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公開番号2021006863
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210121
出願番号2019121061
出願日20190628
発明の名称調光装置
出願人凸版印刷株式会社
代理人
主分類G02F 1/1345 20060101AFI20201218BHJP(光学)
要約【課題】調光シートを電源に接続するための接続部の形成が容易であり、調光シート端部で露出する液晶材料からなる調光層の劣化防止や、接続部の形成された透明電極シート同士の接触による電気的短絡を確実に回避する上で好適な構造の調光シートを提案する。
【解決手段】調光シート110の一辺で、特定の一点を頂部とするV字状の断裁を入れた後に、断裁箇所の周囲に接続部160A、160Bを形成し、2つの接続部160A、160Bは調光シート110の平面視において一点で接している構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液晶組成物を含む調光層、第1透明電極シート、および、第2透明電極シートを備える調光シートと、
前記第1透明電極シートと電源とを接続するための第1接続部と、
前記第2透明電極シートと電源とを接続するための第2接続部と、
を備える調光装置であって、
前記第1透明電極シートは、第1透明支持層に第1透明電極層が成膜されてなり、
前記第2透明電極シートは、第2透明支持層に第2透明電極層が成膜されてなり、
前記調光層は、前記第1透明電極層側と前記第2透明電極層側に面するように、前記第1電極シートと前記第2電極シートとに挟まれており、
前記第1接続部は、前記第2透明電極シートが切り欠かれて露出した前記第1透明電極層上の第1領域に接合された第1導電性接着層と、前記第1導電性接着層に接合されて外部電源と電気的接続する第1配線部材とを備え、
前記第2接続部は、前記第1透明電極シートが切り欠かれて露出した前記第2透明電極層上の第2領域に接合された第2導電性接着層と、前記第2導電性接着層に接合されて外部電源と電気的接続する第2配線部材とを備え、
前記第1領域と前記第2領域とは、前記調光シートの平面視において一点で接している構成であることを特徴とする調光装置。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記第1領域と前記第2領域の外形を規定する前記第2透明電極シートの切り欠き線および前記第1透明電極シートの切り欠き線は、前記調光シートの平面視において10°〜170°の範囲の夾角をなして交差した構成であることを特徴とする請求項1記載の調光装置。
【請求項3】
前記第1領域と前記第2領域の外形を規定する前記第2透明電極シートの切り欠き線および前記第1透明電極シートの切り欠き線は曲線であることを特徴とする請求項1または2に記載の調光装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調光シートと、調光シートを電源に接続するための接続部とを備える調光装置に関する。
続きを表示(約 5,700 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、液晶組成物を含む調光層と、調光層を挟む一対の透明電極層とを備える。一対の透明電極層に駆動電圧が印加されると、調光層が含む液晶分子の配向状態が変わることにより、調光シートの光透過率が変わる(例えば、特許文献1参照)。こうした調光シートと、透明電極層を電源に接続するための接続部とから、調光装置が構成される。
【0003】
調光装置の構造の一例について、図面を参照して説明する。図2が示すように、調光装置100は、窓ガラス等の透明板200に取り付けられる。調光シート110は、一対の透明電極シート130A,130Bを備え、透明電極シート130Aには接続部160Aが接続され、透明電極シート130Bには接続部160Bが接続されている。詳細には、図3が示すように、一方の透明電極シート130Aは、透明電極層140Aと透明支持層150Aとの積層体である。透明電極層140Aは、調光層120の一方の面に接し、透明支持層150Aは、接着層210を介して透明板200に貼り付けられている。接続部160Aは、透明電極層140Aのなかで調光層120および他方の透明電極シート130Bから露出する領域に接続されている。図4が示すように、他方の透明電極シート130Bは、透明電極層140Bと透明支持層150Bとの積層体であり、透明電極層140Bは、調光層120の他方の面に接している。接続部160Bは、透明電極層140Bのなかで調光層120および一方の透明電極シート130Aから露出する領域に接続されており、透明板200と対向する。
【0004】
接続部160A,160Bは、透明電極層140A,140Bに接合された導電性接着層161と、導電性接着層161に接合された導電テープ162とを備える。導電性接着層161は、例えば銀ペースト等の導電ペーストから構成される。導電テープ162は、例えば銅テープである。接続部160A,160Bは、さらに、導電テープ162の表面上に位置するはんだ163と、はんだ163によって導電テープ162に接続されたリード線164とを備える。リード線164は、電源から供給される電圧を駆動電圧に変換する駆動回路に接続され、接続部160A,160Bを通じて、透明電極層140A,140Bに駆動電圧が印加される。
