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公開番号2020145902
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200910
出願番号2019042858
出願日20190308
発明の名称減速機付モータ
出願人株式会社ミツバ
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 23/04 20060101AFI20200814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】アーマチュアコアの軸ずれ量を小さく抑えることができる減速機付モータを提供する。
【解決手段】本発明に係る減速機付モータ1は、モータ部2と、ケース14と、カバーと、を備える。モータ部には、第1軸受22a及び第2軸受22bで支持される回転軸37がヨーク5の内部に回転可能に収容される。ヨークの内側に永久磁石40が設けられている。ケースの第1軸受収容凹部に第1軸受が圧入され、ケースの第2軸受収容凹部に第2軸受が挿入される。第1軸受の第1方向への移動が移動規制部で規制される。第1軸受が第2方向から押付部で押さえ付けられる。永久磁石が第3方向を避けた位置に配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
軸受で支持される回転軸がヨークの内部に回転可能に収容され、前記ヨークの内側において径方向に複数のマグネットが設けられたモータ部と、
前記軸受を収容する軸受収容凹部が形成されたケースと、
前記ケースの開口部を覆うカバーと、を備え、
前記回転軸の軸方向を第1方向、前記第1方向に直交する方向で、かつ、前記軸受を前記軸受収容凹部に収容する方向を第2方向、前記第1方向及び前記第2方向に直交する方向を第3方向とし、
前記第1方向の前記軸受の移動を規制する移動規制部と、
前記第2方向から前記軸受を押さえ付ける押付部と、を備え、
第3方向を避けた位置に前記マグネットが配置されている
ことを特徴とする減速機付モータ。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記回転軸に形成されたウォームに噛み合うウォームホイール、及び前記ウォームホイールの回転が伝達されて外部に回転力を出力する出力ギア、を少なくとも含み、前記ケースに収容される減速機部を備え、
前記軸受は、
前記回転軸のうち前記減速機部と前記モータ部との間に設けられ、前記軸受収容凹部に対して圧入されることにより前記移動規制部で規制される第1軸受と、
前記回転軸のうちアーマチュアの反対側に設けられ、前記軸受収容凹部に対して挿入された状態において前記押付部で押さえ付けられる第2軸受と、を備え、
前記移動規制部は、前記第1軸受が圧入される前記軸受収容凹部で構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の減速機付モータ。
【請求項3】
前記第1軸受は、外輪の端面が前記軸受収容凹部に圧入されており、
前記第2軸受は、外輪が前記軸受収容凹部に挿入されている
ことを特徴とする請求項2に記載の減速機付モータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減速機付モータに関するものである。
続きを表示(約 12,000 文字)【背景技術】
【0002】
減速機付モータとして、ケースの軸受収容凹部に回転軸が第1軸受及び第2軸受を介して設けられ、回転軸の端部にモータ部が連結され、モータ部に対して間隔をおいて減速機部が設けられたものが知られている。第1軸受は、回転軸のうちモータ部と減速機部との間の中間部位に設けられている。また、第2軸受は、回転軸のうちモータ部と反対側の端部寄りの部位に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017−225289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1の減速機付モータの第1軸受及び第2軸受を軸受収容凹部に設けるために、第1軸受及び第2軸受を軸受収容凹部に圧入することが考えられる。しかし、例えば、第1軸受を軸受収容凹部に圧入した状態において、第2軸受を軸受収容凹部に圧入した場合、第2軸受から回転軸に、必要以上に大きな予圧がかかり回転損失の要因になる。このため、第2軸受を軸受収容凹部に挿入する場合がある。
