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公開番号2021075078
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210520
出願番号2019200662
出願日20191105
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社,日野自動車株式会社
代理人特許業務法人明成国際特許事務所
主分類B60K 15/063 20060101AFI20210423BHJP(車両一般)
要約【課題】車両への燃料タンクの搭載本数を容易に増加させることができる技術を提供する。
【解決手段】車両は、燃料が貯蔵されている複数の燃料タンクと、前記複数の燃料タンクに接続され、前記複数の燃料タンクから供給される前記燃料を、前記車両の駆動力を得るために消費する燃料消費部と、を備える。前記複数の燃料タンクは、前記燃料タンクの長手方向が前記車両の高さ方向に沿う姿勢で配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両であって、
燃料が貯蔵される複数の燃料タンクと、
前記複数の燃料タンクに接続され、前記複数の燃料タンクから供給される前記燃料を、前記車両の駆動力を得るために消費する燃料消費部と、
を備え、
前記複数の燃料タンクは、前記燃料タンクの長手方向が前記車両の高さ方向に沿う姿勢で配置されている、車両。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の車両であって、さらに、
前記複数の燃料タンクが搭載される車台と、乗員が搭乗する客室と、前記客室の後方、かつ、前記車台における前記車両の幅方向中央の位置に設けられた被連結部と、を有するトラクターヘッドと、
前記被連結部に連結する連結部を前方端部よりも後方に有し、前記連結部を中心に前記車両の幅方向に回動可能な状態で前記トラクターヘッドに連結されて牽引されるトレーラと、
を備え、
前記複数の燃料タンクは、前記客室と、前記トレーラの回動領域との間に配列されている、車両。
【請求項3】
請求項2記載の車両であって、
前記燃料タンクは、中心軸に沿った方向を前記長手方向とする円筒状の本体部を有し、
前記複数の燃料タンクは、前記車両の幅方向に配列された複数のタンク列を構成し、
前記複数のタンク列は、前記車両の前後方向に配列されており、
前記複数のタンク列は、前記車両の前後方向に隣り合う前列のタンク列と後列のタンク列とを含み、
前記後列のタンク列は、前記前列のタンク列に含まれる前記燃料タンクに対して、斜め後方の近接した位置に配置されている前記燃料タンクを含む、車両。
【請求項4】
請求項3記載の車両であって、
前記後列のタンク列は、前記前列のタンク列に含まれ、前記車両の幅方向に隣り合う2つの前記燃料タンクのそれぞれに対して、斜め後方における近接した位置に配置されている前記燃料タンクを含む、車両。
【請求項5】
請求項3または請求項4記載の車両であって、
前記複数のタンク列のうち、最も後方に位置する後端列では、前記車両の幅方向の両端に、前記燃料タンクが配列されていない空間を挟むように、前記燃料タンクが配置されている、車両。
【請求項6】
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の車両であって、
前記複数の燃料タンクは、前記回動領域に面する位置に配置されている2以上の前記燃料タンクを含み、
前記車両の高さ方向に見たときに、前記回動領域に面する位置に配置されている前記燃料タンクのそれぞれにおける前記回動領域に最も近い端部は、前記車両の幅方向中央に近いものほど前記車両の前方側に位置している、車両。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車両であって、
前記複数の燃料タンクは、前記車両の幅方向に見たときに、前記車両の前後方向に隣り合うもの同士の一部が重なり合うように配置されており、かつ、前記車両の前後方向に見たときに、前記車両の幅方向に隣り合うもの同士の一部が重なり合うように配置されている、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に関する。
