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公開番号2021005982
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210114
出願番号2019120145
出願日20190627
発明の名称電力変換装置
出願人富士電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20201211BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】フィルタ回路の電磁ノイズ低減効果の低下を抑制する。
【解決手段】電力を変換する半導体スイッチS1を有する半導体装置41と、半導体スイッチS1のスイッチングにより発生する電磁ノイズの電源系統への伝導を低減するフィルタ回路10と、フィルタ回路10を構成する接地コンデンサ13が実装され、かつ接地コンデンサ13が接続された接地ライン14を有するフィルタ基板15と、主面61aに半導体装置41及びフィルタ基板15が主面61aと平行な方向に並んで取り付けられた冷却体61と、フィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61の主面61aとの間の導通及び非導通を切り替える切替機構50と、を備えている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
電力を変換する半導体スイッチを有する半導体装置と、
前記半導体スイッチのスイッチングにより発生する電磁ノイズの電源系統への伝導を低減するフィルタ回路と、
前記フィルタ回路を構成する接地コンデンサが実装され、かつ前記接地コンデンサが接続された接地ラインを有するフィルタ基板と、
主面に前記半導体装置及び前記フィルタ基板が前記主面と平行な方向に並んで取り付けられた導電性の冷却体と、
前記接地ラインと前記主面との間の導通及び非導通を切り替える切替機構と、を備えていることを特徴とする電力変換装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記フィルタ基板は、前記主面との間に何も挟まず、あるいは前記冷却体と接続された部品以外の部品を挟まずに前記主面上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記フィルタ基板は、支持体を介して前記主面に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
底部に前記冷却体が設けられた有底枠体と、前記有底枠体の開口側を塞ぐように前記有底枠体に開閉自在に設けられた蓋体とで形成される収納部を前記主面と直交する方向に前記冷却体側から第1収納部及び第2収納部に仕切り分けする仕切り体と、を有する筐体を更に備え、
前記半導体装置、前記フィルタ回路、前記フィルタ基板及び前記切替機構は、前記第1収納部内に収納され、
前記仕切り体は、前記切替機構と対向する位置に開口部を有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記切替機構は、
前記主面に前記冷却体と導通して設けられた導電性接続部と、
前記主面に前記冷却体と絶縁して設けられた絶縁性接続部と、
一端側が前記接地ラインに接続され、他端側が前記導電性接続部及び前記絶縁性接続部の何れか一方に着脱自在に接続されるケーブルと、を具備することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記切替機構は、
一端側が前記主面に電気的及び機械的に接続されたケーブルを具備し、更に、前記接地ラインに電気的及び機械的に接続された第1ソケット、及び前記接地ラインから電気的に分離されて前記フィルタ基板に機械的に接続された第2ソケットの何れか一方に差込まれるプラグが前記ケーブルの他端側に電気的及び機械的に接続されたコネクタを具備することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記第1ソケット及び前記第2ソケットは、前記フィルタ基板の前記第1ソケット及び前記第2ソケット側の辺に対して斜めに配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記第1ソケット及び第2ソケットは色分けされていることを特徴とする請求項6又は7に記載の電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関し、特に、ノイズフィルタを備えた電力変換装置に適用して有効な技術に関するものである。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
