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公開番号2021005953
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210114
出願番号2019118730
出願日20190626
発明の名称接合部材
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 3/04 20060101AFI20201211BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】引出線及び動力線を圧入により接合する場合に、引出線や動力線から削られた異物の周囲への飛散を抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る接合部材50は、圧入時に引出線40及び動力線10が挿し込まれる孔の開口を含む開口端部53と、開口端部53に対して、孔の奥側に隣接して配置される異物収容部52と、異物収容部52に対して、孔の奥側に隣接して設けられ、引出線40及び動力線10を圧入による相対的に高い緊迫力で保持する保持部51と、を備え、開口端部53は、圧入方向における孔の断面積が、圧入時に引出線40及び動力線10に作用する緊迫力が相対的に小さくなる態様で構成され、異物収容部52は、圧入方向における孔の断面積が開口端部53及び保持部51よりも大きくなるように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電動機のコイルから引き出される引出線、及び前記電動機に電力を供給する外部回路と電気的に接続される動力線が圧入されることにより、前記引出線及び前記動力線を接合する接合部材であって、
圧入時に前記引出線及び前記動力線が挿し込まれる孔の開口を含む開口端部と、
前記開口端部に対して、前記孔の奥側に隣接して配置される中間部と、
前記中間部に対して、前記奥側に隣接して設けられ、前記引出線及び前記動力線を圧入による相対的に高い緊迫力で保持する保持部と、を備え、
前記開口端部は、圧入方向における前記孔の断面積が、圧入時に前記引出線及び前記動力線に作用する緊迫力が相対的に小さくなる態様で、又は、前記引出線及び前記動力線との間に所定基準以下の隙間が存在する態様で構成され、
前記中間部は、圧入方向における前記孔の断面積が前記開口端部及び前記保持部よりも大きくなるように構成される、
接合部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、接合部材に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、部材(以下、「圧入部材」)が所定の孔に圧入される場合に、圧入部材が削られて発生する異物を収納する溝を圧入先の孔を有する部材(以下、「圧入先部材」)に設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4397631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、圧入先部材の溝の上部が開放されているため、収納された異物が溝から外部に放出される可能性がある。そのため、例えば、電動機の引出線及び動力線を圧入により接合する接合部材に溝が設けられた場合、溝から放出された異物が電動機や周辺部品に向かって飛散し、電動機や周辺部品に噛み込んでしまうことで、電動機や周辺部品の不具合が生じる可能性がある。
【0005】
そこで、上記課題に鑑み、引出線及び動力線を圧入により接合する場合に、引出線や動力線から削られた異物の周囲への飛散を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、
電動機のコイルから引き出される引出線、及び前記電動機に電力を供給する外部回路と電気的に接続される動力線が圧入されることにより、前記引出線及び前記動力線を接合する接合部材であって、
圧入時に前記引出線及び前記動力線が挿し込まれる孔の開口を含む開口端部と、
前記開口端部に対して、前記孔の奥側に隣接して配置される中間部と、
前記中間部に対して、前記奥側に隣接して設けられ、前記引出線及び前記動力線を圧入による相対的に高い緊迫力で保持する保持部と、を備え、
前記開口端部は、圧入方向における前記孔の断面積が、圧入時に前記引出線及び前記動力線に作用する緊迫力が相対的に小さくなる態様で、又は、前記引出線及び前記動力線との間に所定基準以下の隙間が存在する態様で構成され、
前記中間部は、圧入方向における前記孔の断面積が前記開口端部及び前記保持部よりも大きくなるように構成される、
接合部材が提供される。
【0007】
本実施形態によれば、接合部材は、開口端部で発生する緊迫力を相対的に小さく抑制したり、開口端部で引出線及び動力線との間に所定基準以下の非常に小さい隙間を有したりする。そのため、接合部材は、開口端部での異物の発生を抑制することができる。また、接合部材は、中間部における孔の断面積が保持部よりも相対的に大きくなるように構成される。そのため、保持部の相対的に高い緊迫力によって引出線及び動力線から削られる異物を中間部の内部に収納することができる。また、接合部材は、開口端部で相対的に小さい緊迫力が発生するような態様で引出線及び動力線と接する状態、或いは、開口端部で引出線及び動力線との間に所定基準以下の非常に小さい隙間がある状態を有する。そのため、中間部の内部に収納された異物が、開口端部を通じて、外部への放出されるような事態を抑制することができる。従って、接合部材は、引出線及び動力線を圧入により接合する場合に、引出線や動力線から削られた異物の周囲への飛散を抑制することができる。
【発明の効果】
【0008】
上述の実施形態によれば、引出線及び動力線を圧入により接合する場合に、引出線や動力線から削られた異物の周囲への飛散を抑制することが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る電動機の構成の一例を示す図である。
本実地形態に係る動力線及び引出線の接合構造の第1例を示す図である。
本実地形態に係る動力線及び引出線の接合構造の第2例を示す図である。
本実地形態に係る動力線及び引出線の接合構造の第3例を示す図である。
比較例に係る動力線及び引出線の接合構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
【0011】
