TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2020198491
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201210
出願番号2019102223
出願日20190531
発明の名称端末装置
出願人株式会社デンソーウェーブ
代理人特許業務法人明成国際特許事務所
主分類H04R 1/02 20060101AFI20201113BHJP(電気通信技術)
要約【課題】端末装置において、セキュリティに関する報知を聞き易くかつ十分な音圧で行なう。
【解決手段】端末装置の機能を実現する電子部品が配置された基板を収納する筐体の一側面に、端末装置前面を覆うフロントパネルを設け、この端末装置を、壁面開口部に筐体を収納し、壁面開口部をフロントパネルにより覆う。筐体内の基板よりも背面側に、所定の間隙を隔てて、発音体の振動体が設けられる。この発音体は、エンクロージャに収納されており、発音体の背面に残された背面空間は、導音用開口により、筐体内と連通する。更に、発音体と基板とが形成する共鳴用空間に連続し、フロントパネルの少なくとも一部に至る音通路が設けられている。これらの結果、発音体が発する音は、所定の周波数領域の音の音圧が高められ、端末装置の外部に出力される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
セキュリティに関する報知を行なう機能を備えた端末装置であって、
端末装置の機能を実現する電子部品が配置された基板を収納する筐体と、
前記筐体の一側面に設けられて端末装置前面を覆うフロントパネルであって、当該端末装置が取り付けられる壁面開口部に前記筐体を収納したとき、前記壁面開口部を覆うフロントパネルと、
前記筐体内の前記基板より背面側に、所定の間隙を隔てて設けられ、音を発する振動体が、前記基板背面に対向する位置に設けられた発音体と、
前記発音体と前記基板とが形成する共鳴用空間に連続し、前記フロントパネルの少なくとも一部に至る音通路と、
前記発音体を前記振動体の背面に背面空間を残して収納するとともに、前記背面空間を前記共鳴用空間と連通する導音用開口を有するエンクロージャと、
を備える端末装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記基板を前記発音体から隔てて固定する基板保持部を備え、
前記音通路は、当該基板保持部の外側と、前記筐体の内側との間に形成される
請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記フロントパネルの一部に、前記筐体内と外部と連通する連通孔を備える、請求項1または請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記連通孔は、前記フロントパネルの側面のうち、当該端末装置の取付時に下向きとなる側面に設けられた、請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端末装置であって、
前記基板は、複数枚設けられ、前記フロントパネルから最も隔たった位置の基板の背面が前記発音体の表面または前記エンクロージャの表面から前記所定の間隙により隔てられている、端末装置。
【請求項6】
前記筐体内に収容されて、前記エンクロージャの前記発音体側の表面を形成する仕切板を備え、
前記仕切板に設けられた発音体用開口に前記発音体が取り付けられ、
前記仕切板の取付け位置を調整することで、前記所定の間隙の大きさを調整可能である、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記筐体の背面には、前記振動体を前記筐体の内部に臨ませて固定される振動体用開口と、前記導音用開口とが設けられ、
前記エンクロージャは、前記筐体とは別体に設けられた
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記基板には、当該端末装置が使用者に報知するための音声を発生するための発音用電子回路が搭載され、前記発音用電子回路の出力信号は前記発音体に出力され、
前記所定の間隔で隔てられた前記基板の背面および前記発音体の表面が、前記筐体と共に形成する前記共鳴用空間の大きさは、前記音声の周波数領域に共振周波数を有する大きさである
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項9】
前記基板には、警報音を発生するための警報用電子回路が搭載され、前記警報用電子回路の出力信号は前記発音体に出力され、
