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公開番号2021005992
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210114
出願番号2019120372
出願日20190627
発明の名称モータ、圧縮機及びモータの製造方法
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人特許業務法人酒井国際特許事務所
主分類H02K 3/34 20060101AFI20201211BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】インシュレータの巻き線の占積率を向上する。
【解決手段】モータのインシュレータは、外周壁部において、巻胴部の外径側を巻胴部側外周壁部とし、開口部の外径側を開口部側外周壁部としたとき、巻胴部側外周壁部の径方向における厚さは、ステータの軸方向においてステータに近い基端側よりも、ステータ側から遠い先端側が小さくなると共に、巻胴部側外周壁部の基端側の厚さは、開口部側外周壁部の厚さよりも大きい。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ロータと、前記ロータを回転させる磁界を発生するステータと、前記ステータの軸方向の端部に固定される筒状のインシュレータと、前記インシュレータを介して前記ステータに巻回される巻き線と、を備え、
前記インシュレータは、筒状の外周壁部と、前記外周壁部の内周面に一端部が連結されて前記一端部から前記外周壁部の径方向に延びる複数の巻胴部と、前記巻胴部の他端部から前記ステータの軸方向に向かって棒状に突出して形成された複数の内周壁部と、周方向に隣接する前記内周壁部の間に形成された開口部と、を有し、
前記外周壁部において、前記巻胴部の外径側を巻胴部側外周壁部とし、前記開口部の外径側を開口部側外周壁部としたとき、
前記巻胴部側外周壁部の径方向における厚さは、前記ステータの軸方向において前記ステータに近い基端側よりも、前記ステータ側から遠い先端側が小さくなると共に、前記巻胴部側外周壁部の基端側の厚さは、前記開口部側外周壁部の厚さよりも大きい、モータ。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記外周壁部の前記厚さは、前記外周壁部の周方向において前記開口部側外周壁部側から前記巻胴部の中央に近づくに従って大きくなる、
請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記ステータの軸方向において、前記外周壁部は、前記内周壁部よりも高い、
請求項1又は2に記載のモータ。
【請求項4】
前記巻胴部側外周壁部の前記厚さは、前記巻胴部の周方向一端側と周方向他端側とで異なり、前記周方向他端側での前記厚さが前記周方向一端側での前記厚さよりも大きい、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項5】
前記巻胴部側外周壁部の前記厚さは、前記ステータの軸方向において前記ステータ側から離れるに従って徐々に小さくなる、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項6】
前記巻胴部側外周壁部の内周面には、前記ステータの軸方向において前記ステータ側から遠い側に段差部が形成される、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項7】
前記巻胴部側外周壁部の内周面には、前記巻胴部の周方向一端側に、前記ステータの軸方向に対して前記ステータ側から離れるに従って前記巻胴部側外周壁部の前記厚さが徐々に小さくなる第1形状部が形成され、周方向他端側に、前記ステータの軸方向に対して前記ステータ側から遠い側に段差部を有する第2形状部が形成される、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項8】
前記巻胴部において、前記巻き線が巻かれる周面は、前記ステータの軸方向における前記巻胴部の厚さが、前記外周壁部の周方向における前記巻胴部の両端から中央に向かって大きくなる曲面を有する、
請求項1ないし7のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項に記載のモータと、
前記ロータが回転軸を回転させることで冷媒を圧縮する圧縮部と、
を備える圧縮機。
【請求項10】
ロータと、前記ロータを回転させる磁界を発生するステータと、前記ステータの軸方向の端面に固定される筒状のインシュレータと、前記インシュレータを介して前記ステータに巻回される巻き線と、を備えるモータの製造方法であって、
