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公開番号2021070083
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210506
出願番号2019197316
出願日20191030
発明の名称打ち込み工具
出願人京セラ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B25C 7/00 20060101AFI20210409BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】安全性の高い打ち込み工具を提供する。
【解決手段】打ち込み工具1は、打ち込み材を打込対象物に打ち込む。打ち込み工具1はハウジング10と打出機構40と操作部61とセンサ80と制御部とを含む。ハウジング10は打出口11aを有する。打出機構40はハウジング10に収納され、打ち込み材2を打出口11aから前方に打ち出す。操作部61は、ハウジング10に位置しており、打ち込み材2を打ち出す操作を受け付ける。センサ80は、打出口11aよりも前方、かつ、打ち込み工具1から離れた位置に物体があることを検出する。制御部は、センサ80の検出結果に基づき、打出機構40による打ち込み材の打ち出しを制限する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
打ち込み材を打込対象物に打ち込み工具であって、
打出口を有するハウジングと、
前記ハウジングに収納され、前記打ち込み材を前記打出口から前方に打ち出す打出機構と、
前記ハウジングに位置しており、前記打ち込み材を打ち出す操作を受け付ける操作部と、
前記打出口よりも前方、かつ、前記打ち込み工具から離れた位置に物体があることを検出するセンサと、
前記センサの検出結果に基づき、前記打出機構による前記打ち込み材の打ち出しを制限する制御部と
を備える、打ち込み工具。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の打ち込み工具であって、
前記センサは、前記打出口から前記物体までの距離を測定し、
前記制御部は、前記センサによって測定された前記距離が基準値よりも長いときに、前記打出機構による前記打ち込み材の打ち出しを制限する、打ち込み工具。
【請求項3】
請求項2に記載の打ち込み工具であって、
前記基準値は、前記打ち込み材の打出方向の長さ以下の値である、打ち込み工具。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の打ち込み工具であって、
前記センサは、前記物体を識別し、
前記制御部は、前記センサによる前記物体の識別結果に基づいて、前記打出機構による前記打ち込み材の打ち出しを制限する、打ち込み工具。
【請求項5】
請求項4に記載の打ち込み工具であって、
前記物体が人であると前記センサが認識したときに、前記制御部は前記打出機構による前記打ち込み材の打ち出しを制限する、打ち込み工具。
【請求項6】
請求項4に記載の打ち込み工具であって、
前記物体が打込対象物以外のものであると前記センサが認識したときに、前記制御部は前記打出機構による前記打ち込み材の打ち出しを制限する、打ち込み工具。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の打ち込み工具であって、
前記制御部が前記打ち込み材の打ち出しを制限していることを報知する報知部をさらに備える、打ち込み工具。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の打ち込み工具であって、
操作に伴う前記操作部の変位を制限する状態と、前記操作部の変位の制限を解除する状態とを切り替える第1ロック機構と
を含み、
前記制御部は、前記第1ロック機構により前記操作部の変位を制限して、前記打ち込み材の打ち出しを制限する、打ち込み工具。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の打ち込み工具であって、
前記打出口よりも前方に突出し、前記ハウジングに押し込み可能に設けられたプッシュレバーと、
前記プッシュレバーの移動を制限する状態と、前記プッシュレバーの移動の制限を解除する状態とを切り替える第2ロック機構と
をさらに備え、
前記制御部は、前記第2ロック機構により前記プッシュレバーの移動を制限して、前記打ち込み材の打ち出しを制限する、打ち込み工具。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の打ち込み工具であって、
バッテリと、
前記バッテリと前記打出機構との間に位置するスイッチと
をさらに備え、
前記制御部は、前記スイッチをオフして前記打ち込み材の打ち出しを制限する、打ち込み工具。
【請求項11】
打ち込み材を打込対象物に打ち込む打ち込み工具であって、
打出口を有するハウジングと、
前記ハウジングに収納され、前記打ち込み材を前記打出口から前方に打ち出す打出機構と、
前記ハウジングに位置しており、前記打ち込み材を打ち出す操作を受け付ける操作部と、
前記打出口よりも前方に位置する物体を識別するセンサと、
前記センサによる前記物体の識別結果に基づいて、前記打出機構による前記打ち込み材の打ち出しを制限する制御部と
を備える、打ち込み工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、打ち込み工具に関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、木材などの打込対象物に釘などの打ち込み材を打ち込む打ち込み工具が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014−091196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
