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公開番号2020188642
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201119
出願番号2019093465
出願日20190517
発明の名称電気接続箱、及び、ワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/16 20060101AFI20201023BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ヒュージブルリンクの可溶体の位置を容易に認識させることができる電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気接続箱1は、過電流により溶断する可溶体65を有するヒュージブルリンク61を含むユニット6と、ユニット6を収容する筐体3と、ユニット6が筐体3に収容された状態で、ユニット6のヒュージブルリンク61と空間部7sを介在させて対向する壁部37aから空間部7sに突出して設けられるリブ7とを備える。リブ7は、可溶体65と対応する位置に形成される。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
過電流により溶断する可溶体を有するヒュージブルリンクを含むユニットと、
前記ユニットを収容する筐体と、
前記ユニットが前記筐体に収容された状態で、前記ユニットの前記ヒュージブルリンクと空間部を介在させて対向する壁部から前記空間部に突出して設けられるリブと、
を備え、
前記リブは、前記可溶体と対応する位置に形成される、
ことを特徴とする、
電気接続箱。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記リブは、前記壁部に複数設けられ、
前記複数のリブは、当該壁部からの突出方向へ延在させた一対の仮想線の間に前記可溶体を挟み込む位置に設けられる一対のリブを含む、
請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記リブは、前記壁部に複数設けられ、
前記複数のリブは、当該壁部からの突出方向へ延在させた仮想線上に前記可溶体が位置するリブを含む、
請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
電子部品を組み付けるブロックを備え、
前記複数のリブは、前記突出方向の先端部と前記ユニットとの間隔、及び、前記突出方向と交差する方向に沿った相互の間隔が、前記電子部品の最小寸法よりも小さい、
請求項2又は請求項3に記載の電気接続箱。
【請求項5】
導電性を有する配索材と、
前記配索材と接続される電気接続箱とを備え、
前記電気接続箱は、
過電流により溶断する可溶体を有するヒュージブルリンクを含むユニットと、
前記ユニットを収容する筐体と、
前記ユニットが前記筐体に収容された状態で、前記ユニットの前記ヒュージブルリンクと空間部を介在させて対向する壁部から前記空間部に突出して設けられるリブと、
を備え、
前記リブは、前記可溶体と対応する位置に形成される、
ことを特徴とする、
ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱、及び、ワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 13,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来の電気接続箱として、例えば、特許文献1には、ブロック本体に部品装着部が設けられた接続ブロックにおいて、ブロック本体に、部品装着部に装着された部品の高さと同じ高さの検知壁が設けられている電気接続箱が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005−27458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の電気接続箱には、例えば、ヒュージブルリンクの可溶体の溶断の有無を確認する際等に、当該可溶体の位