TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2020177810
公報種別公開特許公報(A)
公開日20201029
出願番号2019079211
出願日20190418
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/74 20060101AFI20201002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】パネルへ組付ける際の中途係止を防止することができ、かつ、パネルからの取り外し作業性を向上させることができるコネクタを提供する。
【解決手段】パネル11の取付孔の縁部に引っ掛けられて係止されるパネル掛止部63と取付孔の縁部に対向する環状のフランジ62及びフランジ62との間でパネル11を挟み込んで係止する係止突起67が外側にそれぞれ形成されるハウジング51を備え、係止突起67は、フランジ62との間にスリット66bを介して支持された可撓性アーム66に形成され、パネル掛止部63を取付孔の縁部に引っ掛けた状態で、該パネル掛止部63を支点としてハウジング51を回転させて係止突起67の係止面をパネル11の壁面11aに当接させて係止させる。
【選択図】図24
特許請求の範囲【請求項1】
パネルの取付孔の縁部に引っ掛けられて係止されるパネル掛止部と前記取付孔の縁部に対向する環状のフランジ及び前記フランジとの間で前記パネルを挟み込んで係止する係止突起がそれぞれ外側に形成されるハウジングを備え、
前記係止突起は、前記フランジとの間にスリットを介して支持された可撓性アームに形成され、
前記パネル掛止部を前記取付孔の縁部に引っ掛けた状態で、該パネル掛止部を支点として前記ハウジングを回転させて前記係止突起の係止面を前記パネルの壁面に当接させて係止させることを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1記載のコネクタであって、
前記可撓性アームの前記係止突起と前記スリットとの間には、前記フランジに沿わせて挿入する解除治具の先端が突き当たって操作される解除部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項3】
請求項1または2記載のコネクタであって、
前記可撓性アームの前記係止突起の両側に直交する方向に補助アームが設けられていることを特徴とするコネクタ。
【請求項4】
請求項1または2記載のコネクタであって、
前記スリットは傾斜して形成され、
前記フランジに対する前記スリットの傾斜角度は、前記フランジに前記解除治具を沿わせて挿入した際の前記フランジに対する解除治具の挿入角度とは異なる角度に設定されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項5】
請求項2記載のコネクタであって、
前記解除部には凹み溝が設けられ、
前記フランジに対する前記凹み溝の角度は、前記フランジに前記解除治具を沿わせて挿入した際の前記フランジに対する解除治具の挿入角度と同じ角度に設定されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項6】
請求項1記載のコネクタであって、
前記ハウジングは、ハウジング本体と、前記ハウジング本体に外装される筒状のフレームと、を備え、
前記フレームの上側には、前記パネル掛止部が設けられ、
前記フレームの両側壁部には、前記係止突起がそれぞれ設けられていることを特徴とするコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レバー式コネクタ等のコネクタに関する。
続きを表示(約 12,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のパネルに組付けられるレバー式コネクタとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
このレバー式コネクタ1は、図31及び図32に示すように、第1コネクタハウジング2と、この第1コネクタハウジング2に軸部2aを介して回動するレバー5と、このレバー5のカム溝6に係合するカムフォロア8を有した第2コネクタハウジング7と、を備えている。第1コネクタハウジング2のフランジ部3より少し前方の位置には、パネル9の取付孔9aの孔縁に対して裏側から係止される突起4aを有した弾性抜止片4が形成されている。
【0004】