打ち込み工具の安全性の向上が求められている。
【0005】
そこで、本開示は、安全性の高い打ち込み工具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
打ち込み工具が開示される。一実施の形態においては、打ち込み工具は、打ち込み材を打込対象物に打ち込む。打ち込み工具はハウジングと打出機構と操作部と第1センサと制御部とを含む。ハウジングは打出口を有する。打出機構はハウジングに収納され、打ち込み材を打出口から前方に打ち出す。操作部はハウジングに位置しており、打ち込み材を打ち出す操作を受け付ける。センサは、打出口よりも前方、かつ、打ち込み工具から離れた位置に物体があることを検出する。制御部は、センサの検出結果に基づき、打出機構による打ち込み材の打ち出しを制限する。
【0007】
他の一実施の形態においては、打ち込み工具は、打ち込み材を打込対象物に打ち込む。打ち込み工具はハウジングと打出機構と操作部とセンサと制御部とを含む。ハウジングは打出口を有する。打出機構はハウジングに収納され、打ち込み材を打出口から前方に打ち出す。操作部はハウジングに位置しており、打ち込み材を打ち出す操作を受け付ける。センサは、打出口よりも前方に位置する物体を識別する。制御部はセンサによる物体の識別結果に基づいて、打出機構による打ち込み材の打ち出しを制限する。
【発明の効果】
【0008】
打ち込み工具の安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
打ち込み工具の外観の一例を概略的に示す側面図である。
打ち込み工具の内部構成の一例を概略的に示す断面図である。
打ち込み工具の電気的な構成の一例を概略的に示すブロック図である。
打出機構の構成の一例を概略的に示す斜視図である。
打ち込み工具の動作の一例を示すフローチャートである。
打ち込み工具の電気的な構成の一例を概略的に示すブロック図である。
打ち込み工具の動作の一例を示すフローチャートである。
打ち込み工具の動作の一例を示すフローチャートである。
打ち込み工具の動作の一例を示すフローチャートである。
打ち込み工具の電気的な構成の一例を概略的に示すブロック図である。
トリガロック機構の構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1の実施の形態
図1は、打ち込み工具1の外観の一例を概略的に示す側面図であり、図2は、打ち込み工具1の内部構成の一例を概略的に示す断面図であり、図3は、打ち込み工具1の電気的な構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【0011】
打ち込み工具1は、木材などの打込対象物に打ち込み材を打ち込む電動の工具である。図1および図2の例では、打ち込み工具1は釘打ち機である。この打ち込み工具1は打込対象物に向かって、打ち込み材として釘2を打ち出すことにより、打込対象物に釘2を打ち込む。
【0012】
図1に例示するように、打ち込み工具1はハウジング10を含んでいる。このハウジング10には、マガジン20およびバッテリ30の各々が着脱可能に取り付けられる。マガジン20は、釘2をハウジング10内に供給する部材であり、バッテリ30は、ハウジング10内に収納された後述の各種構成要素に電力を供給する部材である。
【0013】
ハウジング10は、打ち込み工具1の機能を実現するための後述の種々の機械要素および電気要素を収納する。図1および図2の例では、ハウジング10は打出機構収納部11とモータ収納部12と把持部13と基板収納部14とを含んでいる。
【0014】
打出機構収納部11は長尺状の中空形状を有する。以下では、打出機構収納部11の長手方向を前後方向と呼び、当該長手方向の一方側および他方側をそれぞれ前方および後方と呼ぶ。図1および図2で説明すると、左が前方を示し、右が後方を示す。打出機構収納部11の前方の端部には、釘2が打ち出される打出口11aが形成されている。打出口11aの開口軸は前後方向に沿っている。
【0015】
図1の例では、マガジン20の一端は打出機構収納部11の前方寄りの一部に着脱可能に取り付けられる。以下では、マガジン20の一端側を上側と呼び、マガジン20の他端側を下側と呼ぶ。図1の例では、マガジン20は、上側から下側に向かうにつれて前方から後方に向かう斜め方向に延在している。このマガジン20の内部には、複数の釘2が収納される。複数の釘2は互いに平行に隣接して配置されている。マガジン20は釘2を1本ずつ打出機構収納部11の内部に送り出すことができる。この釘2は打出機構収納部11の内部において、その長手方向が前後方向に沿った姿勢で、打出口11aと向かい合う位置に収納される(図2も参照)。
【0016】
打出機構収納部11の内部には、打出機構40が収納されている。打出機構40は、マガジン20から送り出された釘2を1本ずつ打出口11aから打ち出す。打出口11aにおける釘2の打出方向は前後方向と略同一である。打出機構収納部11の内部に送り出された釘2が打出機構40によって打ち出されると、次の釘2がマガジン20から打出機構収納部11の内部に送り出される。
【0017】
モータ収納部12は、上下方向に延在する長尺状の中空形状を有し、その上側の端部が打出機構収納部11の前方寄りの一部に連結されている。図1および図2の例では、モータ収納部12の上側の端部は、マガジン20の上側の端部よりも後方において、打出機構収納部11の下部に連結されている。モータ収納部12の内部には、後述の駆動部51が収納される。モータ収納部12の内部空間は打出機構収納部11の内部空間と繋がっており、駆動部51は打出機構40と機械的に連結し、打出機構40を駆動する。
【0018】
把持部13は、上下方向に延在する長尺状の中空形状を有しており、その上側の端部がモータ収納部12よりも後方において、打出機構収納部11の下部に連結されている。把持部13は前後方向においてモータ収納部12と離れており、把持部13とモータ収納部12との間には空間が形成される。把持部13は使用者によって把持される部分である。