しかし、第2軸受を軸受収容凹部に挿入した場合、軸受と軸受収容凹部との間に隙間が発生する。このため、例えば、モータ部のアーマチュアコアがマグネットにより吸引されて隙間分移動し、アーマチュアコアが第1軸受を支点とし大きく軸ずれするおそれがある。
【0005】
そこで、この発明は、アーマチュアコアの軸ずれ量を小さく抑えることができる減速機付モータを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明に係る減速機付モータは、軸受で支持される回転軸がヨークの内部に回転可能に収容され、前記ヨークの内側において径方向に複数のマグネットが設けられたモータ部と、前記軸受を収容する軸受収容凹部が形成されたケースと、前記ケースの開口部を覆うカバーと、を備え、前記回転軸の軸方向を第1方向、前記第1方向に直交する方向で、かつ、前記軸受を前記軸受収容凹部に収容する方向を第2方向、前記第1方向及び前記第2方向に直交する方向を第3方向とし、前記第1方向の前記軸受の移動を規制する移動規制部と、前記第2方向から前記軸受を押さえ付ける押付部と、を備え、第3方向を避けた位置に前記マグネットが配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る減速機付モータにおいて、前記回転軸に形成されたウォームに噛み合うウォームホイール、及び前記ウォームホイールの回転が伝達されて外部に回転力を出力する出力ギア、を少なくとも含み、前記ケースに収容される減速機部を備え、前記軸受は、前記回転軸のうち前記減速機部と前記モータ部との間に設けられ、前記軸受収容凹部に対して圧入されることにより前記移動規制部で規制される第1軸受と、前記回転軸のうちアーマチュアの反対側に設けられ、前記軸受収容凹部に対して挿入された状態において前記押付部で押さえ付けられる第2軸受と、を備え、前記移動規制部は、前記第1軸受が圧入される前記軸受収容凹部で構成される、ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る減速機付モータにおいて、前記第1軸受は、外輪の端面が前記軸受収容凹部に圧入されており、前記第2軸受は、外輪が前記軸受収容凹部に挿入されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、軸受の第1方向への移動を移動規制部で規制し、軸受を押付部で第2方向から押さえ付け、第3方向を避けてマグネットを配置した。これにより、アーマチュアコアの軸ずれ量を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る実施形態の減速機付モータの外観を示す斜視図。
実施形態における減速機付モータの部品構成を示す展開斜視図。
実施形態における減速機付モータのヨークを破断した状態を示す斜視図。
図3の減速機付モータを軸方向から見た断面図。
実施形態における減速機付モータからカバーを外した状態を示す平面図。
図5のVI部を拡大した平面図。
図5のVII部を拡大した平面図。
減速機付モータからケースを外した状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態に係る減速機付モータについて、図面を参照して説明をする。
【0012】
(減速機付モータ)
図1は、減速機付モータ1の外観を示す斜視図である。図2は、減速機付モータ1の部品構成を示す展開斜視図である。
図1、図2に示すように、減速機付モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものである。減速機付モータ1は、モータ部2と、モータ部2に連結された減速機構3と、を備え、減速機構3にクラッチ機構4が内装されている。
【0013】
(モータ)
モータ部2は、いわゆるブラシ付DCモータである。モータ部2は、ヨーク5と、アーマチュア6と、を備えている。ヨーク5は、周壁5a及び底部5b(図5参照)で有底筒状に形成され、開口部5cが減速機構3の側に向けて配置されている。アーマチュア軸7は、ヨーク5内部に回転可能に収容されている。
