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公開番号2020145896
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200910
出願番号2019042732
出願日20190308
発明の名称異常検知システム及びその異常検知方法、空気調和装置
出願人三菱重工サーマルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20200814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】対象機器の異常及び電源の異常を精度よく検出することのできる異常検知システム及びその異常検知方法、空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】対象機器に異常が発生した場合に開状態となる開閉器11を有し、開閉器11が閉状態である場合に電源Eから供給された交流電圧を導通して交流電圧に基づく判定信号を生成する判定信号生成回路2と、交流電圧に基づく電源信号を生成する電源信号生成回路3と、電源Eより電力が供給されており、判定信号及び電源信号に基づいて、対象機器及び電源Eの異常の有無を判定する処理装置4とを備える異常検知システムである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
対象機器に異常が発生した場合に開状態となる開閉器を有し、前記開閉器が閉状態である場合に電源から供給された交流電圧を導通して前記交流電圧に基づく判定信号を生成する判定信号生成回路と、
前記交流電圧に基づく電源信号を生成する電源信号生成回路と、
前記電源より電力が供給されており、前記判定信号及び前記電源信号に基づいて、前記対象機器及び前記電源の異常の有無を判定する判定部と、
を備える異常検知システム。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記判定部は、前記電源信号に基づいて前記電源の異常の有無を判定し、前記電源に異常が判定されていない場合に、前記判定信号に基づいて前記対象機器の異常の有無を判定する請求項1に記載の異常検知システム。
【請求項3】
前記電源信号は、前記交流電圧が所定の閾電圧を超えて変化した場合に値が変化するパルス信号である請求項1または2に記載の異常検知システム。
【請求項4】
前記判定部は、前記電源信号の値が変化した場合に、経過時間の計測を開始し、前記経過時間が所定値に達した場合に前記電源の異常を有と判定する請求項3に記載の異常検知システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記交流電圧が前記閾電圧以上へ変化した場合に対応して前記電源信号が変化した場合に、前記経過時間の計測を開始する請求項4に記載の異常検知システム。
【請求項6】
前記所定値は、前記対象機器の異常の有無の判定に要する時間未満の値に設定される請求項4または5に記載の異常検知システム。
【請求項7】
所定の周期で前記電源信号の値を検知し、前記電源信号が連続して複数回等しい状態値である場合に前記状態値と等しい値となる補正パルス信号を生成し、前記電源信号を前記補正パルス信号として更新する更新部を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の異常検知システム。
【請求項8】
圧縮機と、
凝縮器と、
蒸発器と、
請求項1から7のいずれか1項に記載の異常検知システムと、
を備えた空気調和装置。
【請求項9】
対象機器に異常が発生した場合に開状態となる開閉器を用いて、前記開閉器が閉状態である場合に電源から供給された交流電圧を導通して前記交流電圧に基づく判定信号を生成する判定信号生成工程と、
前記交流電圧に基づく電源信号を生成する電源信号生成工程と、
前記電源より電力が供給されており、前記判定信号及び前記電源信号に基づいて、前記対象機器及び前記電源の異常の有無を判定する判定工程と、
を有する異常検知方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異常検知システム及びその異常検知方法、空気調和装置に関するものである。
続きを表示(約 9,800 文字)【背景技術】
【0002】
空気調和装置等の機器では、機器異常の有無を判定する異常検出処理が行われている。異常検出処理では、例えばセンサによって対象機器の状態を検知し、検知した状態に基づいて対象機器の異常検出を行う。
【0003】
異常検出処理を行う装置への電力供給は電源から行われているが、電源の出力側に容量成分があると、電源に異常が発生した場合であっても容量成分による放電に時間を要する場合がある。
【0004】
