TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2020188652
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201119
出願番号2019093608
出願日20190517
発明の名称駆動装置
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 5/00 20060101AFI20201023BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】部品同士が良好に接着およびシールされた駆動装置を提供することにある。
【解決手段】駆動装置は、環状の接着凹部35を有する駆動ユニットと、接着凹部と対向している環状の接着凸部21を有するカバー20と、接着凹部と接着凸部とを環状に連続して接着している接着シール剤91とを備えている。駆動装置は、接着凹部に対する接着凸部の位置を決めるための位置決め部を備えている。このため、接着凹部と接着凸部との相対的な位置関係を適切に維持できる。したがって、接着シール剤を用いて接着凹部と接着凸部とを安定して接着するとともに、接着された状態を維持しやすい。よって、部品同士が良好に接着およびシールされた駆動装置を得ることができる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
環状の接着凹部(35)を有する駆動ユニット(10)と、
前記接着凹部と対向している環状の接着凸部(21)を有するカバー(20)と、
前記接着凹部と前記接着凸部とを環状に連続して接着している接着シール剤(91)と、
前記接着凹部に対する前記接着凸部の位置を決めるための位置決め部(80)とを備えている駆動装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記位置決め部は、
前記接着凸部の突出方向に直交する方向である1つの方向における位置を決めるための第1位置決め部(81)と、
前記接着凸部の突出方向および前記1つの方向と直交する方向である直交座標系の残り1つの方向における位置を決めるための第2位置決め部(82、282)とを備えている請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記位置決め部は、前記カバーから前記接着凸部の突出方向に沿う方向に突出して設けられ、
前記位置決め部の突出量(Lp)は、前記接着凸部の突出量(Lb)よりも大きい請求項1または請求項2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記カバーは、前記接着凸部と前記位置決め部との間において、前記駆動ユニットの一部を挟持している請求項3に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記位置決め部は、前記接着凸部から離れるほど突出量が大きくなる傾斜部(81a)を備えている請求項1から請求項4のいずれかに記載の駆動装置。
【請求項6】
前記カバーは、前記カバーの外表面から突出して設けられ、前記駆動ユニットの端部と対向している外表面凸部(22)を備えている請求項1から請求項5のいずれかに記載の駆動装置。
【請求項7】
前記接着シール剤は、不透明である請求項6に記載の駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、カバーコネクタと相手側コネクタとを嵌合して組み立てられるコネクタを開示している。コネクタは、カバーコネクタが相手側コネクタに嵌合可能な正規姿勢にカバーコネクタを誘導し案内する先行ガイド部を備えている。また、カバーシール収容部とフード部との間に挟持されたカバーシールを用いてシールを行っている。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018−181690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術文献の構成では、コネクタの部品同士を嵌合して組み立てている。また、カバーシールを用いて内部をシールしている。言い換えると、部品同士を嵌合する部分と、内部をシールするための部分とを別々に備えている。このため、嵌合が適切に行われている場合であっても、シールが適切に行われていない場合があった。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、駆動装置にはさらなる改良が求められている。