続きを表示(約 9,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、車両において消費される燃料を貯蔵する燃料タンクを搭載するものがある。例えば、下記の特許文献1には、燃料としての圧縮天然ガスを貯蔵する燃料タンクが搭載されているトラックが開示されている。特許文献1のトラックでは、燃料タンクは、その長手方向が車両の幅方向に一致する姿勢で上下に積層されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005−35388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そうした車両において、航続距離を延ばすためには、燃料タンクの搭載本数を増加できることが望ましい。しかしながら、燃料タンクの搭載本数を増加させることは、その配置の仕方によっては、車両の前後方向や幅方向における寸法の増大につながる可能性がある。また、特許文献1のように、複数の燃料タンクを上下に積層して搭載する場合、安定して上方に積み上げることができる燃料タンクの本数は限られてしまう可能性がある。このように、従来の燃料タンクの搭載の仕方では、車両内の限られた空間で、燃料タンクの搭載本数を増加させることは容易ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)一の形態は、車両であって、燃料が貯蔵される複数の燃料タンクと、前記複数の燃料タンクに接続され、前記複数の燃料タンクから供給される前記燃料を、前記車両の駆動力を得るために消費する燃料消費部と、を備え、前記複数の燃料タンクは、前記燃料タンクの長手方向が前記車両の高さ方向に沿う姿勢で配置されている、車両として提供される。
この形態の車両によれば、車両の前後方向や幅方向の寸法の増大を抑制しつつ、燃料タンクを上下に積み重ねるのとは異なる方法で、燃料タンクの搭載本数を増加させることができる。
(2)上記形態の車両は、さらに、前記複数の燃料タンクを搭載する車台と、乗員が搭乗する客室と、前記客室の後方、かつ、前記車台における前記車両の幅方向中央の位置に設けられた被連結部と、を有するトラクターヘッドと、前記被連結部に連結する連結部を前方端部よりも後方に有し、前記連結部を中心に前記車両の幅方向に回動可能な状態で前記トラクターヘッドに連結されて牽引されるトレーラと、を備え、前記複数の燃料タンクは、前記客室と、前記トレーラの回動領域との間に配列されてよい。
この形態の車両によれば、トラクターヘッドとトレーラの間の限られた狭い空間に、多数の燃料タンクを搭載することが可能になる。
(3)上記形態の車両において、前記燃料タンクは、中心軸に沿った方向を前記長手方向とする円筒状の本体部を有し、前記複数の燃料タンクは、前記車両の幅方向に配列された複数のタンク列を構成し、前記複数のタンク列は、前記車両の前後方向に配列されており、前記複数のタンク列は、前記車両の前後方向に隣り合う前列のタンク列と後列のタンク列とを含み、前記後列のタンク列は、前記前列のタンク列に含まれる前記燃料タンクに対して、斜め後方の近接した位置に配置されている前記燃料タンクを含んでよい。
この形態の車両によれば、燃料タンク同士の間の空隙を低減することができる。よって、燃料タンクの搭載スペースが、車両の前後方向および幅方向に大きくなってしまうことを、より一層、抑制できる。
(4)上記形態の車両において、前記後列のタンク列は、前記前列のタンク列に含まれ、前記車両の幅方向に隣り合う2つの前記燃料タンクのそれぞれに対して、斜め後方における近接した位置に配置されている前記燃料タンクを含んでよい。
この形態の車両によれば、燃料タンクをより密に配列することができる。
(5)上記形態の車両において、前記複数のタンク列のうち、最も後方に位置する後端列では、前記車両の幅方向の両端に、前記燃料タンクが配列されていない空間を挟むように、前記燃料タンクが配置されてよい。
この形態の車両によれば、後端列両端の燃料タンクに挟まれた空間により、トレーラの回動させるための空間の確保が容易になる。また、トレーラの回動領域を確保するために、回動領域の前方における車両の幅方向両端の領域がデッドスペースとなることを抑制でき、車両内の限られた空間を有効活用できる。