特許文献1では、交流電源の出力側にコンデンサと整流回路とを備え、放電時間の長い放電経路と放電時間の短い放電経路とを切り替えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017−55630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電源の出力側に容量成分があり容量成分による放電に時間を要する場合には、電源の異常発生から遅れて異常検出処理を行う装置への電力供給が停止される。このため、電源の異常発生後も装置が動作して、電源に異常が発生しているにも関わらず、対象機器の異常を誤判定してしまう可能性がある。
【0007】
特許文献1のように、放電時間の長い放電経路と放電時間の短い放電経路とを切り替えることとしても、容量成分による放電に要する時間だけ異常検出器が動作してしまう場合には、対象機器の異常を誤判定してしまう可能性がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、対象機器の異常及び電源の異常を精度よく検出することのできる異常検知システム及びその異常検知方法、空気調和装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様は、対象機器に異常が発生した場合に開状態となる開閉器を有し、前記開閉器が閉状態である場合に電源から供給された交流電圧を導通して前記交流電圧に基づく判定信号を生成する判定信号生成回路と、前記交流電圧に基づく電源信号を生成する電源信号生成回路と、前記電源より電力が供給されており、前記判定信号及び前記電源信号に基づいて、前記対象機器及び前記電源の異常の有無を判定する判定部と、を備える異常検知システムである。
【0010】
上記のような構成によれば、対象機器に異常が発生した場合に開状態となる開閉器を有する判定信号生成回路において生成した判定信号と、電源信号生成回路において生成した電源信号とに基づくことによって、対象機器の異常及び電源の異常の検出精度を向上させることが可能となる。例えば、電源に異常が発生した場合には、交流電圧が導通しないため判定信号生成回路によって判定信号が生成されず、また、容量成分(コンデンサや寄生容量等)の影響により判定部への電力供給がすぐに停止されない場合がある。このような場合には、判定部において判定信号のみで異常判定を行うこととすると、対象機器に異常が発生していると誤判定してしまう可能性がある。しかしながら、判定信号と、交流電圧に基づく電源信号とに基づくことによって、判定部において電源の異常を把握することができるため、対象機器の異常及び電源の異常をより正確に判定することが可能となる。
【0011】
上記異常検知システムにおいて、前記判定部は、前記電源信号に基づいて前記電源の異常の有無を判定し、前記電源に異常が判定されていない場合に、前記判定信号に基づいて前記対象機器の異常の有無を判定することとしてもよい。
【0012】
上記のような構成によれば、判定部において電源信号により電源の異常を判定することができるため、判定信号生成回路において生成した判定信号を用いてより正確に対象機器の異常を判定することが可能となる。
【0013】
上記異常検知システムにおいて、前記電源信号は、前記交流電圧が所定の閾電圧を超えて変化した場合に値が変化するパルス信号であることとしてもよい。
【0014】
上記のような構成によれば、電源信号は交流電圧が所定の閾電圧を超えて変化した場合に値が変化するパルス信号であるため、交流電圧の周期的な変化を電源信号に反映させることが可能となる。すなわち、電源に異常が発生しているかを電源信号に反映させることができ、電源信号によって電源の異常を容易に判定することが可能となる。閾電圧とは、例えば、任意に設定される閾値であり、交流電圧が閾電圧を超えて変化した場合にパルス信号のHigh及びLowが反転して変化する。
【0015】
上記異常検知システムにおいて、前記判定部は、前記電源信号の値が変化した場合に、経過時間の計測を開始し、前記経過時間が所定値に達した場合に前記電源の異常を有と判定することとしてもよい。
【0016】
上記のような構成によれば、電源信号の値が変化した場合に経過時間の計測を開始することによって、経過時間の長さにより交流電圧が周期的に変化しているか否かを判定することができる。すなわち、経過時間が所定値に達した場合には、交流電圧が周期的に変化していないこと(電源の異常)を判定することができる。
【0017】
上記異常検知システムにおいて、前記判定部は、前記交流電圧が前記閾電圧以上へ変化した場合に対応して前記電源信号が変化した場合に、前記経過時間の計測を開始することとしてもよい。
【0018】
電源に異常が発生した場合、電源信号の値は直ちに固定なることが好ましい。しかしながら、容量成分(コンデンサや寄生容量等)の影響により電源信号生成回路への電力供給がすぐに停止されない場合がある。このような場合には、電源異常が発生した後に遅れて電力供給が停止され、電源信号の値に変化(例えばパルス信号におけるHighとLowの変化)が発生してしまう可能性があり、経過時間の計測の開始が遅れ、電源の異常判定が遅れてしまう恐れがある。そこで、交流電圧が閾電圧以上へ変化した場合(すなわち立ち上がり)に対応して電源信号が変化した場合に、経過時間の計測を開始することで、容量成分による電力供給の停止遅れの影響を抑制して経過時間を計測することが可能となる。このため、電源異常をより正確に判定することが可能となる。
