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公開番号2021066205
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210430
出願番号2019190484
出願日20191017
発明の名称車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人特許業務法人航栄特許事務所
主分類B60K 1/04 20190101AFI20210402BHJP(車両一般)
要約【課題】障害物がフロアパネルの下方に進入した場合でも、ケーブルが脱落したり、ケーブルが損傷したりすることを抑制できる車両を提供する。
【解決手段】車両1の車体底部構造体2、2Aは、フロアパネル21と、左右一対のサイドシル22L、22Rと、フロアパネル21の下面で車幅方向に延び、左右両端部がサイドシル22L、22Rに連結されているクロスメンバ23と、を有する。フロアパネル21の下面には、前後方向にケーブル10が配策されている。クロスメンバ23には、ケーブル10の脱落を抑制する脱落抑制部材31、32が固定されている。脱落抑制部材31、32は、車両1がフル転舵状態で旋回した場合にサイドシル22L、22Rの下方から車体底部構造体2、2Aの下方に進入した障害物が通過する障害物進入領域Aに配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車体の床面を構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの左右の側部に固定され、前記フロアパネルの左右の前記側部に沿って、前輪と後輪との間で車体の前後方向に延びる左右一対のサイドシルと、
前記フロアパネルの下面で車幅方向に延び、前記フロアパネルに固定されているとともに、左右両端部が前記左右一対のサイドシルに連結されているクロスメンバと、を有する車体底部構造体と、
前記フロアパネルの下面で、前記車体底部構造体の前後方向に配策されたケーブルと、前記クロスメンバに固定されており、前記ケーブルの脱落を抑制する脱落抑制部材と、を備える車両であって、
前記脱落抑制部材は、前記車両がフル転舵状態で旋回した場合に前記サイドシルの下方から前記車体底部構造体の下方に進入した障害物が通過する障害物進入領域に配置されている、車両。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両であって、
前記フロアパネルの下面に、車両部品を備え、
前記クロスメンバは、前記車両部品よりも後方に配置されており、
前記ケーブルは、下方から見て、前記車両部品と重ならないように配策されている、車両。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両であって、
前記クロスメンバは、左右方向から見て、略水平方向に延びる底面と、前記底面の前端から上方に延びる前面と、を有し、
前記脱落抑制部材は、前記ケーブルを把持するクランプ部材と、前記クロスメンバの前記前面に固定され、前記クランプ部材が係止されているステー部材と、を有し、
前記ステー部材は、前記ケーブル及び前記クランプ部材の下方を覆う下カバー面と、前方を覆う前カバー面と、を有する、車両。
【請求項4】
請求項3に記載の車両であって、
前記ステー部材は、前記下カバー面が、前記クロスメンバの前記底面よりも上方に位置するように配置されている、車両。
【請求項5】
請求項3または4に記載の車両であって、
前記ステー部材は、前記下カバー面が、前記サイドシルの下端よりも上方に位置するように配置されている、車両。
【請求項6】
請求項1または2に記載の車両であって、
前記クロスメンバから、左右いずれか一方の前記サイドシルへと延びる補強部材を備え、
前記脱落抑制部材は、前記ケーブルを前記クロスメンバに固定する固定部材と、少なくとも前記固定部材の下方及び前方を覆うカバー部材と、を有し、
前記カバー部材は、前記クロスメンバと、前記補強部材とに固定されており、前記ケーブルの下方を覆っている、車両。
【請求項7】
請求項6に記載の車両であって、
前記ケーブルは、下方から見て、車幅方向内側に湾曲して車体の前後方向に延びる湾曲部を有し、
前記脱落抑制部材の前記固定部材は、前記湾曲部を前記クロスメンバに固定し、前記カバー部材は、前記湾曲部の下方を覆っている、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関し、特に、フロアパネルの下面に配索されたケーブルの脱落を抑制する脱落抑制部材を備える車両に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、フロアパネルの下面に配索されるケーブルを保護する手段が知られている。例えば、特許文献1には、車両底面に配索されたパーキングブレーキケーブルを牽引する電動アクチュエータを保護するブラケットが開示されている。
【0003】
近年、ハイブリッド車、電気自動車など、電動機と、該電動機に電力を供給する蓄電池と、を備える車両の普及が進んでおり、この種の車両では、フロアパネルの下面に配索される電力線、信号線等のケーブルを、縁石等の障害物から保護することが、より重要になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008−174031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のパーキングブレーキケーブルを牽引する電動アクチュエータは、上面がボルトによってクロスメンバに固定され、下面がブラケットへの接着によって車体に対して固定されているので、縁石等がブラケットに衝突すると、保護対象である電動アクチュエータは、ブラケットとともに脱落したり、フロアパネル、クロスメンバ等とブラケットとに挟まれたりすることにより、損傷する虞があった。
