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公開番号2021001473
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210107
出願番号2019115354
出願日20190621
発明の名称除塵機
出願人株式会社日立製作所,協和機電工業株式会社
代理人特許業務法人筒井国際特許事務所
主分類E02B 5/08 20060101AFI20201204BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】除塵機の交換部品の製造または交換作業を効率的に行う。
【解決手段】スクリーンの延在方向に沿って上側折り返し部と下側折り返し部との間を循環駆動する一対のチェーンの下側折り返し部に取り付けられ、チェーンが下降側から上昇側に向かって折り返す際にチェーンに接触するチェーンガイド60を有する。チェーンガイド60は、円弧状に形成され、一対のチェーンのいずれか一方に対向するように配置されるチェーン接触部61と、チェーンガイド60を支持するフレームにボルトで固定するためのフレーム取り付け部62と、を有する。チェーンガイド60は、互いに独立してフレームに取り付けられた部分63および部分64を有する。部分63および部分64のそれぞれは、チェーン接触部61およびフレーム取り付け部62を有し、かつ、互いに隣り合う位置に取り付けられる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
複数のスリットを備えるスクリーンと、
前記スクリーンの幅方向に沿って配列される複数の歯を備えるレーキと、
前記レーキを介して互いに対向する位置に配置され、前記スクリーンの延在方向に沿って上側折り返し部と下側折り返し部との間で循環駆動される一対の無端チェーンと、
前記一対の無端チェーンの前記上側折り返し部に係合され、前記一対の無端チェーンの上昇側から下降側に向かって前記一対の無端チェーンを駆動するように回転するスプロケットと、
前記一対の無端チェーンの下側折り返し部に取り付けられ、前記一対の無端チェーンが下降側から上昇側に向かって折り返す際に前記一対の無端チェーンに接触する一対の下部チェーンガイドと、
を有し、
前記レーキは、前記一対の無端チェーンを介して循環駆動され、
前記一対の下部チェーンガイドの一方である第1下部チェーンガイドは、
円弧状に形成され、前記一対の無端チェーンのいずれか一方に対向するように配置されるチェーン接触部と、
前記第1下部チェーンガイドを支持するフレームにボルトで固定するためのフレーム取り付け部と、
を有し、
前記第1下部チェーンガイドは、前記チェーン接触部と前記フレーム取り付け部とが一体に形成された板状部材である、除塵機。
続きを表示(約 3,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の除塵機において、
前記第1下部チェーンガイドは、互いに独立して前記フレームに取り付けられた第1部分および第2部分を有し、
前記第1部分および第2部分のそれぞれは、前記チェーン接触部および前記フレーム取り付け部を有し、かつ、互いに隣り合う位置に取り付けられる、除塵機。
【請求項3】
請求項2に記載の除塵機において、
前記第1部分は、前記第2部分より前記スクリーンに近い位置に配置され、
前記第1部分は、
前記一対の下部チェーンガイドの他方である第2下部チェーンガイドと対向する第1主面と、
前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、
前記第1主面および前記第2主面と交差し、かつ、前記チェーン接触部を構成する曲面部分を持つ第1側面と、
前記第1主面および前記第2主面と交差し、かつ、前記第2部分と対向する第2側面と、
を有し、
前記第2部分は、
前記第2下部チェーンガイドと対向する第3主面と、
前記第3主面の反対側に位置する第4主面と、
前記第3主面および前記第4主面と交差し、かつ、前記チェーン接触部を構成する曲面部分を持つ第3側面と、
前記第3主面および前記第4主面と交差し、かつ、前記第1部分の前記第2側面と対向する第4側面と、
