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公開番号2021048098
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210325
出願番号2019171067
出願日20190920
発明の名称鉛蓄電池
出願人株式会社GSユアサ
代理人
主分類H01M 50/20 20210101AFI20210226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】蓋の設計の自由度が高い鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】蓋15を備える鉛蓄電池100であって、蓋15は、正極端子17および負極端子16を備える基部19と、基部19から突出する突出部20とを備え、突出部20は、回動可能に設けられた取手23と、正極端子17と負極端子16との間に位置する第1突出部21とを備え、突出部20は、取手23の回転軸となる軸部27と、軸部27の軸心を通る仮想線と交差する対向壁28とを備え、取手23は、軸部27と嵌合する取付部70と、把持部90とを備え、突出部20の突出方向から蓋15を平面視した場合に、把持部90は、第1突出部21の外周に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の極板群および電解液が収容され、開口部を有する電槽と、前記開口部を封口する蓋とを備える鉛蓄電池であって、
前記蓋は、正極端子および負極端子を備える基部と、前記基部から突出する突出部とを備え、
前記突出部は、回動可能に設けられた取手と、前記正極端子と前記負極端子との間に位置する第1突出部とを備え、
前記突出部は、前記取手の回転軸となる軸部と、前記軸部の軸心を通る仮想線と交差する対向壁とを備え、
前記取手は、前記軸部と嵌合する取付部と、把持部とを備え、
前記突出部の突出方向から前記蓋を平面視した場合に、前記把持部は、前記第1突出部の外周に位置することを特徴とする鉛蓄電池。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記取付部は、切欠部を有する嵌合部を備え、
前記突出部が前記基部から突出する方向を第1方向、前記第1方向と反対の方向を第2方向とした場合に、
前記切欠部は、前記取手が前記蓋に収納された状態において、前記嵌合部の第2方向側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
【請求項3】
前記把持部は、前記取付部と接続した複数の第1部分と、前記複数の第1部分のそれぞれと接続する第2部分とを備え、
前記突出部の突出方向から前記蓋を平面視した場合に、前記複数の第1部分間の距離は、前記第2部分との接続部から前記取付部に向かって幅が太くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の鉛蓄電池。
【請求項4】
前記取手に、端子カバーを装着するための装着穴が設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の鉛蓄電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛蓄電池に関する。
続きを表示(約 5,700 文字)【背景技術】
【0002】
鉛蓄電池は、車載用、産業用の他、様々な用途で使用されている。鉛蓄電池は、正極板と負極板とがセパレータを介して交互に積層された極板群を備える。また、鉛蓄電池は、極板群を電槽内に保持された電解液に浸漬し、電槽の開口部を蓋体によって密封している。このような鉛蓄電池の中には、蓋に、鉛蓄電池を運搬するために使用する取手を備えているものがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、取手を回動可能にすべく、互いに同軸上を延びる嵌入軸が取付基部にそれぞれ設けられるとともに、嵌入軸を挿入するための水平方向に延びる結合孔が蓄電池の上部に設けられ、蓄電池の上面には、結合孔の開口部に所定間隔を存して対面配置されてなる支持片が立設され、結合孔に挿入した嵌入軸が、結合孔から抜け出るのを支持片によって阻止するようになした、両端部を取手基部とした取手が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3040746号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