置を容易に認識させることができる構成の点でさらなる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ヒュージブルリンクの可溶体の位置を容易に認識させることができる電気接続箱の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明に係る電気接続箱は、過電流により溶断する可溶体を有するヒュージブルリンクを含むユニットと、前記ユニットを収容する筐体と、前記ユニットが前記筐体に収容された状態で、前記ユニットの前記ヒュージブルリンクと空間部を介在させて対向する壁部から前記空間部に突出して設けられるリブと、を備え、前記リブは、前記可溶体と対応する位置に形成される、ことを特徴とする。
【0007】
また、上記電気接続箱において、前記リブは、前記壁部に複数設けられ、前記複数のリブは、当該壁部からの突出方向へ延在させた一対の仮想線の間に前記可溶体を挟み込む位置に設けられる一対のリブを含む、ことが好ましい。
【0008】
また、上記電気接続箱において、前記リブは、前記壁部に複数設けられ、前記複数のリブは、当該壁部からの突出方向へ延在させた仮想線上に前記可溶体が位置するリブを含む、ことが好ましい。
【0009】
また、上記電気接続箱において、電子部品を組み付けるブロックを備え、前記複数のリブは、前記突出方向の先端部と前記ユニットとの間隔、及び、前記突出方向と交差する方向に沿った相互の間隔が、前記電子部品の最小寸法よりも小さい、ことが好ましい。
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材と接続される電気接続箱とを備え、前記電気接続箱は、過電流により溶断する可溶体を有するヒュージブルリンクを含むユニットと、前記ユニットを収容する筐体と、前記ユニットが前記筐体に収容された状態で、前記ユニットの前記ヒュージブルリンクと空間部を介在させて対向する壁部から前記空間部に突出して設けられるリブと、を備え、前記リブは、前記可溶体と対応する位置に形成される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る電気接続箱、及びワイヤハーネスは、ユニットが筐体に収容された状態で、ユニットのヒュージブルリンクと空間部を介在させて対向する壁部から空間部に突出して設けられるリブを備える。また、リブは、可溶体と対応する位置に形成される。これらのため、電気接続箱、及び、ワイヤハーネスは、リブによって可溶体の位置を容易に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1は、電気接続箱をアッパカバー側から視た斜視図である。
図2は、電気接続箱をロアカバー側から視た斜視図である。
図3は、電気接続箱の分解斜視図である。
図4は、電気接続箱が有する電源側バスバ、負荷側バスバ、及びヒュージブルリンクを示す斜視図である。
図5は、電気接続箱が有するフレーム及びブロックを第3方向の他方側から視た斜視図である。
図6は、電気接続箱が有するフレーム及びブロックを第3方向の一方側から視た斜視図である。
図7は、電気接続箱が有するユニットを示す斜視図である。
図8は、電気接続箱が有するリブを示す平面図である。
図9は、図8における矢視IX−IXにおける断面図である。
図10は、リブと可溶体との関係を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
図1は、配索材Wを二点鎖線で示し、図2は、配索材Wを実線及び二点鎖線で示し、図4、図7は、配索材Wを実線で図示し、他図では配索材Wの図示自体を省略している。同様に、図3、図5は、電子部品2を実線で示し、図6、図8は、電子部品2の一部を二点鎖線で省略して図示し、他図では電子部品2の図示自体を省略している。また、図1、図2、図3は、筐体3のフレーム31、ロアカバー32及びアッパカバー33を図示している。加えて、図5は、筐体3のうちフレーム31を図示し、ロアカバー32、アッパカバー33の図示を省略している。さらに、図6は、筐体3のうちフレーム31及びロアカバー32を図示し、アッパカバー33の図示を省略している。