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公開番号2021017774
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210215
出願番号2019135084
出願日20190723
発明の名称床材
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E04F 15/04 20060101AFI20210118BHJP(建築物)
要約【課題】反りや伸縮を抑制しつつも、総厚が小さい床材を提供することにある。
【解決手段】床材10は、基材1と、基材1の一方の面に設けられ、寸法安定化樹脂を含浸した木材からなり、厚みが0.2mm以上0.8mm以下である表面化粧単板2とを備える。床材10は、さらに、基材1と表面化粧単板2との間に設けられ、厚みが0.1mm以上0.5mm以下であり、透湿度が500g/m2・24h以上である紙材3を備える。そして、床材10は、総厚が1.0mm以上3.0mm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
前記基材の一方の面に設けられ、寸法安定化樹脂を含浸した木材からなり、厚みが0.2mm以上0.8mm以下である表面化粧単板と、
前記基材と前記表面化粧単板との間に設けられ、厚みが0.1mm以上0.5mm以下であり、透湿度が500g/m

・24h以上である紙材と、
を備え、
総厚が1.0mm以上3.0mm以下である、床材。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記寸法安定化樹脂は、グリコール系樹脂及びグリオキザール樹脂の少なくとも一方である、請求項1に記載の床材。
【請求項3】
前記表面化粧単板と前記紙材との間及び前記紙材と前記基材との間には、接着剤が設けられている、請求項1又は2に記載の床材。
【請求項4】
前記基材は、樹脂に木粉及び無機材料からなるフィラーを配合した複合材であり、
前記紙材は、クラフト紙である、請求項1から3のいずれか一項に記載の床材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床材に関する。
続きを表示(約 6,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、木質繊維板などの基材の表面に、突板が貼り付けられた床材が知られている。基材表面に突板を設けることにより、耐傷性や耐汚染性などの表面性能を確保したり、意匠性を高めることができる。ただ、このような床材は湿度変化により反りや伸縮が発生しやすいため、床材同士の隙間が大きく変化したり、反りにより表面が平滑でなくなる可能性がある。
【0003】
そのため、特許文献1では、反りや伸縮を抑制する床材を開示している。具体的には、特許文献1の床材は、突板で形成された第1の層と、第1の層の裏面に接合された高硬度樹脂を含浸若しくは塗布した含浸紙で形成された第2の層とを備えている。当該床材は、さらに、第2の層の裏面に接合された軟質シートで形成された第3の層と、第3の層の裏面に接合された樹脂含浸紙で形成された第4の層とを備えている。このような構成により、突板の温湿度変化に伴う伸縮を第2の層が規制し、軟質シートの熱に伴う伸縮を第4の層が規制し、さらに、軟質シートにより施工面の凹凸に対応することができるため、反りや伸縮を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6332641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の床材は、反りや伸縮を複数の層で抑制しているため、床材の総厚が大きくなる。そのため、このような床材を用いた場合、室内に段差が生じてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、反りや伸縮を抑制しつつも、総厚が小さい床材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の態様に係る床材は、基材と、基材の一方の面に設けられ、寸法安定化樹脂を含浸した木材からなり、厚みが0.2mm以上0.8mm以下である表面化粧単板と、基材と表面化粧単板との間に設けられ、厚みが0.1mm以上0.5mm以下であり、透湿度が500g/m

・24h以上である紙材と、を備える。そして、当該床材は、総厚が1.0mm以上3.0mm以下である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、反りや伸縮を抑制しつつも、総厚が小さい床材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る床材の一例を概略的に示す斜視図である。
図1のII−II線に沿った断面図である。
本実施形態に係る床材の他の例を概略的に示す断面図である。
実施例における床暖房試験を説明するための斜視図である。
実施例における床材端部の納まり評価を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態に係る床材について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0011】
