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公開番号2020191705
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201126
出願番号2019094503
出願日20190520
発明の名称磁気誘導発電機
出願人個人
代理人個人
主分類H02K 53/00 20060101AFI20201030BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】磁気誘導構造と、発電構造と、循環回路構造と、によって構成される磁気誘導発電機を提供する。
【解決手段】磁気誘導構造20と、発電構造30と、循環回路構造40と、によって構成される磁気誘導発電機10であって、磁気誘導構造20は、上下に対峙させた磁気誘導固定盤21の中間に磁気誘導回転盤26を配し、先端に複数の永久磁石24、25を埋設させた回転ローター軸31が磁気誘導回転盤26の中心軸下方に延伸されて成り、発電構造30は、永久磁石24、25が埋設された回転ローター軸31の先端を発電リング34内に挿通させて成り、循環回路構造40は、集配器41と分配器42と二次電池43とインバーター変換器44と調圧器45とで構成されている。磁気誘導構造20並びに発電構造30によって発電された電力は、循環回路構造40よって外部に出力されると共に、発電機10自体に配された電磁石23への通電に利用される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
磁気誘導構造と、発電構造と、循環回路構造と、によって構成される磁気誘導発電機であって、
前記磁気誘導構造は、円形状に周設される電磁石ガイドレールと、その内側の中心円上に180°間隔で配置される2個の誘導電磁石と、を配設した絶縁素材で形成される磁気誘導固定盤を上下に対峙させ、該上下に対峙させた磁気誘導固定盤の中間に、前記電磁石ガイドレールの軌道上を無接触で回転移動する軌道回転永久磁石を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数設けると共に、その内側の中心円上に72°間隔で配置される5個の回転誘導固定永久磁石を上下面に配設した絶縁素材で形成される磁気誘導回転盤を配し、該磁気誘導回転盤の中心軸下方に、絶縁素材で一体成型されると共に先端に複数の永久磁石を埋設させた回転ローター軸が延伸され、下方に配置された前記磁気誘導固定盤の中心には、前記回転ローター軸を挿通可能な抜き穴が設けられて成り、
前記発電構造は、永久磁石が埋設された前記回転ローター軸の先端をリング状に成形され且つ発電コイルが挿嵌された発電リング内に挿通させて成り、
前記循環回路構造は、出力された磁気誘導電流を集電する集配器と、該磁気誘導電流を分配する分配器と、磁気誘導電流を蓄電する二次電池と、出力された磁気誘導電流を変換するインバーター変換器と、過電流・過充電・過放電を防ぐ調圧器と、で構成し、
前記磁気誘導構造ならびに前記発電構造によって発電された電力は、前記循環回路構造よって外部に出力されると共に、発電機自体に配された電磁石への通電に利用されることを特徴とする磁気誘導発電機。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記磁気誘導回転盤において、上面に配設された回転誘導固定永久磁石に対し、36°ズラした位置に下面の回転誘導固定永久磁石が配設されて成ることを特徴とする請求項1に記載の磁気誘導発電機。
【請求項3】
前記磁気誘導固定盤において、上方の磁気誘導固定盤に配設された誘導電磁石に対し、90°ズラした位置に下方の磁気誘導固定盤の誘導電磁石が配設されて成ることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気誘導発電機。
【請求項4】
前記磁気誘導固定盤に配設された誘導電磁石の磁極は磁気誘導回転盤側に向けてN極であり、前記磁気誘導回転盤に配設された回転誘導固定永久磁石の磁極は回転進行方向側に向けてS極、回転進行方向と逆側に向けてN極であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気誘導発電機。
【請求項5】
前記磁気誘導固定盤に配設された誘導電磁石の磁極は磁気誘導回転盤の回転進行方向側に向けてN極、回転進行方向と逆側に向けてS極であり、前記磁気誘導回転盤に配設された回転誘導固定永久磁石の磁極は磁気誘導固定盤側に向けてN極であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気誘導発電機。