半導体スイッチの高速スイッチングにより電力(電圧及び電流)を変換する電力変換装置では、半導体スイッチのスイッチングによる高周波の電磁ノイズが発生し、周辺機器への電磁ノイズ障害が懸念されている。具体的には、一般的な電力変換装置は、整流回路、平滑回路、インバータ回路及び冷却体などを備えている。インバータ回路の半導体スイッチが高速スイッチングすると、出力端子の電位が対地電位に対して高速で変動する。これにより、半導体スイッチと、接地された冷却体との間の浮遊容量や、負荷と、接地された負荷ケースとの間の浮遊容量などを通してコモンモード電流と呼ばれる高周波電流が流れる。このコモンモード電流が電磁ノイズとして系統電源ラインに流れると、周辺の電磁ノイズに弱い電子機器を誤動作させる場合がある。近年は電力変換装置の高効率化及び小型化などのためにスイッチング速度が高周波化しており、電磁ノイズによる障害が問題となっている。
【0003】
そこで、系統電源ラインへの電磁ノイズの流出を低減し、電磁ノイズによる障害を防止するために、電力変換装置では入力端にノイズフィルタを備えている。一般的なノイズフィルタは、リアクトル(コモンモードチョークコイル)、線間コンデンサ、接地コンデンサなどを備えている。しかしながら、ノイズフィルタは、電源系統への電磁ノイズの流出を抑制する効果がある一方で、接地コンデンサにより大地アースへの漏れ電流が増え、漏電遮断器の不要動作などの問題が発生する場合がある。電磁ノイズは接地コンデンサの容量が大きいほどバイパスできるため、電源系統へのノイズの流出を抑制できるが、逆に漏れ電流が増えてしまう。
【0004】
このような問題に対応する方法として、スイッチによりノイズフィルタの機能を有効及び無効に切り替える方式が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1では、ノイズフィルタ回路の接地ラインと筐体との間の導通及び非導通を切り替えることにより、ノイズフィルタ機能の有効及び無効を容易に切り替える方法が提案されている。この方法によれば、漏れ電流による問題が発生する場合には、ノイズフィルタと筐体との間を非導通状態にしてノイズフィルタ機能を概ね無効化することができる。
また、特許文献2では、スイッチによりフィルタ回路の接地コンデンサと接地電位との導通状態を切り替える方式が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012−228021号公報
特開2017−118387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、漏れ電流による問題は、電力変換装置の据付後に起きる場合が多い。このため、問題が起きた時にフィルタ回路の接地ラインと接地電位との導通状態及び非導通状態を切り替えるためには、電力変換装置を設備や盤などに据え付けた後でも作業者が作業し易い場所、例えば電力変換装置の前面側にフィルタ回路やスイッチを配置する必要がある。
一方、半導体スイッチを取り付けて冷却風の通風により半導体スイッチを冷却するための冷却体は、一般的に電力変換装置の背面側に配置される。冷却体は、接地電位と同電位とされると共に、筐体と導通されている。
【0007】
したがって、フィルタ回路(電力変換装置の前面側)の接地ラインと、接地電位となる冷却体とを導通させるためには、電力変換装置の奥行き方向に長い配線(金属スペーサ,ケーブルや銅バーなども有り得る)が必要になる。この配線が長いほど接地電位へのバイパス経路のインピーダンスが高くなるため、ノイズをバイパスし難くなり、フィルタのノイズ減衰効果が低下してしまう。これにより、フィルタ回路の接地ラインと接地電位を接続する配線は最短とすることが望ましい。
【0008】
また、特許文献1では、ネジの取り付け及び取り外しの作業性を確保するため、電力変換装置の前面側にフィルタ回路及びフィルタスイッチを配置している。フィルタ機能を有効化した場合は、フィルタ回路を筐体と接続することで接地電位と同電位としている。このため、フィルタ回路からフィルタスイッチを介して筐体(接地電位)に至るまでの配線は短い。
しかしながら、この場合、半導体スイッチのスイッチングにより発生した電磁ノイズが、筐体と冷却体を介してノイズ源である半導体スイッチに帰還する経路を通る。このとき、静電結合や電磁結合により一部の電磁ノイズが筐体から内部の配線や回路部品へ流入し、別の経路で系統電源側に流出する可能性がある。すなわち、フィルタを介さずに系統電源側に流れる経路ができるため、フィルタ機能を活かせない。
【0009】
したがって、フィルタ回路あるいは接地コンデンサでバイパスしたノイズは最短距離で半導体スイッチに帰還させることが望ましく、換言すれば、最短距離で冷却体と接続することが望ましい。
