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公開番号2021064521
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210422
出願番号2019188483
出願日20191015
発明の名称電磁継電器
出願人オムロン株式会社
代理人個人
主分類H01H 50/02 20060101AFI20210326BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本開示の目的は、接点ケース内の気密性を確保しながら、製造工数、或いはコストの増大を抑えることにある。
【解決手段】接点ケースは、固定接点と、可動接点と、可動接触片とを収容する。駆動装置は、コイルを含む。コイルは、可動接触片を移動させる電磁力を発生させる。弾性部材は、駆動装置と接点ケースとの間に配置される。弾性部材は、駆動装置と接点ケースとの間を封止する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
固定接点と、
前記固定接点に向かい合って配置された可動接点と、
前記可動接点に接続され、開方向と閉方向とに移動可能な可動接触片と、
前記固定接点と、前記可動接点と、前記可動接触片とを収容する接点ケースと、
前記可動接触片を移動させる電磁力を発生させるコイルを含む駆動装置と、
前記駆動装置と前記接点ケースとの間に配置され、前記駆動装置と前記接点ケースとの間を封止する弾性部材と、
を備える電磁継電器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記接点ケースは、
前記駆動装置に向かい合う端面と、
前記端面の内側に配置された段部と、
を含み、
前記弾性部材は、前記段部に接触する、
請求項1に記載の電磁継電器。
【請求項3】
前記接点ケースは、
前記駆動装置に向かい合う端面と、
前記端面の内側に配置された凹溝と、
を含み、
前記弾性部材は、シールリングであり、前記凹溝内に配置される、
請求項1に記載の電磁継電器。
【請求項4】
前記駆動装置は、前記接点ケースを支持する支持面を含み、
前記支持面は、凹部を含み、
前記弾性部材は、前記凹部内に配置される、
請求項1に記載の電磁継電器。
【請求項5】
前記可動接触片に接続され、前記可動接触片から前記駆動装置に向かって延びる駆動軸をさらに備え、
前記駆動装置は、
前記コイルが巻回されたスプールと、
前記スプール内に配置され、前記駆動軸に接続された可動鉄心と、
前記可動鉄心と向かい合う固定鉄心と、
をさらに含む、
請求項1から4いずれかに記載の電磁継電器。
【請求項6】
前記接点ケース内に配置され、前記駆動軸が挿入される孔を含み、前記駆動装置と向かい合って配置されたインナーケースをさらに備え、
前記弾性部材は、前記駆動装置と前記インナーケースとの間に配置され、前記駆動装置と前記インナーケースとの間を封止する、
請求項1から5のいずれかに記載の電磁継電器。
【請求項7】
前記接点ケースは、
端面と、
前記端面の内側に位置する第1段部と、
前記第1段部の内側に位置する第2段部と、
を含み、
前記弾性部材は、前記第1段部に接触し、
前記インナーケースは、前記第2段部に接触する、
請求項6に記載の電磁継電器。
【請求項8】
前記インナーケースは、前記弾性部材に向かって突出する突起を含み、
前記弾性部材は、前記突起に向かい合う凹部を含み、
前記突起は、前記凹部内に配置される、
請求項6又は7に記載の電磁継電器。
【請求項9】
前記弾性部材は、前記駆動軸が通される孔を含む、
請求項6から8のいずれかに記載の電磁継電器。
【請求項10】
前記インナーケースは、樹脂製である、
請求項6から9のいずれかに記載の電磁継電器。
【請求項11】
前記接点ケースは、前記固定接点と、前記可動接点と、前記可動接触片とを、側方から覆う側壁を含み、
前記側壁は、前記駆動軸の軸線方向に延び、
前記弾性部材は、前記側壁の端面と接触する、
請求項1から10のいずれかに記載の電磁継電器。
【請求項12】
前記弾性部材は、シート状である、
請求項1から11のいずれかに記載の電磁継電器。
