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公開番号2021050898
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210401
出願番号2019175886
出願日20190926
発明の名称空調設備
出願人アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
代理人特許業務法人アイテック国際特許事務所
主分類F24F 1/0003 20190101AFI20210305BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】建物の内部における調和空気の供給箇所の選択の自由度をより高くすると共に、効率よく局所的な空気調和を可能にする空調設備の提供。
【解決手段】本開示の空調設備は、それぞれ建物の内部に敷設される第1および第2冷媒流通管と、建物の外に設置されると共に第1および第2冷媒流通管に接続される単一の室外ユニットと、複数の室内ユニットとを含み、各室内ユニットは、第1冷媒流通管に着脱自在に接続される第1冷媒管と、第2冷媒流通管に着脱自在に接続される第2冷媒管と、第1および第2冷媒管に接続された熱交換器と、熱交換器で冷媒と熱交換した空気を送り出すファンと、熱交換器およびファンが搭載される台車とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物の内部を局所的に空気調和するための空調設備であって、
前記建物の内部に敷設される第1冷媒流通管と、
前記建物の内部に敷設される第2冷媒流通管と、
前記建物の外に設置されると共に前記第1および第2冷媒流通管に接続される単一の室外ユニットと、
前記第1冷媒流通管に着脱自在に接続される第1冷媒管と、前記第2冷媒流通管に着脱自在に接続される第2冷媒管と、前記第1および第2冷媒管に接続された熱交換器と、前記熱交換器で冷媒と熱交換した空気を送り出すファンと、前記熱交換器および前記ファンが搭載される台車とをそれぞれ含む複数の室内ユニットと、
を備える空調設備。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の空調設備において、
前記建物の内部に敷設されると共に前記建物の外に延出される排出管を更に備え、
前記室内ユニットは、前記台車に搭載されると共に前記熱交換器で発生するドレンを吸引して吐出するドレンポンプと、前記ドレンポンプの吐出口に接続されると共に前記排出管に着脱自在に接続されるドレン管とを更に含む空調設備。
【請求項3】
請求項2に記載の空調設備において、
前記熱交換器および前記ファンは、前記ドレンポンプの上側に位置するように前記台車に搭載され、前記台車には、前記ドレンポンプの下側に位置するように錘が搭載されている空調設備。
【請求項4】
請求項2または3に記載の空調設備において、
前記建物の内部に敷設される電源ケーブルを更に備え、
前記室内ユニットは、前記電源ケーブルに着脱自在に接続される受電ケーブルを更に含み、
前記ファンおよび前記ドレンポンプは、前記電源ケーブルから前記受電ケーブルに供給される電力によって駆動される空調設備。
【請求項5】
請求項4に記載の空調設備において、
前記第1冷媒流通管、前記第2冷媒流通管、前記排出管および前記電源ケーブルは、前記建物の梁の上側に敷設され、
前記第1冷媒流通管には、前記梁の上側で複数の第1中継冷媒管が着脱自在に接続され、前記第2冷媒流通管には、前記梁の上側で複数の第2中継冷媒管が着脱自在に接続され、前記排出管には、前記梁の上側で複数の中継排出管が着脱自在に接続され、前記電源ケーブルには、前記梁の上側で複数の中継ケーブルが着脱自在に接続され、
前記室内ユニットの前記第1冷媒管は、前記梁の下側で前記第1中継冷媒管に着脱自在に接続され、前記室内ユニットの前記第2冷媒管は、前記梁の下側で前記第2中継冷媒管に着脱自在に接続され、前記室内ユニットの前記ドレン管は、前記梁の下側で前記中継排出管に着脱自在に接続され、前記室内ユニットの前記受電ケーブルは、前記梁の下側で前記中継ケーブルに着脱自在に接続される空調設備。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一項に記載の空調設備において、
