TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2021072151
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210506
出願番号2019195768
出願日20191029
発明の名称コネクタ
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人特許業務法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/52 20060101AFI20210409BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ハウジング内への浸水を防止する。
【解決手段】コネクタAは、ハウジング20と、シート状導電路11の前端部に端子金具15を固着したシート状フレキシブル導電路10とを備え、ハウジング20には、端子金具15をハウジング20に収容した状態で、シート状導電路11をハウジング20の外部へ下向きに導出させる導出部22が形成されている。シート状導電路11がハウジング20から下方へ導出されるので、シート状導電路11の表面に結露が生じたり、シート状導電路11の表面に水分が付着しても、結露水や付着水等の液体がハウジング20内に浸入するおそれはない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
シート状導電路の前端部に端子金具を固着したシート状フレキシブル導電路とを備え、
前記ハウジングには、前記端子金具を前記ハウジングに収容した状態で、前記シート状導電路を前記ハウジングの外部へ下向きに導出させることが可能な導出部が形成されているコネクタ。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記端子金具は、前記シート状導電路の前端部を水平に向けた状態で前記ハウジング内に収容されており、
前記ハウジングには、前記シート状導電路のうち前記端子金具よりも後方の部位を下向きに屈曲した状態に塑性変形させる転向部が設けられている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記転向部は、
前記シート状導電路のうち屈曲部よりも前方の部位を上方から抑える上面抑え部と、
前記シート状導電路のうち前記屈曲部よりも下方の部位を後方から抑える後面抑え部と、
前記シート状導電路のうち前記屈曲部を内側から支持する支持部と、を有している請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記転向部は、前記後面抑え部の下方に配され、前記シート状導電路を上下方向の向きに保持するガイド溝を有している請求項2又は請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記転向部は、前記シート状導電路を前後方向において位置決めする位置決め部を有している請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ハウジングは、ロアハウジングとアッパハウジングを上下に合体して構成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示(約 6,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フレキシブルフラットケーブルの端末部に複数の端子金具を固着し、複数の端子金具を、ハウジング内に形成した複数のキャビティに個別に収容したコネクタが開示されている。コネクタを水平に設置した状態では、キャビティがハウジングの後面に開口し、フレキシブルフラットケーブルがハウジングから後方へ導出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003−203740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記コネクタが温度差の大きい環境下で使用される場合、フレキシブルフラットケーブルの表面で結露が生じ、結露水がフレキシブルフラットケーブルの表面を伝ってハウジング内に浸入することが懸念される。
【0005】
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジング内への浸水を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、
ハウジングと、
シート状導電路の前端部に端子金具を固着したシート状フレキシブル導電路とを備え、
前記ハウジングには、前記端子金具を前記ハウジングに収容した状態で、前記シート状導電路を前記ハウジングの外部へ下向きに導出させる導出部が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ハウジング内への浸水を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1のコネクタを斜め上後方から見た斜視図である。
図2は、コネクタの側断面図である。
図3は、アッパハウジングを斜め下前方から見た斜視図である。
図4は、上下に分離したロアハウジングとシート状フレキシブル導電路を斜め上前方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)ハウジングと、シート状導電路の前端部に端子金具を固着したシート状フレキシブル導電路とを備え、前記ハウジングには、前記端子金具を前記ハウジングに収容した状態で、前記シート状導電路を前記ハウジングの外部へ下向きに導出させることが可能な導出部が形成されている。本開示の構成によれば、シート状導電路がハウジングから下方へ導出されるので、シート状導電路の表面に結露が生じたり、シート状導電路の表面に水分が付着しても、結露水や付着水等の液体がハウジング内に浸入するおそれはない。
【0010】