前記エンクロージャの内容積と前記導音用開口の開口面積とは、前記警報音の周波数に見合ったヘルムホルツ共鳴器としての大きさとされている
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の端末装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、音を発生する機構を内蔵した端末装置に関する。
続きを表示(約 9,500 文字)【背景技術】
【0002】
屋外、屋内を問わず、壁面に接地される端末が種々提案されている。こうした端末装置としては、例えば、IDカードなどを読取るカードリーダを内蔵した端末装置、ネットワークに接続されて管理装置の間でセキュリティ情報のやりとりを行なう端末装置、赤外線センサなどを内蔵し侵入者などを検出した管理装置に通報する端末装置などがある。端末装置には、警報音や音声を発生する機構が組み込まれ、必要に応じて、警報音や非常時の指示音声などを外部に報知し、あるいはガイダンスなどの音声を出力して、使用者に供する。この場合、端末装置の設計は、以下の制約を受けることが多い。
【0003】
(1)音または音声が、所定音圧以上で外部に出力されるようにすること。特に警告音などは、周囲の環境音に抗して十分な音量で、端末装置外に出力されることが望ましい。
(2)端末装置の前面に設けた放音孔の直ぐ裏側にスピーカなどの発音体を設けることが困難。端末装置の前面は、カードリーダや操作部、表示部などを設けることがあり、スピーカなどを配置しにくい場合がある。特に、音量を上げるために、口径の大きなスピーカを採用すると、スピーカなどの発音体を、端末装置の前面に設けた放音孔の直ぐ裏側に配置することは困難な場合が多い。
【0004】
従来、こうした制約のなかで、端末装置を構成するために、端末装置内の奥まった位置に発音素子を配置し、専用の共鳴管(筒部)を介して、端末装置前面に音を伝えたり、メガホンの原理を利用して、音の出る方向を集約して結果的に外部に出力される音を大きくするものなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011−250261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術は、比較的小さな発音素子を用いて、外部に良好な音や音声を出力できる点で優れているが、専用の共鳴管を用いる必要があった。また、ガイダンス音声など特定の音声の音量を高めるために発音素子に代えて、口径の大きなスピーカなどを用いる場合、共鳴管と共に端末装置内に配置することは困難であり、端末装置の大型化を余儀なくされる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。本開示の第1の態様として、セキュリティに関する報知を行なう機能を備えた端末装置が提供される。この端末装置は、端末装置の機能を実現する電子部品が配置された基板を収納する筐体と、前記筐体の一側面に設けられて端末装置前面を覆うフロントパネルであって、当該端末装置が取り付けられる壁面開口部に前記筐体を収納したとき、前記壁面開口部を覆うフロントパネルと、前記筐体内の前記基板より背面側に、所定の間隙を隔てて設けられ、音を発する振動体が、前記基板背面に対向する位置に設けられた発音体と、前記発音体と前記基板とが形成する共鳴用空間に連続し、前記フロントパネルの少なくとも一部に至る音通路と、前記発音体を前記振動体の背面に背面空間を残して収納するとともに、前記背面空間を前記共鳴用空間と連通する導音用開口を有するエンクロージャと、を備える。
【0008】
こうすれば、発音体の振動体が振動すると、振動により生じた空気の疎密波、つまり音は、基板と発音体とが形成する空間の共振周波数により、特定の周波数範囲の音が強められ、この空間に連続する音通路を介し、フロントパネルの少なくとも一部に伝えられる。このため、特定の周波数成分の音を強めて出力することができ、特定周波数成分の音を聞き取り易くすることができる。
【0009】
本開示は、こうしたセキュリティに関する報知を行なう機能を備えた端末装置に限らず、端末装置の製造方法や、端末装置と通信により接続されたセキュリティ管理装置とからなるセキュリティ管理システム、警報音等の報知方法などとしても実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態のセキュリティ端末装置の正面図。
セキュリティ端末装置の取付け構造を示す斜視図。
セキュリティ端末装置の背面を示す斜視図。
図1における4−4矢視図。
基板保持部を用いて基板の積層構造を示す斜視図。
図4における6−6矢視図。