【請求項13】
前記接点ケースは、樹脂製である、
請求項1から12のいずれかに記載の電磁継電器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は電磁継電器に関する。
続きを表示(約 5,500 文字)【背景技術】
【0002】
電磁継電器は、接点ケースを備えている。例えば、特許文献1のように、接点ケースは、可動接点と固定接点と可動接触片とを収容している。電磁継電器には、接点ケース内において気密性が求められるものがある。そのような電磁継電器では、接点ケースは、溶接により、ヨーク或いは他のケースに接続されている。それにより、接点ケースの内部が封止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018−163761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、溶接によって接点ケース内の気密性を確保する場合、製造工数、或いはコストの増大を招いてしまう。本開示の目的は、接点ケース内の気密性を確保しながら、製造工数、或いはコストの増大を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る電磁継電器は、固定接点と、可動接触片と、可動接点と、接点ケースと、駆動装置と、弾性部材とを備える。可動接点は、固定接点に向かい合って配置される。可動接触片は、可動接点に接続されている。可動接触片は、開方向と閉方向とに移動可能である。接点ケースは、固定接点と、可動接点と、可動接触片とを収容する。駆動装置は、コイルを含む。コイルは、可動接触片を移動させる電磁力を発生させる。弾性部材は、駆動装置と接点ケースとの間に配置される。弾性部材は、駆動装置と接点ケースとの間を封止する。
【0006】
本態様に係る電磁継電器では、駆動装置と接点ケースとの間が、弾性部材によって封止される。そのため、封止が溶接によって行われる場合と比べて、接点ケース内の気密性を確保しながら、製造工数、或いはコストの増大を抑えることができる。
【0007】
接点ケースは、端面と段部とを含んでもよい。端面は、駆動装置に向かい合ってもよい。段部は、端面の内側に配置されてもよい。弾性部材は、段部に接触してもよい。この場合、弾性部材が段部によって位置決めされる。
【0008】
接点ケースは、端面と凹溝とを含んでもよい。端面は、駆動装置に向かい合ってもよい。凹溝は、端面の内側に配置されてもよい。弾性部材は、シールリングであってもよい。弾性部材は、凹溝内に配置されてもよい。この場合、弾性部材が、接点ケースの凹溝によって位置決めされる。
【0009】
駆動装置は、接点ケースを支持する支持面を含んでもよい。支持面は、凹部を含んでもよい。弾性部材は、凹部内に配置されてもよい。この場合、弾性部材が、支持面の凹部によって位置決めされる。
【0010】
電磁継電器は、駆動軸をさらに備えてもよい。駆動軸は、可動接触片に接続され、可動接触片から駆動装置に向かって延びてもよい。駆動装置は、スプールと、可動鉄心と、固定鉄心とを含んでもよい。スプールは、コイルが巻回されてもよい。可動鉄心は、スプール内に配置されてもよい。可動鉄心は、駆動軸に接続されてもよい。固定鉄心は、可動鉄心と向かい合ってもよい。この場合、コイルによる電磁力で可動鉄心が固定鉄心に対して移動する。可動鉄心の動作に応じて駆動軸が移動し、それにより、可動接触片が開方向、又は閉方向に移動する。
【0011】
電磁継電器は、インナーケースをさらに備えてもよい。インナーケースは、接点ケース内に配置されてもよい。インナーケースは、駆動軸が挿入される孔を含んでもよい。インナーケースは、駆動装置と向かい合って配置されてもよい。弾性部材は、駆動装置とインナーケースとの間に配置されてもよい。弾性部材は、駆動装置とインナーケースとの間を封止してもよい。この場合、駆動装置とインナーケースとの間と、駆動装置と接点ケースとの間との両方が、弾性部材によって封止される。
【0012】
接点ケースは、端面と、第1段部と、第2段部とを含んでもよい。第1段部は、端面の内側に位置してもよい。第2段部は、第1段部の内側に位置してもよい。弾性部材は、第1段部に接触してもよい。インナーケースは、第2段部に接触してもよい。この場合、弾性部材が第1段部によって位置決めされる。また、インナーケースが、第2段部によって位置決めされる。