筒状の外周壁部と、前記外周壁部の内周面に一端部が連結されて前記一端部から前記外周壁部の径方向に向かって棒状に延びる複数の巻胴部と、前記巻胴部の他端部から前記ステータの軸方向に突出して形成された複数の内周壁部と、周方向に隣接する前記内周壁部の間に形成された開口部と、を有し、前記外周壁部において、前記巻胴部の外径側を巻胴部側外周壁部とし、前記開口部の外径側を開口部側外周壁部としたとき、前記巻胴部側外周壁部の径方向における厚さは、前記ステータの軸方向において前記ステータに近い基端側よりも、前記ステータ側から遠い先端側が小さくなると共に、前記巻胴部側外周壁部の基端側の厚さは、前記開口部側外周壁部の厚さよりも大きい前記インシュレータを用いて、
前記巻き線を供給するノズルを、前記インシュレータの径方向の中心側から延ばして、前記ステータの軸方向において前記内周壁部を越えて通過するように、前記外周壁部の周方向に回動させることによって、前記巻胴部の周方向一端側から周方向他端側に向かって前記巻き線を巻回する、モータの製造方法。
【請求項11】
前記巻胴部側外周壁部の内周面において、前記周方向一端側に、前記ステータの軸方向に対して前記ステータ側から離れるに従って前記巻胴部側外周壁部の前記厚さが徐々に小さくなる第1形状部が形成され、前記周方向他端側に、前記ステータの軸方向に対して前記ステータ側から遠い側に段差部を有する第2形状部が形成された前記インシュレータを用いて、
前記周方向一端側から前記ノズルの先端を進入させ、前記周方向他端側から前記ノズルの先端を退出させる、
請求項10に記載のモータの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ、圧縮機及びモータの製造方法に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮部を駆動するためのモータを備えている。モータは、永久磁石が設けられたロータと、回転磁界を発生することによりロータを回転させるステータと、を備えており、ロータに固定された回転軸を介して圧縮部に回転動力を伝達する。ステータの軸方向の端面にはインシュレータが設けられている。インシュレータは、筒状の外周壁部と、外周壁部の内周面から外周壁部の径方向に延びる複数の巻胴部と、巻胴部に形成された内周壁部と、を有する。インシュレータの各巻胴部は、ステータが有する複数のティースの各々に重ねられて、ノズルから供給された電線が、巻胴部を介してティースに巻き付けられることにより巻き線が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5110212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インシュレータの巻胴部に巻き線を巻回する場合、インシュレータの径方向の中心側から、巻胴部の内周壁を越えて外周壁部に向かって先端が延ばされたノズルを、インシュレータの径方向の中心側に位置する回転中心まわりに回動させることで、外周壁部の周方向における巻胴部の一端側から他端側に向かって、巻き線を供給するノズルの先端を旋回させて、巻き線を巻胴部に巻回することが考えられる。この場合、ノズルの先端と外周壁部の内周面との接触を避けるようにノズルを旋回させる位置関係に起因して、外周壁の径方向において巻胴部に巻き線を巻き始める開始位置が、インシュレータの中心側にずれてしまう。すなわち、外周壁部の内周面に沿う位置から、巻き線を巻胴部に巻き始めることができない。このため、巻胴部における外周壁部の内周面側には、巻き線と内周面との間に空隙が生じるので、巻胴部における巻き線の巻回状態が整列巻きにならず、巻き線の占積率の低下を招く。
【0005】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、インシュレータの巻き線の占積率を向上することができるモータ、圧縮機及びモータの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の開示するモータの一態様は、ロータと、ロータを回転させる磁界を発生するステータと、ステータの軸方向の端部に固定される筒状のインシュレータと、インシュレータを介してステータに巻回される巻き線と、を備え、インシュレータは、筒状の外周壁部と、外周壁部の内周面に一端部が連結されて一端部から外周壁部の径方向に向かって棒状に延びる複数の巻胴部と、前記巻胴部の他端部からステータの軸方向に突出して形成された複数の内周壁部と、周方向に隣接する内周壁部の間に形成された開口部と、を有し、外周壁部において、巻胴部の外径側を巻胴部側外周壁部とし、開口部の外径側を開口部側外周壁部としたとき、巻胴部側外周壁部の径方向における厚さは、ステータの軸方向においてステータに近い基端側よりも、ステータ側から遠い先端側が小さくなると共に、巻胴部側外周壁部の基端側の厚さは、開口部側外周壁部の厚さよりも大きい。