【0005】
透明電極シート130A,130Bへの接続部160A,160Bの形成にあたっては、図示されるように、矩形の調光シート110の一辺の端部にあたる透明電極シート130B,130A(それぞれ他方の透明電極シート)に切り欠け部を形成した上で除去して、調光層120を拭き取り、露出させた透明電極層140A,140B上にそれぞれ導電性接着層161,導電テープ162を接合させる手順が採られる。
【0006】
液晶材料からなる調光層は、酸,水分,紫外線などによって劣化が生じやすく、特に、調光層が挟持されたシート端部(周縁部)は水分や酸,紫外線などに触れる可能性が高く、調光層の劣化が生じ易い。
【0007】
前面基板上に液晶層(PDLC:液晶分子がポリマー中に分散配置された構成の高分子分散型液晶)がコーティングされ、これに背面基板をラミネートした形態の液晶パネルにおける周縁部のシール構造に係る提案として、特許文献2では、前面基板の表面と背面基板の側面およびPDLCの側面に、シール剤を塗布するシール構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006−162823号公報
特開平6−186574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、調光シートを電源に接続するための接続部の形成が容易であり、加えて調光シート端部で露出する液晶材料からなる調光層の劣化を防止する上で、さらには、接続部の形成された透明電極シート同士の接触による電気的短絡を確実に回避する上でも好適な構造の調光シートを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による調光装置は、
液晶組成物を含む調光層、第1透明電極シート、および、第2透明電極シートを備える調光シートと、
前記第1透明電極シートと電源とを接続するための第1接続部と、
前記第2透明電極シートと電源とを接続するための第2接続部と、
を備える調光装置であって、
前記第1透明電極シートは、第1透明支持層に第1透明電極層が成膜されてなり、
前記第2透明電極シートは、第2透明支持層に第2透明電極層が成膜されてなり、
前記調光層は、前記第1透明電極層側と前記第2透明電極層側に面するように、前記第1電極シートと前記第2電極シートとに挟まれており、
前記第1接続部は、前記第2透明電極シートが切り欠かれて露出した前記第1透明電極層上の第1領域に接合された第1導電性接着層と、前記第1導電性接着層に接合されて外部電源と電気的接続する第1配線部材とを備え、
前記第2接続部は、前記第1透明電極シートが切り欠かれて露出した前記第2透明電極層上の第2領域に接合された第2導電性接着層と、前記第2導電性接着層に接合されて外部電源と電気的接続する第2配線部材とを備え、
前記第1領域と前記第2領域とは、前記調光シートの平面視において一点で接している構成であることを特徴とする。
【0011】
前記第1領域と前記第2領域の外形を規定する前記第2透明電極シートの切り欠き線および前記第1透明電極シートの切り欠き線は、前記調光シートの平面視において10°〜170°の範囲の夾角をなして交差した構成であることが好ましい。
【0012】
前記第1領域と前記第2領域の外形を規定する前記第2透明電極シートの切り欠き線および前記第1透明電極シートの切り欠き線は曲線であっても良い。
【発明の効果】
【0013】
透明電極シートの同一辺で重なり合わない形態での第1,第2の接続部が簡便な手順で作製出来ると共に、接続部の形成された透明電極シート同士の接触による電気的短絡が確実に回避される。また、接続部が形成されることになる、透明電極シートが切り欠かれて露出する透明電極層上の領域の形状の設計自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
調光シートの接続部を製造工程順に示す説明図。
従来の調光装置について、調光装置の平面構造を示す図。
図2のXII−XII線における断面構造を示す図。
図2のXIII−XIII線における断面構造を示す図。
調光シートの同一辺の端部に形成される接続部の構造例を示す概要図。
調光シート端部における調光層の保護のためのシール構造例を示す概要図。
接続部を形成した調光シートの端部でのシール剤の配置を示す概要図。
調光シート110の接続部160A,160Bの断面構造を示す説明図。
調光シートの接続部の変形例を示す説明図。