【0014】
図3は、減速機付モータ1のヨーク5を破断した状態を示す斜視図である。図4は、図3の減速機付モータ1を軸方向から見た断面図である。
図3、図4に示すように、ヨーク5の周壁5aは、周方向に等間隔をおいて配置されている8つの平坦部5dと、周方向で隣接する平坦部5d同士を連結する弧状部5eとにより多角形に構成されている。
ヨーク5の周壁5aには、平坦部5dの内面に永久磁石(マグネット)40が径方向に複数個設けられている。実施形態においては、例えば、永久磁石40を8個設ける例について説明するが、永久磁石40の個数は適宜選択が可能である。
永久磁石40は、平坦部5dの内面に対応するように平坦に形成されている。また、8つの永久磁石40は、周方向に沿ってN極およびS極の磁極が交互になるように配置されている。ヨーク5の内側にアーマチュア6が回転自在に設けられている。
【0015】
アーマチュア6は、アーマチュア軸7と、アーマチュア軸7の永久磁石40に対応する位置に外嵌固定されているアーマチュアコア8と、アーマチュア軸7のアーマチュアコア8よりも減速機構3の側に外嵌固定されているコンミテータ9(図2参照)と、を備えている。
アーマチュア軸7は、後述のウォーム軸31(図2参照)に対して同軸上に一体化されている。以下、アーマチュア軸7及びウォーム軸31をまとめて回転軸37ということもある。
【0016】
アーマチュアコア8は、金属板にプレス加工等を施して形成されたコアプレートを複数枚積層したものである。複数枚のコアプレートを積層することにより、アーマチュアコア8の外周には、隣接するティースT間に蟻溝状の複数個のスロットSが形成されている。各スロットSには、エナメル被覆のコイルが巻回され、これによりアーマチュアコア8の外周にアーマチュアコイルCが形成される。
実施形態においては、複数個のスロットSを6個として説明するが、スロットSの個数は適宜選択が可能である。すなわち、モータ部2は、実施形態において、永久磁石40が8つ、スロットSが6個の8極6スロットに構成されている。
【0017】
図2に示すように、コイルの端末部がコンミテータ9に接続されている。コンミテータ9は、略円柱状に形成されている。コンミテータ9は、外周面に複数の導電性のセグメント9aが周方向に並んで配置されている。これらセグメント9aに不図示のコイルが接続される。
また、セグメント9aには、ブラシユニット10の不図示のブラシが摺接される。ブラシユニット10は、コネクタ部11を介して不図示の外部電源に電気的に接続されている。このため、ブラシユニット10のブラシ10a、及びセグメント9aを介し、不図示のコイルの電流が供給される。
【0018】
コネクタ部11は、不図示の外部電源とブラシユニット10とを電気的に接続するものである。コネクタ部11は、減速機構3の後述するモータ収容部16に収容されるフレーム部12と、フレーム部12の一側に一体的に設けられているコネクタ受部13と、を備えている。
コネクタ受部13には、外部電源から延びる不図示のコネクタが嵌着される。コネクタ受部13の不図示の端子が、ブラシユニット10と電気的に接続される。
【0019】
フレーム部12は、略長方形で額縁状に形成されている。フレーム部12の開口部12aは、ヨーク5の開口部5cに連通されている。また、フレーム部12の開口部12aは、コンミテータ9を挿通可能に形成されている。モータ部2のアーマチュア軸7の他端は、フレーム部12の開口部12aを介して減速機構3側に突出しており、この減速機構3に連結されている。
【0020】
(減速機構)
(ケース)
図5は、減速機付モータ1からカバー15を外した状態を示す平面図である。
図2、図5に示すように、減速機構3は、一面に開口部14aを有する略箱状のケース14と、ケース14のモータ部2の側に一体成形され、ケース14の開口部14aと同じ向きで第1開口部16aを有するモータ収容部16と、ケース14の開口部14a、及びモータ収容部16の第1開口部16aを閉塞するカバー15と、ケース14内に収容された減速機部30と、ケース14内に収容されたクラッチ機構4と、を備えている。
【0021】