【発明の効果】
【0007】
本願の開示するモータの一態様によれば、インシュレータの巻き線の占積率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1の3相モータを備える圧縮機を示す縦断面図である。
図2は、実施例1の3相モータを上インシュレータ側から示す平面図である。
図3は、実施例1におけるステータコアを示す下面図である。
図4は、実施例1における上インシュレータを示す斜視図である。
図5は、実施例1におけるステータを示す下面図である。
図6は、実施例1における上インシュレータの要部を示す平面図である。
図7は、実施例1における上インシュレータの外周壁部の形状を示す縦断面図である。
図8は、実施例1における上インシュレータの外周壁部の形状を示す縦断面図である。
図9は、実施例1における上インシュレータのインシュレータティース部に、ノズルによって巻き線を巻回する状態を示す平面図である。
図10は、図9におけるノズルの先端の軌跡を拡大して示す平面図である。
図11は、実施例1における上インシュレータのインシュレータティース部に巻き線が巻回された状態を示す平面図である。
図12は、実施例1における上インシュレータのインシュレータティース部の形状を示す縦断面図である。
図13は、実施例1における上インシュレータのインシュレータティース部の他の形状を示す縦断面図である。
図14は、比較例における上インシュレータを示す斜視図である。
図15は、比較例における上インシュレータのインシュレータティース部に向かってノズルを回動させる状態を示す平面図である。
図16は、比較例における上インシュレータのインシュレータティース部に、ノズルによって巻き線を巻回する状態を示す平面図である。
図17は、比較例における上インシュレータのインシュレータティース部に巻き線が巻回された状態を示す平面図である。
図18は、実施例2における上インシュレータを示す斜視図である。
図19は、実施例2における上インシュレータの要部を示す平面図である。
図20は、実施例2における上インシュレータの外周壁部の形状を示す縦断面図である。
図21は、実施例3における上インシュレータを示す斜視図である。
図22は、実施例3における上インシュレータの外周壁部の形状を示す縦断面図である。
図23は、実施例3における上インシュレータの外周壁部の形状を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願の開示するモータ、圧縮機及びモータの製造方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示するモータ、圧縮機及びモータの製造方法が限定されるものではない。
【実施例】
【0010】
図1は、実施例1の3相モータを備える圧縮機を示す縦断面図である。図1に示すように、圧縮機1は、いわゆるロータリ圧縮機であり、容器2と、シャフト3と、圧縮部5と、3相モータ6と、を備えている。容器2は、金属材料によって形成されており、密閉された内部空間7を形成している。内部空間7は、概ね円柱状に形成されている。容器2は、水平面上に縦置きされたときに、内部空間7をなす円柱の中心軸が鉛直方向に平行になるように形成されている。容器2には、内部空間7の下部に油溜め8が形成されている。油溜め8には、圧縮部5を潤滑させる潤滑油である冷凍機油が貯留される。容器2には、冷媒を吸入するための吸入管11と、圧縮された冷媒を吐出する吐出管12と、が接続されている。回転軸としてのシャフト3は、棒状に形成されており、一端が油溜め8に配置されるように、容器2の内部空間7に配置されている。シャフト3は、内部空間7をなす円柱の中心軸を中心に回転可能に容器2に支持されている。シャフト3は、回転することにより、油溜め8に貯留された冷凍機油を圧縮部5に供給する。
【0011】
圧縮部5は、内部空間7の下部に配置され、油溜め8の上方に配置されている。圧縮機1は、さらに、上マフラーカバー14と、下マフラーカバー15と、を備えている。上マフラーカバー14は、内部空間7のうちの圧縮部5の上部に配置されている。上マフラーカバー14は、内部に上マフラー室16を形成している。下マフラーカバー15は、内部空間7における圧縮部5の下部に設けられており、油溜め8の上部に配置されている。下マフラーカバー15は、内部に下マフラー室17を形成している。下マフラー室17は、圧縮部5に形成されている連通路(図示せず)を介して上マフラー室16に連通している。上マフラーカバー14とシャフト3との間には、圧縮冷媒吐出孔18が形成され、上マフラー室16は、圧縮冷媒吐出孔18を介して内部空間7に連通している。
【0012】