セキュリティ端末装置の内部構成を示すブロック図。
従来品との比較において実施形態の音圧の改善の様子を示す説明図。
スピーカ単体との比較において実施形態の周波数特性を示す説明図。
第2実施形態のセキュリティ端末装置を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態のセキュリティ端末装置20の正面図、図2は、セキュリティ端末装置20の取付構造を示す斜視図、図3は、セキュリティ端末装置20の背面を示す斜視図である。なお、各図では、構造の理解がしやすいように、壁面については、図示を省略している。このセキュリティ端末装置20は、図2の斜視図に示すように、壁面に設けられたアウトレットボックス70に取り付けられる。セキュリティ端末装置20は、表面を形成するフロントパネル30と電装部品を収納する筐体50とからなる。フロントパネル30は、最外の表面をガラス製の化粧板32が覆っており、開口部などは設けられていない。フロントパネル30の中央には、IDカードを読み取るためのカードリーダ31が配置されており、使用者にIDカードをかざす位置を明示する枠線やシンボルマークなどが、化粧板32には記されている。
【0012】
フロントパネル30の外周には、背面側に向かって所定の幅を有する側部35が形成されている。セキュリティ端末装置20が、壁面に取り付けられた際、フロントパネル30は、この側部35の分だけ、壁面から前面に突き出た状態となる。側部35は、フロントパネル30の全外周に形成されているが、側部35の部位を区別する場合には、セキュリティ端末装置20に向かって左右方向の側部35を、左側部35L、右側部35Rと呼び、セキュリティ端末装置20に向かって上下方向の側部35を、上側部35U,下側部35Dと呼ぶ。
【0013】
セキュリティ端末装置20を壁面に取り付ける場合には、図2に示したように、セキュリティ端末装置20の筐体50を、アウトレットボックス70に収納する。アウトレットボックス70は、壁や柱に取り付けられる部材であり、フランジ部71と収納部73とを備える。収納部73は、セキュリティ端末装置20の筐体50を収納可能な中空の箱形状を有している。フランジ部71には、ベース部材80が取り付けられる。アウトレットボックス70としては、例えば規格品であるJISボックスが用いられても良い。
【0014】
ベース部材80は、略板状の部材であり、ほぼ中央に開口を有している。ベース部材80には、フロントパネル30の下側部35Dに設けられた貫通孔33に対応する位置に、立設部82が設けられている。立設部82には、フロントパネル30によりセキュリティ端末装置20を固定するためのネジ孔85が形成されている。セキュリティ端末装置20を、アウトレットボックス70に収納して、フロントパネル30を壁面に密着させ、ネジ90を,貫通孔33を通して、立設部82のネジ孔85に螺合することにより、セキュリティ端末装置20は、壁面に固定される。
【0015】
図3に示したように、セキュリティ端末装置20の筐体50には、その背面に後述するエンクロージャ60が取り付けられている。エンクロージャ60には、スピーカが収納されているが、その構造や動作については後述する。また、筐体50のフロントパネル30側には、フロントパネル30の側部35の立ち上げ分の内側に収納されるフランジ部51が、筐体50の開口部から外方に張り出すように設けられている。このフランジ部51は,筐体50と一体に樹脂成形されてもよいし、筐体50とは別部材として形成され、接着や熱溶着などにより、筐体50と一体化されてもよい。フランジ部51の内側には,図示しない係合機構が設けられ、フロントパネル30の内側の図示しない係合機構と係合する。もとよりネジ等により、筐体50およびフランジ部51と、フロントパネル30とを結合するものとしてもよい。
【0016】
筐体50の背面には、セキュリティに関する情報を,上位のコントローラとやり取りするための信号線を接続するコネクタ等も設けられる。こうしたコネクタ等も含めて、セキュリティ端末装置20の内部構成と電気的な接続について、以下図4から図6を用いて説明する。図4は、図1における4−4矢視図であり、セキュリティ端末装置20の内部構成を側面から模式的に示す。図5は、基板を固定する構造示す斜視図、図6は、図4における6−6矢視図である。これらの図に示するように、本実施形態のセキュリティ端末装置20は、筐体50内に、基板を保持するための基板保持部53を有し、この基板保持部53に、電子部品EPを実装した3枚の基板55,56,57を固定して備える。また、セキュリティ端末装置20は、発音体としてのスピーカ63を、筐体50の背面に取り付けられたエンクロージャ60内に備える。なお、発音体は、通常の磁石とコイルを用いたスピーカに限られず、ピエゾを用いたタイプのものなど、種々の発音体が採用可能である。図4他において、基板55,56,57の間隔や電子部品EPの大きさなどは,模式的なものであり、実際の寸法比とは異なる。