モータ収容部16には、モータ部2が取り付けられるとともに、ブラシユニット10、及びコネクタ部11が収容される。モータ収容部16には、モータ部2が取り付けられる側面にも第2開口部16bが形成されている。この第2開口部16bの外周縁に、ヨーク5の開口部5cの外周縁が当接される。そして、この当接された箇所で、モータ収容部16とヨーク5とが不図示のボルトによって締結固定される。
【0022】
また、モータ収容部16の第2開口部16bは、第1開口部16aと連通されている。そして、モータ収容部16の第1開口部16aの側からコネクタ部11のフレーム部12を挿入し、このフレーム部12を第2開口部16bの内周縁に嵌合させることにより、モータ収容部16にコネクタ部11が収容される。さらに、モータ収容部16の第1開口部16aで、コネクタ部11よりもケース14側からブラシユニット10を挿入する。これにより、モータ収容部16のコネクタ部11よりもケース14側にブラシユニット10が収容される。
【0023】
ケース14は、例えば、アルミニウム材で形成されている。ケース14は、モータ部2のアーマチュア軸7の軸線上に沿って形成されたウォーム軸収容凹部17と、ウォーム軸収容凹部17を挟んで両側に配置されたウォームホイール収容凹部18、及びドライブギア収容凹部19と、ウォームホイール収容凹部18の底面(ベース面)18aに形成されたクラッチ収容凹部20と、を備えている。
ウォーム軸収容凹部17は、ケース14の側壁14bを貫通するように延出形成されている。ケース14の側壁14bには、ウォーム軸収容凹部17が貫通された箇所に、ケース14の開口部14aと同じ向きで開口された軸受収容凹部21a,21b(第1軸受収容凹部21a、第2軸受収容凹部21b)が形成されている。
【0024】
図6は、図5のVI部を拡大した平面図である。
図5、図6に示すように、第1軸受収容凹部21a及び第2軸受収容凹部21bに第1軸受(軸受)22a及び第2軸受(軸受)22bを介して回転軸37が収容される。
以下、回転軸37の軸方向を第1方向Xとする。また、第1方向Xに直交する方向で、かつ、第1軸受22a及び第2軸受22bを第1軸受収容凹部21a及び第2軸受収容凹部21bに収容する方向を第2方向Zとする。さらに、第1方向X及び第2方向Zに直交する方向を第3方向Yとする。
【0025】
軸受収容凹部21a,21bのうち、モータ収容部16側の第1軸受収容凹部21a(図2参照)には、アーマチュア軸7の他端7bを回転自在に支持する第1軸受22aが圧入されて収容されている。第1軸受収容凹部21aの壁面21cには、第1軸受22aの第1方向Xへの移動を規制する移動規制部位21c1が形成されている。換言すると、第1軸受22aは、回転軸37のうち、減速機部30とモータ部2との間の中間部位37a(すなわち、アーマチュア軸7の他端7b)に設けられている。第1軸受22aとして、例えばボールベアリングが用いられる。
具体的には、第1軸受22aは、第1外輪22cの両端面(端面)22d,22eが第1軸受収容凹部21aの壁面21dと移動規制部位21c1とに圧入されている。また、第1軸受22aは、第1外輪22cの外周面22fが第1軸受収容凹部21aの内周面21eに挿入されている。
ここで、圧入とは、第1外輪22cの端面22dと移動規制部位21c1と第1軸受収容凹部21aの壁面21dと移動規制部位21c1との圧入代が、例えば、0.001〜0.009mmに設定された状態をいう。
【0026】
第1外輪22cの両端面22d,22eを第1軸受収容凹部21aに圧入する理由は次の通りである。
すなわち、第1軸受22aをケース14の第1軸受収容凹部21aに固定する際に、第1軸受22aをラジアル方向において第1軸受収容凹部21aに圧入することが好ましくない場合が考えられる。例えば、ケース14がアルミニウム材で形成されている場合、第1軸受22aや第1軸受収容凹部21aの公差内寸法において第1軸受22aを第1軸受収容凹部21aに圧入した場合、第1軸受22aが強圧入の状態になることが考えられる。第1軸受22aが強圧入された場合、第1軸受22aがラジアル方向に潰れて異音発生の要因となる。
【0027】
そこで、第1軸受22aのうち第1外輪22cの両端面22d,22eを第1軸受収容凹部21aの壁面21dと移動規制部位21c1とに圧入するようにした。第1外輪22cの両端面22d,22eを壁面21dと移動規制部位21c1とに圧入した状態において、第1軸受22aの第1外輪22cにスラスト方向の押圧力が作用する。これにより、第1外輪22cがラジアル方向に潰れることを抑えて、異音の発生を抑制できる。
