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公開番号2020145893
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200910
出願番号2019042654
出願日20190308
発明の名称制御装置、モータシステム、制御方法及びプログラム
出願人三菱重工サーマルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02P 25/18 20060101AFI20200814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転数の広い範囲で巻線切替モータを効率よく運転することができる制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、巻線どうしの接続を切り替え可能な巻線切替モータにおける第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域のうちの少なくとも一方において、前記巻線切替モータを駆動するインバータに供給される電圧を昇圧させる制御を行う第1制御部、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
巻線どうしの接続を切り替え可能な巻線切替モータにおける第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域のうちの少なくとも一方において、前記巻線切替モータを駆動するインバータに供給される電圧を昇圧させる制御を行う第1制御部、
を備える制御装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記巻線切替モータの回転数に基づいて、前記巻線切替モータにおける巻線どうしの接続を制御する第2制御部、
を備える請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記インバータの出力電力を制御する第3制御部、
を備える請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の制御装置と、
前記巻線切替モータと、
を備えるモータシステム。
【請求項5】
巻線どうしの接続を切り替え可能な巻線切替モータにおける第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域のうちの少なくとも一方において、前記巻線切替モータを駆動するインバータに供給される電圧を昇圧させる制御を行うこと、
を含む制御方法。
【請求項6】
コンピュータに、
巻線どうしの接続を切り替え可能な巻線切替モータにおける第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域のうちの少なくとも一方において、前記巻線切替モータを駆動するインバータに供給される電圧を昇圧させる制御を行うこと、
を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、モータシステム、制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 11,000 文字)【背景技術】
【0002】
三相交流電力によって巻線切替モータを動作させる場合、巻線切替モータを効率よく駆動するために、巻線切替モータの回転数に応じて巻線切替モータの巻線の巻数を切り替えることがある。
特許文献1には、関連する技術として、ブラシレスDCモータについて弱め界磁制御(弱め磁束制御)を行う前にPWMコンバータの出力電圧を昇圧させて回転数を上げることに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018−130030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、巻線を切り替えて巻線切替モータを動作させる場合、弱め界磁領域で効率が低下してしまう。そのため、巻線切替モータでは、回転数の広い範囲で効率のよい運転が求められている。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決することのできる制御装置、モータシステム、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、制御装置は、巻線どうしの接続を切り替え可能な巻線切替モータにおける第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域のうちの少なくとも一方において、前記巻線切替モータを駆動するインバータに供給される電圧を昇圧させる制御を行う第1制御部、を備える。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様における制御装置は、前記巻線切替モータの回転数に基づいて、前記巻線切替モータにおける巻線どうしの接続を制御する第2制御部、 を備えるものであってもよい。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、第1の態様または第2の態様における制御装置は、前記インバータの出力電力を制御する第3制御部、を備えるものであってもよい。
【0009】
本発明の第4の態様によれば、モータシステムは、第1の態様から第3の態様の何れか一に記載の制御装置と、前記巻線切替モータと、を備える。
【0010】
本発明の第5の態様によれば、制御方法は、巻線どうしの接続を切り替え可能な巻線切替モータにおける第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域のうちの少なくとも一方において、前記巻線切替モータを駆動するインバータに供給される電圧を昇圧させる制御を行うこと、を含む。
【0011】