【請求項6】
前記磁気誘導回転盤の中間に、磁気シールド材が埋設されて成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の磁気誘導発電機。
【請求項7】
前記分配器に、漏電遮断機能を有するブレーカーが備えられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の磁気誘導発電機。
【請求項8】
前記二次電池に、少なくとも一以上の送電用若しくは入電用の接続端子が備えられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の磁気誘導発電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気誘導発電機に関し、詳しくは、磁気誘導構造と、発電構造と、循環回路構造と、によって構成され、発電された電力が外部に出力されると共に発電機自体に配された電磁石への通電に利用することが可能な磁気誘導発電機に関するものである。
続きを表示(約 9,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の磁気誘導発電機は、磁気誘導構造ならびに発電構造によって発電された電力は、回路構造よって外部に出力することはできるが、その一部を発電機自体に利用するものではなかった。
【0003】
従来における磁気誘導発電機の具体的な提案例としては、回転強度の効率を高めるリニアの原理に類するマグネットを用いた「リニヤの原理に類するマグネットを用いた自動発電システム」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。
【0004】
具体的には、駆動源を有する回転リング内径側に16基の発電機を、外形側にリニヤの原理に類する回転マグネットを配設すると共に、固定リング上に棒状固定マグネットを等間隔円形に配設し、回転マグネットは等間隔に配列するが、隣の回転マグネットとの間に実寸にて2〜3ミリの間隙を設け、棒状固定マグネットとの間にも同じく間隙を形成せしめ、16基の発電機のうち3基をモーターの駆動源用とし、13基からの発電量を自由に使う分量とすることができる磁気誘導発電機の提案である。
【0005】
しかしながら、上記提案は、高速回転するローターの周辺部に多数の接触ブラシを設置するため、摩擦熱損による電圧降下を引き起こし易く、取り扱いが難しい、といった問題があった。
【0006】
また、基となる単極誘導発電機の欠点である低電圧を改善し、磁石から直接電気エネルギーを取り出すことのできる効率のよい「コイルレスマグネット発電機」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
【0007】
具体的には、単極発電機の磁石であるローターを複数に分割成層し、絶縁体を用い円盤状として回動軸に固着、同様の物を同軸上に併設し、内側の極性が反発するように設置して、それぞれの分割磁石の週縁部には、材質構成を分割磁石と同様として分割磁石の回動と共に、分割磁石の週縁面に対し適当なプレス圧を保ち回動し、それぞれ接続の極性は併設に対しても週設に対しても、反発するように設置した回動ブラシを具備し、併設する分割磁石の接続は各々対角する磁石の中心部同士を接続して、上記の如く発電機を構成することで、磁石内部の磁場作用を利用することにより、電圧を上げることができ逆トルクを軽微にすることができる磁気誘導発電機の提案である。
【0008】
しかしながら、上記提案は、回動ブラシの中心軸が機械的手段によって軸受け固定されているため、少なくてもリニア構造による電磁誘導性能より摩擦係数が大きくなる、といった問題があった。
【0009】
本出願人は、以上のような従来から提案されている磁気誘導発電機に着目し、発電された電力を、回路構造よって外部に出力するだけでなく発電機自体に利用できないものかという着想の下、磁気誘導構造ならびに発電構造によって発電された電力を循環回路構造よって発電機自体に配された電磁石への通電に利用すると共に、その余を外部に出力することが可能な、安価でメンテナンスの容易な磁気誘導発電機を開発し、本発明にかかる「磁気誘導発電機」の提案に至るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2011−4580号公報
