TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2021072149
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210506
出願番号2019195760
出願日20191029
発明の名称コネクタ
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人特許業務法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/46 20060101AFI20210409BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】隣り合う雄端子金具間の沿面距離を長く確保する。
【解決手段】コネクタAは、壁状の端子保持部11を有するハウジング10と、端子保持部11に形成された複数の圧入孔13と、複数の圧入孔13に個別に圧入され、端子保持部11の後面11Rから外部へ突出した複数の雄端子金具20とを備え、端子保持部11には、端子保持部11の後面11Rから突出し、隣り合う圧入孔13の間を仕切るように配された突部16が形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
壁状の端子保持部を有するハウジングと、
前記端子保持部に形成された複数の圧入孔と、
前記複数の圧入孔に個別に圧入され、前記端子保持部の後面から外部へ突出した複数の雄端子金具とを備え、
前記端子保持部には、前記端子保持部の後面から突出し、隣り合う前記圧入孔の間を仕切るように配された突部が形成されているコネクタ。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記圧入孔の後端部には、クリアランスを空けて前記雄端子金具を包囲する収容部が形成されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記雄端子金具は、前記雄端子金具の並び方向と同方向へ突出した張出部を有し、
前記張出部の後端が、前記突部の後端よりも前方に位置している請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記複数の圧入孔が一列に並ぶように配され、
前記端子保持部には、前記端子保持部の前記後面から突出し、複数の前記突部同士を繋ぐように配されたリブが形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示(約 6,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハウジングの壁部に、複数の雄端子金具を貫通状態で取り付けたコネクタが開示されている。壁部においては、複数の雄端子金具が所定間隔を空けて並ぶように配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019−67685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記コネクタでは、隣り合う雄端子金具の間に電位差が生じた場合に、高電位側の雄端子金具から低電位側の雄端子金具へ、壁部の表面を伝って電流が流れることが懸念される。
【0005】
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、隣り合う雄端子金具間の沿面距離を長く確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、
壁状の端子保持部を有するハウジングと、
前記端子保持部に形成された複数の圧入孔と、
前記複数の圧入孔に個別に圧入され、前記端子保持部の後面から外部へ突出した複数の雄端子金具とを備え、
前記端子保持部には、前記端子保持部の後面から突出し、隣り合う前記圧入孔の間を仕切るように配された突部が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、隣り合う雄端子金具間の沿面距離を長く確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1のコネクタの斜視図である。
図2は、コネクタの側断面図である。
図3は、コネクタの正面図である。
図4は、図3のX−X線拡大断面図である。
図5は、図3のY−Y線部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)壁状の端子保持部を有するハウジングと、前記端子保持部に形成された複数の圧入孔と、前記複数の圧入孔に個別に圧入され、前記端子保持部の後面から外部へ突出した複数の雄端子金具とを備え、前記端子保持部には、前記端子保持部の後面から突出し、隣り合う前記圧入孔の間を仕切るように配された突部が形成されている。本開示の構成によれば、隣り合う雄端子金具間の沿面距離は、突部を回り込んで迂回する経路に沿った距離である。端子保持部の後面から突部が突出していないものに比べると、本開示のコネクタは、隣り合う雄端子金具間の沿面距離を長く確保することができる。
【0010】
(2)前記圧入孔の後端部には、クリアランスを空けて前記雄端子金具を包囲する収容部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、隣り合う雄端子金具間の沿面距離が、収容部の内面に相当する距離だけ長くなる。
【0011】
(3)前記雄端子金具は、前記雄端子金具の並び方向と同方向へ突出した張出部を有し、前記張出部の後端が、前記突部の後端よりも前方に位置していることが好ましい。この構成によれば、隣り合う雄端子金具の張出部間の距離が短くても、雄端子金具間の沿面距離を長く確保することができる。
【0012】
