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公開番号2020188678
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201119
出願番号2020085371
出願日20200514
発明の名称絶縁装置を備える圧縮機の駆動装置
出願人ハンオン システムズ
代理人特許業務法人共生国際特許事務所
主分類H02K 3/34 20060101AFI20201023BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】蒸気流体の電気駆動圧縮機を駆動する駆動装置の、特に電気モーターの絶縁装置を提供する。
【解決手段】駆動装置は固定子コアと絶縁装置を備える固定子、及び回転子を含み、絶縁装置は共通の長さ方向軸に沿って固定子の第1端部面から第2端部面に延びる。固定子コアは巻き取られてコイルを形成するリ-ド線を収容するために円周に均一に分布した柵を含む。絶縁装置は少なくとも1つの第1絶縁要素、第2絶縁要素及び少なくとも1つの第3絶縁要素を含む。この場合、少なくとも1つの第1絶縁要素はそれぞれリ-ド線と固定子コア間に、それぞれ1つの第2絶縁要素は互いに隣接して配置されたコイル間に、形成された空間内に、そして少なくとも1つの第3絶縁要素は固定子の半径方向内部に向かった内部面上に、内部面を閉鎖するように配置される。
【選択図】図1a

特許請求の範囲【請求項1】
蒸気流体の圧縮機を駆動するための駆動装置、特に電気モーターとして、固定子コア(2)と絶縁装置を備える固定子(1)、及び回転子を含み、前記絶縁装置は共通の長さ方向軸(5)に沿って前記固定子(1)の第1端部面(7)から第2端部面(8)に延び、前記固定子コア(2)は巻き取られてコイル(3)を形成するリ−ド線(9)を収容するために円周に均一に分布した柵を含み、前記絶縁装置は少なくとも1つの第1絶縁要素(4)、第2絶縁要素(10)及び少なくとも1つの第3絶縁要素(11)を含む、前記駆動装置において、
前記少なくとも1つの第1絶縁要素(4)はそれぞれ前記リ−ド線(9)と前記固定子コア(2)間に、配置され、
それぞれ1つの前記第2絶縁要素(10)は互いに隣接して 配置されたコイル(3)間に形成された空間(14)内に、配置され、
前記少なくとも1つの第3絶縁要素(11)は前記固定子(1)の半径方向内部に向かった内部面上に、前記内部面を閉鎖するように配置されることを特徴とする駆動装置。
続きを表示(約 3,700 文字)【請求項2】
前記柵の周りに形成された前記第1絶縁要素(4)を有する2つの互いに隣接して配置された柵間にそれぞれ形成された前記空間(14)は半径方向内部に開放されており、前記空間(14)は前記柵の端部面間の領域で最小の大きさを有することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記固定子(1)の前記第1端部面(7)、前記第2端部面(8)間に軸方向に連続して延びるそれぞれの前記第2絶縁要素(10)は軸方向に延び、半径方向で整列された第1長さ方向面(10a)及び第2長さ方向面(10b)を含むことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項4】
それぞれの前記第2絶縁要素(10)の前記第1長さ方向面(10a)は半径方向外部に整列され、前記第1絶縁要素(4)上の前記空間(14)のベース面に接触するように配置されることを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
【請求項5】
それぞれの前記第2絶縁要素(10)の前記第2長さ方向面(10b)は半径方向内部に整列されて前記固定子コア(2)の前記柵の前記端部面の領域で、前記空間(14)を軸方向で閉鎖するように、前記第1絶縁要素(4)に隣接して配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載の駆動装置。
【請求項6】
