TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2021028903
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210225
出願番号2019207367
出願日20191115
発明の名称雌端子
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人特許業務法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H01R 13/15 20060101AFI20210129BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】柱状接続部を有する雄端子と筒状接続部を有する雌端子の間の圧接力の設定自由度が大きく、雌雄端子間の接触面積を大きく安定して確保することができる、新規な構造の雌端子を提供する。
【解決手段】相互に対向配置される第1周壁部12と第2周壁部14を含んで構成されて、雄端子20の円柱状接続部22と導通接続される筒状接続部24と、第1周壁部12と第2周壁部14を相互に接近する方向に付勢する付勢手段64と、第1周壁部12と第2周壁部14の少なくとも一方が、断面円弧状の内面18を有し、内面18に設けられて内面18の周方向に延出しつつ径方向内方に突出する円弧状突部34と、を含み、第1周壁部12と第2周壁部14は、付勢手段64の付勢力に抗した離隔変位が可能である雌端子10である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
相互に対向配置される第1周壁部と第2周壁部を含んで構成されて、雄端子の柱状接続部と導通接続される筒状接続部と、
前記第1周壁部と前記第2周壁部を相互に接近する方向に付勢する付勢手段と、
前記第1周壁部と前記第2周壁部の少なくとも一方が、断面円弧状の内面を有し、該内面に設けられて該内面の周方向に延出しつつ径方向内方に突出する円弧状突部と、を含み、
前記第1周壁部と前記第2周壁部は、前記付勢手段の付勢力に抗した離隔変位が可能である雌端子。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記第1周壁部と前記第2周壁部の両方が、断面円弧状の内面を有し、前記第1周壁部と前記第2周壁部の両方の前記内面に、前記円弧状突部がそれぞれ設けられている請求項1に記載の雌端子。
【請求項3】
前記第1周壁部と前記第2周壁部の両方が、断面円弧状の内面を有し、
前記第1周壁部と前記第2周壁部の一方の前記内面に、前記円弧状突部が設けられており、
前記第1周壁部と前記第2周壁部の他方の前記内面に、該内面の軸方向に延出しつつ径方向内方に突出する線状接触部が、周方向に離隔した複数箇所に設けられている請求項2に記載の雌端子。
【請求項4】
前記第1周壁部と前記第2周壁部の他方の曲率が、前記雄端子の前記柱状接続部の外周面の曲率よりも小さくされている請求項3に記載の雌端子。
【請求項5】
前記円弧状突部が、前記内面の周長の2/3以上の周方向長さで前記周方向に延出している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の雌端子。
【請求項6】
前記筒状接続部の雄端子挿入口側に面する前記円弧状突部の側面が、断面円弧状である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の雌端子。
【請求項7】
前記第1周壁部と前記第2周壁部の相互に対向する一対の第1周端部には、相互に離隔して外方に突出する一対の重ね板部がそれぞれ連接されており、
前記付勢手段が前記一対の重ね板部を相互に重ね合せる方向に付勢することにより、前記第1周壁部と前記第2周壁部を相互に接近する方向に付勢されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の雌端子。
【請求項8】
前記筒状接続部が一端側に設けられ、他端側に電線接続部が設けられた雌端子金具を含んでおり、前記雌端子金具に前記付勢手段が保持されている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の雌端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、雄端子の柱状接続部と導通接続される筒状接続部を有する雌端子に関するものである。
