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公開番号2020181743
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201105
出願番号2019084706
出願日20190425
発明の名称二次電池
出願人株式会社日立製作所
代理人特許業務法人磯野国際特許商標事務所
主分類H01M 2/30 20060101AFI20201009BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電極-外部端子間の接続構造について占有体積の縮小が可能であり、体積エネルギ密度を向上できる二次電池を提供する。
【解決手段】電極タブと、電極タブに電気的に接続されている電極集電体と、電極集電体の表面に形成されている電極合剤層と、を有する電極と、電極タブに接合されている導電性を有する電極スペーサと、電極を収容する箱体と、箱体の開口を閉じる電池蓋と、を備え、電極は、電極タブが開口側に位置する向きで箱体に収容される複数の正極および複数の負極であり、電極スペーサは、電極タブよりも厚い厚肉部と、厚肉部よりも薄い薄肉部と、を有し、電極タブは、薄肉部と接合されており、同じ極性を有する電極タブに接合されている電極スペーサ同士は、厚肉部同士で面接触するように積層されており、電池蓋は、電極端子を有し、電極端子は、積層されている電極スペーサと面接触するように接合されている二次電池。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電極タブと、
前記電極タブに電気的に接続されている電極集電体と、
前記電極集電体の表面に形成されている電極合剤層と、を有する電極と、
前記電極タブに接合されている導電性を有する電極スペーサと、
前記電極を収容する箱体と、
前記箱体の開口を閉じる電池蓋と、を備え、
前記電極は、前記電極タブが前記開口側に位置する向きで前記箱体に収容される複数の正極および複数の負極であり、
前記電極スペーサは、前記電極タブよりも厚い厚肉部と、前記厚肉部よりも薄い薄肉部と、を有し、
前記電極タブは、前記薄肉部と接合されており、
同じ極性を有する前記電極タブに接合されている前記電極スペーサ同士は、前記厚肉部同士で面接触するように積層されており、
前記電池蓋は、電極端子を有し、
前記電極端子は、積層されている前記電極スペーサと電気的に接続されている二次電池。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1の二次電池において、
前記電極スペーサは、前記電極タブの形状に合わせて減肉されており前記電極タブを嵌め合わせ可能な減肉部を形成している二次電池。
【請求項3】
請求項1の二次電池において、
前記電極タブは、前記電極スペーサの前記薄肉部と面接触するように接合されている二次電池。
【請求項4】
請求項3の二次電池において、
前記電極タブは、前記電極スペーサの前記薄肉部と溶接によって接合されている二次電池。
【請求項5】
請求項4の二次電池において、
前記薄肉部の厚さは、前記厚肉部の厚さから前記電極タブの厚さと前記溶接で形成される溶接痕の高さとの合算値を引いた値よりも小さい二次電池。
【請求項6】
請求項1の二次電池において、
前記電極タブは、前記電極スペーサの前記薄肉部に設けられた凸部を介して接合されている二次電池。
【請求項7】
請求項6の二次電池において、
前記薄肉部の厚さは、前記厚肉部の厚さから前記電極タブの厚さと前記凸部の高さとの合算値を引いた値よりも小さい二次電池。
【請求項8】
請求項1の二次電池において、
前記電極端子は、積層されている前記電極スペーサと面接触するように接合されている二次電池。
【請求項9】
請求項1の二次電池において、
前記電極端子は、前記電池蓋を貫通した下面側に、積層されている前記電極スペーサが挿入される凹部を有する二次電池。
【請求項10】
請求項9の二次電池において、
前記電極スペーサは、前記凹部に挿入された状態において、前記電池蓋の下端よりも下方に突出している二次電池。
【請求項11】
請求項1の二次電池において、
前記正極と前記負極との間にセパレータを備え、
前記電極スペーサと前記セパレータとが離隔している二次電池。
