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公開番号2020115747
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200730
出願番号2020083042
出願日20200511
発明の名称電源装置、分配システム、及び電力変換装置
出願人住友電気工業株式会社
代理人特許業務法人サンクレスト国際特許事務所
主分類H02M 3/155 20060101AFI20200703BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】太陽電池モジュールの出力を複数のDC/DCコンバータによって受ける電源装置において、電気工事の施工を容易にするとともに、限られた設置面積を無駄なく有効利用して、太陽電池モジュールの全体量を確保する。
【解決手段】本発明は、太陽電池モジュールの出力を複数のDC/DCコンバータによって受ける電源装置であって、前記太陽電池モジュールのうち、最大電力点の電圧値が近似する太陽電池の集合体については、出力を一纏めにして引き出す出力線路部と、前記出力線路部が搬送する電力を、個々のDC/DCコンバータの入力電力容量の範囲内に収まるように分配して配電する入力線路部とを備えている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
太陽電池モジュールの出力を複数のDC/DCコンバータによって受ける電源装置であって、
前記太陽電池モジュールのうち、最大電力点の電圧値が近似する太陽電池の集合体については、出力を一纏めにして引き出す出力線路部と、
前記出力線路部が搬送する電力を、個々のDC/DCコンバータの入力電力容量の範囲内に収まるように分配して配電する入力線路部と
を備えている電源装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記入力線路部による配電によって電力の分配入力を受ける複数のDC/DCコンバータは、互いに同期して最大電力点追従制御を行う請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記設置場所は家屋の屋根であり、前記出力線路部によって出力を一纏めにする対象は、一平面及びその平行面にそれぞれ設置されている前記太陽電池の集合体である請求項1又は請求項2に記載の電源装置。
【請求項4】
蓄電池を備え、
前記複数のDC/DCコンバータのうち、少なくとも1つは双方向性であり、前記蓄電池が接続される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電源装置。
【請求項5】
蓄電池を備え、
前記複数のDC/DCコンバータは双方向性であり、
前記入力線路部は、前記複数のDC/DCコンバータの各々を、前記出力線路部及び前記蓄電池のいずれか一方に接続するスイッチを備えている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電システムを構成する電源装置に関する。
続きを表示(約 11,000 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光発電システムは、家庭用、事業用、大規模発電所用等、広く普及しつつある。例えば家庭用の場合、家屋の屋根に太陽電池モジュールが設置される。また、屋内にはパワーコンディショナが設置され、太陽電池モジュールと接続される。パワーコンディショナは、DC/DCコンバータ及びインバータを搭載している。DC/DCコンバータには、太陽電池モジュールの最大出力電力に対応した入力電力容量が必要である。
【0003】
パワーコンディショナには、DC/DCコンバータを1つだけ搭載する典型的なシングル入力タイプの他、例えば3つのDC/DCコンバータを搭載するマルチ入力タイプのものがある(例えば、特許文献1の図1参照。)。マルチ入力タイプのパワーコンディショナにおける1つのDC/DCコンバータの入力電力容量は、家庭用の場合、例えば2kWであり、2kW×3で、6kWの太陽電池モジュールに対応することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4205071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図12は、切妻形の屋根に、最大出力電力2kWの太陽電池モジュールを3ストリング搭載した家庭用の電源装置(太陽光発電システム)の一例を示す図である。太陽電池モジュールM21,M22,M23はそれぞれ、例えば2本の単芯ケーブルC21,C22,C23によってパワーコンディショナ150と接続されている。パワーコンディショナ150は、太陽電池モジュールM21,M22,M23に対応した3つのDC/DCコンバータ151,152,153を内蔵している。個々のDC/DCコンバータの入力電力容量は2kWである。この場合、合計6本のケーブルを接続する電気工事が必要となる。
