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公開番号2021005991
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210114
出願番号2019120364
出願日20190627
発明の名称軸駆動発電装置
出願人西芝電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02P 9/04 20060101AFI20201211BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】船内母線に異常が発生した場合においても安定した船内電源供給が可能な軸駆動発電装置を提供すること。
【解決手段】軸駆動発電装置の切替制御装置は、システム始動時は、母線側開閉器を閉状態に切り替えて、船内母線を励磁電源として軸発電機を始動して軸発電機の出力電圧を確立させ、直流中間部の電源成立並びに励磁側高調波フィルタの出力電圧が定格電圧に到達した後は、母線側開閉器を開状態に切り替えて励磁電源から船内母線を切り離し、励磁側開閉器を閉状態に切り替えて前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、
前記軸発電機の界磁巻線に励磁電力を供給する励磁用コンバータと、
前記励磁用コンバータの入力電源電圧をレベル変換する変圧器と、
前記変圧器の入力電源となる船内母線との接続を開閉する母線側開閉器と、
前記励磁用コンバータの位相を制御して前記軸発電機の出力電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、
前記軸発電機の出力交流電力を直流電力に変換する電圧形コンバータと、
前記電圧形コンバータの直流電力を交流電力に変換する電圧形インバータと、
前記電圧形インバータの出力電圧波形を正弦波に成形して前記船内母線に接続する母線側高調波フィルタと、
前記電圧形コンバータと前記電圧形インバータとの直流中間部の直流電力を第2の交流電力に変換する励磁用インバータと、
前記励磁用インバータの出力側に接続された励磁側高調波フィルタと、
前記励磁側高調波フィルタと、前記変圧器及び前記母線側開閉器との接続を開閉する励磁側開閉器と、
前記船内母線の電圧を検出する母線側電圧検出器と、
前記励磁側高調波フィルタの出力部の電圧を検出する励磁側電圧検出器と、
前記母線側電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第1信号及び前記励磁側電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第2信号が入力され、前記第1信号及び前記第2信号に基づいて、前記母線側開閉器及び前記励磁側開閉器の開閉制御を行う切替制御装置とを有し、
前記切替制御装置は、システム始動時は、前記母線側開閉器を閉状態に切り替えて、前記船内母線を励磁電源として前記軸発電機を始動して前記軸発電機の出力電圧を確立させ、前記直流中間部の電源成立並びに前記励磁側高調波フィルタの出力電圧が定格電圧に到達した後は、前記母線側開閉器を開状態に切り替えて励磁電源から前記船内母線を切り離し、前記励磁側開閉器を閉状態に切り替えて前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替えることを特徴とする軸駆動発電装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記切替制御装置は、前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替えた後、前記励磁側電圧検出器からの第2信号をもとに異常を検出した場合、励磁電源を前記軸発電機の出力より生成された直流電源から切り離して前記船内母線に切り替え、前記励磁側高調波フィルタの出力電圧が定格電圧に到達した後に、励磁電源から前記船内母線を切り離し、前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替える請求項1記載の軸駆動発電装置。
【請求項3】
船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、
前記軸発電機の界磁巻線の励磁電力を、電圧レベルを調整して供給するDC/DCコンバータと、
船内母線の交流電源を直流変換する励磁用コンバータと、
前記DC/DCコンバータの入力電源となる前記励磁用コンバータとの接続を開閉する母線側開閉器と、