そこで、本発明者らは、冷却体の主面上での電子部品の配置に着目し、本発明をなした。
本発明の目的は、フィルタ回路の電磁ノイズ低減効果の低下を抑制することが可能な電力変換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る電力変換装置は、電力を変換する半導体スイッチを有する半導体装置と、半導体スイッチのスイッチングにより発生する電磁ノイズの電源系統への伝導を低減するフィルタ回路と、フィルタ回路を構成する接地コンデンサが実装され、かつ接地コンデンサが接続された接地ラインを有するフィルタ基板と、主面上に半導体装置及びフィルタ基板が主面と平行な方向に並設された冷却体と、フィルタ基板の接地ラインと冷却体の主面との間の導通及び非導通を切り替える切替機構と、を備えている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一態様によれば、フィルタ回路の電磁ノイズ低減効果の低下を抑制することが可能な電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の回路構成を示す回路図である。
図1のインバータ回路を拡大した回路図である。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の外観構造を示す模式的斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の内部構造を示す模式的断面図である。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の内部構造を示す模式的斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る電極変換装置において、フィルタ基板、半導体装置及び電解コンデンサの配置の一例を示す斜視図である。
図6をX方向から見た側面図である。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置において、切替機構の切り替えを説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置において、切替機構を示す模式的斜視図である。
本発明の第2実施形態に係る電力変換装置において、切替機構を示す模式的斜視図である。
本発明の第3実施形態に係る電力変換装置において、切替機構を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、発明の実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
また、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものではない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、以下の実施形態では、空間内で互に直交する三方向において、同一平面内で互に直交する第1の方向及び第2の方向をそれぞれX方向、Y方向とし、第1の方向及び第2の方向のそれぞれと直交する第3の方向をZ方向とする。
【0014】
また、本明細書において、「主電極」とは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)においてエミッタ電極又はコレクタ電極の何れか一方となる電極を意味する。電界効果トランジスタ(FET)や静電誘導トランジスタ(SIT)においてはソース電極又はドレイン電極の何れか一方となる電極を意味する。より具体的には、上記の「一方となる電極」を「第1主電極」として定義すれば、「他方の電極」は「第2主電極」となる。即ち、「第2主電極」とは、IGBTにおいては第1主電極とはならないエミッタ電極又はコレクタ電極の何れか一方となる電極、FET,SITにおいては上記第1主電極とはならないソース電極又はドレイン電極の何れか一方となる電極を意味する。以下の実施形態では、半導体スイッチとしてのIGBTに着目して説明するので、エミッタ電極を「第1主電極」、コレクタ電極を「第2主電極」と呼ぶ。
【0015】
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置1は、フィルタ回路10と、整流回路20と、平滑回路30と、インバータ回路40と、切替機構50と、筐体60及び冷却体61(図3参照)とを備えている。