【0013】
インナーケースは、弾性部材に向かって突出する突起を含んでもよい。弾性部材は、突起に向かい合う凹部を含んでもよい。突起は、凹部内に配置されてもよい。この場合、弾性部材が、インナーケースの突起によって位置決めされる。
【0014】
弾性部材は、駆動軸が通される孔を含んでもよい。インナーケースは、樹脂製であってもよい。接点ケースは、側壁を含んでもよい。側壁は、駆動軸の軸線方向に延びてもよい。側壁は、固定接点と、可動接点と、可動接触片とを、側方から覆ってもよい。弾性部材は、側壁の端面と接触してもよい。弾性部材は、シート状であってもよい。接点ケースは、樹脂製であってもよい。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、接点ケース内の気密性を確保しながら、製造工数、或いはコストの増大を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
実施形態に係る開状態の電磁継電器を示す側面断面図である。
閉状態の電磁継電器を示す側面断面図である。
電磁継電器の分解斜視図である。
電磁継電器の拡大断面図である。
弾性部材および、その周囲の拡大断面図である。
第1変形例に係る電磁継電器の拡大断面図である。
第1変形例に係る弾性部材および、その周囲の拡大断面図である。
第2変形例に係る電磁継電器の拡大断面図である。
第2変形例に係る弾性部材および、その周囲の拡大断面図である。
第3変形例に係る電磁継電器の拡大断面図である。
第3変形例に係る弾性部材および、その周囲の拡大断面図である。
第4変形例に係る電磁継電器1の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して実施形態に係る電磁継電器1について説明する。図1は実施形態に係る電磁継電器1を示す側面断面図である。図1に示すように、電磁継電器1は、接点装置2と、接点ケース3と、駆動装置4とを備える。
【0018】
なお、以下の説明において、上下左右の各方向は、図1における上下左右の各方向を意味するものとする。詳細には、駆動装置4から接点装置2に向かう方向が、上方と定義される。接点装置2から駆動装置4に向かう方向が、下方と定義される。図1において、上下方向に交差する方向が、左右方向と定義される。上下方向および左右方向に交差する方向が、前後方向と定義される。前後方向は、図1の紙面に垂直な方向である。ただし、これらの方向は、説明の便宜上、定義されるものであって、電磁継電器1の配置方向を限定するものではない。
【0019】
接点装置2は、接点ケース3内に配置されている。接点装置2は、可動機構10と、第1固定端子11と、第2固定端子12と、可動接触片13と、第1固定接点14と、第2固定接点15と、第1可動接点16と、第2可動接点17とを含む。第1固定端子11と第2固定端子12とは、例えば銅、或いは銅合金などの導電性を有する材料製である。第1固定接点14は、第1固定端子11に接続されている。第2固定接点15は、第2固定端子12に接続されている。第1固定接点14と第2固定接点15とは、左右方向に互いに離れて配置されている。
【0020】
第1固定端子11は、第1接点支持部21と第1外部端子部22とを含む。第1接点支持部21は、可動接触片13と向かい合っている。第1固定接点14は、第1接点支持部21に接続されている。第1外部端子部22は、第1接点支持部21に接続されている。第1外部端子部22は、接点ケース3から外方に突出している。
【0021】
第2固定端子12は、第2接点支持部23と第2外部端子部24とを含む。第2接点支持部23は、可動接触片13と向かい合っている。第2固定接点15は、第2接点支持部23に接続されている。第2外部端子部24は、第2接点支持部23に接続されている。第2外部端子部24は、接点ケース3から外方に突出している。詳細には、第1外部端子部22と第2外部端子部24とは、接点ケース3から上方に突出している。ただし、第1外部端子部22と第2外部端子部24とは、他の方向に接点ケース3から突出していてもよい。