(2)前記端子金具は、前記シート状導電路の前端部を水平に向けた状態で前記ハウジング内に収容されており、前記ハウジングには、前記シート状導電路のうち前記端子金具よりも後方の部位を下向きに屈曲した状態に塑性変形させる転向部が設けられていることが好ましい。この構成によれば、シート状導電路がハウジングの外部で他部材と干渉して水平姿勢に変位しても、シート状導電路には、塑性変形によりハウジングから下向きに導出される部位が存在するので、シート状導電路を伝ってハウジング内へ液体が浸入するおそれがない。
【0011】
(3)(2)において、前記転向部は、前記シート状導電路のうち屈曲部よりも前方の部位を上方から抑える上面抑え部と、前記シート状導電路のうち前記屈曲部よりも下方の部位を後方から抑える後面抑え部と、前記シート状導電路のうち前記屈曲部を内側から支持する支持部とを有していることが好ましい。この構成によれば、屈曲部及び屈曲部の近傍の3箇所でシート状導電路の曲げ形状を規定するので、屈曲部の形状が安定する。
【0012】
(4)(2)又は(3)において、前記転向部は、前記後面抑え部の下方に配され、前記シート状導電路を上下方向の向きに保持するガイド溝を有していることが好ましい。この構成によれば、ハウジング外においてシート状導電路の導出経路を下向きに安定させることができる。
【0013】
(5)(2)〜(4)において、前記転向部は、前記シート状導電路を前後方向において位置決めする位置決め部を有していることが好ましい。この構成によれば、転向部に対するシート状導電路の位置ずれが防止されるので、シート状導電路の曲げ形状が安定する。
【0014】
(6)前記ハウジングは、ロアハウジングとアッパハウジングを上下に合体して構成されていることが好ましい。この構成によれば、ハウジングをロアハウジングとアッパハウジングとに分割したことにより、ロアハウジングとアッパハウジングを成形するための金型構造を複雑にしなくても、ハウジングの内部形状の設計自由度を高めることができる。したがって、ハウジングに、端子金具を水平に配置する部位と、シート状導電路を下向きに導出させる導出部を形成しても、ロアハウジングとアッパハウジングの形状が複雑にならずに済むので、金型コストを低減することが可能である。
【0015】
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示のコネクタAを具体化した実施例1を、図1〜図4を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1における斜め右上方、図2における右方、図3における斜め右上方、図4における斜め右下方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜4にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
【0016】
本実施例1のコネクタAは、シート状フレキシブル導電路10とハウジング20とを組み付けて構成されている。シート状フレキシブル導電路10は、例えば、フレキシブルプリント基板(Flexible printed circuits)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)などからなる。図2,4に示すように、フラットケーブルは、曲げ変形可能な1枚のシート状導電路11と、複数の端子金具15とを備えている。シート状導電路11は、絶縁材料からなるシート状基材12に複数本の導体13を並列状に配置したものである。
【0017】
シート状導電路11の前端部には、複数の接続部14が、左右方向に間隔を空けて櫛歯状をなすように形成されている。各接続部14においては、導体13が1本ずつ配索されていて、導体13の前端部が露出している。導体13のうち接続部14よりも後方の領域は、シート状基材12によって被覆されている。シート状導電路11の前端部においては、複数本の導体13の露出部分に、複数の端子金具15の後端部が半田付けや溶着等によって導通可能に個別に固着されている。シート状導電路11のうち端子金具15よりも後方の領域には、左右方向に間隔を空けた複数の位置決め孔16が形成されている。
【0018】
ハウジング20内には、シート状フレキシブル導電路10のうち端子金具15の全体と、シート状導電路11の前端部とが収容される。ハウジング20内では、端子金具15が水平に配置され、端子金具15の後方近傍では、シート状導電路11が水平に後方へ延出する。ハウジング20は、転向部21と導出部22を有している。
【0019】
転向部21は、ハウジング20の内部においてシート状導電路11の一部を屈曲形状となるように塑性変形させる。具体的には、図2に示すように、シート状導電路11のうち端子金具15よりも後方の部位には、転向部21によって、水平の向きから下向きに転向する形状に塑性変形させられた屈曲部17が形成される。シート状導電路11うち屈曲部17よりも下方の領域は、ハウジング20の下面に開口する導出部22からハウジング20の外部へ下向きに導出される。
【0020】
ハウジング20は、合成樹脂製のロアハウジング23と、合成樹脂製のアッパハウジング34との2部品を上下に合体して構成されている。図4に示すように、ロアハウジング23は、底壁部24と、左右一対の側壁部25と、前壁部26とを有する単一部品である。ロアハウジング23を上から見た平面視において、底壁部24は方形をなす。底壁部24の上面のうち前後方向中央よりも前方の領域には、前後方向に細長い複数の端子収容溝27が、左右に並列して形成されている。
【0021】
底壁部24の後端縁部には、底壁部24上面から上方へ立ち上がった形態の支持部28が形成されている。支持部28は、底壁部24の左右方向における全幅領域に亘って連続して延びたリブ状をなしている。支持部28は、転向部21を構成する部位である。底壁部24の上面のうち端子収容溝27よりも後方の位置には、左右に間隔を空けた複数の位置決め部29が形成されている。位置決め部29は、底壁部24の上面から上方へ突出した形態であり、支持部28よりも前方に位置している。位置決め部29は転向部21を構成する部位である。
【0022】
