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公開番号2021034226
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210301
出願番号2019153133
出願日20190823
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人特許業務法人栄光特許事務所
主分類H01R 13/52 20060101AFI20210201BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子金具をバスバにボルトで締結する構成を有していてもバスバ同士の意図しない短絡を抑制可能なコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ6は、複数のバスバ7と、複数のバスバ7を保持するハウジング4と、ハウジング4に取り付けられるカバー5と、を備える。複数のバスバ7の各々は、ボルト61を用いた締結によって端子金具3を接続可能な被締結部7aを有する。被締結部7aの各々は、ハウジング4とカバー5との間に画成される複数の収容室36の各々に収容される。一の被締結部7aと他の被締結部7aとの間に位置する収容室36の隔壁37,52は、ハウジング4及びカバー5の一方が有する凸部53と他方が有する凹部38とが噛み合うように当接して構成される液密部9を、隔壁37,52の少なくとも一部に有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数のバスバと、前記複数のバスバを保持するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備えるコネクタであって、
前記複数のバスバの各々は、
ボルトを用いた締結によって端子金具を接続可能な被締結部を有し、
前記被締結部の各々は、
前記ハウジングと前記カバーとの間に画成される複数の収容室の各々に収容され、
一の前記被締結部と他の前記被締結部との間に位置する前記収容室の隔壁は、
前記ハウジング及び前記カバーの一方が有する凸部と他方が有する凹部とが噛み合うように当接して構成される液密部を、当該隔壁の少なくとも一部に有する、
コネクタ。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記被締結部の各々は、
前記ボルトの締結軸方向に沿って複数の当該被締結部を見た場合に互いにオフセットするように配置される、
コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタにおいて、
前記カバーは、
前記ハウジングへの当該カバーの組付方向に沿って延びる案内部を有し、
前記ハウジングは、
前記組付方向に沿って延び且つ前記案内部を受け入れる受入部を有する、
コネクタ。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のコネクタにおいて、
前記ハウジングは、
前記被締結部を前記ボルトとの間に挟み且つ前記ボルトと噛み合うナットを設置可能なナット設置部を、前記液密部を有する前記隔壁に有する、
コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のバスバと、複数のバスバを収容するハウジングと、ハウジングに取り付けられるカバーと、を備えるコネクタに関する。
続きを表示(約 6,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複数の端子収容室を有するハウジングと、端子収容室および端子収容室から延びる電線を覆うようにハウジングに取り付けられるカバーと、を備えるコネクタが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この従来のコネクタでは、カバーは、主として、ハウジングから所望の向きに電線を案内するための案内具として機能している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018−152265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した種類のコネクタは、一般に、電線の端末に圧着された筒状(箱状)の端子金具を端子収容室に挿し込んで収容し、更に、複数の端子収容室の各々を隔壁によって互いに隔離することで、意図しない回路の短絡などを抑制するようになっている。
【0005】
これに対し、ハウジングにインサート成形などによって固定したバスバに、ボルトを用いた締結によって端子金具を接続する場合、上述した従来のコネクタとは異なり、ボルト自体の収容スペースや締結作業を行うための作業スペースを確保する必要がある。そのため、従来のコネクタのような隔壁で区切られた端子収容室を設けることが困難である。しかし、端子金具をバスバにボルトで締結する形式のコネクタであっても、従来のコネクタと同様、バスバ同士の間を適正に電気的に隔離することが望ましい。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子金具をバスバにボルトで締結する構成を有していてもバスバ同士の意図しない短絡を抑制可能なコネクタ、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記[1]〜[4]を特徴としている。
[1]
複数のバスバと、前記複数のバスバを保持するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備えるコネクタであって、
前記複数のバスバの各々は、
ボルトを用いた締結によって端子金具を接続可能な被締結部を有し、
前記被締結部の各々は、
前記ハウジングと前記カバーとの間に画成される複数の収容室の各々に収容され、