また、第1実施形態に係る電力変換装置1は、系統電源として例えば商用三相電源2の配線が接続される入力端子台3と、入力端子台3から整流回路20に亘って商用三相電源2のU相,V相,W相の各々に対応して設けられた3つの電源経路4U,4V,4Wを備えている。また、第1実施形態に係る電力変換装置1は、整流回路20からインバータ回路40に亘って設けられた正極ライン5P及び負極ライン5Nを備えている。また、第1実施形態に係る電力変換装置1は、インバータ回路40の出力ノード部Nd3(図2参照)と接続された出力端子台6を備え、この出力端子台6には負荷として例えば三相誘導電動機9が接続される。
【0016】
整流回路20は、例えばダイオード21のブリッジ接続で構成され、3つの電源経路4U,4V,4Wで供給された交流電力を直流電力に変換する。平滑回路30は、正極ライン5Pに直列接続で挿入された直流リアクトル31と、正極ライン5Pと負極ライン5Nとの間に並列接続で挿入された2つの電解コンデンサ32とで構成されている。2つの電解コンデンサ32は、直列に接続されている。
【0017】
インバータ回路40は、図2に示すように、3つの半導体装置41(41U,41V,41W)を備えている。3つの半導体装置(パワー半導体装置)41は、例えば三相誘導電動機9のU相,V相,W相に対応して設けられている。そして、3つの半導体装置41は、上アーム42aとしての半導体スイッチS1と、下アーム42bとしての半導体スイッチS2とを直列接続した構成になっている。そして、半導体スイッチS1及びS2の各々には整流素子Diが並列に逆接続されている。すなわち、3つの半導体装置41の各々は、2つの半導体スイッチS1及びS2を直列接続した1レグで構成されている。半導体スイッチS1,S2及び整流素子Diは、例えばSiC、GaNなどのワイドバンドギャップ半導体からなる基板を主体とする半導体チップで構成されている。
【0018】
半導体スイッチS1は、第2主電極(C)が正極ライン5Pと電気的に接続され、第1主電極(E)が半導体スイッチS2の第2主電極(C)と電気的に接続されている。半導体スイッチS2の第1主電極(E)は、負極ライン5Nと電気的に接続されている。
3つの半導体装置41おいて、各々の一方の入力ノード部Nd1は、正極ライン5Pと電気的に接続され、各々の他方の入力ノード部Nd2は、負極ライン5Nと電気的に接続されている。すなわち、3つの半導体装置41の各々は、正極ライン5Pと負極ライン5Nとの間において並列に接続されている。
インバータ回路40は、3つの半導体装置41の各々の半導体スイッチS1,S2にゲート駆動回路から出力されるゲート信号(制御信号)が入力されることにより、各半導体装置41の出力ノード部Nd3から、U相のモータ駆動電流、V相のモータ駆動電流及びW相のモータ駆動電流が三相誘導電動機9のモータ巻線に通電される。
【0019】
3つの半導体装置41の各々は、2つの半導体スイッチS1,S2及び2つの整流素子Diを1つの封止体で封止した2in1タイプのパッケージ構造になっている。そして、3つの半導体装置41の各々は、封止体の上面側に、正極外部端子、負極外部端子、出力外部端子及び4つの制御外部端子をそれぞれ備えている。正極外部端子は、図2の入力ノード部Nd1に対応し、半導体スイッチS1の第2主電極(C)と電気的に接続されている。負極外部端子は、図2の入力ノード部Nd2に対応し、半導体スイッチS2の第1主電極(E)と電気的に接続されている。出力外部端子は、図2の出力ノード部Nd3に対応し、半導体スイッチS1の第1主電極(E)及び半導体スイッチS2の第2主電極(C)と電気的に接続されている。4つの制御外部端子のうち、上アーム42a用の制御外部端子2つは、図2に示すように、一方が上アーム42aである半導体スイッチS1の制御電極(G)と電気的に接続され、他方が半導体スイッチS1の第1主電極(E)と電気的に接続され、ゲート駆動回路から出力されるゲート信号(制御信号)が入力される。下アーム42b用の制御外部端子2つは、一方が下アーム42bである半導体スイッチS2の制御電極(G)と電気的に接続され、他方が半導体スイッチS2の第1主電極(E)と電気的に接続され、ゲート駆動回路から出力されるゲート信号(制御信号)が入力される。すなわち、3つの半導体装置41の各々は、制御外部端子に入力される制御信号により、直列接続された2つの半導体スイッチS1及びS2が正極外部端子及び負極外部端子間の電気的接続をオン・オフするように構成されている。
【0020】
図1に示すように、フィルタ回路10は、リアクトル(コモンモードチョークコイル)11と、線間コンデンサ12と、接地コンデンサ13と、接地ライン14を有するフィルタ基板15とを備え、半導体スイッチS1,S2のスイッチングにより発生する電磁ノイズの電源系統への伝導を抑制する。リアクトル11は、3つの電源経路4U,4V,4Wの各々に直列接続で挿入されている。線間コンデンサ12は、Xコンデンサとも呼ばれ、リアクトル11の上流側(入力端子台3側)において、3つの電源経路4U,4V,4Wの間に並列接続でそれぞれ挿入されている。接地コンデンサ13は、Yコンデンサとも呼ばれ、リアクトル11の下流側(整流回路20側)において、3つの電源経路4U,4V,4Wと接地ライン14との間に並列接続でそれぞれ挿入されている。線間コンデンサ12及び接地コンデンサ13はフィルタ基板15に実装され、リアクトル11はフィルタ基板15の周囲に配置されている。
