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公開番号2021036535
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210304
出願番号2020188199
出願日20201111
発明の名称多芯ケーブル
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01B 7/04 20060101AFI20210205BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】耐屈曲性に優れた多芯ケーブルを提供する。
【解決手段】複数の被覆電線と、
前記複数の被覆電線の外周を覆う外周被膜とを有しており、
前記被覆電線は、導体と、前記導体を覆う絶縁層とを有し、
前記外周被膜の外表面から0.1mmの範囲における、前記外周被膜の-30℃での貯蔵弾性率が100MPa以上600MPa以下であり、
前記外周被膜は、前記複数の被覆電線の側から順に第1の被膜層と、第2の被膜層とを有し、
前記第2の被膜層は、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルクから選択された1種類以上を含むポリウレタン樹脂のみからなる多芯ケーブル。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の被覆電線と、
前記複数の被覆電線の外周を覆う外周被膜とを有しており、
前記被覆電線は、導体と、前記導体を覆う絶縁層とを有し、
前記外周被膜の外表面から0.1mmの範囲における、前記外周被膜の−30℃での貯蔵弾性率が100MPa以上600MPa以下であり、
前記外周被膜は、前記複数の被覆電線の側から順に第1の被膜層と、第2の被膜層とを有し、
前記第2の被膜層は、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルクから選択された1種類以上を含むポリウレタン樹脂のみからなる多芯ケーブル。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記外周被膜の前記複数の被覆電線側に位置する内表面から0.1mmの範囲における、前記外周被膜の樹脂材料の−30℃での貯蔵弾性率が、前記外周被膜の外表面の−30℃での貯蔵弾性率よりも低い、請求項1に記載の多芯ケーブル。
【請求項3】
前記第2の被膜層の−30℃での貯蔵弾性率が100MPa以上600MPa以下である請求項1または請求項2に記載の多芯ケーブル。
【請求項4】
前記第1の被膜層の−30℃での貯蔵弾性率が、前記外周被膜の外表面の−30℃での貯蔵弾性率よりも低い請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の多芯ケーブル。
【請求項5】
前記第1の被膜層の−30℃での貯蔵弾性率が10MPa以上500MPa以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の多芯ケーブル。
【請求項6】
前記第1の被膜層と前記第2の被膜層に含まれる無機物質の含有量が、前記第1の被膜層と、前記第2の被膜層とで異なる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の多芯ケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、多芯ケーブルに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には2本の被覆電線と、2本の被覆電線を覆う外被と、を有する車両用の多芯ケーブルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018−32515号公報
【発明の概要】
【0004】
本開示の一観点によれば、複数の被覆電線と、
前記複数の被覆電線の外周を覆う外周被膜とを有しており、
前記被覆電線は、導体と、前記導体を覆う絶縁層とを有し、
前記外周被膜の外表面から0.1mmの範囲における、前記外周被膜の−30℃での弾性率が100MPa以上600MPa以下である多芯ケーブルを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、本開示の一態様に係る多芯ケーブルの長手方向と垂直な断面図である。
図2は、本開示の一態様に係る多芯ケーブルの長手方向と垂直な断面図の他の構成例である。
図3は、本開示の一態様に係る多芯ケーブルの長手方向と垂直な断面図の他の構成例である。
図4は、実験例における耐屈曲性試験の方法を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[本開示が解決しようとする課題]
車輪は、車体に対して変位可能に支持されており、車両の使用時等に、車輪の位置が車体に対して変位するため、車体に搭載された制御装置と、車輪の周囲に設けられた電動パーキングブレーキ等との間を接続する多芯ケーブルは繰り返し曲げられる場合がある。このため、多芯ケーブルについて耐久性を高める観点から、高い耐屈曲性が求められていた。
【0007】
本開示の目的は、耐屈曲性に優れた多芯ケーブルを提供することである。
【0008】
[本開示の効果]
本開示によれば、耐屈曲性に優れた多芯ケーブルを提供できる。
【0009】
実施するための形態について、以下に説明する。
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
【0011】
(1)本開示の一態様に係る多芯ケーブルは、複数の被覆電線と、
前記複数の被覆電線の外周を覆う外周被膜とを有しており、
前記被覆電線は、導体と、前記導体を覆う絶縁層とを有し、
前記外周被膜の外表面から0.1mmの範囲における、前記外周被膜の−30℃での弾性率が100MPa以上600MPa以下である。
【0012】