一対の側壁部25は、底壁部24の左右両側縁から上方へ突出している。一対の側壁部25の外側面にはロック突起30が形成されている。前壁部26は、底壁部24の前端縁から全幅領域にわたって上方へ立ち上がっている。前壁部26には、前壁部26を前後方向に貫通した形態の複数の挿入口31が、左右方向に一定ピッチで形成されている。挿入口31には、図示しない相手側コネクタの雄端子金具が挿入されるようになっている。
【0023】
前壁部26の上端部には、左右に間隔を空けた一対の第1受け部32Fが形成されている。一対の第1受け部32Fは、左右方向に細長く延びた溝部33を有する。底壁部24の左右両側縁部の前後方向中央部には、左右一対の第2受け部32Mが形成されている。一対の第2受け部32Mは、ロック突起30よりも後方であり、かつ位置決め部29よりも前方の位置に配されている。底壁部24の左右両側縁部の後端部には、リブ状をなす左右一対の第3受け部32Rが形成されている。一対の第3受け部32Rは、位置決め部29よりも後方に位置している。第1〜第3受け部32F,32M,32Rは、非弾性ロック部として機能するものであり、設計上は弾性変形しない形態である。
【0024】
図3に示すように、アッパハウジング34は、上壁部35と、左右一対の弾性ロック片36とを有する単一部品である。アッパハウジング34を下から見た底面視において、上壁部35は方形をなす。上壁部35の下面には、前後方向に細長く延びた複数の突部37が形成されている。複数の突部37は、複数の端子収容溝27に個別に嵌入されるようになっている。各突部37の後端部には、抜止め突起38が形成されている。一対の弾性ロック片36は、上壁部35の左右両側縁部から下方へ片持ち状に突出した形態である。
【0025】
上壁部35の前端部には、上壁部35の前端面から前方へ突出した形態の左右一対の第1嵌合部39Fが形成されている。第1嵌合部39Fは、左右方向へ細長く延びたリブ状をなしている。上壁部35の左右両側縁部の前後方向中央部には、左右一対の第2嵌合部39Mが形成されている。第2嵌合部39Mは弾性ロック片36よりも後方に位置する。上壁部35の左右両側縁部の後端部には、内面にリブ状突起40を有する左右一対の第3嵌合部39Rが形成されている。一対の第3嵌合部39Rは、第2嵌合部39Mよりも後方に位置する。第1〜第3嵌合部39F,39M.39Rは、非弾性ロック部として機能するものであり、設計上は弾性変形しない形態である。
【0026】
上壁部35には、左右方向に細長い上面抑え部41が形成されている。上面抑え部41は、上壁部35の下面から上壁部35の全幅に亘ってリブ状に突出している。両ハウジング23,34を合体した状態において、上面抑え部41は、上壁部35の後端よりも前方であり、かつ位置決め部29の後方近傍の位置に配されているる。両ハウジング23,34を合体した状態において、上面抑え部41の下端は、位置決め部29の上端よりも下方に位置する。上面抑え部41は、転向部21を構成する部位である。
【0027】
上壁部35には、左右方向に延びる後面抑え部42が形成されている。後面抑え部42は、上壁部35の後端縁から全幅にわたり連続して下方へ壁状に延出している。後面抑え部42は、両ハウジング23,34を合体した状態において、支持部28の後方近傍に位置するとともに、底壁部24の後端面24R及び支持部28の後面に対し後方から対向するように配置される。後面抑え部42の下端は、支持部28よりも下方に位置する。後面抑え部42は、転向部21を構成する部位である。
【0028】
本実施例のコネクタAを組み付ける際には、まず、ロアハウジング23にフラットケーブルを取り付ける。このとき、シート状導電路11の位置決め孔16をロアハウジング23の位置決め部29に嵌合することによって、シート状フレキシブル導電路10をロアハウジング23に対して位置決めする。次に、複数の端子金具15を、複数の端子収容溝27に個別に収容する。端子収容溝27内では端子金具15が水平な姿勢で配置され、シート状導電路11のうち端子金具15の後端に連なる前端部は、ロアハウジング23の底壁部24の上面に載置される。シート状導電路11のうち底壁部24の後端縁よりも後方の領域は、水平方向後方へ延出した状態となる。
【0029】
ロアハウジング23にシート状フレキシブル導電路10を取り付けた後、アッパハウジング34を、ロアハウジング23に対して上から被せるように組み付けて合体させる。両ハウジング23,34を組み付ける過程では、後面抑え部42の下端縁部が、シート状導電路11のうち支持部28よりも後方の部位の上面を上から抑え付けるので、シート状導電路11は、支持部28を支点として下向きに弾性的に転向させられる。
【0030】
このとき、シート状導電路11のうち後面抑え部42に当接している部位よりも前方の領域は、弾性的な反力によって上方へ浮き上がろうとする。しかし、このシート状導電路11の浮き上がりは、シート状導電路11の上面に当接する上面抑え部41によって押さえ込まれるので、シート状導電路11は、支持部28と後面抑え部42と上面抑え部41による当接により、小さい曲率半径で屈曲した形状に変形させられる。また、上面抑え部41がシート状導電路11の浮き上がりを防止することにより、位置決め孔16と位置決め部29の嵌合状態が保持される。
(【0031】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社オートネットワーク技術研究所
導電路
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
雌端子
株式会社オートネットワーク技術研究所
雌端子
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
絶縁電線
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
給電装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
駆動装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
出力装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
複合部品
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子金具
続きを見る