【0028】
このように、第1軸受22aが回転軸37の中間部位37aに設けられ、第1外輪22cの両端面22d,22eが第1軸受収容凹部21aの壁面21dと移動規制部位21c1とに圧入されている。すなわち、第1軸受22aは、第1方向Xへの移動を移動規制部42で規制されている。
このように、移動規制部42を、第1軸受収容凹部21aの壁面21dと移動規制部位21c1とを利用して構成することにより、部品点数を増やすことなく移動規制部42を備えることができる。
さらに、第1外輪22cの両端面22d,22eが第1軸受収容凹部21aの壁面21dと移動規制部位21c1とに圧入されることにより、第1軸受22aの第2方向Z、及び第3方向Yへの移動を第1軸受収容凹部21aで抑えることができる。
【0029】
図7は、図5のVII部を拡大した平面図である。
図2、図7に示すように、軸受収容凹部21a,21bのうち、モータ収容部16とは反対側の第2軸受収容凹部21bには、後述のウォーム軸31の端部31a(図2における左端)を回転自在に支持する第2軸受22bが挿入されて収容されている。換言すると、第2軸受22bは、回転軸37のうち、アーマチュア6の反対側の端部37b(すなわち、ウォーム軸31の端部31a)に設けられている。第2軸受22bは、例えば、第2外輪22gが第2軸受収容凹部21bに挿入されて収容されている。第2軸受22bとして、例えばボールベアリングが用いられる。
【0030】
具体的には、第2軸受22bは、第2外輪22gの両端面(端面)22h,22iが第2軸受収容凹部21bに挿入されている。また、第2軸受22bは、第2外輪22gの外周面22jが第2軸受収容凹部21bの内周面21fに挿入されている。
第2軸受22bを第2軸受収容凹部21bに挿入することにより、第2軸受22bと第2軸受収容凹部21bとの間に隙間を確保できる。よって、第2軸受収容凹部21bから第2軸受22bに比較的大きな押圧力が作用することを抑えることができる。これにより、第2軸受22bから回転軸37に、必要以上に大きな予圧が作用することを抑制でき、回転損失の発生を抑えることができる。
【0031】
また、第2軸受22bを第2軸受収容凹部21bに挿入することにより、第2軸受22bと第2軸受収容凹部21bとの間に、第2軸受22bが第3方向Yに移動する隙間が発生することが考えられる。
ここで、第1軸受22a及び第2軸受22bは、例えば、回転軸37に内輪が圧入されている。よって、第1軸受22aの第1方向Xへの移動を移動規制部42で規制することにより、第2軸受22bの第1方向Xへの移動を規制できる。
【0032】
図2、図5に示すように、ドライブギア収容凹部19の底部19aには、後述のドライブギア35を回転自在に支持するためのドライブ支軸23が立設されている。
また、クラッチ収容凹部20の底部20aには、略円筒状の軸受部25が一体成形されている。この軸受部25に、後述のウォームホイール32を回転自在に支持するためのウォーム支軸24の基端が圧入される。
【0033】
ドライブ支軸23、及びウォーム支軸24は、これの軸方向が回転軸37の軸方向と直交している。ウォーム支軸24は、基端にフランジ部24aが形成されている。一方、ウォーム支軸24の先端(他端)には、雄ネジ部24bが刻設されている。雄ネジ部24bは、ウォーム支軸24に回転自在に支持される減速機部30やクラッチ機構4の抜けを防止するために使用される。
【0034】
このような構成のもと、ウォーム支軸24は、先端をクラッチ収容凹部20の底部20aの外側(ケース14の底部の外側)から軸受部25に圧入される。クラッチ収容凹部20の底部20aにフランジ部24aを当接させることにより、ウォーム支軸24のクラッチ収容凹部20に対する位置決めが行われる。これにより、クラッチ収容凹部20の底部20aからウォーム支軸24が突出される。
【0035】
その他、ケース14の外側面には、ケース14を車体等に取り付けるための3つのボルト座27が周方向にほぼ等間隔で形成されている。各ボルト座27には、それぞれ不図示のボルトを挿通可能な挿通孔27aが形成されている。