また、以下の説明では、互いに交差する3つの方向を便宜的にそれぞれ「第1方向X」、「第2方向Y」、及び、「第3方向Z」という。ここでは、第1方向Xと第2方向Yと第3方向Zとは、相互に直交する。典型的には、電気接続箱1が車両に搭載され当該車両が水平面に位置する状態で、第1方向X、第2方向Yは、水平方向に沿い、第3方向Zは、鉛直方向に沿う。そして、第3方向Zは、典型的には、電気接続箱1が車両に搭載され当該車両が水平面に位置する状態で、車両振動が発生する方向に相当し、後述するフレーム31、ロアカバー32、及び、アッパカバー33の積層方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられ、電気接続箱1が車両に搭載された状態での方向として説明する。
【0015】
[実施形態]
図1、図2、図3に示す本実施形態に係る電気接続箱1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWH1に組み込まれるものである。ワイヤハーネスWH1は、例えば、車両に搭載される各電子機器D間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各電子機器Dに接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWH1は、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに電気的に接続される電気接続箱1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。ワイヤハーネスWH1は、複数の配索材Wを束ねて集約すると共に、束ねられた配索材Wの端末に設けられたコネクタ等を介して電気接続箱1が電気的に接続される。ワイヤハーネスWH1は、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、外装材、固定具等を含んで構成されてもよい。
【0016】
電気接続箱1は、コネクタ、ヒューズ、リレー、コンデンサ、分岐部、電子制御ユニット等の電装品を集約して内部に収容するものである。電気接続箱1は、例えば、車両のエンジンルームや車両室内に設置される。電気接続箱1は、配索材W等を介して、バッテリ等の第1電源及び発電機等の第2電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続されている。電気接続箱1は、電源P1、P2から供給された電力を車両内の各種電子機器に分配する。電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱1と呼ぶ。以下、各図を参照して電気接続箱1の構成について詳細に説明する。
【0017】
具体的には、電気接続箱1は、電子部品2と、筐体3と、ブロック4と、ユニット6とを備える。ユニット6は、ブロック4に保持された状態で筐体3内に収容される。
【0018】
電子部品2は、ブロック4に組み付けられた状態で筐体3内に設けられ、種々の機能を発揮する素子である。電子部品2は、配索材Wが電気的に接続される。電子部品2は、複数設けられる。電子部品2は、例えば、コンデンサ、リレー、抵抗、トランジスタ、ヒューズ、コネクタ、IPS(Intelligent Power Switch)、マイコンを含む電子制御ユニット等である。ブロック4に組み付けられる複数の電子部品2のうち、最も小さい電子部品2は、第1方向Xの寸法がL1であり、第2方向Yの寸法がL2であり、第3方向Zの寸法がL3である。
【0019】
筐体3は、内部に形成される収容空間部34に、電子部品2、ユニット6が組み付けられたブロック4を収容するものである。筐体3は、筐体本体としてのフレーム31、底部材としてのロアカバー32、及び、蓋部材としてのアッパカバー33等を含んで構成される。筐体3は、フレーム31、ロアカバー32、及び、アッパカバー33が分割された3層分割構造となっている。フレーム31、ロアカバー32、及び、アッパカバー33は、絶縁性を有する合成樹脂によって形成される。筐体3は、所定の積層方向(ここでは一例として第3方向Z)に沿ってフレーム31、ロアカバー32、及び、アッパカバー33が積層され相互に組み付けられる。この構成により、筐体3は、複数の部材として、フレーム31、ロアカバー32、及び、アッパカバー33が組み合わさって全体として中空箱状に形成される。筐体3は、フレーム31、ロアカバー32、及び、アッパカバー33によって区画される内部の空間部が収容空間部34を構成する。
