けることにより、保持部材の強度を確保しつつ凹部を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の駆動装置を搭載するハイブリッド車両10の概略構成図である。
ハイブリッド車両10のモータMGおよびクラッチC1周辺の断面図である。
ハイブリッド車両10のモータMGおよびクラッチC1周辺の拡大図である。
ロータ30を図2および図3の右側からロータ30の軸方向にみた正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0011】
図1は、本開示の駆動装置を搭載するハイブリッド車両10の概略構成図である。本開示のハイブリッド車両10は、図示するように、エンジン11と、モータ(回転電機)MGと、クラッチC1と、動力伝達装置15とを備える。
【0012】
エンジン11は、ガソリンや軽油などの燃料を用いて動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン11のクランクシャフト12は、ダンパ13を介して第1伝達軸14aに接続されている。ダンパ13は、捩り振動を減衰する複数のコイルスプリング(弾性体)を有する。
【0013】
モータMGは、周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ(図示省略)により回転駆動される。クラッチC1は、油圧駆動の摩擦クラッチとして構成されており、第1伝達軸14aとモータMGとの接続および接続の解除を行なう。
【0014】
動力伝達装置15は、トルクコンバータ16と、自動変速機(変速機構)17と、オイルポンプ18と、油圧制御装置19とを備える。トルクコンバータ16は、一般的な流体伝動装置として構成されており、モータMGに接続された第2伝達軸14bに取り付けられたポンプインペラと、自動変速機17の入力軸17iに接続されたタービンランナと、タービンランナからポンプインペラへの作動油の流れを整流するステータと、ステータの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチと、ポンプインペラとタービンランナとの接続および接続の解除を行なう油圧駆動のロックアップクラッチとを備える。このトルクコンバータ16は、第2伝達軸14bの動力を自動変速機17の入力軸17iにトルクを増幅して伝達したり、トルクを増幅することなく伝達したりする。
【0015】
自動変速機17は、例えば4段〜10段変速の変速機として構成されており、入力軸17iと、駆動輪DWにデファレンシャルギヤDFを介して連結された出力軸17oと、複数の遊星歯車と、油圧駆動の複数の摩擦係合要素(クラッチ、ブレーキ)とを備える。この自動変速機17は、入力軸17iに伝達された動力を複数段階に変速して出力軸17oから出力する。なお、自動変速機17に代えて、無段変速機が用いられるものとしてもよい。
【0016】
オイルポンプ18は、トルクコンバータ16のポンプインペラに取り付けられており、第2伝達軸14bの動力により駆動される。油圧制御装置19は、バルブボディや複数のバルブを有し、オイルポンプ18からの油圧を調圧してトルクコンバータ16のロックアップクラッチや自動変速機17のクラッチやブレーキに供給する。
【0017】
図2は、ハイブリッド車両10のモータMGおよびクラッチC1周辺の断面図であり、図3は、ハイブリッド車両10のモータMGおよびクラッチC1周辺の拡大図であり、図4は、ロータ30を図2および図3の右側からロータ30の軸方向にみた正面図である。図2〜図4に示すように、モータMGは、ステータ20と、ステータ20の径方向内側に配置されるロータ30と、ステータ20およびロータ30を収容するハウジング80とを備える。ステータ20は、ステータコア21と、ステータコア21に巻回される三相コイル22とを備える。
【0018】
ステータコア21は、例えばプレス加工により円環状に形成された電磁鋼板を複数積層して積層方向に連結することにより一体に形成されており、ボルト(図示省略)によりハウジング(ケース)80に固定されている。三相コイル22は、ステータコア21の軸方向におけるダンパ13側(図2における左側)の端面から突出するコイルエンド22aと、動力伝達装置15側(図2における右側)の端面から突出するコイルエンド22bとを有する。
【0019】
ロータ30は、ロータコア31と、ロータコア31を保持する保持部材40とを備える。ロータコア31は、例えばプレス加工により円環状に形成された電磁鋼板を複数積層することにより形成されており、周方向に間隔をおいてそれぞれ軸方向に貫通するように形成された複数の貫通孔のそれぞれに永久磁石(図示省略)が埋設されている。ロータコア31の軸方向における両端側には、エンドプレート32,33が配置されている。
【0020】
図3や図4に示すように、保持部材40は、外側部材41と、外側部材41に溶接される内側部材45とを備える。外側部材41は、例えば鉄を鍛造、切削加工することにより形成され、筒状の筒状部42と、筒状部42の一端部(図3における左端部)から径方向外側に延出されるフランジ部43と、筒状部42の軸方向における中央よりも他端側(図3における右側)から径方向内側に延出される環状の環状壁部44とを備える。ロータコア31は、焼き嵌め固定処理により、エンドプレート32,33と共に以下のように筒状部42に取り付けられる。
【0021】
最初に、保持部材40の筒状部42の外径よりも若干小さい内径に形成したロータコア31を加熱し、ロータコア31の内径が筒状部42の外径よりも大きくなるようにロータコア31を熱膨張させる。続いて、エンドプレート32、ロータコア31、エンドプレート33を、フランジ部43側からこの順に、筒状部42を包囲すると共に互いに当接し且つエンドプレート32がフランジ部43に当接するように配置する。そして、ロータコア31を冷却すると、ロータコア31の収縮により、ロータコア31と筒状部42とが固定される。そして、エンドプレート33のカシメなどにより、エンドプレート33が筒状部42に固定される。
【0022】
内側部材45は、例えば鉄を鍛造、切削加工することにより形成され、環状の環状壁部46と、環状壁部46の内周から軸方向における一方側(図3における左側)に延出される筒状の筒状部47と、環状壁部46の筒状部47よりも径方向外側から軸方向における他方側(図3における右側)に延出される筒状の筒状部48と、環状壁部46の筒状部48よりも径方向外側から軸方向における一方側に延出されると共に断面が三角形状の突出部49とを備える。