【0005】
開示される1つの目的は、部品同士が良好に接着およびシールされた駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示された駆動装置は、環状の接着凹部(35)を有する駆動ユニット(10)と、接着凹部と対向している環状の接着凸部(21)を有するカバー(20)と、接着凹部と接着凸部とを環状に連続して接着している接着シール剤(91)と、接着凹部に対する接着凸部の位置を決めるための位置決め部(80)とを備えている。
【0007】
開示された駆動装置によると、接着凹部に対する接着凸部の位置を決めるための位置決め部を備えている。このため、接着凹部と接着凸部との相対的な位置関係を適切に維持できる。したがって、接着シール剤を用いて接着凹部と接着凸部とを安定して接着するとともに、接着された状態を維持しやすい。よって、部品同士が良好に接着およびシールされた駆動装置を提供できる。
【0008】
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
駆動装置を示す斜視図である。
駆動ユニットを示す斜視図である。
カバーを示す斜視図である。
カバーを示す下面図である。
図4のV−V線における断面を示す断面図である。
フレームとカバーとの位置決め途中の状態を示す説明図である。
カバーの位置決め後であって、接着凸部と接着凹部とを接着する前の状態を説明するための説明図である。
カバーの位置決め後であって、接着凸部と接着凹部とを接着した後の状態を説明するための説明図である。
第2実施形態におけるカバーを示す下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
【0011】
第1実施形態
駆動装置1は、電気的に駆動を行う装置であって、モータ装置や発電装置などの回転電機装置として利用可能である。あるいは、回転を伴わないアクチュエータ装置などにも利用可能である。駆動装置1は、例えば、車両に搭載されて電動パワーステアリング装置の一部を構成する装置として利用できる。以下では、駆動装置1が車両用の電動パワーステアリング装置の一部として用いられる場合を例に説明を行う。
【0012】
図1において、駆動装置1は、駆動ユニット10とカバー20とを備えている。駆動ユニット10は、モータ11とフレーム30とを備えている。モータ11は、電気エネルギーを回転運動に変換する電動機である。モータ11は、駆動装置1としての駆動力を提供する装置である。モータ11に代えて、アクチュエータなどの装置を用いて駆動力を提供してもよい。フレーム30は、有底筒状である。フレーム30は、筒状体であるモータケースと、底面をなすフレームエンドとを備えている。フレーム30は、モータケースとフレームエンドとで囲まれる収納空間内にモータ11を収納している。フレーム30は、熱伝導性の高い金属材料で構成されている。
【0013】
カバー20は、駆動ユニット10に装着されている。カバー20は、駆動ユニット10よりも小さな部品である。カバー20は、駆動ユニット10よりも軽い部品である。カバー20は、樹脂部品であって、例えばポリブチレンテレフタレートなどの樹脂によって形成されている。
【0014】
図2において、駆動ユニット10は、回路基板15を備えている。回路基板15は、フレーム30のフレームエンドを覆うように設けられている。フレーム30には、接着凹部35が形成されている。接着凹部35は、連続する環状をなしている。接着凹部35は、回路基板15よりもモータ11の回転軸の径方向外側に設けられている。回路基板15には、様々な電子部品が実装されている。モータ11の巻線の端部は、回路基板15を貫通してモータ11が配されている側とは反対側に突出している。
【0015】
フレーム30において、回路基板15の投影面よりも外側には、位置決め開口34が設けられている。位置決め開口34は、後に説明する位置決め部80を挿入するための開口である。位置決め開口34は、位置決め部80に対応して複数箇所に設けられている。
【0016】
図3において、カバー20は、接着凸部21と外表面凸部22とを備えている。接着凸部21は、フレーム30と対向する側に向かって突出して設けられている。接着凸部21は、カバー20の外周をなす端部全体にわたって、環状に連続して設けられている。接着凸部21の近傍には、カバー20の外表面から突出している外表面凸部22が形成されている。接着凸部21の突出方向と外表面凸部22の突出方向とは、互いに交差する方向である。外表面凸部22は、カバー20の外表面に沿って環状に連続して設けられている。