【0020】
具体的には、フレーム31は、電子部品2が組み付けられる収容空間部34を形成する主たる部材である。フレーム31は、第3方向Zに沿って対向する2面に開口を有する筒枠状に形成される。ロアカバー32は、フレーム31の第3方向Zの一方の開口を塞ぐ皿状(トレイ状)の部材である。アッパカバー33は、フレーム31の第3方向Zの他方の開口を塞ぐ蓋状(カバー状)の部材である。筐体3は、フレーム31の一方の開口とロアカバー32とが対向し、フレーム31の他方の開口とアッパカバー33とが対向するように位置する。筐体3は、この位置関係で、ロアカバー32がフレーム31の第3方向Zの一方側に組み付けられ、アッパカバー33がフレーム31の第3方向Zの他方側に組み付けられる。筐体3は、種々の形式の係止機構35を備え、フレーム31に対して、当該係止機構35を介して、ロアカバー32、アッパカバー33が係止される。この構成により、筐体3は、全体として、第1方向Xが長辺方向となるL字状の箱形状に形成される。そして、筐体3は、フレーム31、ロアカバー32、及び、アッパカバー33の内部に収容空間部34が区画される。
【0021】
収容空間部34は、電子部品2を収容する空間である。収容空間部34は、フレーム31、アッパカバー33、及び、ロアカバー32によって区画され、当該フレーム31、アッパカバー33、及び、ロアカバー32によって囲われた空間である。電気接続箱1は、例えば、ロアカバー32の底面に形成された第1挿通口3a(図2参照)、及びフレーム31に形成された第2挿通口3b(図2参照)を介して配索材Wが収容空間部34内に配索される。そして、電気接続箱1は、例えば、この収容空間部34内に上述のブロック4が設けられると共に当該ブロック4に配索材Wが接続される。
【0022】
ブロック4は、電子部品2を搭載可能に構成され、筐体3に対して着脱可能に組み付けられるものである。ブロック4は、絶縁性を有する合成樹脂によって形成される。ブロック4は、筐体3に複数設けられる。ここでは、電気接続箱1は、例えば、第1のブロック4Aと、第2のブロック4Bとを備えている。なお、以下の説明では、第1のブロック4Aと第2のブロック4Bとを特に区別して説明する必要がない場合には、単にブロック4という場合がある。
【0023】
ブロック4は、多数のキャビティ4aが形成される。電子部品2は、各キャビティ4aに組み付けられる。また、ブロック4は、図4に示すように、導電性の金属材料によって構成された回路体5が組み付けられている。回路体5は、各キャビティ4aに組み付けられた各電子部品2を電気的に接続し回路の一部を構成するものである。回路体5は、ブロック4に複数組み付けられている。回路体5は、例えば、板状の導電性の金属材料がプレス加工されて形成され、所定の回路を形成するバスバによって構成される。本実施形態の複数の回路体5は、電源側バスバ50a、第1の負荷側バスバ51a、及び、第2の負荷側バスバ52a等を含んで構成される。電源側バスバ50a、第1の負荷側バスバ51a、及び、第2の負荷側バスバ52aは、それぞれブロック4に組み付けられる。
【0024】
電源側バスバ50aは、電力供給回路体50を構成するものである。電源側バスバ50aは、第1の電源側タブ50b、及び、第1の負荷側タブ50cを含んで構成される。第1の電源側タブ50bは、貫通孔50dが形成される。第1の負荷側タブ50cは、貫通孔50eが形成される。第1の電源側タブ50bは、第1の電源P1から配索される配索材Wが第1の電源側端子TP1を介して電気的に接続される部分である。第1の負荷側タブ50cは、後述するヒュージブルリンク61、及び、第1の負荷側バスバ51aが電気的に接続される部分である。
【0025】
