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公開番号2020145906
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200910
出願番号2019042933
出願日20190308
発明の名称電力変換装置の制御装置
出願人東芝三菱電機産業システム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02P 29/024 20160101AFI20200814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】さらなる利便性の向上を図ることができる電力変換装置の制御装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の電力変換装置の制御装置は、通知部と、制御部とを備える。前記通知部は、交流電動機に異常が発生していると判定された場合に、前記交流電動機に異常が発生していることを示す信号を通知する異常通知処理を行う。前記制御部は、前記交流電動機に対する交流電力の供給元が第1電力変換装置から第2電力変換装置に切り替えてから、第2所定時間の間、前記通知部の異常通知処理を停止させ、前記交流電動機に入力される電流に関する値の変動が第1の所定の基準以下に収まった場合に前記通知部の異常通知処理を再開させる通知制御処理を行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
交流電動機に異常が発生していると判定された場合に、前記交流電動機に異常が発生していることを示す信号を通知する異常通知処理を行う通知部と、
前記交流電動機に対する交流電力の供給元が第1電力変換装置から第2電力変換装置に切り替えられてから、第2所定時間の間、前記通知部の異常通知処理を停止させ、前記交流電動機に入力される電流に関する値の変動が第1の所定の基準以下に収まった場合に前記通知部の異常通知処理を再開させる通知制御処理を行う制御部と、
を備えた電力変換装置の制御装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記第2の所定時間経過後に前記変動が前記第1の所定の基準以下に収まらない場合、前記制御部は、前記交流電動機に対する交流電力の供給元を前記第2電力変換装置から前記第1電力変換装置に戻す
請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記交流電動機に入力される電流に関する値が、第2の所定の基準以上である場合に、前記交流電動機に対する交流電力の供給元を前記第2電力変換装置から前記第1電力変換装置に戻す
請求項1または請求項2のうちいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記交流電動機に対する交流電力の供給元が前記第2電力変換装置から前記第1電力変換装置に戻された後、前記第2所定時間の間、前記通知部の異常通知処理を停止させ、前記交流電動機に入力される電流に関する値の変動が第1の所定の基準以下に収まった場合に前記通知部の異常通知処理を再開させる
請求項2または請求項3に記載の電力変換装置の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記交流電動機に対する交流電力の供給元が前記第2電力変換装置から前記第1電力変換装置に戻された後、前記変動が前記第1の所定の基準以下に収まらない場合に、前記交流電動機に対する交流電力の供給を停止する
請求項2から請求項4のうちいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記交流電動機に対する交流電力の供給元が前記第2電力変換装置から前記第1電力変換装置に戻された後、前記交流電動機に入力される電流に関する値が、第2の所定の基準以上である場合に、前記交流電動機に対する交流電力の供給を停止する
請求項3から請求項5のうちいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記通知部の異常通知処理を停止させる場合、前記通知部の異常通知処理が停止中であることを示す信号を前記通知部より通知させる、
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電力変換装置の制御装置に関する。
続きを表示(約 13,000 文字)【背景技術】
【0002】
1台の電力変換装置にて複数台の交流電動機を可変速駆動するシステムがある。こうしたシステムにおいては、電動機単位に入力電流を監視し、その入力電流に基づき電動機を含む個別の負荷等の異常を判断し通知するシステムもある。さらに、信頼性向上のため、常用の電力変換装置とバックアップ用の電力変換装置を設け、常用機が故障した場合にバックアップ機に切り替える電力変換システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5491210号公報