【0021】
図3及び図4に示すように、筐体60は、主面61a(図6参照)を有する冷却体61が底部に設けられた有底枠体(有底筒体)62と、有底枠体62の開口側を塞ぐように有底枠体62に開閉自在に設けられた蓋体63と、有底枠体62及び蓋体63で形成される収納部(キャビティ)64とを有する。そして、筐体60は、図4及び図5に示すように、冷却体61の主面61aと直交方向(深さ方向)に収納部64を冷却体61側から2段の第1収納部64a及び第2収納部64bに仕切り分けする仕切り体65を有する。仕切り体65は、複数の金属板で構成されている。電源経路4U,4V,4W、正極ライン5P、負極ライン5N、フィルタ回路10、整流回路20、平滑回路30、インバータ回路40及び切替機構50などは下段の第1収納部64aに収納され、第1収納部64aは強電部となっている。上段の第2収納部64bはゲート駆動回路や制御回路(CPUなど)などが収納された弱電部となっている。また,電力変換装置の据付時の配線作業に用いる入力端子台3,出力端子台6なども上段の第2収納部64bに配置されている。そして、仕切り体65は、図5に示すように、切替機構50と対向する位置に開口部65aを有する。
【0022】
図6に示すように、半導体装置41、電解コンデンサ32及びフィルタ基板15は、冷却体61の主面61aと平行な方向に並んで取り付けられている。具体的には、2つの電解コンデンサ32は、各々の長手方向をX方向に揃えた状態でX方向と直交するY方向に配列されている。すなちわ、2つの電解コンデンサ32は冷却体61の主面61aに寝かせた状態で取り付けられている。3つの半導体装置41は、X方向において、2つの電解コンデンサ32の隣に配置されている。フィルタ基板15は、Y方向において、電解コンデンサ32及び半導体装置41の隣に配置されている。
【0023】
図6に示すように、冷却体61は、その主面61aとは反対側に、X方向に延伸し、かつY方向に所定の間隔をおいて配置された複数の冷却フィン61bを有する。そして、冷却体61は、隣接する2つの冷却フィン61bの間の通路に冷却媒体を流通させるもしくは冷却フィン61bから自然に放熱することにより、冷却体61の主面61aに取り付けられた半導体装置41及び電解コンデンサ32などの発熱部品を冷却する。
冷却体61は、導電性の材料で形成されている。そして、冷却体61は、外部から接地電線が接続される入力端子台3及び出力端子台6の接地端子と導体を介して電気的に接続されている。すなわち、冷却体61は接地電位に電位固定される。
【0024】
図6及び図7に示すように、フィルタ基板15は、例えば絶縁性の材料からなる柱状の支持体16を介して冷却体61の主面61aに支持されている。フィルタ基板15は、冷却体61の主面61aとの間に支持体16を除いて何も挟まず、あるいは冷却体61と接続された部品以外を挟まずに冷却体61の主面61a上に配置して冷却体61の主面61aとの間の距離L1を出来るだけ短くすることが好ましい。更に、フィルタ基板15と冷却体61の主面61aとの間の距離L1は、冷却体61の主面61aに寝かせた状態で配置された電解コンデンサ32の最頂部から冷却体61の主面61aまでの高さH1よりも低くすることがより好ましい。
【0025】
図8及び図9に示すように、切替機構50は、フィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61の主面61aとの間の導通及び非導通を切り替える。切替機構50は、冷却体61の主面61aに冷却体61と電気的に導通して設けられた導電性接続部として、例えば雌ネジ孔51を具備する。また、切替機構50は、冷却体61の主面61aに冷却体61から絶縁して設けられた絶縁性接続部として、例えば一端側が冷却体61の主面61aに固定され、他端側に雌ネジ孔が設けられた絶縁性スペーサ52を具備する。また、切替機構50は、一端側がフィルタ基板15の接地ライン14に電気的及び機械的に接続され、他端側が冷却体61の雌ネジ孔51(導電性接続部)又は絶縁性スペーサ52の雌ネジ孔(絶縁性接続部)の何れか一方に着脱自在に接続されるケーブル(電線)53を具備する。
【0026】
