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公開番号2021026933
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210222
出願番号2019145185
出願日20190807
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/46 20060101AFI20210125BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】隣接する導体間の絶縁距離を確保しつつ大型化を抑制することができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、絶縁性のハウジングと、一列に配列された複数の導体3と、複数の導体と一体に成型されている絶縁性の保持体5と、を有する導体ユニット6と、導体ユニットとハウジングとの間をシールするシール部材と、を備え、導体は、板状の本体30と、本体の両端にそれぞれ設けられた端子部32と、を有し、保持体は、ハウジングと嵌合する嵌合部50と、嵌合部から本体に沿って延出しており、本体を個別に囲んでいる複数の被覆部51と、隣接する二つの端子部を仕切る絶縁壁52と、を有し、絶縁壁は、主壁部52bを有し、主壁部は、隣接する二つの被覆部の隙間58の延長線上に延在し、かつ隣接する二つの端子部を仕切っている。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
第一装置の筐体の開口部と第二装置の筐体の開口部とが連通される連通部において前記第一装置の筐体に対して固定される絶縁性のハウジングと、
一列に配列された複数の導体と、複数の前記導体と一体に成型されている絶縁性の保持体と、を有する導体ユニットと、
前記導体ユニットと前記ハウジングとの間をシールするシール部材と、
を備え、
前記導体は、板状の本体と、前記本体の両端にそれぞれ設けられた端子部と、を有し、
前記保持体は、前記ハウジングと嵌合する嵌合部と、前記嵌合部から前記本体に沿って延出しており、前記本体を個別に囲んでいる複数の被覆部と、前記被覆部から延出し、隣接する二つの前記端子部を仕切る絶縁壁と、を有し、
前記絶縁壁は、主壁部を有し、前記主壁部は、隣接する二つの前記被覆部の隙間の延長線上に延在し、かつ隣接する二つの前記端子部を仕切っている
ことを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記絶縁壁は、隣接する二つの前記被覆部のうちの一方の前記被覆部から他方の前記被覆部に向けて張り出している基部を有し、
前記主壁部は、前記基部の先端から前記被覆部の延出方向に沿って延在している
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記基部は、前記被覆部の先端面につながっている
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記導体の前記端子部は、前記嵌合部から突出している第一端子部と、前記被覆部から突出している第二端子部と、を有し、
前記第二端子部の幅は、前記本体の幅よりも大きく、
前記主壁部は、前記導体の配列方向において、隣接する二つの前記第二端子部の中間に位置している
請求項1から3の何れか1項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 7,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の導体を有するコネクタがある。特許文献1には、電力回路を中継するためのバスバーを保持するメインハウジングと、信号回路を中継するための電線と、電線の端末に接続されたサブコネクタとを備えるコネクタ付き電線と、メインハウジングから連なり、電線を保持する電線保持部とを備える機器コネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018−116896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
出願人は、複数の導体に対して絶縁性の保持体を一体成型し、導体ユニットを構成することを検討している。ここで、隣接する導体間の絶縁距離を確保し、かつ部品点数を削減するためには、導体を覆う被覆部、および隣接する導体の端子部を仕切る絶縁壁を保持体に設けることが有効である。