【請求項12】
請求項1の二次電池において、
前記箱体は、絶縁性の内箱と、前記内箱を収容する外箱と、であり、
前記内箱は、前記開口を形成する開口縁部に、積層されている前記電極スペーサのうちの末端の前記電極スペーサが突出可能な切欠き部が設けられている二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電極のタブ間にスペーサを備えた二次電池に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池は、携帯電話、携帯用パソコン等の移動体用電源や、電気自動車、ハイブリッド自動車等の駆動電源や、電力貯蔵用の定置電源をはじめ、各種の用途で利用されている。近年、リチウムイオン二次電池は、その用途が大型製品等にも拡大しており、更なる高容量化が求められている。
【0003】
二次電池としては、電池容器として金属缶等を使用し、その内部に、正極と負極とセパレータで形成される多数の電極体を積層した積層型の二次電池が知られている。多数の電極体を並列つなぎとすると、二次電池を高容量化させることができるため、同じ極性の電極同士を、タブ、リード等を介して電気的に接続して、多数の電極体を並列接続化した積層型の二次電池が製造されている。
【0004】
この種の二次電池に関する技術として、特許文献1には、以下の内容が開示されている。「封口板16には、貫通孔が形成されており、これに対応するように、第1端子板50の他端寄りにも貫通孔54が形成されている。第1端子板50は、貫通孔54に挿通される第3締結部材52により、封口板16に固定されている。第1端子板50および第3締結部材52は、それぞれ第3締結部材52が挿通される貫通孔を有する板状ガスケット58とリング状ガスケット60により、封口板16と電気的に絶縁されている。第3締結部材52の、ケース14内側の端部には、第1電極18と第1外部端子40とを電気的に接続するための第1リード62が接合されている。」(段落0059〜0060参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015−060714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、集電体のタブ(第1接続部26,第2接続部28)と外部端子(第1外部端子40,第2外部端子42)との電気的な接続に、リード(第1リード62,第2リード64)と締結部材(第3締結部材52,第4締結部材80)とを要している。このような接続法であると、電極から外部端子までの総距離が長くなる可能性や接触不良を生じ易くなる可能性がある。
【0007】
通常、二次電池の外形と、二次電池に収容される電極体の外形との差が大きいと、二次電池内の不利用空間が増えるため、二次電池の体積エネルギ密度が小さくなる。電極から外部端子までの総距離が長くなるような構造であり、電極−外部端子間の接続構造の占有体積が大きい場合には、高い体積エネルギ密度を確保することが難しくなるため、高容量化の要求等への対応が困難である。
【0008】
そこで、本発明は、電極−外部端子間の接続構造について占有体積の縮小が可能であり、体積エネルギ密度を向上できる二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明は、例えば以下の構成を有する。
電極タブと、
電極タブに電気的に接続されている電極集電体と、
電極集電体の表面に形成されている電極合剤層と、を有する電極と、
電極タブに接合されている導電性を有する電極スペーサと、
電極を収容する箱体と、
箱体の開口を閉じる電池蓋と、を備え、
電極は、電極タブが開口側に位置する向きで箱体に収容される複数の正極および複数の負極であり、
電極スペーサは、電極タブよりも厚い厚肉部と、厚肉部よりも薄い薄肉部と、を有し、
電極タブは、薄肉部と接合されており、
同じ極性を有する電極タブに接合されている電極スペーサ同士は、厚肉部同士で面接触するように積層されており、
電池蓋は、電極端子を有し、