第1の負荷側バスバ51aは、第1の負荷側回路体51を構成するものである。第1の負荷側バスバ51aは、第2の電源側タブ51b、及び、第2の負荷側タブ51cを含んで構成される。第2の電源側タブ51bは、第1の負荷側バスバ51aに1つ形成される。第2の負荷側タブ51cは、第1の負荷側バスバ51aに多数形成される。第2の電源側タブ51bは、電源側バスバ50aにおける第1の負荷側タブ50cと電気的に接続される部分である。第2の電源側タブ51bは、貫通孔51dが形成される。第2の負荷側タブ51cのそれぞれは、対応する電子部品2が電気的に接続される部分である。
【0026】
第2の負荷側バスバ52aは、第2の負荷側回路体52を構成するものである。第2の負荷側バスバ52aは、第3の電源側タブ52b、及び、第3の負荷側タブ52cを含んで構成される。第3の電源側タブ52bは、第2の負荷側バスバ52aに1つ形成される。第3の負荷側タブ52cは、第2の負荷側バスバ52aに多数形成される。第3の電源側タブ52bは、後述するヒュージブルリンク61、及び、第2の電源P2が電気的に接続される部分である。第3の電源側タブ52bは、貫通孔52dが形成される。第3の負荷側タブ52cのそれぞれは、対応する電子部品2が電気的に接続される部分である。
【0027】
ブロック4は、配索材W、及び、電子部品2が接続され、回路体5を介してこれらを相互に電気的に接続する。例えば、ブロック4は、各キャビティ4aに対して、当該配索材Wの端末に設けられた端子等が第3方向Zの一方側(典型的にはロアカバー32が位置する側)から差し込まれ嵌合される。一方、ブロック4は、各キャビティ4aに対して、第3方向Zの他方側(典型的にはアッパカバー33が位置する側)から電子部品2が差し込まれ嵌合される。あるいは、ブロック4は、各キャビティ4aから第3方向Zの他方側に露出した回路体5の負荷側タブ51c、52cに対して電子部品2が組み付けられる。この構成により、各電子部品2と各配索材Wとは、ブロック4に組み付けられ搭載された状態でバスバ(電源側バスバ50a、負荷側バスバ51a、52a)等の回路体5を介して相互に電気的に接続され、要求される電気回路を構成する。
【0028】
図3に示す第1のブロック4Aは、第3方向Zへ延在する柱状の締結部材41と、締結部材41に締結する締結孔を有し、第1のブロック4Aに固定した不図示のナットとを有する。第1のブロック4Aは、第1の電源P1から配索される配索材Wの第1の電源側端子TP1に形成された貫通孔H1に締結部材41を挿入し、かつ、第1の電源側タブ50bに形成された貫通孔50dに締結部材41を挿入し、配索材Wと電源側バスバ50aとを締結部材41、及びその締結部材41に締結する締結孔を有するナットで共締めし、第1の電源P1と電力供給回路体50とを電気的に接続する。
【0029】
第1のブロック4Aは、ユニット6を保持するための保持部40を有する。保持部40は、第2方向Yへ延在する柱状の締結部材43と、締結部材43に締結する締結孔45を有する固定部材44とを有する。締結部材43は、例えば、スタッドボルトであり、第1のブロック4Aの壁部42にインサート成形等によって立設してある。固定部材44は、例えば、ナットであり、環状に形成してある。締結孔45は、例えば、締結部材43の周面に形成されたネジに締結するネジ孔である。
【0030】
第1のブロック4Aは、2つの保持部40を有する。ここでは、第1のブロック4Aは、ユニット6を挟んで、第1方向Xの一方側に保持部40aが位置し、第1方向Xの他方側に保持部40bが位置する。
【0031】
そして、ブロック4は、図5、図6に示すように、収容空間部34内に設けられた嵌合空間部36に嵌合され係止される。ここで、嵌合空間部36は、筐体3が収容空間部34内に有する空間部である。嵌合空間部36は、収容空間部34内において当該ブロック4が嵌合され係止される空間部であり、フレーム31を構成する区画壁体部37によって囲われた空間部として形成される。言い換えれば、筐体3を構成するフレーム31は、当該嵌合空間部36を形成する区画壁体部37を有している。
【0032】
本実施形態の区画壁体部37は、多角形筒状(略矩形筒状)に形成され、第3方向Zの両側に開口している。ここでは、区画壁体部37は、嵌合空間部36を形成すると共に、収容空間部34を形成し当該収容空間部34の内部と外部とを区画する外側壁体部としても兼用されている。つまり、フレーム31は、当該区画壁体部37によって、第3方向Zに対向する2面に開口を有する筒枠状に形成されて、内部の空間部が収容空間部34、及び、嵌合空間部36を構成する。