【0019】
上記異常検知システムにおいて、前記所定値は、前記対象機器の異常の有無の判定に要する時間未満の値に設定されることとしてもよい。
【0020】
上記のような構成によれば、対象機器の異常の有無の判定に要する時間未満の値として所定値が設定されることによって、対象機器の異常の有無が判定される前に電源の異常を判定することができる。すなわち、対象機器の異常と電源の異常をより正確に判定することが可能となる。
【0021】
上記異常検知システムにおいて、所定の周期で前記電源信号の値を検知し、前記電源信号が連続して複数回等しい状態値である場合に前記状態値と等しい値となる補正パルス信号を生成し、前記電源信号を前記補正パルス信号として更新する更新部を備えることとしてもよい。
【0022】
上記のような構成によれば、電源信号が連続して複数回等しい状態値となった場合に、該状態値と等しい値となる補正パルス信号を生成し、電源信号を補正パルス信号として更新するため、電源信号に対してノイズ処理を行うことができる。たとえば、交流電圧にノイズが含まれている場合には、電源信号にノイズが反映されてしまう可能性がある。電源信号にノイズが反映されてしまうと、単発的に状態値が異常な値をとる場合がある。そこで、連続して複数回等しい状態値となった場合に該状態値と等しい値となるように電源信号を更新することによって、異常な状態値の影響を抑制して電源信号を更新することができる。
【0023】
本発明の第2態様は、圧縮機と、凝縮器と、蒸発器と、上記の異常検知システムと、を備えた空気調和装置である。
【0024】
本発明の第3態様は、対象機器に異常が発生した場合に開状態となる開閉器を用いて、前記開閉器が閉状態である場合に電源から供給された交流電圧を導通して前記交流電圧に基づく判定信号を生成する判定信号生成工程と、前記交流電圧に基づく電源信号を生成する電源信号生成工程と、前記電源より電力が供給されており、前記判定信号及び前記電源信号に基づいて、前記対象機器及び前記電源の異常の有無を判定する判定工程と、を有する異常検知方法である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、対象機器の異常及び電源の異常を精度よく検出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の概略構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係る異常検知システムの概略構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係る処理装置の電力供給状態を例示した図である。
本発明の一実施形態に係る処理装置における処理装置が備える機能を示した機能ブロック図である。
本発明の一実施形態に係る異常判定処理を示した図である。
本発明の一実施形態に係る異常判定処理を示した図である。
本発明の一実施形態に係るノイズ処理を示した図である。
本発明の一実施形態に係る異常判定処理のフローチャートを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明に係る異常検知システム及びその異常検知方法、空気調和装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る異常検知システムが適用される空気調和装置21の概略構成を示す図である。なお、本実施形態では、異常検知システムの対象機器として空気調和装置を例として説明するが、異常検知システムは空気調和装置に限定されず対象機器として適用することが可能である。
【0028】
図1に示すように、本実施形態に係る空気調和装置21は、圧縮機22と、凝縮器23と、膨張弁24と、蒸発器25とを主な構成として備えている。圧縮機22、凝縮器23、膨張弁24、及び蒸発器25が接続され、冷凍サイクルが構成されている。
【0029】
冷凍サイクルには冷媒が充填されており、冷媒の圧縮及び膨張を制御することによって、熱エネルギーを移動させることが可能である。具体的には、冷媒は、圧縮機22によって圧縮されることによって高温高圧状態となり、凝縮器23へ供給される。そして、凝縮器23において、冷媒から外気へ熱が移動することによって冷媒は凝縮する。そして、凝縮した冷媒は膨張弁24によって膨張し、蒸発器25へ供給される。そして、蒸発器25において、外気から冷媒へ熱が移動することによって冷媒は蒸発する。そして、蒸発した冷媒は圧縮機22へ供給され、上記のサイクルを繰り返す。つまり、冷凍サイクルでは、蒸発器25側における外気の熱エネルギーを、凝縮器23側における外気へ移動させている。例えば、空気調和装置21は、室内機と室外機とで構成されており、室内機は蒸発器25を備え、室外機は圧縮機22、膨張弁24、及び凝縮器23を備えている。すなわち、空気調和装置21では、室内に設けられた室内機によって、室内の空気の熱エネルギーを冷凍サイクルを流れる冷媒に移動させ、室外に設けられた室外機によって、冷媒から外気へ熱エネルギーを移動させている。このため、室内の空気を冷却(冷房運転)することができる。なお、冷凍サイクルを用いた暖房運転についても同様に行うことが可能である。すなわち、室外の空気の熱エネルギーを冷凍サイクルを流れる冷媒に移動させ、室内に設けられた室内機によって、冷媒から内気へ熱エネルギーを移動させることで、暖房運転することができる。
