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公開番号2020145900
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200910
出願番号2019042853
出願日20190308
発明の名称相間絶縁紙及びこれを利用する回転電機のステータ
出願人株式会社明電舎
代理人個人
主分類H02K 3/34 20060101AFI20200814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本体部がステータコアの径方向内側へ向けて倒れ込むように折れ曲がることを防止できる相間絶縁紙及びこれを利用する回転電機のステータを提供する。
【解決手段】三相交流のモータのステータコアの径方向に隣り合う異相のコイルの間に配置される相間絶縁紙110であって、隣り合う異相のコイルの両端側のコイルエンド間にそれぞれ配置される対をなす本体部111と、対をなす本体部111の、ステータコアの周方向一方の端部側同士を連結する一端側連結部112及び他方の端部側同士を連結する他端側連結部113とを備え、本体部111が、ステータコアの周方向一方側の端部寄りに位置する一端側面部111a及び他方側の端部寄りに位置する他端側面部111bと、一端側面部111aと他端側面部111bとの間に位置して一端側面部111aの一方面上に一方面を当接できるように蛇行して曲折する中央面部111cとを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転電機のステータのステータコアの径方向に隣り合う異相のコイルの間に配置される相間絶縁紙であって、
隣り合う異相の前記コイルの両端側のコイルエンド間にそれぞれ配置される対をなす本体部と、
対をなす前記本体部の、前記ステータコアの周方向一方の端部側同士を連結する一端側連結部及び他方の端部側同士を連結する他端側連結部と
を備え、
前記本体部が、
前記ステータコアの周方向一方側の端部寄りに位置する一端側面部及び他方側の端部寄りに位置する他端側面部と、
前記一端側面部と前記他端側面部との間に位置して当該一端側面部の一方面上に一方面を当接できるように蛇行して曲折する中央面部と
を有していることを特徴とする相間絶縁紙。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
複数相のコイルをステータコアの径方向で隣り合わせるように当該ステータコアに取り付けられて請求項1に記載の相間絶縁紙を隣り合う異相の前記コイルの間に配置した回転電機のステータであって、
前記ステータコアの周方向に隣り合う一方の前記相間絶縁紙と他方の前記相間絶縁紙とにおいて、
一方の前記相間絶縁紙の前記本体部の前記他端側面部が、他方の前記相間絶縁紙の前記本体部の前記一端側面部に当接する前記中央面部と当該一端側面部との間に挟まれている
ことを特徴とする回転電機のステータ。
【請求項3】
三相交流のモータのステータである
ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機のステータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、相間絶縁紙及びこれを利用する回転電機のステータに関する。
続きを表示(約 5,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、三相交流のモータのステータは、ステータコアのティース部にU相,V相,W相の各相のコイルがステータコアの周方向にずれながらステータコアの径方向に隣り合うように取り付けられると共に、隣り合う異相のコイルの接触を防ぐように、隣り合う異相のコイルの間に相間絶縁紙が配置されている。
【0003】
従来の相間絶縁紙は、図4に示すように、隣り合う異相のコイルの両端側のコイルエンドの間にそれぞれ配置される対をなす本体部11と、対をなす本体部11のステータコアの周方向一方の端部側同士を連結する一端側連結部12及び他方の端部側同士を連結する他端側連結部13とからなっている。
【0004】
そして、図5に示すように、上記相間絶縁紙10を利用する三相交流のモータのステータ1は、複数(本例では八つ)のU相のコイル131がステータコア120の周方向に沿ってヨーク部121に並べられるようにティース部122間に挿入されて取り付けられた後、相間絶縁紙10の本体部11が各コイル131のコイルエンド上にそれぞれ並べられるように相間絶縁紙10の前記連結部12,13がティース部122間に挿入されて当該相間絶縁紙10がステータコア120の周方向に沿って複数(本例では八つ)取り付けられる。
【0005】
さらに、複数のV相のコイルがU相のコイル131に対してステータコア120の周方向へずれるようにU相のコイル131と同様にしてティース部122間に挿入されてU相のコイル131上に相間絶縁紙10を介して取り付けられた後、改めて、相間絶縁紙10の本体部11がV相の各コイルのコイルエンド上にそれぞれ並べられるように、新たな相間絶縁紙10の前記連結部12,13がティース部122間に挿入されて、当該相間絶縁紙10がステータコア120の周方向に沿って複数取り付けられ、最後に、複数のW相のコイルがV相のコイルに対してステータコア120の周方向へずれるようにV相のコイルと同様にしてティース部122間に挿入されてV相のコイル上に相間絶縁紙10を介して取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006−217707号公報