一の前記被締結部と他の前記被締結部との間に位置する前記収容室の隔壁は、
前記ハウジング及び前記カバーの一方が有する凸部と他方が有する凹部とが噛み合うように当接して構成される液密部を、当該隔壁の少なくとも一部に有する、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記被締結部の各々は、
前記ボルトの締結軸方向に沿って複数の当該被締結部を見た場合に互いにオフセットするように配置される、
コネクタであること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記カバーは、
前記ハウジングへの当該カバーの組付方向に沿って延びる案内部を有し、
前記ハウジングは、
前記組付方向に沿って延び且つ前記案内部を受け入れる受入部を有する、
コネクタであること。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載のコネクタにおいて、
前記ハウジングは、
前記被締結部を前記ボルトとの間に挟み且つ前記ボルトと噛み合うナットを設置可能なナット設置部を、前記液密部を有する前記隔壁に有する、
コネクタであること。
【0008】
上記[1]の構成のコネクタによれば、ハウジングにカバーが取り付けられることで、ハウジングとカバーとの間に複数の収容室が画成される。この複数の収容室の各々に、バスバの被締結部(即ち、バスバとボルトとの締結箇所)が収納される。更に、バスバの一の被締結部と他の被締結部との間に位置する収容室の隔壁には、ハウジング及びカバーの一方が有する凸部と他方が有する凹部とが噛み合うように当接して構成される液密部が設けられる。この液密部は、隔壁を通り抜けようとする水や油などの液体の進入経路(いわゆる沿面距離)を長くする構造(いわゆるラビリンス構造)を有することとなり、優れた液密機能を発揮する。その結果、一般の使用環境下でコネクタが用いられる場合であっても、水や油などにコネクタが晒される過酷な環境下(例えば、変速機の潤滑油中)でコネクタが用いられる場合であっても、バスバ同士の間を適正に電気的に隔離できる。したがって、本構成のコネクタは、端子金具をバスバにボルトで締結する構成を有していてもバスバ同士の意図しない短絡を抑制可能である。
【0009】
なお、上記「液密部」は、そのような液密部が無い場合(例えば、ハウジングとカバーとが単に突き合わされている場合)に比べて一方の収容室から他方の収容室へ液体が移動(侵入)することを抑制する機能を有していればよく、必ずしもそのような液体の移動を完全に防ぐ機能を有していなくてもよい。別の言い方をすると、上述した凸部と凹部とは、互いに完全に密着するように配置されていてもよいし、そのような液体の移動を抑制できる程度の十分に小さな間隔をあけて配置されていてもよいし、一部分において密着し且つ他の部分において間隔をあけて配置されていてもよい。
【0010】
上記[2]の構成のコネクタによれば、ボルトの締結軸方向に沿って複数の被締結部(即ち、バスバ)を見た場合、複数の被締結部の各々は、互いにオフセットするように配置されている。そのため、実際に被締結部にボルトを締結する際、一の被締結部(又は一の被締結部に締結されたボルト)が他の被締結部へボルトを締結する作業の妨げになり難い。よって、本構成のコネクタは、バスバへボルトを締結する作業の作業性を向上できる。
【0011】
上記[3]の構成のコネクタによれば、カバーが有する案内部(例えば、ガイドリブ)とハウジングが有する受入部(例えば、ガイド溝)との係り合いにより、カバーとハウジングとの組み付けの作業性を向上できる。また、ハウジング及びカバーの凸部と凹部との位置ズレを抑制することで、凸部と凹部との適正な噛み合いを図り、液密機能の意図しない低減を避けられる。
【0012】
上記[4]の構成のコネクタによれば、バスバの被締結部をボルトとの間に挟み且つボルトと噛み合うナットを設置可能なナット設置部が、液密部を有する隔壁に設けられる。これにより、ナット設置部と隔壁とを一体化できるため、ナット設置部と隔壁とを各々独立して設ける場合に比べ、コネクタの小型化に貢献し得る。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明によれば、端子金具をバスバにボルトで締結する構成を有していてもバスバ同士の意図しない短絡を抑制可能なコネクタ、を提供できる。
【0014】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタを含むコネクタ付き電線の斜視図である。
図2は、コネクタ付き電線の分解斜視図である。
図3は、図2のA部の拡大図である。
図4(a)は、ハウジングへカバーを取り付ける際の様子を示す上面図であり、図4(b)は、ハウジングへのカバーの取り付けが完了した状態を示す上面図である。
図5は、カバーの斜視図である。
図6(a)は、図4(b)のB−B断面図であり、図6(b)は、図6(a)のD部の拡大図である。
図7は、図4(b)のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ6を含むコネクタ付き電線1について説明する。コネクタ付き電線1は、典型的には、車両の駆動系を構成する変速機のハウジング等に取り付けられて使用される。別の言い方をすると、コネクタ付き電線1は、車両用のワイヤハーネスの一部を構成する部材である。
【0017】
以下、説明の便宜上、図面に示すように、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、ハウジング4が相手側コネクタ(図示省略)と嵌合する方向と一致しており、相手側コネクタが嵌合する嵌合方向正面側(図2において右上側)が前側とされ、その反対の嵌合方向背面側(図2において左下側)が後側とされている。
【0018】