電極端子は、積層されている電極スペーサと面接触するように接合されている二次電池。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電極−外部端子間の接続構造について占有体積の縮小が可能であり、体積エネルギ密度を向上できる二次電池を提供することができる。前記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の一実施形態に係る二次電池の斜視図である。
正極と正極スペーサの形状およびこれらの組み立てを示す斜視図である。
負極と負極スペーサの形状およびこれらの組み立てを示す斜視図である。
電極体の組み立てを示す斜視図である。
電極体の斜視図である。
積層された電極体の断面図である。
電極体と電極体を収容する絶縁カバーの斜視図である。
電極体を収容した絶縁カバーの斜視図である。
絶縁カバーに組み付けた電池蓋と絶縁カバーの斜視図である。
電極スペーサと電池蓋との接合部を示す斜視断面図である。
電池蓋を組み付けた絶縁カバーと外装体の斜視図である。
電池蓋を組み付けた絶縁カバーを収容した外装体の斜視図である。
変形例に係る電極スペーサの斜視図である。
変形例に係る電極スペーサの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面等を用いて、本発明の一実施形態に係る非水電解液、不揮発性電解質、これを用いた二次電池について説明する。なお、以下の各図において共通する構成については同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0013】
以下の説明は、本発明の内容の具体例を示すものである。本発明は、以下の説明に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能である。本発明には、実施形態とは異なる様々な変形例が含まれる。実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることが可能である。また、実施形態の構成の一部について他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0014】
本明細書に記載される「〜」は、その前後に記載される数値を下限値および上限値とする意味で使用する。本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値や下限値は、段階的に記載されている他の上限値や他の下限値に置き換えてもよい。
【0015】
本明細書では、二次電池としてリチウムイオン二次電池を例にとって説明を行う。リチウムイオン二次電池とは、リチウムイオンの電極への吸蔵と電極からの放出によって電極間に電位差を生じさせ、それによる電気エネルギを貯蔵または利用可能とする電気化学デバイスを意味する。リチウムイオン二次電池は、リチウムイオン電池、非水電解質二次電池、非水電解液二次電池等の別の名称でも呼ばれており、いずれの名称の電池であっても本発明の対象である。本発明の技術的思想は、ナトリウムイオン二次電池、マグネシウムイオン二次電池、カルシウムイオン二次電池、亜鉛二次電池、アルミニウムイオン二次電池等に対しても適用できる。
【0016】
以下で例示している材料群から材料を選択して用いる場合、本明細書に開示されている内容と矛盾しない範囲で、材料を単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。また、本明細書に開示されている内容と矛盾しない範囲で、以下で例示している材料群以外の材料を用いてもよい。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る二次電池の斜視図である。図1には、積層型の二次電池1000の内部構造を示すために、二次電池1000の上部側の一部を切り欠いた図を示している。図1に示すように、二次電池1000は、正負の電極(100,200)と、電極毎に設けられた電極スペーサ(140,240)と、これらを収容する箱体(500,700)と、その開口を閉じる電池蓋600と、を備えている。
【0018】
二次電池1000は、電極として、複数の正極100と、複数の負極200と、を備えている。また、正極100と負極200との間に挟まれるように、複数のセパレータ300を備えている。正極100、負極200およびセパレータ300は、セパレータ300、負極200、セパレータ300、正極100の順に積層されて電極体400を構成している。二次電池1000の内部には、積層された電極体400が内蔵されている。