続きを表示(約 9,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ピン端子等と呼ばれる略円柱状の柱状接続部を有する雄端子と、スリーブ端子等と呼ばれる略円筒状の筒状接続部を有する雌端子との雌雄型端子による電気的な接続構造が用いられている。そして、雌端子の筒状接続部の内部には、雌雄端子間の接触状態を保持する構造が採用されている。例えば、特開2016−24901号公報(特許文献1)に記載の雌端子では、筒状接続部の内部に、先端開口部から後方に折り返された弾性接触片が設けられている。この弾性接触片の弾性復帰力により、弾性接触片の端部が雄端子の柱状接続部に押圧されて、雄端子と雌端子が接触状態に保持されて電気的接続が図られるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016−24901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような従来構造の雌端子においては、弾性接触片の端部が雄端子の柱状接続部に押圧されることにより、雄端子と雌端子が接触状態に保持されるようになっている。そのため、弾性接触片の雄端子側への圧接力の設定自由度が小さく、雌雄端子間を必要な大きさの接圧で当接させることが難しい場合があった。さらに、弾性接触片の端部側が雄端子側に圧接されることから、雄端子と雌端子の接触面積を大きく安定して確保することが難しいという問題を内在していた。
【0005】
そこで、柱状接続部を有する雄端子と筒状接続部を有する雌端子の間の圧接力の設定自由度が大きく、雌雄端子間の接触面積を大きく安定して確保することができる、新規な構造の雌端子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の雌端子は、相互に対向配置される第1周壁部と第2周壁部を含んで構成されて、雄端子の柱状接続部と導通接続される筒状接続部と、前記第1周壁部と前記第2周壁部を相互に接近する方向に付勢する付勢手段と、前記第1周壁部と前記第2周壁部の少なくとも一方が、断面円弧状の内面を有し、該内面に設けられて該内面の周方向に延出しつつ径方向内方に突出する円弧状突部と、を含み、前記第1周壁部と前記第2周壁部は、前記付勢手段の付勢力に抗した離隔変位が可能である雌端子である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、雄端子の柱状接続部に対する雌端子の筒状接続部の圧接力の設定自由度が大きく、接触面積を大きく安定して確保することができる雌端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1にかかる雌端子を示す斜視図である。
図2は、図1に示す雌端子の平面図である。
図3は、図1に示す雌端子の底面図である。
図4は、図2におけるIV−IV断面図である。
図5は、図4に示す雌端子金具の断面図であって、一対の重ね板部が付勢手段によって付勢される前の状態を示す図である。
図6は、図2におけるVI−VI断面拡大図である。
図7は、実施形態2にかかる雌端子を示す斜視図である。
図8は、図7におけるVIII−VIII断面図である。
図9は、図8に示す雌端子金具の断面図であって、一対の重ね板部が付勢手段によって付勢される前の状態を示す図である。
図10は、図7におけるX−X断面拡大図である。
図11は、実施形態3にかかる雌端子を示す斜視図である。
図12は、図11におけるXII−XII断面図である。
図13は、図12に示す雌端子金具の断面図であって、一対の重ね板部が付勢手段によって付勢される前の状態を示す図である。
図14は、実施形態4にかかる雌端子を示す斜視図である。
図15は、図14に示す雌端子の平面図である。
図16は、図15におけるXVI−XVI断面図である。
図17は、図15におけるXVII−XVII断面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の雌端子は、
(1)相互に対向配置される第1周壁部と第2周壁部を含んで構成されて、雄端子の柱状接続部と導通接続される筒状接続部と、前記第1周壁部と前記第2周壁部を相互に接近する方向に付勢する付勢手段と、前記第1周壁部と前記第2周壁部の少なくとも一方が、断面円弧状の内面を有し、該内面に設けられて該内面の周方向に延出しつつ径方向内方に突出する円弧状突部と、を含み、前記第1周壁部と前記第2周壁部は、前記付勢手段の付勢力に抗した離隔変位が可能である雌端子である。
【0010】