そして、レバー5のカム溝6と第2コネクタハウジング7のカムフォロア8との係合によるテコ作用によって両コネクタハウジング2,7が嵌合状態となり、この嵌合状態でパネル9の取付孔9aに第1コネクタハウジング2の弾性抜止片4の突起4aが係止されて取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002−359036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来のレバー式コネクタ1では、第1コネクタハウジング2の弾性抜止片4の突起4aの係止面4bが外れ方向の斜面(テーパ)となっているため、この係止面4bの外れ方向の斜面分のクリアランスが係止ガタとなり、弾性抜止片4の突起4aの係止保持力が低下する。
【0007】
また、パネル9と第1コネクタハウジング2のフランジ部3の間から解除冶具を差し込み、解除冶具で弾性抜止片4を変位させ、パネル9との係止を解除し、レバー式コネクタ1を取り外すようにしているが、解除冶具の先端が弾性抜止片4脇のスリット4cに落ち込んだりして、取り外し作業性が悪く、弾性抜止片4を破損させる恐れもある。
【0008】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、パネルへ組付ける際の中途係止を防止することができ、かつ、パネルからの取り外し作業性を向上させることができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のコネクタは、パネルの取付孔の縁部に引っ掛けられて係止されるパネル掛止部と前記取付孔の縁部に対向する環状のフランジ及び前記フランジとの間で前記パネルを挟み込んで係止する係止突起がそれぞれ外側に形成されるハウジングを備え、前記係止突起は、前記フランジとの間にスリットを介して支持された可撓性アームに形成され、前記パネル掛止部を前記取付孔の縁部に引っ掛けた状態で、該パネル掛止部を支点として前記ハウジングを回転させて前記係止突起の係止面を前記パネルの壁面に当接させて係止させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、パネルにハウジングを組付ける際に、可撓性アームが可撓して係止突起の係止面とパネルの壁面とが当接して係止するため、係止突起の係り代のバラ付きが無く、パネル係止の保持力を安定させて維持することができる。また、パネルからハウジングを取り外す際は、フランジに沿わせて解除治具を操作するだけでよいため、パネルからのハウジングの取り外し作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の一実施形態のレバー式コネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。
上記レバー式コネクタの雄コネクタの斜視図である。
上記レバー式コネクタのレバーの斜視図である。
仮セット解除時の雄コネクタの側面図である。
図4中Y部分の拡大図である。
上記仮セット解除時の雄コネクタの底面図である。
上記仮セット解除時の雄コネクタの平面図である。
上記レバー式コネクタの雌コネクタのフレームの斜視図である。
上記フレームの要部の拡大側面図である。
上記フレームのフランジに装着されるグロメットの斜視図である。
上記レバー式コネクタの仮セット前の状態を示す側面図である。
(a)は上記レバー式コネクタのレバー回転開始時の仮セット状態を示す側面図、(b)は図(a)中X−X線に沿う断面図である。
(a)は上記レバー式コネクタのレバー回転完了時の状態を示す側面図、(b)は図(a)中X−X線に沿う概略断面図である。
上記レバー式コネクタのレバーがスライド完了した状態を示す側面図である。
上記レバー式コネクタを車体パネルの取付孔に貫通させた状態を示す側面図である。
上記レバー式コネクタを車体パネルの取付孔に貫通させた状態を示す斜視図である。
上記レバー式コネクタのパネル掛止部を車体パネルの取付孔に挿入させた状態を示す側面図である。
上記レバー式コネクタのパネル掛止部を車体パネルの取付孔の縁部に掛止させた状態を示す側面図である。
上記レバー式コネクタのパネル掛止部が車体パネルの取付孔の縁部に掛止されていない状態を示す斜視図である。
上記レバー式コネクタを車体パネルに組付けた状態を示す側面図である。
図20中X−X線に沿う断面図である。
上記グロメットを取り外す直前の状態を示す側面図である。
上記グロメットを取り外した状態を示す斜視図である。
上記車体パネルとフレームのフランジとの間に解除冶具を挿入して雌コネクタの係止突起を解除する状態を示す側面図である。