【0019】
また、二次電池1000は、電極スペーサとして、導電性を有する複数の正極スペーサ140と、導電性を有する複数の負極スペーサ240と、を備えている。なお、負極スペーサ240は、二次電池1000の負極端子250の下方にY軸方向に沿って配列して内蔵されている。また、正極スペーサ140は、正極端子150の下方にY軸方向に沿って配列して内蔵されている。
【0020】
また、二次電池1000は、電極体400を収容する箱体として、一面が開口した箱状に設けられた絶縁カバー(内箱)500と、一面が開口した箱状に設けられ、絶縁カバー500よりも大きい外装体(外箱)700と、を備えている。絶縁カバー500には、積層された電極体400が、隙間少なく収容されている。外装体700には、電極体400を収容した絶縁カバー500が、隙間少なく収容されている。
【0021】
また、二次電池1000は、電極体400を収容する箱体、すなわち、絶縁カバー500および外装体700の開口を閉じる電池蓋600を備えている。電池蓋600には、二次電池1000を電源、負荷等と接続するための外部端子として、正極端子150と、負極端子250と、が設けられている。
【0022】
以下、各図において、集電体(120,220)の法線の方向や、電極体400が積層される方向や、二次電池1000の縦幅(長さ)の方向を、X軸方向と定義する。また、集電体(120,220)に平行、且つ、電極タブ(130,230)(図2A、図2B参照)が突出する方向や、二次電池1000の高さの方向を、Y軸方向と定義する。また、集電体(120,220)に平行、且つ、電極タブ(130,230)が突出する方向に垂直な方向や、二次電池1000の横幅の方向を、Z軸方向と定義する。
【0023】
図2Aは、正極と正極スペーサの形状およびこれらの組み立てを示す斜視図である。図2Bは、負極と負極スペーサの形状およびこれらの組み立てを示す斜視図である。図2Aおよび図2Bに示すように、一つの正極100には、一つの正極スペーサ140が接合される。また、一つの負極200には、一つの負極スペーサ240が接合される。
【0024】
図2Aに示すように、正極100は、正極合剤層110と、正極集電体120と、正極タブ130と、を有している。正極集電体120は、X軸方向視で略矩形状を呈しており、平板状に設けられている。正極合剤層110は、正極集電体120の両面に形成されている。正極合剤層110は、正極活物質を含有している。正極合剤層110は、正極活物質に加え、導電剤やバインダを含有してもよい。
【0025】
正極タブ130は、正極集電体120の端部に設けられており、正極集電体120の一辺から同一平面上に延出している。正極タブ130は、正極集電体120と電気的に接続されている。正極タブ130は、X軸方向視で略矩形状を呈しており、正極集電体120の一辺の半分よりも小さい長辺を持つ平板状であり、正極集電体120の一辺の中央よりも片側寄りに位置している。
【0026】
図2Bに示すように、負極200は、負極合剤層210と、負極集電体220と、負極タブ230と、を有している。負極集電体220は、X軸方向視で略矩形状を呈しており、平板状に設けられている。負極合剤層210は、平板状の負極集電体220の両面に形成されている。負極合剤層210は、負極活物質を含有している。負極合剤層210は、負極活物質に加え、導電剤やバインダを含有してもよい。
【0027】
負極タブ230は、負極集電体220の端部に設けられており、負極集電体220の一辺から同一平面上に延出している。負極タブ230は、負極集電体220と電気的に接続されている。負極タブ230は、X軸方向視で略矩形状を呈しており、負極集電体220の一辺の半分よりも小さい長辺を持つ平板状であり、負極集電体220の一辺の中央よりも片側寄りに位置している。
【0028】
<正極活物質>
正極活物質は、負極200よりも貴な電位でリチウムイオンを吸蔵・放出する電気化学的活性を有する。正極活物質は、例えば、LiCo系複合酸化物、LiNi系複合酸化物、LiMn系複合酸化物、LiCoNiMn系複合酸化物、LiFeP系複合酸化物、LiMnP系複合酸化物等の材料群から選択される。正極活物質の具体例としては、LiCoO