一方で、絶縁壁を設けた場合に、保持体の体格が大きくなり、コネクタの大型化につながる可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、隣接する導体間の絶縁距離を確保しつつ大型化を抑制することができるコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコネクタは、第一装置の筐体の開口部と第二装置の筐体の開口部とが連通される連通部において前記第一装置の筐体に対して固定される絶縁性のハウジングと、一列に配列された複数の導体と、複数の前記導体と一体に成型されている絶縁性の保持体と、を有する導体ユニットと、前記導体ユニットと前記ハウジングとの間をシールするシール部材と、を備え、前記導体は、板状の本体と、前記本体の両端にそれぞれ設けられた端子部と、を有し、前記保持体は、前記ハウジングと嵌合する嵌合部と、前記嵌合部から前記本体に沿って延出しており、前記本体を個別に囲んでいる複数の被覆部と、隣接する二つの前記端子部を仕切る絶縁壁と、を有し、前記絶縁壁は、主壁部を有し、前記主壁部は、隣接する二つの前記被覆部の隙間の延長線上に延在し、かつ隣接する二つの前記端子部を仕切っていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタにおいて、保持体の絶縁壁は、主壁部を有する。主壁部は、隣接する二つの被覆部の隙間の延長線上に延在し、隣接する二つの端子部を仕切っている。主壁部が隙間の延長線上に配置されることで、保持体およびコネクタの大型化が抑制される。よって、本発明に係るコネクタによれば、隣接する導体間の絶縁距離を確保しつつコネクタの大型化を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るコネクタ、第一装置、および第二装置の断面図である。
図2は、実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。
図3は、実施形態に係るハウジングの平面図である。
図4は、実施形態に係るハウジングの正面図である。
図5は、実施形態に係るハウジングの側面図である。
図6は、実施形態に係るハウジングの断面図である。
図7は、実施形態に係るハウジングの他の断面図である。
図8は、実施形態に係るシール部材の正面図である。
図9は、実施形態に係るシール部材の側面図である。
図10は、実施形態に係るシール部材の断面図である。
図11は、実施形態に係るシール部材の他の断面図である。
図12は、実施形態に係る導体ユニットの正面図である。
図13は、実施形態に係る導体ユニットの側面図である。
図14は、実施形態に係る導体ユニットの上面図である。
図15は、実施形態に係る導体ユニットの下面図である。
図16は、実施形態に係る導体ユニットの断面図である。
図17は、実施形態に係る導体ユニットの拡大図である。
図18は、導体ユニットに対するシール部材の装着を示す斜視図である。
図19は、ハウジングに対する導体ユニットの組み付けを説明する斜視図である。
図20は、繋ぎ部が切断された後のコネクタを示す正面図である。
図21は、繋ぎ部が切断された後のコネクタを示す断面図である。
図22は、繋ぎ部が切断された後のコネクタを示す拡大断面図である。
図23は、第一装置に取り付けられたコネクタを示す平面図である。
図24は、実施形態の第1変形例に係る導体ユニットを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
図1から図23を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、コネクタに関する。図1は、実施形態に係るコネクタ、第一装置、および第二装置の断面図、図2は、実施形態に係るコネクタの分解斜視図、図3は、実施形態に係るハウジングの平面図、図4は、実施形態に係るハウジングの正面図、図5は、実施形態に係るハウジングの側面図、図6は、実施形態に係るハウジングの断面図、図7は、実施形態に係るハウジングの他の断面図、図8は、実施形態に係るシール部材の正面図、図9は、実施形態に係るシール部材の側面図、図10は、実施形態に係るシール部材の断面図、図11は、実施形態に係るシール部材の他の断面図である。
【0010】
図12は、実施形態に係る導体ユニットの正面図、図13は、実施形態に係る導体ユニットの側面図、図14は、実施形態に係る導体ユニットの上面図、図15は、実施形態に係る導体ユニットの下面図、図16は、実施形態に係る導体ユニットの断面図、図17は、実施形態に係る導体ユニットの拡大図、図18は、導体ユニットに対するシール部材の装着を示す斜視図、図19は、ハウジングに対する導体ユニットの組み付けを説明する斜視図、図20は、繋ぎ部が切断された後のコネクタを示す正面図、図21は、繋ぎ部が切断された後のコネクタを示す断面図、図22は、繋ぎ部が切断された後のコネクタを示す拡大断面図、図23は、第一装置に取り付けられたコネクタを示す平面図である。
【0011】
図1には、図23のI−I断面が示されている。図6には、図3のVI−VI断面が示されている。図7には、図4のVII−VII断面が示されている。図10には、図9のX−X断面が示されている。図11には、図8のXI−XI断面が示されている。図16には、図12のXVI−XVI断面が示されている。図21には、図20のXXI−XXI断面が示されている。
【0012】