図24中Y−Y線に沿う断面図である。
(a)は上記車体パネルとフレームのフランジとの間に解除冶具を挿入して雌コネクタの係止突起を解除する状態を示す斜視図、(b)は同解除する状態の要部の拡大側面図である。
上記車体パネルから雌コネクタを取り外す状態を示す側面図である。
上記車体パネルから雌コネクタを取り外す状態を示す斜視図である。
上記車体パネルから雄コネクタを取り外す状態を示す側面図である。
上記車体パネルから雄コネクタを取り外す状態を示す斜視図である。
従来のレバー式コネクタのパネル取り付け状態を示す断面図である。
従来のレバー式コネクタのレバーが待ち受け位置にある状態の第1コネクタハウジングの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態のレバー式コネクタの嵌合前の状態を示す斜視図、図2はレバー式コネクタの雄コネクタの斜視図、図3はレバー式コネクタのレバーの斜視図、図4は仮セット解除時の雄コネクタの側面図、図5は図4中Y部分の拡大図、図6は仮セット解除時の雄コネクタの底面図、図7は仮セット解除時の雄コネクタの平面図、図8はレバー式コネクタの雌コネクタのフレームの斜視図、図9はフレームの要部の拡大側面図、図10はフレームのフランジに装着されるグロメットの斜視図、図11はレバー式コネクタの仮セット前の状態を示す側面図、図12(a)はレバー式コネクタのレバー回転開始時の仮セット状態を示す側面図、図12(b)は図12(a)中X−X線に沿う断面図、図13(a)はレバー式コネクタのレバー回転完了時の状態を示す側面図、図13(b)は図13(a)中X−X線に沿う概略断面図、図14はレバー式コネクタのレバーがスライド完了した状態を示す側面図、図15はレバー式コネクタを車体パネルの取付孔に貫通させた状態を示す側面図、図16はレバー式コネクタを車体パネルの取付孔に貫通させた状態を示す斜視図、図17はレバー式コネクタのパネル掛止部を車体パネルの取付孔に挿入させた状態を示す側面図、図18はパネル掛止部を車体パネルの取付孔の縁部に掛止させた状態を示す側面図、図19はパネル掛止部が車体パネルの取付孔の縁部に掛止されていない状態を示す斜視図、図20はレバー式コネクタを車体パネルに組付けた状態を示す側面図、図21は図20中X−X線に沿う断面図、図22はグロメットを取り外す直前の状態を示す側面図、図23はグロメットを取り外した状態を示す斜視図、図24は車体パネルとフレームのフランジとの間に解除冶具を挿入して雌コネクタの係止突起を解除する状態を示す側面図、図25は図24中Y−Y線に沿う断面図、図26(a)は車体パネルとフレームのフランジとの間に解除冶具を挿入して雌コネクタの係止突起を解除する状態を示す斜視図、図26(b)は同解除する状態の要部の拡大側面図、図27は車体パネルから雌コネクタを取り外す状態を示す側面図、図28は車体パネルから雌コネクタを取り外す状態を示す斜視図、図29は車体パネルから雄コネクタを取り外す状態を示す側面図、図30は車体パネルから雄コネクタを取り外す状態を示す斜視図である。
【0014】
図1、図20に示すように、レバー式コネクタ10は、車体パネル(パネル)11の内側に配置される雄コネクタ20と、車体パネル11の外側のドア側に配置される雌コネクタ(コネクタ)50と、を備えている。
【0015】
図1、図4、図6に示すように、雄コネクタ20は、図示しない複数の雄端子(端子)を収容し、雌コネクタ50の雌ハウジング(ハウジング)51に嵌合・離脱される合成樹脂製の雄ハウジング21と、この雄ハウジング21に支軸24を介して回転自在に支持されると共にスライド自在に支持され、回転操作によって雄ハウジング21と雌ハウジング51を嵌合・離脱させる合成樹脂製のレバー30と、雄ハウジング21の後側を覆うように装着される合成樹脂製の電線カバー40と、を備えている。
【0016】
図1、図2、図6に示すように、雄ハウジング21は、雄端子が収容される端子収容孔22aを複数有した矩形ブロック状のハウジング本体22と、このハウジング本体22の前側に一体突出形成され、内部に雌ハウジング51のハウジング本体52が嵌め込まれるフード部23と、を有している。このハウジング本体22の両側面22b,22bの中央のフード部23との境目には、嵌合方向に垂直な方向に延びる回転軸となる支軸24がそれぞれ一体突出形成されている。
【0017】