【0006】
本発明は、障害物がフロアパネルの下方に進入した場合でも、ケーブルが脱落したり、ケーブルが損傷したりすることを抑制できる車両を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
車体の床面を構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの左右の側部に固定され、前記フロアパネルの左右の前記側部に沿って、前輪と後輪との間で車体の前後方向に延びる左右一対のサイドシルと、
前記フロアパネルの下面で車幅方向に延び、前記フロアパネルに固定されているとともに、左右両端部が前記左右一対のサイドシルに連結されているクロスメンバと、を有する車体底部構造体と、
前記フロアパネルの下面で、前記車体底部構造体の前後方向に配策されたケーブルと、前記クロスメンバに固定されており、前記ケーブルの脱落を抑制する脱落抑制部材と、を備える車両であって、
前記脱落抑制部材は、前記車両がフル転舵状態で旋回した場合に前記サイドシルの下方から前記車体底部構造体の下方に進入した障害物が通過する障害物進入領域に配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ケーブルの脱落を抑制する脱落抑制部材は、車両がフル転舵状態で旋回した場合にサイドシルの下方から車体底部構造体の下方に進入した障害物が通過する障害物進入領域に配置されているので、障害物がフロアパネルの下方に進入した場合でも、ケーブルが脱落したり、ケーブルが損傷したりすることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態の車両の概略図である。
本発明の第1実施形態の車両を下方から見た図である。
図2の車両における脱落抑制部材周辺を右方向から見た要部拡大断面図である。
本発明の第2実施形態の車両を下方から見た図である。
図4の車両における脱落抑制部材周辺を下方から見た要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の車両の各実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図面には、車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
【0011】
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態の車両について図1〜図3を参照して説明する。
【0012】
<車両の底部構造>
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、車両1の前側のフロントルームに配置された電動機M及び電力変換器INVと、車両1の後側の荷室下に配置された蓄電池Bと、蓄電池Bと電力変換器INVとを接続するケーブル10(図2参照)と、を備える。
【0013】
蓄電池Bは、電動機Mに電力を供給する。電力変換器INVは、電動機Mと蓄電池Bとの電力伝達経路上に配置され、蓄電池Bから供給される電力の電圧を昇圧し、該電力を直流から交流へと変換するとともに、電動機Mから供給される電力の電圧を降圧し、該電力を交流から直流へと変換する。
【0014】
図2に示すように、ケーブル10は、車両1の車体底部構造体2に前後方向に配索されている。ケーブル10は、車両1の前方に配置された電力変換器INVと、車両1の後方に配置された蓄電池Bとを電気的に接続する電力線である。
【0015】
車両1の車体底部構造体2は、車体の床面を構成するフロアパネル21と、フロアパネル21の左右の側部21L、21Rに固定され、フロアパネル21の左右の側部21L、21Rに沿って、前輪FWと後輪RWとの間で車体の前後方向に延びる左右一対のサイドシル22L、22Rと、フロアパネル21の下面で車幅方向に延び、フロアパネル21に固定されているとともに、左右両端部が左右一対のサイドシル22L、22Rに連結されているクロスメンバ23と、を有する。
【0016】
フロアパネル21の下面には、クロスメンバ23の前方に燃料タンク40が設けられている。燃料タンク40は、燃料タンク支持メンバ50によって車体底部構造体2に支持されている。燃料タンク支持メンバ50は、車幅方向に延びクロスメンバ23に固定されている固定メンバ51と、前後方向に延び、前端がフロアパネル21に固定され、後端が固定メンバ51に固定されている2本の支持メンバ52L、52Rと、を備える。燃料タンク40は、フロアパネル21の下面と、2本の支持メンバ52L、52Rとの間に配置され、2本の支持メンバ52L、52Rによって下方から支持されている。
【0017】