特許第5500789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような電力変換システムは、交流電動機に対する交流電力の供給元が常用からバックアップに切り替わった際、あるいはバックアップから常用に切り替わった際に負荷の異常を誤検出してしまう可能性があるという課題があった。本発明の目的は、電動機に駆動用の電力変換装置の切換後の電流が不安定な期間における、異常信号を抑制することができ、さらなる利便性の向上を図ることができる電力変換装置の制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の電力変換装置の制御装置は、通知部と、制御部とを備える。前記通知部は、交流電動機に異常が発生していると判定された場合に、前記交流電動機に異常が発生していることを示す信号を通知する異常通知処理を行う。前記制御部は、前記交流電動機に対する交流電力の供給元が第1電力変換装置から第2電力変換装置に切り替えられてから、第2所定時間の間、前記通知部の異常通知処理を停止させ、前記交流電動機に入力される電流に関する値の変動が第1の所定の基準以下に収まった場合に前記通知部の異常通知処理を再開させる通知制御処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態の電力変換システムを示す構成図。
実施形態の切換監視回路を示す構成図。
実施形態の制御装置を示す構成図。
実施形態の制御装置が実行する通知制御処理(バックアップ用ドライブ装置への切替)を説明するフローチャート。
実施形態の制御装置が実行する通知制御処理(常用ドライブ装置への再切替処理)を説明するフローチャート。
実施形態の制御装置が実行する通知制御処理の一例を説明する、所定時間以内に電流変化率が基準以下に収まった場合のタイミングチャート。
実施形態の制御装置が実行する通知制御処理の一例を説明する、所定時間以内に電流変化率が基準以下に収まらなかった場合のタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の電力変換装置の制御装置を、図面を参照して説明する。尚、本明細書で言う「接続」とは、物理的に接続される場合に限定されず、電気的に接続される場合も含む。
【0008】
図1は、実施形態の電力変換システム1を示す構成図である。電力変換システム1は、交流電源5から供給される電力を変換し、複数のヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nを駆動するシステムである。ただし、電力変換システム1により駆動されるヒステリシスモータは、少なくとも1つでもよい。ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの各々は、交流電動機の一例である。外部の交流電源5は、好ましくは三相交流であるが、単相交流であってもよい。
【0009】
電力変換システム1は、例えば、1つ以上の常用ドライブ装置10、1つ以上のバックアップ用ドライブ装置20、複数の電圧検出器15A、25A、複数の電流検出器15B、25B、開閉回路30、切換監視回路40、を備える。
【0010】
常用ドライブ装置10は、交流電源5から供給された交流電力を、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nを駆動するための交流電力に変換する。より詳しく言うと、常用ドライブ装置10は、例えば、不図示の複数の整流素子を含むコンバータ部と、不図示の複数のスイッチング素子を含むインバータ部を備える。コンバータ部は交流電源5から供給された交流電力を直流電力に変換してインバータ部に出力し、インバータ部はコンバータ部から供給された直流電力を交流電力に変換して出力する。「常用ドライブ装置10」とは、例えば、常用ドライブ装置10の故障時や保守点検時以外に、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nを駆動するための電力を供給するドライブ装置を意味する。常用ドライブ装置10は、「第1電力変換装置」の一例である。
【0011】
常用ドライブ装置10の出力端子には、第1電力線12aの一端が接続されている。第1電力線12aの他端は、後述する開閉回路30の第1開閉器32の第1端子32Aに接続されている。
【0012】
バックアップ用ドライブ装置20は、常用ドライブ装置10と同様に構成されるので、その説明は省略する。「バックアップ用ドライブ装置20」とは、例えば、常用ドライブ装置10の故障時や保守点検時に、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nを駆動するための電力を供給するドライブ装置を意味する。バックアップ用ドライブ装置20は、「第2電力変換装置」の一例である。
【0013】
バックアップ用ドライブ装置20の出力端子には、第2電力線22aの一端が接続されている。第2電力線22aの他端は、後述する開閉回路30の第2開閉器34の第1端子34Aに接続されている。
【0014】