前記DC/DCコンバータを制御して前記軸発電機の出力電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、
前記軸発電機の出力交流電力を直流電力に変換する電圧形コンバータと、
前記電圧形コンバータの直流電力を交流電力に変換する電圧形インバータと、
前記電圧形インバータの出力電圧波形を正弦波に成形して前記船内母線に接続する母線側高調波フィルタと、
前記電圧形コンバータと前記電圧形インバータとの直流中間部と、前記DC/DCコンバータ及び前記母線側開閉器との接続を開閉する励磁側開閉器と、
前記励磁用コンバータの出力部の直流電圧を検出する第1の直流電圧検出器と、
前記直流中間部の直流電圧を検出する第2の直流電圧検出器と、
前記第1の直流電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第3信号及び前記第2の直流電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第4信号が入力され、前記第3信号及び前記第4信号に基づいて、前記母線側開閉器及び前記励磁側開閉器の開閉制御を行う切替制御装置とを有し、
前記切替制御装置は、システム始動時は、前記母線側開閉器を閉状態に切り替えて、前記励磁用コンバータの出力部の直流電圧を励磁電源として前記軸発電機を始動して前記軸発電機の出力電圧を確立させ、前記直流中間部の電源が成立した後は、前記母線側開閉器を開状態に切り替えて励磁電源から前記励磁用コンバータを切り離し、前記励磁側開閉器を閉状態に切り替えて前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替えることを特徴とする軸駆動発電装置。
【請求項4】
船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、
前記軸発電機の界磁巻線の励磁電力を、電圧レベルを調整して供給するDC/DCコンバータと、
船内母線の交流電源を直流変換する励磁用コンバータと、
前記DC/DCコンバータを制御して前記軸発電機の出力電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、
前記軸発電機の出力交流電力を直流電力に変換する電圧形コンバータと、
前記電圧形コンバータの直流電力を交流電力に変換する電圧形インバータと、
前記電圧形インバータの出力電圧波形を正弦波に成形して前記船内母線に接続する母線側高調波フィルタと、
前記励磁用コンバータにより直流変換した直流電源を前記DC/DCコンバータに供給する第1のダイオードと、
前記電圧形コンバータと前記電圧形インバータとの直流中間部の直流電源を前記DC/DCコンバータに供給する第2のダイオードとを有し、
前記第1のダイオードと前記第2のダイオードとを介して供給される2つの直流電源を突き合せて前記励磁電力を形成することを特徴とする軸駆動発電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶の主機軸により駆動される発電機において、この発電機出力を電圧形インバータ及び電圧形コンバータによって電力変換して船内給電を行う軸駆動発電装置に関する。
続きを表示(約 8,000 文字)【背景技術】
【0002】
船舶の主機軸により駆動される軸駆動発電装置は、特許文献1及び特許文献2に示されるように一般によく知られている。
【0003】
船舶において、主機軸又は減速機を介した軸に発電機を接続して、回転エネルギーを電気エネルギーに変換して電力回収を行うことでエネルギーの有効利用する軸駆動発電機などは一般によく実装されている。
【0004】
図9には、特許文献1で示される従来技術による主機軸に発電機を接続した軸駆動発電装置の一例を示している。図9において、1はプロペラ、2は軸発電機、3は主機、4は界磁巻線、5は励磁用コンバータ、7は変圧器、8は電圧形コンバータ、9は電圧形インバータ、11は直流中間部、17はディーゼル発電機、18は船内母線、19は船内負荷、28は変圧器、30a,30b,30c,30dは遮断器である。
【0005】
図9に示す軸駆動発電装置において、軸発電機2は、主機3によりプロペラ1と同軸にて駆動され、船内母線18から変圧器7に電気エネルギーが入力され、励磁用コンバータ5に変圧器7によってレベル変換された電気エネルギーが入力され、励磁用コンバータ5により軸発電機2の出力電圧が一定になるように界磁巻線4に入力される電力が調整される。
【0006】