リフォーム用の上貼り床材など、建築上の納まりを考慮する必要がある床材の改修現場では、床材の薄型化が求められている。また、バリアフリー基準を適用する住宅では、敷居との段差がなく施工できる薄型床材として、一般的に塩化ビニル製タイルが使用されている。
【0012】
近年、インテリア性向上のために、表面化粧材として表面化粧単板(突板)を備えた床材を使用する場面が増えている。ただ、木材からなる表面化粧単板は、湿度により収縮及び膨潤する特性がある。また、表面化粧単板における木材の繊維に直交する方向(床材の幅方向)は、湿度により、木材の繊維方向と比べて10〜20倍も寸法変化する。そのため、繊維に直交する方向の収縮及び膨潤により、床材が幅方向に凹反り又は凸反りしてしまう。また、床材が薄いほど、幅反りの制御が難しくなる。さらに、既設の床暖房の表面に、表面化粧単板を備えた床材を施工する場合、幅反りを制御する条件はさらに厳しくなる。
【0013】
このような床材の幅反りを制御する方法としては、特許文献1のように、表面化粧単板の裏面に樹脂含浸紙や中密度繊維板を複合し、表面化粧単板の収縮及び膨潤を防ぐ手段がとられている。しかしながら、特許文献1の方法は、表面化粧単板の収縮及び膨潤を抑制する機能を別の層で確保しているため、総厚が厚くなり、室内に段差が生じ易くなる。
【0014】
本実施形態の床材10は、反りや伸縮を抑制しつつも総厚を薄くするために、図1に示すように、基材1と、基材1の一方の面(上面1a)に設けられ、寸法安定化樹脂を含浸した木材からなる表面化粧単板2とを備えている。そして、基材1と表面化粧単板2との間には、紙材3が介在している。
【0015】
図1及び図2に示すように、基材1の上面1a全体は、表面化粧単板2により覆われており、さらに基材1と表面化粧単板2との間の全体には、紙材3が介在している。そして、基材1と紙材3は互いに隣接するように積層されており、紙材3と表面化粧単板2も互いに隣接するように積層されている。
【0016】
基材1は、表面平滑性の良好な材料から形成されたものを用いることができる。基材1としては、例えば、樹脂製の板材を用いることができる。樹脂製の基材としては、例えば、軟質塩化ビニル基材及び硬質塩化ビニル基材を挙げることができる。また、基材1は、樹脂に木粉を所定の割合で含有させた木粉・プラスチック複合材を用いてもよい。また、基材1は、樹脂に木粉及び無機材料からなるフィラーを配合した複合材であってもよい。具体的には、基材1は、特許第3960143号公報に記載されている、熱可塑性樹脂と木粉と鱗片状の無機フィラーとを含有する木粉樹脂組成物を成型してなる板材であってもよい。
【0017】
基材1は、表面平滑性の良好な木質系材料から形成されたものを用いることもできる。このような木質系材料としては、例えば、MDF(中密度繊維板)やHDF(高密度繊維板)等の木質繊維板、及びパーティクルボードやOSB(配向性ストランドボード)等の木質ボード等が挙げられる。また、基材1は合板であってよく、ラワン、ユーカリ、ファルカタ、カメレレ、キリ、ラバーウッド、ポプラ、スギ、カラマツ、ヒノキ等の合板を好適に用いることができる。
【0018】
基材1の厚みは特に限定されず、例えば0.5mm以上とすることが好ましく、1.0mm以上とすることがより好ましく、1.5mm以上とすることがさらに好ましい。
【0019】
基材1は、表面化粧単板2における木材の繊維に直交する方向(幅方向)の引張弾性率が0.1GPa以上4.0GPa以下であることが好ましい。また、基材1は、表面化粧単板2における木材の繊維に直交する方向(幅方向)の線熱膨張係数が5×10
−5
/℃以下であることが好ましい。基材1の引張弾性率及び線熱膨張係数の少なくとも一方がこのような範囲内であることにより、幅方向の伸縮が抑制されるため、反り及び目隙をより軽減させることが可能となる。
【0020】
表面化粧単板2は、木材を薄く切削してなるものであり、装飾用の表面化粧材として用いている。そして、表面化粧単板2を構成する木材は特に限定されず、メープル、バーチ、オーク、ウォールナット、チェリー、アッシュ及びアカシアからなる群より選ばれる少なくとも一つを用いることができる。これらの木材は高級感があり意匠性が高いことから、これらの木材を用いた表面化粧単板2は、床材10の表面化粧材として好適に用いることができる。
【0021】
表面化粧単板2の厚みは、0.2mm以上0.8mm以下であることが好ましい。表面化粧単板2の厚みが0.2mm以上であることにより、基材1及び紙材3と複合したときに、表面化粧単板2から基材1及び紙材3が透けて見えることが抑制されるため、床材10の仕上がり外観を良好にすることが可能となる。また、表面化粧単板2の厚みが0.8mm以下であることにより、基材1及び紙材3と複合したときに、床材10の総厚が3.0mm以下となるため、薄型の床材を得ることが可能となる。また、表面化粧単板2の厚みが0.8mm以下であることにより、表面化粧単板2の収縮力が低下するため、施工時における床材10の幅反りをより抑制することが可能となる。
【0022】
ここで、木材は、水分の吸脱着に伴い膨潤及び収縮を繰り返すことから、水分量の変化により割れや反り、変形が発生してしまう。そのため、表面化粧単板2では、割れや反り、変形を抑制するために、寸法安定化処理を施している。
【0023】
ここで、木材の寸法安定化処理は、代表的には次の三種類の方法が挙げられる。
(1)木材細胞壁に寸法安定化樹脂を含浸させる方法
