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公開番号2021011177
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210204
出願番号2019126011
出願日20190705
発明の名称履帯
出願人日立建機株式会社
代理人特許業務法人広和特許事務所
主分類B62D 55/20 20060101AFI20210108BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】簡単な作業で滑止めを有効または無効にすることで、滑止めに関する仕様変更時の作業性を向上する。
【解決手段】各トラックリンク12に取付けられた多数のシュー14は、各トラックリンク12の連結方向と直交する幅方向に長尺な板体として形成されたシュー本体15と、シュー本体15に設けられた泥排出用の泥抜き孔17とを含んで構成されている。この上で、各シュー14のシュー本体15には、泥抜き孔17を用いて滑止め用のスパイク部材19が着脱可能に取付けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
無端状に連結された多数のトラックリンクと、前記トラックリンクに取付けられた多数のシューとからなり、
前記シューは、前記各トラックリンクの連結方向と直交する幅方向に長尺な板体として形成されたシュー本体と、前記トラックリンクに対応して前記シュー本体に設けられ前記トラックリンクに前記シュー本体を取付けるボルトが挿通されるボルト挿通孔と、前記ボルト挿通孔を避けて前記シュー本体に設けられた泥排出用の泥抜き孔とを含んで構成された履帯において、
前記シューの前記シュー本体には、前記泥抜き孔を用いて滑止め用のスパイク部材が着脱可能に取付けられていることを特徴とする履帯。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記スパイク部材は、前記シュー本体の接地側となる外面側に設けられたスパイク本体と、前記接地側と反対となる前記シュー本体の内面側に設けられ前記泥抜き孔に通した雄ねじ部を前記スパイク本体に締着して当該スパイク本体を固定する締着部材とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の履帯。
【請求項3】
前記スパイク本体には、前記シュー本体の外面から離間する方向に突出して複数のスパイク歯が設けられ、前記各スパイク歯は、互いに異なる方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載の履帯。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の装軌式車両に用いて好適な履帯に関する。
続きを表示(約 5,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、油圧ショベル等の装軌式車両に用いられる履帯は、下部走行体のサイドフレームに設けられた遊動輪と駆動輪とに亘って巻回され、これら遊動輪と駆動輪との間で無限軌道を形成する。そして、駆動輪を油圧モータ等によって回転駆動することにより、履帯が遊動輪と駆動輪との間で周回動作し、装軌式車両は安定して走行することができる。
【0003】
履帯は、通常、無端状に連結された多数のトラックリンクと、トラックリンクに取付けられた多数のシューとから構成されている。シューは、各トラックリンクの連結方向と直交する幅方向に長尺な板体として形成されたシュー本体と、トラックリンクに対応してシュー本体に設けられトラックリンクにシュー本体を取付けるボルトが挿通されるボルト挿通孔とを含んで構成されている。
【0004】
ここで、装軌式車両は、不整地を走行するのに適している。しかし、凍土や軟弱地では、装軌式車両でも横滑り(スリップ)を生じることがある。そこで、履帯には、凍土や軟弱地でも横滑りしないように、各シューに滑止め用の突起(ピン)を取付けたものがある(特許文献1)。この特許文献1では、トラックリンクにシューを取付けるためのボルトとして、滑止め用の突起(スパイク部材)が設けられたものを使用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開昭63−82号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように特許文献1では、滑止め用の突起を、トラックリンクにシューを取付けるためのボルトに設けている。従って、滑止めを施す場合および通常状態に戻す場合には、それぞれのトラックリンクにシューを取付けている多くのボルトを着脱して交換しなくてはならない。