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公開番号2021031111
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210301
出願番号2019152741
出願日20190823
発明の名称包装容器
出願人凸版印刷株式会社
代理人
主分類B65D 75/62 20060101AFI20210201BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】プラスチックフィルムを基材としてなる包装容器において、開封が容易かつ開口部が大きく維持され、内容物の取り出しが容易な、包装容器を提供することを課題とする。
【解決手段】包装容器は、天面、および底面のほか、折込線を開いた状態で形成される折込線付き側面、直交シール部を有する直交シール付き側面、の6面によって外形が形成され、密封されており、開封誘導線は、前記切り込みの最深部分から、積層体表面をたどる延長線上1cm以内の範囲の積層体に、始点および始点から連続シール部に平行に伸びる直線部分を有し、開封誘導線は直交シール付き側面から天面に向かって伸びており、天面に達した後は、連続シール部から離開する方向に一旦屈曲し、再び連続シール部に平行な直線となるよう屈曲して、もう一方の直交シール付き側面に向かって伸び、天面の端部近傍まで形成されていることを特徴とする包装容器。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プラスチックフィルムを基材として、少なくともシーラント層を包装容器内側になる面に有してなる積層体によって形成されている包装容器であって、
包装容器は、プラスチックフィルムの流れ方向に沿って、積層体のシーラント層同士を対向させて重ねてシールした、連続シール部を少なくとも1本有しており、
包装容器には、この連続シール部のほか、連続シール部に直交、かつ底面および天面に対して平行な2箇所の直交シール部が形成されており、
この直交シール部の両端部から発して、包装容器側面に折り込み可能な折込線付き側面が2面形成されており、
包装容器は、天面、および底面のほか、前記折込線を開いた状態で形成される2面の折込線付き側面、前記直交シール部を有する2面の直交シール付き側面、の6面によって外形が形成され、密封されており、
前記連続シール部は、天面と折込線付き側面の境界部分、および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分とに、連続して設けてあり、
一方の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界において、連続シール部には切り込みが設けてあり、
この切り込みをきっかけとして、積層体を切り裂いて開封して、かつ開口部を形成することのできる開封誘導線が、連続シール部を挟んで2本設けられており、
前記開封誘導線は、前記切り込みの最深部分から、積層体表面をたどる延長線上1cm以内の範囲の積層体に、前記連続シール部に平行に伸びる直線部分を有し、
2本の開封誘導線のうち、1本目の開封誘導線は一方の直交シール付き側面から天面に向かって伸びており、
天面に達した後は、連続シール部から離開する方向に一旦屈曲し、反対側の折込線付き側面に達する手前で、再び連続シール部に平行な直線となるよう再度屈曲して、もう一方の直交シール付き側面に向かって伸び、天面の端部近傍まで形成されており、
2本目の開封誘導性線は、折込線付き側面に設けられ、始点から伸びる直線を経たのち、さらに連続シール部に沿って設けられて、反対側の直交シール付き側面近傍に達する直線であることを特徴とする包装容器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第一屈曲点での屈曲は、3mm以上の曲率半径であり、かつ屈曲前と屈曲後の直線の夾角が90度以上であることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第一屈曲点での屈曲は、屈曲の曲率半径に関わらず、屈曲前と屈曲後の直線の夾角が140度以上180度未満であることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器。
【請求項4】
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第二屈曲点での屈曲は、3mm以上の曲率半径であり、かつ屈曲前と屈曲後の直線の夾角が90度以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装容器。
【請求項5】
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第二屈曲点での屈曲は、屈曲の曲率半径に関わらず、屈曲前と屈曲後の直線の夾角が140度以上180度未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装容器。
【請求項6】
前記連続シール部が前記切り込みを有して、天面と折込線付き側面の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてあるほか、次の(a)(b)(c)(d)のいずれか、またはそのうちの複数、または全部の連続シール部を設けてあることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の包装容器。
(a)天面と折込線付き側面とのもう一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(b)底面と折込線付き側面との一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(c)底面と折込線付き側面とのもう一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(d)底面とそれに接続する2面の直交シール付き側面下部に連続して設けてある連続シール部。
【請求項7】
前記開封誘導線は、前記積層体に設けたハーフカットで形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の包装容器。
【請求項8】
前記連続シール部を挟んで2本設けられている開封封誘導線は、終点において互いに接続して、開口部の積層体が包装容器本体と分離可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の包装容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器に関するものである。特に、プラスチックフィルムからなる包装容器であって、開封において手指を用いて大きな開口部を設けることが容易に可能であり、したがって開封した包装容器からは、開口部から直接内容物の取り出しが可能であり、例えば内容物が食品であれば、包装容器から直接の喫食が可能になるなどの、利便性に優れる包装容器に関するものである。
