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公開番号2021027779
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210222
出願番号2019146705
出願日20190808
発明の名称フラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造
出願人矢崎総業株式会社
代理人特許業務法人栄光特許事務所
主分類H02G 11/02 20060101AFI20210125BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】複数枚のフラットケーブルを一括で巻き取る際に発生するフラットケーブル間の線長差を抑制し、弛みなく安定して巻取り動作させることが可能なフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造を提供すること。
【解決手段】複数のフラットケーブル20A,20Bは、中心軸部41に接続された一端側がローラ43の一つからなる反転ローラ43Aに掛けられて巻取方向R1と反対方向である繰出方向R2へ向かって導かれ、反転ローラ43Aに対して繰出方向R2側に配置された少なくとも一つのローラ43は、反転ローラ43Aに掛けられて繰出方向R2へ導かれる複数のフラットケーブル20A,20Bにおける外周側のフラットケーブル20Aに摩擦力を付与する摩擦付与ローラ43Bとされている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数重ね合わせた状態でフラットケーブルの一端が中心軸部に接続され、他端側を繰り出し可能に巻き取るフラットケーブル巻取装置であって、
巻き取った前記フラットケーブルを収容するケースと、
前記ケースに設けられ、複数の前記フラットケーブルをそれぞれ前記ケースに対して導入出するフラットケーブル導入出部と、
前記中心軸部の周囲に回転可能に設けられた回転テーブルと、
前記回転テーブルを前記フラットケーブルの巻取方向に回転付勢する付勢手段と、
前記回転テーブル上における前記中心軸部の周囲に回転自在に配置され、前記回転テーブルの巻取方向への回転により複数の前記フラットケーブルの一端側を重ね合わせた状態で巻き取る複数のローラと、
を備え、
複数の前記フラットケーブルは、
前記中心軸部に接続された一端側が前記ローラの一つからなる反転ローラに掛けられて前記巻取方向と反対方向である繰出方向へ向かって導かれ、
前記反転ローラに対して前記繰出方向側に配置された少なくとも一つの前記ローラは、前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ導かれる複数の前記フラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルに摩擦力を付与する摩擦付与ローラとされている、
ことを特徴とするフラットケーブル巻取装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ向かって導かれる複数の前記フラットケーブルは、前記摩擦付与ローラ以外の前記ローラの外側へ通されるとともに、前記摩擦付与ローラの内側へ通されて前記外周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
ことを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル巻取装置。
【請求項3】
前記ローラに巻き付けられた複数の前記フラットケーブルの、前記中心軸部側から見てフラットケーブルの二周目の部分における内周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
ことを特徴とする請求項2に記載のフラットケーブル巻取装置。
【請求項4】
固定体に対し往復スライドする移動体に接続された複数のフラットケーブルと、
複数の前記フラットケーブルの前記移動体と反対側の端部に配置されて前記固定体に設置され、前記移動体がスライドすることで引き出された複数の前記フラットケーブルを巻き取る請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフラットケーブル巻取装置と、を備える、
ことを特徴とするフラットケーブル配索構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造に関する。
続きを表示(約 5,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、自動車等の車両には、スライドシートやスライドドア等の移動体側の機器と車体側の制御装置等の機器とを複数のフラットケーブルで接続し、制御信号の送信や給電を可能とするフラットケーブル配索構造が設けられている。このような配索構造においては、フラットケーブルに移動体のスライドに伴う余長部分が形成されるため、余長部分を巻き取ってフラットケーブルが周囲に干渉しないようにするためのフラットケーブル巻取装置が設けられている。この種のフラットケーブル巻取装置は、フラットケーブルの一端側を巻き取ると共に他端側を繰り出す装置である(例えば、特許文献1〜6参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004−328985号公報
特開2013−151335号公報
特開2013−153556号公報
特開2013−169093号公報
特開2014−113019号公報