圧縮部5は、シャフト3が回転することにより吸入管11から供給される冷媒を圧縮し、その圧縮された冷媒を上マフラー室16と下マフラー室17とに供給する。その冷媒は、冷凍機油と相溶性を有している。3相モータ6は、内部空間7のうちの圧縮部5の上方に配置されている。
【0013】
図2は、実施例1における3相モータ6を上インシュレータ側から示す平面図である。図1及び図2に示すように、3相モータ6は、ロータ21と、ステータ22と、を備えている。ロータ21は、珪素鋼の薄板(磁性体)を複数積層して円柱状に形成されており、複数のリベット9により一体化されている。ロータ21の中心にシャフト3が挿通され、固定されている。ロータ21には、6個のスリット状の磁石埋め込み孔10aが、シャフト3を中心として6角形の各辺をなすように形成されている。各磁石埋め込み孔10aは、ロータ21の周方向に所定間隔をあけて形成されている。磁石埋め込み孔10aには、板状の永久磁石10bが埋め込まれている。
【0014】
ステータ22は、概ね円筒形に形成されており、ロータ21を囲むように配置されて、容器2に固定されている。ステータ22は、ステータコア23と、上インシュレータ24及び下インシュレータ25と、複数の巻き線46と、を備えている。上インシュレータ24は、ステータコア23の上端部に固定されている。下インシュレータ25は、ステータコア23の下端部に固定されている。上インシュレータ24及び下インシュレータ25は、ステータコア23と巻き線46とを絶縁する絶縁部の一例である。
【0015】
図3は、実施例1におけるステータコア23を示す下面図である。ステータコア23は、例えば、ケイ素鋼板に例示される軟磁性体で形成された複数の板が積層されて形成され、図3に示すように、ヨーク部31と、複数のステータコアティース部32−1〜32−9と、を備えている。ヨーク部31は、概ね円筒形に形成されている。複数のステータコアティース部32−1〜32−9のうちの第1ステータコアティース部32−1は、概ね柱体状に形成されている。第1ステータコアティース部32−1は、一端がヨーク部31の内周面に連続して形成され、すなわち、ヨーク部31の内周面からステータコア23の中心軸に向かって突出するように形成されている。複数のステータコアティース部32−1〜32−9のうちの第1ステータコアティース部32−1と異なるステータコアティース部も、第1ステータコアティース部32−1と同様に、概ね柱体状に形成されており、ヨーク部31の内周面からステータコア23の中心軸に向かって突出している。複数のステータコアティース部32−1〜32−9は、さらに、ヨーク部31の内周面に40度ごとの等間隔に配置されて形成されている。
【0016】
図4は、実施例1における上インシュレータ24を示す斜視図である。上インシュレータ24は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)に例示される絶縁体によって円筒状に形成されており、図4に示すように、円筒状の外周壁部41と、巻胴部としての複数のインシュレータティース部42−1〜42−9と、内周壁部としての複数の鍔部43−1〜43−9と、上インシュレータ24の周方向に隣接する鍔部43−1〜43−9同士の間に形成された開口部47−1〜47−9と、を有している。外周壁部41は、概ね円筒形に形成されている。外周壁部41には、複数のスリット44が形成されている。複数のインシュレータティース部42−1〜42−9のうちの第1インシュレータティース部42−1は、断面が概ね半円である直柱体状に形成されている。第1インシュレータティース部42−1は、一端が外周壁部41の内周面に連続して形成され、すなわち、外周壁部41の内周面から外周壁部41の径方向に向かって棒状に伸びるように形成されている。複数のインシュレータティース部42−1〜42−9のうちの第1インシュレータティース部42−1と異なるインシュレータティース部も、直柱体状に形成され、第1インシュレータティース部42−1と同様に、外周壁部41の内周面から外周壁部41の径方向に向かって棒状に伸びるように形成されている。複数のインシュレータティース部42−1〜42−9は、外周壁部41の内周面に40度ごとの等間隔に配置されて形成されている。
【0017】
複数の鍔部43−1〜43−9は、複数のインシュレータティース部42−1〜42−9に対応し、それぞれ、概ね半円形の板状に形成されている。複数の鍔部43−1〜43−9のうちの第1インシュレータティース部42−1に対応する第1鍔部43−1は、第1インシュレータティース部42−1の他端に連続して形成されている。複数の鍔部43−1〜43−9のうちの第1鍔部43−1と異なる鍔部も、第1鍔部43−1と同様に、複数のインシュレータティース部42−1〜42−9の他端に連続して形成されている。
【0018】