本発明の第6の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、巻線どうしの接続を切り替え可能な巻線切替モータにおける第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域のうちの少なくとも一方において、前記巻線切替モータを駆動するインバータに供給される電圧を昇圧させる制御を行うこと、を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態による制御装置、巻線切替モータシステム、制御方法及びプログラムによれば、回転数の広い範囲で巻線切替モータを効率よく運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の一実施形態による巻線切替モータシステムの構成の一例を示す図である。
本発明の一実施形態におけるコンバータの出力電圧の一例を示す図である。
本発明の一実施形態によるコンバータの構成の一例を示す図である。
本発明の一実施形態によるインバータの構成の一例を示す図である。
本発明の一実施形態における巻線切替モータの巻線どうしの接続の切り替えを説明するための第1の図である。
本発明の一実施形態における巻線切替モータの巻線どうしの接続の切り替えを説明するための第2の図である。
本発明の一実施形態による制御部の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施形態による巻線切替モータシステムの処理フローを示す図である。
少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本発明の一実施形態による巻線切替モータシステム1の構成について説明する。
巻線切替モータシステム1は、図1に示すように、交流電源10、コンバータ20、インバータ30、巻線切替スイッチ40、巻線切替モータ50、圧縮機60、第1電圧検出部70、第2電圧検出部80、制御部90を備える。
巻線切替モータシステム1は、巻線切替モータ50における巻線どうしの接続を切り替えることによって、巻線切替モータ50の回転数の広い範囲で高い効率を実現するシステムである。また、巻線切替モータシステム1は、例えば、図2に示すように、巻線切替モータ50が弱め界磁領域(図2における、第1の弱め界磁領域、第2の弱め界磁領域)で動作しているときに、コンバータ20の出力電圧を昇圧し、インバータ30が出力できる電圧を上昇させることによって、巻線切替モータ50が弱め界磁領域で動作するときの効率をさらに高くするシステムである。
巻線切替モータシステム1は、例えば、空気調和機の圧縮機などで使用されるモータシステムである。
【0015】
交流電源10は、交流電力を出力する電源である。交流電源10は、交流電力をコンバータ20に出力する。
【0016】
コンバータ20は、制御部90が行う制御に基づいて、交流電力から直流電力を生成する。また、コンバータ20は、巻線切替モータ50が弱め界磁領域で動作しているときに、制御部90が行う制御に基づいて、コンバータ20の出力電圧を昇圧する。
コンバータ20は、生成した電圧をインバータ30に出力する。
コンバータ20が出力電圧を昇圧することによって、インバータ30に入力される電圧が高くなる(すなわち、コンバータ20によってPAM(Pulse Amplitude Modulation)制御が行われる)。このため、インバータ30の出力できる電圧が高くなる。その結果、巻線切替モータシステム1は、巻線切替モータ50が弱め界磁領域で動作しているときに、巻線切替モータ50を動作させる効率を高くすることができる。
【0017】
例えば、コンバータ20は、図3に示すように、ブリッジ回路201、リアクタ202、キャパシタ203を備える。
ブリッジ回路201は、交流電力を直流電力に整流する回路である。例えば、ブリッジ回路201は、図3に示すように、ダイオード2011、2012、キャパシタ2013、2014、抵抗2015、2016、スイッチング素子2017、2018を備える。
【0018】
なお、スイッチング素子2017、2018のそれぞれは、例えば、スーパージャンクションMOSFET(Metal−Oxide Semiconductor Field−Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等である。図3は、スイッチング素子2017、2018のそれぞれがスーパージャンクションMOSFETである場合のスイッチング素子2017、2018の例を示している。スイッチング素子2017は、図3に示すように、トランジスタ部2017a、ソース−ドレイン間の寄生ダイオード2017bを有する。また、スイッチング素子2018は、図3に示すように、トランジスタ部2018a、ソース−ドレイン間の寄生ダイオード2018bを有する。
【0019】
リアクタ202は、昇圧動作を実現するために設けられるリアクタである。
キャパシタ203は、ブリッジ回路201が出力する直流電力を平滑化するキャパシタである。キャパシタ203によって、電圧値の変動の少ない直流電圧がコンバータ20からインバータ30へ供給される。キャパシタ203は、例えば、電解コンデンサである。
【0020】
コンバータ20は、制御部90が行う制御に基づいて、スイッチング素子2017、2018がオン状態とオフ状態の間で切り替わることにより、交流電源10から供給される交流電力から直流電力を生成する。
例えば、コンバータ20は、制御部90が出力する制御信号sig1に基づいてスイッチング素子2017、2018がオン状態とオフ状態の間で切り替わることにより、交流電源10から供給される交流電力から直流電力を生成する。なお、制御信号sig1は、例えば、スイッチング素子2017、2018をオン状態とオフ状態の間で切り替えるPWM(Pulse Width Modulation)信号である。
【0021】
また、コンバータ20は、巻線切替モータ50が弱め界磁領域で動作しているときに、制御部90が行うPAM制御に基づいて、スイッチング素子2017、2018をオン状態とオフ状態の間で切り替えることにより、コンバータ20の出力電圧を昇圧させる。
例えば、コンバータ20は、制御部90が出力する弱め界磁領域におけるオン状態が長い制御信号sig1に基づいてスイッチング素子2017、2018がオン状態とオフ状態の間で切り替わることにより、弱め界磁領域におけるコンバータ20の出力電圧を昇圧させる。
【0022】