また、ハウジング本体22の両側面22b,22bの後側で後述するレバー30の操作部31寄りの位置には、ガイド突起25がそれぞれ一体突出形成されている。さらに、図2に示すように、フード部23とハウジング本体22の両側面22b,22bの後述するレバー30の係止アーム(係止部)39の突起部39aの回転軌跡上に対応する位置には、仮係止凹部(被仮係止部)26と本係止凹部(被本係止部)27がそれぞれ形成されている。
【0018】
図1、図3、図4に示すように、レバー30は、雄コネクタ20の雄ハウジング21及び電線カバー40の一部を覆うように装着されていて、図12(a)に示すレバー回転開始位置から図13(a)に示すレバー回転完了位置までの回転操作によって雄コネクタ20及び雌コネクタ50を互いに引き寄せて嵌合させるものであり、操作部31と、この操作部31の両側から延びる一対のアーム部32,32と、を備えている。
【0019】
図1、図3、図4に示すように、レバー30のアーム部32の中央には、支軸24が摺動する軸摺動溝34を有した軸受孔(軸受部)33が形成されている。また、アーム部32には、柱状のカムボス35が一体突出形成されている。
【0020】
図4〜図7に示すように、カムボス35の仮セット解除方向(コネクタ離脱方向)Rの外側には、後述するカム溝65の仮係止突起65aの仮セット解除方向R側の面に傾斜して対向するテーパ部36aを有する突起36が一体突出形成されている。また、図5、図13(b)に示すように、カムボス35の軸部35aの上端には、カム溝65の引き込み用リブ65bに係合する位置規制リブ35bが一体突出形成されている。
【0021】
さらに、図3に示すように、アーム部32の操作部31と軸受孔33の間には、ガイド突起25が係合する円弧状のガイド溝37を形成してある。このガイド溝37は、軸受孔33を中心とする細長い円弧状に形成してあり、その開放端側にはガイド突起25を案内する拾いテーパ37aが形成されている。
【0022】
また、図3に示すように、レバー30のアーム部32には、レバー30の回転後にガイド突起25がスライド方向に摺動する摺動部38が設けられている。この摺動部38は、内側が凹んだレール状に形成されている。さらに、アーム部32には、レバー30の回転後のスライド終端でガイド突起25が当接する当接部38aが設けられている。そして、レバー30の回転操作によってガイド突起25がガイド溝37を摺動して雄コネクタ20及び雌コネクタ50が嵌合完了した後で、ガイド突起25が摺動部38に沿って当接部38aに当たるまで摺動するようになっている。即ち、図13(a)及び図14に示すように、レバー30が雄ハウジング21のハウジング本体22に対してスライドするようになっている。
【0023】
さらに、図1、図3に示すように、レバー30のアーム部32の先端の外側には、嵌合方向と垂直な方向に弾性変形する係止アーム(係止部)39が形成されている。そして、係止アーム39の突起部39aが仮係止凹部26と本係止凹部27に係止・離脱されるようになっている。即ち、係止アーム39は、仮係止凹部26と本係止凹部27との係止・離脱に兼用されている。
【0024】
図1、図2に示すように、電線カバー40は、開口部を形成する一対の側壁部41,41と、曲面で屈曲形状の天井壁部42と、を有している。そして、図6に示すように、電線カバー40が雄ハウジング21のハウジング本体22の後端側にスライドして装着された際に、側壁部41の下端に形成されたロック部43がハウジング本体22に形成された被ロック部28に係止されるようになっている。
【0025】
図1に示すように、グロメット付きの雌コネクタ(コネクタ)50は、雌ハウジング(ハウジング)51を備えている。この雌ハウジング51は、図示しない雌端子(端子)を収容する端子収容室53を複数有し、雄コネクタ20の雄ハウジング21に嵌合・離脱される合成樹脂製のハウジング本体52と、このハウジング本体52の外周に嵌め込まれて外装され、車体パネル11の取付孔12に係止される合成樹脂製で筒状のフレーム60と、このフレーム60のフランジ62に装着されるゴム製のグロメット70と、を備えている。
【0026】
図1に示すように、雌ハウジング51のハウジング本体52は、雌端子が収容される端子収容室53を有した矩形ブロック状に形成されており、その両側面の雄ハウジング21の両側面22b,22bの各仮係止凹部26に対向する位置には、レバー30の係止アーム39の突起部39aと仮係止凹部26との仮係止状態を解除する図示しない解除突起(解除部)がそれぞれ形成されている。
【0027】
図8に示すように、フレーム60は、上面側が切欠かれた筒状のフレーム本体61と、このフレーム本体61の一端側の全周において外側に向けて一体突出形成され、車体パネル11の取付孔12の縁部12aに対向する環板状のフランジ62と、を有している。