特開2006−204035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したような従来の相間絶縁紙10においては、図6に示すように、ステータコア120の周方向に隣り合う間が重なり合うようにしてステータコア120のティース部122に挿入されて取り付けられていることから、重なり合う部分が相互に干渉して、本体部11がステータコア120の径方向内側へ向けて倒れ込むように折れ曲がってしまう場合があった(図7参照)。
【0008】
このような場合を生じると、コイルを機械で挿入するときに、当該本体部11がコイルのインサータと干渉して、コイルを挿入できなくなってしまうため、当該本体部11の折れ曲がりを抑える機構を巻線機に設けたりしなければならず、手間やコストの増加を招いてしまっていた。
【0009】
このような問題は、三相交流のモータのステータ1に限らず、三相交流の発電機のステータ等を始めとして、複相の回転電機のステータであれば、上述した場合と同様にして生じ得ることである。
【0010】
このようなことから、本発明は、本体部がステータコアの径方向内側へ向けて倒れ込むように折れ曲がってしまうことを防止することができる相間絶縁紙及びこれを利用する回転電機のステータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した課題を解決するための、本発明に係る相間絶縁紙は、回転電機のステータのステータコアの径方向に隣り合う異相のコイルの間に配置される相間絶縁紙であって、隣り合う異相の前記コイルの両端側のコイルエンド間にそれぞれ配置される対をなす本体部と、対をなす前記本体部の、前記ステータコアの周方向一方の端部側同士を連結する一端側連結部及び他方の端部側同士を連結する他端側連結部とを備え、前記本体部が、前記ステータコアの周方向一方側の端部寄りに位置する一端側面部及び他方側の端部寄りに位置する他端側面部と、前記一端側面部と前記他端側面部との間に位置して当該一端側面部の一方面上に一方面を当接できるように蛇行して曲折する中央面部とを有していることを特徴とする。
【0012】
また、前述した課題を解決するための、本発明に係る回転電機のステータは、複数相のコイルをステータコアの径方向で隣り合わせるように当該ステータコアに取り付けられて上述した相間絶縁紙を隣り合う異相の前記コイルの間に配置した回転電機のステータであって、前記ステータコアの周方向に隣り合う一方の前記相間絶縁紙と他方の前記相間絶縁紙とにおいて、一方の前記相間絶縁紙の前記本体部の前記他端側面部が、他方の前記相間絶縁紙の前記本体部の前記一端側面部に当接する前記中央面部と当該一端側面部との間に挟まれていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る回転電機のステータは、三相交流のモータのステータであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、他方の相間絶縁紙の本体部の一端側面部に当接する中央面部と当該一端側面部との間に、一方の相間絶縁紙の本体部の他端側面部を入り込ませて挟むことにより、相間絶縁紙の本体部がステータコアの径方向内側へ向けて倒れ込むように折れ曲がってしまうことを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明に係る相間絶縁紙の主な実施形態の外観図である。
図1の相間絶縁紙を取り付けたステータの概略構成図である。
図2の矢線 III部の抽出拡大図である。
従来の相間絶縁紙の一例の外観図である。
図4の相間絶縁紙を取り付けたステータの概略構成図である。
図5の矢線VI部の抽出拡大図である。
図4の相間絶縁紙の問題説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る相間絶縁紙及びこれを利用する回転電機のステータの実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
【0017】
〈主な実施形態〉
本発明に係る相間絶縁紙及びこれを利用する回転電機のステータの主な実施形態を図1〜3に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係る相間絶縁紙は、回転電機である三相交流のモータのステータのステータコアの径方向に隣り合う異相のコイルの間に配置される相間絶縁紙110であって、隣り合う異相のコイルの両端側のコイルエンド間にそれぞれ配置される対をなす本体部111と、対をなす本体部111の、ステータコアの周方向一方の端部側同士を連結する一端側連結部112及び他方の端部側同士を連結する他端側連結部113とを備え、本体部111が、ステータコアの周方向一方側の端部寄りに位置する一端側面部111a及び他方側の端部寄りに位置する他端側面部111bと、一端側面部111aと他端側面部111bとの間に位置して一端側面部111aの一方面上(図1中、紙面手前面上)に一方面を当接できるように蛇行して曲折する中央面部111cとを有している。