端部全体にシール部を形成した調光シートを示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図5は、矩形の調光シート110の同一辺の端部に接続部160A,160Bを表裏で重なり合わさずに形成する上で採用されてきた代表的な構造例を示す概要図である。図5(a)では帯状の接続部160A,160Bを形成する第1・第2領域の長さL1分だけ透明電極シート130B,130Aに切り欠け(ハーフカット)を、調光シート110の図示左右端部で形成〜除去する。図5(b)では帯状の接続部160A,160Bを形成する第1・第2領域の長さL2分(調光シート110の下辺長さの1/2)だけ透明電極シート130B,130Aに切り欠け(ハーフカット)を形成〜除去する。図5(c)では帯状の接続部160A,160Bを形成する第1・第2領域の長さL1分だけ透明電極シート130B,130Aに切り欠け(ハーフカット)を、調光シート110の中央部付近で形成〜除去する。調光シート110の図示左右端部には切り欠け(ハーフカット)を形成しない。図5(d)では帯状の接続部160A,160Bを形成する第1・第2領域の長さL1分だけ透明電極シート130B,130Aに切り欠け(ハーフカット)を、調光シート110の図示左右端部で形成〜除去し、接続部160A,160Bが調光シート110の外側に舌片状に突き出した状態になる様、長さL3分の調光シート110を断裁(全カット)して除去されている。図5(b)のみ、第1領域と第2領域とが、調光シート110の平面視において連結されている構成である。
【0016】
図5(a)〜(c)でのカット量および最少カットライン数は以下の通りである。
【0017】
<図5(a)>
ハーフカット:(L1×2)+(幅×2)
最少カットライン数=4
【0018】
<図5(b)>
ハーフカット:(L2×2)
全カット:幅×1
最少カットライン数=3
【0019】
<図5(c)>
ハーフカット:(L1×2)+(幅×4)
最少カットライン数=6
【0020】
<図5(d)>
ハーフカット:L1×2
全カット:L3+(幅×2)
最少カットライン数=5
【0021】
次に、図6により、調光シート110にハーフカット(または、全カット)を施した端部におけるシール構造による調光層120の保護について説明する。図6(a)に示すように、透明電極シートへの接続部の形成のため、他方の透明電極シートを部分的にハーフカット〜除去した断面では、液晶材料からなる調光層120が露出することになる。調光層120が水分や酸,紫外線などとの接触により劣化することを回避するため、調光層120の露出箇所をシール剤170により被覆することが好ましい。ディスペンサなどを用いてコーキング剤,シーリング剤と称される液状・ペースト状のシール剤(パテ)を塗布形成する。図6(b)に示す状態では、シール剤170の接地面積が十分でなく、水分や酸,紫外線などの侵入が完全に防止できないことに加えて、局所的に剥離しやすいことが危惧される。シーリング機能を増大する上では、図6(c)に示すように、透明電極層との接地面積が増大し、ハーフカット断面および透明電極シートの上面にまでシール剤171が及ぶシール構造が望ましい。
【0022】
調光シート110を全カットで断裁する箇所でも同様の問題があり、図6(d)の右側断面での調光層120の露出についても対策が必要となる(左側断面はここでは度外視する)。シール剤172の必要最小限の形成は図6(e)に示されるが、シーリング機能を高める上では図6(f)に示すように、調光シート110全体を挟み込む形でシール剤173を形成することが望まれる。
【0023】
図6(c)(f)に示すシール構造は、シーリング機能の向上には有効である一方、シール剤の塗布工程および乾燥工程のために設備や時間を一層要して作業難易度が上がり、シール剤の使用量が増加すると共に、調光シート110の局所的な厚み増加(図中、符号tで示す)を招き、局所的な厚み増加に伴う段差は調光シート110の表面平滑性の低下に影響し、別部材との積層一体化を要する形態(例えば、中間膜を介して調光シートを2枚のガラス板に挟み込む合わせガラス)での適用にあたり、気泡の混入などの原因となる。
【0024】
図5に示した接続部160A,160Bを形成した調光シート110の同一辺の端部で図6(c)(f)に示すシール構造171,173を適用した状態を図7に示す。図5(a)〜(c)にそれぞれ対応した図7(a)〜(c)での使用シールおよびライン数は以下の通りである。(矩形の他3辺は度外視し、図示の調光シート110下辺のみについてのみ考察。)
【0025】
<図7(a)>
シール171:(L1×2)+(幅×2)
シール173:L3×1
シールライン数=5
【0026】
<図7(b)>
シール171:L1×2
シールライン数=2
【0027】
<図7(c)>
シール171:(L1×2)+(幅×4)
シール173:L4+(L5×2)
シールライン数=9
【0028】
<図7(d)>
シール171:L1×2
シール173:L3×1
シールライン数=3
【0029】
以上の対比では、接続部160A,160Bの形成のためのハーフカットまたは全カットによる作業量と調光層120のシーリングのための作業量の観点では、図5(b),図7(b)のタイプが材料コスト(シール剤の使用量)も含めての優位性が高く思われる。
【0030】
本発明の実施形態では、調光シート110の局所的に大きな厚み増加を伴うシール173の使用を排除し、図5(b),図7(b)の変形タイプに係る作製の簡便な接続部160A,160Bの構造を提案する。
(【0031】以降は省略されています)

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