前記室内ユニットの前記第1および第2冷媒管は、それぞれ中途に湾曲部を含む空調設備。
【請求項7】
請求項1から6の何れか一項に記載の空調設備において、前記台車は、前記建物の床部に前記台車を固定するための固定具を含む空調設備。
【請求項8】
請求項1から7の何れか一項に記載の空調設備において、
前記熱交換器は、前記室外ユニットと共にヒートポンプ、冷房サイクルあるいは暖房サイクルを構成する空調設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建物の内部を局所的に空気調和するための空調設備に関する。
続きを表示(約 8,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、上部または側面に形成された開口部を有するケーシングと、ケーシング内に収容された空調機構と、ケーシングの開口部に接続されると共に処理空気を所望の場所に局所的に供給するホースとを含む可搬式局所空調器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この空調器の空調機構は、第1の熱交換器、第1の送風機、圧縮機、四方弁、第2の熱交換器、第2の送風機、および膨張弁を含むヒートポンプ、冷房器あるいは暖房器である。かかる可搬式の空調器によれば、当該空調器を所望の場所に移動させて対象物に冷気あるいは暖気を供給することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平6−133031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の空調器では、処理空気を所望の場所に局所的に供給することができるものの、ケーシング内に取り入れた空気と冷媒との熱交換により生じた排熱(エンタルピー)が空調器周辺に放出されてしまう。このため、当該対象物周辺における空調器の空気調和負荷が軽減されなくなり、却ってエネルギ効率を低下させてしまうおそれもある。また、ケーシング内にヒートポンプ、冷房器あるいは暖房器が配置される空調器では、そのサイズや重量の増加により、設置(使用)上の制約が多くなってしまう。
【0005】
そこで、本開示は、建物の内部における調和空気の供給箇所の選択の自由度をより高くすると共に、効率よく局所的な空気調和を可能にする空調設備の提供を主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の空調設備は、建物の内部を局所的に空気調和するための空調設備であって、前記建物の内部に敷設される第1冷媒流通管と、前記建物の内部に敷設される第2冷媒流通管と、前記建物の外に設置されると共に前記第1および第2冷媒流通管に接続される単一の室外ユニットと、前記第1冷媒流通管に着脱自在に接続される第1冷媒管と、前記第2冷媒流通管に着脱自在に接続される第2冷媒管と、前記第1および第2冷媒管に接続された熱交換器と、前記熱交換器で冷媒と熱交換した空気を送り出すファンと、前記熱交換器および前記ファンが搭載される台車とをそれぞれ含む複数の室内ユニットとを含むものである。
【0007】
本開示の空調設備では、空気調和機の構成要素のうち、冷房機の蒸発器および/または暖房機の凝縮器として機能する熱交換器と、当該熱交換器で冷媒と熱交換した空気を送り出すファンとが各室内ユニットに含まれる。また、各室内ユニットにおいて、当該熱交換器およびファンは、台車に搭載される。これにより、各室内ユニットを移動自在かつ軽量・コンパクトにすることができるので、建物の内部における各室内ユニットの設置の自由度、すなわち調和空気の供給箇所の選択の自由度をより向上させることが可能となる。更に、上記熱交換器およびファン以外の空気調和機の構成要素は、単一の室外ユニットに含まれ、各室内ユニットは、自己の第1および第2冷媒管と、建物側の第1および第2冷媒流通管とを介して単一の室外ユニットと冷媒をやり取りする。