本開示の雌端子によれば、雄端子の柱状接続部と導通接続される筒状接続部が、相互に対向配置される第1周壁部と第2周壁部を含んで構成されている。そして、第1周壁部と第2周壁部が、付勢手段により相互に接近する方向に付勢されており、付勢力に抗した相互の離隔変位が可能とされている。したがって、雌端子の筒状接続部に雄端子の柱状接続部が圧入される際には、付勢手段の付勢力に抗して第1周壁部と第2周壁部が相互に離隔変位されて、柱状接続部の筒状接続部への圧入が許容される。雄端子の柱状接続部の圧入後には、雌端子の筒状接続部の第1周壁部と第2周壁部が付勢手段の付勢力により相互に接近方向に付勢された状態に維持される。そのため、雌雄端子間の圧接状態を安定して保持することができる。特に、雄端子の柱状接続部に対する雌端子の筒状接続部の圧接力は、第1周壁部と第2周壁部を接近方向に付勢する付勢手段を調整することで任意に設定可能であることから、雌雄端子間の圧接力を大きな自由度をもって設定することができる。
【0011】
加えて、第1周壁部と第2周壁部の少なくとも一方が、断面円弧状の内面を有し、該内面に設けられて該内面の周方向に延出しつつ径方向内方に突出する円弧状突部が設けられている。それゆえ、雌端子の筒状接続部に圧入された雄端子の柱状接続部の外周面の広い範囲に高い接圧で円弧状突部を圧接させることができ、雌雄端子間の接触面積を広く安定して確保することができる。特に雄端子が円柱状の接続部を有する場合は一層広く安定した接触面積を確保できる。さらに、第1周壁部と第2周壁部の少なくとも一方の内面に、該内面の周方向に延出しつつ径方向内方に突出する円弧状突部が設けられていることから、雌端子の筒状接続部へ雄端子の柱状接続部を挿入する動作中に、円弧状突部により挿入力のピークが発生する。これにより、作業者は、雄端子が円弧状突部を越えて奥方に挿入された際に、挿入力のピークを脱して挿入完了位置まで達したことを感じることができ、雄端子と雌端子が正規嵌合されたことを検知することが可能となる。
【0012】
(2)前記第1周壁部と前記第2周壁部の両方が、断面円弧状の内面を有し、前記第1周壁部と前記第2周壁部の両方の前記内面に、前記円弧状突部がそれぞれ設けられていることが好ましい。雄端子の柱状接続部の外周面に対して、雌端子の筒状接続部をさらに広い接触面積で安定して接触させることができるからである。
【0013】
(3)上記(2)において、前記第1周壁部と前記第2周壁部の両方が、断面円弧状の内面を有し、前記第1周壁部と前記第2周壁部の一方の前記内面に、前記円弧状突部が設けられており、前記第1周壁部と前記第2周壁部の他方の前記内面に、該内面の軸方向に延出しつつ径方向内方に突出する線状接触部が、周方向に離隔した複数箇所に設けられていることが好ましい。第1周壁部と第2周壁部の他方の内面に突設された軸方向に延出する線状接触部が周方向で離隔した複数箇所で雄端子の柱状接続部に線接触して圧接されている。これにより、電線から雄端子に揺動が伝達された場合でも、雄端子の揺動変位を、複数の線状接触部への雄端子の当接により阻止することができる。それゆえ、第1周壁部と第2周壁部の一方の円弧状突部により、雄端子の柱状接続部の外周面の広い範囲に高い接圧で圧接しつつ、第1周壁部と第2周壁部の他方の複数の線状接触部により雄端子の揺動変位を阻止することができ、雄端子への接触面積の増大と雄端子の安定した保持を両立して達成できる。なお、第1周壁部と第2周壁部の一方の内面には、円弧状突部から軸方向に離隔した領域に複数の線状接触部が設けられていてもよく、第1周壁部と第2周壁部の他方の内面には、複数の線状接触部から軸方向に離隔した領域に円弧状突部が設けられていてもよい。
【0014】
(4)上記(3)において、前記第1周壁部と前記第2周壁部の他方の曲率が、前記雄端子の前記柱状接続部の外周面の曲率よりも小さくされていることが好ましい。第1周壁部と第2周壁部の他方の曲率が、雄端子の柱状接続部の外周面の曲率よりも小さくされていることにより、複数の線状接触部を確実に雄端子の柱状接続部に当接させることができ、線状接触部による一層安定した雄端子の揺動変位阻止効果が得られるからである。
【0015】
(5)前記円弧状突部が、前記内面の周長の2/3以上の周方向長さで前記周方向に延出していることが好ましい。雄端子の柱状接続部の外周面に対して、雌端子の筒状接続部を充分に広い接触面積で安定して接触させることができるからである。
【0016】
(6)前記筒状接続部の雄端子挿入口側に面する前記円弧状突部の側面が、断面円弧状であることが好ましい。雄端子の円柱状接触部の雌端子の筒状接続部への挿入抵抗の急激な上昇を抑えられ、挿入容易性の向上を図ることができる。なお、好ましくは、円弧状突部の両方の側面が断面円弧状であることが好ましい。雌端子の筒状接続部の方向性をなくすことができるからである。