ケーブル10は、前端が、車両1の前側のフロアパネル21上方に設けられた電動機ルームに配置された電力変換器INVに接続されている。そして、電力変換器INVに接続されたケーブル10は、フロアパネル21に設けられたフロント側電力線貫通孔21fを通って、フロアパネル21の上方からフロアパネル21の下面に配索される。フロアパネル21の下面に配索されたケーブル10は、フロアパネル21の下面で、車体底部構造体2の前後方向に延び、フロアパネル21の後側に設けられたリヤ側電力線貫通孔21rを通って、フロアパネル21の下面からフロアパネル21の上方に配索される。フロアパネル21の上方に配索されたケーブル10は、後端が車両1の後側のフロアパネル21上方に配置された蓄電池Bに接続される。
【0018】
フロアパネル21の下面に配索されたケーブル10は、下方から見て、フロント側電力線貫通孔21fから燃料タンク40よりも前方で前後方向に延びる前側延在部11と、前側延在部11の後端から車幅方向左外側に延びる前側屈曲部12と、前側屈曲部12の左外側端からクロスメンバ23の前端まで、車幅方向において燃料タンク40と左側のサイドシル22Lとの間を前後方向に延びる中央側延在部13と、中央側延在部13の後端からクロスメンバ23の前端に沿って、前後方向において燃料タンク40とクロスメンバ23との間を車幅方向中央側に延びる後側屈曲部14と、後側屈曲部の車幅方向中央側端からリヤ側電力線貫通孔21rへと前後方向に延びる後側延在部15と、を有する。
【0019】
したがって、ケーブル10は、下方から見て、燃料タンク40と重ならないように配策されている。これにより、ケーブル10をより上方に配策することができるので、ケーブル10がフロアパネル21の下方に進入した障害物に衝突して損傷することを抑制できる。
【0020】
本実施形態では、ケーブル10は、後側屈曲部14が、フロアパネル21の下面と燃料タンク支持メンバ50の左側の支持メンバ52Lとの間を通っている。ケーブル10は、後側延在部15が、フロアパネル21の下面とクロスメンバ23との間を通っている。
【0021】
クロスメンバ23には、脱落抑制部材31が固定されている。脱落抑制部材31は、ケーブル10の後側屈曲部14を車体底部構造体2のクロスメンバ23に固定し、ケーブル10が車体底部構造体2から脱落することを抑制する部材である。
【0022】
脱落抑制部材31は、障害物進入領域Aに配置されている。障害物進入領域Aは、車両1がフル転舵状態で左旋回した場合に、左側のサイドシル22Lの下方からフロアパネル21の下方に進入した障害物が通過する領域である。障害物進入領域Aは、図2中に示した点線よりも車幅方向左外側の領域である。
【0023】
これにより、車両1の左旋回時に、障害物が左側のサイドシル22Lの下方からフロアパネル21の下方に進入した場合でも、脱落抑制部材31によって、ケーブル10が脱落したり、ケーブル10が損傷したりすることを抑制できる。
【0024】
また、クロスメンバ23は、燃料タンク40よりも後方に配置されているので、クロスメンバ23をより後方に配置でき、よって、脱落抑制部材31をより後方に配置できる。これにより、障害物進入領域Aが大きい車両1の後方で、ケーブル10が脱落したり、ケーブル10が損傷したりすることを、より効果的に抑制できる。
【0025】
<脱落抑制部材>
図3に示すように、クロスメンバ23は、上側メンバ231と、上側メンバ231の下方に設けられた下側メンバ232と、を有する。上側メンバ231は、クロスメンバ23の上面23Uを形成し、略水平方向に延びる主面231aと、主面231aの前端からフロアパネル21へと上方に延びる前側面231bと、前側面231bの上端からフロアパネル21に沿って前方に延びるフランジ面231cと、を有する。下側メンバ232は、上側メンバ231の主面231aと対向してクロスメンバ23の底面23Dを形成し、略水平方向に延びる下面232aと、下面232aの前端からフロアパネル21へと上方に延び、クロスメンバ23の前面23Fを形成する前側面232bと、前側面232bの上端からフロアパネル21に沿って前方に延びるフランジ面232cと、を有する。
【0026】
下側メンバ232は、上側メンバ231のフランジ面231cと、下側メンバ232のフランジ面232cとが上下方向で重なるように、上側メンバ231の下方に配置されている。上側メンバ231のフランジ面231cと、下側メンバ232のフランジ面232cとは、例えば溶接等により、接合されていてもよい。
【0027】
上側メンバ231のフランジ面231c及び下側メンバ232のフランジ面232cは、ボルト等により、フロアパネル21に固定されている。
【0028】
脱落抑制部材31は、ケーブル10を把持するクランプ部材311と、クロスメンバ23の前面23Fに固定され、クランプ部材311が係止されているステー部材312と、を有する。
【0029】
クランプ部材311は、左右方向から見て、ケーブル10を取り囲むように形成され、ケーブル10を把持する把持部311aと、把持部311aの下端に設けられたクランプ部311bと、把持部311aの上面に設けられた突起部311cと、を有する。
【0030】
ステー部材312は、ケーブル10及びクランプ部材311の下方を覆う下カバー面312Dと、前方を覆う前カバー面312Fと、上方を覆う上カバー面312Uと、を有する。上カバー面312Uには、クランプ部材311の突起部311cを係止する係止部312aが設けられている。係止部312aは、例えば、上カバー面312Uに設けられた切り欠きである。下カバー面312Dには、後端からクロスメンバ23の前面23Fに沿って下方に延びるフランジ面312bが設けられている。
(【0031】以降は省略されています)

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