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公開番号2021057278
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210408
出願番号2019181223
出願日20191001
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/42 20060101AFI20210312BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】検知部材の強度を確保することと、検知部材の大型化の抑制とを両立できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、複数の端子3と、筒状の外壁部21と、複数の端子収容室24を有する保持部22と、外壁部によって支持されており、端子収容室に対して半径方向の外側に位置するランス26と、係止部27と、を有するハウジング2と、保持部に対して嵌合する筒状の嵌合部41と、係合部46と、を有する検知部材4と、を備え、複数の端子収容室は、ハウジングの中心線C1の周りに周方向に沿って配置されており、ランスは、端子が端子収容室の正規位置まで挿入されている場合、嵌合部が保持部に対して嵌合されるときに嵌合部の内方に入り込み、端子が正規位置まで挿入されていない場合、端子に押圧されて半径方向の外側に向けて変形し、係合部が係止部に対して係合する位置よりも手前の第一の位置で嵌合部を係止する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
複数の端子と、
筒状の外壁部と、前記外壁部の軸方向に沿って延在し、複数の端子収容室を有する保持部と、前記外壁部によって支持されており、前記端子収容室に対して半径方向の外側に位置するランスと、係止部と、を有するハウジングと、
前記軸方向に沿って前記保持部に対して嵌合する筒状の嵌合部と、前記係止部に対して係合する係合部と、を有する検知部材と、
を備え、
複数の前記端子収容室は、前記ハウジングの中心線の周りに周方向に沿って配置されており、
前記ランスは、前記端子が前記端子収容室の正規位置まで挿入されている場合、前記端子に係合して前記端子を係止し、かつ前記嵌合部が前記保持部に対して嵌合されるときに前記嵌合部の内方に入り込むことで前記係合部が前記係止部に対して係合することを許容し、
前記ランスは、前記端子が前記正規位置まで挿入されていない場合、前記端子に押圧されて前記半径方向の外側に向けて変形し、前記係合部が前記係止部に対して係合する位置よりも手前の第一の位置で前記嵌合部を係止する
ことを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記嵌合部は、円筒部を有し、
前記嵌合部において、前記ランスによって係止される部分は、前記円筒部の端面である
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記保持部は、隣接する二つの前記端子収容室を仕切る仕切壁を有し、
前記ランスは、隣接する二つの前記仕切壁の間に配置されている
請求項1または2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記係止部は、第一係止部および第二係止部を有し、
前記第一係止部は、前記係合部と係合することにより、前記嵌合部を前記第一の位置よりも手前の仮係止位置に位置付け、
前記第二係止部は、前記係合部と係合することにより、前記嵌合部を前記第一の位置よりも奥側の本係止位置に位置付ける
請求項1から3の何れか1項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 7,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、端子収容室を有するコネクタがある。特許文献1には、端子係止ランスを有するコネクタハウジングと、ハウジング主体部に合体して端子収容室を画成するフロントホルダとを備えたホルダ合体式コネクタが開示されている。特許文献1のフロントホルダは、係止ランスの撓み空間に進入して係止ランスの撓みを阻止する壁部を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003−45549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コネクタにおいて、端子が正規位置まで正しく挿入されているか否かを検知できる検知部材を有することが好ましい。ここで、検知部材の強度を確保しようとすると、検知部材の体格が大きくなり、コネクタの大型化を招きやすい。
【0005】