【0017】
(7)前記第1周壁部と前記第2周壁部の相互に対向する一対の第1周端部には、相互に離隔して外方に突出する一対の重ね板部がそれぞれ連接されており、前記付勢手段が前記一対の重ね板部を相互に重ね合せる方向に付勢することにより、前記第1周壁部と前記第2周壁部を相互に接近する方向に付勢されていることが好ましい。第1周壁部と第2周壁部のそれぞれの周端部に重ね板部をそれぞれ突設させて、相互に重ね合せる方向に付勢すればよいことから、付勢手段を装着する部位を安定して確保することができる。その結果、付勢手段の選択自由度を向上させることができる。
【0018】
(8)前記筒状接続部が一端側に設けられ、他端側に電線接続部が設けられた雌端子金具を含んでおり、前記雌端子金具に前記付勢手段が保持されていることが好ましい。雌端子金具に筒状接続部と電線接続部が一体的に設けられていることから、雌端子の部品点数の削減を図ることができる。さらに、付勢手段も雌端子金具に保持されていることから、雌端子の取扱性の向上を図りつつ雌雄端子間の圧接力を安定して提供することができる。
【0019】
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の雌端子の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0020】
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1について、図1から図6を参照しつつ説明する。図1から図6に、本開示の実施形態1に従う雌端子10が示されている。雌端子10は、相互に対向配置される第1周壁部12と第2周壁部14を含む雌端子金具16を有している。第1周壁部12と第2周壁部14の内面18により、雌端子金具16には、略円柱状のピン形状を有する雄端子20の円柱状接続部22と導通接続される筒状接続部24が形成されている。なお、以下では、Z方向を上方、Y方向を幅方向、X方向を長さ方向として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0021】
<第1周壁部12と第2周壁部14>
図1および図4に示されているように、雌端子金具16は、帯状の金属平板26を所定の形状にプレス加工してなる。金属平板26を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の電気抵抗の低い金属を適宜に選択することができる。本実施形態では、帯状の金属平板26は、長さ方向の一端部28が他端部30(図4中、左側)上に向かって2つ折り状に折り重ねられている。一端部28が他端部30上に折り重ねられた状態で重ね合わせ面の長さ方向の中間部分が相互に離隔する方向に向かって湾曲されることにより、略円筒状の筒状接続部24が形成されている。筒状接続部24は、幅方向両側に開口し、雄端子20の最大外径寸法:tよりも小さな最大内径寸法:rを有している。すなわち、筒状接続部24は、雄端子20が圧入されるように構成されている。
【0022】
図1〜図6に示されているように、第1周壁部12と第2周壁部14の外面の幅方向中央部にはいずれも、平面視あるいは底面視で矩形断面形状の凹所32が設けられている。凹所32によって、第1周壁部12と第2周壁部14の内面18にはいずれも、長さ方向断面(図4参照)および幅方向断面(図6参照)において、円弧状断面で径方向内方に向かって突出する円弧状突部34が形成されている。すなわち、第1周壁部12と第2周壁部14の両方が、断面円弧状の内面18を有しており、内面18には、内面18の周方向に延出しつつ径方向内方に向かって突出する円弧状突部34が設けられている。例えば、図5に示すように、円弧状突部34は、内面18の全周長:Lの2/3以上の周方向長さ:L1で周方向に延出している。なお、本実施形態では、L1/Lはおよそ4/5である。加えて、図6に示すように、筒状接続部24の雄端子挿入口側に面する円弧状突部34の両側面36,36が、断面円弧状である。それゆえ、筒状接続部24への雄端子挿入口を左右いずれの側に設定しても、挿入抵抗の変化を同様にすることができ、雌端子10の方向性を低減することができる。なお、図6では、雄端子挿入口側は左側であるが、雄端子20は右側からの挿入も可能である。
【0023】
