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公開番号2021026833
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210222
出願番号2019141880
出願日20190801
発明の名称一体型薄型プラグ
出願人個人
代理人
主分類H01R 13/46 20060101AFI20210125BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コンセントからプラグが抜けたり浮いたりする問題、プラグやプラグコードが壁面から出っ張ってしまう問題、壁面コンセントの周囲に抜き差しの動作を行うためのスペースを必要とする問題を解決する為の出願済み一体型プラグを更に薄く、更に製造を容易にする。
【解決手段】複数個の同極性の差込ピンが長方形の金属板平面に直角に且つ壁面等のコンセントの差込口に相対する位置を保っている構造体2個を一体的に形成し更に金属板の一端には電線を接続する電線接続部が形成されており、電線接続部にテーブルタップ等の電線が接続された状態で差込ピンを除く全体を絶縁性部材で固定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の構造体は、複数個の同極性の差込ピンが1枚の金属板からコンセントの同極性の複数個の差込口に対応する位置に金属板平面と直角に一体形成され更に該金属板の一端には電線を接続する電線接続部が形成されたものであり、第2の構造体は、第1の構造体と同じ構造からなるが第1の構造体の差込ピンとは異極性であり且つ第1の構造体と電気的に接触しない構造であって、両構造体のそれぞれの電線接続部に少なくとも1組の差込口を有する移動式コンセントからの電線が接続され、差込ピンを除く全体が絶縁性部材で固定されていることを特徴とする一体型薄型プラグ。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
請求項1に記載の一体型薄型プラグにおいて、更に第1の構造体の端部に電線接続部を1個追加し、また第2の構造体の金属板の一部から第1の構造体を迂回して金属板を延長しその端部に電線接続部を設け、2個の移動式コンセントの樹脂被覆電線が立体交差することなく電線接続部に接続されたことを特徴とする一体型薄型プラグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一体型の薄型で扁平なプラグに関するものである。
続きを表示(約 6,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建造物の面(例えば壁面)に設けられた複数口の差込口を有するコンセントの一つの差込口には一つのプラグが挿入され、他の差込口には独立した別のプラグが挿入されていた。従来型のプラグに上下左右あるいは斜め方向の力がかかった場合、プラグがズレたりぐらついたりして比較的容易に抜けたり、浮いたりしてしまう問題があった。抜き差しの摩擦抵抗が小さいプラグであれば、コードの自重だけでも浮いてしまうケースもみられる。プラグが途中まで浮くと、露出した差込ピンをペットがなめたり幼児が触ったりして感電する恐れや、露出した差込ピンに埃が積もって発火(いわゆるトラッキング)する恐れがあり大変危険である。最近のプラグは、これらの感電やトラッキングの問題を防止する対策として差込ピンの根元が4mm程度絶縁性樹脂で被覆されているが、グラつきや浮きが大きい場合にはやはり危険性が残る。
【0003】
壁面コンセントにプラグを挿入すると、プラグやプラグコードが壁面よりもかなり出っ張ってしまう。その為、多くのスペースを必要とする、景観を悪くする、掃除の際に邪魔になる、近くを通る人が足を引っ掛ける恐れがある、などの問題もある。複数のプラグが挿入されると、これらの問題は更に悪化してしまう。
【0004】