【0006】
図13は、寄棟形の屋根に、最大出力電力2kWの太陽電池モジュールを3ストリング搭載した家庭用の電源装置の他の例を示す図である。太陽電池モジュールM24,M25,M26はそれぞれ、例えば2本の単芯ケーブルC24,C25,C26によってパワーコンディショナ150と接続されている。パワーコンディショナ150は、太陽電池モジュールM24,M25,M26に対応した3つのDC/DCコンバータ151,152,153を内蔵している。個々のDC/DCコンバータの入力電力容量は2kWである。この場合も、合計6本のケーブルを接続する電気工事が必要となる。
【0007】
このように、従来の電源装置では、太陽電池モジュールとパワーコンディショナとを互いに接続するケーブル数が多く、そのため、電気工事の施工に時間がかかり、また、ケーブルの費用が装置全体のコストを高くする一因となる。なお、太陽電池モジュールの設置場所を減らせばケーブル数は減るが、できるだけ多くの発電量を得るべく屋根の面積を有効利用したいため、設置場所を減らすことは使用者のニーズに合わない。
また、従来の電源装置において、1ストリングの出力が2kWを超える場合、屋根の面積に余裕があっても1ストリングは2kW以下に抑える必要がある。
【0008】
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、太陽電池モジュールの出力を複数のDC/DCコンバータによって受ける電源装置において、電気工事の施工を容易にするとともに、限られた設置面積を無駄なく有効利用して、太陽電池モジュールの全体量を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、太陽電池モジュールの出力を複数のDC/DCコンバータによって受ける電源装置であって、前記太陽電池モジュールのうち、最大電力点の電圧値が近似する太陽電池の集合体については、出力を一纏めにして引き出す出力線路部と、前記出力線路部が搬送する電力を、個々のDC/DCコンバータの入力電力容量の範囲内に収まるように分配して配電する入力線路部とを備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電源装置によれば、電気工事の施工が容易で、限られた設置面積を、より有効に利用して、太陽電池モジュールの全体量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
家屋の屋根に設置された太陽電池モジュールを発電要素とする電源装置の概略を示す図である。
参考例としての電源装置の回路図である。
本発明の第1実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。
図3の電源装置の回路図である。
第2実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。
図5の電源装置の回路図である。
第3実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。
図7の電源装置の回路図である。
第4実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。
第5実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。
第6実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。
切妻形の屋根に、太陽電池モジュールを3ストリング搭載した電源装置の一例を示す図である。
寄棟形の屋根に、太陽電池モジュールを3ストリング搭載した電源装置の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
【0013】
(1)これは、太陽電池モジュールの出力を複数のDC/DCコンバータによって受ける電源装置であって、前記太陽電池モジュールのうち、最大電力点の電圧値が近似する太陽電池の集合体については、出力を一纏めにして引き出す出力線路部と、前記出力線路部が搬送する電力を、個々のDC/DCコンバータの入力電力容量の範囲内に収まるように分配して配電する入力線路部とを備えている。
なお、最大電力点(Maximum Power Point)とは、最大電力点追従制御(MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御)における目標点である。
【0014】
