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公開番号2020202127
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201217
出願番号2019109703
出願日20190612
発明の名称端子
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人特許業務法人暁合同特許事務所
主分類H01R 4/18 20060101AFI20201120BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】比較的に大規模な治具を用いることなく、端子と電線とを接続する。
【解決手段】雌端子12は、電線11をY方向に沿って挿入可能であって、電線に接触可能な接触面21A,21Bを備えかつ電線の挿入方向とは交差する方向に変形可能な上側接続片部18Aおよび下側接続片部18Bを有する端子本体15と、端子本体に対して移動可能な筒状をなすスライド部材16と、を有し、スライド部材には、重なり位置において幅狭部が上側接続片部および下側接続片部の外側に重なることにより上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが上側接続片部および下側接続片部を押圧するようになっており、スライド部材には、幅広部を構成する上壁の先端が電線の挿入方向の先方に向かうにしたがって加圧方向について幅広部よりも広がるガイド斜面部50が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線を所定の方向に挿入可能であって、前記電線に接触可能な接触面を備えかつ前記電線の挿入方向とは交差する方向に変形可能な接続片部を有する端子本体と、
前記端子本体から離れた位置である離間位置から、前記接続片部の先端側から前記端子本体に接しつつ前記端子本体の外側に重なる位置である重なり位置に移動可能な筒状をなすスライド部材と、を有し、
前記スライド部材には、内方に突出するとともに前記接続片部を前記電線に接触するように加圧する加圧部が設けられ、
前記スライド部材には、前記加圧部が形成された領域であって前記加圧部が前記電線を加圧する加圧方向について前記スライド部材の内形状が狭い幅狭部と、前記加圧部よりも前記挿入方向の先方側に前記加圧方向について前記スライド部材の内形状が前記幅狭部よりも広い幅広部と、が設けられ、
前記重なり位置において前記幅狭部が前記接続片部の外側に重なることにより前記加圧部が前記接続片部を押圧するようになっており、
前記スライド部材には、前記幅広部を構成する壁部の先端が前記電線の挿入方向の先方に向かうにしたがって前記加圧方向について前記幅広部よりも広がるガイド斜面部が形成されている端子。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記接続片部は、それぞれの前記接触面が互いに対面するよう対をなして形成され、
対をなす前記接続片部の少なくとも一方は前記ガイド斜面部と摺接することにより前記スライド部材の内部にガイドされる請求項1に記載の端子。
【請求項3】
前記端子本体および前記スライド部材の一方または他方には、前記幅広部が前記端子本体の外側に重なるとともに前記幅狭部が前記接続片部の外側に重ならない第1状態に前記スライド部材を保持する第1状態係止機構と、前記幅狭部が前記接続片部の外側に重なって前記加圧部が前記接続片部を押圧して前記接続片部を前記電線に接触させる第2状態に前記スライド部材を保持する第2状態係止以降と、が設けられている請求項1または請求項2に記載の端子。
【請求項4】
前記スライド部材は前記ガイド斜面部を覆う覆い部を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子。
【請求項5】
前記スライド部材には、外部から治具が当接されることにより前記スライド部材を前記挿入方向に沿って移動可能にする治具当接部が設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子。
【請求項6】
前記治具当接部は前記ガイド斜面部を覆う覆い部を兼ねる請求項5に記載の端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示された技術は、端子に関する。
続きを表示(約 4,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電線の端末から露出する芯線に端子が接続された端子付き電線が知られている。このような端子として、例えば、電線の端末から露出する芯線に外側から圧着する圧着部を備えるものがある。
【0003】