複数の電圧検出器15A、25Aは、第1電圧検出器15Aと、第2電圧検出器25Aとを含む。第1電圧検出器15Aは、第1電力線12aに接続され、第1電力線12aに印可される電圧を検出し、第1電圧信号V1として制御装置100に出力する。第2電圧検出器25Aは、第2電力線22aに接続され、第2電力線22aに印可される電圧を検出し第2電圧信号V2として制御装置100に出力する。
【0015】
複数の電流検出器15B、25Bは、第1電流検出器15Bと、第2電流検出器25Bとを含む。第1電流検出器15Bは、第1電力線12aを流れる電流を検出するように接続される。第1電流検出器15Bは、検出された電流値を第1電流信号I1として制御装置100に出力する。第2電流検出器25Bは、第2電力線22aを流れる電流を
検出するように接続される。第2電流検出器25Bは、検出された電流値を第2電流信号I2として制御装置100に出力する。
【0016】
常用ドライブ装置10およびバックアップ用ドライブ装置20のそれぞれは、開閉回路30と切換監視回路40を介して、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nに交流電力を供給する。
【0017】
開閉回路30は、第1開閉器32と、第2開閉器34とを有する。第1開閉器32の第1端子32Aは、上述したように第1電力線12aの他端に接続されている。第1開閉器32の第2端子32Bは、第3電力線31aの一端に接続されている。第3電力線31aの他端は、切換監視回路40の入力端子に接続されている。第2開閉器34の第1端子34Aは、上述したように第2電力線22aの他端に接続されている。第2開閉器34の第2端子34Bは、第3電力線31bの一端に接続されている。第3電力線31bの他端は、第3電力線31aに接続されている。第1開閉器32は、常用ドライブ装置10とヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの間の接続を、制御装置100からの第1開閉信号S1に従って、開閉する。第2開閉器34は、バックアップ用ドライブ装置20とヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの間の接続を、制御装置100からの第2開閉信号S2に従って、開閉する。ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nに対する交流電力の供給元が常用ドライブ装置10からバックアップ用ドライブ装置20に切り替えるには、制御装置100は、第1開閉器32を開く第1開閉信号S1を第1開閉器32に出力することにより第1開閉器32を開かせ、第2開閉器34を閉じる第2開閉信号S2を第2開閉器34に出力することにより第2開閉器34を閉じさせる。
【0018】
切換監視回路40は、開閉回路30と、複数のヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nとの間に設けられている。切換監視回路40は、常用ドライブ装置10またはバックアップ用ドライブ装置20から開閉回路30を介して供給される電力を、複数のヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nに供給する。切換監視回路40は、複数のヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの異常の有無を検出する。切換監視回路40は、複数のヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの異常の有無の検出結果を、後述する異常判定信号として制御装置100に出力する。なお、切換監視回路40の詳細は後述する。
【0019】
制御装置100は、電力変換システム1の全体を統括的に制御する。例えば、制御装置100は、電圧検出器15A、25A、および電流検出器15B、25Bの検出結果に基づき、常用ドライブ装置10、バックアップ用ドライブ装置20、開閉回路30、切換監視回路40などを制御する。制御装置100は、後述する異常通知信号と、異常通知処理停止中信号とを上位装置500に出力する。なお、制御装置100の詳細は、後述する。
【0020】
上位装置500は、表示制御部510と表示部520を備える。表示制御部510は、後述する異常通知信号と異常通知処理停止中信号に従って、表示部520を制御する。表示部520は、例えば、液晶表示ディスプレイ、ランプ、LED等の表示器などであってもよい。例えば、表示制御部510は、制御装置100から後述する異常通知信号および異常通知処理停止中信号のいずれも受信していない場合(正常な場合)は、表示部520を第1表示態様で表示させ(例えば消灯させ)、制御装置100から異常通知信号を受信している場合(異常が検出された場合)は、表示部520を第2表示態様で表示させ(例えば点灯させ)、制御装置100から異常通知処理停止中信号を受信している場合は、表示部520を第3表示態様で表示させる(例えば点滅させる)。
【0021】
図2は、実施形態の切換監視回路40を示す構成図である。切換監視回路40は、例えば、全電流検出器41、電圧検出器42、個別電流検出器43A〜43C、監視回路44、個別開閉器48A〜48Cを備える。個別開閉器48A〜48Cは制御装置100からの開閉信号S48A〜S48Cにより開閉状態を操作される。常用ドライブ装置10またはバックアップ用ドライブ装置20から開閉回路30を介して供給される交流電力は個別開閉器48A〜48Cを介して各ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nに供給される。