特開2003−47226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記事情に鑑み、磁気誘導構造と、発電構造と、循環回路構造と、によって構成され、発電された電力を外部に出力すると共に、発電機自体に配された電磁石への通電に利用することを可能にした磁気誘導発電機を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明は、磁気誘導構造と、発電構造と、循環回路構造と、によって構成される磁気誘導発電機であって、円形状に周設される電磁石ガイドレールと、その内側の中心円上に180°間隔で配置される2個の誘導電磁石と、を配設した絶縁素材で形成される磁気誘導固定盤を上下に対峙させ、該上下に対峙させた磁気誘導固定盤の中間に、電磁石ガイドレールの軌道上を無接触で回転移動する軌道回転永久磁石を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数設けると共に、その内側の中心円上に72°間隔で配置される5個の回転誘導固定永久磁石を上下面に配設した絶縁素材で形成される磁気誘導回転盤を配し、該磁気誘導回転盤の中心軸下方に、絶縁素材で一体成型されると共に先端に複数の永久磁石を埋設させた回転ローター軸が延伸され、下方に配置された前記磁気誘導固定盤の中心には、回転ローター軸を挿通可能な抜き穴が設けられて成り、発電構造は、永久磁石が埋設された回転ローター軸の先端をリング状に成形され且つ発電コイルが挿嵌された発電リング内に挿通させて成り、循環回路構造は、出力された磁気誘導電流を集電する集配器と、該磁気誘導電流を分配する分配器と、磁気誘導電流を蓄電する二次電池と、出力された磁気誘導電流を変換するインバーター変換器と、過電流・過充電・過放電を防ぐ調圧器と、で構成し、磁気誘導構造ならびに発電構造によって発電された電力は、循環回路構造よって外部に出力されると共に、発電機自体に配された電磁石への通電に利用される手段を採る。
【0013】
また、本発明は、前記磁気誘導回転盤において、上面に配設された回転誘導固定永久磁石に対し、36°ズラした位置に下面の回転誘導固定永久磁石が配設されて成る手段を採り得る。
【0014】
さらに、本発明は、前記磁気誘導固定盤において、上方の磁気誘導固定盤に配設された誘導電磁石に対し、90°ズラした位置に下方の磁気誘導固定盤の誘導電磁石が配設されて成る手段を採り得る。
【0015】
またさらに、本発明は、前記磁気誘導固定盤に配設された誘導電磁石の磁極は磁気誘導回転盤側に向けてN極であり、前記磁気誘導回転盤に配設された回転誘導固定永久磁石の磁極は回転進行方向側に向けてS極、回転進行方向と逆側に向けてN極である手段を採り得る。
【0016】
さらにまた、本発明は、前記磁気誘導固定盤に配設された誘導電磁石の磁極は磁気誘導回転盤の回転進行方向側に向けてN極、回転進行方向と逆側に向けてS極であり、前記磁気誘導回転盤に配設された回転誘導固定永久磁石の磁極は磁気誘導固定盤側に向けてN極である手段を採り得る。
【0017】
またさらに、本発明は、前記磁気誘導回転盤の中間に、磁気シールド材が埋設されて成る手段を採り得る。
【0018】
さらにまた、本発明は、前記分配器に、漏電遮断機能を有するブレーカーが備えられている手段を採り得る。
【0019】
そしてまた、本発明は、前記二次電池に、少なくとも一以上の送電用若しくは入電用の接続端子が備えられている手段を採り得る。
【発明の効果】
【0020】
本発明にかかる磁気誘導発電機によれば、磁気誘導回転盤を上下に挟む磁気誘導固定盤による磁気誘導構造が設けられることによって、無接触による磁気浮上効果が得られるため、安定的且つコンパクト構造であって、回転抵抗の少ない磁気誘導発電機の提供を可能にする、といった優れた効果を奏する。
【0021】
また、本発明にかかる磁気誘導発電機よれば、発電された電力は、循環回路構造よって外部に出力されると共に、発電機自体に配された電磁石への通電に利用可能であり、安価且つメンテナンスの容易な磁気誘導発電機を提供し得る、といった優れた効果を奏する。
【0022】
さらに、本発明にかかる磁気誘導発電機よれば、循環回路構造よって外部に出力される電流の磁気ヒステリアスの発生を抑制することができる、といった優れた効果を奏する。
【0023】
またさらに、本発明にかかる磁気誘導発電機によれば、漏電遮断機能を有するブレーカーが備えられている手段を採ることによって、発電所、船舶、自動車、など多様な環境下での使用用途に配備することができると共に、該ブレーカーについて揺れを感知した際に漏電遮断を行う振感式とすることで大地震等による事故災害を最小限に抑制することができる、といった優れた効果を奏する。
【0024】