を有し、
前記第1部分の前記第1主面から前記第2主面に向かう方向を前記第1下部チェーンガイドの厚さ方向とすると、
前記第2側面および前記第4側面のそれぞれは、前記第1下部チェーンガイドの厚さ方向に対して傾斜するように設けられ、
前記第1部分の前記第1主面側から視た平面視において、前記第4側面の少なくとも一部分は前記第2側面に覆われる、除塵機。
【請求項4】
請求項2に記載の除塵機において、
前記第1部分は、前記第2部分より前記スクリーンに近い位置に配置され、
前記第1部分は、前記第2部分と対向する第1対向面を有し、
前記第2部分は、前記第1部分の前記第1対向面と対向する第2対向面を有し、
前記一対の下部チェーンガイドの他方である第2下部チェーンガイドから前記第1下部チェーンガイドに向かう方向を第1方向とすると、
前記第1方向において、
前記第1対向面および前記第2対向面のそれぞれは、前記第1方向に対して傾斜するように設けられ、
前記第2下部チェーンガイド側から前記第1下部チェーンガイドを視た平面視において、前記第2対向面の少なくとも一部分は前記第1対向面に覆われる、除塵機。
【請求項5】
請求項2に記載の除塵機において、
前記第1部分は、前記第2部分より前記スクリーンに近い位置に配置され、
前記第1部分は、
前記一対の下部チェーンガイドの他方である第2下部チェーンガイドと対向する第1主面と、
前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、
前記第1主面および前記第2主面と交差し、かつ、前記チェーン接触部を構成する曲面部分を持つ第1側面と、
前記第1主面および前記第2主面と交差し、かつ、前記第2部分と対向する第2側面と、
前記第1主面、前記第2主面、前記第1側面、および前記第2側面のそれぞれと交差し、前記一対の無端チェーンの延在方向において、前記上側折り返し部と対向する第5側面と、
を有し、
前記第2部分は、
前記第2下部チェーンガイドと対向する第3主面と、
前記第3主面の反対側に位置する第4主面と、
前記第3主面および前記第4主面と交差し、かつ、前記チェーン接触部を構成する曲面部分を持つ第3側面と、
前記第3主面および前記第4主面と交差し、かつ、前記第1部分の前記第2側面と対向する第4側面と、
を有し、
前記第1部分の前記第1主面から前記第2主面に向かう方向を前記第1下部チェーンガイドの厚さ方向とすると、
前記第5側面は、前記第1下部チェーンガイドの厚さ方向に対して傾斜するように設けられ、
前記第1部分の前記第1主面側から視た平面視において、前記第5側面は視認されない、除塵機。
【請求項6】
請求項1に記載の除塵機において、
前記一対の下部チェーンガイドのそれぞれは、
円弧状に形成され、前記一対の無端チェーンのいずれか一方に対向するように配置される前記チェーン接触部と、
前記一対の下部チェーンガイドのそれぞれを支持するフレームにボルトで固定するための前記フレーム取り付け部と、
を有し、
前記一対の下部チェーンガイドのそれぞれは、前記チェーン接触部と前記フレーム取り付け部とが一体に形成された板状部材であり、
前記一対の下部チェーンガイドのそれぞれは、互いに独立して前記フレームに取り付けられた第1部分および第2部分を有し、
前記第1部分および第2部分のそれぞれは、前記チェーン接触部および前記フレーム取り付け部を有し、かつ、互いに隣り合う位置に取り付けられる、除塵機。
【請求項7】
請求項6に記載の除塵機において、
一対の前記第1部分のそれぞれは、一対の前記第2部分のそれぞれより前記スクリーンに近い位置に配置され、
前記一対の第1部分のそれぞれは、前記一対の第2部分のいずれかと対向する第1対向面を有し、
前記一対の第2部分のそれぞれは、前記第1対向面と対向する第2対向面を有し、
前記一対の下部チェーンガイドの他方である第2下部チェーンガイドから前記第1下部チェーンガイドに向かう方向を第1方向とすると、
前記第1方向において、
一対の前記第1対向面および一対の前記第2対向面のそれぞれは、前記第1方向に対して傾斜するように設けられ、
前記第2下部チェーンガイド側から前記第1下部チェーンガイドを視た平面視において、