【0017】
この実施形態では,図5に示したように、左右一対の基板保持部53L,53Rに3枚の基板55,56,57が固定されている。各基板保持部53L,53Rは、左右同形に樹脂成形されており、図示するように、段差のある形状をしている。この段差は、3枚の基板55,56,57を、奥から順に取り付けるために設けられている。この実施形態では、基板保持部53は左右方向に設けたが、上下方向に設けてもよく、あるいは基板から見て3方、あるいは4方(全外周)に設けてもよい。この実施形態では、基板保持部53L,53Rの段差を用いて各基板を固定したが、基板保持部には段差に代えて基板の厚みに対応した溝を設け、この溝に各基板を嵌め込む構造など、他の基板保持の構造を採用してもよい。基板55,56,57の取付用に,高さの異なる支柱をフロントパネル30側から立設し、支柱に基板を固定する構造としてもよい。本実施形態では、基板は3枚としたが、電子部品が実装可能であれば、基板は何枚であってもよく、最小一枚であって差し支えない。フロントパネル30から最も遠い基板(ここでは基板57)を、筐体50の背面と平行とし、他の基板(ここでは基板55,56)を,基板57と交差する方向に設けてもよい。この場合、基板57をいわゆるライザ基板とし、基板57に設けられた基板コネクタに、他の基板55,56を装着すればよい。
【0018】
本実施形態では、基板55には、主にカードリーダ31に関係する電子部品EPが実装され、信号線54により、カードリーダ31と接続されている。また基板56には主に上位のコントローラとの間でのセキュリティ関係の情報の取り扱いに関係する電子部品EPが実装されている。この基板56は、信号線58を介して、筐体50の背面に設けられたレセプタクル95に接続されている。このレセプタクル95には、イーサーネット(商標)などの通信用信号ラインのコネクタ96が接続される。基板57は、主に音声や警報音の発生に関わる電子部品EPを実装しており、エンクロージャ60に内蔵されたスピーカ63に、信号線61により接続されている。各基板55,56,57は、図示しない基板間コネクタにより、隣接する基板と接続されている。各基板間の接続は、コネクタ付きワイヤやFPCなどを用いて行なってもよい。
【0019】
筐体50の背面には、エンクロージャ60が取り付けられる位置に合せて開口が設けられ、この開口に臨んで、スピーカ63が、筐体50の内側を向けて取り付けられる。スピーカ63が取り付けられた筐体50の背面と、これに対向する基板57の背面との間は、距離FDだけ離間されている。このため、スピーカ63から基板57背面までに形成される空間59は、スピーカ63がその振動体であるコーン64の振動により作り出す所定周波数範囲の音に対する共鳴用空間として働く。
【0020】
筐体50の背面には、スピーカ63用の開口の他に、導音用開口65が設けられている。この導音用開口65は、エンクロージャ60内の空間、つまりスピーカ63の背面空間69を、共鳴用空間59と繋いでいる。スピーカ63とエンクロージャ60の背面とは、距離RDだけ隔てられている。このため、スピーカ63の振動体であるコーン64により背面空間69内に作り出された空気の粗密の振動、つまり音は、導音用開口65を介して、共鳴用空間59に導かれる。導音用開口65を備えた密閉されたエンクロージャ60、ヘルムホルツ共鳴器として機能する。
【0021】
スピーカ63のコーン64の振動は、空気に粗密の振動を生じさせ、その粗密の位相は、コーン64の前面と背面とでは逆になるが、コーン64から導音用開口65までは所定の距離だけ隔たっていることと、背面空間69はその体積と導音用開口65の開口面積とに対応したヘルムホルツ共振周波数を有することから、導音用開口65から共鳴用空間59に導かれる空気の粗密の振動は、スピーカ63が再生する音のうち、本実施形態では、低音域を強める働きをする。スピーカ63のコーン64の振動により発生する音は、共鳴用空間59により、所定の周波数範囲の音が強められ、音通路66を介して、フロントパネル30側に導かれる。音通路66は、基板55,56,57が基板保持部53L,53Rに挟まれて収容された空間の下に形成されている。この音通路66は、共鳴用空間59とフロントパネル30とを繋ぐ空間として用意されるが、専用の通路として形成してもよいし、基板55,56,57を基板保持部53で固定した全体を、筐体50内で上方(上側部35U側)に偏らせて配置することで、形成してもよい。