【0028】
フレーム本体61の上側には、取付孔12の縁部12aに引っ掛けられて係止されるパネル掛止部63が設けられている。このパネル掛止部63を取付孔12の縁部12aに引っ掛けた状態で、該パネル掛止部63を支点として雌ハウジング51を回転させることで後述する係止突起67を取付孔12に係止させることができるようになっている。尚、パネル掛止部63のフランジ62側には拾いテーパ63aが形成されている。
【0029】
また、図1、図8に示すように、フレーム本体61のパネル掛止部63の下側には、フレーム本体61の両側壁部61a,61a内に隙間をあけて内装された雌ハウジング51のハウジング本体52を係止する係止枠部64が設けられている。さらに、フレーム本体61の下側には、後述する係止突起67が車体パネル11の取付孔12に正しく係止されていないときに車体パネル11に当たる複数の突き当て部61bが設けられている。尚、雌ハウジング51のハウジング本体52とフレーム60の筒状のフレーム本体61との間に、雄ハウジング21のハウジング本体22のフード部23が嵌合されるようになっている。さらに、フレーム60フランジ62の両端側に位置する突き当て部61b,61bに対向する位置には、一対の突起部62a,62aが外側に一体突出形成されている。この一対の突起部62a,62aは、後述するグロメット70のフランジ嵌合溝73の奥の深溝部74に非貫通で差し込まれるようになっている。
【0030】
図8、図9に示すように、フレーム本体61の両側壁部61a,61aの中央のフランジ62の反対側には、レバー30のカムボス35が係合するカム溝65がそれぞれ形成されている。この各カム溝65は、入口側に設けられた仮係止突起65aと、この仮係止突起65aからL字状に延びる引き込み側摺動面65cを形成する引き込み用リブ65bと、この引き込み用リブ65bの引き込み側摺動面65cに対向する押し出し側摺動面65dと、を有している。
【0031】
さらに、図9に示すように、フレーム本体61の両側壁部61a,61aの中央のフランジ62寄りの位置には、弾性変形可能な可撓性アーム66がそれぞれ一体形成されている。この可撓性アーム66は、左右両側の直線スリット66a,66aと傾斜スリット66b,66b及び中央スリット66cを介して側壁部61aに片持ち支持されている。そして、可撓性アーム66の中央には、図21に示すように、フランジ62との間で車体パネル11を後述するグロメット70の止水リップ75を介して挟み込んで係止する係止突起67が一体突出形成されている。この係止突起67は、フランジ62との間で車体パネル11の取付孔12の縁部12aに係止される垂直の係止面67aと、取付孔12への誘い込み用の傾斜面(テーパ)67bと、を有している。この傾斜面67bは、取付孔12への組付け時に雌ハウジング51が傾いても車体パネル11と係止突起67とが直角に当たるように形成されている。
【0032】
また、図9に示すように、可撓性アーム66の係止突起67の両側には、矩形の切欠き部68aとスリット68bを介して可撓性アーム66と直交する方向に延びる各一対の補助アーム68,68が形成されている。さらに、可撓性アーム66の係止突起67とスリット66cとの間には、フランジ62に沿わせて挿入する解除治具80で操作される解除部69が形成されている。この解除部69には、解除冶具の先端が当たる凹み溝69aが形成されている。さらに、フランジ62に解除治具80を沿わせて挿入した際のフランジ62に対する解除治具80の先端80aの挿入角度θ1とフランジ62に対する解除部69の凹み溝69aの角度θ2は、同じ角度に設定されている。また、フランジ62に解除治具80を沿わせて挿入した際のフランジ62に対する解除治具80の先端80aの挿入角度θ1とフランジ62に対する傾斜スリット66bの傾斜角度θは、異なる角度に設定されている。
【0033】
図1、図10に示すように、グロメット70は、フランジ62を覆うように嵌合し且つ車体パネル11の取付孔12の縁部12aに対し密着するパネル密着部71と、電線収容部72と、を備えている。
【0034】