前記第1下部チェーンガイドの前記第2対向面の少なくとも一部分は前記第1下部チェーンガイドの前記第1対向面に覆われ、
前記第2下部チェーンガイドの前記第2対向面の少なくとも一部分は前記第2下部チェーンガイドの前記第1対向面に覆われる、除塵機。
【請求項8】
複数のスリットを備えるスクリーンと、
前記スクリーンの幅方向に沿って配列される複数の歯を備えるレーキと、
前記レーキを介して互いに対向する位置に配置され、前記スクリーンの延在方向に沿って上側折り返し部と下側折り返し部との間で循環駆動される一対の無端チェーンと、
前記一対の無端チェーンの前記上側折り返し部に係合され、前記一対の無端チェーンの上昇側から下降側に向かって前記一対の無端チェーンを駆動するように回転するスプロケットと、
前記一対の無端チェーンの下側折り返し部に取り付けられ、前記一対の無端チェーンが下降側から上昇側に向かって折り返す際に前記一対の無端チェーンに接触する一対の下部チェーンガイドと、
を有し、
前記レーキは、前記一対の無端チェーンを介して循環駆動され、
前記一対の下部チェーンガイドの一方である第1下部チェーンガイドは、
円弧状に形成され、前記一対の無端チェーンのいずれか一方に対向するように配置されるチェーン接触部と、
前記第1下部チェーンガイドを支持するフレームにボルトで固定するためのフレーム取り付け部と、
を有し、
前記第1下部チェーンガイドは、互いに独立して前記フレームに取り付けられた第1部分および第2部分を有し、
前記第1部分および第2部分のそれぞれは、前記チェーン接触部および前記フレーム取り付け部を有し、かつ、互いに隣り合う位置に取り付けられる、除塵機。
【請求項9】
請求項8に記載の除塵機において、
前記第1部分は、前記第2部分より前記スクリーンに近い位置に配置され、
前記第1部分は、前記第2部分と対向する第1対向面を有し、
前記第2部分は、前記第1部分の前記第1対向面と対向する第2対向面を有し、
前記一対の下部チェーンガイドの他方である第2下部チェーンガイドから前記第1下部チェーンガイドに向かう方向を第1方向とすると、
前記第1方向において、
前記第1対向面および前記第2対向面のそれぞれは、前記第1方向に対して傾斜するように設けられ、
前記第2下部チェーンガイド側から前記第1下部チェーンガイドを視た平面視において、前記第2対向面の少なくとも一部分は前記第1対向面に覆われる、除塵機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、除塵機に関する。
続きを表示(約 8,200 文字)【背景技術】
【0002】
特公昭52−89221号公報(特許文献1)には、「水路に設ける除塵機は、水路を横断して設けた格子の上流側に水路の上方と水路の底にホイールを設けて、このホイールにチェーンを懸張し、該チェーンに略等間隔にレーキを装着する。」と記載されている。また、特許文献1には、「該除塵格子の上流側水路底と水路上方との左右側にホイールを回転自在に設ける。(中略)水路底のホイールは、壁面軸に支持せしめる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭52−89221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
除塵機は、例えば水処理の前処理として、水路に流れる水に含まれる夾雑物を除去する目的で利用される。自動除塵機は、水路に挿入され、夾雑物をトラップするスクリーンと、スクリーンに堆積した夾雑物を掻き揚げて取り除くレーキと、を備える。スクリーンには、水に含まれる夾雑物が堆積するが、レーキにより自動的に掻き揚げられ、水路の外部に排出される。
【0005】
例えば、レーキは無端チェーンに取り付けられ、無端チェーンに付与される駆動力によってスクリーンの延在方向に沿って移動する。無端チェーンの上側折り返し部および下側折り返し部の両側に、スプロケットを取り付ける構造の場合、両方のスプロケットを回転自在に支持する構造とする必要があるため、スプロケットの加工および取り付け工事が煩雑になる。あるいは、無端チェーンは、緊張した状態で両端のスプロケットに係合される。このため、スプロケットまたはチェーンを定期的に交換する際の交換作業が煩雑である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願において開示される発明のうち、代表的な形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0007】