それぞれの前記第2絶縁要素(10)は長さ方向に対して垂直である断面から見る時、前記第1長さ方向面(10a)の領域で、第1要部(10d)を限定する2つの第1柵(10c)を有するU型を有することを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記第2絶縁要素(10)の2つの第1柵(10c)は軸方向で前記第1絶縁要素(4)に第1空洞部(15)を形成するように接触することを特徴とする請求項6に記載の駆動装置。
【請求項8】
それぞれの前記第2絶縁要素(10)は長さ方向に対して垂直である断面から見る時、前記第2長さ方向面(10b)の領域で第2要部(10f)を限定する2つの第2柵(10e)を有するY型を有することを特徴とする請求項3〜7の何れか一項に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記第2絶縁要素(10)の前記第2長さ方向面(10b)に対して整列された前記第2柵(10e)の自由端部に、それぞれ長さ方向で整列された溝(10g)が形成されることを特徴とする請求項8に記載の駆動装置。
【請求項10】
それぞれの前記第2絶縁要素(10)は長さ方向に対して垂直である断面から見る時、前記第2長さ方向面(10b)の領域で第2要部(10f)を限定する2つの第2柵(10e)を有するU型を有することを特徴とする請求項3〜7の何れか一項に記載の駆動装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの第3絶縁要素(11)は第1及び第2端部からそれぞれ円周方向に閉鎖されたリング(11b)を通じて互いに連結される、軸方向に延びるストラット(11a)を有する円筒形ケージの形状を有することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の駆動装置。
【請求項12】
前記第3絶縁要素(11)は前記リング(11b)の領域で円周に均一に分布したリセス(11e)を含み、前記リセス(11e)はそれぞれ前記リング(11b)の外部面に形成されることを特徴とする請求項11に記載の駆動装置。
【請求項13】
前記リセス(11e)はそれぞれ軸方向に配置された前記ストラット(11a)の延長部内に形成されることを特徴とする請求項12に記載の駆動装置。
【請求項14】
前記第2絶縁要素(10)はそれぞれ前記第3絶縁要素(11)の前記リセス(11e)及び前記ストラット(11a)の領域で前記第3絶縁要素(11)に接触するように配置されることを特徴とする請求項12又は13に記載の駆動装置。
【請求項15】
前記第2絶縁要素(10)の第2長さ方向面(10b)は軸方向で前記第3絶縁要素(11)のストラット(11a)に、そして前記第2絶縁要素(10)の第2柵(10e)の溝(10g)が前記第3絶縁要素(11)上のリング(11b)の前記リセス(11e)の肩部(11f)に第2空洞部(16)を形成するように接触することを特徴とする請求項13又は14に記載の駆動装置。
【請求項16】
前記第2絶縁要素(10)の第2長さ方向面(10b)は軸方向で前記第3絶縁要素(11)のストラット(11a)に、そして前記第2絶縁要素(10)の第2柵(10e)の溝(10g)が前記第3絶縁要素(11)上のリング(11b)の前記リセス(11e)のベース面に第2空洞部(16)を形成するように接触することを特徴とする請求項13又は14に記載の駆動装置。
【請求項17】
前記第2絶縁要素(10)と前記第3絶縁要素(11)間でそれぞれ前記第2絶縁要素(10)の前記第2柵(10e)及び前記第3絶縁要素(11)の前記ストラット(11a)により、そして前記第3絶縁要素(11)の前記リング(11b)の領域で前記リセス(11e)上に前記リング(11b)の壁により形成された前記第2空洞部(16)は完全に閉鎖されることを特徴とする請求項15又は16に記載の駆動装置。
【請求項18】
前記第1絶縁要素(4)は少なくとも前記固定子(1)の前記第1端部面(7)、前記第2端部面(8)で前記固定子コア(2)を過ぎて突出するように形成され、
前記固定子(1)の前記第1端部面(7)、前記第2端部面(8)から軸方向に、前記固定子コア(2)から突出した前記第1絶縁要素(4)の領域(4a、4b)はカバー要素(6)に連結するための実質的にシリンダー型である壁として形成されることを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の駆動装置。
【請求項19】