これにより、各室内ユニットによって建物の内部で回収された排熱(エンタルピー)を室外ユニットから建物の外に放出することができる。従って、各室内ユニットの周辺における空気調和負荷を軽減して、各室内ユニットの周辺を効率よく空気調和することが可能となる。この結果、本開示の空調設備によれば、建物の内部における調和空気の供給箇所の選択の自由度をより高くすると共に、当該建物の内部で効率よく局所的に空気調和することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の空調設備を示す概略構成図である。
本開示の空調設備の室外ユニットを示す概略構成図である。
本開示の空調設備の室内ユニットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
図1は、本開示の空調設備1を示す概略構成図である。同図に示す空調設備1は、例えば生産設備、保管設備、機械あるいは作業場等が設置された建物100の内部を局所的に空気調和するのに用いられるものである。図示するように、空調設備1は、それぞれ建物100の内部に敷設される第1冷媒流通管L10、第2冷媒流通管L20、ドレン排出管Ld0および電源ケーブルK0と、建物100の外に設置された単一の室外ユニット10と、建物100の内部に配置される複数(例えば10−20体)の室内ユニット20とを含む。
【0011】
第1および第2冷媒流通管L10、L20は、冷媒を流通させる例えばグリッド状の通路をそれぞれ形成しており、建物100の梁110の上側に敷設される。また、第1冷媒流通管L10は、建物100の外に配置された第1外側冷媒管L11に接続され、第2冷媒流通管L20は、建物100の外に配置された第2外側冷媒管L21に接続される。更に、第1冷媒流通管L10には、複数のバルブV10が間隔をおいて組み込まれており、第2冷媒流通管L20には、複数のバルブV20が間隔をおいて組み込まれている。
【0012】
各バルブV10には、建物100の上下方向(鉛直方向)に延在する第1中継冷媒管Lj1が梁110の上側で液密かつ着脱自在に接続される。また、各バルブV20には、建物100の上下方向(鉛直方向)に延在する第2中継冷媒管Lj2が梁110の上側で液密かつ着脱自在に接続される。各バルブV10およびV20は、第1または第2冷媒流通管L10、L20における冷媒の流通を許容しつつ、第1または第2中継冷媒管Lj1,Lj2への冷媒の流入を規制可能なものである。更に、各バルブV10およびV20は、第1または第2中継冷媒管Lj1,Lj2の一端(上端)が液密に接続されるコネクタ部を有する。
【0013】
ドレン排出管Ld0は、例えばグリッド状の液体通路を形成しており、建物100の梁110の上側に配置される。また、ドレン排出管Ld0は、建物100の外に延出される共に一端が適所で開放された外側排出管Ld1を含む。更に、ドレン排出管Ld0には、複数の流体カプラCd0が間隔をおいて組み込まれており、各流体カプラCd0には、建物100の上下方向(鉛直方向)に延在する中継排出管Ljdが梁110の上側で液密かつ着脱自在に接続される。電源ケーブルK0は、例えばグリッド状の電力供給路を形成しており、建物100の梁110の上側に配置されると共に、図示しない電源装置および建物100の外に配置された外側電源ケーブルK1に接続される。更に、電源ケーブルK0には、複数の電気カプラCk0が間隔をおいて組み込まれており、各電気カプラCk0には、建物100の上下方向(鉛直方向)に延在する中継ケーブルKjが梁110の上側で着脱自在に接続される。
【0014】
室外ユニット10は、図2に示すように、ヒートポンプ(空気調和機)の構成要素である圧縮機11や、室外熱交換器12、室外ファン(電動ファン)13、四方弁14、膨張弁15、ユニット全体を制御する制御装置16等を含む。本実施形態において、四方弁14は、上述の第2外側冷媒管L21を介して建物100内の第2冷媒流通管L20に接続されており、膨張弁15は、上述の第1外側冷媒管L11を介して建物100内の第1冷媒流通管L10に接続されている。また、室外ユニット10には、建物100内の電源ケーブルK0および建物100外の外側電源ケーブルK1を介して上記電源装置からの電力が供給される。かかる室外ユニット10によれば、四方弁14を切り替え制御することで、膨張弁15から流出する低温の冷媒を第1外側冷媒管L11から建物100内の第1冷媒流通管L10へと供給すると共に、圧縮機11により圧縮されて昇温した冷媒を四方弁14および第2外側冷媒管L21から建物100内の第2冷媒流通管L20へと供給することができる。