本発明の目的は、検知部材の強度を確保することと、検知部材の大型化の抑制とを両立できるコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコネクタは、複数の端子と、筒状の外壁部と、前記外壁部の軸方向に沿って延在し、複数の端子収容室を有する保持部と、前記外壁部によって支持されており、前記端子収容室に対して半径方向の外側に位置するランスと、係止部と、を有するハウジングと、前記軸方向に沿って前記保持部に対して嵌合する筒状の嵌合部と、前記係止部に対して係合する係合部と、を有する検知部材と、を備え、複数の前記端子収容室は、前記ハウジングの中心線の周りに周方向に沿って配置されており、前記ランスは、前記端子が前記端子収容室の正規位置まで挿入されている場合、前記端子に係合して前記端子を係止し、かつ前記嵌合部が前記保持部に対して嵌合されるときに前記嵌合部の内方に入り込むことで前記係合部が前記係止部に対して係合することを許容し、前記ランスは、前記端子が前記正規位置まで挿入されていない場合、前記端子に押圧されて前記半径方向の外側に向けて変形し、前記係合部が前記係止部に対して係合する位置よりも手前の第一の位置で前記嵌合部を係止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る検知部材において、端子が正規位置まで挿入されていない場合にランスによって係止される部分が筒状の嵌合部である。よって、本発明に係るコネクタによれば、検知部材の強度を確保することと、検知部材の大型化の抑制とを両立できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図2は、実施形態のコネクタの分解斜視図である。
図3は、実施形態に係るハウジングの背面図である。
図4は、実施形態に係るハウジングの正面図である。
図5は、実施形態に係るハウジングの斜視図である。
図6は、実施形態に係るハウジングの断面斜視図である。
図7は、実施形態に係るハウジングの断面斜視図である。
図8は、実施形態に係るメス端子の側面図である。
図9は、実施形態に係るメス端子の斜視図である。
図10は、実施形態に係る検知部材の斜視図である。
図11は、実施形態に係る検知部材の斜視図である。
図12は、ハウジングに仮係止された検知部材を示す断面図である。
図13は、ハウジングに挿入されるメス端子を示す斜視図である。
図14は、端子収容室に挿入されるメス端子を示す断面図である。
図15は、正規位置まで挿入されたメス端子を示す断面図である。
図16は、本係止位置まで挿入された検知部材を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係るコネクタにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
図1から図16を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、コネクタに関する。図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図、図2は、実施形態のコネクタの分解斜視図、図3は、実施形態に係るハウジングの背面図、図4は、実施形態に係るハウジングの正面図、図5は、実施形態に係るハウジングの斜視図、図6は、実施形態に係るハウジングの断面斜視図、図7は、実施形態に係るハウジングの断面斜視図、図8は、実施形態に係るメス端子の側面図、図9は、実施形態に係るメス端子の斜視図、図10は、実施形態に係る検知部材の斜視図、図11は、実施形態に係る検知部材の斜視図である。
【0011】
図12は、ハウジングに仮係止された検知部材を示す断面図、図13は、ハウジングに挿入されるメス端子を示す斜視図、図14は、端子収容室に挿入されるメス端子を示す断面図、図15は、正規位置まで挿入されたメス端子を示す断面図、図16は、本係止位置まで挿入された検知部材を示す断面図である。図6には、図3のVI−VI断面が示されている。図7には、図3のVII−VII断面が示されている。図12および図16には、図7と同じ位置の断面が示されている。図14および図15には、図6と同じ位置の断面が示されている。
【0012】
図1および図2に示すように、本実施形態のコネクタ1は、ハウジング2と、複数のメス端子3と、一つの検知部材4と、マットシール5と、シールカバー6と、アンロックカバー7と、を有する。図2に示すように、ハウジング2は、筒状の外壁部21と、保持部22と、ランス26と、を有する。外壁部21、保持部22、およびランス26は、絶縁性の合成樹脂等によって一体に成型されている。外壁部21には、相手方のコネクタを係止する係止アーム23が設けられている。
【0013】
以下のコネクタ1の説明において、外壁部21の軸方向を単に「軸方向X」と称する。外壁部21は、第一開口部21aを有する。第一開口部21aは、外壁部21における軸方向Xの一端の開口部である。メス端子3は、第一開口部21aから挿入され、保持部22によって保持される。