前記カバー要素(6)は軸方向に整列された第1リング面(6a)、半径方向で整列されたリング面(6b)及び軸方向に整列された第2リング面(6c)を有する円周方向で閉鎖されたリングとして形成されることを特徴とする請求項18に記載の駆動装置。
【請求項20】
前記カバー要素(6)の外部半径に形成された軸方向の前記第1リング面(6a)と前記カバー要素(6)の内部半径に形成された軸方向の前記第2リング面(6c)は互いに平行するように整列されて、半径方向の前記リング面(6b)を通じて互いに連結されることを特徴とする請求項19に記載の駆動装置。
【請求項21】
前記カバー要素(6)の前記軸方向に整列された第2リング面(6c)はそれぞれ1つの前記第2絶縁要素(10)をホールディングするために円周に均一に分布した収容要素(13)を有する内壁として形成されることを特徴とする請求項18又は19に記載の駆動装置。
【請求項22】
前記収容要素(13)は前記軸方向に整列された第2リング面(6c)内部に開口として形成されることを特徴とする請求項21に記載の駆動装置。
【請求項23】
前記収容要素(13)は前記軸方向に整列された第2リング面(6c)から半径方向内部に突出した第1壁(13a)及び1つの第2壁(13b)を含むことを特徴とする請求項21又は22に記載の駆動装置。
【請求項24】
前記収容要素(13)の開口は前記軸方向に整列された第2リング面(6c)から半径方向内部に突出した第1壁(13a)及び1つの第2壁(13b)を含むことを特徴とする請求項22又は23に記載の駆動装置。
【請求項25】
前記第1壁(13a)、前記第2壁(13b)はU型の断面を有し、前記第1壁(13a)は前記U型のレグ(leg)として軸方向で、そして前記第2壁(13b)は前記第1壁(13a)を連結するように前記カバー要素(6)の円周方向で整列されて配置されることを特徴とする請求項23又は24に記載の駆動装置。
【請求項26】
前記第2絶縁要素(10)は前記固定子(1)の前記第1端部面(7)に向かって軸方向に整列された第1長さ方向面(10a)に形成された領域でそれぞれ前記第1壁(13a)、前記第2壁(13b)により形成されたU型内に突出するように配置されることを特徴とする請求項25に記載の駆動装置。
【請求項27】
前記第2絶縁要素(10)は前記収容要素(13)の内部から第1柵(10c)の外部面に、前記収容要素(13)の前記第1壁(13a)の内部面に面接触するように配置され、前記第2絶縁要素(10)は前記収容要素(13)の内部に挿入されることを特徴とする請求項26に記載の駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は蒸気流体、特に冷媒を圧縮するための圧縮機の駆動装置、特に電気モーターに関するものである。圧縮機は自動車の空調システムの冷媒回路に用いられる。前記駆動装置は共通の長さ方向軸に沿って延びる絶縁装置を備える固定子及び回転子を含む。絶縁装置は少なくとも1つの第1絶縁要素、第2絶縁要素及び少なくとも1つの第3絶縁要素を含む。
続きを表示(約 8,400 文字)【背景技術】
【0002】
モバイルアプリケーションで、特に自動車の空調システムで冷媒回路を通じて冷媒を送出するための、冷媒圧縮機ともされる、従来技術に公知となった圧縮機は冷媒と関係なくたびたび可変容量型ピストン圧縮機として又はスクロール圧縮機として設計される。この場合、圧縮機はプーリーを通じて又は電気で駆動される。
【0003】
電気駆動圧縮機はそれぞれの圧縮メカニズムを駆動するための電気モーターと共に電気モーターを駆動するためのインバータを含む。インバータは車両バッテリーの直流を交流に変換する役割をし、前記交流は電気接続部により電気モーターに供給される。
【0004】
電気駆動圧縮機の従来の電気モーターはコイルが配置された環形固定子コア及び回転子を含み、前記回転子は固定子コア内部に配置される。回転子及び固定子は共通対称軸又は回転子の回転軸上に整列され、追加要素を有するハウジングにより囲まれて配置される。一方では自動車内部の設置空間を減らし、他方では固定子をハウジング内に固定するために、電気モーターの部品間の、特に固定子とハウジング間の距離は非常に小さい。
【0005】