また、ケース14の外側面には、複数の雌ネジ座81が形成されている。この雌ネジ座81は、ケース14にカバー15を締結固定するためのものである。
また、ケース14の開口部14aの内周縁には、カバー15が嵌め込まれる段差部29が形成されている。
【0036】
(減速機部)
減速機部30は、モータ部2から突出されたアーマチュア軸7と一体成形され、ウォーム軸収容凹部17に収容されるウォーム軸31と、ウォーム軸31のウォームに噛み合わされ、ウォームホイール収容凹部18に収容されるウォームホイール32と、ウォームホイール32のクラッチ収容凹部20とは反対側の上部に配置されクラッチ機構4と一体化されたピニオンギア33と、ピニオンギア33に噛み合わされるスパーギア34と、スパーギア34と一体化されるドライブギア(出力ギア)35と、ナット46と、を備えている。よって、ウォームホイール32の回転がドライブギア35に伝達される。
【0037】
ウォーム軸31は、アーマチュア軸7と同軸上に延在されている。ウォーム軸31のアーマチュア軸7とは反対側の端部31a(すなわち、回転軸37のうち、アーマチュア6の反対側の端部37b)が、ケース14の軸受収容凹部21bに挿入された第2軸受22bに回転自在に支持されている。
【0038】
(カバー)
図8は、減速機付モータ1からケース14を外した状態を示す斜視図である。
図2、図8に示すように、カバー15は、樹脂材料により略板状に形成されている。カバー15は、ケース14の開口部14aを閉塞する(覆う)カバー本体61と、モータ収容部16の第1開口部16aを閉塞するモータ側カバー62と、が一体成形されている。
カバー15の外周部には、ケース14の雌ネジ座81に対応する位置に、取付座82が形成されている。取付座82には、ボルト80を挿通可能な挿通孔82aが形成されている。この挿通孔82aにケース14とは反対側からボルト80が挿入され、このボルト80がケース14に螺入される。これにより、ケース14にカバー15が締結固定される。
【0039】
モータ側カバー62は、モータ収容部16の側が開口するように断面略C字状に形成されている。モータ側カバー62は、カバー15からケース14とは反対側に向かって突出するように形成されている。モータ側カバー62の側壁62aとカバー本体61との間には、これら側壁62aとカバー本体61とに跨る複数(本実施形態では3つ)のリブ66が一体成形されている。リブ66は、カバー15の機械的強度を高め、振動抑制(共振回避)するためのものである。
【0040】
また、カバー本体61には、ドライブギア(出力ギア)35のドライブ本体53、及びシール壁56を挿通可能な開口部67が形成されている。この開口部67を介し、ベース部52の一部、及びドライブ本体53が外部に露出される。よって、ウォームホイール32の回転がドライブギア35に伝達され、ドライブギア35から回転力が外部に出力される。
さらに、カバー本体61には、開口部67の周縁に、この開口部67とシール壁56との間をシールするためのシール部68が設けられている。シール部68は、例えばゴム等により形成されている。
【0041】
カバー本体61には、ウォームホイール収容凹部18に立設されたウォーム支軸24に対応する位置に、ケース14とは反対側に向かって突出する軸受ボス65が一体成形されている。軸受ボス65は、ケース14側が開口するように略有底円筒状に形成されている。カバー本体61にウォーム支軸24の先端が、軸受ボス65等を介し、ケース14に固定されたカバー15に支持される。
【0042】
図5、図8に示すように、カバー本体61には、ケース14の第1軸受収容凹部21a及び第2軸受収容凹部21bに対応する位置に、第1押付部(押付部)54及び第2押付部(押付部)55が固定されている。第1押付部54及び第2押付部55は、エラストマー等で形成される弾性部材である。
第1押付部54は、第1軸受収容凹部21aに圧入により収容された第1軸受22aのうち、第1軸受収容凹部21aの開口から露出された部位を、第2方向Zから押さえ付けることができる。よって、第1軸受22aの第2方向Zへの移動を第1押付部54で一層良好に抑えることができる。
【0043】