一方、軸発電機2によって発生する交流電力は、電圧形コンバータ8に入力され、電圧形コンバータ8によって電力変換された直流電力が直流中間部11を介して電圧形インバータ9に入力され、電圧形インバータ9によって直流電力から交流電力に電力変換され、電力変換された交流電力が変圧器28によってレベル変換され、船内母線18に接続された船内負荷19に給電される。
【0007】
図10には、特許文献2で示される従来技術による主機軸に発電機を接続した軸駆動発電装置の一例を示している。図10において、1はプロペラ、2は軸発電機、3は主機、4は界磁巻線、5は励磁用コンバータ、8は電圧形コンバータ、9は電圧形インバータ、11は直流中間部、29は第2の電圧形インバータ、17はディーゼル発電機、18は船内母線、19は船内負荷、30a,30b,30c,30d,30eは遮断器である。
【0008】
図10に示す軸駆動発電装置では、システム始動時は、ディーゼル発電機17で電源構成される船内母線18を励磁電源として軸発電機2を立ち上げ、電圧形コンバータ8で交直変換することで、直流中間部11の電圧が立ち上がった後、第2の電圧形インバータ29を始動することで励磁電源を船内母線18と第2の電圧形インバータ29の出力とを突き合せた状態で運転され、電圧形インバータ9で直流中間部11より電力変換した交流電力は船内母線18を通じて船内負荷19に給電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特表2013−535181号公報
特表2012−524508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に示す従来技術の方法によれば、励磁用コンバータ5に電力供給を行う場合、通常時は船内母線18より電力を供給することが可能だが、船内母線18に短絡等の異常が発生した場合、励磁用コンバータ5に電力が供給できなくなる。これにより界磁巻線4への電力供給が停止して、軸発電機能が停止するため、船内電源の喪失を招く恐れがあった。
【0011】
特許文献2に示す従来技術の方法によれば、軸発電機2の励磁電源は船内母線18と軸発電機出力より生成された直流中間部と第2の電圧形インバータ29で生成された電源とで並列されているが、船内母線18に短絡等の異常が発生した場合、第2の電圧形インバータ29の出力端も船内母線18と同様に電圧低下などが発生する。これにより第2の電圧形インバータ29の過電流を引き起こし、システムに支障をきたす恐れがあり、さらには、軸発電機2から電源供給が継続できなくなり、船内電源の喪失を招く恐れがあった。
【0012】
本発明は上記状況に対処するためになされたもので、船内母線に異常が発生した場合においても安定した船内電源供給が可能な軸駆動発電装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明による軸駆動発電装置は、船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、前記軸発電機の界磁巻線に励磁電力を供給する励磁用コンバータと、前記励磁用コンバータの入力電源電圧をレベル変換する変圧器と、前記変圧器の入力電源となる船内母線との接続を開閉する母線側開閉器と、前記励磁用コンバータの位相を制御して前記軸発電機の出力電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、前記軸発電機の出力交流電力を直流電力に変換する電圧形コンバータと、前記電圧形コンバータの直流電力を交流電力に変換する電圧形インバータと、前記電圧形インバータの出力電圧波形を正弦波に成形して前記船内母線に接続する母線側高調波フィルタと、前記電圧形コンバータと前記電圧形インバータとの直流中間部の直流電力を第2の交流電力に変換する励磁用インバータと、前記励磁用インバータの出力側に接続された励磁側高調波フィルタと、前記励磁側高調波フィルタと、前記変圧器及び前記母線側開閉器との接続を開閉する励磁側開閉器と、前記船内母線の電圧を検出する母線側電圧検出器と、前記励磁側高調波フィルタの出力部の電圧を検出する励磁側電圧検出器と、前記母線側電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第1信号及び前記励磁側電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第2信号が入力され、前記第1信号及び前記第2信号に基づいて、前記母線側開閉器及び前記励磁側開閉器の開閉制御を行う切替制御装置とを有し、前記切替制御装置は、システム始動時