インバータは電気モーターの接続部に電気的連結のために別途の部品及びピンとして形成されたコネクター用プラグ接続部を含み、前記プラグ接続部は固定子コイルのリ−ド線の接続ラインに電気接続される。接続ラインは固定子コアの端部面上に案内されて配置され、それにより固定子コアを少なくとも部分的に囲み、モーターハウジングに対する固定子絶縁体により覆われない。
【0006】
例えばリ−ド線の接続ライン間の高い絶縁抵抗及び電気接続を同時に保障するために、位相導体ともいうリ−ド線又は接続ラインは互いからそして固定子及びモーターハウジングの他の電気伝導性部品から電気絶縁されなければならない。
【0007】
また、電圧レベルによって、例えば極小さな沿面距離及びエアーギャップによる短絡を避けるために、電気伝導性部品の間の十分な絶縁距離が保障されなければならない。絶縁体は製造工程に基づいて絶縁抵抗を顕著に減少させる欠陥又は特にピンホール(pinhole)ともいう多孔性を有することができるので、特にハウジングの部品に対する電気フラッシュオーバーのリスクが高まる。塗装された銅ワイヤーの品質によって、単位距離当たりの特定最大欠陥数が許容される。それぞれ1つの欠陥を有する2つの銅ワイヤーが並べて配置されて欠陥が直接対向して又は少なくとも互いに近く位置すれば、銅ワイヤー間の電気フラッシュオーバーのリスクが非常に高くなる。
【0008】
したがって、特に高電圧範囲での作動、例えば最大1,000Vの作動により、電気駆動圧縮機における要件は非常に高い。国際標準は例えば、提示された電圧範囲で2つのリ−ド線間の、又は周囲の電気伝導性部品に対する沿面距離及びエアーギャップが少なくとも10mm乃至14mmであることを要求する。2コイル間の最も短いエアーギャップが一般的に約4mmであり、最も短い沿面距離が一般的に約5mmである、約400Vの最大電圧(略称EHV;「extra high voltage」)に対する最先端電気モーターで、空調アプリケーションのための気密式電気モーター用最大1,000Vの超高圧(略称UHV;「ultra high voltage」)に用いるための絶縁システムは自動車産業の最大挑戦課題である。例えば、2つの部品を簡単に互いに加圧することにより、漏洩電流流れのための可能な流れ経路が除去されない。整列された、そして隣接した部品間には常に電流流れのためのギャップが残っている。
【0009】
従来技術では、巻き取られてコイルを形成するリ−ド線、リ−ド線の接続ラインと電気伝導性固定子コア間に絶縁体を提供することが公知となっている。また、巻き取られたリ−ド線は連結ラインの巻取方式によってリ−ド線の端部と1つの位相のコイル間にそれぞれ予め決まった方式で案内されて配置されなければならない。
【0010】
WO 2015 146677 A1には、圧縮装置、前記圧縮装置を駆動するための電気モーター、及び前記電気モーターに電圧を供給するためのインバータを備える電気駆動圧縮機が開示されている。電気モーターは固定子コアの軸方向に形成された端部にそれぞれ配置された電気絶縁コイル本体を備える固定子、回転子、及び前記コイル本体に配置されたコイルを含む。コイルはそれぞれ固定子コアの半径方向内部に延びる領域及び固定子コアの端部に配置されたコイル本体周囲に巻き取られたリ−ド線で形成される。
【0011】
この場合、固定子絶縁のために多様な部品が用いられる。柵として形成されて外壁の円周にわたって均一に半径方向内部に延びる固定子コアの領域とコイル間にはそれぞれ個別絶縁体が提供される。また、それぞれ隣接するように配置されたコイル間に、又は巻き取られてコイルを形成するリ−ド線間に絶縁紙又はフィルムとして形成された絶縁体がそれぞれ配置される。
【0012】
また、電気駆動圧縮機の従来技術に属する電気モーターの場合、必要な絶縁距離を達成するために、リ−ド線の接続ラインと圧縮機の他の電気伝導性部品間に十分に大きな間隔が提供される。この場合、モーター及びそれにより電気駆動圧縮機に対する大きな設置空間が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の課題は蒸気流体の電気駆動圧縮機を駆動する駆動装置の、特に電気モーターの絶縁装置を提供して改善することである。前記駆動装置により少なくとも1,000Vまでの電圧レベルでも絶縁調整に対する該要件が保障されなければならない。特に、コイルのリ−ド線が互いに、又はリ−ド線の接続ラインが互いに、そしてそれぞれ周囲に配置された電気伝導性部品に対して電気絶縁されなければならない。絶縁装置及びそれにより駆動装置は簡単な方式で、そしてそれにより時間削減方式で組み立てられる必要があり、可能なかぎり少ない数の個別部品と構成要素を含む必要があり、例えば重量及び必要空間、そして製造コストを最小化するために構造的に簡単に具現する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題は独立請求項の特徴を含む対象により解決される。改善例は従属請求項に提示する。