【0023】
環状壁部46の突出部49とは反対側は、平坦面に形成されており、その平坦面には、突出部49側に向かって窪む凹部46aが少なくとも1つ形成されている。この凹部46aは、ロータ30の軸方向からみて、突出部49と径方向に重なる位置に形成される。この凹部46aは、保持部材40にロータコア31およびエンドプレート32,33が固定されてから図2や図3のように組み付けられた後に、ロータ30のアンバランスを修正するために形成される。なお、凹部46aが複数形成される場合、環状壁部46の同一円周上に形成されるのが好ましい。
【0024】
環状壁部46の外周は、外側部材41の環状壁部44の内周に溶接部Wを介して固定されている。筒状部47の内周は、第2伝達軸14bの外周にスプライン嵌合されている。筒状部48の外周とハウジング80の筒状部81の内周との間には、軸受90が配置されている。したがって、筒状部48は、ハウジング80により回転自在に支持される。
【0025】
保持部材40のフランジ部43のロータコア31とは反対側には、ボルト50により連結部材51が固定されている。連結部材51は、例えば鉄により形成され、外周部にフランジ部43との固定部(ボルト孔)を有すると共に板状かつ環状の環状壁部52と、環状壁部52の内周から軸方向における一方側に延出される筒状の筒状部53とを有する。筒状部53の外周とハウジング80の筒状部82の内周との間には、軸受91が配置されており、筒状部53の内周と第1伝達軸14aとの間には、軸受92が配置されている。これにより、連結部材51やこれに連結される保持部材40などは、軸受91を介してハウジング80により回転自在に支持され、第1伝達軸14aは、軸受92を介して筒状部53により相対回転自在に支持される。
【0026】
これにより、保持部材40の筒状部42の径方向内側には、保持部材40の環状壁部44,46と連結部材51の環状壁部52とにより軸方向における両側が区画される空間が形成される。
【0027】
クラッチC1は、第1伝達軸14aに連結されたクラッチハブ61と、第2伝達軸14bに連結されると共にクラッチドラムとしても機能する保持部材40と、複数の摩擦プレート(第2摩擦係合プレート)63と、摩擦プレート63と交互に配設される複数のセパレータプレート(第1摩擦係合プレート)64と、バッキングプレート65と、スナップリング66と、セパレータプレート64および摩擦プレート63を押圧して摩擦係合させるピストン67と、複数のリターンスプリングSPと、キャンセルプレート(キャンセル油室画成部材)68とを備える。
【0028】
クラッチハブ61は、筒状の筒状部61aと、筒状部61aの一端部から径方向内側に延出される環状の環状壁部61bとを備える。筒状部61aの外周面には、スプライン61sが形成されている。環状壁部61bの内周は、第1伝達軸14aに溶接により連結されている。
【0029】
クラッチドラムとしても機能する保持部材40の筒状部42の環状壁部44よりもフランジ部43側の内周面には、スプライン42sが形成されている。そして、そのスプライン42sには、径方向外側に向かって凹む環状の環状凹部42aが形成されている。環状凹部42aは、ロータ30の径方向からみて、フランジ部43のロータコア31側の端面(図3における右側の端面)とロータ30の軸方向に重なっている。
【0030】
複数の摩擦プレート63は、それぞれ両面に摩擦材が貼着された環状部材であり、外周部が保持部材40(クラッチドラム)の筒状部42のスプライン42sに嵌合される。これにより、複数の摩擦プレート63は、筒状部42と一体に回転すると共に筒状部42により軸方向に移動可能に支持される。
(【0031】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ステータ
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
回転電機
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
回転電機
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
駆動装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
発進装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
回転電機
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
無段変速機
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータコア
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
トランスファ
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ケース保持装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
インバータ装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ケース保持装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
インバータ装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
インバータ装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
回転電機制御装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
ロータの製造方法
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動伝達装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動伝達装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動伝達装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
車両用駆動伝達装置
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
回転電機の制御基板
続きを見る