【0014】
マットシール5は、第一開口部21aから外壁部21の内方に挿入される円柱状または円盤状のシール部材である。マットシール5は、ゴム等によって形成されている。マットシール5は、電線が挿通される複数の孔部5aを有する。メス端子3に接続される電線は、孔部5aに挿通される。マットシール5は、ハウジング2の内部への液体の浸入を抑制する。
【0015】
シールカバー6は、マットシール5を保持する円柱状または円盤状の部材である。シールカバー6は、例えば、絶縁性の合成樹脂によって成型されている。シールカバー6は、電線が挿通される複数の孔部6aを有する。また、シールカバー6の外周部には、複数の係合部6bが設けられている。係合部6bは、ハウジング2の外壁部21に設けられた複数の係止孔21cによってそれぞれ係止される。
【0016】
アンロックカバー7は、係止アーム23に対する誤操作を規制するカバー部材である。アンロックカバー7は、例えば、絶縁性の合成樹脂によって成型されている。アンロックカバー7は、ハウジング2の外壁部21に対して外側に装着される。アンロックカバー7は、本体7aと、複数の係合部7bと、一対の保護アーム7cと、を有する。本体7aは、円筒形状に形成された部分であり、外壁部21と嵌合する。係合部7bは、本体7aに設けられており、可撓性を有する。係合部7bは、ハウジング2の外壁部21に設けられた複数の係止突起21dとそれぞれ係合する。
【0017】
保護アーム7cは、本体7aから軸方向Xに沿って突出している。図1に示すように、アンロックカバー7がハウジング2に対して装着されると、一対の保護アーム7cが係止アーム23を囲む。保護アーム7cは、他の部品が係止アーム23に干渉することによる意図しないアンロックの発生を抑制する。
【0018】
図3から図7を参照して、ハウジング2の詳細について説明する。図6等に示すように、保持部22は、コア部22bおよび筒状部22cを有する。コア部22bは、略円盤形状の部分であり、外壁部21の内方に位置している。より詳しくは、コア部22bは、端面21bの近傍に配置されている。端面21bは、外壁部21における第一開口部21aとは反対側に位置する端面である。筒状部22cは、端面21bから軸方向Xに沿って突出している。筒状部22cは、略円筒形状の部分であり、コア部22bと連続している。
【0019】
保持部22は、複数の端子収容室24を有する。端子収容室24は、コア部22bおよび筒状部22cにわたって形成されている。端子収容室24は、端子挿入口24aおよびタブ挿入口24cを有する。端子挿入口24aは、コア部22bの端面22aに形成されており、第一開口部21aに向けて開口している。端面22aは、コア部22bにおける軸方向Xの一方側の端面であり、第一開口部21aを向いている。タブ挿入口24cは、筒状部22cの端面22eに形成されている。オス端子のタブは、タブ挿入口24cから端子収容室24に対して挿入される。端子収容室24は、端子挿入口24aからタブ挿入口24cまで、軸方向Xに沿って延在している。端子収容室24は、筒状部22cに形成された溝部24bを含む。溝部24bは、半径方向の外側に向けて開放している。
【0020】
本実施形態では、図3および図6等に示すように、複数の端子収容室24が周方向に沿って配置されている。より詳しくは、端子収容室24は、中心線C1の周りに周方向に沿って等間隔で配置されている。中心線C1は、軸方向Xに沿った線であり、例えば、保持部22の中心軸線である。本実施形態のハウジング2は、等間隔で配置された七つの端子収容室24を有している。保持部22は、隣接する端子収容室24を仕切る放射状の仕切壁22dを有する。
【0021】
図4および図5等に示すように、ハウジング2は、通路部25を有する。通路部25は、筒状部22cの中空部分であり、検知部材4の軸部43が挿入される通路状の空間部である。通路部25は、中心線C1に沿って延在しており、例えば、中心線C1と同軸上に設けられている。本実施形態の通路部25の断面形状は、七角形である。通路部25の開口25aは、筒状部22cの端面22eに形成されている。通路部25は、開口25aから第一開口部21aに向けて軸方向Xに沿って延在している。検知部材4の軸部43は、開口25aから通路部25に対して挿入される。即ち、通路部25に対して検知部材4が嵌合される向きと、メス端子3が端子収容室24に対して挿入される向きとは逆向きである。
【0022】
図4および図5に示すように、ハウジング2は、複数のランス26を有する。ランス26は、外壁部21の端面21bから軸方向Xに沿って突出している。ランス26の基端は、外壁部21によって支持されており、ランス26の先端は、自由端である。一つの端子収容室24に対して一つのランス26が設けられている。ランス26は、隣接する二つの仕切壁22dの間に配置されている。言い換えると、周方向に沿ってランス26および仕切壁22dが交互に配置されている。ランス26は、端子収容室24の溝部24bに対して半径方向の外側に位置している。つまり、ランス26は、溝部24bを半径方向の外側から閉塞するように配置されている。