【0015】
各室内ユニット20は、図1および図3に示すように、複数のキャスター(車輪)21cを有する台車21と、当該台車21に搭載された室内熱交換器22、室内ファン(電動ファン)23、ドレンタンク24、ドレンポンプ(電動ポンプ)25、リモコンおよびブレーカーを含む制御装置26とを含む。室内熱交換器22(および室内ファン23)は、室外ユニット10の圧縮機11、室外熱交換器12(および室外ファン13)、四方弁14、膨張弁15等と共に上記ヒートポンプを構成するものである。
【0016】
室外熱交換器12には、それぞれ建物100の上下方向(鉛直方向)に延在するように第1冷媒管L1および第2冷媒管L2が接続されている。また、第1冷媒管L1および第2冷媒管L2の建物100の上下方向に延在する部分には、湾曲部A(図1参照)が形成されている。本実施形態において、第1冷媒管L1および第2冷媒管L2の当該上下方向に延在する部分の長さは、例えば1−1.2メートル程度である。第1冷媒管L1の先端(上端)は、梁110の下側で、第1中継冷媒管Lj1の他端(下端)に接続されたバルブV1の連結部に液密かつ着脱自在に接続可能である。また、第2冷媒管L2の先端(上端)は、梁110の下側で、第2中継冷媒管Lj2の他端(下端)に接続されたバルブV2の連結部に液密かつ着脱自在に接続可能である。
【0017】
すなわち、各室内ユニット20の第1冷媒管L1は、第1中継冷媒管Lj1を介して建物100内の第1冷媒流通管L10に対して着脱自在に接続され、第2冷媒管L2は、第2中継冷媒管Lj2を介して建物100内の第2冷媒流通管L20に対して着脱自在に接続される。これにより、室外ユニット10からの冷媒を第1または第2冷媒管L1,L2を介して室内熱交換器22に供給可能となる。
【0018】
室内ファン23は、室内熱交換器22で冷媒と熱交換した空気を送り出すものであり、上記ブレーカーを介して受電ケーブルKに接続されている。受電ケーブルKは、建物100の上下方向(鉛直方向)に延在するように上記ブレーカーに接続されており、当該受電ケーブルKの上下方向に延在する部分には、湾曲部A(図1参照)が形成されている。受電ケーブルKの先端(上端)は、梁110の下側で、電気カプラCkを介して中継ケーブルKjの他端(下端)に着脱自在に接続可能である。これにより、室内ファン23には、建物100内の電源ケーブルK0、中継ケーブルKjおよび受電ケーブルKを介して上記電源装置からの電力が供給される。また、室内ファン23は、制御装置26により制御され、リモコンを介して室内ファン23からの風量を調節することができる。
【0019】
ドレンタンク24は、室内熱交換器22における冷媒と空気との熱交換により発生するドレン(凝縮水)を受容するものである。また、ドレンポンプ25は、ドレンタンク24から当該ドレンを吸引して吐出する。ドレンポンプ25の吐出口には、ドレン管Ldが建物100の上下方向(鉛直方向)に延在するように接続されており、当該ドレン管Ldの上下方向に延在する部分には、湾曲部A(図1参照)が形成されている。ドレン管Ldの先端(上端)は、梁110の下側で、流体カプラCdを介して中継排出管Ljdの他端(下端)に着脱自在に接続可能である。更に、ドレンポンプ25には、建物100内の電源ケーブルK0、中継ケーブルKj、受電ケーブルKおよびブレーカーを介して上記電源装置からの電力が供給され、ドレンポンプ25は、制御装置26により制御される。
【0020】