下インシュレータ25も、上インシュレータ24と同様に形成されている。すなわち、下インシュレータ25は、絶縁体によって円筒状に形成されており、外周壁部41と、複数のインシュレータティース部42−1〜42−9と、複数の鍔部43−1〜43−9と、を有している。以下、上インシュレータ24及び下インシュレータ25の複数のインシュレータティース部42−1〜42−9を、インシュレータティース部42と称する。また、上インシュレータ24及び下インシュレータ25の複数の鍔部43−1〜43−9を、鍔部43と称する。
【0019】
図5は、実施例1におけるステータ22を示す下面図である。ステータコア23の複数のステータコアティース部32−1〜32−9には、図5に示すように、電線である巻き線46がそれぞれ巻回されている。各ステータコアティース部32−1〜32−9には、各巻き線46によって巻回部45がそれぞれ形成されている。実施形態における3相モータは、6極9スロットの集中巻型のモータである(図2参照)。複数の巻き線46は、複数のU相巻き線46−U1〜46−U3と、複数のV相巻き線46−V1〜46−V3と、複数のW相巻き線46−W1〜46−W3と、を備えている。また、ステータ22において、各巻回部45から引き出されて一束にまとめられた中性線は、絶縁チューブで覆われて、ステータ22の周方向(ロータ21の回転方向)に隣り合う巻回部45の隙間に挿入されている(図2参照)。以下、ステータコア23の複数のステータコアティース部32−1〜32−9を、ステータコアティース部32と称する。
【0020】
[ステータの製造方法]
ステータ22は、巻線機を用いて、上インシュレータ24及び下インシュレータ25が適切に取り付けられたステータコア23に、U相電線、V相電線及びW相電線が適切に配置されることにより、製作される。電線は、例えば、エナメル線(銅線をエナメルの被膜で被覆した電線)である。巻線機は、例えば、U相電線用ノズルと、V相電線用ノズルと、W相電線用ノズルと、を備えている。U相電線用ノズル、V相電線用ノズル及びW相電線用ノズルは、互いに固定されている。U相電線用ノズルは、ステータ22に取り付けられた上インシュレータ24及び下インシュレータ25に対して、適切に移動することにより、U相電線をステータコア23に対して所定の位置に配置させることができる。V相電線用ノズルは、ステータ22に取り付けられた上インシュレータ24及び下インシュレータ25に対して、適切に移動することにより、V相電線をステータコア23に対して所定の位置に配置させることができる。W相電線用ノズルは、ステータ22に取り付けられた上インシュレータ24及び下インシュレータ25に対して、適切に移動することにより、W相電線をステータコア23に対して所定の位置に配置させることができる。なお、巻線機は、実施例1の構成に限られず、1本のノズルのみを備えるものが用いられてもよい。ノズルNから供給される電線(以下、巻き線46とも称する。)が、上インシュレータ24及び下インシュレータ25のインシュレータティース部42に巻回される巻回状態については後述する。
【0021】
[圧縮機の動作]
圧縮機1は、図示しない冷凍サイクル装置の構成要素として設けられており、冷媒を圧縮して、冷凍サイクル装置の冷媒回路に冷媒を循環させるために使用される。3相モータ6は、複数のU相電源線48−U1〜48−U3、複数のV相電源線48−V1〜48−V3及び複数のW相電源線48−W1〜48−W3に三相電圧がそれぞれ印加されることにより、回転磁界を発生させる。ロータ21は、ステータ22により発生された回転磁界によって回転する。3相モータ6は、ロータ21が回転することにより、シャフト3を回転させる。
【0022】
圧縮部5は、シャフト3が回転することで、吸入管11を介して低圧冷媒ガスを吸入し、その吸入された低圧冷媒ガスを圧縮することにより高圧冷媒ガスを生成し、高圧冷媒ガスを上マフラー室16と下マフラー室17とに供給する。下マフラーカバー15は、下マフラー室17に供給された高圧冷媒ガスの圧力脈動を低減し、圧力脈動が低減された高圧冷媒ガスを上マフラー室16に供給する。上マフラーカバー14は、上マフラー室16に供給された高圧冷媒ガスの圧力脈動を低減し、圧力脈動が低減された高圧冷媒ガスを内部空間7のうちの圧縮部5と3相モータ6との間の空間に圧縮冷媒吐出孔18を介して供給する。
【0023】
内部空間7のうちの圧縮部5と3相モータ6との間の空間に供給された高圧冷媒ガスは、3相モータ6に形成されている隙間を通過することにより、内部空間7のうちの3相モータ6より上の空間に供給される。内部空間7のうちの3相モータ6より上の空間に供給された冷媒は、吐出管12を介して、冷媒回路内に吐出される。
【0024】
[圧縮機の特徴的な構成]
次に、実施例1における3相モータ6の特徴的な構成について説明する。実施例1の特徴には、上インシュレータ24及び下インシュレータ25のインシュレータティース部42近傍における外周壁部41の内周面41aの形状が含まれる。以下、上インシュレータ24について説明するが、下インシュレータ25についても同様である。