そしてまた、本発明にかかる磁気誘導発電機によれば、二次電池に、ON/OFF機能を有する少なくとも一以上の送電用若しくは入電用の接続端子を備える手段を採ることによって、二次電池の蓄電状態に合わせて磁気誘導発電機を起動させたり、外部への電力供給や初期始動時の必要電力の入電を容易に行うことができる、といった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す模式的説明図である。
本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す断面説明図である。
本発明にかかる磁気誘導発電機における誘導電磁石と回転誘導固定永久磁石との相関関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明にかかる磁気誘導発電機10は、磁気誘導構造20と、発電構造30と、循環回路構造40と、によって構成され、該磁気誘導構造20は、円形状に周設される電磁石ガイドレール22と、その内側の中心円上に180°間隔で配置される2個の誘導電磁石23と、を配設した絶縁素材で形成される磁気誘導固定盤21を上下に対峙させ、該上下に対峙させた磁気誘導固定盤21の中間に、電磁石ガイドレール22の軌道上を無接触で回転移動する軌道回転永久磁石25を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数設けると共に、その内側の中心円上に72°間隔で配置される5個の回転誘導固定永久磁石24を上下面に配設した絶縁素材で形成される磁気誘導回転盤26を配し、該磁気誘導回転盤26の中心軸下方に、絶縁素材で一体成型されると共に先端に複数の永久磁石32を埋設させた回転ローター軸31が延伸され、下方に配置された磁気誘導固定盤21の中心には、回転ローター軸31を挿通可能な抜き穴33が設けられて成り、発電構造30は、永久磁石32が埋設された回転ローター軸31の先端をリング状に成形され且つ発電コイル35が挿嵌された発電リング34内に挿通させて成り、発電リング34内に挿通させて成り、循環回路構造40は、出力された磁気誘導電流を集電する集配器41と、該磁気誘導電流を分配する分配器42と、磁気誘導電流を蓄電する二次電池43と、出力された磁気誘導電流を変換するインバーター変換器44と、過電流・過充電・過放電を防ぐ調圧器45と、で構成し、磁気誘導構造20ならびに前記発電構造30によって発電された電力は、循環回路構造40よって外部に出力されると共に、発電機自体に配された電磁石への通電に利用される手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかる磁気誘導発電機10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0027】
尚、本発明にかかる磁気誘導発電機10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができる。
【実施例】
【0028】
図1は、本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す模式的説明図である。
図2は、本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す断面説明図である。
本実施形態にかかる磁気誘導発電機10は、磁気誘導構造20と、発電構造30と、循環回路構造40と、によって構成され、該磁気誘導構造20ならびに発電構造30によって発電された電力は、循環回路構造40によって外部に出力されると共に、発電機自体に配された電磁石への通電に利用される手段を採るものである。
【0029】
磁気誘導構造20は、円形状に周設される電磁石ガイドレール22と、その内側の中心円上に180°間隔で2個配置される誘導電磁石23と、を配設した絶縁素材で形成される磁気誘導固定盤21を上下に対峙させ、該上下に対峙させた磁気誘導固定盤21の中間に、電磁石ガイドレール22の軌道上を無接触で回転移動する軌道回転永久磁石25を設けると共に、その内側の中心円上に72°間隔で5個配置される回転誘導固定永久磁石24を上下面に配設したセラミック等の絶縁素材で形成される磁気誘導回転盤26を配し、該磁気誘導回転盤26の中心軸下方に、セラミック等の絶縁素材で一体成型されると共に先端に複数の永久磁石32を埋設させた回転ローター軸31が延伸され、下方に配置された磁気誘導固定盤21の中心には、該回転ローター軸31を挿通可能な抜き穴33が設けられて成る。
【0030】