すなわち、一実施の形態である除塵機は、複数のスリットを備えるスクリーンと、前記スクリーンの幅方向に沿って配列される複数の歯を備えるレーキと、前記レーキを介して互いに対向する位置に配置され、前記スクリーンの延在方向に沿って上側折り返し部と下側折り返し部との間を循環駆動する一対の無端チェーンと、前記一対の無端チェーンの前記上側折り返し部に係合され、前記一対の無端チェーンの上昇側から下降側に向かって前記一対の無端チェーンを駆動するように回転するスプロケットと、前記一対の無端チェーンの下側折り返し部に取り付けられ、前記一対の無端チェーンが下降側から上昇側に向かって折り返す際に前記一対の無端チェーンに接触する一対の下部チェーンガイドと、を有する。前記レーキは、前記一対の無端チェーンを介して循環駆動される。前記一対の下部チェーンガイドの一方である第1下部チェーンガイドは、円弧状に形成され、前記一対の無端チェーンのいずれか一方に対向するように配置されるチェーン接触部と、前記第1下部チェーンガイドを支持するフレームにボルトで固定するためのフレーム取り付け部と、を有する。前記第1下部チェーンガイドは、前記チェーン接触部と前記フレーム部とが一体に形成された板状部材である。
【0008】
他の実施の形態である除塵機は、複数のスリットを備えるスクリーンと、前記スクリーンの幅方向に沿って配列される複数の歯を備えるレーキと、前記レーキを介して互いに対向する位置に配置され、前記スクリーンの延在方向に沿って上側折り返し部と下側折り返し部との間を循環駆動する一対の無端チェーンと、前記一対の無端チェーンの前記上側折り返し部に係合され、前記一対の無端チェーンの上昇側から下降側に向かって前記一対の無端チェーンを駆動するように回転するスプロケットと、前記一対の無端チェーンの下側折り返し部に取り付けられ、前記一対の無端チェーンが下降側から上昇側に向かって折り返す際に前記一対の無端チェーンに接触する一対の下部チェーンガイドと、を有する。前記レーキは、前記一対の無端チェーンを介して循環駆動される。前記一対の下部チェーンガイドの一方である第1下部チェーンガイドは、円弧状に形成され、前記一対の無端チェーンのいずれか一方に対向するように配置されるチェーン接触部と、前記第1下部チェーンガイドを支持するフレームにボルトで固定するためのフレーム取り付け部と、を有する。前記第1下部チェーンガイドは、互いに独立して前記フレームに取り付けられた第1部分および第2部分を有する。前記第1部分および第2部分のそれぞれは、前記チェーン接触部および前記フレーム取り付け部を有し、かつ、互いに隣り合う位置に取り付けられる。
【発明の効果】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
【0010】
すなわち、除塵機の交換部品の製造または交換作業を効率的に行うことができる。
【0011】
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
一実施の形態である除塵機を水路の上流側から視た正面図である。
図1に示すA−A線の位置から水路の一方の側面を視た側面図である。
図1のB部の拡大正面図である。
図3に示すレーキを上部から視た平面図である。
図2に示すチェーンの下側折り返し部周辺の拡大平面図である。
図1に示す正面視における図5に示すチェーンガイドの位置関係を示す拡大平面図である。
図5に示すチェーンガイドの斜視図である。
図7に対する変形例であるチェーンガイドの斜視図である。
図8に示すチェーンガイドを除塵機に取り付けた後、図1に示すA−A線の方向から視た平面図である。
図9に示すチェーンガイドを図9のA−A線の方向から視た平面図である。
図7に示すチェーンガイドに対する他の変形例であるチェーンガイドを除塵機に取り付けた後、図1に示すA−A線の方向から視た平面図である。