【0017】
図4において、カバー20は、位置決め部80を備えている。位置決め部80は、接着凸部21の突出方向に沿う方向に突出している凸部である。位置決め部80は、カバー20の内側に設けられている。言い換えると、位置決め部80は、カバー20が駆動ユニット10に適切に装着された際に、外部に露出しない位置に設けられている。位置決め部80は、カバー20の形状が平面形状の平坦部に設けられており、カバー20の形状が曲面形状の曲面部には設けられていない。
【0018】
位置決め部80は、第1位置決め部81と第2位置決め部82との2種類の凸部によって構成されている。第1位置決め部81は、互いに対向した位置に設けられている2つの凸部によって構成されている。第2位置決め部82は、第1位置決め部81を構成している2つの凸部から略等しい距離にある。位置決め部80は、3つの凸部によって構成されている。位置決め部80は、全体で二等辺三角形をなす位置関係にある。
【0019】
位置決め部80は、駆動ユニット10に対してカバー20の位置を適切な位置に位置決めするための凸部である。第1位置決め部81は、X方向における位置を決めるための凸部である。一方、第2位置決め部82は、Y方向における位置を決めるための凸部である。ここで、X方向とY方向とは、接着凸部21の突出方向と直交する仮想平面上の方向であって、互いに直交する関係にある。言い換えると、接着凸部21の突出方向とX方向とY方向との3つの方向は、直交座標系をなす関係にある。X方向は、カバー20において第2位置決め部82が設けられている平坦部に沿う方向である。また、X方向は、第2位置決め部82が設けられている平坦部とは逆側の曲面部における接線方向である。Y方向は、カバー20において第1位置決め部81が設けられている平坦部に沿う方向である。ただし、X方向やY方向は、カバー20の平坦部や曲面部と上述の通りの関係でなくてもよい。例えば、X方向を接着凸部21の突出方向と直交しつつ、カバー20の角部からカバー20の中心軸を通るように定義してもよい。この場合、Y方向は、接着凸部21の突出方向と直交しつつ、X方向とも直交する方向として定義される。第1位置決め部81を2つの凸部で構成するのではなく、1つの凸部で構成してもよい。X方向は、1つの方向の一例を提供する。Y方向は、直交座標系の残り1つの方向の一例を提供する。
【0020】
図5において、接着凸部21の突出方向は、紙面の上下方向である。X方向は、紙面の左右方向である。Y方向は、紙面に対して直角な方向である。第1位置決め部81は、接着凸部21と先端部同士が離間している。カバー20を駆動ユニット10に装着した場合に、接着凸部21と第1位置決め部81との間の空間には、フレーム30の接着凹部35の一部が挿入されることとなる。
【0021】
第1位置決め部81の先端部は、接着凸部21から離れるほど突出量が大きくなる傾斜部81aである。傾斜部81aは、傾斜面が平坦面となるようテーパ処理によって形成されている。ただし、傾斜部81aの形成方法はテーパ処理に限られず、コーナ処理によって形成してもよい。コーナ処理の場合、傾斜部81aは、傾斜面が滑らかな曲面となる。第2位置決め部82についても、第1位置決め部81の傾斜部81aと同様の処理が行われ、先端部が傾斜した形状である。
【0022】
第1位置決め部81の突出量Lpは、接着凸部21の突出量Lbよりも大きい。ここで、第1位置決め部81以外の位置決め部80の突出量は、第1位置決め部81の突出量Lpに等しい。また、接着凸部21の突出量は、場所によらず一定である。よって、位置決め部80の突出量Lpは、接着凸部21の突出量Lbよりも大きい。
【0023】
駆動装置1の製造工程のうちの1つの工程である接着シール剤91による接着工程について以下に説明する。図6は、カバー20の位置が駆動ユニット10に対して位置決めされる前の状態を示している。接着シール剤91は、三方が囲まれた接着凹部35内に設けられている。この時点では、接着シール剤91が固まる前の柔らかい状態である。
【0024】
接着シール剤91には、例えばシリコーン系の接着剤を利用できる。ただし、接着シール剤91は、部品同士を接着固定する接着機能と、部品同士を接着した部分から水などの異物が侵入することを防止するシール機能を有していればよく、シリコーン系の接着剤に限られない。例えば、アクリル系の接着剤や、エポキシ系の接着剤なども利用可能である。
【0025】