これにより、滑止め用の突起の着脱作業に多くの時間と労力を要してしまうという問題がある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、簡単な作業で滑止めを有効または無効にすることができ、滑止めに関する仕様変更時の作業性を向上できるようにした履帯を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、無端状に連結された多数のトラックリンクと、前記トラックリンクに取付けられた多数のシューとからなり、前記シューは、前記各トラックリンクの連結方向と直交する幅方向に長尺な板体として形成されたシュー本体と、前記トラックリンクに対応して前記シュー本体に設けられ前記トラックリンクに前記シュー本体を取付けるボルトが挿通されるボルト挿通孔と、前記ボルト挿通孔を避けて前記シュー本体に設けられた泥排出用の泥抜き孔とを含んで構成された履帯において、前記シューの前記シュー本体には、前記泥抜き孔を用いて滑止め用のスパイク部材が着脱可能に取付けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡単な作業で滑止めを有効または無効にすることができ、滑止めに関する仕様変更時の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態による履帯を備えた油圧ショベルを示す正面図である。
履帯の一部を外側(グローサ部側)から見た平面図である。
図2の履帯の一部を外側から見た斜視図である。
図2の履帯の一部を内側(トラックリンク側)から見た斜視図である。
シューを単体で示す斜視図である。
シューとスパイク部材とを図2中の矢示VI−VI方向から見た断面図である。
図6のシューとスパイク部材とを分解して示す断面図である。
シューとスパイク部材が分解された状態を締着部材側から見た斜視図である。
スパイク本体をスパイク歯側から見た斜視図である。
スパイク本体を雌ねじ部側から見た斜視図である。
締着部材を示す正面図である。
締着部材を鍔部側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態による履帯を建設機械の代表例である油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図12に従って詳細に説明する。
【0012】
図1において、油圧ショベル1は、自走が可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回が可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前側には、土砂の掘削作業等を行う作業装置4が俯仰の動作が可能に設けられている。
【0013】
ここで、下部走行体2は、前,後方向に伸長する左サイドフレーム5A、右サイドフレーム(図示せず)を備えたトラックフレーム5と、各サイドフレーム5Aの長さ方向の一端側に設けられた遊動輪6と、サイドフレーム5Aの長さ方向の他端側に設けられた駆動輪7と、遊動輪6と駆動輪7とに亘って巻回された後述の履帯11とを含んで構成されている。
【0014】
また、トラックフレーム5の左,右のサイドフレーム5Aには、履帯11をサイドフレーム5Aの上側で案内する上ローラ8と、履帯11をサイドフレーム5Aの下側で案内する複数の下ローラ9とがそれぞれ設けられている。
【0015】
次に、本実施の形態による履帯11の構成について説明する。
【0016】
履帯11は、遊動輪6と駆動輪7とに亘って巻回して設けられたものである。図2ないし図4に示すように、履帯11は、後述のトラックリンク12、シュー14およびスパイク部材19を含んで構成されている。なお、スパイク部材19は、作業現場の地面の状態に応じて着脱することができる。そして、履帯11は、駆動輪7が回転駆動されることにより、遊動輪6と駆動輪7との間で周回動作を行うものである。
【0017】
図4に示すように、トラックリンク12は、履帯11の内周側に多数設けられ、左,右方向で対をなし、互いに無端状に連結されている。これら左,右のトラックリンク12は、履帯11の長手方向に沿って伸長している。各トラックリンク12は、長さ方向の中央部に位置するリンク本体12Aと、リンク本体12Aの長さ方向の一側に接続された外側リンク部12Bと、リンク本体12Aの長さ方向の他側に接続された内側リンク部12Cとにより構成されている。
【0018】
リンク本体12Aの外側には、後述のシュー14がボルト18を用いて取付けられる。そして、各トラックリンク12は、左,右方向で対称形状をなすように所定の間隔で配置される。この上で、トラックリンク12の外側リンク部12Bと隣合うトラックリンク12の内側リンク部12Cとを左,右方向で重ねた状態で、各リンク部12B,12Cに左,右方向に延びた連結ピン13を挿着する。これにより、各トラックリンク12は、前,後方向で互いに回動可能に連結される。
【0019】
ここで、左,右方向で対称形状をなすように配置された一対のトラックリンク12の間隔寸法は、後述するシュー14の泥抜き孔17に取付けられるスパイク部材19の締着部材21の直径寸法よりも大きな寸法に設定されている。これにより、各トラックリンク12にシュー14を取付けた状態で、スパイク部材19を着脱することができる。