【0025】
図6は、実施例1における上インシュレータの要部を示す平面図である。図7及び図8は、実施例1における上インシュレータの外周壁部の形状を示す縦断面図である。図7は、図6におけるB−B線に沿う縦断面図である。図8は、図6におけるA1−A1線に沿う縦断面図である。
【0026】
図4及び図6に示すように、上インシュレータ24のインシュレータティース部42は、外周壁部41の内周面41aに一端部が連結されて一端部から外周壁部41の径方向の内側に延びており、インシュレータティース部42の他端部から、内周壁部としての鍔部43がステータ22の軸方向(シャフト3の軸方向)に突出して形成されている。ここで、外周壁部41において、インシュレータティース部42の外径側をインシュレータティース部側外周壁部41Tとし、隣接する鍔部43同士の間の開口部47の外径側を開口部側外周壁部41Fとする。図6及び図7に示すように、各開口部47に対応する開口部側外周壁部41Fの内周面41aと外周面41bが円弧状に形成されている。開口部側外周壁部41Fの内周面41aと外周面41bは、上述のような円弧状に限定されない。また、インシュレータティース部42から、ステータ22の軸方向に延びるインシュレータティース部側外周壁部41Tの高さは、インシュレータティース部42から、ステータ22の軸方向に延びる鍔部43の高さよりも大きく形成されている。
【0027】
開口部側外周壁部41Fの内周面41aが円弧状に形成されることで、ノズルNの先端を旋回させてノズルNから供給される巻き線46をインシュレータティース部42に巻回する際に、インシュレータティース部42に巻かれる巻き線46の長手方向(巻き線46の巻回方向)と、開口部側外周壁部41Fの内周面41aとが平行になるので、ノズルNの先端と外周壁部41との接触を避けつつノズルNの先端を外周壁部41の内周面41aに近づけた位置から、巻き線46をインシュレータティース部42に巻き始めることが可能となる。
【0028】
また、図4、図6及び図8に示すように、上インシュレータ24の外周壁部41において、各インシュレータティース部42に対応するインシュレータティース部側外周壁部41Tは、各インシュレータティース部42の間における開口部側外周壁部41Fの径方向における厚さ(以下、開口部側外周壁部41Fの厚さと称する。)に比べて、外周壁部41の厚さを増やした肉厚部として形成されている。開口部側外周壁部41Fよりも厚さが大きく形成されたインシュレータティース部側外周壁部41Tは、ステータ22の軸方向において、インシュレータティース部42側から先端である上端側に向かって、インシュレータティース部外周壁部41Tの厚さが小さく形成されている部分を含む。
【0029】
図7に示すように、開口部側外周壁部41Fは、ステータ22側の下端の厚さがt1に形成されており、ステータ22と反対側の上端の厚さがt4に形成されている。ここで、開口部側外周壁部41Fの外周面41bが、ステータ22の軸方向に対してなす角度をr1とし、開口部側外周壁部41Fの内周面41aが、ステータ22の軸方向に対してなす角度をr2とする。すなわち、開口部側外周壁部41Fは、上端の厚さt4が、下端の厚さt1よりも小さく形成されている(t4<t1)。また、図8に示すように、インシュレータティース部側外周壁部41Tは、インシュレータティース部42に連結された基端の厚さがt2に形成されており、ステータ22と反対側の上端の厚さがt3に形成されている。インシュレータティース部側外周壁部41Tの基端は、インシュレータティース部42から立ち上がる根元を指す。インシュレータティース部側外周壁部41Tの外周面41bは、開口部側外周壁部41Fの外周面41bと同様に、ステータ22の軸方向に対して角度r1をなしている。ここで、インシュレータティース部側外周壁部41Tの内周面41aが、ステータ22の軸方向に対してなす角度をr3とする。すなわち、インシュレータティース部側外周壁部41Tは、上端の厚さt3が、基端の厚さt2よりも小さく形成されている(t3<t2)。このとき、開口部側外周壁部41Fとインシュレータティース部側外周壁部41Tにおける各角度、厚さは、
r3>r2≧r1 ・・・(式1)
t1<t2 ・・・(式2)
t3≦t4 ・・・(式3)
をそれぞれ満たす。
【0030】
また、図7及び図8に示すように、インシュレータティース部側外周壁部41Tの上端の厚さt3は、基端の厚さt2よりも小さく形成されている。また、開口部側外周壁部41Fの下端の厚さt1以下に形成されている(t3≦t1<t2)。
(【0031】以降は省略されています)

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