接着凸部21と接着凹部35とが対向している状態を維持して、フレーム30にカバー20を接近させる。カバー20が適切な位置よりもわずかに内側にずれているため、傾斜部81aとフレーム30とが接触している。傾斜部81aとフレーム30とが接触した状態のまま、接着凸部21を接着凹部35にさらに近づけると、カバー20の位置が傾斜部81aによって適切な位置に誘導されることになる。言い換えると、傾斜部81aは、カバー20を適切な位置にガイドするガイド部として機能する。ここで、位置決め部80の突出量Lpは、接着凸部21の突出量Lbよりも大きい。このため、カバー20が適切な位置にガイドされている間、接着凸部21は、フレーム30と接触していない。したがって、傾斜部81aのガイド機能が接着凸部21などの別の部分によって妨げられることがない。
【0026】
図7は、カバー20が駆動ユニット10に対して位置決めされた後であって、接着凸部21と接着凹部35との接着前の状態を示している。接着凸部21と接着凹部35とがさらに接近し、接着凸部21の一部が接着凹部35に挿入されている状態である。この接着凸部21を接着凹部35に挿入する挿入方向が、カバー20の取り付け方向である。言い換えると、接着凸部21の突出方向は、カバー20の取り付け方向と同じ方向である。
【0027】
フレーム30の一部は、第1位置決め部81と接着凸部21との間に挿入されている。この時、フレーム30の一部は、第1位置決め部81と接着凸部21との両方に接触して、挟まれている。言い換えると、カバー20がフレーム30に対して取り付け方向と交差する方向にずれることができない状態である。
【0028】
カバー20は、接着凸部21が接着シール剤91と接触する位置を超えて、取り付け方向に移動される。これにより、接着凸部21によって接着シール剤91が押し広げられて、接着シール剤91が隅々まで行き渡ることとなる。したがって、接着前の状態において接着シール剤91が不連続に塗布されている場合であっても、接着シール剤91が接着凸部21によって押し広げられることで、環状に連続して設けられることとなる。
【0029】
接着凸部21は、第1位置決め部81によって接着凹部35の側面のうち、駆動装置1の中心に近い位置の面と接触している状態が維持される。言い換えると、接着凸部21と第1位置決め部81とは、フレーム30の一部を挟持している。このため、位置決めされた状態の接着凸部21と接着凹部35との対向面において、駆動装置1の中心に近い方の対向面には、接着シール剤91が入り込める空間が形成されていない。一方、接着凸部21と接着凹部35との対向面において、駆動装置1の中心から遠い方の対向面には、接着シール剤91が入り込める空間が形成されている。したがって、接着シール剤91は、接着凸部21に押し広げられることで、駆動装置1の中心から離れる方向に移動して、駆動装置1の外表面に近づくこととなる。
【0030】
図8は、接着凸部21と接着凹部35とが接着固定された後の状態を示している。接着シール剤91は、カバー20とフレーム30との2つの部品に接触して接着固定している。この時点では、接着シール剤91が接着凸部21と接着凹部35との間において、環状に連続して設けられた状態で固まっている。言い換えると、接着シール剤91は、接着凸部21と接着凹部35との間の空間を隙間なく埋めている。
【0031】
固まる前の接着シール剤91は、接着凸部21と接着凹部35との間の空間を満たすように広がって、外表面凸部22に達する。外表面凸部22に達した接着シール剤91は、それ以上取り付け方向に沿ってカバー20の外表面を移動することができない。このため、接着シール剤91は、外表面凸部22によってガイドされて取り付け方向と交差する方向に広がることとなる。
【0032】
外表面凸部22とフレーム30の端部とは、取り付け方向において互いに対向している。一部の接着シール剤91は、外表面凸部22とフレーム30との対向する空間に位置している。言い換えると、一部の接着シール剤91は、外表面凸部22とフレーム30の端部とを接着している。したがって、外表面凸部22を設けていない場合に比べて、接着面を大きく確保できる。
【0033】
駆動装置1の外表面であって、外表面凸部22とフレーム30との間の部分に接着シール剤91が環状に連続して設けられている場合には、駆動ユニット10とカバー20とが接着シール剤91によって適切に接着固定されている状態である。この状態では、接着凸部21と接着凹部35との間を通って異物が内部に侵入することが防止されている状態である。言い換えると、接着工程の完了後に、外表面凸部22とフレーム30との間の部分に接着シール剤91が環状に連続して設けられているか否かを確認することで、部品同士が適切に接着されているか否かを確認できる。この場合、接着シール剤91として不透明の接着剤を使用することが好ましい。また、接着シール剤91の色は、カバー20及びフレーム30と異なる色であることが好ましい。これによると、目視で簡単に接着シール剤91が外部に露出しているか否かを確認できる。