【0022】
全電流検出器41は、例えば、変流器(CT)を備える。全電流検出器41は、常用ドライブ装置10またはバックアップ用ドライブ装置20から開閉回路30を介して供給される全電流Iuaを検出し、監視回路44に出力する。電圧検出器42は、例えば、計器用変圧器(VT)を備える。電圧検出器42は、常用ドライブ装置10またはバックアップ用ドライブ装置20から開閉回路30を介して供給される電圧Vuvを検出し、監視回路44に出力する。個別電流検出器43A〜43Cは、例えば、変流器(CT)を備える。個別電流検出器43A〜43Cは、常用ドライブ装置10またはバックアップ用ドライブ装置20から開閉回路30を介して複数のヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nへ流れる電流の実効値である個別電流IuA、IuB、IuC、…、IuNを検出し、監視回路44および制御装置100に出力する。
【0023】
監視回路44は、検出した個別電流IuA、IuB、IuC、…、IuNを、制御装置100に出力する。また、監視回路44は、全電流Iua、電圧Vuvおよび個別電流IuA、IuB、IuC、…、IuNに基づいて、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの異常判定を行い、異常判定信号を制御装置100に出力する。
【0024】
異常判定信号とは、例えば、異常の有無を示す信号であり、例えば、異常があると判定された場合にHレベルが出力され、異常がないと判定された場合にはLレベルが出力される信号である。異常判定信号は、異常があると判定された場合と異常がないと判定された場合を区別して伝達できれば、アナログ信号、デジタル信号、無線信号、ネットワークを通じて送信されるパケットなど、どのような信号であっても構わない。ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの異常判定を行う監視回路44については、例えば特開2011−1147317に記されている。
【0025】
図3は、実施形態の制御装置100を示す構成図である。制御装置100は、例えば、電圧・電流信号受信部110、記憶部115、異常判定信号受信部120、制御部130、ハンチング検出部135、開閉回路制御部140、および通知部150を備える。
【0026】
電圧・電流信号受信部110は、第1電圧検出器15Aから第1電力線12aの電圧値を示す第1電圧信号V1を受信し、第1電流検出器15Bから第1電力線12aの電流値を示す第1電流信号I1を受信し、第2電圧検出器25Aから第2電力線22aの電圧値を示す第2電圧信号I2を受信し、第2電流検出器25Bから第2電力線22aの電流値を示す第2電流信号I2を受信し、さらに、個別電流検出器43A〜43Cからヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの入力電流を示す個別電流IuA、IuB、IuC、…、IuNを受信し、これらの値を制御部130に送信するともに、それらの値を所定時間ごとに記憶部115に記憶させる。異常判定信号受信部120は、切換監視回路40から異常判定信号を受け取り、制御部130に出力する。
【0027】
制御部130は、後述する通知制御処理に従って、異常判定信号受信部120から入力された信号に基づいて判定を行い、常用ドライブ装置10と、バックアップ用ドライブ装置20と、開閉回路制御部140と、通知部150とを制御する。
【0028】
制御部130は、上位装置500から、図示されていないドライブ切替信号(保守リクエスト)を受信する。制御部130は、保守リクエストを受信すると、開閉回路30を制御して、常用ドライブ装置10からバックアップ用ドライブ装置20への切替を行う。この際に、後述する通知制御処理を行う。
【0029】
また、制御部130は、ドライブ装置(常用ドライブ装置10と、バックアップ用ドライブ装置20)を投入する際に、過電流防止のためのドライブ装置の出力電圧の低減(電圧絞り)を行う。
【0030】
制御部130は、図示しないタイマーTを備え、時間の経過を計時することができる。制御部130は、ドライブ装置を投入する際に、ドライブ装置を投入してからの経過時間(タイマーT)が第1所定時間(設定値TS1)以下である間に、そのドライブ装置の電流信号(第1電流信号I1、第2電流信号I2)が所定の電流値(ONレベル)以上になったか否かを判定する。制御部130は、タイマーTが設定値TS1以下である間に電流信号がONレベル以上になったと判定される時に、ドライブ装置の切替が成功したとして、ドライブ装置の切替を継続する。制御部130は、タイマーTが設定値TS1以下である間に電流信号がONレベル以上にならなかったと判定される時に、ドライブ装置の切替が失敗したとして、もとのドライブ装置への再切替処理を行う。バックアップ用ドライブ装置20への切替が失敗し、常用ドライブ装置10への再切替処理も失敗した場合は、所定のシステム異常停止措置を行う。