【0020】
シュー14は、各トラックリンク12に取付けられるものである。多数のシュー14は、金属製の板状体として形成されている。シュー14は、幅方向(左,右方向)の長さ寸法が前,後方向の長さ寸法よりも大きな長方形状の金属板からなる。シュー14は、シュー本体15、ボルト挿通孔16および泥抜き孔17を含んで構成されている。この場合、シュー14は、例えば鋳造加工、鍛造加工等の加工方法を用いて形成されている。
【0021】
シュー本体15は、各トラックリンク12の連結方向と直交する幅方向に長尺な長方形状の板体として形成されている。シュー本体15は、接地側となる外面15Aと、接地側と反対となる内面15Bとを有している。
【0022】
シュー本体15の外面15Aには、左,右方向に延びると共に、外面15Aから外側に突出してグローサ部15Cが設けられている。グローサ部15Cは、各ボルト挿通孔16、泥抜き孔17を挟むように前,後方向に間隔をもって2本設けられている。グローサ部15Cは、1本または3本以上設ける構成としてもよい。各グローサ部15Cは、履帯11の周回方向と直交する左,右方向に延びて突出しているから、履帯11は、荒れた地面でも周回方向で地面を捉えることができ、空転せずに前進、後退することができる。
【0023】
図5に示すように、ボルト挿通孔16は、トラックリンク12に対応するシュー本体15の中央に近い位置に複数、例えば4個設けられている。各ボルト挿通孔16は、シュー本体15の板厚方向に貫通している。各ボルト挿通孔16には、シュー本体15を対応する一対のトラックリンク12に取付けるためのボルト18が挿通される。各ボルト挿通孔16は、シュー本体15の中央部(後述の泥抜き孔17)を挟んだ位置に2個ずつ設けられている。
【0024】
泥抜き孔17は、各ボルト挿通孔16を避けてシュー本体15に設けられている。具体的には、泥抜き孔17は、シュー本体15の中央部に配置され、板厚方向に貫通した1個の円形孔として形成されている。泥抜き孔17は、2個以上設けることもできる。泥抜き孔17は、例えばトラックリンク12からシュー本体15の内面15Bに落ちた泥を外部に排出するための開口である。また、泥抜き孔17は、後述するスパイク部材19を取付けるための取付孔としても使用することができる。
【0025】
このように構成されたシュー14は、シュー本体15を対応する一対のトラックリンク12に押付け、各ボルト挿通孔16に挿通したボルト18をトラックリンク12に螺着する。これにより、シュー14を各トラックリンク12に取付けることができる。
【0026】
次に、本実施の形態の特徴部分となるスパイク部材19の構成および取付構造について詳しく説明する。
【0027】
図6ないし図8に示すように、滑止め用のスパイク部材19は、シュー14のシュー本体15に泥抜き孔17を用いて着脱可能に取付けられている。スパイク部材19は、シュー本体15の接地側となる外面15A側に設けられたスパイク本体20と、接地側と反対となるシュー本体15の内面15B側に設けられた締着部材21とにより構成されている。
【0028】
図9、図10に示すように、スパイク本体20は、有蓋筒状に形成され、その内周側は、軸方向の一側に開口する雌ねじ部20Aとなっている。雌ねじ部20Aには、締着部材21の雄ねじ部21Aが螺合する。雌ねじ部20Aの内径寸法は、泥抜き孔17の直径寸法よりも僅かに小さな寸法に設定されている。一方、スパイク本体20の軸方向の他側は、縮径しつつ六角形状の工具係合部20Bとなっている。この工具係合部20Bには、スパイク本体20を締着するための工具(例えば、スパナ、ボックスレンチ等)が係合される。図6に示すように、スパイク本体20は、シュー14に取付けられた状態で、工具係合部20Bの端面20Cまでの高さ寸法が、シュー本体15の各グローサ部15Cの高さ寸法と同等または各グローサ部15Cよりも多少突出するように設定されている。
【0029】
スパイク本体20を構成する工具係合部20Bの端面20Cには、シュー本体15の外面15Aから離間する方向に突出して複数、例えば3枚のスパイク歯20Dが設けられている。3枚のスパイク歯20Dは、十分な厚さ寸法をもった板体からなり、互いに異なる方向に延びている。詳しくは、3枚のスパイク歯20Dは、スパイク本体20の軸線を中心とする正三角形の各辺に沿って延びるように配置されている。
【0030】
従って、3枚のスパイク歯20Dは、螺着時の回転位置(締め切り位置)に関係なく、いずれかのスパイク歯20Dがシュー14の左,右方向に延びる直線に対して交差する方向に延びることになる。これにより、スパイク本体20は、取付状態に左右されることなく、各スパイク歯20Dによって安定的に横滑りを防止することができる。
(【0031】以降は省略されています)

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