また、本実施形態において、台車21は、2段の搭載部を有し、図3に示すように、上段側の搭載部に室内熱交換器22および室内ファン23が搭載され、下段側の搭載部にドレンタンク24、ドレンポンプ25および制御装置26が搭載される。更に、台車21には、ドレンタンク24やドレンポンプ25等の下側に位置するように錘27が搭載される。加えて、台車21は、例えば建物100の床部に形成された雌ネジ穴に螺合される雄ねじアンカーを含む固定具28を有する。ただし、固定具28は、雄ねじアンカーの代わりに、粘着材を含むものであってもよい。
【0021】
続いて、上述の空調設備1の使用態様や動作について説明する。
【0022】
空調設備1により建物100の内部を局所的に空気調和する場合には、複数の室内ユニット20を建物100の内部における作業員の作業スペースまで移動させ、台車21を固定具28により床部に固定する。更に、各室内ユニット20の第1冷媒管L1、第2冷媒管L2、ドレン管Ldおよび受電ケーブルKを対応する第1中継冷媒管Lj1、第2中継冷媒管Lj2、中継排出管Ljd、または中継ケーブルKjに接続する。これにより、各室内ユニット20の室内熱交換器22が、第1冷媒管L1、第1中継冷媒管Lj1、第1冷媒流通管L10および第1外側冷媒管L11と、第2冷媒管L2、第2中継冷媒管Lj2、第2冷媒流通管L20および第2外側冷媒管L21とを介して単一の室外ユニット10に接続される。また、各室内ユニット20のドレンポンプ25の吐出口が、ドレン管Ld、中継排出管Ljdおよび外側排出管Ld1を含むドレン排出管Ld0に接続される。更に、各室内ユニット20の受電ケーブルKが、中継ケーブルKjを介して電源ケーブルK0に接続される。これにより、各室内ユニット20の使用準備が完了する。
【0023】
各室内ユニット20を冷風機として機能させる場合には、制御装置16により、室外ユニット10の四方弁14が冷房側に切り替えられると共に、冷媒を圧縮するように圧縮機11が制御される。この場合、圧縮機11により圧縮された冷媒は、室外熱交換器12で凝縮(放熱)すると共に膨張弁15で減圧され、それにより低温の冷媒が第1外側冷媒管L11、第1冷媒流通管L10、第1中継冷媒管Lj1および第1冷媒管L1を介して各室内ユニット20の室内熱交換器22に供給される。そして、当該冷媒は、室内熱交換器22で周囲の空気から熱を奪い、それにより低温の空気が室内ファン23により作業員等に向けて送り出される。室内熱交換器22で昇温した冷媒は、第2冷媒管L2、第2中継冷媒管Lj2、第2冷媒流通管L20および第2外側冷媒管L21を介して室外ユニット10(四方弁14)に戻され、再度、圧縮された後、凝縮・減圧させられる。
【0024】
また、各室内ユニット20を温風機として機能させる場合には、制御装置16により、室外ユニット10の四方弁14が暖房側に切り替えられると共に、冷媒を圧縮するように圧縮機11が制御される。この場合、室外熱交換器12で外気から熱を奪った冷媒は、圧縮機11により圧縮されて昇温し、第2外側冷媒管L21、第2冷媒流通管L20、第2中継冷媒管Lj2および第2冷媒管L2を介して各室内ユニット20の室内熱交換器22に供給される。そして、当該冷媒は、室内熱交換器22で周囲の空気から冷熱を奪い、それにより高温の空気が室内ファン23により作業員等に向けて送り出される。室内熱交換器22を通過した冷媒は、第1冷媒管L1、第1中継冷媒管Lj1、第1冷媒流通管L10および第1外側冷媒管L11を介して室外ユニット10に戻され、膨張弁15で減圧された後、室外熱交換器12で外気から熱を奪う。
【0025】
このように、空調設備1によれば、各室内ユニット20を冷風機または温風機として選択的に機能させることができる。更に、空調設備1では、室内熱交換器22(および室内ファン23)以外のヒートポンプの構成要素は、単一の室外ユニット10に含まれ、各室内ユニット20は、自己の第1および第2冷媒管L1,L2や、建物100側の第1および第2冷媒流通管L10.L10等を介して単一の室外ユニット10と冷媒をやり取りする。これにより、各室内ユニット20によって建物100の内部で回収された排熱(エンタルピー)を室外ユニット10の室外熱交換器12から建物100の外に放出することができる。従って、各室内ユニット20の周辺における空気調和負荷を軽減して、各室内ユニット20の周辺を効率よく空気調和することが可能となる。