図1および図2に示すように、実施形態に係るコネクタ1は、ハウジング2と、導体ユニット6と、シール部材4と、を有する。コネクタ1は、第一装置100と、第二装置200と、を電気的に接続する。本実施形態において、第一装置100はモータであり、第二装置200はインバータである。第一装置100および第二装置200は、例えば、自動車等の車両に搭載される。第一装置100のモータ本体103と第二装置200のインバータ本体203とは、複数の導体3を介して電気的に接続される。
【0013】
第二装置200は、車両に搭載されたバッテリと、第一装置100との間に介在している。第二装置200は、直流電流と交流電流との間の変換機能、電圧の昇圧および降圧を行なう変圧機能を有する。バッテリから第一装置100に対する電力の供給は、第二装置200によって制御される。また、第一装置100において回生によって生成された電力は、第二装置200を介してバッテリに蓄電される。
【0014】
第一装置100は、筐体101およびモータ本体103を有する。モータ本体103は、第一装置100の主要な構成要素であり、ロータやステータを含む。モータ本体103は、筐体101の内部空間102に配置される。筐体101の内部空間102には、第一液体104が貯留されている。第一液体104は、モータ本体103に対する潤滑機能および冷却機能を有する液体であり、例えば、オイルである。筐体101における上側の壁部101aは、開口部101bを有する。開口部101bは、壁部101aを貫通しており、筐体101の内部空間102と筐体101の外部空間とを連通している。
【0015】
第二装置200は、筐体201およびインバータ本体203を有する。インバータ本体203は、第二装置200の主要な構成要素であり、スイッチング回路を含む。インバータ本体203は、筐体201の内部空間202に配置される。筐体201の内部空間202には、パイプ204が配管されている。インバータ本体203には、パイプ204を介して冷却用の第二液体205が供給される。第二液体205は、例えば、冷却水である。筐体201における下側の壁部201aは、開口部201bを有する。
【0016】
筐体101および筐体201は、開口部101bと開口部201bとを対向させながら互いに固定されている。筐体101の壁部101aと筐体201の壁部201aとの間には、ガスケット300が挟み込まれている。
【0017】
コネクタ1は、第一装置100の開口部101bと第二装置200の開口部201bとが連通される連通部10において第一装置100の筐体101に対して固定される。連通部10は、第一装置100の開口部101bと第二装置200の開口部201bとが対向している部分である。本実施形態では、第二装置200の開口部201bが第一装置100の開口部101bよりも大きい。従って、第一装置100の壁部101aが第二装置200の内部空間202に向けて露出している。
【0018】
図1および図2に示すように、本実施形態の導体ユニット6は、複数の導体3および絶縁性の保持体5を有する。例示の導体3は、バスバであり、銅やアルミニウム等の導電性を有する金属によって形成されている。導体3は、例えば、母材としての金属板から打ち抜かれて形成される。本実施形態の導体ユニット6が有する導体3の数は、四本である。ただし、導体3の数は、四本には限定されない。導体3は、本体30、第一端子部31、および第二端子部32を有する。本体30の形状は、矩形の板状である。
【0019】
第一端子部31は、本体30における長手方向の一端につながっている。第一端子部31は、第一装置100が有する端子に対して電気的に接続される。第一端子部31の形状は、例えば、円形である。第一端子部31の外径は、本体30の幅と等しい。第一端子部31は、締結部材が挿通される貫通孔31aを有する。第二端子部32は、本体30における長手方向の他端につながっている。第二端子部32は、第二装置200が有する端子に対して電気的に接続される。第二端子部32の形状は、例えば、円形である。第二端子部32は、締結部材が挿通される貫通孔32aを有する。第二端子部32の外径は、第一端子部31の外径よりも大きい。また、第二端子部32の外径は、本体30の幅よりも大きい。
【0020】
複数の導体3は、一列に配列されている。より詳しくは、導体3は、本体30の幅方向に沿って同一平面上に配列されている。本実施形態では、導体3の長手方向を「高さ方向Z」と称する。また、複数の導体3が配列される方向を「第一方向X」と称する。第一方向Xは、高さ方向Zと直交している。第一方向Xおよび高さ方向Zの何れとも直交する方向を「第二方向Y」と称する。第二方向Yは、導体3の板厚方向である。複数の導体3は、例えば、第一端子部31が直線上に並び、かつ第二端子部32が直線上に並ぶように配列される。
【0021】
保持体5は、複数の導体3と一体に成型されている。保持体5は、例えば、絶縁性の合成樹脂であり、インサート成型によって複数の導体3と一体化される。保持体5は、ハウジング2と嵌合する嵌合部50と、複数の被覆部51と、複数の絶縁壁52と、を有する。保持体5の詳細な構造については、後述する。