(6)上記形態の車両において、前記複数の燃料タンクは、前記回動領域に面する位置に配置されている2以上の前記燃料タンクを含み、前記車両の高さ方向に見たときに、前記回動領域に面する位置に配置されている前記燃料タンクのそれぞれにおける前記回動領域に最も近い端部は、前記車両の幅方向中央に近いものほど前記車両の前方側に位置してよい。
この形態の車両によれば、トレーラの回動領域の外縁に沿って燃料タンクを配列することができるため、燃料タンクの搭載スペースとトレーラの回動領域との間の距離を縮めることができ、車両の前後方向における寸法の増大を抑制できる。
(7)上記形態の車両において、前記複数の燃料タンクは、前記車両の幅方向に見たときに、前記車両の前後方向に隣り合うもの同士の一部が重なり合うように配置されており、かつ、前記車両の前後方向に見たときに、前記車両の幅方向に隣り合うもの同士の一部が重なるように配置されてよい。
この形態の車両によれば、複数の燃料タンクをより密にまとまって配列させることができる。よって、燃料タンクの搭載スペースが車両の前後方向および幅方向に大型化することを抑制できる。
本開示の技術は、車両以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、車両における燃料タンクの搭載方法や搭載構造、車両における燃料タンクの収納部等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態における車両の概略側面図。
第1実施形態における車両の概略平面図。
第2実施形態における車両の概略平面図。
第3実施形態における車両の概略側面図。
第4実施形態における車両の概略側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における車両10を示す概略側面図である。図1には、互いに直交するX方向、Y方向、および、Z方向を示す矢印が図示されている。X方向は、車両10の幅方向に相当し、Y方向は、車両10の前後方向に相当し、Z方向は車両10の高さ方向に相当する。なお、車両10の高さ方向は、車両10を、幅方向および前後方向が水平になる姿勢にしたときに、鉛直方向と平行になる方向である。X方向、Y方向、および、Z方向を示す矢印は、後に参照する各図においても図1に対応するように図示されている。
【0009】
車両10は、貨物車両として構成される。本明細書において、「貨物車両」とは、貨物の運搬を主目的とする車両であって、客室の後方に、高さ方向に見たときの面積が客室よりも広い貨物の積載スペースを有している車両を意味する。本明細書においては、「積載スペースを有している」構成には、積載スペースが形成されるように、荷室や荷台を追加可能に構成されている態様が含まれる。
【0010】
本実施形態では、車両10は、運転者を含む乗員が搭乗する客室13を有する牽引車両であるトラクターヘッド11と、貨物が積載される被牽引車両であるトレーラ20と、を備える。車両10では、トラクターヘッド11の後方にトレーラ20が連結されることによって、客室13の後方に貨物の積載スペースMSが形成される。本実施形態では、後述するコンテナ22内の荷室が貨物の積載スペースMSを構成する。このように、トラクターヘッド11は、客室13の後方に積載スペースMSが形成されるように、荷室や荷台を追加可能に構成されている。よって、上記の本明細書における「貨物車両」の定義に従うと、トレーラ20が連結されていない状態のトラクターヘッド11単体も貨物車両に相当する。
【0011】
トラクターヘッド11は、ボディ部11bと、車台15と、を備える。ボディ部11bは、内部に、上述した客室13と、客室13の下方に設けられたエンジンルーム14と、を有する。ボディ部11bは、車台15の前方端部に支持されている。車台15は、車両10の前後方向に沿って配置されている一対の車両フレーム15fによって構成される。一対の車両フレーム15fは、サイドフレームとも呼ばれ、幅方向に離間して並列に配列されている。車両フレーム15fは、ボディ部11b内のエンジンルーム14からボディ部11bの後方へとY方向に沿って延び出ている。