インバータ30は、制御部90が行う制御に基づいて、コンバータ20から受ける電力から巻線切替モータ50を駆動する三相交流電力を生成する。インバータ30は、生成した三相交流電力を巻線切替スイッチ40を介して巻線切替モータ50に出力する。
【0023】
例えば、インバータ30は、図4に示すように、6つのトランジスタスイッチ301、302、303、304、305、306から成る回路である。6つのトランジスタスイッチ301、302、303、304、305、306のそれぞれが、制御部90が出力する制御信号sig2に基づいてオン状態とオフ状態とで切り替わることによって、インバータ30は、三相交流電圧を生成する。この場合の制御信号sig2は、例えば、6つのトランジスタスイッチ301、302、303、304、305、306のそれぞれに応じたPWM信号である。
インバータ30は、生成した交流電圧を、巻線切替スイッチ40を介して巻線切替モータ50に出力する。
【0024】
巻線切替スイッチ40は、制御部90が行う制御に基づいて、巻線切替モータ50における巻線どうしの接続を切り替えるスイッチである。巻線切替スイッチ40は、例えば、機械式スイッチを含むリレー、トランジスタスイッチなどである。
【0025】
例えば、巻線切替スイッチ40は、制御部90に制御信号sig3を送信することによって、巻線切替モータ50における巻線どうしの接続を切り替える。制御信号sig3は、巻線切替スイッチ40を制御する信号であり、巻線切替スイッチ40に巻線切替モータ50における巻線どうしの接続を切り替えさせる信号である。
巻線切替スイッチ40におけるスイッチのそれぞれが、制御信号sig3に基づいてオン状態とオフ状態とで切り替わることによって、巻線切替モータ50における巻線どうしの接続を切り替えることができる。なお、巻線どうしの接続の切り替えには、Δ結線とY結線との間の切り替え、直列、並列、及び、直並列の間の切り替え、巻線の巻数の切り替えなどが含まれる。
【0026】
巻線切替モータ50は、複数の巻線を備えるモータである。巻線切替モータ50は、例えば、コンプレッサモータである。巻線切替モータ50は、巻線どうしの接続が切り替わることによって、巻線切替モータ50の巻線の実効的な巻数を変化させる。
例えば、巻線どうしの接続が切り替わることによって、図5に示すように、巻線切替モータ50の回転数が比較的低い領域では巻線切替モータ50における巻線がY結線となり、巻線切替モータ50の回転数が比較的高い領域では巻線切替モータ50における巻線がΔ結線となる。また、例えば、巻線どうしの接続が切り替わることによって、図6に示すように、巻線切替モータ50の回転数が比較的低い領域では巻線切替モータ50における巻線が高ターンとなり(巻線の巻数が大きくなり)、巻線切替モータ50の回転数が比較的高い領域では巻線切替モータ50における巻線が低ターンとなる(巻線の巻数が小さくなる)。これらのように、巻線どうしの接続が切り替わることによって、巻線切替モータ50の効率を向上させることができる。なお、図には示していないが、巻線切替モータ50の回転数が比較的低い領域で巻線切替モータ50における巻線を直列に接続し、巻線切替モータ50の回転数が比較的高い領域で巻線切替モータ50における巻線を並列に接続する場合も同様に巻線切替モータ50の効率を向上させることができる。
【0027】
圧縮機60は、例えば、空気調和機において使用される圧縮機である。圧縮機60は、空気調和機における冷媒を圧縮する。
【0028】
第1電圧検出部70は、所定の短い時間間隔ごとに、交流電源10の出力電圧を検出する検出部である。第1電圧検出部70は、検出した交流電源10の出力電圧値を示す情報inf1を制御部90に出力する。例えば、情報inf1は、交流電源10の出力電圧そのものである。
【0029】
第2電圧検出部80は、所定の短い時間間隔ごとに、コンバータ20の出力電圧を検出する検出部である。第2電圧検出部80は、検出したコンバータ20の出力電圧値を示す情報inf2を制御部90に出力する。例えば、情報inf2は、コンバータ20の出力電圧そのものである。
【0030】
制御部90は、図7に示すように、第1制御部901、第2制御部902、第3制御部903、記憶部904を備える。
第1制御部901は、第1電圧検出部70から受ける情報inf1に基づいて、コンバータ20に入力される電圧の波形を取得する。
第1制御部901は、取得した電圧の波形に基づいて、コンバータ20がインバータ30へ供給する電圧を生成するための制御信号sig1を生成する。第1制御部901は、生成した制御信号sig1をコンバータ20に出力する。なお、コンバータ20がインバータ30へ供給する電圧は、第1の弱め界磁領域と第2の弱め界磁領域における電圧が昇圧される図3に示したコンバータ20の出力電圧である。
【0031】
第2制御部902は、第2電圧検出部80から受ける情報inf2に基づいて、インバータ30に入力される電圧の波形を取得する。
第2制御部902は、取得した電圧の波形と、現在の巻線の接続状態(すなわち、インバータ30の負荷の状態)とに基づいて、インバータ30が巻線切替モータ50へ供給する電圧を生成するための制御信号sig2を生成する。第2制御部902は、生成した制御信号sig2をインバータ30に出力する。なお、制御信号sig2は、現在の巻線の接続状態に応じたパラメータを用いて決定される制御信号である。ここでのパラメータは、例えば、巻線切替モータ50の巻線の抵抗値やその巻線によって励起される電圧値などである。インバータ30が巻線切替モータ50へ供給する電圧は、三相交流電圧であり、第1の弱め界磁領域と第2の弱め界磁領域における電圧の振幅がコンバータ20の昇圧された出力電圧に応じて大きくなるインバータ30の出力電圧である。
【0032】
第3制御部903は、巻線切替モータ50の回転数に基づいて、巻線切替スイッチ40におけるスイッチの接続を制御する。
例えば、巻線切替モータ50の回転数は、インバータ30の出力電圧と現在の巻線の接続状態とから推定することができる。また、インバータ30の出力電圧は、インバータ30に入力される直流電圧(すなわち、情報inf2が示す電圧)と制御信号sig2とから推定できる。そのため、第3制御部903は、第2電圧検出部80から受ける検出電圧の値と制御信号sig2とに基づいて、巻線切替モータ50の回転数を推定する。そして、第3制御部903は、推定した巻線切替モータ50の回転数が所定のしきい値以下である場合に巻線切替モータ50の巻線の巻数が実効的に大きくなる結線とし、推定した巻線切替モータ50の回転数が所定のしきい値を超える場合に巻線切替モータ50の巻線の巻数が実効的に小さくなる結線とする制御信号sig3を、巻線切替スイッチ40に出力する。