相互に対向配置される第1周壁部12と第2周壁部14により、筒状接続部24が形成されている。これにより、例えば図5に示すように、第1周壁部12と第2周壁部14の相互に対向する一対の第1周端部38,38には、相互に離隔して外方(図5中、左方)に突出する一対の重ね板部40a,40bがそれぞれ連接されている。また、一対の第1周端部38,38に対して第1周壁部12と第2周壁部14の径方向で対向する周方向の他の箇所には一対の第2周端部42,42が形成されている。一対の第2周端部42,42には、一対の第2周端部42,42に連接して外方(図5中、右方)に向かって突出する一対の延出板部44,44が設けられている。一対の延出板部44,44が相互に重ね合されることにより電線接続部46が構成されている。
【0024】
<ケース48>
一対の重ね板部40a,40bに対してケース48が組み付けられている(例えば、図1参照)。ケース48は、プレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えば真鍮や銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス等を用いて形成されている。ケース48は、雌端子金具16の一対の重ね板部40a,40bの一方の重ね板部40aの上方に収容空所50が配設されるように、雌端子金具16に対して組み付けられている。より詳細には、組み付け状態において、ケース48は、収容空所50を介して一対の重ね板部40a,40bの一方の重ね板部40aに対向する略矩形平板形状の対向壁52を有している。また、ケース48は、対向壁52の長さ方向の両側縁部から下方に向かって延び出す略矩形平板状の一対の壁部54,54を有しており、対向壁52と一対の壁部54,54によって収容空所50が構成されている。さらに、ケース48には、一対の壁部54,54の延出端部の幅方向両側において、下方に向かってU字状に突出し重ね板部40bの下面に係合する係合枠体56が設けられている。また、係合枠体56の幅方向両側には、幅方向内方に向かってL字状に突出し重ね板部40bの幅方向両側に形成された係合凹部58に係合する係合突起60が設けられている。さらに、一対の壁部54,54の延出端部の両側縁部には、対向する壁部54に向かって突出する矩形平板状のコイルばね保持壁62が設けられている(例えば図1参照)。
【0025】
ケース48は、収容空所50に対して付勢手段を構成するばね部材である金属製のコイルばね64が収容配置された状態で、一対の重ね板部40a,40bの一方の重ね板部40a上に保持されている(例えば、図1参照)。すなわち、コイルばね64をケース48の収容空所50内に配置した状態で、ケース48が、雌端子金具16の一対の重ね板部40a,40bの一方の重ね板部40aの上方に載置されるように配置される。次に、ケース48の係合突起60を、重ね板部40bの側縁部に設けられた係合凹部58に係合するように、幅方向内方に折り曲げる。これにより、ケース48の一対の壁部54,54の延出端部が、一対の重ね板部40a,40bの一方の重ね板部40a上に載置された状態で、一対の重ね板部40a,40bの他方の重ね板部40bに固定される。すなわち、ケース48に収容されたコイルばね64が間接的に雌端子金具16に保持される。この状態で、一対の重ね板部40a,40bの一方の重ね板部40aとケース48の対向壁52との間でコイルばね64が圧縮状態に保持されている。この圧縮状態に保持されているコイルばね64によって、一対の重ね板部40a,40bが相互に接近する方向(図4中、矢印の方向)に向かって付勢されている。すなわち、付勢手段であるコイルばね64が一対の重ね板部40a,40bを相互に重ね合せる方向に付勢することにより、第1周壁部12と第2周壁部14は相互に接近する方向に付勢されコイルばね64の付勢力に抗した離隔変位が可能となっている。
【0026】
<電線接続部46>
一方、一対の延出板部44,44は、抵抗溶接等の公知の任意の手段を用いて相互に固着されて一体化されている。なお、一対の延出板部44,44は相互に重ね合せた状態で電線接続部46を構成しており、電線接続部46に対して電線66の芯線68を溶接する際に同時に相互に溶接することにより、作業性の効率化を図ることができる。この結果、雌端子金具16は、電線接続部46において、雌端子金具16に対して電線66の芯線68が導通接続される。
【0027】