図10に示すように、パネル密着部71の内側には、フランジ62が全周にわたり差し込まれるフランジ嵌合溝73が形成されている。このフランジ嵌合溝73の下側には、フランジ62の一対の突起部62a,62aが非貫通で差し込まれる深溝部74が形成されている。また、パネル密着部71の外側には、取付孔12の縁部12aの周りの壁面11aに押し付けられて密着する止水リップ75が一体形成されている。さらに、パネル密着部71のフレーム60のパネル掛止部63に対向する位置には、ガイドリブ76が舌片状に一体突出形成されている。このガイドリブ76は車体パネル11に雌ハウジング51を組付けるときに、止水リップ75よりも先に車体パネル11の壁面11aに当接し、雌ハウジング51を取付孔12に組付けた後は、ガイドリブ76は車体パネル11の壁面11aから離れて当接しないようになっている。この際に、止水リップ75が車体パネル11の壁面11aに押し付けられて密着されるようになっている。
【0035】
以上実施形態のレバー式コネクタ10によれば、車体パネル11の取付孔12にレバー式コネクタ10を組付ける前(仮セット前)に、まず、図4及び図11に示すように、雄コネクタ20の雄ハウジング21の支軸24にレバー30の軸摺動溝34を有した軸受孔33を組付け、レバー30の係止アーム39の突起部39aを雄ハウジング21の仮係止凹部26に仮係止することで、レバー30の仮係止状態を保持しておく。このレバー30が雄ハウジング21に対して仮係止状態にある場合は、レバー30を雄ハウジング21と雌コネクタ50の雌ハウジング51の嵌合方向へ回転できない。
【0036】
尚、レバー30の仮係止状態より、雄ハウジング21のフード部23内に雌ハウジング51のハウジング本体52が押し込まれて行くと、ハウジング本体52の図示しない解除突起がレバー30の係止アーム39を外側に弾性変形させることにより、雄ハウジング21の仮係止凹部26とレバー30の係止アーム39の突起部39aの仮係止状態が解除され、レバー30が雄ハウジング21と雌ハウジング51の嵌合方向へ回転できるようになる。
【0037】
次に、図12(a)に示すように、雄ハウジング21と雌ハウジング51とを向き合わせ、レバー30のカムボス35を雌コネクタ50のフレーム60のカム溝65の入口の仮係止突起65aに挿入して係止させる。レバー30のカムボス35がカム溝65の仮係止突起65aに係止されることで、雄コネクタ20の雄ハウジング21と雌コネクタ50の雌ハウジング51が仮セット状態となる。この仮セット状態を解除する際は、雄ハウジング21を雌ハウジング51から引き抜き(図4に示す仮セット解除方向Rに引き抜き)、カムボス35の外側に設けられた突起36のテーパ部36aとカム溝65の入口の仮係止突起65aが摺動することで、雄コネクタ20が雌コネクタ50からスムーズに離脱される。
【0038】
次に、図13(a)に示すように、雄ハウジング21の支軸24を回転軸としてレバー30を回転させ、カムボス35の軸部35aとカム溝65の引き込み側摺動面65cとが当接することで、雌ハウジング51の引き込みを行う。この雌ハウジング51の引き込み時に、カムボス35の位置規制リブ35bがカム溝65の引き込み用リブ65bと当接することで、カムボス35の軸部35aとカム溝65の引き込み側摺動面65cの当接を保持する。
【0039】
その際、雄ハウジング21の支軸24にレバー30の軸受孔33が摺接した状態で、雄ハウジング21のガイド突起25にレバー30の円弧状のガイド溝37が沿って移動することにより、レバー30が回転する。
【0040】
次に、図13(a)に示すように、レバー30の回転が完了すると、レバー30が雄ハウジング21に対してスライド可能となる。即ち、レバー30の回転が終了すると、雄ハウジング21のガイド突起25がレバー30の円弧状のガイド溝37の開放端の拾いテーパ37aから外れることで、レバー30が雄ハウジング21に対してスライド可能な状態となる。
【0041】
そして、図14に示すように、レバー30の操作部31を押し込むことで、レバー30を雄ハウジング21のガイド突起25に沿わせてスライドさせ、レバー30の係止アーム39の突起部39aを雄ハウジング21の本係止凹部27に係止させる。この場合、雄ハウジング21に対してレバー30が本係止状態となる。このレバー30のスライド時に、雄ハウジング21の支軸24にレバー30の軸摺動溝34側が摺接する。このレバー30のスライドにより、レバー30を雌ハウジング51のフレーム60内に挿入することで、雄ハウジング21と雌ハウジング51の嵌合が完了する。
【0042】
次に、雄コネクタ20と雌コネクタ50を嵌合させたレバー式コネクタ10を車体パネル11の取付孔12に組付ける手順を図15〜図20を用いて説明する。
【0043】
まず、図15及び図16に示すように、車体パネル11の取付孔12内にドアパネル側から雌コネクタ50と嵌合した状態の雄コネクタ20を貫通させる。
【0044】
次に、図17に示すように、車体パネル11の取付孔12内に雌コネクタ50のフレーム60のパネル掛止部63を挿入する。