、Li(Co,Mn)O

、Li(Ni,Mn)O

、LiMn



、Li

Mn


12
、Li(Co,Ni,Mn)O

、LiFePO

、LiCoPO

、LiNiPO

、LiMnPO

、LiMnVO

、LiFeBO

、LiMnBO

、Li

FeSiO

、Li

CoSiO

、Li

MnSiO

等が挙げられる。正極活物質としては、これらの遷移金属を異種元素で置換した酸化物や、化学両論比とは異なる酸化物を用いることもできる。
【0029】
<負極活物質>
負極活物質は、正極100よりも卑な電位でリチウムイオンを吸蔵・放出する電気化学的活性を有する。負極活物質は、例えば、炭素系材料、酸化物系材料、金属系材料等の材料群から選択される。炭素系材料の具体例としては、天然黒鉛、人造黒鉛、易黒鉛化系炭素材料、難黒鉛化系炭素材料、非晶質系炭素材料、有機結晶系炭素材料等が挙げられる。酸化物系材料の具体例としては、Li

Ti


12
等のチタン酸リチウムや、リチウムとスズ、ケイ素、鉄、ゲルマニウム等とを含む酸化物等が挙げられる。金属系材料の具体例としては、金属リチウム、リチウムとスズ、ケイ素、アルミニウム等との合金等が挙げられる。
【0030】
<導電剤>
導電剤は、電極合剤層(110,210)の導電性を向上させる。導電剤は、例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、黒鉛、炭素繊維等の材料群から選択される。
【0031】
<バインダ>
バインダは、活物質や導電剤を結着させて、材料間の密着性を向上させる。正極合剤層110のバインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の材料群から選択される。負極合剤層210のバインダは、例えば、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリフッ化ビニリデン等の材料群から選択される。
【0032】
<電極合剤層形成法>
電極合剤層(110,210)は、活物質と導電剤やバインダを溶媒中で混練して電極合剤を調製し、調製した電極合剤を集電体に塗工し、塗工した電極合剤を乾燥させることによって形成することができる。集電体上に形成した電極合剤層は、活物質が所定の密度となるように、ロールプレス等で加圧成形する。電極合剤層は、塗工から乾燥までの工程を繰り返して、集電体上に積層することもできる。電極合剤層を形成した電極には、打ち抜き加工、切断加工等を施すことができる。
【0033】
電極合剤の混練は、プラネタリーミキサ、ディスパーミキサ、バタフライミキサ、二軸混練機、ボールミル、ビーズミル等の各種の装置で行うことができる。活物質等を分散させる溶媒としては、電極に応じて、1−メチル−2−ピロリドン(NMP)、水等の各種の溶媒を用いることができる。電極合剤を塗工する方法としては、ロールコート法、ドクターブレード法、ディッピング法、スプレー法等の各種の方法を用いることができる。
【0034】
<正極集電体、正極タブ>
正極集電体120としては、金属箔、穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板等を用いることができる。正極集電体120は、アルミニウム、アルミニウム合金等の材料群から選択される。また、正極100の酸化還元電位等に応じて、ステンレス鋼、チタン等を用いることもできる。正極集電体120の厚さは、機械的強度とエネルギ密度とを両立する観点からは、10nm〜1mmが好ましく、1〜100μmがより好ましい。正極タブ130は、正極集電体120と同様の材料で形成することができる。
【0035】
<負極集電体、負極タブ>
負極集電体220としては、金属箔、穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板等を用いることができる。負極集電体220は、銅、銅合金等の材料群から選択される。また、負極200の酸化還元電位等に応じて、ステンレス鋼、チタン、ニッケル等を用いることもできる。負極集電体220の厚さは、機械的強度とエネルギ密度とを両立する観点からは、10nm〜1mmが好ましく、1〜100μmがより好ましい。負極タブ230は、負極集電体220と同様の材料で形成することができる。
【0036】
<正極スペーサ>
正極スペーサ140としては、金属板、金属ブロック等を用いることができる。正極スペーサ140は、アルミニウム、アルミニウム合金等の材料群から選択される。また、正極100の酸化還元電位等に応じて、ステンレス鋼、チタン等を用いることもできる。
【0037】
<負極スペーサ>
負極スペーサ240としては、金属板、金属ブロック等を用いることができる。負極スペーサ240は、銅、銅合金等の材料群から選択される。また、負極200の酸化還元電位等に応じて、ステンレス鋼、チタン、ニッケル等を用いることもできる。
【0038】
図2Aに示すように、正極スペーサ140は、X軸方向視における縦幅(高さ)および横幅が正極タブ130よりも大きく設けられている。正極スペーサ140は、直方体の一面側が正極タブ130の平面視(X軸方向視)の形状に合わせて減肉された形状を呈しており、その減肉された部位に、正極タブ130を嵌め合わせ可能な空間(減肉部)を形成している。正極タブ130は、正極タブ130が減肉された空間に収まるように緩く嵌め合わせて正極スペーサ140と接合させることができる。