【0015】
上記課題は蒸気流体の圧縮機を駆動するための本発明による駆動装置、特に電気モーターにより解決される。駆動装置は固定子コア及び絶縁装置を備える固定子と回転子を含み、前記絶縁装置は共通の長さ方向軸に沿って固定子の第1端部面から第2端部面に延びる。前記固定子コアは巻き取られてコイルを形成するリ−ド線を収容するために円周に均一に分布した柵を含み、前記柵は特に固定子コアの外壁の内部面に分布する。絶縁装置は少なくとも1つの第1絶縁要素、第2絶縁要素及び少なくとも1つの第3絶縁要素を含む。
【0016】
リ−ド線はコイルの領域で好ましくは塗装されて巻き取られた銅ワイヤーで形成されて、リ−ド線の磁気的に非活性である部分及び接続ラインとしてリ−ド線の巻き取られていない端部はそれぞれの巻き線の外に案内される。例えば、同じ位相のコイルを接続及び連結するための連結ラインとして用いられる、接続ラインの第1部分はコイルの領域でリ−ド線と類似に単に塗装されて形成される一方、例えば電気モーターの接続部に電気的連結のために構成された、接続ラインの第2部分は好ましくはプラスチックで被覆されて絶縁される。
【0017】
本発明の概念によれば、少なくとも1つの第1絶縁要素はそれぞれ特に巻き取られてコイルを形成するリ−ド線と固定子コア間に、それぞれ1つの第2絶縁要素は互いに隣接して配置されたコイル間に形成された空間内に、そして少なくとも1つの第3絶縁要素は固定子の半径方向内部に向かった内部面上に、前記内部面を閉鎖するように配置される。
【0018】
本発明の改善例によれば、柵周りに形成された第1絶縁要素を有する2つの互いに隣接して配置された柵間にそれぞれ形成された空間は半径方向内部に、すなわち固定子の内部面で開放されている。この場合、それぞれの空間は柵の端部面間の領域で最小の大きさを有する。
【0019】
本発明の好ましい実施例によれば、固定子の端部面間で軸方向に連続して延びるそれぞれの第2絶縁要素は軸方向に延び、半径方向で整列される第1長さ方向面 及び第2長さ方向面を含む。軸方向は回転子の回転軸及び長さ方向軸に相応する固定子の長さ方向軸の方向を意味する。軸方向に整列された端部面は長さ方向軸に対して垂直に整列された平面に配置される。
【0020】
したがって、軸方向に延びる長さ方向面は長さ方向軸に対して平行した固定子の端部面間で延びる一方、半径方向整列は長さ方向軸に対する垂直を意味する。
【0021】
それぞれの第2絶縁要素の第1長さ方向面は半径方向外部に整列されて、第1絶縁要素上の空間のベース面に連続して接触することが好ましい。第2絶縁要素の第2長さ方向面は半径方向内部に整列されて固定子コアの柵の端部面の領域で、前記空間を軸方向で閉鎖するように、第1絶縁要素に接触して配置されることが好ましい。
【0022】
本発明の他の長所は、それぞれの第2絶縁要素が長さ方向に対して垂直である断面から見ると、第1長さ方向面の領域で、第1要部を両側で限定する、特に一定の幅の2つの第1柵を有するU型を有するということである。この場合、U型の閉鎖された面は第2長さ方向面の方向で整列される。
【0023】
第1柵の端部面は第1長さ方向面全体にわたって第1絶縁要素に接触できる。この場合、第2絶縁要素の2つの第1柵は軸方向で第1絶縁要素に接触して第1空洞部を形成する。第1空洞部は好ましくは完全に閉鎖されてポッティング材料でポッティングされて形成されることができる。
【0024】
第2絶縁要素は長さ方向に対して垂直である断面から見ると、第2長さ方向面の領域で、第2要部を両側で限定する、特に一定の幅の2つの第2柵を有するY型を有する。この場合、Y型の閉鎖された面は第1長さ方向面の方向で整列される。
【0025】
第2絶縁要素の第1長さ方向面及び第2長さ方向面は連結柵を通じて互いに連結される。