図11に示すチェーンガイドを図11のA−A線の方向から視た平面図である。
図8に示すチェーンガイドに対する変形例であるチェーンガイドの組立斜視図である。
図13に示すチェーンガイドを除塵機に取り付けた後、図1に示すA−A線の方向から視た平面図である。
図14に示すチェーンガイドを図14のA−A線の方向から視た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の実施の形態を説明するための各図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
【0014】
<除塵機の概要>
図1は、本実施の形態の除塵機を水路の上流側から視た正面図である。また、図2は、図1に示すA−A線の位置から水路の一方の側面を視た側面図である。図3は図1のB部の拡大正面図である。図4は図3に示すレーキを上部から視た平面図である。図1〜図4では、見易さのため、除塵機10が有する部品のうちの一部の図示を省略している。例えば、図1では、図2に示す複数のレーキ30のうち、下降側および水底付近にあるレーキ30の図示を省略している。また例えば、図1および図2では、レーキ30を搬送するチェーン40の部品の図示は省略し、チェーン40の循環軌道を二点鎖線で示している。また、図1では、チェーン40の進行方向をガイドするガイドレールを図示していない。
【0015】
本実施の形態の除塵機10は、例えば下水処理場などの水処理施設において、沈砂池等の前処理設備の上流側の水路W1に設けられる。除塵機10は、水路W1に挿入されるスクリーン20と、スクリーン20に堰き止められた夾雑物を掻き揚げるレーキ30と、レーキ30をスクリーン20の延在方向に沿って循環駆動させるレーキ駆動部としてのチェーン40と、を有する。
【0016】
スクリーン20は、水路W1を流れる下水や排水に含まれる夾雑物を堰き止め、水と夾雑物を分離するための部品である。スクリーン20は、長手方向に延在する複数のスリット21(図3および図4参照)を備える。言い換えればスクリーン20は、長手方向に延在し、かつ互いに離間するように幅方向に配列される複数のバースクリーン(板状部材)22を備える。図2に矢印WF1として模式的に示すように、上流側から流れてくる水は、スクリーン20のスリット21を通過して下流側に流れ込む。この時、スリット21の幅より大きいサイズの夾雑物は、スクリーン20に堰き止められ、スクリーン20の上流側に滞留する。このようにスクリーン20は、夾雑物を補足し、下流側に流れ込む水と分離する機能を備える。
【0017】
本実施の形態では、図3および図4に示す複数のバースクリーン22のそれぞれは互いに同じ形状を備え、等間隔で配列されている。ただし、バースクリーンの形状や配置間隔(言い換えればスリット21の幅)は、本実施の形態の例には限定されない。例えば、複数のバースクリーンが互いに異なる配置間隔で配列される場合がある。あるいは、厚さや大きさが互いに異なる複数種類のバースクリーン(図示は省略)が、幅方向に交互あるいは複数個おきに配列される場合がある。
【0018】
図2に示すように、スクリーン20は、水面Wtまたは水路W1の底面Wbに対して直交しない角度で傾斜するように水路W1内に固定される。スクリーン20は、上端が下端よりも下流側に位置するように傾斜する。スクリーン20の長手方向の一方の端部は、水路W1の底面側に配置され、他方の端部は、水路W1の上端近傍に配置される。
【0019】
図1〜4に示すレーキ30は、スクリーン20に堰き止められた夾雑物を掻き揚げ、スクリーン20の外部に除去する部材である。図3に示すように、レーキ30は、スクリーン20の幅方向に沿って配列される複数の歯を備える櫛歯部材31と、櫛歯部材31を支持する支持部材32と、を備える。スクリーン20の幅方向に延びる支持部材32の両端は、後述するアーム70のレーキ固定部74にそれぞれ固定される。櫛歯部材31は、板状の部材であって、一方の長辺に複数の歯が形成されている。支持部材32は、レーキ30の機械的強度を補強する補強部材であって、櫛歯部材31の複数の歯以外の部分を固定する固定面を備える。なお、支持部材32は、レーキ30の機械的強度を向上させることができ、かつ、櫛歯部材31を固定する固定面を備えていれば、形状は図1〜4に示す態様には限定されない。例えば、スクリーンの幅方向に沿って延びる棒状の部材でもよいし、パイプ状の部材であってもよい。ただし、支持部材32の軽量化、あるいは、櫛歯部材31の固定のし易さの観点からは、支持部材32は、溝型形状、あるいはパイプ形状のように、芯がない部材が好ましい。