鉛蓄電池の蓋の内部には、減液性能の向上や、溢液性能の向上を目的として、電解液を還流するための迷路構造等の種々の構造体が設けられることがある。しかしながら、特許文献1に示す形状の取手では、蓋の内部の構造体に干渉し、蓋の設計の自由度が低いという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓋の設計の自由度が高い鉛蓄電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明にかかる鉛蓄電池は、複数の極板群および電解液が収容され、開口部を有する電槽と、前記開口部を封口する蓋とを備える鉛蓄電池であって、前記蓋は、正極端子および負極端子を備える基部と、前記基部から突出する突出部とを備え、前記突出部は、回動可能に設けられた取手と、前記正極端子と前記負極端子との間に位置する第1突出部とを備え、前記突出部は、前記取手の回転軸となる軸部と、前記軸部の軸心を通る仮想線と交差する対向壁とを備え、前記取手は、前記軸部と嵌合する取付部と、把持部とを備え、前記突出部の突出方向から前記蓋を平面視した場合に、前記把持部は、前記第1突出部の外周に位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、蓋の設計の自由度が高い鉛蓄電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る鉛蓄電池100を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る鉛蓄電池100を示す下面図である。
図2に示す鉛蓄電池100から取手23を取り外した状態を示す図である。
図1に示す取手23の斜視図である。
図1に示す取手23の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照し詳細に説明する。
【0011】
〔鉛蓄電池100の概略構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る鉛蓄電池100を示す斜視図である。また、図2は、鉛蓄電池100の上面図である。図1に示すように、鉛蓄電池100は、複数の極板群(図示せず)と、電解液(図示せず)と、極板群および電解液を収容し、上方に開口部を有する電槽12と、電槽12の開口部を封止する蓋15とを備える。
【0012】
電槽12は、上面に開口部を有する略直方体形状の容器であり、例えば合成樹脂により形成されている。電槽12は、隔壁を有する。電槽の内部は、隔壁によって、所定方向に並ぶ複数のセル室に仕切られている。複数のセル室には、それぞれに極板群が配置されている。
【0013】
電槽12の開口部は、開口部に対応する形状を有する蓋15で封止されている。より具体的には、蓋15の下面の周縁部分と、電槽12の開口部の周縁部分とが、例えば熱溶着により接合されている。蓋15は、基部19と、基部19から突出する突出部20とを備える。蓋15の基部は、負極端子16および正極端子17を備えている。
【0014】
蓋15の突出部20は、正極端子17と負極端子16との間に突出している第1突出部21と、正極端子17および負極端子16の配列方向と平行に延びる第2突出部22とを備える。突出部20は、使用者が鉛蓄電池100を把持するために設けられた取手23を備え、取手23は、回動可能に設けられている。
【0015】
また、第2突出部22には、各セル室に対応する位置に補水口が設けられており、蓋15は、補水口を封止する液口栓18を備えている。図1に示す例では、蓋15は、6つの液口栓を備えている。鉛蓄電池100に補水を行う際には、作業者は、液口栓18を外して補水液を補給する。
【0016】
なお、以下では説明の便宜上、第1突出部21から正極端子17または負極端子16へ向かう方向を外側方向、正極端子17または負極端子16から第1突出部21へ向かう方向を内側方向とする。また、突出部20が基部19から突出する方向(突出方向)を上方向(第1方向)とし、上方向の反対方向を下方向とする。なお、取手23の説明における、方向とは、特に指定の無い限り、図2に示すように、蓋15に取手23が収納された状態における方向を表すものとする。
【0017】
蓋15の第2突出部22には、側面に排気孔24が設けられている。排気孔24は、蓋15に設けられた排気路(図示せず)と接続しており、各セル室で発生したガスを外部へと排出する。また、排気孔24は、蓋15を上面視した場合に、液口栓18が配列されている配列方向の端部に設けられている。換言すれば、排気孔24は、液口栓18と、排気孔24とが一直線上になるように設けられている。
【0018】
図3は、鉛蓄電池100から取手23を取り外した状態を示す図である。ここで、図3に示すように、蓋15の突出部20には、後述する取手23の取付部70(図4参照)に対応する位置に、凹部25が形成されている。凹部25は、内側方向に垂直で、上下方向に平行な壁面である内壁部26と、内壁部26から外側方向へ突出する軸部27と、外側方向に垂直で、上下方向に平行な壁面である対向壁28とを備える。
【0019】
軸部27は、略円柱形状を有する突起であり、取手23を回動可能とするための回転軸である。対向壁28は、内壁部26に対向するように設けられている。ここで、軸部27は、軸心が対向壁28に対向している。換言すれば、軸部27の軸心を通る仮想線を考えると、当該仮想線は、対向壁28と交差するように設けられている。
【0020】
〔取手23の概略構成〕
図4は、取手23の斜視図である。図5は、取手23の下面図である。
【0021】
次に、図4および5を用いて、取手23の構造について説明する。図4および5に示すように、取手23は、取付部70と、把持部90とを備える。また、取手23は、取手23が蓋15に収納された状態において、蓋15を上方から平面視した場合に、把持部90が、第1突出部21の外周に位置している。
【0022】