【0033】
ユニット6は、図7に示すように、過電流により溶断する可溶体65を有するヒュージブルリンク61を含むものである。すなわち、本実施形態におけるユニット6は、いわゆるヒュージブルリンクユニット(Fusible Link Unit)である。ヒュージブルリンク61は、複数の可溶体65が設けられたヒューズエレメント62と、ヒューズエレメント62を支持する絶縁性のハウジング63と、透明カバー部材64とを含んで構成される。
【0034】
ヒューズエレメント62は、導電性を有する板状の導体であり、金属バスバによって構成される。ヒューズエレメント62は、第4の電源側タブ62aと、第5の電源側タブ62bと、第4の負荷側タブ62dと、各可溶体65とが平板上に一体形成される。第4の電源側タブ62aは、電源側バスバ50a等を含む電力供給回路体50、第1の電源側端子TP1、及び、配索材W等を介して第1の電源P1に電気的に接続される。第5の電源側タブ62bは、第2の電源側端子TP2及び配索材Wを介して第2の電源P2に電気的に接続される。第4の負荷側タブ62dは、各電子機器D及び電子部品2に電気的に接続される。第4の負荷側タブ62dは、負荷側の端子Tの形状に応じて様々な形状を有している。
【0035】
各可溶体65は、第4の電源側タブ62aと第5の電源側タブ62bとに渡して設けられ、かつ、第4の電源側タブ62a及び第5の電源側タブ62bと第4の負荷側タブ62dのそれぞれとに渡して設けられる。各可溶体65は、第4の電源側タブ62aと第5の電源側タブ62bとを導通接続し、第4の電源側タブ62a及び第5の電源側タブ62bと第4の負荷側タブ62dをそれぞれ導通接続している。各可溶体65は、例えば、幅を狭めた帯状の導電部に低融点金属チップ66を溶着させた構成で、過電流が流れたときに溶断し該当する電流経路を遮断する。ここで、可溶体65の過電流とは、例えば、予め設定された定格以上の電流である。つまり、各可溶体65は、予め設定された定格以上の電流が流れたときに溶断する。各可溶体65の定格電流は、保護する回路の電流に合わせてそれぞれ決められる。ここでは、ヒューズエレメント62は、第4の電源側タブ62aを1つ、第5の電源側タブ62bを1つ、第4の負荷側タブ62dを3つ、可溶体65を4つ含んで構成される。第4の電源側タブ62aは、第2方向Yの一方の端部側に配置され、第5の電源側タブ62bは、第2方向Yの他方の端部側に配置され、3つの第4の負荷側タブ62dは、第4の電源側タブ62aと第5の電源側タブ62bとの間に配置される。
【0036】
ここでは、ユニット6は、4つの可溶体65のうち、第1方向Xに沿って配置された3つを、第1方向Xの一方の端から順に可溶体65a、65b、65cとし、残りの1つを可溶体65dとして説明する。可溶体65dは、後述するようにブロック4に組み付けられた筐体3の収容空間部34に収容された状態で、区画壁体部37を構成する壁部37aに対向する部分から外れた部分に位置する。
【0037】
第4の電源側タブ62aは、貫通孔62cを形成してある。第5の電源側タブ62bは、貫通孔62eを形成してある。3つの負荷側タブ62dには、貫通孔62fをそれぞれ形成してある(図4参照)。
【0038】
ハウジング63は、絶縁性の樹脂材によって形成され、ヒューズエレメント62を支持する枠状ボディである。本実施形態のヒュージブルリンク61は、例えば、インサート成形等によってハウジング63とヒューズエレメント62とが一体化して形成される。ヒュージブルリンク61は、4つの可溶体65が樹脂製の透明カバー部材64によって覆われており、この透明カバー部材64を通して各可溶体65を目視できるようになっている。透明カバー部材64は、ハウジング63に着脱可能に取り付けてあり、透明カバー部材64をハウジング63に取り付けた状態では、ユニット6は、全体として、略矩形状に形成される。
【0039】
ユニット6は、図7に示すように、第2方向Yへ延在する柱状の締結部材67と、締結部材67に締結する締結孔69を有する固定部材68とを有する。締結部材67は、例えば、スタッドボルトであり、ハウジング63にインサート成形等によって立設してある。固定部材68は、例えば、ナットであり、環状に形成してある。締結孔69は、ナットの内周面に形成され、締結部材67の外周面に形成されたネジに締結するネジ孔である。ユニット6は、3つの締結部材67と、3つの固定部材68とを有する。