(4)前記複数の圧入孔が一列に並ぶように配され、前記端子保持部には、前記端子保持部の前記後面から突出し、複数の前記突部同士を繋ぐように配されたリブが形成されていることが好ましい。この構成によれば、圧入孔の並び方向に間隔を空けて配置されている複数の突部が、リブによって連結されるので、突部の変形を防止することができる。
【0013】
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示のコネクタAを具体化した実施例1を、図1〜図5を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1における斜め右上方、及び図2,4,5における右方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜4にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図3,5にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。
【0014】
本実施例1のコネクタAは、図1,3に示すように、合成樹脂製のハウジング10と、複数の雄端子金具20とを組み付けて構成されている。ハウジング10は、端子保持部11とフード部12とを有する単一部品である。端子保持部11は、ハウジング10を前方から見た正面視において方形をなし、厚さ方向を前後方向に向けた壁状の部位である。フード部12は、端子保持部11の外周縁から前方へ角筒状に延出した形態である。
【0015】
図2,4に示すように、端子保持部11には、端子保持部11を前後方向に貫通した形態の複数の圧入孔13が形成されている。複数の圧入孔13は、同じ高さで左右方向に一定ピッチで配列されている。圧入孔13は、圧入部14と、収容部15とを有する。圧入部14は、圧入孔13の前端側領域を構成する。圧入部14を前後方向と直角に切断したときの断面形状は、左右方向に長い長方形である。図4に示すように、圧入部14の上下方向の高さ寸法は、圧入部14の前端から後端まで一定の寸法である。圧入部14の左右方向の幅寸法は、圧入部14の前端から後端まで一定の寸法である。
【0016】
収容部15は、圧入孔13の後端側領域、即ち圧入部14の後端から圧入孔13の後端に至る領域を構成する。収容部15は上下対称な形状であり、かつ左右対称な形状である。収容部15の左右方向の幅寸法は、圧入部14の幅寸法よりも大きく、収容部15の前端から後端に至るまで一定の寸法である。図5に示すように、収容部15の左右両内側面15Sの前端部は、圧入部14の左右両内側面14Sに対して段差状に拡幅した形態である。
【0017】
収容部15の高さ寸法は、収容部15の前端から後端に向かって次第に大きくなっている。収容部15の前端における高さ寸法は、圧入部14の高さ寸法と同じ寸法である。収容部15の前端の断面形状は、左右方向に細長い長方形である。収容部15の高さ寸法は、端子保持部11の後面11Rにおいて最大である。端子保持部11の後面11Rにおける収容部15の開口形状は、正方形又は正方形に近い長方形である。図4に示すように、ハウジング10を側方から見た側面視において、収容部15の左右両内側面15Sの形状は、横向きの台形である。収容部15の上側内面15Uは、前方に向かって次第に低くなるように傾斜し、収容部15の下側内面15Lは、前方に向かって次第に高くなるように傾斜している。
【0018】
端子保持部11には、端子保持部11の後面11Rから突出した形態の複数の突部16と、端子保持部11の後面11Rから突出した形態の上下一対のリブ17が形成されている。複数の突部16は、左右方向に隣り合う圧入孔13の間を仕切るように配置されている。突部16は、圧入孔13の並び方向と直角な上下方向に細長く延びた形態である。突部16の上下方向の形成範囲は、端子保持部11の後面11Rにおける圧入孔13の開口範囲と同じ領域である。
【0019】
突部16の左右両外側面16Sは、収容部15の内側面15Sの後端縁に対して斜めをなして連なっている。具体的には、突部16の両外側面16Sは、突部16の左右方向の幅寸法が、突部16の突出端、即ち後端16Rに向かって次第に小さくなるようにテーパ状に傾斜している。1つの圧入孔13の左右両側に位置する2つの突部16の外側面16Sは、左右方向に対向する位置関係である。1つの圧入孔13における2つの外側面16Sの対向間隔は、突部16の突出端側に向かって次第に拡がっている。突部16の突出端面は、端子保持部11の後面11Rと平行な平面である。
【0020】
上下一対のリブ17は、圧入孔13の並び方向と平行に細長く一直線状に延びた形態である。リブ17は、端子保持部11の後面11Rにおける圧入孔13の開口縁に沿って配置されている。上側のリブ17は、左右に並ぶ複数の突部16の上端同士を連結する形態である。下側のリブ17は、左右に並ぶ複数の突部16の下端同士を連結する形態である。したがって、ハウジング10を後方から見た背面視において、複数の突部16と上下一対のリブ17は、横向きの梯子状をなしている。
【0021】
リブ17のうち圧入孔13内に臨む内面17Aは、収容部15の内側面15Sに対し面一状に連続している。具体的には、上側のリブ17の内面17Aは、収容部15の上側内面15Uと同じ傾斜角度をなし、この上側内面15Uの後端から斜め上後方へ延出した形態である。下側のリブ17の内面17Aは、収容部15の下側内面15Lと同じ傾斜角度をなし、この下側内面15Lの後端から斜め下後方へ延出した形態である。上側のリブ17の外面17Bは、リブ17の突出端面の上端縁に対して鈍角をなして連なっている。下側のリブ17の外面17Bは、リブ17の突出端面の下端縁に対して鈍角をなして連なっている。リブ17の上下方向の寸法は、端子保持部11の後面11Rからリブ17の突出端に向かって次第に小さくなっている。
【0022】