【0022】
共鳴用空間59から音通路66を介してフロントパネル30に導かれた音は、フロントパネル30の側部から外部に出力される。フロントパネル30の下側部35Dには、図6に示したように、その左右に、貫通孔36,37および貫通孔38,39が設けられている。左右の貫通孔は、一つずつでも良いが、フロントパネル30の側部35の強度を保ちつつ開口面積を大きくするために、貫通孔36,37の間、および貫通孔38,39の間には、リブとなる部分を残している。この貫通孔36,37,38,39と共鳴用空間59とは、音通路66により繋がっている。この音通路66のフロントパネル30側末端は、図4に示したように、フランジ部51内の空間に繋がっており、音通路66を介して伝わった音は、フランジ部51内の空間を通って、貫通孔36,37,38,39から外部に出力される。貫通孔36から39の大きさや配置、形状などは、適宜選択可能である。例えば貫通孔は丸型など他の形状でもよく、数や配置も変更してよい。下側部35Dの一部に小さな貫通孔を多数明け、メッシュ状の構成とすることも差し支えない。
【0023】
次に、セキュリティ端末装置20の電気的な構成について、図7を用いて説明する。セキュリティ端末装置20は、既に説明した基板55,56,57に実装された電子部品EPとして、図7に示したように、以下の素子やチップを備える。
・全体の処理を司るCPU40、
・CPU40が実行するプログラムを記憶したROM41、
・演算中のデータを一時的に保存したりするメモり42、
・既に説明した表示付きカードリーダ31をコントロールする専用のチップであるカードリーダコントローラ43、
・カードリーダ31により読み取られたカードの認証などを行なうセキュリティ管理部44、
・通信用ドライバ46を介してコネクタ95に接続され、図示しない外部のセキュリティシステムとの間で、シリアルデータの入出力を行なうシリアル入出力部(SI/O)45、
・音声の合成と出力を行なう音声出力部47、
・警報音の出力を行なう警報音出力部48、
・音声出力部47および警報音出力部48からの信号を増幅し、スピーカ63を駆動する増幅器49。
【0024】
セキュリティ端末装置20は、図7に示したこれらの電子部品EPにより、カードリーダ31が読み取ったカードの認証を行ない、その結果を、SI/O45を介して、外部のセキュリティシステムとやり取りする。カードが認証されれば、図示しないゲートなどを開いて、カード所持者の入門などを許可する。セキュリティ端末装置20は、人が接近すると、これを外部のセンサにより検出し、セキュリティシステムからの指示を受けて、「カードをパネル前面にタッチしてください」、「もう一度タッチしてください」「認証に成功しました、お入り下さい」といったガイダンス音声による報知などを行なう。また、カードが不正に作られたものであることを検出した場合などには、警報音出力部48を駆動して、特定の周波数の警報音が大音量で出力されるように、スピーカ63を駆動する。
【0025】
スピーカ63が増幅器49により駆動されて、音声や警報音を出力すると、共鳴用空間59や背面空間69により、所定周波数範囲の音の振幅が強められ、音通路66を介して、音声や警報音が、貫通孔36,37,38,39を介して、セキュリティ端末装置20の外部に出力される。図8に、従来品に対して、本実施形態では、警報音とガイダンス音声とがどの程度大きくなったかを示す。ここで従来品は、フロントパネル表面に放音孔を設け、放音孔の背面に直接スピーカを設けた構成を備える。スピーカの口径は、設置可能な最大の口径としたが、スピーカをフロントパネル背面に設置するため、他の部材との関係で所定の口径に留まる。図示するように、従来品に対して、本実施形態のセキュリティ端末装置20は、共鳴管などの部品を設けておらず、また放音孔としての貫通孔36から39は、フロントパネル30の側部35に設けているにもかかわらず、ガイダンス音声の音圧は同レベルであり、警報音については、数デシベル程度音圧が高くなった。
【0026】
こうした音圧の向上は、図9に示したように、500から1500Hzの周波数範囲の音の音圧が、スピーカ63単体の場合よりも高められることにより、生じている。この周波数範囲の音の音圧が高められるメカニズムは、主として次の2つによる。
(1)エンクロージャ60から導音用開口65を介して共鳴用空間59に出力される音が、主に低音となるように、エンクロージャ60の諸寸法(主として、スピーカ63の背面から導音用開口65までの距離と背面空間69の大きさ)が設計されていること、
(2)共鳴用空間59の共振周波数が1000Hz程度となるよう設計されていること。