【0030】
空気調和装置21の圧縮機22の吐出側には、圧縮機22から吐出された冷媒の圧力を計測するセンサが設けられている。そして、冷媒が高圧異常となると、後述する判定信号生成回路2の開閉器11が開とされる。例えば、センサによって検出した冷媒圧力が予め設定した閾値以上となる場合に、自動的に開閉器11が開となる。開閉器11が開となるより、後述する異常検知システムにおいて空気調和装置21の異常(高圧異常)が検知される。
【0031】
異常検知システムは、対象機器である空気調和装置21の異常と電源Eの異常の検知を行う。図2は、異常検知システムの構成例を示す図である。図2に示されるように、異常検知システムは、判定信号生成回路2と、電源信号生成回路3と、処理装置4とを備えている。なお、本実施形態では、電源Eは、後述する入力部12、入力部15、及び処理装置4へ電力を供給している。
【0032】
判定信号生成回路2は、空気調和装置21に異常が発生した場合に開状態となる開閉器11を有し、開閉器11が閉状態である場合に電源Eから供給された交流電圧を導通して交流電圧に基づく判定信号を生成する。具体的には、判定信号生成回路2は、電源Eから交流電圧が入力される入力部12(S相とR相を有する)に対して、開閉器11及びフォトカプラ13の入力端子が直列に接続され、閉回路が構成される。なお、図2に示す例では、入力部12はS相とR相を有することとしているが、入力部12の方式については、例えば、三相三線式や三相四線式など、さまざまな方式に対応させることができる。
【0033】
開閉器11は、空気調和装置21が正常動作をしている場合に閉状態となっており、空気調和装置21に異常が発生した場合に開状態となる。センサによって圧縮機22の吐出側の冷媒圧力が高圧異常となっていることが検出されると、開状態となる。開閉器11は、例えば継電器等を用いて構成される。
【0034】
フォトカプラ13は、開閉器11が閉状態である場合に交流電圧が入力される。そして、交流電圧の電圧値が正の値である場合にフォトカプラ13の入力側に順方向電圧が印加されることとなり、発光素子が発光する。発光素子が発光すると、フォトカプラ13の内部で発光素子に対向して設けられた受光素子が導通する。フォトカプラ13の出力側は、一端が後述する処理装置4及び直流電圧電源(例えば5V)14に接続されており、他端が接地されている。すなわち、受光素子が導通していない場合に、判定信号生成回路2は直流電圧電源14の電圧値(例えば5V)を出力し、受光素子が導通している場合に、判定信号生成回路2は0V(接地電圧)を出力する。換言すると、判定信号生成回路2は、交流電圧が負の値である場合に、直流電圧電源14の電圧値(例えば5V)を出力し、交流電圧が正の値である場合に、0V(接地電圧)を出力する。
【0035】
このように、交流電圧が正常に入力されており、開閉器11が閉状態(空気調和装置21に異常が発生していない場合)には、判定信号生成回路2は、判定信号として、交流電圧に同期したパルス信号を出力する。
【0036】
一方で、判定信号生成回路2は、開閉器11が開状態(空気調和装置21に異常が発生している場合)には、判定信号として直流電圧電源14の電圧値を連続して出力する。なお、判定信号生成回路2は、交流電圧が正常に入力されない場合であっても、判定信号として直流電圧電源14の電圧値を連続して出力する。
【0037】
判定信号生成回路2より出力された判定信号は、後述する処理装置4において異常判定に用いられる。処理装置4において、空気調和装置21に異常が発生していると判定された場合には、処理装置4は空気調和装置21を緊急停止させる。
【0038】
電源信号生成回路3は、交流電圧に基づく電源信号を生成する。具体的には、電源信号生成回路3は、判定信号生成回路2に対して開閉器11を有さない構成の回路である。すなわち、電源信号生成回路3は、電源Eから交流電圧が入力される入力部15に対して、フォトカプラ16の入力端子が直列に接続され、閉回路が構成される。このため、電源Eより交流電圧が正常に入力されている場合には、フォトカプラ16には交流電圧が常に入力される。また、フォトカプラ16の出力側は、一端が後述する処理装置4及び直流電圧電源(例えば5V)17に接続されており、他端が接地されている。すなわち、電源信号生成回路3は、交流電圧が負の値である場合に、直流電圧電源17の電圧値(例えば5V)を出力し、交流電圧が正の値である場合に、0V(接地電圧)を出力する。
【0039】
このように、交流電圧が正常に入力されている場合には、電源信号生成回路3は、電源信号として、交流電圧に同期したパルス信号を出力する。すなわち、電源信号は、交流電圧が所定の閾電圧(例えば0V)を超えて変化した場合に値が変化するパルス信号となる。なお、閾電圧については、フォトカプラ16の入力側に閾値がある場合には、該閾値となる。すなわち、交流電圧が閾電圧(フォトカプラ16の入力側の閾値)を超えて変化した場合にフォトカプラ16がON/OFF動作して、交流電圧の変化に伴って変化するパルス信号が生成される。