図1に示すコネクタ付き電線1は、図2に示すように、電線2と、電線2に取り付けられる端子金具3と、端子金具3が締結固定されるハウジング4と、ハウジング4に取り付けられるカバー5と、を備える。ハウジング4及びカバー5により、本発明の実施形態に係るコネクタ6が構成される。以下、コネクタ付き電線1を構成する部品について順に説明する。
【0019】
先ず、電線2について説明する。電線2は、図2及び図4(a)に示すように、導体芯線11と、導体芯線11を覆う樹脂被覆12と、で構成されている。電線2の端末部では、所定の端末処理が施されて、樹脂被覆12が除去されて導体芯線11が露出している。電線2は、典型的には、接地(アース)されて使用される。
【0020】
次いで、端子金具3について説明する。金属製の端子金具3は、図2に示すように、ボルト孔が形成された丸形平板状の端子部21と、端子部21に隣接すると共に電線2の露出する導体芯線11に加締められる芯線加締部22と、芯線加締部22に隣接すると共に電線2の樹脂被覆12の先端部に加締められる被覆加締部23と、を一体に有する。端子部21は、後述するバスバ7の被締結部7aに締結固定されることになる。
【0021】
次いで、ハウジング4について説明する。樹脂製のハウジング4は、図2に示すように、本体部31と、本体部31の前側に位置するコネクタ嵌合部32と、本体部31の後側に位置するカバー取付部33と、を一体に備える。本体部31の内部には、インサート成形により、前後方向に延びる複数(本例では、2つ)のバスバ7(金属板)が一体化されている。
【0022】
本体部31は、図1及び図2に示すように、円筒状部分を有し、その円筒状部分の後端部にて、円筒状部分の径方向外側に所定の形状を有して突出するフランジ部34を有している。フランジ部34には、前後方向に貫通する複数のボルト孔35が形成されている。
【0023】
本体部31は、典型的には、車両の変速機のハウジングの円形の開口部(図示省略)に、本体部31の円筒状部分を挿入し、ボルト孔35に挿通されるボルト(図示省略)を用いてフランジ部34を当該ハウジングに締結固定することで、当該ハウジングに固定される。本体部31が当該ハウジングに固定された状態では、コネクタ嵌合部32(即ち、コネクタ嵌合部32に嵌合されることになる相手側コネクタ)は、空気中に位置し、カバー取付部33(即ち、カバー取付部33に取り付けられることになるカバー5)は、変速機の潤滑油中に位置することになる。
【0024】
コネクタ嵌合部32は、図1、図2及び図6(a)に示すように、前方に開口する矩形のフード状の形状を有している。コネクタ嵌合部32には、相手側コネクタが挿入され嵌合されることになる。これにより、相手側コネクタに収容された相手側端子(図示省略)と、バスバ7におけるコネクタ嵌合部32の内部空間内にて露出している部分(図示省略)とが電気的に接続されることで、相手側端子に接続された相手側電線(図示省略)と、ハウジング4に内蔵されたバスバ7とが電気的に接続されることになる。
【0025】
カバー取付部33は、端子金具3が締結固定される部位であり、且つ、カバー5が取り付けられる部位でもある。カバー取付部33では、図2及び図3に示すように、2つのバスバ7の後端部である被締結部7aが、上下方向に所定の間隔を空けて本体部31から後方に突出するように露呈している。被締結部7aには、ボルト孔が形成されている。図2〜図4から理解できるように、下側のバスバ7の被締結部7aが、上側のバスバ7の被締結部7aより後側に位置している。換言すれば、2つの被締結部7aは、上下方向から見た場合に前後方向に互いにオフセットするように配置されている。
【0026】
カバー取付部33は、図6及び図7に示すように、カバー取付部33にカバー5が取り付けられた状態にて、カバー5と協働して、2つの被締結部7aをそれぞれ収容する2つの収容室36を上下方向に並ぶように画成する形状を有している。カバー取付部33及びカバー5の協働で構成される2つの収容室36を上下に隔てる隔壁、のうちの一部として、カバー取付部33は、図2及び図3に示すように、上側の被締結部7aと下側の被締結部7aとの間に位置する隔壁37を有している。隔壁37は、左右方向に拡がり且つ後方に延びる平板状の形状を有している。
【0027】
隔壁37の後端面には、図3に示すように、後方に開口し且つ前方に窪み且つ左右方向に拡がる凹部38が形成されている。凹部38には、カバー5の後述する凸部53(図5参照)が噛み合うことになる。
【0028】
カバー取付部33は、図3に示すように、各被締結部7aの下側にてナット設置部39をそれぞれ画成する形状を有している。各ナット設置部39は、端子金具3の端子部21を対応する被締結部7aに締結固定する際に使用されるナット63(図2参照)を載置するための空間であり、後方に開口し且つ対応する被締結部7aの下面に臨んでいる。カバー取付部33の隔壁37は、2つのナット設置部39のうち上側のナット設置部39の下端を画成する壁を兼ねている。
【0029】
カバー取付部33には、図2に示すように、上側の被締結部7aの上方位置にて、本体部31から左右方向に拡がり且つ後方に延びる平板状のガイド片41が設けられている。ガイド片41の上面には、上方に突出する係止突起41aが形成されている。上下一対の被締結部7aの右方位置にて、本体部31から上下方向に拡がり且つ後方に延びる平板状のガイド片42が設けられている。ガイド片42の右面には、右方に突出する係止突起42aが形成されている。
【0030】
更に、下側のナット設置部39の左右両端を画成する左右一対の側壁の左右方向両外側面には、左右方向内側に窪み且つ前後方向に延びる一対のガイド溝43が設けられている。ガイド片41,42及びガイド溝43は、カバー取付部33にカバー5を取り付ける際にカバー5を案内し、且つ、カバー取付部33にカバー5を固定する機能を発揮する。
(【0031】以降は省略されています)

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