【0020】
図1に示すように、チェーン40は、スクリーン20の幅方向において、スクリーン20の両端部のそれぞれの外側に設けられている。一対のチェーン40のそれぞれは、図2に示すように、環状に形成され、スクリーン20の延在方向に沿って、上側折り返し部41と下側折り返し部42との間を循環する無端チェーンである。なお、上側折り返し部41は、環状のチェーンの上端を含む、円弧状の部分として定義される。同様に、下側折り返し部42は、環状のチェーンの下端を含む、円弧状の部分として定義される。一対のチェーン40のそれぞれは、スクリーン20の上流側に配置される。上側折り返し部41は、スクリーン20の上端よりも上方にある。本実施の形態の例では、上側折り返し部41および下側折り返し部42とスクリーン20との間では、チェーン40およびレーキ30は、上昇する。このため、チェーン40の上側折り返し部41および下側折り返し部42とスクリーン20との間の部分を上昇側と呼ぶ。一方、上昇側の反対側では、チェーン40およびレーキ30は、下降する。このため、チェーン40の上昇側の反対側の部分を下降側と呼ぶ。
【0021】
図2に示すように、一対のチェーン40のそれぞれは、水路上に固定されたモータ50の駆動力により循環駆動される。詳しくは、一対のチェーン40のそれぞれは、上側折り返し部41に配置されるスプロケット52と、下側折り返し部42に配置されるチェーンガイド(下部チェーンガイド)60に張架される。モータ50の駆動力は、チェーン51を介してスプロケット(歯車)52に伝達される。スプロケット52の歯はチェーン40に係合される。チェーン40には複数のレーキ30が取り付けられ、レーキ30は、チェーン40を挟むように設けられたガイドレール43に沿って移動する。レーキ30は、チェーン40に連結されている。複数のレーキ30のそれぞれは、チェーン40を介して、上側折り返し部41および下側折り返し部42の間を循環駆動される。
【0022】
図4に示すように、チェーン40の上昇側において、レーキ30の櫛歯部材31が有する複数の歯のそれぞれは、スクリーン20のスリット21に挿入される。また、レーキ30は、複数の歯がスリット21に挿入された状態でスクリーン20の延在方向に沿って上昇する。これにより、スクリーン20に堰き止められた夾雑物は、レーキ30により掻き揚げられる。
【0023】
図2に示すように、水路W1上では、チェーン40およびレーキ30は、筐体11に覆われている。スクリーン20は、水路W1の上端付近で終端するが、水路W1上には、筐体11の一部であるエプロン部12が配置される。エプロン部12は、スクリーン20の延在方向の延長線に沿って延び、シュート13に連結される。レーキ30により掻き揚げられた夾雑物は、スクリーン20およびエプロン部12に沿って掻き揚げられ、シュート13を介して回収装置14に投入される。
【0024】
また、レーキ30は、チェーン40の上側折り返し部41まで上昇し、上側折り返し部41で反転する。レーキ30は、チェーン40の下降側では、上昇側とは反転した状態で下側折り返し部42に向かって下降する。レーキ30は、チェーン40の下側折り返し部42で再び反転し、スクリーン20に沿って上昇する。チェーン40に取り付けられた複数のレーキ30のそれぞれは、モータ50の回転に伴って、上記したサイクルを順次繰り返す。これにより、スクリーン20に滞留する夾雑物は、断続的にレーキ30に掻き揚げられ、回収装置14に投入される。この結果、スクリーン20は、夾雑物の滞留が少ない状態で維持され、除塵機10は、夾雑物と水との分離性能を低下させることなく水に含まれる夾雑物を安定的に除去することができる。
【0025】