磁気誘導固定盤21は、円盤状のセラミック等の絶縁素材で形成され、円形の凹部状の電磁石ガイドレール22と、その内側の中心円上に180°間隔で2個配置されるON/OFF機能を有する誘導電磁石23が配設されて成る。
【0031】
電磁石ガイドレール22は、通電により磁力を発生する電磁石であって、円形の凹部状に形成され、上下に対峙させた磁気誘導固定盤21の内側外周箇所に円形状に周設される。断面形状が馬蹄形の凹部状を有しているのは、軌道回転永久磁石25による軌道からズレないためでもある。該電磁石ガイドレール22を上下対峙させて通電による磁場を発生させることで、軌道回転永久磁石25の反発力により無接触の浮遊状態となる。
【0032】
誘導電磁石23は、通電により磁力を発生する電磁石であって、上下の磁気誘導固定盤21の内側にて、電磁石ガイドレール22より内側の中心円上に、180°間隔で2個配置されるもので、通電による磁場を発生させることで、回転誘導固定永久磁石24との関連性により引き合いと反発を繰り返すものである。このとき、上方の磁気誘導固定盤21に配設された誘導電磁石23と上方の磁気誘導固定盤21に配設された誘導電磁石23との位置関係をズラす態様が考えられ、上方に対し下方を90°ズラす態様が好適である。かかる態様により、後述する回転誘導固定永久磁石24との関連で引き合いと反発を繰り返すことで、磁気誘導回転盤26を回転させるに際し、確実な且つ効率の良い回転に資するためである。
【0033】
下方の磁気誘導固定盤21には、抜き穴33が設けられる。該抜き穴33は、後述する回転ローター軸31を挿通可能とするものであって、下方の磁気誘導固定盤21の中心に設けられる。
【0034】
磁気誘導回転盤26は、上下に対峙させた前記磁気誘導固定盤21の中間に配されるもので、前記電磁石ガイドレール22の軌道上を無接触で回転移動する軌道回転永久磁石25が設けられると共に、その内側の中心円上に72°間隔で配置される5個の回転誘導固定永久磁石24が上下面に夫々配設されて成り、セラミック等の絶縁素材で形成される。また、該磁気誘導回転盤26の中心軸下方には、回転ローター軸31が延伸されて形成されている。
【0035】
このとき、該磁気誘導回転盤26の中間に、磁気シールド材26aが埋設されて成る構成を採用し得る。該磁気シールド材26aは、磁力を遮断するためのものであって、例えばニッケルやパーマロイ、センダスト、ケイ素鋼などにより成形される。かかる磁気シールド材26aを埋設することで、磁気誘導回転盤26に配設された回転誘導固定永久磁石24が上面側と下面側とで互いに影響し合うことなく、夫々独立した磁力体として機能し得る。
【0036】
軌道回転永久磁石25は、電磁石ガイドレール22の馬蹄形凹部の内側軌道上を無接触で回転移動すべく、磁気誘導回転盤26の上下における電磁石ガイドレール22に対向する位置において、無端円周状に若しくは円形状に円周上を点在して複数設けられる。
【0037】
回転誘導固定永久磁石24は、前記軌道回転永久磁石25より内側の中心円上に配設されるもので、72°間隔で5個の回転誘導固定永久磁石24が磁気誘導回転盤26の片面に配置され、両面合わせると10個の回転誘導固定永久磁石24が配設される。このとき、磁気誘導回転盤26の上側に配設された回転誘導固定永久磁石24と下側に配設された回転誘導固定永久磁石24との位置関係をズラす態様が考えられ、上側に対し下側を36°ズラす態様が好適である。かかる態様により、誘導電磁石23との関連で引き合いと反発を繰り返すことで、磁気誘導回転盤26を回転させるに際し、確実な且つ効率の良い回転に資するためである。
【0038】
回転ローター軸31は、磁気誘導回転盤26の中心軸下方に延伸され、セラミック等の絶縁素材で一体成型されると共に、先端に複数の永久磁石32を埋設して形成されている。
【0039】
永久磁石32は、回転ローター軸31の円周上に複数分割して埋設させたもので、外部から磁場や電流の供給を受けることなく磁石としての性質を比較的長期にわたって保持し続ける特徴を有する。実例としてはアルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石などが使用される。
【0040】
発電構造30は、永久磁石32が埋設された回転ローター軸31の先端を発電リング34内に挿通させて発電する手段を採る。すなわち、永久磁石32が埋設された回転ローター軸31の先端が発電リング34内を回転することで、該発電リング34に挿嵌された発電コイル35に誘導起電流(磁気誘導電流)が発生する。
【0041】