【0039】
正極スペーサ140は、厚さ(X軸方向の長さ)が正極タブ130の厚さよりも厚い厚肉部141と、厚さが厚肉部141の厚さよりも薄い薄肉部142と、を有している。厚肉部141と薄肉部142は、通常、一体として設けられるが、別体として設けてから接合して一体化させることもできる。
【0040】
厚肉部141は、正極スペーサ140のX軸方向視において、周縁側の一部に形成されている。厚肉部141は、X軸方向視で略コ字状を呈しており、略コ字状の横断面を有する柱状に設けられている。厚肉部141は、正極タブ130に正極スペーサ140を接合したとき、正極タブ130の突出している三辺を囲むように設けられている。このような形状によると、正極タブ130や正極スペーサ140のガタつきが抑制されると共に、位置合わせが容易になる。
【0041】
厚肉部141の内側面は、正極タブ130を囲む面になり、厚肉部141の外側面は、正極スペーサ140の上面と側面になる。正極スペーサ140の上面は、電池蓋600を接合する面となる。そのため、正極スペーサ140の上面は、正極100の厚さ(X軸方向の長さ)よりも厚く、好ましくは平坦な面として設けられる。
【0042】
また、厚肉部141の上面(X軸方向における減肉された空間側の外面)と下面(X軸方向における減肉された空間とは反対側の外面)は、正極スペーサ140同士が接する面となる。そのため、厚肉部141の上面と下面は、好ましくは平坦な面として設けられる。厚肉部141の上面が平坦な面として設けられていると、正極スペーサ140同士を密接させた状態で正極100同士を両外側から加圧した場合に、正極合剤層110等に対して荷重が加わり難くなる。
【0043】
薄肉部142は、正極スペーサ140のX軸方向視において、中央側から一端にかけて形成されている。薄肉部142は、X軸方向視で略矩形状を呈しており、略矩形状の横断面を有する薄肉柱状に設けられている。薄肉部142は、X軸方向視における縦幅(Y軸方向の長さ)および横幅(Z軸方向の長さ)が正極タブ130よりも僅かに大きく設けられている。
【0044】
正極スペーサ140は、正極タブ130の形状に合わせて減肉された空間(減肉部)を薄肉部142上に形成している。薄肉部142の上面(X軸方向における減肉された空間側の外面)は、正極タブ130を接合する面となる。そのため、薄肉部142の上面は、好ましくは平坦な面として設けられる。
【0045】
電極体400の組み立てに際して、正極タブ130は、正極スペーサ140の薄肉部142の上面と接合される。正極タブ130は、正極スペーサ140の厚肉部141の内側面と薄肉部142の上面とに略当接するように、正極スペーサ140の減肉された薄肉部142の空間に緩く嵌め合わされる。嵌め合わされた正極タブ130と正極スペーサ140は、抵抗スポット溶接等で接合されて互いに電気的に接続される。
【0046】
図2Bに示すように、負極スペーサ240は、正極スペーサ140と同様に、X軸方向視における縦幅(高さ)および横幅が負極タブ230よりも大きく設けられている。負極スペーサ240は、直方体の一面側が負極タブ230の形状に合わせて減肉された形状を呈している。負極スペーサ240と、負極タブ230とは、負極タブ230が負極スペーサ240の減肉された空間に収まるように嵌め合わせることができる。
【0047】
負極スペーサ240は、正極スペーサ140と同様に、厚さ(X軸方向の長さ)が負極タブ230の厚さよりも厚い厚肉部241と、厚さが厚肉部241の厚さよりも薄い薄肉部242と、を有している。負極スペーサ240の厚肉部241および薄肉部242は、正極スペーサ140の厚肉部141や薄肉部142と同様の形状・構造に設けることができる。
【0048】
電極体400の組み立てに際して、負極タブ230は、正極スペーサ140と同様に、負極スペーサ240の薄肉部242の上面と接合される。負極タブ230は、負極スペーサ240の薄肉部242の上面に略当接するように、負極スペーサ240の減肉された薄肉部242の空間に緩く嵌め合わされる。嵌め合わされた負極タブ230と負極スペーサ240は、抵抗スポット溶接等で接合されて互いに電気的に接続される。
【0049】
抵抗スポット溶接では、図2Aおよび図2Bに矢印で示すように、嵌め合わされた電極スペーサ(140,240)と電極タブ(130,230)の両外側から抵抗溶接用の電極で加圧し、電極間に通電することによって、点による抵抗溶接を行う。抵抗スポット溶接によると、短時間に大量の処理が可能であるため、二次電池1000の生産性を向上させることができる。
【0050】
抵抗スポット溶接では、電極スペーサ(140,240)と電極タブ(130,230)の両外側から電極による加圧・通電を行うため、電極タブ(130,230)の外側面や電極スペーサ(140,240)の下面に、凸形状等を呈する溶接痕50が形成されることがある。しかし、表面に突出した溶接痕50は、電極スペーサ(140,240)が減肉された形状であるため、研磨等を行わなくとも、電極体400の積層時に干渉しなくなる。
(【0051】以降は省略されています)

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