【0040】
次に、第1のブロック4Aに対するユニット6の組み付けを、図4を用いて以下に説明する。作業者は、例えば、まず、保持部40aによって、ユニット6を第1のブロック4Aで保持する際、図4に示すように、第2の電源側タブ51bの貫通孔51dに締結部材43aを挿入し、第1の負荷側タブ50cの貫通孔50eに締結部材43aを挿入し、かつ、第4の電源側タブ62aの貫通孔62cに締結部材43aを挿入した状態で、締結部材43aと締結孔45aとを締結する。すなわち、作業者は、締結部材43aと固定部材44aとによって、第1の負荷側バスバ51aと、電源側バスバ50aと、ヒュージブルリンク61とを共締めする。これにより、電気接続箱1は、第1の負荷側バスバ51aと電源側バスバ50aとヒュージブルリンク61とを相互に電気的に接続する。これにより、電気接続箱1は、第1の電源P1とヒュージブルリンク61とを電気的に接続し、第1の電源P1と第1の負荷側回路体51を電気的に接続する。
【0041】
次に、作業者は、保持部40bによって、ユニット6を第1のブロック4Aで保持する際、第3の電源側タブ52bの貫通孔52dに締結部材43bを挿入し、第5の電源側タブ62bの貫通孔62eに締結部材43bを挿入し、かつ、第2の電源P2から配索される配索材Wの第2の電源側端子TP2に形成された貫通孔H2に締結部材43bを挿入した状態で、締結部材43bと締結孔45bとを締結する。すなわち、作業者は、締結部材43bと固定部材44bとによって、第2の負荷側バスバ52aと、ヒュージブルリンク61と、第2の電源側端子TP2とを共締めする。これにより、電気接続箱1は、第2の負荷側バスバ52aとヒュージブルリンク61と第2の電源側端子TP2とを相互に電気的に接続する。この結果、電気接続箱1は、第2の負荷側バスバ52aと第2の電源P2とヒュージブルリンク61とを相互に電気的に接続し、第2の電源P2と第2の負荷側回路体52を電気的に接続する。
【0042】
また、電気接続箱1は、上記のような電気的な接続により、ヒュージブルリンク61を介在させて、第1の電源P1と、第2の電源P2と、第1の負荷側回路体51と、第2の負荷側回路体52とが相互に電気的に接続される。これらの結果、第1のブロック4Aに組み付けられた一部の電子部品2は、可溶体65dを介在させて第1の電源P1と電気的に接続される。また、第1のブロック4Aに組み付けられた一部の電子部品2は、可溶体65dを介在させて第2の電源P2と電気的に接続される。
【0043】
次に、ユニット6に対する端子Tの組み付けを、図7を用いて説明する。作業者は、締結部材67及び固定部材68によって、端子Tをユニット6で保持する際、第4の負荷側タブ62dの貫通孔62fに締結部材67を挿入し、電子機器Dに接続された配索材Wの一方の端末に取り付けられた端子Tの貫通孔Taに締結部材67を挿入した状態で、締結部材67と固定部材68とを締結する。すなわち、作業者は、締結部材67と固定部材68とによって、ヒュージブルリンク61と端子Tとを共締めする。これにより、電気接続箱1は、第1の電源P1及び第2の電源P2と各電子機器Dとが可溶体65a、65b、65cを介在させた状態で電気的に接続される。
【0044】
次に、上記のように構成される電気接続箱1の組み付けを以下に説明する。電気接続箱1は、各ブロック4の各キャビティ4aに配索材Wの端子等が挿入、嵌合される。これにより、電気接続箱1は、各ブロック4に配索材Wが組み付けられる。そして、電気接続箱1は、挿通口3a、3bに配索材Wを通しながら、各ブロック4がフレーム31の各嵌合空間部36に嵌合され、係止される。この場合、各ブロック4は、例えば、第3方向Zの一方側(典型的にはロアカバー32が位置する側)から各嵌合空間部36に嵌合され係止される。これにより、電気接続箱1は、各ブロック4がフレーム31に組み付けられ、収容空間部34内に収容される。そして、電気接続箱1は、フレーム31に対して第3方向Zの一方側からロアカバー32が組み付けられる。そして、電気接続箱1は、第3方向Zの他方側(典型的にはアッパカバー33が位置する側)から各搭載空間部38に各電子部品2が組み付けられ、各ブロック4に当該各電子部品2が組み付けられる。そして、電気接続箱1は、フレーム31に対して第1方向Xの他方側からアッパカバー33が組み付けられる。
