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公開番号2021072148
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210506
出願番号2019195759
出願日20191029
発明の名称コネクタ
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人特許業務法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/46 20060101AFI20210409BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】隣り合う端子金具間の沿面距離を長く確保する。
【解決手段】コネクタAは、隔壁部20によって区画された複数の端子収容溝25を有するロアハウジング11と、複数の端子収容溝25に個別に収容された複数の端子金具46と、端子収容溝25の開口部を塞ぐようにロアハウジング11に組み付けられたアッパハウジング26とを備え、アッパハウジング26に、隔壁部20の突出端部21を収容する溝部36が形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
隔壁部によって区画された複数の端子収容溝を有する端子収容部材と、
前記複数の端子収容溝に個別に収容された複数の端子金具と、
前記端子収容溝の開口部を塞ぐように前記端子収容部材に組み付けられた閉塞部材とを備え、
前記閉塞部材に、前記隔壁部の突出端部を収容する溝部が形成されているコネクタ。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記隔壁部の後端部には、前記隔壁部の突出端部が段差状に低くなった形態の低背部が形成されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記隔壁部の前記突出端部にテーパ面が形成されている請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記隔壁部の幅寸法が、前記溝部の幅寸法よりも小さい請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記端子収容溝と前記端子金具が前後方向に延びた形態であり、
前記閉塞部材には、前記端子金具の後方への相対変位を規制する規制部が形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記閉塞部材に、前記閉塞部材の曲げ剛性を高める補強部が形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示(約 5,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、2つのハウジング部材を合体し、両ハウジング部材の間に複数の端子金具を収容したコネクタが開示されている。一方のハウジング部材には、仕切り壁によって区画された複数の端子収容溝が並列配置され、各端子収容溝内に端子金具が収容されている。両ハウジング部材を合体すると、端子収容溝の開口部が他方のハウジング部材によって閉塞される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018−32534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
両ハウジング部材を合体した状態では、仕切壁の突出端面と他方のハウジング部材の内面とが接近して対向するが、双方の対向面同士の間に僅かな隙間が生じ得る。そのため、隣り合う端子収容溝に収容される2つの端子金具の間に電位差が生じた場合には、高電位側の端子金具から低電位側の端子金具へ、仕切壁を伝って電流が流れることが懸念される。
【0005】
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、隣り合う端子金具間の沿面距離を長く確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、
隔壁部によって区画された複数の端子収容溝を有する端子収容部材と、
前記複数の端子収容溝に個別に収容された複数の端子金具と、
前記端子収容溝の開口部を塞ぐように前記端子収容部材に組み付けられた閉塞部材とを備え、
前記閉塞部材に、前記隔壁部の突出端部を収容する溝部が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、隣り合う端子金具間の沿面距離を長く確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1のコネクタの斜視図である。
図2は、アッパハウジングを下から見た斜視図である。
図3は、フラットケーブルとロアハウジングを上下に離した状態の斜視図である。
図4は、コネクタの正断面図である。