は、前記母線側開閉器を閉状態に切り替えて、前記船内母線を励磁電源として前記軸発電機を始動して前記軸発電機の出力電圧を確立させ、前記直流中間部の電源成立並びに前記励磁側高調波フィルタの出力電圧が定格電圧に到達した後は、前記母線側開閉器を開状態に切り替えて励磁電源から前記船内母線を切り離し、前記励磁側開閉器を閉状態に切り替えて前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替えることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明による軸駆動発電装置は、請求項1記載に記載の軸駆動発電装置において、前記切替制御装置は、前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替えた後、前記励磁側電圧検出器からの第2信号をもとに異常を検出した場合、励磁電源を前記軸発電機の出力より生成された直流電源から切り離して前記船内母線に切り替え、前記励磁側高調波フィルタの出力電圧が定格電圧に到達した後に、励磁電源から前記船内母線を切り離し、前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替える。
【0015】
また、請求項3に記載の発明による軸駆動発電装置は、船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、前記軸発電機の界磁巻線の励磁電力を、電圧レベルを調整して供給するDC/DCコンバータと、船内母線の交流電源を直流変換する励磁用コンバータと、前記DC/DCコンバータの入力電源となる前記励磁用コンバータとの接続を開閉する母線側開閉器と、前記DC/DCコンバータを制御して前記軸発電機の出力電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、前記軸発電機の出力交流電力を直流電力に変換する電圧形コンバータと、前記電圧形コンバータの直流電力を交流電力に変換する電圧形インバータと、前記電圧形インバータの出力電圧波形を正弦波に成形して前記船内母線に接続する母線側高調波フィルタと、前記電圧形コンバータと前記電圧形インバータとの直流中間部と、前記DC/DCコンバータ及び前記母線側開閉器との接続を開閉する励磁側開閉器と、前記励磁用コンバータの出力部の直流電圧を検出する第1の直流電圧検出器と、前記直流中間部の直流電圧を検出する第2の直流電圧検出器と、前記第1の直流電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第3信号及び前記第2の直流電圧検出器で検出した電圧の電圧値を示す第4信号が入力され、前記第3信号及び前記第4信号に基づいて、前記母線側開閉器及び前記励磁側開閉器の開閉制御を行う切替制御装置とを有し、前記切替制御装置は、システム始動時は、前記母線側開閉器を閉状態に切り替えて、前記励磁用コンバータの出力部の直流電圧を励磁電源として前記軸発電機を始動して前記軸発電機の出力電圧を確立させ、前記直流中間部の電源が成立した後は、前記母線側開閉器を開状態に切り替えて励磁電源から前記励磁用コンバータを切り離し、前記励磁側開閉器を閉状態に切り替えて前記軸発電機の出力より生成された直流電源に励磁電源を切り替えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項4に記載の発明による軸駆動発電装置は、船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、前記軸発電機の界磁巻線の励磁電力を、電圧レベルを調整して供給するDC/DCコンバータと、船内母線の交流電源を直流変換する励磁用コンバータと、前記DC/DCコンバータを制御して前記軸発電機の出力電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、前記軸発電機の出力交流電力を直流電力に変換する電圧形コンバータと、前記電圧形コンバータの直流電力を交流電力に変換する電圧形インバータと、前記電圧形インバータの出力電圧波形を正弦波に成形して前記船内母線に接続する母線側高調波フィルタと、前記励磁用コンバータにより直流変換した直流電源を前記DC/DCコンバータ22に供給する第1のダイオードと、前記電圧形コンバータと前記電圧形インバータとの直流中間部の直流電源を前記DC/DCコンバータに供給する第2のダイオードとを有し、前記第1のダイオードと前記第2のダイオードとを介して供給される2つの直流電源を突き合せて前記励磁電力を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の軸駆動発電装置によれば、船内母線に異常が発生した場合(例えば短絡時)においても軸駆動発電装置の運転を継続でき、安定した船内電源供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の第1の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図。