【0045】
図8は、保持部40の締結部材43及び固定部材44によって、ユニット6を第1のブロック4Aで保持した状態を示す平面図であり、説明の便宜のため、ロアカバー32、アッパカバー33、及び締結部材67を省略している。電気接続箱1は、フレーム31とユニット6との間に間隙39を介在させ、壁部37aにユニット6を対向するように配置してある。ここで、壁部37aは、第2方向Yにおける一方側に位置する区画壁体部37を構成する部分である。
【0046】
ところで、本実施形態の電気接続箱1において、作業者は、例えば、車両の点検時、間隙39を通して可溶体65の状態(可溶体65が溶断されているか否かの状態)を目視する場合がある。電気接続箱1は、作業者による可溶体65の目視の作業容易性のみを考慮すれば、間隙39の第2方向Yにおける寸法L4を大きくすればよい。しかしながら、近年、車両に搭載する各電子機器Dの高機能化が望まれるため、車両における電気接続箱1が占める空間は、できるだけ小さいことが要望される。この要望を満たすため、電気接続箱1は、第2方向Yにおける間隙39の寸法をできるだけ小さく設定してある。このため、本実施形態の電気接続箱1は、第2方向Yにおける間隙39の寸法L4が小さく、壁部37aとユニット6との間の間隙39から可溶体65の状態を目視する際、作業者にとって可溶体65の位置は分かりにくい。そこで、この電気接続箱1は、例えば、筐体3のフレーム31にリブ7を設け、当該リブ7によって、電気接続箱1の小型化を図りながら、作業者に対して可溶体65の位置を容易に認識させることができる。ここでは、ユニット6が筐体3に収容された状態で壁部37aと対向して位置する各可溶体65a、65b、65cに対応するようにリブ7が設けられる。以下、リブ7及び可溶体65について詳細に説明する。
【0047】
リブ7は、ユニット6が筐体3に収容された状態で、ユニット6のヒュージブルリンク61と空間部7sを介在させて対向する区画壁体部37の壁部37aから空間部7sに突出して設けてある。より具体的には、各リブ7は、第2方向Yにおける一方側に位置する区画壁体部37を構成する壁部37aから、第2方向Yにおける他方側に位置するユニット6側へ突出するように形成してある。このようなリブ7は、第2方向Yへ延在する軸心7xを有する直方体状に形成してあって、フレーム31の区画壁体部37を構成する壁部37aと一体的に形成してある。リブ7は、図9に示すように、第3方向Zにおいて、フレーム31における第3方向Zの他方の開口に隣接するように配置し、アッパカバー33に隣接させてある。
【0048】
リブ7は、突出方向に対して直交する断面が矩形状である。また、リブ7の先端部71(図9参照)は、基端側から先端側へ向けて先細り形状となっている。フレーム31は、リブ7の第3方向Zの一方側に空間部を有している。
【0049】
このようなリブ7は、図8に示すように、壁部37aに複数設けてある。ここでは、複数のリブ7のうち、第1方向Xの一方の端から順に、リブ7a、7b、7c、7d、7e、7f、7gとして説明する。また、以下の説明では、各リブ7a、7b、7c、7d、7e、7f、7gを特に区別して説明する必要がない場合には、単にリブ7という場合がある。本実施形態において、複数のリブ7a、7b、7c、7d、7e、7f、7gは、壁部37aに対する突出寸法が同一である。
【0050】
図10は、可溶体65とリブ7との関係を示す斜視図である。図10において、説明の便宜のため、ロアカバー32、アッパカバー33、ハウジング63、透明カバー部材64及び締結部材67を省略している。また、図10における仮想線72a、72b、72c、72d、72e、72f、72gは、壁部37aに対する突出方向へ各リブ7a、7b、7c、7d、7e、7f、7gを延在させたものである。
(【0051】以降は省略されています)

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