図5は、図4のX−X線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)隔壁部によって区画された複数の端子収容溝を有する端子収容部材と、前記複数の端子収容溝に個別に収容された複数の端子金具と、前記端子収容溝の開口部を塞ぐように前記端子収容部材に組み付けられた閉塞部材とを備え、前記閉塞部材に、前記隔壁部の突出端部を収容する溝部が形成されている。隣り合う端子収容溝内に収容されている2つの端子金具間の沿面距離は、隔壁部の突出端部を回り込んで迂回する経路に沿った距離である。本開示のコネクタは、隔壁部の突出端部が溝部に収容されているので、溝部が形成されていない閉塞部材の内面に対して隔壁部の突出端を対向させる形態に比べると、隔壁部の突出寸法を大きく確保して、端子金具間の沿面距離を長く確保することができる。
【0010】
(2)前記隔壁部の後端部には、前記隔壁部の突出端部が段差状に低くなった形態の低背部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、端子保持部材を金型成形する際に、隔壁部を形成するための成形空間内に前方から溶融樹脂が流入したときに、樹脂の流速が低背部で速くなる。これにより、端子収容部材のうち隔壁部よりも後方の領域を成形するための成形空間に、溶融樹脂が確実に流入するので、成形不良が防止される。
【0011】
(3)前記隔壁部の前記突出端部にテーパ面が形成されていることが好ましい。この構成によれば、隔壁部の突出端部と溝部を円滑に嵌合させることができる。
【0012】
(4)前記隔壁部の幅寸法が、前記溝部の幅寸法よりも小さいことが好ましい。この構成によれば、隔壁部の突出端部と溝部を円滑に嵌合させることができる。
【0013】
(5)前記端子収容溝と前記端子金具が前後方向に延びた形態であり、前記閉塞部材には、前記端子金具の後方への相対変位を規制する規制部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、端子金具が端子収容部材及び閉塞部材に対して後方へ離脱することを防止できる。
【0014】
(6)前記閉塞部材に、前記閉塞部材の曲げ剛性を高める補強部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、溝部を形成したことに起因する閉塞部材の剛性低下を軽減できる。
【0015】
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示のコネクタAを具体化した実施例1を、図1〜図5を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1,3における斜め右下方向、図2における斜め右上方向、及び図5における右方向を、前方と定義する。上下の方向については、図1〜5にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
【0016】
本実施例のコネクタAは、合成樹脂製のハウジング10と、フラットケーブル40とを組み付けて構成されている。ハウジング10は、端子保持部材として機能するロアハウジング11と、閉塞部材として機能するアッパハウジング26とを上下に合体して構成されている。
【0017】
図3に示すように、ロアハウジング11は、底壁部12と、左右一対の側壁部13と、前壁部15と、複数の隔壁部20とを有する単一部品である。ロアハウジング11を上から見た平面視において、底壁部12は方形をなす。底壁部12の上面、即ち内面のうち前後方向中央よりも後端に近い位置には、左右方向に間隔を空けた複数のピン18が形成されている。一対の側壁部13は、底壁部12の左右両側縁から上方へ立ち上がっている。両側壁部13の外側面にはロック突起14が形成されている。
【0018】
前壁部15は、底壁部12の前端縁から全幅領域にわたって上方へ立ち上がっている。前壁部15には、前壁部15を前後方向に貫通した形態の複数の挿入口16が、左右方向に一定ピッチで形成されている。挿入口16には、図示しない相手側コネクタの雄端子金具が挿入されるようになっている。前壁部15の立ち上がり端部、即ち前壁部15のうちの挿入口16よりも上方の領域には、左右方向に細長く延びた左右一対の保持溝17が形成されている。一対の保持溝17は、互いに左右方向に間隔を空けて配されている。
【0019】
複数の隔壁部20は、前後方向に細長く延びた形状であり、底壁部12の上面から立ち上がっている。隔壁部20の突出端部21には、左右一対のテーパ面22が隔壁部20の全長に亘って形成されている。一対のテーパ面22を形成したことにより、隔壁部20の突出端部21の幅寸法が突出端側に向かって次第に小さくなっている。隔壁部20の高さ、即ち隔壁部20の突出端部21の位置は、前壁部15の上端よりも少し低い高さである。詳細には、隔壁部20の高さは、挿入口16の上端よりも高く、保持溝17の下端よりも低い。
【0020】
複数の隔壁部20は、左右方向に一定ピッチで並列するように配置されている。前後方向における隔壁部20の形成範囲は、底壁部12の前端から、底壁部12の後端よりも前方の位置に至る範囲である。隔壁部20の前端は前壁部15の後面に繋がっている。隔壁部20の後端は、底壁部12の前後方向中央部に位置している。
【0021】
図3に示すように、隔壁部20は、左右方向の幅寸法の違いによって幅広部23Wと中幅部23Mと幅狭部23Nとから構成されている。隔壁部20のうち最も幅寸法の大きい幅広部23Wは、隔壁部20の前端部を構成し、前壁部15に連なっている。中幅部23Mは、幅広部23Wの後端から後方へ延出している。隔壁部20のうち最も幅寸法の小さい幅狭部23Nは、中幅部23Mの後端から後方へ延びている。幅狭部23Nの後端部には、ロアハウジング11を左右方向に見た側面視において、隔壁部20の突出端部21、即ち上端部の高さを段差状に低くした形態の低背部24が形成されている。