【0012】
車台15のX方向における両外側には、トラクターヘッド11の車輪である前輪16および後輪17が取り付けられている。前輪16は、客室13の下方に位置しており、後輪17は、車台15の後端部近傍に位置している。前輪16は、エンジンルーム14に収容されている駆動力源18に接続され、当該駆動力源18から伝達される駆動力によって回転する駆動輪である。本実施形態では、駆動力源18は、後述する燃料電池ユニット40が出力する電力で駆動するモータによって構成される。後輪17は、車台15の後端部に寄った位置に設けられている。
【0013】
後輪17の近傍には、被連結部19が設けられている。被連結部19は、後に参照する図2に示されているように、一対の車両フレーム15fに挟まれた車両10の幅方向中央に設けられている。被連結部19は、車台15に固定されている。被連結部19には、トレーラ20の連結部24が連結される。被連結部19は、いわゆるカプラによって構成される。
【0014】
トレーラ20は、従動輪23が取り付けられているトレーラ車台21と、トレーラ車台21の上に支持されるコンテナ22と、を有する。コンテナ22は、矩形状の中空箱体として構成される。コンテナ22は、車両10の積載スペースMSを構成し、貨物が収納される荷室を内部に有する。コンテナ22は、例えば、鉄や、アルミニウム合金によって構成される。
【0015】
コンテナ22の底面には、上述したトラクターヘッド11の被連結部19に連結する連結部24が設けられている。連結部24は、いわゆるキングピンによって構成される。連結部24は、コンテナ22の前方側端部より後方において、コンテナ22の底面から下方に突出しており、被連結部19の中央に上方から挿入されて係合する。これにより、トレーラ20は、トラクターヘッド11に対して、連結部24を中心とする幅方向への回動が許容された状態で、トラクターヘッド11に牽引される。なお、他の実施形態では、コンテナ22は省略されてもよい。トレーラ20は、コンテナ22に代えて、被連結部19と、貨物を固定するための固定具と、が設けられ、トレーラ車台21の上に配置される荷台を備えていてもよい。
【0016】
車両10は、車両10の駆動力を得るために消費される燃料を貯蔵する複数の燃料タンク30を車台15上に搭載している。車両10では、各燃料タンク30は、客室13とトレーラ20との間に搭載されている。各燃料タンク30は、中心軸CXに沿った方向を長手方向とする円筒状の本体部を有する。各燃料タンク30は、長手方向が車両10の高さ方向に沿う姿勢で配置されている。なお、本実施形態では、各燃料タンク30は同じ寸法を有している。ただし、他の実施形態では、各燃料タンク30の寸法は、均一でなくてもよい。各燃料タンク30は、直径や長さがそれぞれ異なっていてもよい。
【0017】
本実施形態では、車両10は、燃料電池車両として構成されており、燃料タンク30は、後述する燃料電池での発電において消費される燃料ガスを貯蔵している。本実施形態では、燃料タンク30は、燃料ガスとしての水素を貯蔵している。各燃料タンク30は、例えば70MPa以上の耐圧性能を有する高圧タンクとして構成され、高圧に圧縮された燃料ガスを貯蔵可能である。各燃料タンク30は、樹脂製の容器であるライナーの表面が、補強層としての繊維強化樹脂層によって覆われている構成を有する。ライナーは、樹脂部材に代えて、アルミニウム等の軽金属によって構成されてもよい。繊維強化樹脂層は、フィラメント・ワインディング法によって形成される。繊維強化樹脂層は、ライナーの外表面に巻き付けられる炭素繊維強化プラスチック(CFRP;Carbon−Fiber−Reinforced Plastic)などの強化繊維と、その強化繊維同士を結着する熱硬化性樹脂と、で構成される。
【0018】
各燃料タンク30の長手方向における端部には、口金31が設けられている。口金31には、燃料を流通させる配管が接続される。配管の図示および詳細な説明については省略する。また、口金31には、燃料タンク30に対する燃料ガスの流入/流出を制御する図示しない開閉弁や、ある温度以上になったときに溶解して燃料タンク30外部へのガスの漏洩を許容する図示しない溶栓弁が設けられている。