上記のように構成された電源装置では、出力線路部により、最大電力点の電圧値が近似する太陽電池の集合体については、出力を一纏めにして引き出す。従って、最大電力点の電圧値が近似する太陽電池の集合体について別々の出力線路部(例えばケーブル)を設けてDC/DCコンバータまで配線する必要がない。そのため、出力線路部は最小限数で足り、当該電源装置の電気工事の施工が容易となる。また、入力線路部で分配して配電を行うことができるので、出力線路部が搬送する電力は個々のDC/DCコンバータの入力電力容量を超えてもよい。これにより、入力電力容量の制約から太陽電池モジュールの設置面積を抑える必要がなくなる。すなわち、限られた設置面積を、より有効に利用して、太陽電池モジュールの全体量を確保することができる。
【0015】
なお、DC/DCコンバータの動作上は、DC/DCコンバータの入力電力容量に合わせて太陽電池モジュールの設置面積を抑える必要は、必ずしもない。
但し、DC/DCコンバータの入力電力容量を超える太陽電池モジュールを設置した場合、太陽電池モジュールの発電量を最大限に引き出せないので、余分に設置した太陽電池モジュール分は無駄となる。従って、DC/DCコンバータの入力電力容量程度の太陽電池モジュールを接続する場合が多い。
【0016】
(2)また、前記(1)の電源装置において、前記入力線路部による配電によって電力の分配入力を受ける複数のDC/DCコンバータは、互いに同期して最大電力点追従制御を行うことが好ましい。
この場合、共通の出力線路部に合流して搬送されてきた電力については、並列の関係にある複数のDC/DCコンバータが互いに同期して最大電力点追従制御を行うことにより、太陽電池の集合体全体から、その時点の最大電力を引き出すことができる。
【0017】
(3)また、前記(1)又は(2)の電源装置では、前記設置場所は家屋の屋根であり、前記出力線路部によって出力を一纏めにする対象は、一平面及びその平行面にそれぞれ設置されている前記太陽電池の集合体である。
この場合、屋根の一平面のみならず、それと平行な面も日射条件は近似するので、最大電力点の電圧値が近似する。そこで、これらの面の太陽電池の集合体については、一旦一纏めにして扱い、DC/DCコンバータへの入力時に必要に応じて配電することにより、複雑な形状の屋根の面積を最大限に利用した太陽電池の設置が可能となる。
【0018】
(4)また、前記(1)〜(3)のいずれかの電源装置は、蓄電池を備え、前記複数のDC/DCコンバータのうち、少なくとも1つは双方向性であり、前記蓄電池が接続される構成であってもよい。
この場合、直流電源として、太陽電池と蓄電池とを併用することができる。また、商用電力系統から夜間電力による蓄電池の充電、又は、太陽光発電の余剰電力による蓄電池の充電を行うことができる。
【0019】
(5)また、前記(1)〜(3)のいずれかの電源装置は、蓄電池を備え、前記複数のDC/DCコンバータは双方向性であり、前記入力線路部は、前記複数のDC/DCコンバータの各々を、前記出力線路部及び前記蓄電池のいずれか一方に接続するスイッチを備えているものであってもよい。
この場合の電源装置は、太陽電池モジュールからDC/DCコンバータへの電力供給、蓄電池からDC/DCコンバータへの電力供給、商用電力系統から夜間電力による蓄電池の充電、及び、太陽光発電の余剰電力による蓄電池の充電、のいずれでも行うことができる。
【0020】
[実施形態の詳細]
以下、図面を参照して説明する。まず、本発明の実施形態に係る電源装置の基礎となる参考例から説明する。
【0021】
《参考例》
図1は、家屋の屋根に設置された太陽電池モジュールを発電要素とする電源装置の概略を示す図である。この屋根は寄棟形であり、4面のうちの3面が、陽当たりがよく、太陽電池モジュール(太陽光発電パネル)の設置に適している。そこで、例えば3ストリングの太陽電池モジュールM1,M2,M3が3面に設けられている。
【0022】
太陽電池モジュールM1,M2,M3の最大出力は共に同じであり、例えば2kWである。但し、設置場所(位置、角度等)の観点から3面に設置された太陽電池モジュールM1,M2,M3に対する日射条件は互いに常に近似するとは言えない。太陽電池モジュールM1,M2,M3はそれぞれ、例えば2本の単芯のケーブルC1,C2,C3を介して、パワーコンディショナ50と接続されている。この場合のケーブル本数は、合計6本となる。パワーコンディショナ50は、屋外又は屋内に設けられる。
【0023】
図2は、参考例としての電源装置100の回路図である。太陽電池モジュールM1,M2,M3はそれぞれ、出力線路部C(ケーブルC1,C2,C3に相当する。)を介してパワーコンディショナ50と接続されている。パワーコンディショナ50は、太陽電池モジュールM1,M2,M3の直流出力を統合し、交流に変換して出力することにより、商用電力系統20との系統連系や、家屋内への電力供給をすることができる。
【0024】