【0022】
底壁部12の上面には、隔壁部20によって左右に区画された複数の端子収容溝25が形成されている。端子収容溝25は、前後方向に細長く延びている。端子収容溝25は上方と後方へ開放されている。端子収容溝25の前端は、挿入口16を介してロアハウジング11の前方へ開放されている。
【0023】
図2に示すように、アッパハウジング26は、上壁部27と、左右一対の弾性ロック片37とを有する単一部品である。アッパハウジング26を下から見た底面視において、上壁部27は方形をなす。上壁部27の前端面には、左右一対の嵌合部28が形成されている。嵌合部28は、左右方向に細長く延びており、上壁部27の前端面から前方へリブ状に突出している。一対の弾性ロック片37は、上壁部27の左右両側縁から下方へ片持ち状に突出している。
【0024】
図1に示すように、上壁部27の上面、即ち外面には、ロックアーム29が形成されている。ロックアーム29は、本実施例のコネクタAと図示しない相手側コネクタとを嵌合状態に保持するための部位である。ロックアーム29の前端部は、上壁部27の前端部に連なる支点部30となっている。支点部30は補強部として機能する。ロックアーム29は、支点部30を支点として上下方向に弾性変形することが可能である。上壁部27の外面には、前後方向に細長く延びた形態の左右一対の直線状リブ31が形成されている。一対の直線状リブ31は、ロックアーム29を左右から挟むように配され、補強部として機能する。
【0025】
一対の直線状リブ31の前端部と支点部30の左右両側面との間には、補強部として機能する連結部32が形成されている。連結部32は、上壁部27の外面から突出し、直線状リブ31と支点部30とに繋がっている。上壁部27には、補強部として機能する左右一対の屈曲状リブ33が形成されている。上壁部27を上から見た平面視において、一対の屈曲状リブ33は、段差状に屈曲した形状をなす。一対の屈曲状リブ33は、直線状リブ31の後端から、左右方向においてロックアーム29から遠ざかる方向へ屈曲状に延びている。
【0026】
図2,4に示すように、上壁部27の下面、即ち内面には、前後方向に細長く延びた複数の突部34が形成されている。複数の突部34は、左右方向に一定ピッチで並列するように配されている。図2,5に示すように、各突部34の後端部には、規制部35が形成されている。規制部35は、突部34の下面から下方へ段差状に突出した形態である。規制部35の上壁部27の下面からの突出寸法は、突部34のうち規制部35よりも前方の領域の突出寸法よりも大きい。
【0027】
図2,4に示すように、左右方向に隣り合う突部34の間には、前後方向に細長い複数の溝部36が、左右方向に間隔を空けて形成されている。溝部36の左右方向の溝幅寸法は、溝部36の全長にわたって一定の寸法であり、隔壁部20の幅広部23Wの幅寸法よりも大きい寸法に設定されている。前後方向における突部34と溝部36の形成範囲は、上壁部27の前端から、上壁部27の後端よりも前方の位置に至る範囲である。突部34と溝部36の後端は、上壁部27の前後方向中央部に位置している。
【0028】
フラットケーブル40は、例えば、フレキシブルプリント基板(Flexible printed circuits)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)などからなる。図3に示すように、フラットケーブル40は、曲げ変形可能な1枚のシート状導電路41と、複数の角筒状をなす端子金具46とを備えている。シート状導電路41は、シート状の絶縁部材42に複数本の導体43を並列状に配置したものである。
【0029】
シート状導電路41の前端部には、複数の接続部44が、左右方向に間隔を空けて櫛歯状をなすように形成されている。各接続部44においては、導体43が1本ずつ配索されていて、導体43の前端部が露出している。導体43のうち接続部44よりも後方の領域は、絶縁部材42によって被覆されている。シート状導電路41の前端部においては、複数本の導体43の露出部分に、複数の端子金具46の後端部が半田付けや溶着等によって導通可能に個別に固着されている。シート状導電路41のうち端子金具46よりも後方の領域には、左右方向に間隔を空けた複数の貫通孔45が形成されている。
【0030】
本実施例のコネクタAを組み付ける際には、まず、ロアハウジング11にフラットケーブル40を取り付ける。このとき、シート状導電路41の貫通孔45をロアハウジング11のピン18に嵌合することによって、フラットケーブル40をロアハウジング11に対して位置決めする。次に、ロアハウジング11の上方から複数の端子金具46を複数の端子収容溝25に個別に収容する。この後、アッパハウジング26を、ロアハウジング11に対して上から被せるように組み付けて合体させる。両ハウジング11,26は、弾性ロック片37とロック突起14との嵌合と、保持溝17と嵌合部28との嵌合により、合体状態に保持される。以上により、ハウジング10の組付けと、ハウジング10に対するフラットケーブル40の組付けが完了する。
(【0031】以降は省略されています)

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