【0033】
記憶部904は、制御部90が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部904は、第2制御部902が制御信号sig2を生成するときに使用するパラメータを記憶する。記憶部904は、これらのパラメータを、巻線切替モータ50の巻線どうしの接続ごとに記憶する。
【0034】
次に、本発明の一実施形態による巻線切替モータシステム1の処理について説明する。
ここでは、図8に示す巻線切替モータシステム1の処理フローについて説明する。
なお、第3制御部903は、第2電圧検出部80から受ける検出電圧の値を示す情報inf2と制御信号sig2とに基づいて、巻線切替モータ50の回転数を推定し、推定した巻線切替モータ50の回転数に応じた結線となるように制御信号sig3を巻線切替スイッチ40に出力しているものとする。
【0035】
第1電圧検出部70は、所定の短い時間間隔ごとに、検出した交流電源10の出力電圧値を示す情報inf1を制御部90に出力する(ステップS1)。また、第2電圧検出部80は、所定の短い時間間隔ごとに、検出したインバータ30の出力電圧値を示す情報inf2を制御部90に出力する(ステップS2)。
【0036】
第1制御部901は、第1電圧検出部70から情報inf1を受ける。第1制御部901は、受けた情報inf1に基づいて、コンバータ20に入力される電圧の波形を取得する(ステップS3)。
第1制御部901は、取得した電圧の波形に応じて、コンバータ20がインバータ30へ供給する電圧を生成するための制御信号sig1を生成する(ステップS4)。第1制御部901は、生成した制御信号sig1をコンバータ20に出力する(ステップS5)。
【0037】
コンバータ20は、制御部90から制御信号sig1を受ける。コンバータ20は、受けた制御信号sig1に応じて、スイッチング素子2017、2018がオン状態とオフ状態の間で切り替わることにより、交流電源10から供給される交流電力から直流電力を生成する(ステップS6)。コンバータ20は、生成した直流電力をインバータ30へ出力する。なお、コンバータ20がインバータ30へ出力する電圧は、第1の弱め界磁領域と第2の弱め界磁領域における電圧が昇圧される図3に示したコンバータ20の出力電圧である。コンバータ20は、図3に示すような昇圧された電圧を出力することで、第1の弱め界磁領域と第2の弱め界磁領域において、インバータ30に入力される電圧の値を大きくすることができる。つまり、コンバータ20は、第1の弱め界磁領域と第2の弱め界磁領域において、PAM制御を行うことができる。
【0038】
第2制御部902は、第2電圧検出部80から情報inf2を受ける。第2制御部902は、受けた情報inf2に基づいて、インバータ30に入力される電圧の波形を取得する(ステップS7)。
第2制御部902は、取得した電圧の波形と、現在の巻線の接続状態(すなわち、インバータ30の負荷の状態)とに基づいて、制御信号sig2を生成する(ステップS8)。第2制御部902は、生成した制御信号sig2をインバータ30に出力する(ステップS9)。
【0039】
インバータ30は、制御部90から制御信号sig2を受ける。インバータ30は、受けた制御信号sig2に応じて、トランジスタスイッチ301、302、303、304、305、306のそれぞれがオン状態とオフ状態とで切り替わることによって、巻線切替モータ50を駆動する三相交流電圧を生成する(ステップS10)。インバータ30は、生成した三相交流電力を巻線切替スイッチ40を介して巻線切替モータ50に出力する(ステップS11)。
【0040】
以上、本発明の一実施形態による巻線切替モータシステム1について説明した。
本発明の一実施形態による巻線切替モータシステム1において、第1制御部901は、巻線切替モータ50における第1の弱め界磁領域と第2の弱め界磁領域において、巻線切替モータ50を駆動するインバータ30へ供給する直流電力を上昇させる制御をコンバータ20に行う。
このように巻線切替モータシステム1において第1制御部901がコンバータ20を制御することによって、弱め界磁領域において巻線切替モータシステム1を駆動する電圧を上昇させることができる。その結果、巻線切替モータシステム1の制御部90は、弱め界磁領域における巻線切替モータ50の運転効率を高くすることができる。つまり、巻線切替モータシステム1の制御部90は、回転数の広い範囲で巻線切替モータ50を効率よく運転することができる。
【0041】
なお、本発明の別の実施形態では、第1制御部901は、第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域の少なくとも一方において、巻線切替モータ50を駆動するインバータ30へ供給する直流電力を上昇させる制御をコンバータ20に行うものであってもよい。
【0042】
なお、本発明の別の実施形態では、第1の弱め界磁領域及び第2の弱め界磁領域の少なくとも一方において、弱め界磁制御(弱め磁束制御)を行うものであってもよい。
巻線切替制御及びインバータ30の入力電圧を昇圧するPAM制御に加えて、弱め界磁制御を行うことで、さらに巻線切替モータ50の運転効率を高くすることができる。
【0043】
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
【0044】
本発明の実施形態における記憶部や記憶装置(レジスタ、ラッチを含む)のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部や記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
【0045】
本発明の実施形態について説明したが、上述の制御部90、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図9は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図9に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の制御部90、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