【0026】
本発明の好ましい実施例によれば、第2絶縁要素の第2長さ方向面に対して整列されて配置された、第2柵の自由端部面にそれぞれ長さ方向で整列された溝が提供され、前記溝は好ましくはそれぞれ第2絶縁要素の全体長さにわたって延びる。
【0027】
本発明の改善例によれば、少なくとも1つの第3絶縁要素は軸方向に延びるストラットを有する円筒形ケージの形状を有する。この場合、ストラットは第1及び第2端部でそれぞれ円周方向で閉鎖されたリングを通じて互いに連結される。リングは好ましくは軸方向に形成された壁を有する。ストラットは好ましくは円周に均一に離隔されて分布する。
【0028】
本発明のさらなる好ましい実施例によれば、第3絶縁要素は第1部分要素及び第2部分要素と、2体型に形成される。この場合、部分要素はそれぞれ直線リング、及びリングから垂直に突出したストラットを含む。第1部分要素のストラット及び第2部分要素のストラットは好ましくはそれぞれ互いに整列されて配置された自由端部に互いに対応するロック装置を含み、前記ロック装置は噛み合う方式で互いに連結することができ、部分要素がストラットの自由端部で共に結合されることができる。
【0029】
第3絶縁要素は好ましくはリングの領域で円周に均一に分布したリセスを含み、前記リセスはそれぞれリングの外部面に、そして好ましくは軸方向に配置されたストラットの延長部に提供される。
【0030】
リセスはそれぞれ半径方向でリングの内部面に向かってテーパーされることが好ましい。この場合、リングの減少された壁の厚さから最大壁厚さへの転移領域にそれぞれ1つの肩部が提供される。
【0031】
本発明の特別な長所は第2絶縁要素がそれぞれ第3絶縁要素のリセス及びストラット領域で第3絶縁要素に接触するということである。この場合、第2絶縁要素の第2長さ方向面は軸方向で第3絶縁要素のストラットに接触し、第2絶縁要素の第2柵の溝が第3絶縁要素のリングのリセスの肩部上で第3絶縁要素に接触して第2空洞部を形成する。第2絶縁要素の第2柵の溝と第3絶縁要素のリングのリセスの肩部は互いに対応する形状を有する。第2絶縁要素と第3絶縁要素間でそれぞれ第2絶縁要素の第2柵及び第3絶縁要素のストラットにより、そして第3絶縁要素のリングの領域でリセス上のリングの壁により形成された第2空洞部、すなわち結果的に第2絶縁要素の第2要部及び第3絶縁要素の関連リセスにより形成された第2空洞部は好ましくは完全に閉鎖される。
【0032】
第2空洞部はポッティング材料でポッティングできる。すなわち、ポッティング材料で埋めることができる。
【0033】
本発明の改善例によれば、第1絶縁要素は固定子の固定子コアと一体型で、そして形状嵌め込み方式で連結され、固定子コアと第1絶縁要素が固定子の統合型及び一体型部品を形成する。第1絶縁要素は固定子コアのオーバーモールディング部として固定子コアの外壁の内部面に接触するように形成されることができる。
【0034】
本発明のさらなる好ましい実施例によれば、第1絶縁要素は少なくとも固定子の端部面で固定子コアを過ぎて突出する。固定子の端部面から軸方向に固定子コアから突出する絶縁要素の領域は好ましくはカバー要素に連結のために、特に成形部を有する、実質的にシリンダー型である壁として設計される。
【0035】
この場合、絶縁要素の壁の外部面は円周方向に延びて窪み部として、特に溝として形成された少なくとも1つの成形部を含むことが好ましい。絶縁要素の壁内部の少なくとも1つの成形部は固定子の長さ方向軸に対して垂直に整列された平面に配置されることが好ましい。リ−ド線の接続ラインのセクションは好ましく絶縁要素の壁の外部面に接触するように、そして壁の円周方向に延びるように整列される。この場合、好ましくはリ−ド線の接続ラインの1つのセクションが絶縁要素の壁に形成された成形部内部に完全に統合されて配置される。完全な統合という表現はリ−ド線の全体直径が成形部内に埋め込まれている、成形部内にリ−ド線の接続ラインの配置を意味する。リ−ド線はどこにおいても成形部から突出しない。リ−ド線の最大直径は成形部の深さより小さいか、成形部の深さに相応する。
【0036】
カバー要素の内部面は絶縁要素の壁内に形成されたそれぞれの成形部を覆うように配置されることが好ましい。
【0037】