【0019】
車両10では、燃料タンク30は、収納部32に収納されている。収納部32は、中空の箱体によって構成される。収納部32は、ボディ部11bとコンテナ22との間、つまり、客室13と積載スペースMSとの間において、車台15上に固定されている。収納部32は、例えば、ABS樹脂や、繊維強化プラスチックなどによって構成される。他の実施形態では、収納部32は省略されてもよい。
【0020】
各燃料タンク30は、収納部32内において、下端に設けられ、燃料タンク30の下端部を受け止める支持部材33によって支持されている。また、各燃料タンク30は、締結部材34によって互いに連結された状態で、収納部32内に固定されている。支持部材33および締結部材34によって収納部32内での各燃料タンク30の配置姿勢の安定性が高められている。他の実施形態では、各燃料タンク30は、収納部32内において、フレーム部材を組んで構成された枠によって支持されてもよい。なお、収納部32内での燃料タンク30の配列構成については後述する。
【0021】
車両10は、燃料電池を含む燃料電池ユニット40を電力源として備える。燃料電池ユニット40は、燃料電池と、燃料電池本体に一体的に取り付けられる機器と、で構成されるユニットである。「燃料電池本体に一体的に接続される機器」には、例えば、燃料電池を収納するケースや、燃料電池を支持するフレーム、センサ類、バルブ、ポンプ、配管接続部材などが含まれる。燃料電池ユニット40は、エンジンルーム14内に搭載されている。燃料電池ユニット40は、マウントを介して、車台15に支持されている。本実施形態の車両10では、燃料電池ユニット40が出力する電力は、主に、駆動力源18に供給され、車両10の走行に用いられる。なお、車両10は、駆動力源18に加えて、車両10の駆動力を発生させる内燃機関を備え、内燃機関で発生させる駆動力を補助するための駆動力を、駆動力源18によって得るように構成されていてもよい。また、燃料電池ユニット40が出力する電力は、車両10の走行以外にも、車両10内の電装品に用いられてもよいし、外部給電に用いられてもよい。
【0022】
本実施形態では、燃料電池ユニット40が有する燃料電池は、固体高分子形燃料電池であり、複数の単セルが積層された燃料電池スタックとして構成されている。各単セルは、電解質膜の両側に電極が配置された膜電極接合体を有し、単体でも発電が可能な要素である。なお、車両10に搭載される燃料電池は、固体高分子形燃料電池に限定されることはない。他の実施形態では、燃料電池として、例えば、固体酸化物形燃料電池など、種々のタイプの燃料電池を採用することが可能である。
【0023】
燃料電池は、燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応によって発電する。上述したように、本実施形態では、燃料ガスとして、各燃料タンク30に貯蔵されている水素が用いられる。また、酸化剤ガスとして、エンジンルーム14に設置された図示しないコンプレッサによって取り込まれる空気中に含まれる酸素が用いられる。本実施形態の車両10では、燃料電池ユニット40の燃料電池が、車両10の駆動力を得るために燃料タンク30に貯蔵されている燃料を消費する燃料消費部として機能する。なお、他の実施形態では、燃料タンク30の少なくとも一部は、燃料ガスの代わりに酸化剤ガスを貯蔵していてもよい。
【0024】
図2は、車両10を上方から見たときの概略平面図である。図2では、便宜上、収納部32およびトレーラ20の外周輪郭線を一点鎖線で図示し、収納部32内の燃料タンク30を実線で図示してある。また、図2では、支持部材33および締結部材34の図示は省略されている。
【0025】
上述したように、トレーラ20のコンテナ22は、トラクターヘッド11に対して、連結部24を中心として車両10の幅方向に回動可能である。図2には、コンテナ22が回動する際におけるコンテナ22の先端部分の移動軌跡MTを二点鎖線で図示してある。移動軌跡MTより連結部24側の領域が、トレーラ20が回動する領域を示す回動領域RAに相当する。車両10では、上述したように、燃料タンク30は、その長手方向が車両10の高さ方向に沿う姿勢で搭載されている。これにより、複数の燃料タンク30を、客室13を有するボディ部11bとトレーラ20の回動領域RAとの間の限られた狭い空間に配列することが可能である。また、車両10の前後方向や幅方向における寸法の増加を抑制しつつ、搭載される燃料タンク30の数を増加させることを容易にできる。