第2押付部55は、第2軸受収容凹部21bに挿入により収容された第2軸受22bのうち、第2軸受収容凹部21bの開口から露出された部位を、第2方向Zから押さえ付けることができる。よって、第2軸受22bの第2方向Zへの移動を第1押付部54で抑えることができる。
ここで、第2押付部55を弾性部材とすることにより、第2軸受22bを第2押付部55で必要以上の押圧力で強圧することを抑制できる。これにより、第2軸受22bから回転軸37に、必要以上に大きな予圧が作用することを抑制でき、回転損失の発生を抑えることができる。
また、第2押付部55は、第2軸受収容凹部21bに挿入により収容されている。よって、第2軸受22bを第2押付部55で押さえ付けた状態において、第2軸受22bと第2軸受収容凹部21bとの間に、第2軸受22bが第3方向Yに移動する隙間が発生する。
【0044】
ところで、第1外輪22cの両端面22d,22eは、第1軸受収容凹部21aの壁面21dと移動規制部位21c1とに圧入されている。これにより、第1軸受22aによる第1方向X、第2方向Z、及び第3方向Yへの移動は、第1軸受収容凹部21a(移動規制部42)で規制されている。
また、移動規制部42により第2軸受22bによる第1方向Xへの移動も規制されている。さらに、第2軸受22bの第2方向Zへの移動が第1押付部54で抑えられている。また、第2軸受22bと第2軸受収容凹部21bとの間に、第2軸受22bが第3方向Yに移動する隙間が発生する。
【0045】
このため、第2軸受22b(すなわち、回転軸37)が第3方向Yにずれるおそれがある。よって、第3方向Yの位置に永久磁石40(図4参照)が配置されている場合、回転軸37に設けられたアーマチュアコア8が永久磁石40により第3方向Yに吸引される。これにより、永久磁石40の吸引力によりアーマチュアコア8が第1軸受22aを支点として移動し、軸ずれが発生することが考えられる。
そこで、第3方向Yを避けた(外した)位置に永久磁石40(図4参照)を配置するようにした。
【0046】
すなわち、図3、図4に示すように、ヨーク5は、周壁5aのうち弧状部5eが第3方向Yに配置されている。また、周壁5aの平坦部5dに永久磁石40が配置されている。よって、永久磁石40は、第3方向Yに対して周方向に所定角θ(例えば、22.5°)間隔をおいて配置される。よって、永久磁石40は、第3方向Yを避けた位置に配置されている。これにより、回転軸37に設けられたアーマチュアコア8が永久磁石40により第3方向Yに吸引される吸引力を小さく抑えることができる。すなわち、アーマチュアコア8の第3方向Yへの軸ずれ量を小さく抑えることができる。
この結果、アーマチュアコア8の第1方向X、第2方向Z、及び第3方向Yへの軸ずれ量を小さく抑えることができ、アーマチュアコア8の振動を低減でき、作動音を抑制できる。
【0047】
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、モータ部2を永久磁石40が8つ、スロットSが6個の8極6スロットの構成について説明したが、スロット数、極数は8極6スロットに限らない。
【0048】
また、上述の実施形態では、ヨーク5の周壁5aを8つの平坦部5dと、平坦部5dを連結する弧状部5eとにより多角形に形成した例について説明したが、これに限らない。その他の例として、例えば、ヨークを円筒形状、マグネット円筒形状、マグネットセグメント形状とすることも可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 減速機付モータ
2 モータ部
5 ヨーク
6 アーマチュア
7 アーマチュア軸
14 ケース
14a 開口部
15 カバー
21a 第1軸受収容凹部(軸受収容凹部)
21b 第2軸受収容凹部(軸受収容凹部)
22a 第1軸受(軸受)
22b 第2軸受(軸受)
22c 第1外輪
22g 第2外輪
22d,22e 第1外輪の両端面(端面)
22h,22i 第2外輪の両端面(端面)
30 減速機部30
31 ウォーム軸(ウォーム)
32 ウォームホイール
35 ドライブギア(出力ギア)
37 回転軸
40 永久磁石(マグネット)
42 移動規制部
54 第1押付部(押付部)
55 第2押付部(押付部)
X 第1方向X
Y 第3方向Y
Z 第2方向Z

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