外周被膜の外表面から0.1mmの範囲における、外周被膜の−30℃での弾性率を600MPa以下とすることで、該外周被膜の外表面側について十分な柔軟性を付与することができる。この様に外周被膜の外表面側に十分な柔軟性を付与することで、多芯ケーブルに力が加わった場合でも、多芯ケーブルの外周被膜の外表面側が変形することができる。このため、多芯ケーブルに力が加わった場合に、外周被膜が多芯ケーブル内部の変形を阻害しないため、多芯ケーブル内部の電力線等の被覆電線が断線等することを抑制し、耐屈曲性を高められると考えられる。
【0013】
そして、特に氷点下の環境下においては、外周被膜の弾性率が低下し、多芯ケーブルが外部から加えられた力に追従して変形しにくくなるが、そのような環境下においても耐屈曲性を高めることが求められている。このため、上述のように上記領域の外周被膜の−30℃における弾性率が上記範囲を満たすことが好ましい。
【0014】
ただし、外周被膜は、飛び石等の飛来物から被覆電線を保護し、被覆電線が破損することを防止する機能も有している。このため、例えば多芯ケーブルの外周に飛び石等が衝突した場合に、内部の電力線等の被覆電線を保護する観点から、外周被膜の外表面から0.1mmの範囲における外周被膜の−30℃での弾性率は100MPa以上であることが好ましい。
【0015】
(2)前記外周被膜の前記複数の被覆電線側に位置する内表面から0.1mmの範囲における、前記外周被膜の樹脂材料の−30℃での弾性率が、前記外周被膜の外表面の−30℃での弾性率よりも低くてもよい。
【0016】
(3)前記外周被膜は、前記複数の被覆電線の側から順に第1の被膜層と、第2の被膜層とを有し、
前記第2の被膜層の−30℃での弾性率が100MPa以上600MPa以下であってもよい。
【0017】
(4)前記第1の被膜層の−30℃での弾性率が、前記外周被膜の外表面の−30℃での弾性率よりも低くても良い。
【0018】
(5)前記第2の被膜層は、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルクから選択された1種類以上を含むポリウレタン樹脂を含有しても良い。
【0019】
(6)本開示の一態様に係る多芯ケーブルは、電力線と、対撚信号線とを含む複数の被覆電線と、
前記複数の被覆電線の外周を覆う外周被膜とを有しており、
前記電力線は、撚り合わされた複数本の導体と、前記複数本の導体を覆う絶縁層とを有し、
前記対撚信号線は撚り合わされた2本の信号線を有し、
前記外周被膜は、前記複数の被覆電線の側から順に第1の被膜層と、第2の被膜層とを有し、
前記第2の被膜層は、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルクから選択された1種類以上を含むポリウレタン樹脂のみからなり、−30℃での弾性率が100MPa以上600MPa以下であり、
前記第1の被膜層の−30℃での弾性率が、前記外周被膜の外表面の−30℃での弾性率よりも低い。
【0020】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態(以下「本実施形態」と記す)に係る多芯ケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許の請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0021】
まず、本実施形態の多芯ケーブルの構成について、図1〜図3に基づき説明する。
【0022】
図1に本実施形態の多芯ケーブル10の長手方向と垂直な面での断面図を示す。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の多芯ケーブル10は、複数の被覆電線を有することができる。被覆電線は、導体と、導体を覆う絶縁層を有している。図1では複数の被覆電線として、2本の電力線11と、2本の信号線121を含む対撚信号線12と、を有する場合を例に示しているが、本実施形態の多芯ケーブルが有する複数の被覆電線の構成は、係る形態に限定されるものではない。
【0024】
また、本実施形態の多芯ケーブル10は、複数の被覆電線の外周を覆う外周被膜14を有することができる。そして、外周被膜14の外表面14Aから0.1mmの範囲における、外周被膜14の−30℃での弾性率を100MPa以上600MPa以下とすることができる。
【0025】
上述のように本実施形態の多芯ケーブルが有する複数の被覆電線は図1に示した構成例に限定されるものではなく、多芯ケーブルを接続する機器等に応じて、任意の構成の被覆電線を、任意の本数有することができる。本実施形態の多芯ケーブルが有する複数の被覆電線の他の構成例について以下に説明する。
【0026】
図2に本実施形態の他の構成例の多芯ケーブル20の長手方向と垂直な面での断面図を、図3に本実施形態の他の構成例の多芯ケーブル30の長手方向と垂直な面での断面図をそれぞれ示す。
【0027】
例えば図2に示した多芯ケーブル20は、2本の電力線11と、2本の信号線121を含む対撚信号線12とに加えて、1本の電線21をさらに有している。また、例えば図3に示した多芯ケーブル30は、2本の電力線11と、2本の信号線121を含む対撚信号線12を2本有している。このように、多芯ケーブルは、任意の構成の被覆電線を、任意の本数有することができる。
【0028】
以下、本実施形態の多芯ケーブルが有する各種部材について説明する。
【0029】
(1)被覆電線
上述のように本実施形態の多芯ケーブルは、複数の被覆電線を有することができる。複数の被覆電線の構成は特に限定されず、接続する機器や印加する電圧等に応じて任意にその構成を選択できる。本実施形態の多芯ケーブルは、被覆電線としては例えば電力線や、信号線、電線等から選択された1種類以上を含むことができる。
【0030】
被覆電線として、電力線、信号線、電線の構成例について以下に説明する。
(【0031】以降は省略されています)

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