続きを表示(約 5,900 文字)【背景技術】
【0002】
包装材料のうち、プラスチックフィルムを基材とする単体、または積層体から構成されるものは広く普及しており、さまざまな形態のものが、包装容器として幅広い用途に用いられており、現代生活にとっては不可欠なものとなっている。
【0003】
包装容器の材料として、プラスチックフィルムを用いる場合には、缶や瓶などの容器に比べて価格が安いことや、要求品質への対応がきめ細かい材料設計によって対応できる点が挙げられる。また、廃棄物を減らすことが可能であるという観点からは、環境適応型であるといえる。
【0004】
また包装容器外側から見える層への印刷、特に高精細の印刷によって、商品のイメージアップを図ることができ、内容物に関する必要な情報を表示することが可能であり、バーコードの印刷などは、商品情報にとどまらず、商品の流通やマーケティング情報の源泉ともなっている。
【0005】
一方で包装容器として、その機能もまた進化を遂げているのであって、例えばチルド包装材料の分野では、トレイ状の容器を蓋材で密封したもの、あるいはスタンディング包装容器と呼ばれる自立型の包装容器は、電子レンジによる加熱調理が可能であるものもあり、開封において易開封であって、かつ開口部が広く、開口部からの内容物の取り出しが容易であるとされる。
【0006】
しかしながら、これらは包装容器のコストを考えれば、比較的高コストになり、また例えば内容物が食品の場合には、包装容器からの直接の喫食も、必ずしも容易で利便性が高いとはいえず、通常の食器に移し替えるとすれば、かえって手間がかかるという問題を抱えている。
【0007】
特許文献1には、野菜用の包装容器として用いることを目的として、プラスチックフィルムからなる4面立体形状の包装体において、引き裂きによって容易に開封可能な包装容器が考案され、開封後には容器として使うことのできる包装容器の提案がなされている。
【0008】
しかしながら、この包装容器においては、開封した状態において、容器としての形状が舟形であって、舟形形状の両端から中心に向けて、容器の高さが低くなっていく形状であるために、内容物によっては、その部分から容器の外にこぼれ出る恐れもあり、機能および使い勝手の点で十分なものとは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第4388952号号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、プラスチックフィルムを基材としてなる包装容器において、開封が容易かつ開口部が大きく維持され、内容物の取り出しが容易な、包装容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
プラスチックフィルムを基材として、少なくともシーラント層を包装容器内側になる面に有してなる積層体によって形成されている包装容器であって、
包装容器は、プラスチックフィルムの流れ方向に沿って、積層体のシーラント層同士を対向させて重ねてシールした、連続シール部を少なくとも1本有しており、
包装容器には、この連続シール部のほか、連続シール部に直交、かつ底面および天面に対して平行な2箇所の直交シール部が形成されており、
この直交シール部の両端部から発して、包装容器側面に折り込み可能な折込線付き側面が2面形成されており、
包装容器は、天面、および底面のほか、前記折込線を開いた状態で形成される2面の折込線付き側面、前記直交シール部を有する2面の直交シール付き側面、の6面によって外形が形成され、密封されており、
前記連続シール部は、天面と折込線付き側面の境界部分、および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分とに、連続して設けてあり、
一方の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界において、連続シール部には切り込みが設けてあり、
この切り込みをきっかけとして、積層体を切り裂いて開封して、かつ開口部を形成することのできる開封誘導線が、連続シール部を挟んで2本設けられており、
前記開封誘導線は、前記切り込みの最深部分から、積層体表面をたどる延長線上1cm以内の範囲の積層体に、前記連続シール部に平行に伸びる直線部分を有し、
2本の開封誘導線のうち、1本目の開封誘導線は一方の直交シール付き側面から天面に向かって伸びており、
天面に達した後は、連続シール部から離開する方向に一旦屈曲し、反対側の折込線付き側面に達する手前で、再び連続シール部に平行な直線となるよう再度屈曲して、もう一方の直交シール付き側面に向かって伸び、天面の端部近傍まで形成されており、
2本目の開封誘導性線は、折込線付き側面に設けられ、始点から伸びる直線を経たのち、さらに連続シール部に沿って設けられて、反対側の直交シール付き側面近傍に達する直線であることを特徴とする包装容器である。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第一屈曲点での屈曲は、3mm以上の曲率半径であり、かつ屈曲前と屈曲後の直線の夾角が90度以上であることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器である。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第一屈曲点での屈曲は、屈曲の曲率半径に関わらず、屈曲前と屈曲後の直線の夾角が140度以上180度未満であることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器である。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第二屈曲点での屈曲は、3mm以上の曲率半径であり、かつ屈曲前と屈曲後の直線の夾角が90度以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装容器である。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、
前記1本目の開封誘導線は、その天面において第二屈曲点での屈曲は、屈曲の曲率半径に関わらず、屈曲前と屈曲後の直線の夾角が140度以上180度未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装容器
である。
【0016】
また、請求項6に記載の発明は、