カバー要素は軸方向に整列された第1リング面、半径方向で整列されたリング面及び軸方向に整列された第2リング面を有する円周方向で閉鎖されたリングとして設計されることが好ましい。カバー要素は絶縁装置の絶縁要素と同様に好ましくは電気絶縁材料で形成される。したがって、固定子の第1絶縁要素に配置されたカバー要素も特に要求される絶縁距離を保障するように提供される。
【0038】
カバー要素の外部半径に形成された、軸方向第1リング面とカバー要素の内部半径に形成された、軸方向第2リング面は好ましくは互いに平行するように整列され、半径方向リング面を通じて互いに連結される。
【0039】
本発明の改善例によれば、カバー要素の軸方向に整列された第2リング面はそれぞれ1つの第2絶縁要素をホールディングするために円周にわたって均一に分布した収容要素を有する内壁として提供される。この場合、軸方向に整列された第2絶縁要素は収容要素の領域でカバー要素に連結されることができる。
【0040】
収容要素は好ましくは軸方向に整列された第2リング面内部に開口として形成される。収容要素は軸方向に整列された第2リング面から半径方向内部に突出する第1壁及び1つの第2壁を含むことができる。
【0041】
代案として、収容要素の開口は軸方向に整列された第2リング面から半径方向内部に突出する第1壁及び1つの第2壁を含むことができる。
【0042】
本発明の好ましい実施例によれば、収容要素の壁はU型の断面を有する。この場合、第1壁は軸方向でU型のレグとして整列され、第2壁は第1壁を連結するようにカバー要素の円周方向で整列される。
【0043】
収容要素の第1壁は好ましくは互いに円錘形に整列された肩部を有するU型の軸方向に開放された面の領域で収容要素の断面をU型の開放面に向かって拡大させるように形成される。
【0044】
第2絶縁要素は好ましくは固定子の第1端部面に向け、そして軸方向に整列された第1長さ方向面に形成される領域で、それぞれ収容要素の壁により形成されたU型内に、又はカバー要素の内壁内に形成された開口内に突出するように配置される。
【0045】
この場合、第2絶縁要素は収容要素の内部で好ましくは第1柵の外部面で収容要素の第1壁の内部面に面接触する。第2絶縁要素は収容要素内部に挿入され、特に弾性変形されて圧入される。
【0046】
本発明の改善例によれば、第2絶縁要素は互いに隣接して配置されたコイル間に形成された空間が固定子コアの柵の端部面上において最小の大きさを有する領域で、それぞれ第2柵で第1絶縁要素に連結される。この場合、第2絶縁要素の第2柵の端部面に形成された溝はそれぞれ固定子コアの柵の長さ方向で整列されたエッジを囲むように配置されることが好ましい。
【0047】
蒸気流体の圧縮機を駆動するための前述した駆動装置、特に電気モーターの絶縁装置を装着する方法において、
第2絶縁要素は柵の周りに形成された第1絶縁要素を有する固定子コアの互いに隣接して配置された2つの柵間に形成された空間内に配置される。この場合、第2絶縁要素の軸方向に整列された第1長さ方向面は半径方向外部に整列されて第1絶縁要素上の空間のベース面上に、そして第2長さ方向面は半径方向内部に整列されて固定子コアの柵の端部面の領域で、前記空間を軸方向で閉鎖するように、第1絶縁要素上に配置される。
【0048】
好ましくは、カバー要素は固定子の端部面で固定子コアから突出した第1絶縁要素の領域に固定され、それぞれの第2絶縁要素の第1長さ方向面はカバー要素の収容要素内部に挿入、特に圧入されて、第2長さ方向面は第1絶縁要素と2つのスプリング−グルーブ型連結によりロックされる。したがって、第2絶縁要素は第1絶縁要素に固定される。
【0049】
もう1つの長所は第2絶縁要素が軸方向でカバー要素の収容要素内に挿入されるということである。
【0050】
また、好ましくはストラットを有する2体型に形成された第3絶縁要素の部分要素が軸方向で固定子の端部面を通じて固定子内に挿入される。この場合、部分要素はストラットの互いに整列された自由端部で互いに整列される。部分要素は例えば互いに対応するロック装置を含む、互いに整列された、前記ストラットの自由端部で互いに連結されることができる。この場合、第2絶縁要素及び第3絶縁要素はそれぞれ空洞部を限定する。
(【0051】以降は省略されています)

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