上記の端子を電線に圧着するには、例えば以下のようにする。まず、金属板材をプレス加工することにより所定の形状の端子を成形する。続いて、上下方向に相対移動可能な一対の金型のうち下側に位置する下型の載置部に、端子を載置する。続いて、電線の端末から露出された芯線を、端子の圧着部に重ねて載置する。その後、一対の金型の一方又は双方を互いに接近する方向に移動させ、上型の圧着部と、下型の載置部との間で圧着部を挟み付けることにより、圧着部を塑性変形させて電線の芯線に圧着する。以上により、電線の端末に端子が接続される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005−50736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記の技術によれば、電線の芯線に端子の圧着部を圧着するための金型や治具等、比較的に大規模な設備が必要なので、その設備投資の分だけ製造コストが上昇するという問題がある。
【0006】
本明細書に開示された技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、比較的に大規模な治具を用いることなく、端子と電線とを接続することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる端子は、電線を所定の方向に挿入可能であって、前記電線に接触可能な接触面を備えかつ前記電線の挿入方向とは交差する方向に変形可能な接続片部を有する端子本体と、前記端子本体から離れた位置である離間位置から、前記接続片部の先端側から前記端子本体に接しつつ前記端子本体の外側に重なる位置である重なり位置に移動可能な筒状をなすスライド部材と、を有し、前記スライド部材には、内方に突出するとともに前記接続片部を前記電線に接触するように加圧する加圧部が設けられ、前記スライド部材には、前記加圧部が形成された領域であって前記加圧部が前記電線を加圧する加圧方向について前記スライド部材の内形状が狭い幅狭部と、前記加圧部よりも前記挿入方向の先方側に前記加圧方向について前記スライド部材の内形状が前記幅狭部よりも広い幅広部と、が設けられ、前記重なり位置において前記幅狭部が前記接続片部の外側に重なることにより前記加圧部が前記接続片部を押圧するようになっており、前記スライド部材には、前記幅広部を構成する壁部の先端が前記電線の挿入方向の先方に向かうにしたがって前記加圧方向について前記幅広部よりも広がるガイド斜面部が形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、比較的に大規模な治具を用いることなく、端子と電線とを接続することができ、しかも予めスライド部材を端子本体に組み付ける際に両者の組み付けを安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。
図2は、コネクタを示す断面図である。
図3は、スライド部材と端子本体とが第1状態にあるときの雌端子を示す斜視図である。
図4は、スライド部材と端子本体とが第1状態にあるときの雌端子を示す側面図である。
図5は、スライド部材と端子本体とが第1状態にあるときの雌端子を示す一部破断平面図である。
図6は、スライド部材と端子本体とが第1状態にあるときの雌端子を示す斜視図である。
図7は、スライド部材と端子本体とが第2状態にあるときの雌端子を示す側面図である。
図8は、端子本体を示す斜視図である。
図9は、端子本体を示す側面図である。
図10は、セレーションを示す一部拡大断面図である。
図11は、セレーションのバリエーションを示す一部拡大断面図である。
図12は、セレーションのバリエーションを示す一部拡大断面図である。
図13は、端子本体を示す背面図である。
図14は、スライド部材を示す斜視図である。
図15は、スライド部材を示す上面図である。
図16は、スライド部材を示す側面図である。
図17は、スライド部材を示す正面図である。
図18は、当接部の突出高さが変更されたスライド部材を示す正面図である。
図19は、コネクタハウジングを示す斜視図である。
図20は、コネクタハウジングに雌端子が取り付けられた状態を示す斜視図である。
図21は、コネクタハウジングに雌端子が取り付けられた状態を示す断面図である。
図22は、コネクタハウジングにリアホルダが仮係止位置に取り付けられた状態を示す斜視図である。
図23は、コネクタハウジングにリアホルダが仮係止位置に取り付けられた状態を示す断面図である。
図24は、電線が挿通された状態を示す斜視図である。
図25は電線が挿通された状態を示す断面図である。
図26は、スライド部材が第1状態から第2状態に推移する途中の状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様が列挙されて説明される。
【0011】