特開2017−189040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、互いに重ね合わせた複数枚のフラットケーブルを一括で巻取る巻取装置では、フラットケーブル毎に巻き付けられる経路に差が生じ、その経路差によってフラットケーブルの一端に線長差が発生することがある。このため、巻取装置の引出口から引き出されたフラットケーブルに線長差によって弛みが生じ、狭小部等へフラットケーブルを配索する場合、フラットケーブルの弛み部分が周辺の構造物と干渉するおそれがある。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数枚のフラットケーブルを一括で巻き取る際に発生するフラットケーブル間の線長差を抑制し、弛みなく安定して巻取り動作させることが可能なフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造は、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 複数重ね合わせた状態でフラットケーブルの一端が中心軸部に接続され、他端側を繰り出し可能に巻き取るフラットケーブル巻取装置であって、
巻き取った前記フラットケーブルを収容するケースと、
前記ケースに設けられ、複数の前記フラットケーブルをそれぞれ前記ケースに対して導入出するフラットケーブル導入出部と、
前記中心軸部の周囲に回転可能に設けられた回転テーブルと、
前記回転テーブルを前記フラットケーブルの巻取方向に回転付勢する付勢手段と、
前記回転テーブル上における前記中心軸部の周囲に回転自在に配置され、前記回転テーブルの巻取方向への回転により複数の前記フラットケーブルの一端側を重ね合わせた状態で巻き取る複数のローラと、
を備え、
複数の前記フラットケーブルは、
前記中心軸部に接続された一端側が前記ローラの一つからなる反転ローラに掛けられて前記巻取方向と反対方向である繰出方向へ向かって導かれ、
前記反転ローラに対して前記繰出方向側に配置された少なくとも一つの前記ローラは、前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ導かれる複数の前記フラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルに摩擦力を付与する摩擦付与ローラとされている、
ことを特徴とするフラットケーブル巻取装置。
【0007】
(2) 前記反転ローラに掛けられて前記繰出方向へ向かって導かれる複数の前記フラットケーブルは、前記摩擦付与ローラ以外の前記ローラの外側へ通されるとともに、前記摩擦付与ローラの内側へ通されて前記外周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
ことを特徴とする上記(1)に記載のフラットケーブル巻取装置。
【0008】
(3) 前記ローラに巻き付けられた複数の前記フラットケーブルの、前記中心軸部側から見て二周目の部分における内周側のフラットケーブルが前記摩擦付与ローラに接触される、
ことを特徴とする上記(2)に記載のフラットケーブル巻取装置。
【0009】
(4) 固定体に対し往復スライドする移動体に接続された複数のフラットケーブルと、
複数の前記フラットケーブルの前記移動体と反対側の端部に配置されて前記固定体に設置され、前記移動体がスライドすることで引き出された複数の前記フラットケーブルを巻き取る上記(1)〜(3)のいずれかに記載のフラットケーブル巻取装置と、を備える、
ことを特徴とするフラットケーブル配索構造。
【0010】
上記(1)の構成のフラットケーブル巻取装置によれば、反転ローラに掛けられて繰出方向へ導かれる複数のフラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルに、摩擦付与ローラによって摩擦力が付与される。これにより、反転ローラで反転されている複数のフラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルがケース内へ引き込まれる複数のフラットケーブルによって引き込み方向へ引き摺られることによる弛みの発生を抑制することができ、フラットケーブルの弛みによる弊害を解消できる。また、巻取装置のケースから外部に導出されたフラットケーブル相互間の線長差がなくされるので、フラットケーブルに余計なストレスが加わることを抑制できる。
【0011】
上記(2)の構成のフラットケーブル巻取装置によれば、摩擦付与ローラの内側へ通された複数のフラットケーブルにおける外周側のフラットケーブルが摩擦付与ローラに接触される。これにより、外周側のフラットケーブルに対して適度な摩擦力を付与して弛みを良好に抑制することができる。
【0012】
上記(3)の構成のフラットケーブル巻取装置によれば、ローラに巻き付けられた複数のフラットケーブルの二周目における内周側のフラットケーブルが摩擦付与ローラに接触される。しかも、この摩擦付与ローラには、内側に通された複数のフラットケーブルの外周側のフラットケーブルの弛みを抑制する方向へ向かう回転力が付与される。これにより、摩擦付与ローラの回転を抑制させて外周側のフラットケーブルに対して適度な摩擦力を付与して弛みをさらに良好に抑制することができる。
【0013】
上記(4)の構成のフラットケーブル配索構造によれば、複数のフラットケーブルを重ねて巻き取る際に発生するフラットケーブルの弛みを抑制するので、フラットケーブルの弛みによる弊害を解消できる。また、巻取装置のケースから外部に導出されたフラットケーブル相互間の線長差がなくされるので、フラットケーブルに余計なストレスを加えないで済む。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数枚のフラットケーブルを一括で巻き取る際に発生するフラットケーブル間の線長差を抑制し、弛みなく安定して巻取り動作させることが可能なフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造を提供できる。