また、レーキ30は、上記した夾雑物を掻き揚げるが、例えば、豪雨時などに、レーキ30で掻き揚げることが難しい粗大物等がスクリーン2に滞留する場合がある。この場合、レーキ30は、粗大物を回避するように自動的に回転動作し、レーキ30自身の損傷を防止する。なお、以下では、一例として、レーキ30が粗大物を回避するように自動的に回転動作する実施態様を取り上げて説明する。ただし、変形例として、レーキ30が粗大物を回避するための回転動作を行わず、チェーン40に固定された状態で循環駆動される場合がある。
【0026】
図1に示すように、本実施の形態の除塵機10は、レーキ30を回動自在に支持する一対のアーム70を有する。詳しくは、レーキ30の一方の端部は、一対のチェーン40のうちの一方(チェーン40A)に取り付けられるアーム(第1アーム)70Aに固定される。レーキ30の他方の端部は、一対のチェーン40のうちの他方(チェーン40B)に取り付けられるアーム(第2アーム)70Bに固定される。一対のアーム70のそれぞれは、一対のチェーン40のそれぞれと連結されている。一対のアーム70のそれぞれは、一対のチェーン40のそれぞれと、ピン71(図3参照)を介して連結され、ピン71の中心線(仮想線)を回転軸として、チェーン40に対して回転自在に取り付けられている。スクリーン20に粗大物が滞留し、レーキ30に付与される負荷が大きい場合、アーム70が負荷に起因して自動的に回転動作する。この回転動作により、レーキ30は粗大物を自動的に回避することができる。
【0027】
<チェーンの下側折り返し部の詳細>
次に、図2に示すチェーンの下側折り返し部周辺の構造の詳細について説明する。図5は、図2に示すチェーンの下側折り返し部周辺の拡大平面図である。図6は、図1に示す正面視における図5に示すチェーンガイドの位置関係を示す拡大平面図である。図7は、図5に示すチェーンガイド60の斜視図である。図6に示すように、除塵機10は、互いに対向する一対のチェーンガイド(第1下部チェーンガイド)60Aおよびチェーンガイド(第2下部チェーンガイド)60Bを有する。チェーンガイド60Aおよび60Bは、同様な構造である。以下の説明において、チェーンガイド60Aおよび60Bを区別せず、単にチェーンガイド60として記載した場合、図6に示すチェーンガイド60Aおよび60Bに対する共通の説明である。また、図7は斜視図であるが、チェーン接触部61と、フレーム取り付け部62との区別を明確にするため、チェーン接触部61に相当する部分にハッチングを付して示している。
【0028】
図2に示すように、チェーン40の上側折り返し部41には、一対のチェーン40の上昇側から下降側に向かって一対のチェーン40を駆動するように回転するスプロケット52が係合される。スプロケット52は、モータ50の駆動力をチェーン40に伝達する歯車である。
【0029】
図2および図5に示すように、チェーン40の進行方向をガイドするガイドレール43は、チェーン40の上昇側において、チェーン40の外周側をガイドするガイドレール43aと、チェーン40の内周側をガイドするガイドレール43bと、を含む。また、ガイドレール43は、チェーン40の上昇側において、チェーン40の外周側をガイドするガイドレール43cと、チェーン40の内周側をガイドするガイドレール43dと、を含む。また、ガイドレール43は、チェーン40の下側折り返し部42において、チェーン40の外周側をガイドするガイドレール43eを含む。チェーン40の下側折り返し部42において、チェーン40の内周側は、チェーンガイド60によりガイドされる。
【0030】
本実施の形態に対する検討例として、チェーン40の下側折り返し部42に図示しないスプロケットを係合させる方法も考えられる。ただし、下側折り返し部42に係合させるスプロケットを設ける場合、水中に回転機構部を設ける必要が生じる。水中でスプロケットの回転動作が不安定になると、これに起因してチェーン40の動作が停止してしまう。このため、水中に配置されるスプロケットの構造が複雑化する、あるいは、スプロケットのメンテナンスが煩雑になる、などの課題がある。
(【0031】以降は省略されています)

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