【0026】
更に、空調設備1では、ヒートポンプの構成要素のうち、冷房機の蒸発器および暖房機の凝縮器として機能する室内熱交換器22と、室内熱交換器22で冷媒と熱交換した空気を送り出す室内ファン23とが各室内ユニット20に含まれる。また、各室内ユニット20において、室内熱交換器22および室内ファン23は、台車21に搭載される。これにより、各室内ユニット20を移動自在かつ軽量・コンパクトにすることが可能となるので、建物100の内部における各室内ユニット20の設置の自由度、すなわち調和空気の供給箇所の選択の自由度をより向上させることができる。この結果、空調設備1によれば、建物100の内部における調和空気の供給箇所の選択の自由度をより高くしつつ、当該建物100の内部で効率よく局所的に空気調和することが可能となる。
【0027】
また、空調設備1は、建物100の内部に敷設されるドレン排出管Ld0を含み、当該ドレン排出管Ld0は、建物100の外に延出された外側排出管Ld1を含む。加えて、室内ユニット20は、台車21に搭載されると共に室内熱交換器22で発生するドレン(凝縮水)を吸引して吐出するドレンポンプ25と、当該ドレンポンプ25の吐出口に接続されると共にドレン排出管Ld0に対して着脱自在に接続されるドレン管Ldとを含む。これにより、冷媒と空気との熱交換により室内熱交換器22で発生するドレンを各室内ユニット20のドレン管Ldおよび建物100側のドレン排出管Ld0を介して当該建物100の外に排出することができる。この結果、各室内ユニット20の周辺、ひいては建物100の内部全体の湿度の上昇を抑制することが可能となる。
【0028】
更に、上記実施形態において、室内熱交換器22および室内ファン23は、ドレンポンプ25の上側に位置するように台車21に搭載され、台車21には、ドレンポンプ25の下側に位置するように錘27が搭載される。これにより、室内ファン23の高さを人に合わせて設定しつつ、室内ユニット20の重心をより低くして地震発生時等に当該室内ユニット20の転倒を極めて良好に抑制することが可能となる。
【0029】
また、空調設備1は、建物100の内部に敷設される電源ケーブルK0を含み、室内ユニット20は、電源ケーブルK0に対して着脱自在に接続される受電ケーブルKを含む。これより、室内ファン23およびドレンポンプ25を電源ケーブルK0から受電ケーブルKに供給される電力によって駆動することができるので、室内ユニット20をより軽量・コンパクト化することが可能となる。
【0030】
更に、空調設備1では、第1冷媒流通管L10、第2冷媒流通管L20、ドレン排出管Ld0および電源ケーブルK0が、建物100の梁110の上側に敷設される。また、第1冷媒流通管L10には、梁110の上側で複数の第1中継冷媒管Lj1が着脱自在に接続され、第2冷媒流通管L20には、梁110の上側で複数の第2中継冷媒管Lj2が着脱自在に接続される。更に、ドレン排出管Ld0には、梁110の上側で複数の中継排出管Ljdが着脱自在に接続され、電源ケーブルK0には、梁110の上側で複数の中継ケーブルKjが着脱自在に接続される。また、室内ユニット20の第1冷媒管L1は、梁110の下側で第1中継冷媒管Lj1に着脱自在に接続され、室内ユニット20の第2冷媒管L2は、梁110の下側で第2中継冷媒管Lj2に着脱自在に接続される。更に、室内ユニット20のドレン管Ldは、梁110の下側で中継排出管Ljdに着脱自在に接続され、室内ユニット20の受電ケーブルKは、梁110の下側で中継ケーブルKjに着脱自在に接続される。これにより、第1中継冷媒管Lj1、第2中継冷媒管Lj2、中継排出管Ljdおよび中継ケーブルKjの長さを調整することで、室内ユニット20の第1冷媒管L1、第2冷媒管L2、ドレン管Ldおよび受電ケーブルKの長さの増加を抑制することができる。この結果、室内ユニット20のサイズ(全高)および重量の増加を抑えて当該室内ユニット20の移動性(取り回し性)や設置の自由度をより向上させるとが可能となる。
(【0031】以降は省略されています)

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