【0023】
ランス26は、本体26aおよび係止突起26bを有する。本体26aは、傾斜面26cおよび係止面26dを有する。傾斜面26cは、端子収容室24を向く面であり、軸方向Xに対して傾斜している。より詳しくは、傾斜面26cは、軸方向Xに沿って端面22eへ向うに従って中心線C1へ近づくように傾斜している。係止面26dは、メス端子3を係止する面である。係止面26dは、端面22e側を向いている。
【0024】
係止突起26bは、本体26aから軸方向Xに沿って突出している。係止突起26bは、係止面26dにおける半径方向の外側の端部から、端面22eに向けて突出している。ランス26の外側面26eは、本体26aと係止突起26bとで共通の面である。外側面26eは、ランス26が撓み変形していない状態で、軸方向Xと平行である。
【0025】
図7等に示すように、コア部22bは、係止部27を有する。係止部27は、検知部材4と係合して検知部材4を係止する部分である。係止部27は、端面22eから見て通路部25の最奥部に位置している。また、係止部27は、中心線C1と同軸上に配置されている。コア部22bにおいて、係止部27の側方には空間部22hが設けられている。係止部27は、軸方向Xに沿って延在している。
【0026】
係止部27は、第一係止部27aおよび第二係止部27bを有する。第一係止部27aおよび第二係止部27bは、軸方向Xと交差する方向に向けて突出している。また、第一係止部27aおよび第二係止部27bは、互いに逆方向に向けて突出している。第一係止部27aおよび第二係止部27bは、軸方向Xの異なる位置に配置されている。第一係止部27aは、第二係止部27bよりも端面22e側に位置している。言い換えると、第一係止部27aは、第二係止部27bと比較して通路部25の入口側に位置している。第一係止部27aおよび第二係止部27bは、それぞれ第一開口部21aを向く係止面27c,27dを有している。第一係止部27aの係止面27cは、検知部材4を仮係止位置に停止させる。第二係止部27bの係止面27dは、検知部材4を本係止位置に停止させる。
【0027】
図8および図9に示すように、メス端子3は、端子接続部31と、電線接続部32と、中間部33と、を有する。メス端子3は、銅などの導電性を有する金属によって形成されている。端子接続部31は、オス端子13と電気的に接続される部分であり、角筒形状を有する。オス端子13のタブ13aは、端子接続部31の先端31aから端子接続部31に挿入され、端子接続部31と電気的に接続される。電線接続部32は、電線Wに対して接続される部分である。電線接続部32は、電線Wの芯線および被覆に対して加締められる。なお、図9以降の各図では、電線Wの図示が省略されている。中間部33は、端子接続部31の後端31bと電線接続部32とをつないでいる部分である。
【0028】
図10および図11に示すように、検知部材4は、嵌合部41、第一壁部42、軸部43、および係合部46を有する。嵌合部41、第一壁部42、軸部43、および係合部46は、一体である。検知部材4は、例えば、絶縁性の合成樹脂によって成型されている。嵌合部41は、筒状に形成されており、ハウジング2の筒状部22cと嵌合する部分である。嵌合部41は、円筒部44および複数の突出部45を有する。円筒部44は、嵌合部41の本体であり、円筒形状を有する。円筒部44の断面形状は、円環形状である。すなわち、円筒部44は、周方向に沿って全周にわたり連続している。
【0029】
突出部45は、円筒部44の端面44aから軸方向Xに沿って突出している。複数の突出部45は、周方向に沿って等間隔で配置されている。隣接する二つの突出部45の間には、ランス26に対応する隙間が設けられている。本実施形態の検知部材4は、ランス26の個数に応じて七つの突出部45を有する。突出部45の断面形状は、円筒部44の断面形状と対応する円弧形状である。すなわち、突出部45の外側面の形状は、円筒部44の外側面の形状と対応した円弧形状である。また、突出部45の内側面の形状は、円筒部44の内側面の形状と対応した円弧形状である。
【0030】
第一壁部42は、円筒部44の一端を閉塞する平板状の壁部である。第一壁部42は、円筒部44における端面44aとは反対側の端部に配置されている。第一壁部42は、複数のタブ挿入孔42aを有する。タブ挿入孔42aは、オス端子のタブが挿通される貫通孔である。タブ挿入孔42aは、周方向に沿って等間隔で配置されている。第一壁部42は、複数の貫通孔42bを有している。複数の貫通孔42bは、周方向に沿って等間隔で配置されている。貫通孔42bは、軸方向においてランス26と対向する位置に形成されている。
(【0031】以降は省略されています)

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