この出っ張るという問題を解決するため、プラグが折れ曲がるように回動して壁面からあまり突き出さないもの(スイングプラグ、回転プラグとも呼ばれる)が使われている。さらにスイングタイプではないが、90度曲がったプラグ(直角プラグと呼ぶことにする)も市販されている。しかし、このようなタイプのプラグでも上下に同時に差し込まれた場合、上のプラグが下のプラグにかぶさることで、上のプラグが浮き易くなったり、上のプラグコードが壁面から出っ張ったりする、などの問題がある。上のプラグを上方に回動させればプラグの出っ張りは小さくなるが、コードが上から下がってコードが出っ張る問題がある。スイングプラグと直角プラグ以外のプラグをストレートプラグと呼ぶことにする。
【0005】
壁面コンセントにおいてプラグの抜き差しを頻繁に行う場合には、その周囲に更に多くのスペースを空けておく必要性が有る。特に部屋の隅にコンセントがあると、ものを置けないデッドスペースを生み、家具などの配置を制約する大きな要因となってしまう。コンセントを抜き差しし易い場所まで引っ張ってくる手段として、一口コンセントやテーブルタップの付いた延長コードが使用されるが、スイングタイプを含む従来のプラグでは結局上述のように出っ張るし、プラグが浮いていないかを直接目で見て確認する必要があり、家具を配置する際の障害になってしまう。
【0006】
以上のような背景に鑑み、本発明者は既にこれらの解決手段となる一体化プラグの出願(特願2019−95092)を行なった。その発明は、例えば2対の差込ピンを絶縁性部材でコンセントの差込口に対応する位置で一体化し、それぞれの差込ピン対に別々にテーブルタップ等の電線を配線するものである。
【0007】
上記出願の発明によれば、非常に薄型の一体型プラグを得ることが可能であるが、内部でそれぞれの差込ピンに電線を引き回して配線を行い接続するので、プラグ全体の薄さに限界があった。
【0008】
本発明者は上記出願の発明を改良し、それぞれの差込ピンに電線を配線する必要がなく、更にプラグ全体の厚さをより小さくすることが可能で、しかも製造工程がより簡易な一体型プラグを考案した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、上記の本発明者が既に出願した一体化プラグを改良し、更に薄く、製造工程が更に簡易な一体型で薄型扁平プラグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では課題を解決する為に、差込ピンと一体となった第1と第2の二つの金属の構造体を以下のように形成し、両構造体のそれぞれの電線接続部にテーブルタップ等の電線が接続された状態で差込ピンを除く全体を絶縁性部材により固定することにより、プラグを形成した。第1の構造体は、複数個の同極性の差込ピンが1枚の金属板から、コンセントの同極性の複数個の差込口に対応する位置に該金属板平面と直角に一体形成され、更に該金属板の一端には電線を接続する電線接続部が形成されたものであり、第2の構造体は、第1の構造体と同じ構造からなるが第1の構造体の差込ピンとは異極性であり且つ第1の構造体と電気的に接触しない構造である。
【0011】
本発明において両構造体が同じ構造であるという意味は、両構造体の形状が必ずしも面対称である必要はなく、金属板の形状が一致しなくてもよい。両構造体が一枚の金属板から一体成形された複数個の差込ピンを有することと端部に電線接続部を有することである。重要なことは両構造体が接触せず、製造が容易な形状になっていることである。対称になっている方が設計、製造が容易である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のプラグは、本発明者による先行発明における課題をすべて解決すると同時に、該先行発明と比較して更に薄型化が可能であり、また製造工程が更に簡易である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
実施例1の一体型薄型プラグの側面図である。
実施例1の一体型薄型プラグ内部構造の平面図である。
実施例1の一体型薄型の第1の構造体の斜視図である。
実施例1の電線接続部27の具体例の斜視図である。
実施例2の一体型薄型プラグの内部構造の平面図である。
実施例3の一体型薄型プラグの内部構造の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