第1の実施形態における切替制御装置による切替制御の一例を示すタイムチャート。
第1の本実施形態における軸駆動発電装置の一連の動きを示すフローチャート。
本発明の第2の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図。
第2の実施形態における切替制御装置による切替制御の一例を示すタイムチャート。
第2の本実施形態における軸駆動発電装置の一連の動きを示すフローチャート。
本発明の第3の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図。
第3の本実施形態における軸駆動発電装置の一連の動きを示すフローチャート。
主機軸に発電機を接続した軸駆動発電装置の一例を示す図。
主機軸に発電機を接続した軸駆動発電装置の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、本発明の第1の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図である。
【0021】
図1において、1は船舶を推進させるための主機軸により駆動されるプロペラ、2はプロペラ1と同軸に接続された主機3により駆動される軸発電機、3は主機軸に接続されたプロペラ1と軸発電機2を駆動する主機、4は軸発電機2の界磁巻線、5は軸発電機2の界磁巻線4に励磁電力を供給する励磁用コンバータ、6は励磁用コンバータ5の位相を制御して軸発電機2の出力電圧を一定に保つ自動電圧調整器、7は励磁用コンバータ5の入力電源電圧をレベル変換する変圧器、8は軸発電機2の出力交流電力を直流電力に変換する電圧形コンバータ、9は電圧形コンバータ8の直流電力を交流電力に変換する電圧形インバータ、10は電圧形インバータ9の出力電圧波形を正弦波に成形して遮断器30aを介して船内母線18に接続する母線側高調波フィルタ、11は直流中間部、12は電圧形コンバータ8と電圧形インバータ9の直流中間部11の直流電力を第2の交流電力に変換する励磁用インバータ、13は励磁用インバータ12の出力側に接続され出力電圧波形を正弦波に成形する励磁側高調波フィルタ、14は変圧器7の入力電源となる船内母線18との接続を開閉する母線側開閉器、15は励磁側高調波フィルタ13の出力先となる変圧器7及び母線側開閉器14との接続を開閉する励磁側開閉器、16は母線側電圧検出器20で検出した電圧値V1を示す電圧信号V1及び励磁側電圧検出器21で検出した電圧値V2を示す電圧信号V2が入力され、電圧信号V1,V2に基づいて母線側開閉器14及び励磁側開閉器15の開閉制御を行う切替制御装置、17はディーゼル発電機、18は船内母線、19は船内負荷、20は船内母線18の電圧を検出する電圧検出器、21は励磁側高調波フィルタの出力部の電圧を検出する励磁側電圧検出器、30a,30b,30c,30dは遮断器である。ディーゼル発電機17は、一台乃至複数台が設けられる。図1では、2台のディーゼル発電機17を示しており、それぞれ遮断器30b,30cを介して船内母線18と接続され、また船内負荷等と接続される。船内母線18には、遮断器30dを介して船内負荷19が接続される。
【0022】
(作用)
図1において、船内の電気系統では、ディーゼル発電機17から遮断器30b,30cを介して船内母線18へ電力供給され、遮断器30dを介して船内母線18に接続された船内負荷19に給電されている。なお、船内母線18の電力供給源は、必ずしもディーゼル発電機17である必要はなく、ガスタービン発電機等などの他の発電機であってもよい。
【0023】