【0031】
制御部130は、第1開閉器32または第2開閉器34の閉路により、ドライブ装置を投入してからの経過時間(タイマーT)が第2所定時間(設定値TS2)以下である間に、ドライブ装置の電流信号(第1電流信号I1、第2電流信号I2)と、個別電流IuA、IuB、IuC、…、IuNとのそれぞれが、過電流設定IOC1、IOC2、過電流設定IOCA、IOCB、IOCC、…、IOCN以上になったか否かを判定する。過電流設定IOC1、IOC2と、過電流設定IOCA、IOCB、IOCC、…、IOCNとのそれぞれは、ドライブ装置とヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nとのそれぞれに過電流が流れているどうかを判定するための、予め設定された閾値である。過電流設定IOC1、IOC2と、過電流設定IOCA、IOCB、IOCC、…、IOCNとは、ドライブ切替時の不安定期間において過電流判定を行う閾値であるので、通常運転中の過電流判定に用いる閾値よりも大きな値とする。また、設定値TS2は、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの電流が不安定になる期間に対応する値とされる。設定値TS2は、例えば、5分〜10分程度の値である。設定値TS2は、設定値TS1よりも大きな値である。
【0032】
過電流設定IOC1、IOC2、過電流設定IOCA、IOCB、IOCC、…、IOCNは、第2の所定の基準の一例である。尚、個別電流IuA、IuB、IuC、…、IuNのそれぞれが、過電流設定IOCA、IOCB、IOCC、…、IOCN以上になったか否かの判定は、省略されてもよい。
【0033】
常用ドライブ装置10からバックアップ用ドライブ装置20への切替をする際に、制御部130は、タイマーTが設定値TS2以下である間に、第2電流信号I2と個別電流とが過電流設定以上になったと判定される場合は、バックアップ用ドライブ装置20への切替が失敗したとして、常用ドライブ装置10への再切替処理を実行する。制御部130は、タイマーTが設定値TS2以下である間に、第2電流信号I2と全てのヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの個別電流が過電流設定以上にならなかったと判定される場合には、後述するようにハンチング検出部135によって判定され記憶部113に記憶されたハンチングの有無の判定結果を参照する。判定結果が、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nのいずれかについて、ハンチングが発生していることを示す場合は、制御部130は、バックアップ用ドライブ装置20への切替が失敗したとして、常用ドライブ装置10への再切替処理を実行する。判定結果が、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nのいずれにも、ハンチングが発生していないことを示す場合は、制御部130は、後述する異常通知処理停止中通知部160の異常通知処理停止中信号の出力を停止させ、常用ドライブ装置10からバックアップ用ドライブ装置20への切替を終了する。
【0034】
バックアップ用ドライブ装置20への切替が失敗し、常用ドライブ装置10への再切替処理において、設定値TS2以内に第1電流信号I1が過電流設定以上になったと判定される場合は、制御部130は、常用ドライブ装置10への再切替処理も失敗したとして、所定のシステム異常停止措置を行う。設定値TS2以内にヒステリシスモータの個別電流が過電流設定以上になったと判定される場合は、制御部130は、個別電流が過電流設定以上になった判定されるヒステリシスモータの開閉器を開放する。制御部130は、設定値TS2以内に全てのヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nの個別電流が過電流設定以上にならなかったと判定される場合は、後述するようにハンチング検出部135によって判定され記憶部113に記憶されたハンチングの有無の判定結果を参照する。判定結果が、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nのいずれかについて、ハンチングが発生していることを示す場合は、制御部130は、常用ドライブ装置10への再切替処理も失敗したとして、所定のシステム異常停止措置を行う。判定結果が、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nのいずれにも、ハンチングが発生していないことを示す場合は、制御部130は、後述する異常通知処理停止中通知部160の異常通知処理停止中信号の出力を停止させ、バックアップ用ドライブ装置20から常用ドライブ装置10への再切替処理を終了する。
【0035】