図1は、本発明の一例を示す一体型薄型プラグの側面図である。図2は、その内部構造の平面図である。図1で1は本発明プラグの全体、2はプラグ本体、6と7は差込ピン、5はコードである。コード5の先にはテーブルタップ、一口コンセント等の移動式コンセントが接続されている。
【0015】
図2において20はプラグ本体の外周であり、コンセントの外周とほぼ一致している。3と4及び6と7はそれぞれ第1及び第2の構造体の差込ピンである。21は第1の構造体、22は第2の構造体を示す。29はコンセントのそれぞれの差込口の中心を含み差込ピンに平行な中間面である。即ち差込ピン3と6の中心と、差込ピン4と7の中心とを結ぶ直線を含み差込ピンに平行な面である。図2では第1の構造体と第2の構造体は中間面29に関して対称の関係にあるが、この条件は必須ではなく両構造体が電気的に接触しないことが必要である。そのためには中間面29に関して必ずしも対称である必要はなく、設計、製造が容易な構造にすることができる。23と24は裸電線束(銅細線の80本前後を束にしたもの。本発明においては単に電線と称することもある。)、25と26は裸電線束を樹脂被覆した部分、5は樹脂被覆電線25と26を樹脂被覆したコードである。27は第1の構造体の金属板の一端に形成された金属板と電線束23の接続部、28は第2の構造体の金属板の一端に形成された金属板と電線束24の接続部である。図2では二口コンセントに本発明の一体型薄型プラグが使用され、プラグには1本のコードしか接続されていないので、通常の使用法と比較して効率が悪いと思われるが、同極性の差込ピン同士が金属板で一体化されているためプラグが薄型化されていること及びプラグのぐらつきが一層防止されている利点がある。
【0016】
図2の内部構造の状態で差込ピンを除く全体を絶縁性部材で固定する方法として、外周20の範囲内で全体を絶縁性樹脂モールド成形するのが好適である。これにより図1の外形を得ることができる。モールド成形の代わりに絶縁性ケースに挿入して内部の部材を接着剤で固定するか、或いは絶縁性板でサンドイッチして内部の部材を接着剤で固定してもよい。
【0017】
図2ではコード5が1本であるが、電線接続部27及び28に別のコードからの電線を接続してコードを2本にすることもできる。その場合、樹脂被覆電線を立体交差させる必要がある。樹脂被覆電線の通常の太さは、直径が約3.5mm(銅電線束の直径が約2mm、樹脂被覆の厚さが約0.75mm)である。従って、立体交差部分の厚さは7mmと大きくなってしまい、プラグ本体の厚さは更に大きくなってしまう。従って、この場合は後述の実施例2或いは実施例3に詳述したように、金属板を延長した構造にするのが望ましい。
【0018】
図3は、図2の第1の構造体の斜視図である。31は長方形の金属板、32は金属板の端部である。差込ピン3および4は例えば1枚の金属板を切断、折り曲げ加工して作られる。接続部27(点線で囲まれた部分)も同時に切断、加工される。差込ピンの厚さは通常1.35〜1.4mmである。従って、切断加工されるもとの金属板もそれと同じ厚さで、差込ピンと同じ性質の金属板(通常は黄銅系合金)が用いられる。
【0019】
図4は、図3の接続部27の拡大斜視図である。41及び42は切り込みを入れた後に上に折り曲げられた切片、43及び44は41及び42に隣接して形成された下に折り曲げられた切片である。45及び46は切片43及び44に隣接して形成された上に折り曲げられた切片である。切片を形成するために切り込みを入れるには、例えば上の切片を形成する場合、まず2mmの切片の幅の切り込みと切片を二等分する切り込みを入れる(例えばレーザー切断)。他の切片についても同様に切り込みを入れる。ついで金型に挿入して切片を上方及び下方に湾曲加工すると図4の形状が得られる。上下それぞれの切片間には間隙47、48及び49が形成されている。それぞれの切片をほぼ二等分する切り込みを入れておかないと、金型加工の際に切片に大きな歪が生じて脆くなり、加圧かしめの際に折れてしまう恐れがある。切片は例えば上向きに二組、下向きに一組形成し、しかも上向きの切片を長方形金属板31の端部32に設けると、電線束を挿入しやすいので好都合である。電線束を挿入した後、上下から切片を加圧してかしめることにより強固に電線を接続できる。接続を一層確実にするため更にハンダを溶融供給してもよい。図4では切片が湾曲して形成されているが、直線状に折り曲げてもよい。