前記連続シール部が前記切り込みを有して、天面と折込線付き側面の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてあるほか、次の(a)(b)(c)(d)のいずれか、またはそのうちの複数、または全部の連続シール部を設けてあることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の包装容器。
(a)天面と折込線付き側面とのもう一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(b)底面と折込線付き側面との一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(c)底面と折込線付き側面とのもう一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(d)底面とそれに接続する2面の直交シール付き側面下部に連続して設けてある連続シール部。
である。
【0017】
また、請求項7に記載の発明は、
前記開封誘導線は、前記積層体に設けたハーフカットで形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の包装容器である。
【0018】
また、請求項8に記載の発明は、
前記連続シール部を挟んで2本設けられている開封封誘導線は、終点において互いに接続して、開口部の積層体が包装容器本体と分離可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の包装容器である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてなる包装容器において、開封が容易かつ開口部が大きく維持され、内容物の取り出しが容易な、包装容器を提供することが可能である。
【0020】
連続シール部は、天面と折込線付き側面の境界部分、および2面の直交シール付き側面に連続して設けてあり、一方の直交シール付き側面において、連続シール部には切り込みが設けてあり、この切り込みをきっかけとして、積層体を切り裂いて開封して、かつ開口部を形成することのできる開封誘導線が、連続シール部を挟んで2本設けられている。これによって、連続シール部をつまんで開封のきっかけとすることが可能である。
【0021】
また、開封誘導線は、前記切り込みの最深部分から、積層体表面をたどる延長線上1cm以内の範囲の積層体に、連続シール部に平行に伸びる直線部分を有している。これによって、切り込みをきっかけとした積層体の引き裂きを容易に開封誘導線につなげることが可能である。
【0022】
2本の開封誘導線のうち、1本目の開封誘導線は直交シール付き側面から天面に向かって伸びており、天面に達した後は、連続シール部から離開する方向に一旦屈曲し、反対側の折込線付き側面に達する手前で、再び連続シール部に平行な直線となるよう屈曲して、天面のもう一方の直交シール付き側面に向かって伸び、天面の端部近傍まで形成されてい
る。これによって、包装容器を開封した際にできる天面の開口部を、大きな面とすることが可能となる。
【0023】
2本目の開封誘導性線は、折込線付き側面に設けられ、始点から伸びる直線を経たのち、さらに連続シール部に沿って設けられて、反対側の直交シール付き側面近傍に達する直線である。これによって、包装容器を開封した際には、天面の一辺を除去して、開口部の一辺とすることが可能であって、1本目の開封誘導線と相俟って天面の開口部を、大きな面とすることが可能となる。
【0024】
これらによって、手指による開封の容易さに加えて、上記の開封誘導線の形状によって、開封に際しては開口部を大きくすること、またその維持が可能である。したがって、内容物の直接の取り出しが容易な包装容器とすることもできる。
【0025】
また、特に請求項2に記載の発明によれば、1本目の開封誘導線は、その天面においての屈曲は、第一屈曲点において3mm以上の曲率半径であり、かつ屈曲前と屈曲後の直線の夾角が90度以上であることによって、例えば手指に用いての引き裂きによる円滑で容易な開封が阻害されることなく、より自然で、かつより安定したものとなる。
【0026】
また、特に請求項3に記載の発明によれば、1本目の開封誘導線は、その天面においての屈曲は、第一屈曲点において屈曲の曲率半径に関わらず、屈曲前と屈曲後の直線の夾角が140度以上180度未満であることによって、すなわち仮に曲率半径が0mmであっても、手指を用いた引き裂きによる円滑で容易な開封が阻害されることなく、より自然で、かつより安定したものとなる。
【0027】
また、特に請求項4に記載の発明によれば、1本目の開封誘導線は、その天面においての屈曲は、第二屈曲点において3mm以上の曲率半径であり、かつ屈曲前と屈曲後の直線の夾角が90度以上であることによって、例えば手指に用いての引き裂きによる円滑で容易な開封が阻害されることなく、より自然で、かつより安定したものとなる。
【0028】
また、特に請求項5に記載の発明によれば、1本目の開封誘導線は、その天面においての屈曲は、第二屈曲点において屈曲の曲率半径に関わらず、屈曲前と屈曲後の直線の夾角が140度以上180度未満であることによって、すなわち仮に曲率半径が0mmであっても、手指を用いた引き裂きによる円滑で容易な開封が阻害されることなく、より自然で、かつより安定したものとなる。
【0029】
また、特に請求項6に記載の発明によれば、
包装容器は、連続シール部が前記切り込みを有して、天面と折込線付き側面の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてあるほか、次の(a)(b)(c)(d)のいずれか、またはそのうちの複数、または全部の連続シール部を設けてあることを特徴とするのであって、
(a)天面と折込線付き側面とのもう一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(b)底面と折込線付き側面との一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(c)底面と折込線付き側面とのもう一方の境界部分および2面の直交シール付き側面と折込線付き側面の境界部分に連続して設けてある連続シール部。
(d)底面とそれに接続する2面の直交シール付き側面下部に連続して設けてある連続シール部。
これらによって、包装容器全体の機械的強度が増し、特に包装容器の骨格、枠組みが補強され、自立性も高まり、開口部の形状も大きく保たれることから、より使い勝手の良い包
装容器とすることができる。
【0030】
また、特に請求項7に記載の発明によれば、開封誘導線が、前記積層体に設けたハーフカットで形成されていることによって、プラスチックフィルムを基材としてなる包装容器において、開封がより容易かつ開口部が大きく維持され、内容物の取り出しが容易な、包装容器を、より安価に提供することが可能である。
(【0031】以降は省略されています)

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