発電リング34は、セラミック等の絶縁素材から成り、中央に回転ローター軸31の先端を挿通し得るリング状(輪環状)に成形されている。該発電リング34には、リングの中心から放射状に一乃至複数の貫通孔が形成され、該貫通孔内には、導電性鋼線(銅線)がコイル状に巻かれた発電コイル35が挿嵌されている。このとき、発電リング34の断面積や貫通孔の径、発電コイル35の径や巻き数については特に限定するものではなく、電気抵抗等を考慮しつつ集電効率を鑑みて最良の範囲で適宜決定可能である。
【0042】
尚、前記発電リング34に形成される貫通孔の形状について、内側へ徐々に開拡したテーパー状とする態様が可能である。このとき、挿嵌される発電コイル35の形状についても、該貫通孔の形状に合わせて内側へ徐々に開拡したテーパー状を成す。かかる態様を採用することで、生じる磁力の関係から、誘導起電流(磁気誘導電流)の発電量の増強が見込まれる。
【0043】
循環回路構造40は、発電された電力を外部に出力すると共に、その電力の一部を発電機に配された電磁石への送電に利用するための回路構造で、集配器41と、分配器42と、二次電池43と、インバーター変換器44と、調圧器45と、で構成される。
【0044】
集配器41は、発電構造30により発電されて出力された磁気誘導電流を集電するために設けられる機器である。
【0045】
分配器42は、前記集配器41に集電された磁気誘導電流を、電圧と電流の比が乱れないように複数に分配するために設けられる機器であり、分配先として外部出力用と発電機自身の電磁石用とが存する。
【0046】
二次電池43は、磁気誘導電流を蓄電するために設けられるもので、蓄電池(充電式電池)ともいい、発電された磁気誘導電流を蓄電して、必要時に外部出力したり発電機初動用として使用したりするためのものである。かかる二次電池43の具体的構造について限定はなく、常法のものを使用すれば足りる。
【0047】
インバーター変換器44は、出力された磁気誘導電流を適宜有用な電流へ変換するための機器で、例えば、直流・交流間の変換回路や、直流または交流から周波数の異なる交流を発生させる(逆変換する)電源回路、またはその回路を持つ装置のことである。逆変換回路、逆変換装置などとも呼ばれ、制御装置と組み合わせることなどにより、省エネルギー効果を得ることができる機器である。かかるインバーター変換器44を備えることで、必要種の電力供給が可能となる。
【0048】
調圧器45は、発電された磁気誘導電流を発電機自体が存する電磁石へ送電する際に、過電流・過充電・過放電を防ぐために設けられる機器である。すなわち、該調圧器45は、分配器42と磁気誘導固定盤21に備わる電磁石ガイドレール22及び誘導電磁石23との間における配電線の中間箇所に備えられる。
【0049】
以上の構成から成る本実施形態にかかる磁気誘導発電機10において、発電構造を説明する。
上下に配置された2枚の磁気誘導固定盤21の中間に1枚の磁気誘導回転盤26を配置させて構成される磁気誘導構造20によって磁気誘導回転する。
具体的には、上下に対峙させた磁気誘導固定盤21の内側には、円形状に周設される電磁石ガイドレール22が配されており、該磁気誘導固定盤21の中間に配置される磁気誘導回転盤26の上下両面には、該電磁石ガイドレール22に対向する様に軌道回転永久磁石25が配されている。電磁石ガイドレール22に送電すると、対向位置に存する軌道回転永久磁石25と反発する磁力が発生し、それにより磁気誘導回転盤26は、上下の磁気誘導固定盤21に挟まれた態様にて浮遊状態となる。
【0050】
磁気誘導固定盤21には、電磁石ガイドレール22より内側の中心円上にて180°間隔で2個の誘導電磁石23が配置されており、また、磁気誘導回転盤26には、上下両面に72°間隔で各5個の回転誘導固定永久磁石24が配設されている。誘導電磁石23へ通電することより磁力が発生すると、該誘導電磁石23と回転誘導固定永久磁石24とが引き合いと反発を繰り返すことで、磁気誘導回転盤26が回転運動を開始することとなる。このとき、該磁気誘導回転盤26は、上下の磁気誘導固定盤21に対し浮遊した状態であるため、回転による摩擦は生じない。
(【0051】以降は省略されています)

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天軸型太陽光発電システム
三菱電機株式会社
電動機
株式会社デンソー
モータ
KYB株式会社
回転電機
三菱電機株式会社
電動機
個人
回転体および発電機
KYB株式会社
回転電機
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