【0046】
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0047】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0048】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、種々の省略、種々の置き換え、種々の変更を行ってよい。
【符号の説明】
【0049】
1・・・巻線切替モータシステム
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・交流電源
20・・・コンバータ
30・・・インバータ
40・・・巻線切替スイッチ
50・・・巻線切替モータ
60・・・圧縮機
70・・・第1電圧検出部
80・・・第2電圧検出部
90・・・制御部
201・・・ブリッジ回路
202・・・リアクタ
203、2013、2014・・・キャパシタ
301、302、303、304、305、306・・・トランジスタスイッチ
2011、2012・・・ダイオード
2015、2016・・・抵抗
2017、2018・・・スイッチング素子
2017a、2018a・・・トランジスタ部
2017b、2018b・・・寄生ダイオード
901・・・第1制御部
902・・・第2制御部
903・・・第3制御部
904・・・記憶部

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輸送用冷凍機械
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空気調和機の室内機
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車両用空気調和装置
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コントロールボックス
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圧縮機及び輸送用冷凍機
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室内機ユニットおよび空気調和機
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室内機ユニットおよび空気調和機
三菱重工サーマルシステムズ株式会社
オイルセンサユニット、及び圧縮機
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オイルセンサユニット、及び圧縮機
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空調システム、空調システムの制御装置
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空気調和装置の排水ユニットおよび室内機
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コンバータ装置、処理方法及びプログラム
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制御装置、電動コンプレッサおよび制御方法
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温度管理装置、温度管理方法、及びプログラム
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制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラム
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リモコン、空気調和機、制御方法及びプログラム
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制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラム
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制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラム
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制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラム
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改善提案システム、改善提案方法及びプログラム
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故障防止システム、故障防止方法及びプログラム
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蒸発器及びこれを備えた室外機並びに空気調和装置
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空気調和機、空調システム、制御方法及びプログラム
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制御装置、モータシステム、制御方法及びプログラム
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制御装置、モータシステム、制御方法及びプログラム
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制御装置、モータシステム、制御方法及びプログラム
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