パワーコンディショナ50は、マルチ入力タイプであり、太陽電池モジュールM1,M2,M3に対応した3つのDC/DCコンバータ3,5,7を備えている。すなわち、太陽電池モジュールM1,M2,M3は、3つのDC/DCコンバータ3,5,7と一対一に対応している。ここで、DC/DCコンバータ3,5,7の入力電力容量はそれぞれ、太陽電池モジュールM1,M2,M3の最大出力を入力することができる値となっており、例えば、2kWである。
【0025】
太陽電池モジュールM1の出力は、パワーコンディショナ50内において入力線路部1及びコンデンサ2を介して、DC/DCコンバータ3に入力される。DC/DCコンバータ3は、DCリアクトルLb、スイッチング素子Qb及びダイオードDbを図示のように接続して成る昇圧チョッパ回路である。スイッチング素子Qbは例えばFET(Field Effect Transistor)であり、制御部12により、オン/オフ制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ3は、太陽電池モジュールM1から入力される電圧・電流に対して調整を施すことにより最大電力点追従制御(MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御)を行う。
【0026】
なお、制御部12は、例えばCPU、メモリ等を内蔵し、ソフトウェア主体で動作するものであってもよいし、また、ソフトウェアに依存せずハードウェアのみで構成されたものであってもよい。
【0027】
同様に、太陽電池モジュールM2の出力は、パワーコンディショナ50内において入力線路部1及びコンデンサ4を介して、DC/DCコンバータ5に入力される。DC/DCコンバータ5は、DC/DCコンバータ3と同じ構成であり、制御部12により、オン/オフ制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ5は、太陽電池モジュールM2から入力される電圧・電流に対して調整を施すことによりMPPT制御を行う。
【0028】
また同様に、太陽電池モジュールM3の出力は、パワーコンディショナ50内において入力線路部1及びコンデンサ6を介して、DC/DCコンバータ7に入力される。DC/DCコンバータ7は、DC/DCコンバータ3と同じ構成であり、制御部12により、オン/オフ制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ7は、太陽電池モジュールM3から入力される電圧・電流に対して調整を施すことによりMPPT制御を行う。
【0029】
このように、設置場所の異なる太陽電池モジュールM1,M2,M3に対してそれぞれのDC/DCコンバータ3,5,7がMPPT制御を行うことにより、日射条件に応じた最適な制御を行い、その時点での最大電力を引き出すことができる。
【0030】
上記3つのDC/DCコンバータ3,5,7の出力は共通のDCバス8に接続され、統合される。DCバス8の直流出力は、コンデンサ9を経て、インバータ10により交流出力に変換される。インバータ10は、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4を図示のようなフルブリッジ状に接続したものである。スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4は、制御部12によりオン/オフ制御される。ACリアクトルLf1,Lf2及びコンデンサCfによって構成されるフィルタ11は、インバータ10の出力に含まれる高周波成分を除去する。こうして、商用電力系統20と系統連系可能な交流電圧・電流が、パワーコンディショナ50から出力される。
【0031】
なお、制御部12は、DC/DCコンバータ3,5,7の一部でもあり、また、インバータ10の一部でもある。
【0032】
《第1実施形態》
図3は、本発明の第1実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。この屋根は寄棟形であり、例えば4面のうちの2面が、陽当たりがよく、太陽電池モジュールの設置に適している。そこで、2ストリングの太陽電池モジュールM4,M5が、2面に設けられている。
【0033】
ここで、例えば、太陽電池モジュールM4の最大出力は4kW、太陽電池モジュールM5の最大出力は2kWである。設置場所(位置、角度等)の観点から2面に設置された太陽電池モジュールM4,M5に対する日射条件は互いに常に近似するとは言えない。従って、太陽電池モジュールM4,M5について、それらの最大電力点の電圧値が近似する、とは言えない。但し、太陽電池モジュールM4について、これが仮に、複数枚に分かれていたとしても、それらの最大電力点の電圧値は近似する。太陽電池モジュールM5についても同様である。