【0034】
カバー20の外表面から庇状に突出している外表面凸部22は、接着シール剤91を外部の衝撃から保護する保護機能を備えている。例えば、小石などが駆動装置1の外表面に露出している接着シール剤91に衝突しそうな場合であっても、外表面凸部22に衝突することで、小石が接着シール剤91に直接衝突することを抑制できる。これによると、外部の衝撃によって、接着シール剤91がカバー20やフレーム30からはがれてしまうことや、接着シール剤91に亀裂が入ってしまうことなどを抑制できる。したがって、部品同士を接着固定する接着機能と、駆動装置1内部への異物の侵入を防止するシール機能との2つの機能を、接着シール剤91が長期間にわたって安定して発揮しやすい。特に、駆動装置1を車両に搭載する場合には、走行時に駆動装置1が小石などと接触しやすい。このため、接着シール剤91を小石などの衝突から保護する構成は、駆動装置1を車両用として利用する場合に非常に有用である。
【0035】
上述した実施形態によると、駆動装置1は、接着凹部35に対する接着凸部21の位置を決めるための位置決め部80を備えている。このため、接着凹部35と接着凸部21との相対的な位置を適切に保つことができる。したがって、接着シール剤91を用いてカバー20を適切な位置に接着固定しやすい。よって、部品同士が良好に接着およびシールされた駆動装置1を提供することができる。
【0036】
また、接着シール剤91を用いた固定においては、接着シール剤91が固まるまでの間、駆動ユニット10とカバー20とが固定されていない。このため、接着シール剤91が固まるまでの間、カバー20の位置がずれないように位置決めを行う構成は、非常に重要である。
【0037】
接着シール剤91は、接着凹部35と接着凸部21とを接着している。このため、接着面を凹凸にしない場合に比べて、接着面を広く確保することができる。また、接着凹部35と接着凸部21との間の空間に接着シール剤91が侵入して接着凹部35と接着凸部21とを接着することとなる。したがって、位置決め部80を用いて接着凹部35と接着凸部21との相対的な位置を適切に位置決めすることで、接着シール剤91が接着する位置や接着シール剤91の厚さを制御することができる。例えば、接着シール剤91の厚さを全周にわたって均一にしやすい。
【0038】
位置決め部80は、X方向における位置を決めるための第1位置決め部81と、Y方向における位置を決めるための第2位置決め部82とを備えている。このため、X方向とY方向との両方の方向について位置決めをすることで、取り付け方向以外の方向にカバー20がずれてしまうことを防ぐことができる。したがって、接着凹部35と接着凸部21との距離をX方向とY方向との両方の方向について、調整することができる。よって、駆動ユニット10とカバー20とを接着する接着シール剤91の厚さを適切に調整しやすい。
【0039】
接着凹部35と接着凸部21との間には、接着シール剤91が環状に連続して設けられている。このため、接着凹部35と接着凸部21との間から異物が侵入することを接着シール剤91が抑制できる。したがって、接着シール剤91が部品同士を接着する接着機能と、部品同士の間に異物が侵入することを抑制するシール機能との2つの機能を発揮することができる。
【0040】
位置決め部80の突出量Lpは、接着凸部21の突出量Lbよりも大きい。このため、駆動ユニット10にカバー20を取り付ける際に、接着凸部21よりも先に位置決め部80が駆動ユニット10と接触しやすい。したがって、位置決め部80によって駆動ユニット10に対するカバー20の相対的な位置が適切な状態で、接着凸部21を接着凹部35に挿入することができる。よって、駆動ユニット10とカバー20との適切な接着をスムーズに行いやすい。
【0041】
カバー20は、接着凸部21と位置決め部80との間において、フレーム30の一部を挟持している。このため、取り付け方向に交差する方向に外力が加えられた場合であっても、接着凹部35に対する接着凸部21の位置がずれることを防止しやすい。したがって、外力が加えられても接着シール剤91がはがれにくい。よって、駆動ユニット10とカバー20とが適切に接着されている状態を安定して維持しやすい。
【0042】