【0019】
そして、本実施形態に係る三相交流のモータのステータは、各相のコイルをステータコアの径方向で隣り合わせるようにステータコアに取り付けられて上記相間絶縁紙110を隣り合う異相のコイルの間に配置する三相交流のモータのステータであって、図2,3に示すように、ステータコア120の周方向に隣り合う一方の相間絶縁紙110と他方の相間絶縁紙110とにおいて、一方の相間絶縁紙110の本体部111の他端側面部111bが、他方の相間絶縁紙110の本体部111の一端側面部111aに当接する中央面部111cと当該一端側面部111aとの間に挟まれている。
【0020】
このような本実施形態においては、図2に示すように、複数(本実施形態では八つ)のU相のコイル131をステータコア120の周方向に沿ってヨーク部121に並べるようにティース部122間に挿入して取り付けた後、相間絶縁紙110の本体部111を各コイル131のコイルエンド上にそれぞれ並べるように相間絶縁紙110の前記連結部112,113をティース部122間に挿入して当該相間絶縁紙110をステータコア120の周方向に沿って複数(本実施形態では八つ)取り付ける。
【0021】
このとき、図3に示すように、ステータコア120の周方向に隣り合う一方(図3中、左方)の相間絶縁紙110と他方(図3中、右方)の相間絶縁紙110とにおいて、他方(図3中、右方)の相間絶縁紙110の本体部111の一端側面部111a上に一方(図3中、左方)の相間絶縁紙110の本体部111の他端側面部111bを載せるように一方(図3中、左方)の相間絶縁紙110の前記連結部112,113をティース部122間に挿入した後、一方(図3中、左方)の相間絶縁紙110の本体部111の他端側面部111b上に他方(図3中、右方)の相間絶縁紙110の本体部111の中央面部111cを載せるように当該中央面部111cを蛇行して曲折することにより、他方(図3中、右方)の相間絶縁紙110の本体部111の一端側面部111aに当接する中央面部111cと当該一端側面部111aとの間に、一方(図3中、左方)の相間絶縁紙110の本体部111の他端側面部111bを挟み込むにように、相間絶縁紙110の前記連結部112,113をティース部122間に順次挿入して、複数(本実施形態では八つ)の相間絶縁紙110をステータコア120のヨーク部121の全周にわたって取り付ける。
【0022】
そして、U相のコイル131に対してステータコア120の周方向へずらすように複数のV相のコイルをU相のコイル131と同様にしてティース部122間に挿入してU相のコイル131上に相間絶縁紙110を介して取り付けた後、改めて、相間絶縁紙110の本体部111をV相の各コイルのコイルエンド上に上述と同様にそれぞれ並べるように新たな相間絶縁紙110の前記連結部112,113をティース部122間に上述と同様に挿入して当該相間絶縁紙110をステータコア120の周方向に沿って上述と同様に複数取り付け、最後に、V相のコイルに対してステータコア120の周方向へずらすように複数のW相のコイルをV相のコイルと同様にしてティース部122間に挿入してV相のコイル上に相間絶縁紙110を介して取り付ける。
【0023】
このような本実施形態に係る三相交流のモータのステータ100においては、一方(図3中、左方)の相間絶縁紙110の本体部111の他端側面部111bが、他方(図3中、右方)の相間絶縁紙110の本体部111の一端側面部111aに当接する中央面部111cと当該一端側面部111aとの間に入り込んで挟まれているので、相間絶縁紙110の本体部111がステータコア120の径方向内側へ向けて倒れ込むように折れ曲がってしまうことを未然に防止することができる。
【0024】
したがって、本実施形態によれば、コイルを機械で挿入するときに、コイルのインサータが相間絶縁紙110の本体部111と干渉することなくコイルを挿入できるので、相間絶縁紙110の本体部111の折れ曲がりを抑える機構を巻線機に設けたりする必要がまったくなく、手間やコストの増加を防止することができる。
【0025】
〈他の実施形態〉
なお、前述した実施形態では、三相交流のモータのステータ100に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、三相交流の発電機のステータ等を始めとして、複相の回転電機のステータであれば、前述した実施形態の場合と同様にして適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、相間絶縁紙の本体部がステータコアの径方向内側へ向けて倒れ込むように折れ曲がってしまうことを未然に防止することができるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
【符号の説明】
【0027】
100 ステータ
110 相間絶縁紙
111 本体部
111a 一端側面部
111b 他端側面部
111c 中央面部
112 一端側連結部
113 他端側連結部
120 ステータコア
121 ヨーク部
122 ティース部
131 コイル

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