【0015】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1は、本実施形態に係るフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造の概略構成を示す平面図である。
図2は、フラットケーブル巻取装置の構造及び動きを説明する図であって、図2(a)はフラットケーブルが繰り出された状態の概略平面図、図2(b)はフラットケーブルが巻き取られた状態の概略平面図である。
図3は、参考例に係るフラットケーブル巻取り装置の構成を説明する概略平面図である。
図4は、参考例に係るフラットケーブルの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係るフラットケーブル巻取装置及びフラットケーブル配索構造の概略構成を示す平面図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態に係るフラットケーブル配索構造10は、自動車等において、車両に対して車両前後方向にスライド可能に設けられたスライドシートやスライドドア等のスライド体(移動体)に設けられた電子機器等の給電対象物11に電力を供給するための構造である。
【0020】
このフラットケーブル配索構造10は、スライド体をスライド自在に支持するスライドレールの近傍に設置されている。スライドレールは、車両の前後方向に延在して設けられ、スライド体は、車両の前後方向にスライドする。スライド体には、スライドプロテクタ(移動体)12が接合され、スライドプロテクタ12はスライド体や給電対象物11と一緒にスライドする。
【0021】
このフラットケーブル配索構造10は、複数(本実施形態では2枚)のフラットケーブル20(20A,20B)の一端側が接続され、他端側を繰り出し可能に巻き取るフラットケーブル巻取装置30を備えている。フラットケーブル20の他端側は、スライドプロテクタ12を介して給電対象物11に接続されている。
【0022】
フラットケーブル20は、スライドシート等のスライド体のスライド距離よりも十分に長く形成されている。フラットケーブル20の一端側は、フラットケーブル巻取装置30の内部に通されてから外部に引き出されて車体側のコネクタに接続されている。フラットケーブル20は、導体を樹脂で被覆したもので、厚み方向(フラット面と交差する方向)に可撓性を有した薄い帯板状に形成されている。フラットケーブル20は、その幅方向が鉛直方向となるように配置されている。
【0023】
フラットケーブル巻取装置30は、スライドプロテクタ12の接近移動に伴ってフラットケーブル20を巻き取り、スライドプロテクタ12の離隔移動に伴ってフラットケーブル20を繰り出す。これにより、スライド体のスライドに伴うフラットケーブル20の余長部分を巻き取ってフラットケーブル20が周囲に干渉しないようにする。
【0024】
図2は、フラットケーブル巻取装置の構造及び動きを説明する図であって、図2(a)はフラットケーブルが繰り出された状態の概略平面図、図2(b)はフラットケーブルが巻き取られた状態の概略平面図である。
【0025】
図2(a)及び図2(b)に示すように、フラットケーブル巻取装置30は、巻き取ったフラットケーブル20を収容する合成樹脂製のケース31を有する。ケース31内には巻取部40が設けられている。
【0026】
ケース31の側面部には、スライドプロテクタ12に向かう同じ向きに揃えて、2枚のフラットケーブル20(20A,20B)をそれぞれケース31に対して導入出するフラットケーブル導入出部34が設けられている。
【0027】
巻取部40は、ケース31の底板上面に立設され、重ね合わせた複数のフラットケーブル20A,20Bの一端部が固定される中心軸部41と、ケース31の内部の中心軸部41の周囲に回転可能に設けられた回転テーブル42と、を有する。また、巻取部40は、回転テーブル42をフラットケーブル20A,20Bの巻取方向R1に回転付勢するゼンマイバネやコイルバネ等の付勢手段(図示略)と、回転テーブル42上に設けられた複数のローラ43と、を有する。複数のローラ43は、回転テーブル42上の中心軸部41の周囲に回転自在に配置され、回転テーブル42の巻取方向R1への回転により、複数のフラットケーブル20の一端側を重ね合わせた状態で巻き取る。
【0028】
本例では、フラットケーブル巻取装置30は、6個のローラ43を有している。これらのローラ43のうち、中心軸部41に固定されたフラットケーブル20A,20Bの一端側が最初に巻回されるローラ43は、反転ローラ43Aとされている。そして、この反転ローラ43Aから巻取方向R1と反対方向である繰出方向R2側に隣接するローラ43が、摩擦付与ローラ43Bとされている。
【0029】
中心軸部41に一端が固定されたフラットケーブル20A,20Bは、反転ローラ43Aに掛けられて繰出方向R2へ折り返されて外側へ導かれる。繰出方向R2へ折り返されたフラットケーブル20A,20Bは、摩擦付与ローラ43Bにおける内側に通され、さらに、他のローラ43における外側へ通されてケース31のフラットケーブル導入出部34から引き出される。
【0030】
上記のフラットケーブル巻取装置30を備えたフラットケーブル配索構造10では、スライドプロテクタ12の離隔移動に伴ってフラットケーブル2が引っ張られると、付勢手段の付勢力に抗して回転テーブル42が繰出方向R2へ回転される。これにより、ケース31内においてローラ43に沿って巻き取られていたフラットケーブル20A,20Bがケーブル導入出部34から繰り出される(図2(a)参照)。
(【0031】以降は省略されています)

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