【0022】
図2に示すように、ハウジング2は、本体20および壁部21を有する。本体20および壁部21は、例えば、絶縁性の合成樹脂によって一体に成型される。ハウジング2の材料は、第一液体104に対する耐性を有する。ハウジング2の材料は、例えば、耐油性を有する合成樹脂である。本体20は、第一装置100の壁部101aに対して固定される部分である。本体20は、板状に形成された基部22と、基部22から高さ方向Zに向けて突出した突出部23とを有する。壁部21は、突出部23の先端から高さ方向Zに向けて突出している。
【0023】
図3に示すように、基部22の平面形状は、略矩形である。基部22の長手方向は、第一方向Xである。基部22の四隅には、貫通孔を有する固定部22cが設けられている。固定部22cは、例えば、ボルト9によって第一装置100の壁部101aに対して固定される(図23参照)。図5等に示すように、基部22は、第一面22aおよび第二面22bを有する。第二面22bは、突出部23が設けられている面である。第一面22aは、第二面22bとは反対側の面である。基部22は、第一面22aを第二装置200に向け、かつ第二面22bを壁部101aに対向させて固定される。第一面22aは、例えば、第一装置100および第二装置200が車両に搭載された状態で上方を向く。
【0024】
図4および図5に示すように、突出部23は、基部22の第二面22bから高さ方向Zに向けて突出している。突出部23の形状は、略直方体である。高さ方向Zと直交する断面における突出部23の断面形状は、略矩形である。突出部23の断面形状において、長手方向は第一方向Xである。
【0025】
図2および図3に示すように、本体20は、多段に形成された凹部24を有する。凹部24は、基部22の第一面22aに開口しており、壁部21に向けて高さ方向Zに沿って凹んでいる。凹部24は、第一凹部24A、第二凹部24B、および第三凹部24Cを有する。第一凹部24Aは、保持体5と嵌合し、保持体5を下方から支持する。第二凹部24Bおよび第三凹部24Cは、シール部材4と嵌合し、シール部材4を下方から支持する。
【0026】
図3に示すように、第一凹部24Aの平面形状は、略矩形である。第一凹部24Aの長手方向は、第一方向Xである。第一凹部24Aは、第二方向Yにおいて互いに対向する第一壁面24fおよび第二壁面24gを有する。第一壁面24fおよび第二壁面24gは、第一方向Xおよび高さ方向Zに沿った面である。
【0027】
第一凹部24Aは、第一溝部24dおよび第二溝部24eを有する。第一溝部24dおよび第二溝部24eは、保持体5がハウジング2に対して取り付けられる際の向きを規制し、誤組み付けを未然に抑制する。第一溝部24dおよび第二溝部24eは、高さ方向Zに沿って延在している。第一溝部24dは、第一壁面24fに設けられている。第二溝部24eは、第二壁面24gに設けられている。第一溝部24dと第二溝部24eとは第二方向Yにおいて互いに対向している。第一溝部24dの溝幅は、第二溝部24eの溝幅よりも小さい。
【0028】
第二凹部24Bは、第一凹部24Aの底面24hから壁部21側に向けて高さ方向Zに沿って凹んでいる。第二凹部24Bの平面形状は、略矩形である。第二凹部24Bの長手方向は、第一方向Xである。第三凹部24Cは、第二凹部24Bの底面24jから壁部21側に向けて高さ方向Zに沿って凹んでいる。本実施形態の凹部24は、複数の第三凹部24Cを有する。第三凹部24Cの個数は、導体3の本数に合わせて四つとされている。四つの第三凹部24Cは、第一方向Xに沿って一列に配列されている。四つの第三凹部24Cは、例えば、等間隔で配置される。第三凹部24Cの平面形状は、略矩形である。第三凹部24Cの長手方向は、第一方向Xである。
【0029】
図3に示すように、本体20は、複数の第一貫通孔25を有する。導体3は、第一貫通孔25に圧入され、第一貫通孔25によって保持される。第一貫通孔25の断面形状は、導体3の断面形状に対応した形状であり、例えば、矩形である。第一貫通孔25の断面形状における長手方向は、第一方向Xである。本体20が有する第一貫通孔25の数は、挿入される導体3の本数に合わせて四つである。第一貫通孔25は、第一方向Xに沿って等間隔で配置されている。
【0030】
図6等に示すように、第一貫通孔25は、高さ方向Zに沿って本体20を貫通している。第一貫通孔25の一端は、第三凹部24Cの底面24kに開口している。第一貫通孔25の他端は、突出部23の先端面23aに開口している。一つの第三凹部24Cに対して一つの第一貫通孔25が配置されている。なお、凹部24と第一貫通孔25とを合わせて連続した貫通孔として捉えることも可能である。この場合の貫通孔は、基部22の第一面22aから突出部23の先端面23aまで段階的に断面積が小さくなる多段の貫通孔として理解される。
(【0031】以降は省略されています)

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