【0022】
可動接触片13は、左右方向に延びている。可動接触片13は、上下方向において、第1固定端子11の第1接点支持部21と、第2固定端子12の第2接点支持部23とに向かい合って配置されている。可動接触片13は、閉方向Z1と開方向Z2とに移動可能に配置されている。閉方向Z1は、可動接触片13が第1固定端子11および第2固定端子12に近接する方向(図1における上方)である。開方向Z2は、可動接触片13が第1固定端子11および第2固定端子12から開離する方向(図1における下方)である。
【0023】
第1可動接点16と第2可動接点17とは、可動接触片13に接続されている。第1可動接点16と第2可動接点17とは、左右方向に互いに離れて配置されている。第1可動接点16は、上下方向において第1固定接点14に向かい合っている。第2可動接点17は、上下方向において第2固定接点15に向かい合っている。
【0024】
可動機構10は、可動接触片13を支持している。可動機構10は、可動接触片13と共に、閉方向Z1と開方向Z2とに移動可能に配置されている。可動機構10は、駆動軸19と、第1保持部材25と、第2保持部材26と、接点バネ27とを含む。駆動軸19は、上下方向に延びている。駆動軸19は、可動接触片13に接続されている。駆動軸19は、可動接触片13から駆動装置4に向かって延びている。可動接触片13には、孔13aが設けられている。駆動軸19は孔13aに挿入されている。可動接触片13は、駆動軸19に対して、閉方向Z1と開方向Z2とに相対的に移動可能である。
【0025】
駆動軸19は、閉位置と開位置とに移動可能に設けられる。図1は、開位置の駆動軸19を示している。図1に示すように、駆動軸19が開位置で、可動接点16,17は、固定接点14,15から開離している。図2は、閉位置の駆動軸19を示している。図2に示すように、駆動軸19が閉位置で、可動接点16,17は、固定接点14,15と接触している。
【0026】
第1保持部材25は、駆動軸19に固定されている。接点バネ27は、可動接触片13と第1保持部材25との間に配置される。接点バネ27は、可動接点16,17が固定接点14,15に接触している状態で、可動接触片13を閉方向Z1に付勢する。第2保持部材26は、駆動軸19に固定されている。可動接触片13は、第2保持部材26と接点バネ27との間に位置している。
【0027】
駆動装置4は、電磁力によって可動接触片13を動作させる。駆動装置4は、閉方向Z1および開方向Z2に可動機構10を移動させる。それにより、駆動装置4は、閉方向Z1および開方向Z2に可動接触片13を移動させる。駆動装置4は、可動鉄心31と、コイル32と、スプール36と、固定鉄心33と、ヨーク34と、復帰バネ35とを含む。
【0028】
コイル32は、スプール36に巻回されている。可動鉄心31は、駆動軸19に接続されている。可動鉄心31は、スプール36内に配置されている。可動鉄心31は、閉方向Z1および開方向Z2に移動可能に設けられている。コイル32は、通電されることで可動鉄心31を閉方向Z1に移動させる電磁力を発生させる。固定鉄心33は、可動鉄心31と向かい合って配置されている。復帰バネ35は、可動鉄心31と固定鉄心33との間に配置されている。復帰バネ35は、可動鉄心31を開方向Z2に付勢している。
【0029】
ヨーク34は、コイル32を囲むように配置されている。ヨーク34は、コイル32によって構成される磁気回路上に配置されている。ヨーク34は、コイル32の上方と、コイル32の側方と、コイル32の下方とに配置されている。
【0030】
図3は、電磁継電器1の分解斜視図である。図4は、電磁継電器1の拡大断面図である。図3に示すように、接点ケース3は、ネジ43によって駆動装置4に固定される。接点ケース3は、樹脂製である。なお、図3では、複数のネジ43のうちの1つのみに符号43が付されており、他のネジの符号は省略されている。接点ケース3は、ネジ以外の固定手段によって、駆動装置4に固定されてもよい。
(【0031】以降は省略されています)

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