【0045】
図18に示すように、車体パネル11の取付孔12内にフレーム60のパネル掛止部63を更に挿入することで、取付孔12の縁部12aにパネル掛止部63が引っ掛けられた状態で係止される。尚、図19に示すように、パネル掛止部63が取付孔12の縁部12aに掛止されていない状態で車体パネル11への係止を行った場合は、フレーム60の突き当て部61bと車体パネル11の壁面11aが接触するため、フレーム60の係止突起67は車体パネル11の取付孔12の縁部12aに係止されない。
【0046】
そして、図18と図20に示すように、フレーム60のパネル掛止部63を車体パネル11の取付孔12の縁部12aに引っ掛けた状態で、該パネル掛止部63を支点として雌ハウジング51を回転させることにより、フレーム60の係止突起67の傾斜面67bが取付孔12の縁部12aに当接し、係止突起67が設けられた可撓性アーム66が可撓することで、車体パネル11の取付孔12にフレーム60の係止突起67が係止される。この際に、図21に示すように、係止突起67が車体パネル11に対して直角の方向の動きとなるため、係止後の係止突起67の係止面67aと車体パネル11の壁面11aとの間のクリアランスhが少ない。これにより、車体パネル11の壁面11aにグロメット70の止水リップ75が隙間なく押し付けられ、車体パネル11の取付孔12からの水の浸入を防止できる。
【0047】
次に、雄コネクタ20と雌コネクタ50を嵌合させたレバー式コネクタ10を車体パネル11の取付孔12から取り外す手順を図22〜図30を用いて説明する。
【0048】
まず、図22及び図23に示すように、車体パネル11の取付孔12に組付けられている雌コネクタ50のフランジ62からグロメット70を取り外す。
【0049】
次に、図24及び図26(a)に示すように、車体パネル11と雌コネクタ50のフランジ62との間に解除冶具80の先端80aを挿入し、フランジ62に沿って解除冶具80を解除部69まで移動する。この際、図9及び図26(b)に示すように、解除治具80の挿入角度θ1と可撓性アーム66の周りの傾斜スリット66bの傾斜角度θが異なる角度に設定されていて、解除治具80の先端80aが傾斜スリット66b内に入ることがないため、可撓性アーム66が解除治具80の先端80aにより破損することはない。また、図9及び図24に示すように、解除治具80の挿入角度θ1と解除部69の凹み溝69aの角度θ2は同じ角度に設定されているため、解除治具80の先端80aはスムーズに解除部69の凹み溝69a内に入る。この状態から、解除治具80の先端80aを図25の矢印で示す方向から押すことで、可撓性アーム66が内側に撓み、図27及び図28に示すように、車体パネル11の壁面11aから係止突起67の係止面67aが離れて、その係止状態が解除される。反対側のフレーム60の他方の側壁部61aにある係止突起67も同様にしてその係止状態を解除する。
【0050】
そして、雌コネクタ50の両側の係止突起67の係止を解除した後、車体パネル11の取付孔12から雌コネクタ50を引き出し、車体パネル11の取付孔12に引っ掛かっているパネル掛止部63を図27で矢印で示す方向に引き抜くことで、取付孔12からパネル掛止部63が外れ、図29及び図30に示すように、車体パネル11からレバー式コネクタ10を完全に引き抜くことができる。
(【0051】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
端子台
矢崎総業株式会社
圧着端子
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
ボックス
矢崎総業株式会社
検出装置
矢崎総業株式会社
電源装置
矢崎総業株式会社
圧着端子
矢崎総業株式会社
圧着端子
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
圧着端子
矢崎総業株式会社
電源装置
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
電源装置
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
放熱構造
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
発光装置
矢崎総業株式会社
電源装置
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
矢崎総業株式会社
コネクタ
続きを見る