木材の寸法変化は、構成成分であるセルロースの水酸基の間に水分子が入ることで膨張し、乾燥することで水分子が排出されて収縮することで発生する。そのため、寸法安定化樹脂としては、水分子の代わりに木材の細胞壁中の微小空隙に入り込んで充填され、乾燥時においても蒸発することなく当該微小空隙に留まることができる樹脂を使用する。このような寸法安定化樹脂を使用することにより、寸法安定化樹脂によって細胞壁を膨潤状態に維持できることから、いわゆる「かさ効果」によって、単板の収縮を抑制することができる。
(2)木材の細胞内腔を樹脂で充填する方法
木材の細胞内腔を樹脂で充填することで、寸法変化の原因である水分が細胞壁に入ることを妨げ、寸法安定性を発現させる。含浸時はモノマーの状態で細胞内腔に含浸させ、その後、熱などで硬化及び高分子化することで、木材内に樹脂を固定する。この方法では、木材の微細凹凸を樹脂で充填するため、木材の質感が失われやすい特徴がある。
(3)熱処理
木材を熱処理することで、水分の吸着点である水酸基を破壊し、水分の吸着自体を抑制する方法である。加熱水蒸気処理が代表的な方法である。
そして、本実施形態では、(1)に分類される寸法安定化処理を適用している。
【0024】
寸法安定化処理に使用する寸法安定化樹脂は、グリコール系樹脂及びグリオキザール樹脂の少なくとも一方であることが好ましい。グリコール系樹脂及びグリオキザール樹脂は、表面化粧単板2を構成する木材の細胞壁中の微小空隙に入り込んで充填されやすい。また、これらの樹脂は、乾燥時でも揮発性が低いことから、木材の微小空隙に留まってかさ効果を発揮しやすい。
【0025】
グリコール系樹脂は、ポリアルキレングリコール及びポリアルキレングリコール誘導体の少なくとも一方であることが好ましい。ポリアルキレングリコールとしては、重量平均分子量が200以上20000以下のものを使用することができる。ポリアルキレングリコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコールを単独又は複数種用いることができる。あるいは、ポリアルキレングリコールとしては、エチレングリコールとプロピレングリコールとを共重合させたものなど、アルキレン基が異なるアルキレングリコール同士を共重合させたものであってもよい。
【0026】
ポリアルキレングリコール誘導体としては、例えば、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートを使用することができる。ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートとしては、ポリエチレングリコールモノメタクリレート(PEGMA)を挙げることができる。
【0027】
グリオキザール樹脂は、尿素、ホルムアルデヒド及びグリオキザールからなる環状尿素樹脂である。グリオキザール樹脂が木材の細胞壁中の微小空隙に入り込んで充填された際には、自己重縮合反応によって不溶化すると共に、木材のセルロースなどの水酸基とエーテル結合することにより不溶化する。
【0028】
寸法安定化樹脂は、グリコール系樹脂とグリオキザール樹脂との混合物であることが好ましい。グリコール系樹脂は、木材の細胞壁中の微小空隙に入り込んで充填され、当該微小空隙に留まることができる。これにより、木材の細胞壁を膨潤状態に維持できることから、かさ効果によって木材の収縮を抑制し、割れや反り、変形を防ぐことができる。ただ、含浸させたグリコール系樹脂は、木材を乾燥させた後も依然として水に易溶性であることから、木材が吸水又は吸湿することにより、グリコール系樹脂が木材の表面に溶出する可能性がある。また、グリオキザール樹脂は、グリコール系樹脂と比べて木材から溶出し難い反面、グリコール系樹脂よりもかさ効果が小さい。
【0029】
しかしながら、寸法安定化樹脂として、グリコール系樹脂とグリオキザール樹脂との混合物を用いることにより、グリコール系樹脂とグリオキザール樹脂とが脱水縮合し、細胞壁の内部で水に不溶化する。さらに、グリコール系樹脂とグリオキザール樹脂との混合物は、木材のセルロースなどの水酸基とエーテル結合を形成することにより不溶化する。そのため、グリコール系樹脂とグリオキザール樹脂との混合物は、木材に対する寸法安定性及び耐溶出性に優れていることから、寸法安定化樹脂として好適に用いることができる。なお、寸法安定化樹脂としてグリコール系樹脂及びグリオキザール樹脂の混合物を用いる場合、これらの重合を促進する触媒も使用することが好ましい。これらの重合を促進する触媒としては、塩化マグネシウム、硝酸亜鉛及び有機アミン塩からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いることが好ましい。
【0030】
寸法安定化樹脂は、グリコール系樹脂及びグリオキザール樹脂に限定されず、木材に対してかさ効果を付与できる樹脂を用いることができる。そのため、寸法安定化樹脂は、グリコール系樹脂、グリオキザール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂及びフェノール樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いることができる。
(【0031】以降は省略されています)

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