位置決め部80は、接着凸部21から離れるほど突出量が大きくなる傾斜部81aを備えている。このため、駆動ユニット10とカバー20とを接着する際に、位置決め部80の先端部がフレーム30と接触した後に、傾斜部81aに沿ってカバー20の位置をガイドできる。したがって、接着凸部21を接着凹部35に対してスムーズに挿入できる。
【0043】
カバー20は、カバー20の外表面から突出して設けられ、駆動ユニット10の端部と対向している外表面凸部22を備えている。このため、接着凹部35と接着凸部21との間から溢れ出した接着シール剤91がカバー20の外表面に沿って広がることを外表面凸部22が制限できる。したがって、接着シール剤91が外部に露出する位置を制御できる。よって、外部に露出している接着シール剤91を確認することで、接着シール剤91が全周に行き渡っているか否かを確認しやすい。
【0044】
また、外表面凸部22は、接着シール剤91を外部の衝撃から保護する保護機能を備えている。このため、接着シール剤91が、駆動ユニット10やカバー20からはがれてしまうことを抑制できる。したがって、接着シール剤91による接着機能やシール機能を長期間にわたって安定して発揮させやすい。
【0045】
また、外表面凸部22の一部とフレーム30の端部とを接着シール剤91によって接着することができる。このため、外表面凸部22を設けない場合に比べて接着シール剤91の接着面を大きく確保できる。したがって、駆動ユニット10とカバー20とが適切に接着およびシールされた状態を安定して維持しやすい。
【0046】
接着シール剤91は、不透明である。このため、外部に露出している接着シール剤91を目視で確認しやすい。したがって、駆動ユニット10とカバー20とが接着シール剤91によって適切に接着およびシールされているか否かをスムーズに確認できる。
【0047】
カバー20が樹脂部品である場合、温度変化による体積変化が金属部品に比べて大きくなりやすい。このため、樹脂部品に接着している接着剤の厚さが薄すぎると、温度変化によるカバー20の膨張や収縮の影響によって接着剤が割れたりはがれたりしやすい。したがって、位置決め部80を用いて接着剤の厚さを適切に制御することは非常に重要である。特に、駆動装置1を車両に搭載する場合には、駆動装置1が外部環境にさらされて大きく温度が変化しやすい。このため、大きな温度変化が生じた場合でもカバー20が適切に接着された状態を維持しやすい構成は、駆動装置1を車両用として利用する場合に非常に有用である。
【0048】
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、第2位置決め部282が互いに対向している2つの凸部によって構成されている。
【0049】
図9において、第2位置決め部282は、互いに対向した位置に設けられている2つの凸部によって構成されている。第2位置決め部282は、Y方向における位置を決めるための凸部である。第2位置決め部282を構成する2つの凸部のうち、一方の凸部は、カバー20の平坦部に設けられており、他方の凸部は、カバー20の曲面部に設けられている。第2位置決め部282同士の離間距離は、第1位置決め部81同士の離間距離よりも長い。
【0050】
上述した実施形態によるとカバー20は、互いに対向した2つの凸部を有する第2位置決め部282を備えている。このため、駆動ユニット10に対してカバー20の位置がY方向にずれることをより安定して防ぐことができる。
(【0051】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社デンソー
モータ
株式会社デンソー
送風機
株式会社デンソー
統合弁
株式会社デンソー
弁装置
株式会社デンソーウェーブ
充電台
株式会社デンソー
電機子
株式会社デンソー
弁装置
株式会社デンソー
弁装置
株式会社デンソー
統合弁
株式会社デンソー
圧縮機
株式会社デンソー
電磁弁
株式会社デンソー
送風機
株式会社デンソー
モータ
株式会社デンソー
弁装置
株式会社デンソー
モータ
株式会社デンソー
弁装置
株式会社デンソー
弁装置
株式会社デンソー
給湯機
株式会社デンソー
電機子
株式会社デンソー
モータ
株式会社デンソー
組電池
株式会社デンソー
電機子
株式会社デンソー
送風機
株式会社デンソー
送風機
株式会社デンソー
電動弁
株式会社デンソー
送風機
株式会社デンソー
モータ
株式会社デンソー
携帯機
株式会社デンソー
装着具
株式会社デンソー
ダクト
株式会社デンソー
モータ
株式会社デンソー
操作装置
株式会社デンソー
回転電機
株式会社デンソー
ステータ
株式会社デンソー
搬送装置
株式会社デンソー
入力装置
続きを見る