ハンチング検出部135は、電圧・電流信号受信部110によって記憶部115に記憶させられた電流の実効値(個別電流IuA、IuB、IuC、…、IuN)に基づいて、ハンチングの有無を判定する。ハンチング検出部135は電流変化率ΔIuAを算出し、演算結果を適宜記憶部115に記憶させる。ハンチング検出部135は記憶した電流変化率ΔIuAや個別電流IuAの基本波成分の実効値を記憶部115から呼び出しハンチングの有無を判定し、判定結果を記憶部115に記憶する。ハンチングは例えば次のような手段で検出してもよい。
【0036】
ハンチング検出部135は、例えばヒステリシスモータ50Aの入力電流のハンチングの有無を検出する場合は、個別電流IuAの基本波成分の実効値を微分して変化率を、個別電流変化率ΔIuaとして求め、個別電流変化率ΔIuaの絶対値があらかじめ定められた第1の設定値を超える場合にハンチングと判定してもよい。あるいは、個別電流IuAの基本波成分の実効値を極大値と極小値の差があらかじめ定められた第2の設定値を超える場合にハンチングと判定してもよい。例えば予め定められた期間の個別電流IuAの基本波成分の実効値の最大値を極大値とし、最小値を極小値としてもよい。例えば変化率ΔIの値が正の値から0よりも小さな値に変化したときの個別電流IuAの基本波成分の実効値を極大値とし、変化率ΔIの値が負の値から0よりも大きな値に変化したときの個別電流IuAの基本波成分の実効値を極小値としてもよい。個別電流IuAの基本波成分の実効値は例えば、運用しているドライブ装置の出力電圧の信号(第1電圧検出器15Aまたは第2電圧検出器25Aの出力)から電圧信号の基本波の位相を検出し、個別電流IuAをこの位相と同相の成分とこの位相と直交する2軸の成分に座標変換することで求めてもよい。以上の記述はヒステリシスモータ50Aについて記載したがヒステリシスモータ50B〜50Nについても同様である。
【0037】
ハンチング検出部135にて算出する個別電流変化率ΔIuaは、「前記交流電動機に入力される電流に関する値の変動」の一例である。ハンチング検出部135にて算出する個別電流IuAの基本波成分の実効値の極大値と極小値の差は、「前記交流電動機に入力される電流に関する値の変動」の一例である。または、「前記交流電動機に入力される電流に関する値の変動」は、例えば、電流と電圧を乗算した電力に基づいて算出された値であってもよい。第1の設定値と、第2の設定値とのそれぞれは、第1の所定の基準の一例である。
【0038】
開閉回路制御部140は、制御部130の制御に従い、開閉回路30の第1開閉器32を開閉する第1開閉信号S1と、開閉回路30の第2開閉器34を開閉する第2開閉信号S2と、個別開閉器48A〜48Cを開閉する開閉信号S48A〜S48Nと、を出力する。
【0039】
通知部150は、所定の異常通知処理を行う。本明細書で言う「異常通知処理」とは、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nのうち1つ以上に異常が発生した場合に、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nのうち1つ以上に異常が発生していることを示す異常通知信号を上位装置500に出力する処理である。通常運転時は、異常判定信号受信部120が切換監視回路40からいずれかのヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nに異常が発生していることを示す異常判定信号を受け取ると、通知部150は、異常が発生していることを示す異常通知信号を上位装置500に出力する。しかし、制御部130が通知制御処理に従って通知部150の異常通知処理を停止させている時には、異常判定信号受信部120が切換監視回路40からいずれかのヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nに異常が発生していることを示す異常判定信号を受け取っても、通知部150は、異常が発生していることを示す異常通知信号を上位装置500に出力しない。尚、異常通知信号とは、例えば、異常の有無を示す信号であり、例えば、異常があると判定された場合にHレベルが出力され、異常がないと判定された場合にはLレベルが出力される信号である。異常通知信号は、異常があると判定された場合と異常がないと判定された場合を区別して伝達できれば、アナログ信号、デジタル信号、無線信号、ネットワークを通じて送信されるパケットなど、どのような信号であっても構わない。
【0040】
異常通知処理停止中通知部160は、制御部130が通知部150の異常通知処理を停止させている時には、通知部150の異常通知処理を停止させている旨を示す異常通知処理停止中信号を上位装置500に出力する。異常通知処理停止中信号とは、例えば、異常通知処理の停止中であるか否かを示す信号であり、例えば、異常通知処理の停止中であると判定された場合にHレベルが出力され、異常通知処理の停止中でない場合にはLレベルが出力される信号である。異常通知処理停止中信号は、異常通知処理の停止中であるか否かを区別して伝達できれば、アナログ信号、デジタル信号、無線信号、ネットワークを通じて送信されるパケットなど、どのような信号であっても構わない。異常通知処理停止中信号は、「前記通知部の異常通知処理が停止中であることを示す信号」の一例である。また本実施形態では、通知部150と、異常通知処理停止中通知部160とにより「通知部」の一例が構成されている。「異常通知処理停止中信号の出力」は、「異常通知処理を停止させる」ことの一例である。「異常通知処理停止中信号の出力の停止」は、「異常通知処理を再開させる」ことの一例である。