こうしておくことで、スピーカ63単体の場合と比べて、500から1500Hzの周波数範囲の音の音圧が高められる。特に警報音は、500から1000Hzの範囲の特定波長を中心波長とする音として出力されるので、その中心周波数に合せてエンクロージャ60の諸寸法と共鳴用空間59の共振周波数とを設計しておくことで、中心波長の音の音圧が高められ、大きな音として出力される。本実施形態では、距離RDを8から9ミリ程度にしたときに、出力される警報音の音圧が最も高くなつた。
【0027】
また、ガイダンス音声も、500から1500Hzの周波数範囲の音の音圧が高められることにより、その聞き取りやすさが改善される。ガイダンス音声などは、子音も含めれば、4000Hz付近までの周波数範囲を含んでいるが、2000Hz以上の周波数範囲は、主に擦過音などの子音に用いられており、500から1500Hzの周波数範囲の音の音圧が高められることにより、聞き取り易さは向上する。なお、第1実施形態では、500から1500Hz程度の周波数範囲の音の音圧を高める様に、共鳴用空間59の体積を調整したが、警報音が1500Hzよりも高い周波数であれば、共鳴用空間59の共振周波数波をこれに合わせて高くしてもよい。また、セキュリティ端末装置20がガイダンス音声と警報音のいずれか一方しか出力しない場合には、出力する音の周波数範囲に合わせて、共鳴用空間59や背面空間69の諸寸法を決めればよい。
【0028】
本実施形態では、ガイダンス音声や警報音を外部に出力するための貫通孔36から39を、下側部35Dに設けた。このため、セキュリティ端末装置20が建物やゲートなど戸外の壁面に設置された場合でも、高い防水性、防塵性を備えることができる。なお、本実施形態では、放音用の連通孔である貫通孔36から39を、下側部35D設けたが、放音用の連通孔を設けなくてもよい。この場合でも、フロントパネル30と筐体50とが完全な密閉構造となっていない限り、共鳴用空間59や背面空間69により音圧を高めているので、所定周波数領域のガイダンス音声や警報音について十分な音量を確保可能である。
【0029】
B.第2実施形態:
次に、第2実施形態について説明する。図10は、第2実施形態のセキュリティ端末装置20Aの構造を模式的に示す。この図は、第1実施形態の図4に対応している。第2実施形態では、エンクロージャ60Aが、筐体50Aと一体に形成されている点を除いて、第1実施形態と、他は同様である。
【0030】
この実施形態では、筐体50A内部に仕切板67を備え、スピーカ63はこの仕切板67に取り付けられている。仕切板67は、上下で、筐体50Aにネジ68により固定される。筐体50A側の取付孔は、長孔になっているので、仕切板67の取り付け位置は、基板57に近接・離間する方向に調整可能である。
(【0031】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社デンソーウェーブ
携帯端末
株式会社デンソーウェーブ
携帯端末
株式会社デンソーウェーブ
端末装置
株式会社デンソーウェーブ
認証システム
株式会社デンソーウェーブ
監視システム
株式会社デンソーウェーブ
物体検出装置
株式会社デンソーウェーブ
流体加熱装置
株式会社デンソーウェーブ
情報読取装置
株式会社デンソーウェーブ
車両検知装置
株式会社デンソーウェーブ
車両検知装置
株式会社デンソーウェーブ
無線タグリーダ
株式会社デンソーウェーブ
ゲイン調整装置
株式会社デンソーウェーブ
無線タグリーダ
株式会社デンソーウェーブ
無線通信システム
株式会社デンソーウェーブ
端末管理システム
株式会社デンソーウェーブ
入退管理システム
株式会社デンソーウェーブ
空調コントローラ
株式会社デンソーウェーブ
ロボットシステム
株式会社デンソーウェーブ
空調コントローラ
株式会社デンソーウェーブ
アナログ入力装置
株式会社デンソーウェーブ
電子部品収納ケース
株式会社デンソーウェーブ
情報コード読取装置
株式会社デンソーウェーブ
光学的情報読取装置
株式会社デンソーウェーブ
光学的情報読取装置
株式会社デンソーウェーブ
列車の停止判定装置
株式会社デンソーウェーブ
ロボット用吸着ハンド
株式会社デンソーウェーブ
ロボット用吸着ハンド
株式会社デンソーウェーブ
セキュリティシステム
株式会社デンソーウェーブ
ロボットの故障診断装置
株式会社デンソーウェーブ
情報コード読取システム
株式会社デンソーウェーブ
粘着シート剥離システム
株式会社デンソーウェーブ
施設利用者管理システム
株式会社デンソーウェーブ
ロボット用のジャケット
株式会社デンソーウェーブ
ロボット用の表示システム
株式会社デンソーウェーブ
送信システム及び送信方法
株式会社デンソーウェーブ
ロボット用台座及びロボット
続きを見る