切替機構50は、図8に示すように、ケーブル53の他端側に設けられた雄ネジ54と冷却体61の主面61aの雌ネジ孔51とを締結固定することにより、フィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61とを電気的に導通させることができる。また、切替機構50は、図9に示すように、ケーブル53の他端側に設けられた雄ネジ54と絶縁スペーサ52の雌ネジ孔とを締結固定することにより、フィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61とを電気的に分離させる(非導通にする)ことができる。雄ネジ54の長さ及び絶縁性スペーサ52の長さは、絶縁性スペーサ52に雄ネジ54を固定したときに雄ネジ54と冷却体61との間に適切な絶縁距離を保てる長さにする。
【0027】
ここで、接地コンデンサ13の働きによる電磁ノイズ低減効果は、切替機構50により、フィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61とを電気的に導通させることで得られる。一方、接地コンデンサ13からの漏れ電流により漏電遮断器の不要動作などの問題が発生した際は、切替機構50により、フィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61とを電気的に分離させる。
【0028】
次に、この第1実施形態の主要な効果について説明する。
従来のように、冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間に半導体装置41や電解コンデンサ32などを配置する場合は、半導体装置41や電解コンデンサ32の高さやそれらとの絶縁距離を考慮すると冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間の距離L1が長くなる。これに対し、この第1実施形態に係る電力変換装置1では、フィルタ基板15及び半導体装置41が冷却体61の主面61aに冷却体61の主面61aと平行な方向に並んで配置されており、冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間に半導体装置41が配置されていないため、従来のように冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間に半導体装置41を配置した場合と比較して、冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間の距離L1を小さくすることができる。これにより、切替機構50でフィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61とを導通させた際、接地コンデンサ13から接地電位の冷却体61までのインピーダンスを小さくすることができる。すなわち、切替機構50でフィルタ基板15の接地ライン14と冷却体61とを導通させた際の、電磁ノイズのバイパス経路のインピーダンス(バイパスの阻害要因)を小さくすることができるため、フィルタ回路10の電磁ノイズ減衰効果の低下を抑制することができる。
【0029】
また、ノイズ源である半導体スイッチS1,S2への帰還経路を短くすることができる
ため、電磁ノイズが電磁結合や誘導結合により周辺の配線や部品へ流入することを抑制でき、フィルタ回路10を介さずに系統電源側へノイズが流出することを抑制できる。
そして、この第1実施形態に係る電力変換装置1は、電磁ノイズのバイパス経路として筐体60を含まないため、筐体60が板金などの伝導体ではなく、樹脂などの絶縁物で構成されている場合でも適用できる。
【0030】
また、この第1実施形態に係る電力変換装置1では、フィルタ基板15及び電解コンデンサ32が冷却体61の主面61aに冷却体61の主面61aと平行な方向に並んで配置されており、電解コンデンサ32が冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間に配置されていないため、従来のように冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間に電解コンデンサ32を配置した場合と比較して、冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間の距離L1を小さくすることができる。
更に、この第1実施形態に係る電力変換装置1では、フィルタ基板15が冷却体61の主面61aとの間に支持体16を除いて何も挟まず、冷却体61の主面61a上に配置されているので、冷却体61の主面61aとフィルタ基板15との間の距離L1を最も小さくすることができる。
(【0031】以降は省略されています)

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