【0020】
図2では電線接続部が一枚の金属板から一体成形されているが、切片を設ける場所が狭い場合或いは切片の幅が小さい場合は、一枚の金属板から例えば切断加工により形成すると切片に大きな歪がかかり、切片が脆くなって電線を挿入して圧着する際に切片が折れる恐れがある。その場合、一枚の金属板から成形する代わりに別に用意した圧着端子を金属板の端部に溶接してもよい。
【実施例】
【0021】
実施例1の段落番号0017で説明したように、一体型薄型プラグに二本のコードを接続すると、樹脂被覆電線を立体交差させるためにプラグの厚さが大きくなる問題があった。
そこで、図2の構造を改良したのが図5の構造である。図5では第1の構造体21の端部に横に延長する部分51を設け、その部分に電線接続部52を設けることにより、2個の電線接続部を形成した。更に第2の構造体22として、第1の構造体21と交差しないように迂回して伸びる延長部53を設け、その端部に電線接続部54を設けた。このような構造とすることにより、樹脂被覆電線の立体交差が回避された。
【実施例】
【0022】
実施例2では、第2の構造体が第1の構造体と交差しないように迂回しているため、金属板の使用量が多く必要である。そこで、実施例3では図6に示すように金属板を一部で立体交差させて迂回させることにした。第1の構造体は図5のものと同じである。第2の構造体は図2の第2の構造体の途中(例えば中央部)から第1の構造体をまたいで延び、即ち第1の構造体を立体的に迂回して延び、直角に右方に折れその先端部に電線接続部が形成されている。第2の構造体の延長部には、直線61及び62を堺にしてその内側を約0.75〜1mm持ち上げる(段差を形成する)加工が行われる。その結果、第1の構造体と第2の構造体の間に約0.75〜1mmの間隙ができるので、その部分に段差と同じ厚さの絶縁性シート60が挿入される。絶縁性シート60のサイズは両構造体の交差部より少し大きめにされる。このような構造とすることにより、金属板の使用量を低減することが可能である。立体交差させることにより交差部の厚さは0.75〜1mm大きくなるが、樹脂被覆電線を立体交差させる場合に比して無視できる程度の増加である。
【0023】
本発明一体型薄型プラグの実施例では、壁面コンセントと対面する面が、壁面コンセントとほぼ同じ大きさになっているが、プラグの幅を少し小さくして取り外しの際に手でつかみやすいようにしてもよい。また必要に応じてアースピンを設けてもよい。また壁面のコンセントと対面する面は平面ではなく、一般的なコンセントの表面形状に合わせて成形し、壁面コンセントとの間に隙間が生じないようにしてもよい。
【0024】
本発明の一体型薄型プラグは、厚さが小さいので指をかけてコンセントから外しにくいことがある。そこで、指をかけて手前に引くための窪みをプラグの周囲に少なくとも1個設けてもよい。
【0025】
以上に室内の壁面に設けられたコンセントに使用する一体化プラグについて説明したが、室内に限らず屋外にも適用できる。また壁面に限らず建造物の柱や床等の面に設けられたコンセントにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明の一体化プラグには複数の一口コンセントまたはテーブルタップを接続することができるので、壁面コンセントにプラグをひんぱんに抜き差しする必要がない。本発明の一体化プラグは壁面コンセントから頻繁に抜き差しすることも可能である。狭い住宅や、近くを頻繁に人が通過する場所、タンスや戸棚の後ろや近くに位置する壁面コンセントに差して使用するのに好適である。
【符号の説明】
【0027】
1 一体型薄型プラグ
2 プラグ本体
3、4、6、7 差込ピン
5 コード
20 プラグ本体の周囲
21 第1の構造体
22 第2の構造体
23、24 裸電線束
25、26 樹脂被覆電線
27、28、52、54 電線接続部
29 コンセントの複数個の差込口の中心を含み差込ピンに平行な中間面
60 絶縁シート
61、62 段差部

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