(1)本開示にかかる端子は、電線を所定の方向に挿入可能であって、前記電線に接触可能な接触面を備えかつ前記電線の挿入方向とは交差する方向に変形可能な接続片部を有する端子本体と、前記端子本体から離れた位置である離間位置から、前記接続片部の先端側から前記端子本体に接しつつ前記端子本体の外側に重なる位置である重なり位置に移動可能な筒状をなすスライド部材と、を有し、前記スライド部材には、内方に突出するとともに前記接続片部を前記電線に接触するように加圧する加圧部が設けられ、前記スライド部材には、前記加圧部が形成された領域であって前記加圧部が前記電線を加圧する加圧方向について前記スライド部材の内形状が狭い幅狭部と、前記加圧部よりも前記挿入方向の先方側に前記加圧方向について前記スライド部材の内形状が前記幅狭部よりも広い幅広部と、が設けられ、前記重なり位置において前記幅狭部が前記接続片部の外側に重なることにより前記加圧部が前記接続片部を押圧するようになっており、前記スライド部材には、前記幅広部を構成する壁部の先端が前記電線の挿入方向の先方に向かうにしたがって前記加圧方向について前記幅広部よりも広がるガイド斜面部が形成されている。
【0012】
上記の構成によれば、スライド部材を電線の挿入方向に沿って移動させることにより、接続片部を電線に押圧することができる。これにより、接続片部と電線とが電気的に接続されるので、比較的に大規模な治具を用いることなく、電線と端子とを電気的に接続することができる。また、スライド部材を予め端子本体に組み付ける際には、ガイド斜面部がスライド部材を案内するから、両者の組み付けを安定して行うことができる。
【0013】
(2)前記接続片部は、それぞれの前記接触面が互いに対面するよう対をなして形成され、対をなす前記接続片部の少なくとも一方は前記ガイド斜面部と摺接することにより前記スライド部材の内部にガイドされることが好ましい。
【0014】
上記の構成によれば、少なくとも一方の接続片部がガイド斜面部と摺接することにより筒状をなすスライド部材の内部に案内される。
【0015】
(3)前記端子本体および前記スライド部材の一方または他方には、前記幅広部が前記端子本体の外側に重なるとともに前記幅狭部が前記接続片部の外側に重ならない第1状態に前記スライド部材を保持する第1状態係止機構と、前記幅狭部が前記接続片部の外側に重なって前記加圧部が前記接続片部を押圧して前記接続片部を前記電線に接触させる第2状態に前記スライド部材を保持する第2状態係止以降と、が設けられていることが好ましい。
【0016】
(4)前記スライド部材は前記ガイド斜面部を覆う覆い部を有することが好ましい。
【0017】
これにより、ガイド斜面部を覆い部によって周りから覆った状態にすることができる。従ってスライド部材を単独で扱う場合において露出したガイド斜面部が他の部品等と干渉して損傷することを防止できる。
【0018】
(5)前記スライド部材には、外部から治具が当接されることにより前記スライド部材を前記挿入方向に沿って移動可能にする治具当接部が設けられていることが好ましい。
【0019】
これにより、治具を用いることにより、外部からスライド部材を移動させることができる。
【0020】
(6)前記治具当接部は前記ガイド斜面部を覆う覆い部を兼ねることが好ましい。
【0021】
治具当接部が覆い部を兼ねるので、治具当接部と覆い部とが別々に設けられる場合に比べて端子を小型化することができる。
【0022】
(7)スライド部材のうち幅広部とは反対側の端部に、加圧部側に向かうに従って突出量を増やして端子本体内に挿入される電線の先端を所要の姿勢に案内する誘い込み斜面部を有する構成とすることが好ましい。
【0023】
上記構成によると、電線の先端が所要の姿勢からずれた形で挿入されても、これを正規の位置に案内することができる。
【0024】
(8)また、接続片部には、接続片部が加圧部によって電線に接触するよう変形された状態において、接触面とは異なる位置において電線を挿入方向に対して屈曲させた姿勢で挟み込む保持突部を設けてもよい。
【0025】
上記の構成によれば、保持突部によって電線が保持されるので、電線に対して引っ張り力が作用した場合でも、保持突部によって引っ張り力を受けて電線の保持力が高まる。
【0026】
(9)前記接触面には、前記接続片部が前記電線に加圧された状態で前記電線の表面に食い込むセレーションが形成されていることが好ましい。
【0027】
上記の構成によれば、セレーションが電線の表面に食い込むことにより、電線と端子との保持力が向上する。また、電線の表面に形成されてしまった絶縁性の被膜をセレーションによって剥がすことができるので、端子と電線との電気抵抗値を小さくすることができる。
【0028】
(10)前記セレーションは、前記挿入方向と直交する方向に延びる溝状に形成されると共に、前記挿入方向に間隔を空けて並んで形成されていることが好ましい。
【0029】
上記の構成によれば、電線の挿入方向の複数箇所において、セレーションによって電線を保持することができるので、電線と端子との保持力を向上させることができる。また、電線の挿入方向の複数箇所において、セレーションによって電線と端子とを電気的に接続することができるので、端子と電線との電気抵抗値を小さくすることができる。
【0030】
(11)前記接触面には、前記挿入方向に沿って延びる電線ガイド凹部が形成されていることが好ましい。
(【0031】以降は省略されています)

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