リブ17の突出端面は、端子保持部11の後面11Rと平行な平面である。端子保持部11の後面11Rからのリブ17の突出寸法は、端子保持部11の後面11Rからの突部16の突出寸法と同じ寸法である。したがって、突部16の突出端面とリブ17の突出端面は、面一状に連なっている。左右に隣り合う2つの突部16と、リブ17のうち左右に隣り合う2つの突部16同士を繋ぐ部位は、圧入孔13の孔縁部に沿った方形をなす。2つの突部16と上下のリブ17とによって、圧入孔13とは別の空間として区画された開口部空間18が構成されている。開口部空間18は、圧入孔13の後端と連続し、端子保持部11の後方外部へ開放されている。
【0023】
雄端子金具20は、1本の細長い線材を曲げ加工して成形したものである。図2に示すように、雄端子金具20は、前後方向に一直線状に延びた直線部21と、直線部21の後端から延出した基板接続部22と、左右一対の張出部23とを有する単一部品である。直線部21のうち前端側部分は、図示しない相手側端子に接続されるタブ24として機能する。基板接続部22は、側面視形状がL字形に屈曲した形状であり、直線部21の後端部に対して上方へ延出している。
【0024】
一対の張出部23は、直線部21のうち後端に近い領域の左右両側縁から左右方向へ張り出した形態である。張出部23の上面は直線部21の上面に対して面一状に連続し、張出部23の下面は直線部21の下面に対して面一状に連続している。図5に示すように、雄端子金具20のうち張出部23が形成されている部分の幅寸法は、収容部15の幅寸法よりも小さい。張出部23の前後寸法は、収容部15の前後寸法と同じか、それよりも少し小さい寸法である。
【0025】
複数の雄端子金具20は、端子保持部11の後方から圧入孔13に圧入されている。雄端子金具20を圧入する際には、タブ24を先に向けた状態で、張出部23の後端23Rを図示しない治具で前方へ押す。この押込みにより、雄端子金具20が端子保持部11に取り付けられる。雄端子金具20を端子保持部11に取り付けた状態では、タブ24が端子保持部11の前方へ突出してフード部12で包囲される。基板接続部22は、端子保持部11の後方に露出する。
【0026】
張出部23は、その全体にわたって圧入孔13内に収容されている。張出部23の後端23Rは、端子保持部11の後面11R、即ち突部16及びリブ17よりも前方に位置する。張出部23の前端部は、圧入部14と収容部15との境界部分に食い込んでいる。張出部23は、収容部15の左右両内側面15S及び突部16の外側面16Sに対して非接触の位置関係となっている。収容部15において張出部23が接触するのは、上側内面15Uの前端縁と下側内面15Lの前端縁と収容部15の奥端面15Dだけである。
【0027】
隣り合う圧入孔13に圧入されている2つの雄端子金具20の間で電位差が生じた場合には、両雄端子金具20の間で電流が流れようとする。圧入孔13のうち収容部15は、ハウジング10の外面、即ち端子保持部11の後面11Rに露出しているため、左右に隣り合う収容部15同士を区画する隔壁部19の表面が、両雄端子金具20間に流れる電流の経路となる。具体的には、一方の雄端子金具20の張出部23の前端部から、隔壁部19のうち一方の収容部15の内側面15Sを通り、隔壁部19の突出端部で折り返し、隔壁部19のうち他方の収容部15の内側面15Sを通り、他方の雄端子金具20の張出部23に至る経路が、電流の経路である。
【0028】
この経路に沿った沿面距離が長ければ、隣り合う雄端子金具20間の電流の発生を回避できる。そこで、隔壁部19の突出端面、即ち隣り合う収容部15の開口縁の間に、突部16を突出形成した。これにより、突出部の突出寸法分だけ、沿面距離が長く確保されている。したがって、隣り合う雄端子金具20間の電流の発生を回避できる。
【0029】
本実施例1のコネクタAは、壁状の端子保持部11を有するハウジング10と、複数の雄端子金具20とを有する。ハウジング10は壁状の端子保持部11を有しており、端子保持部11には複数の圧入孔13が形成されている。複数の雄端子金具20は、複数の圧入孔13に個別に圧入されている。雄端子金具20の一部、即ち直線部21の後端部と基板接続部22は、端子保持部11の後面11Rからハウジング10の外部へ突出している。
【0030】
端子保持部11には、端子保持部11の後面11Rから突出し、隣り合う圧入孔13の間を仕切るように配された突部16が形成されている。隣り合う雄端子金具20間の沿面距離は、突部16を回り込んで迂回する経路に沿った距離である。したがって、端子保持部11の後面11Rから突部16が突出していないものに比べると、本実施例1のコネクタAは、隣り合う雄端子金具20間の沿面距離を長く確保することができる。
(【0031】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
導電路
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
絶縁電線
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子金具
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
駆動装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
接続端子
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
通信装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
給電装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
電気接続箱
株式会社オートネットワーク技術研究所
回路構成体
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子付電線
株式会社オートネットワーク技術研究所
回路構成体
続きを見る