ここで、本実施形態における軸駆動発電装置のメカニズムを説明する。軸発電機2の出力電圧は、軸発電機2の界磁巻線4に対して励磁用コンバータ5により励磁電力を供給することによって発生する。励磁用コンバータ5の入力電源電圧は、変圧器7を介してレベル変換されている。変圧器7の入力電源は、母線側開閉器14を介して船内母線18より供給される。軸発電機2の出力電圧は、自動電圧調整器6の信号を元に励磁用コンバータ5の出力電力を調整することで一定に制御されている。尚、レベル変換のための変圧器7は構成上なくてもよい。軸発電機2の出力電圧は、電圧形コンバータ8により交直変換され、直流中間部11に直流電圧が印加される。直流中間部11は、電圧形インバータ9に接続されている。直流中間部11の直流電圧は、電圧形インバータ9により直交変換され、母線側高調波フィルタ10を介して交流電圧に変換される。母線側高調波フィルタ10は、遮断器30aを介して船内母線18と接続され、軸発電機2で主機軸より回収したエネルギーが電力変換して船内母線18へ給電する。尚、主機軸構成において、軸発電機2は、プロペラ1と共に主機軸に同軸で接続されて駆動される構成に限らず、主機3を駆動源とした減速機等を介して駆動される構成としてもよい。船内負荷19を軸駆動発電装置の出力電力で賄える場合は、ディーゼル発電機17を停止し、軸駆動発電装置の単独給電としてもよい。
【0024】
一方、直流中間部11には励磁用インバータ12が接続されており、直流中間部11の直流電圧が励磁用インバータ12により第2の交流電力に直交変換され、励磁側高調波フィルタ13を介して交流電圧に変換される。交流電圧に変換された電力は、励磁側開閉器15を介して、変圧器7と母線側開閉器14の接続部に供給される。
【0025】
電圧検出器20は、船内母線18の電圧を検出し、その電圧を示す電圧信号V1を切替制御装置16に出力する。また、電圧検出器21は、励磁側高調波フィルタ13の出力電圧を検出し、その電圧を示す電圧信号V2を切替制御装置16に出力する。切替制御装置16は、電圧信号V1及び電圧信号V2の状態に応じて、母線側開閉器14及び励磁側開閉器15をオン(閉状態)/オフ(開状態)する切替制御をする。
【0026】
ここで、第1の実施形態における切替制御装置16の詳細説明として切替制御の一例を、図2のタイムチャートを用いて説明する。図2では、切替制御装置16の入出力信号の変化をタイムチャートによって表現している。図2に示すタイムチャートでは、横軸が時間軸を示しており、左から右に流れるものとする。図2(A)(B)にそれぞれ示すV1とV2は、電圧信号V1及び電圧信号V2が示す電圧値(電圧値V1及び電圧値V2)の変化を示し、縦軸の上方向に行くと数値が高くなるものとする。図2(C)(D)にそれぞれ示す14、15は、母線側開閉器14と励磁側開閉器15に対してオンあるいはオフにするためのオン/オフ信号の変化を示すものとする。
【0027】
図3は、第1の本実施形態における軸駆動発電装置の一連の動きを示すフローチャートである。
【0028】
システム始動時は、軸発電機2を始動させるための励磁電源を供給するために、少なくとも1つのディーゼル発電機17と船内母線18とを遮断器30b,30cにより接続し、ディーゼル発電機17の運転を開始させる。ディーゼル発電機17の運転に伴い、船内母線18への電力供給が開始され、船内母線18の電圧値V1が上昇していく。そして、船内母線18の電圧が定格電圧まで上昇することにより電源確立する。
【0029】
電圧検出器20は、電圧値V1を示す電圧信号V1を切替制御装置16に出力している。切替制御装置16は、電圧信号V1をもとに電圧の定格電圧までの上昇を検知して、船内母線確立を検出する(ステップA1)(図2(A):船内母線確立(T11))。また、主機3により主機軸が回転される(ステップA2)。
【0030】
船内母線が確立したことを検知すると、切替制御装置16は、母線側開閉器14に対してオン信号を出力して、母線側開閉器14をオン(閉)にする(図2(C))(ステップA3)。これにより船内母線18と変圧器7とが接続され、変圧器7に対して電源供給される。なお、この時、励磁側開閉器15は、オフ状態にある(図2(D))。
(【0031】以降は省略されています)

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凸版印刷株式会社
充電装置
日本電産株式会社
ステータ
個人
太陽光発電装置
個人
磁気誘導発電機
日立金属株式会社
配線構造
個人
DC-DCコンバータ
日立金属株式会社
回転電機
個人
パルスモーター
株式会社明電舎
同期機
オンキヨー株式会社
電子機器
個人
ケーブルの整理保持器具
株式会社明電舎
回転子
KYB株式会社
回転電機
東京パーツ工業株式会社
モータ
株式会社リコー
電子機器
中国電力株式会社
制御盤
日本電産株式会社
モータ
個人
太陽光パネル東西多角配置
KYB株式会社
回転電機
日本電産コパル株式会社
モータ
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