【0019】
基板収納部14は、前後方向に延在する中空形状を有しており、モータ収納部12の下側の端部と、把持部13の下側の端部とを連結している。基板収納部14の内部空間はモータ収納部12の内部空間および把持部13の内部空間に繋がっている。この基板収納部14の内部には、基板70が収納されている。基板70には、打ち込み工具1を制御する制御部71が実装されている。制御部71はハウジング10内の各種構成要素と電気的に接続されている。制御部71がこれら各種構成要素を制御することにより、打ち込み工具1は釘2を打出口11aから打ち出す。
【0020】
制御部71は制御回路とも言える。制御部71は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。
【0021】
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、または複数の通信可能に接続された集積回路ICおよび/またはディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
【0022】
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続または処理を実行するように構成された1以上の回路またはユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続きまたは処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
【0023】
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、または他の既知のデバイスおよび構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
【0024】
バッテリ30はハウジング10に着脱可能に取り付けられる。図1および図2の例では、バッテリ30は基板収納部14の下端面に取り付けられる。バッテリ30が取り付けられた状態で、バッテリ30は打ち込み工具1の各種構成要素に電力を供給する。図3の例では、バッテリ30は基板70に電気的に接続されており、基板70を経由して各種構成要素へと電力を供給する。
【0025】
図1および図2に例示するように、把持部13の上側の前方部分には、操作部(以下、トリガと呼ぶ)61が位置している。トリガ61は、打ち出しを行う操作を受け付ける。トリガ61は変位可能に把持部13に取り付けられる。例えばトリガ61は、後方に押し込み可能に把持部13に取り付けられる。把持部13の内部には、トリガ61を前方に押圧する不図示の弾性部材(例えばバネ)が収納されている。
【0026】
使用者はトリガ61を変位させることで、打ち出しの操作を行う。具体的には、使用者は、把持部13を把持した状態で、例えば人差し指をトリガ61にかけることができる。使用者は釘2の打ち出し指示の入力として、トリガ61を後方に押し込むことができる。言い換えれば、使用者はトリガ61を引くことができる。トリガ61が後方に押し込まれることにより、打ち込み工具1は釘2を打出口11aから打ち出す。ただし、本打ち込み工具1は、トリガ61の押下のみならず、後述する他の諸条件を満足したときに、釘2を打出口11aから打ち出す。これにより、意図しない状態での打ち込み工具1による釘2の打ち出しを抑制する。
【0027】
例えば図1および図2では、打出機構収納部11の前方の端部には、プッシュレバー62が位置している。このプッシュレバー62は、意図しない状態での打ち込み工具1による釘2の打ち出しを抑制するための部材である。プッシュレバー62は後方に押し込み可能に、打出機構収納部11に取り付けられる。
【0028】
図1および図2の例では、プッシュレバー62は筒部材621とロッド622とを含んでいる。筒部材621は、前後方向に自身を貫通する中空部を含んだ筒状形状を有する。筒部材621はハウジング10の打出口11aよりも前方において、打出口11aと間隔を空けた位置に配置されている。筒部材621の中空部は打出口11aと前後方向において並ぶ。よって、釘2は打出口11aおよび筒部材621を貫通して打ち出される。ロッド622は棒状の形状を有しており、その一端が筒部材621に連結されている。ロッド622は前後方向に延在しており、前後方向に移動可能に打出機構収納部11に結合される。ロッド622の後方部分は打出機構収納部11の内部に位置する。打出機構収納部11の内部には、ロッド622を前方に押圧する不図示の弾性部材(例えばバネ)が収納される。
【0029】
使用者は、プッシュレバー62を打込対象物に押し付けてプッシュレバー62を所定の押し込み量だけ後方に押し込んだ状態で、トリガ61を引く。これにより、打ち込み工具1は釘2を打ち出して、打込対象物に釘2を打ち込む。つまり、打ち込み工具1は、少なくとも、プッシュレバー62が押し込まれる第1条件と、トリガ61が引かれる第2条件との両方が成立した場合に釘2を打ち出す。つまり、第1条件および第2条件のいずれか一方が偶発的に成立したとしても、他方が成立しない限り、打ち込み工具1は釘2を打ち出さない。よって、使用者が意図せず釘2が打ち出されることを抑制することができる。
【0030】
プッシュレバー62は上記した安全機能のみならず、打込対象物に対する釘2の打込み量を調整する調整機能も発揮してもよい。具体的には、打ち込み工具1は、プッシュレバー62のハウジング10からの突出量(つまり、プッシュレバー62の露出部分の長さ)を調整可能に構成されてもよい。図1の例では、打ち込み工具1は、プッシュレバー62の突出量を調整するための操作部64を含んでいる。図1の例では、操作部64は打出機構収納部11の前方部分に位置している。使用者は、操作部64を操作することにより、プッシュレバー62の突出量を調整する。
(【0031】以降は省略されています)

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