このように、取手23が、第1突出部21の外周に位置していることにより、蓋15の設計の自由度が向上する。すなわち、鉛蓄電池100の蓋15においては、上述したように、蓋15の内部に、電解液を還流するための迷路構造や、各セル室で生成されたガスを排出するための排気経路等の構造体が設けられる。このような迷路構造や排気経路は、全てのセル室に対して設ける必要があるため、一般的に蓋15の第2突出部22に設けられる。このとき、取手23を第2突出部22に収納されるように設けた場合や、取手23の把持部90が第1突出部21と第2突出部と22に跨って収納されるように設けた場合には、蓋15における内部構造に制約が生じる。また、蓋15の突出部20の突出量の全量の厚さを有する取手を設けた場合には、内部構造の制約は、さらに厳しくなる。
【0023】
一方、本実施形態に係る蓋15の取手23は、第1突出部21の外周に位置している。そのため、蓋15の内部構造への影響が少なく、蓋15の設計の自由度が高い。また、取手23は、第1突出部21の外周に位置しているため、突出部20の突出量の全量の厚さを有する取手23を設けることができ、鉛蓄電池100の使用者にとって、把持しやすい取手23とすることができる。
【0024】
また、鉛蓄電池100の製造工程においては、製造過程で注液した電解液が、蓋の上面に残存することがある。そのため、鉛蓄電池100の製造工程では、仕上げ工程として、蓋の上面を水洗することがある。このとき、取手23が、第1突出部21の外周に位置している場合には、水洗時の水が取手23と、蓋15の基部19との間に浸入したとしても、容易に、外部へ排出されるため、蓋15の基部19との間に水が残りにくい。一方、取手23の把持部90が、第1突出部21の外周に位置していない場合、すなわち、取手23の把持部90の外周に、第1突出部21や第2突出部22が存在する場合を考えると、取手23と、蓋15の基部19との間に侵入した水洗時の水は、第1突出部21や第2突出部22に阻まれ、外部へと排出されがたい。そのため、取手23が、第1突出部21の外周に位置していない場合には、水洗時の水が、蓋15の基部19との間に残る可能性がある。
【0025】
ここで、水洗後に残存した水には、微量の電解液成分を含む。そのため鉛蓄電池100を梱包箱に入れて出荷した場合に、蓋15に残存した水洗時の水が、鉛蓄電池100の梱包箱に接触し、梱包箱を腐食させる虞があるという問題がある。このように、本実施形態に係る鉛蓄電池100においては、取手23が第1突出部21の外周に位置していることにより、水洗時の水切りが容易である。その結果、水洗時の水が残存することによって生じる、梱包箱の腐食の可能性を低減することができる。
【0026】
さらに、鉛蓄電池100の蓋15においては、鉛蓄電池100の使用者に対して注意を喚起する文字および/または図形が印字されたコーションラベルが、上面に貼り付けられる。そのため、蓋15には、コーションラベルを貼るための領域を設ける必要がある。取手23が、第2突出部22に収納されるように設けられている場合や、取手23の把持部90が第1突出部21と第2突出部と22に跨って収納されるように設けられている場合には、一定以上のサイズのコーションラベルを貼る場合には、コーションラベルを2枚に分けて貼る必要が生じる。一方、本実施形態に係る鉛蓄電池100は、取手23が、第1突出部21の外周に位置している。そのため、コーションラベルを貼るための領域を確保することができる。
【0027】
取付部70は、鉛蓄電池100に対して、軸部27を回転軸として、取手23を回動可能としている。また、取付部70は、軸部27に対応する位置に2箇所設けられている。取付部70は、軸部27と嵌合する嵌合部71を備えている。嵌合部71は、取手23の内側に形成され、基部72と、摺動壁73と、嵌合溝74と切欠部75とを備える。摺動壁73は、基部72から突出する壁部である。また、摺動壁73は、一部が開放された略C字状の形状を有し、開放された部分が、嵌合部71における切欠部75となっている。嵌合溝74は、軸部27が嵌合される有底の溝であり、基部72から外側方向に凹むように設けられている。
【0028】
蓋15の軸部27は、外側方向の端面である外端面間の距離が、嵌合部71の基部72間の距離よりもわずかに大きくなっている。また、蓋15の軸部27は、外側方向の端面である外端面間の距離が、嵌合部71の嵌合溝74の底部間の距離よりも小さくなるように設けられている。そのため、取手23を蓋15に取り付ける場合には、軸部27が嵌合溝74の内部へ位置するように、軸部27が嵌合部71の切欠部75から圧入される。より具体的には、取手23を蓋15に取り付ける場合には、取付部70の切欠部75が下方となるように、取手23の取付部70と、軸部27とを当接させ、上方から下方に向かって力を加えることで、取手23を容易に蓋15に取り付けることができる。
【0029】
ここで、鉛蓄電池100の使用者が鉛蓄電池100を取手23で把持する場合を考えると、使用者は、取手23を蓋15に収納された状態から回動し、取手23を把持する。そのため、使用者が鉛蓄電池100を把持した場合には、取付部70の切欠部75は、下方には位置せず、軸部27は、嵌合溝74および摺動壁73に軸支される。そのため、使用者が鉛蓄電池100を取手23で把持したとしても、取付部70から軸部27が抜け難い。
【0030】
把持部90は、取付部70と接続している複数の第1部分80と、複数の第1部分80のそれぞれと接続しており、正極端子17および負極端子16が配設された方向に平行に延びる第2部分85とを備える。
(【0031】以降は省略されています)

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