【0026】
車両10では、複数の燃料タンク30は、車両10の幅方向に見たときに、車両10の前後方向に隣り合うもの同士の一部が重なり合うように配置されている。また、車両10の前後方向に見たときに、車両10の幅方向に隣り合うもの同士の一部が重なり合うように配置されている。これによって、複数の燃料タンク30をより密にまとまって配置することができ、燃料タンク30の搭載スペースが車両10の前後方向および幅方向に大型化することが抑制されている。
【0027】
車両10では、複数の燃料タンク30が車両10の幅方向に配列された複数のタンク列TRが車両10の前後方向に配列されている。車両10の前後方向に隣り合う2つのタンク列TRのうち、後列のタンク列TRに含まれる燃料タンク30は、その前列のタンク列TRに含まれる燃料タンク30の斜め後方における近接した位置に配置されている。より具体的には、後列のタンク列TRに含まれる燃料タンク30は、前列のタンク列TRにおいて車両10の幅方向に隣り合って配列されている2つの燃料タンク30の、それぞれの斜め後方の近接した位置に配置されている。なお、「近接した位置」とは、実際に接する位置のみならず、接するほどに近い位置も含む概念である。こうした配置構成により、燃料タンク30同士の間の空隙が低減され、燃料タンク30の搭載スペースが、車両10の前後方向および幅方向に大きくなってしまうことが、より一層、抑制されている。
【0028】
車両10に搭載されている複数の燃料タンク30は、回動領域RAに面する位置に配置されている2以上の燃料タンク30を含んでいる。ここで、「回動領域RAに面する位置」とは、回動領域RAとの間が他の燃料タンク30によって遮られていない位置を意味する。よって、収納部32の壁部によって遮られていても、「回動領域RAに面する位置」に相当する。車両10では、車両10の高さ方向に見たときに、回動領域RAに面する位置に配置されている燃料タンク30のそれぞれにおける回動領域RAに最も近い端部Pは、車両10の幅方向中央に近いものほど車両10の前方側に位置している。端部Pは、回動領域RAに面するように配列されている燃料タンク30の中心軸CXと連結部24とを結ぶ仮想直線VLと当該燃料タンク30の外周輪郭線との交点に位置する部位である。
【0029】
上記のように端部Pが位置する燃料タンク30の配列構成によれば、車両10の高さ方向に見たときの燃料タンク30の搭載スペースが、その後端が車両10の幅方向中央において車両10の前方へと凹むように形成される。収納部32の後方側の壁部には、そうした燃料タンク30の搭載スペースの形状に合わせて、車両10の幅方向中央に近い部位ほど車両10の前方に位置するように湾曲する湾曲面32sが形成されている。このように、車両10では、トレーラ20の回動領域RAに沿って燃料タンク30が配列されているため、燃料タンク30の搭載スペースとトレーラ20の回動領域RAとの間の距離を縮めることができる。よって、燃料タンク30の搭載スペースのために、車両10の前後方向の寸法が増大することが抑制される。
【0030】
また、車両10では、タンク列TRのうちの最も後方に位置する後端列TReでは、車両10の幅方向の両端に、燃料タンク30が配列されていない空間を挟むように、2本の燃料タンク30が配置されている。後端列TRe両端の燃料タンク30に挟まれた空間を有することにより、トレーラ20の回動させるための空間の確保が容易になる。よって、客室13と回動領域RAとの間に燃料タンク30を搭載することによって、トレーラ20の回動が阻害されることが抑制される。また、トレーラ20の回動領域RAを確保するために、回動領域RAの前方における車両10の幅方向両端の領域がデッドスペースとなることを抑制でき、車両10内の限られた空間を有効活用できる。
(【0031】以降は省略されています)

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