【0040】
電源信号生成回路3より出力された電源信号は、後述する処理装置4において異常判定に用いられる。
【0041】
処理装置4は、判定信号及び電源信号に基づいて、異常判定の処理を行う。
【0042】
処理装置4は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。処理装置4は、例えばマイコンである。
【0043】
なお、処理装置4は、電源Eより電力が供給されている。具体的には、電源Eより出力された交流電圧は、整流及び所望の直流電圧への変換(分圧)が行われ、処理装置4に入力される。このため、電源Eに異常が発生した場合には、判定信号生成回路2へ交流電圧が入力されなくなり、処理装置4への電力供給も途絶える。しかしながら、交流電圧を整流するための整流回路が例えばコンデンサインプット型である場合や寄生容量生じている場合など、処理装置4への直流電圧供給経路に容量成分がある場合には、例えば図3のように、電源異常が発生して交流電圧の出力が停止した後も、期間T0(短期間)だけ処理装置4に電力が供給され、処理装置4が動作する場合がある。すなわち、電源Eの異常発生と処理装置4の動作停止とにタイムラグが発生する。すると、交流電圧が供給されていない判定信号生成回路2から異常時の判定信号が出力されている状態で処理装置4が動作することとなるため、判定信号のみで異常判定を行おうとすると、電源Eの異常を空気調和装置21の異常と誤判定してしまう可能性がある。そこで、本実施形態に係る処理装置4では、判定信号及び電源信号に基づいて異常判定を行う。
【0044】
図4は、処理装置4が備える機能を示した機能ブロック図である。図4に示されるように、処理装置4は、判定部31と、更新部32とを備えている。
【0045】
判定部31は、判定信号及び電源信号に基づいて、空気調和装置21及び電源Eの異常の有無を判定する。具体的には、判定部31は、電源信号に基づいて電源Eの異常の有無を判定し、電源Eに異常が判定されていない場合に、判定信号に基づいて空気調和装置21の異常の有無を判定する。
【0046】
判定信号に基づいて空気調和装置21の異常の有無を判定する場合ついて説明する。判定信号は、交流電圧に基づいて生成されるため、交流電圧に同期してHighとLowを繰り返し周期的に変化する。このため、判定部31は、判定信号が周期的に変化しているか否かを判定し、判定信号が正常に生成されているか否かを判定する。判定信号は、開閉器11が閉状態である場合(空気調和装置21に異常が発生していない状態)または電源Eに異常が発生していない場合(交流電圧が供給されている状態)に、正常に生成される。
【0047】
具体的には、判定部31は、所定の時間内に、所定の回数以上判定信号がLow(異常時には出力されない状態)となっているか否かを判定する。本実施形態では、判定部31は、500μsec割込み(500μsec毎に判定信号の状態を検知。1秒間で2000回検知)で、1秒間に250回以上Lowが検出された場合に、判定信号は正常に生成されている、すなわち、空気調和装置21に異常は発生していないと判定する。一方で、判定部31は、500μsec割込みで、1秒間に250回以上Lowが検出されない場合に、判定信号は正常に生成されていない、すなわち、空気調和装置21に異常が発生していると判定する。なお、判定部31における異常判定方法は一例であり、判定信号が正常に生成されていないことが判定できれば上記方法に限定されない。
【0048】
なお、判定部31では、後述する電源信号に基づく電源Eの異常判定処理によって電源Eに異常が発生していないと判定された場合に、判定信号に基づいて空気調和装置21の異常判定処理を行う。
【0049】
電源信号に基づいて電源Eの異常の有無を判定する場合について説明する。電源信号は、交流電圧に基づいて生成されており、交流電圧に同期してHighとLowを繰り返し周期的に変化する。このため、判定部31は、電源信号が周期的に変化していること(交流電圧が周期的に変化していること)を判定し、電源Eに異常が発生しているか否かを判定する。電源信号は、電源Eに異常が発生しておらず、電源信号生成回路3に正常に交流電圧が供給されている場合に、正常に生成される。
【0050】
具体的には、判定部31は、電源信号の値が変化した場合に、経過時間の計測を開始し、経過時間が所定値に達した場合に電源Eの異常を有と判定する。電源信号の値が変化した場合とは、電源信号の値が反転(HighからLowへ変化した場合及びLowからHighへ変化した場合の少なくともいずれか1方)した場合である。電源信号の値が反転すると、交流電圧が変化しており、電源Eに異常が発生していないということとなる。
(【0051】以降は省略されています)

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