[電動機の構成]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る電動機1の構成を説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る電動機1の構成の一例を示す図である。
【0013】
尚、図1では、電動機1におけるステータ30が配置される外周部のみが描画され、電動機1の外周部よりも内周側の部分(例えば、ロータや回転軸等)の図示は省略されている。また、図1では、電動機1の筐体(「ケース」或いは「ハウジング」とも称する)の図示が省略されている。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る電動機1は、動力線10と、端子台20と、ステータ30と、引出線40と、接合部材50を含む。
【0015】
動力線10は、電源(例えば、バッテリや電力変換装置等)を含む外部回路と、ステータ30(引出線40)との間を電気的に接続する。動力線10は、その一端に締結部11が設けられる。締結部11は、端子台20にボルト12により締結される。また、動力線10は、その他端で、接合部材50を介して、引出線40と電気的に接続される。
【0016】
端子台20は、電動機1の筐体に設けられ、電源を含む外部回路と電気的に接続される。端子台20は、電動機1の筐体と一体に成形されていてもよいし、電動機1の筐体とは別体に成形された上で当該筐体に取り付けられていてもよい。
【0017】
ステータ30は、電動機1の固定子であり、電動機1の外周部、つまり、円筒形状の筐体の内部の外周部に配置される。ステータ30は、例えば、磁性体のステータコアと、ステータの内周側に周方向で略等間隔に形成されるティースの間(スロット)を通過するステータコイルとを含む。
【0018】
引出線40は、ステータ30(のステータコイル)から引き出され、その先端が接合部材50を介して、動力線10と電気的に接続される。
【0019】
接合部材50は、所定の孔を有し、当該孔に動力線10及び引出線40が圧入されることによって、動力線10及び引出線40を接合し電気的に接続する。これにより、電源からステータ30(ステータコイル)に電力供給可能な状態が実現される。接合部材50は、例えば、少なくとも長手方向の一端が開放される中空部(孔)を有する中空銅線である。
【0020】
[動力線及び引出線の接合構造]
次に、図2〜図4を参照して、接合部材50による動力線10及び引出線40の接合構造について説明する。
【0021】
<動力線及び引出線の接合構造の第1例>
図2は、本実施形態に係る動力線10及び引出線40の接合構造の第1例を示す図である。図2では、接合部材50のみ側面視の断面図として描画されている。
【0022】
図2に示すように、接合部材50は、略直方体形状を有し、長手方向の一端(以下、「開放端」)に開口が設けられ、他端(以下、「閉塞端」)が閉塞される孔(中空部)を有し、開放端から中空部に動力線10及び引出線40が圧入されることで、これらを接合する。接合部材50は、保持部51と、異物収容部52と、開口端部53を含む。
【0023】
保持部51は、接合部材50の閉塞端に設けられ、開口から見た中空部の最も奥の部分において、圧入による相対的に大きい緊迫力で動力線10及び引出線40の先端を保持する。
【0024】
異物収容部52(中間部の一例)は、接合部材50の長手方向(即ち、中空部の延在方向)において、保持部51の開口端側、且つ、開口端部53の閉塞端側に隣接して設けられる。つまり、異物収容部52は、接合部材50の長手方向において、保持部51と開口端部53との間に設けられる。異物収容部52は、圧入方向(即ち、中空部の延在方向)における中空部の断面積が保持部51よりも十分に大きい。具体的には、異物収容部52の圧入方向における中空部の断面積は、その内面と保持部51に保持される動力線10及び引出線40との間に隙間が発生する程度の大きさに設定される。そのため、異物収容部52は、動力線10及び引出線40の圧入時に、保持部51の中空部の入口で動力線10及び引出線40の表面が削られて発生する異物10a,40aを内部に収容することができる。
【0025】
開口端部53は、接合部材50の開放端に設けられ、中空部の開口を含む。開口端部53は、中空部への動力線10及び引出線40の圧入時に、保持部51よりも相対的に小さい緊迫力を作用させる。即ち、開口端部53は、中空部への動力線10及び引出線40の圧入時に、動力線10及び引出線40の表面が削られて異物が発生しないような程度の動力線10及び引出線40との間の接触状態を維持する。例えば、図2に示すように、開口端部53(中空部の開口)は、開口に向けて拡開されるラッパ形状を有する。これにより、中空部の開口に動力線10及び引出線40が挿し込まれる際に、動力線10及び引出線40の表面が削られにくくなる。そのため、接合部材50は、中空部への動力線10及び引出線40の圧入時に、中空部の開口において、動力線10及び引出線40の表面が削られることによる異物の発生を抑制することができる。
【0026】
また、開口端部53(中空部の開口付近)の内面は、動力線10及び引出線40と接触しているため、異物収容部52に収容された異物10a,40aが開口から中空部の外側に放出されてしまうような事態を抑制することができる。
【0027】
<動力線及び引出線の接合構造の第2例>
図3は、本実施形態に係る動力線10及び引出線40の接合構造の第2例を示す図である。図3では、接合部材50のみが側面視の断面図として描画されている。以下、上述の第1例と異なる部分を中心に説明を行う。
【0028】
図3に示すように、接合部材50は、略直方体形状を有し、長手方向の両端に開口が設けられる孔(中空部)を有し、一方の開放端(以下、「入口開放端」)から他方の開放端(以下、「出口開放端」)まで挿通される形で、動力線10及び引出線40が圧入されることより、これらを接合する。接合部材50は、保持部51と、異物収容部52と、開口端部53と、異物収容部54と、開口端部55を含む。
【0029】
保持部51は、中空部の延在方向における両方の開口から見た中間部分において、圧入による相対的に大きい緊迫力で動力線10及び引出線40を保持する。
【0030】
異物収容部52は、接合部材50の長手方向(即ち、中空部の延在方向)において、保持部51の入口開放端側、且つ、開口端部53の出口開放端側に隣接して設けられる。
(【0031】以降は省略されています)

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