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、第1周壁部12と第2周壁部14の内面18により、雌端子金具16には、略円柱状のピン形状を有する雄端子20の円柱状接続部22と導通接続される筒状接続部24が構成されている。しかも、付勢手段であるコイルばね64により第1周壁部12と第2周壁部14は相互に接近する方向に付勢され、コイルばね64の付勢力に抗した離隔変位が可能となっている。すなわち、雌端子10の筒状接続部24に雄端子20の円柱状接続部22が圧入される際に、コイルばね64の付勢力に抗して第1周壁部12と第2周壁部14が相互に離隔変位されて、雄端子20の雌端子10への圧入が許容されている。さらに、圧入後には、雌端子10の筒状接続部24を構成する第1周壁部12と第2周壁部14がコイルばね64の付勢力により相互に接近方向に付勢された状態に維持される。それゆえ、雌端子10と雄端子20間の圧接状態を安定して維持できる。なお、雌端子10と雄端子20間の圧接力は、第1周壁部12と第2周壁部14を接近方向に付勢するコイルばね64を調整することで任意に設定可能であることから、雌端子10と雄端子20間の圧接力を大きな自由度をもって設定することができる。
【0028】
また、第1周壁部12と第2周壁部14の両方が、断面円弧状の内面18を有しており、内面18には、内面18の周方向に延出しつつ径方向内方に向かって突出する円弧状突部34が設けられている。それゆえ、雌端子10の筒状接続部24を構成する第1周壁部12と第2周壁部14間に圧入された雄端子20の円柱状接続部22の外周面を、広い範囲かつ高い接圧で円弧状突部34に圧接させることができる。これにより、雌端子10と雄端子20間の接触面積を広くかつ安定して確保することができる。しかも、本実施形態では、円弧状突部34は、内面18の全周長:Lのおよそ4/5の周方向長さ:L1で周方向に延出している。それゆえ、雄端子20の円柱状接続部22の外周面に対して、第1周壁部12と第2周壁部14の内面18を充分に広い接触面積で安定して接触させることができる。
【0029】
さらに、雌端子10の筒状接続部24を構成する第1周壁部12と第2周壁部14の雄端子挿入口側に面する円弧状突部34の側面36が、断面円弧状とされている。これにより、雄端子20の円柱状接続部22が挿入される筒状接続部24の最大内径寸法:rが挿入方向に向かって徐々に縮径されていることから、従来の如き円柱状接続部22を小径の筒状接続部24へ圧入する際の挿入抵抗の急激な上昇を抑えられ、挿入容易性の向上を図ることができる。なお、本実施形態では、筒状接続部24の雄端子挿入口側に面する円弧状突部34の両側面36,36が断面円弧状とされていることから、雌端子10の筒状接続部24の幅方向の挿入方向性をなくすことができる。また、円弧状突部34,34が設けられていることから、図6に示すように、雄端子20の円柱状接続部22が雌端子10の筒状接続部24に挿入する動作中においては、作業者は、はじめに円弧状突部34,34間へ雄端子20の円柱状接続部22を挿し入れることで挿入力のピークを実感する。その後、円弧状突部34,34を越えて奥方(図6中、右側)に円柱状接続部22をさらに押し込むことで、挿入力のピークを脱して挿入完了位置まで達したことを感じることができ、雄端子20と雌端子10が正規嵌合されたことを検知することができるという、さらなる効果も発現される。
【0030】
加えて、第1周壁部12と第2周壁部14の相互に対向する一対の第1周端部38,38から外方に一対の平板状の重ね板部40a,40bがそれぞれ突設させて、相互に重ね合せる方向に付勢されている。この際、一対の平板状の重ね板部40a,40bが重ね合された上に付勢手段であるコイルばね64が装着されていることから、コイルばね64を装着する部位を安定して確保することができ、コイルばね64の選択自由度を向上させることができる。
(【0031】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社オートネットワーク技術研究所
雌端子
株式会社オートネットワーク技術研究所
雌端子
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
導電路
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
駆動装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
給電装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子金具
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
絶縁電線
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
出力装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
接続端子
続きを見る