【0041】
以下、制御装置100が実行する通知制御処理の流れについて、図4と図5に示されるフローチャートを参照しながら説明する。図4と図5は、制御装置100が実行する通知制御処理を説明するフローチャートである。
【0042】
図4のフローチャートが開始される時点において、常用ドライブ装置10によって、ヒステリシスモータ50A、50B、50C、…、50Nが定常運転されている(ステップS10)。制御装置100の制御部130は、保守リクエストが入力されたか否かを判定する(ステップS11)。
【0043】
ステップS11において、保守リクエストが入力されていないと判定される場合は、ステップS10に戻り定常運転を継続する。ステップS11において、保守リクエストが入力されたと判定される場合は、制御部130はステップS12に進み、第1開閉器32を開放する(ステップS12)。そして、制御部130は、異常通知処理を停止させている旨を示す異常通知処理停止中信号の上位装置500への出力を開始する(ステップS13)。
【0044】
次に、制御部130は、バックアップ用ドライブ装置20の電圧絞りを行う(ステップS14)。次に、制御部130は、第2開閉器34を閉路するとともにタイマーTの値をリセットする(ステップS15)。
【0045】
次に、制御部130は、第2電流信号I2が所定のONレベル以上であるか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16において、第2電流信号I2が所定のONレベル以上ではないと判定される場合は、制御部130はステップS17に進み、タイマーTの値が設定値TS1を超えたか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17において、タイマーTの値が設定値TS1を超えていないと判定される場合は、制御部130はステップS16に戻る。ステップS17において、タイマーTの値が設定値TS1を超えていると判定される場合は、制御部130はステップS100に進み、図5に示される常用ドライブ装置への再切替処理を行う。
【0046】
ステップS16において、第2電流信号I2が所定のONレベル以上であると判定される場合は、制御部130はステップS18に進み、第2電流信号I2が過電流設定IOC2以上であるか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18で、第2電流信号I2が過電流設定IOC2以上であると判定された場合は、制御部130はステップS100に進み、図5に示される常用ドライブ装置への再切替処理を行う。ステップS18で、第2電流信号I2が過電流設定IOC2以上ではないと判定された場合は、制御部130はステップS19に進む。
【0047】
ステップ19において、制御部130は、個別電流IuAが過電流設定IOCA以上であるか否かを判定する(ステップS19)。ステップS19で、個別電流IuAが過電流設定IOCA以上であると判定された場合は、制御部130はステップS100に進み、図5に示される常用ドライブ装置への再切替処理を行う。ステップS19で、個別電流IuAが過電流設定IOCA以上ではないと判定された場合は、制御部130はステップS20に進む。
【0048】
ステップ20において、制御部130は、個別電流IuBが過電流設定IOCB以上であるか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20で、個別電流IuBが過電流設定IOCB以上であると判定された場合は、制御部130はステップS100に進み、図5に示される常用ドライブ装置への再切替処理を行う。ステップS20で、個別電流IuBが過電流設定IOCB以上ではないと判定された場合は、制御部130はステップS21に進む。
【0049】
ステップ21において、制御部130は、個別電流IuCが過電流設定IOCC以上であるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21で、個別電流IuCが過電流設定IOCC以上であると判定された場合は、制御部130はステップS100に進み、図5に示される常用ドライブ装置への再切替処理を行う。ステップS21で、個別電流IuCが過電流設定IOCC以上ではないと判定された場合は、制御部130はステップS22に進む。
【0050】
次に制御部130は、タイマーTの値が設定値TS2を超えたか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22において、タイマーTの値が設定値TS2を超えていないと判定される場合は、制御部130はステップS18に戻る。ステップS22において、タイマーTの値が設定値TS2を超えていると判定される場合は、制御部130はステップS23に進む。
(【0051】以降は省略されています)

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