太陽電池モジュールM4,M5はそれぞれ、例えば2本の単芯のケーブルC4,C5を介して、パワーコンディショナ50と接続されている。この場合のケーブル本数は、合計4本となる。パワーコンディショナ50は、通常は、屋内に設けられる。ケーブルC4からパワーコンディショナ50内に入った電路は、2つに分かれている。
【0034】
図4は、電源装置100の回路図である。図2との違いは、太陽電池モジュールのストリング構成、及び、入力線路部1であり、その他は、図2と同様である。
太陽電池モジュールM4,M5はそれぞれ、出力線路部C(ケーブルC4,C5に相当する。)を介してパワーコンディショナ50と接続されている。太陽電池モジュールM4からの入力は、入力線路部1で分配され、それぞれコンデンサ2及び4を介して、DC/DCコンバータ3及び5に配電される。従って、4kWは2kWずつに分けられ、DC/DCコンバータ3,5のそれぞれの入力電力容量として受け入れ可能となる。
【0035】
DC/DCコンバータ3,5は、制御部12により、オン/オフ制御され、かつ、互いに同期して制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ3,5は、太陽電池モジュールM4から入力される電圧・電流に対して調整を施すことによりMPPT制御を行う。こうして、個々のDC/DCコンバータの入力電力容量を超える4kWの太陽電池モジュールM4の出力について、2つのDC/DCコンバータ3,5により同期してMPPT制御を実行することができる。
【0036】
一方、太陽電池モジュールM5の出力は、パワーコンディショナ50内において入力線路部1及びコンデンサ6を介して、DC/DCコンバータ7に入力される。DC/DCコンバータ7は、制御部12により、オン/オフ制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ7は、太陽電池モジュールM5から入力される電圧・電流に対して調整を施すことによりMPPT制御を行う。
【0037】
このように、設置場所も出力も異なる太陽電池モジュールM4,M5に対してそれぞれのDC/DCコンバータ3及び5並びに7がMPPT制御を行うことにより、日射条件に応じた最適な制御を行い、その時点での最大電力を引き出すことができる。
【0038】
上記3つのDC/DCコンバータ3,5,7の出力は共通のDCバス8に接続され、統合される。DCバス8の直流出力は、コンデンサ9を経て、インバータ10により交流出力に変換される。ACリアクトルLf1,Lf2及びコンデンサCfによって構成されるフィルタ11は、インバータ10の出力に含まれる高周波成分を除去する。こうして、商用電力系統20と系統連系可能な交流電圧・電流が、パワーコンディショナ50から出力される。
【0039】
《第2実施形態》
図5は、第2実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。この屋根は切妻形であり、例えば2面のうちの1面が、陽当たりがよく、太陽電池モジュールの設置に適している。そこで、太陽電池モジュールM6は、1ストリングで1面に設けられている。この場合、太陽電池モジュールM6は1ストリングであるので、最大電力点の電圧値は1つである。但し、太陽電池モジュールM6について、これが仮に、複数枚に分かれていたとしても、それらの最大電力点の電圧値は近似する。
【0040】
ここで、例えば、太陽電池モジュールM6の最大出力は6kWである。太陽電池モジュールM6は、例えば2本の単芯のケーブルC6を介して、パワーコンディショナ50と接続されている。この場合のケーブル本数は、合計2本となる。パワーコンディショナ50は、通常は、屋内に設けられる。ケーブルC6からパワーコンディショナ50内に入った電路は、3つに分かれている。
【0041】
図6は、電源装置100の回路図である。図2との違いは、太陽電池モジュールのストリング構成、及び、入力線路部1であり、その他は、図2と同様である。
太陽電池モジュールM6は、出力線路部C(ケーブルC6に相当する。)を介してパワーコンディショナ50と接続されている。太陽電池モジュールM6からの入力は、入力線路部1で3分配され、それぞれコンデンサ2,4,6を介して、DC/DCコンバータ3,5,7に配電される。従って、6kWは2kWずつに分けられ、DC/DCコンバータ3,5,7のそれぞれの入力電力容量として受け入れ可能となる。
【0042】
DC/DCコンバータ3,5,7は、制御部12により、オン/オフ制御され、かつ、互いに同期して制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ3,5,7は、太陽電池モジュールM6から入力される電圧・電流に対して調整を施すことによりMPPT制御を行う。こうして、個々のDC/DCコンバータの入力電力容量を超える6kWの太陽電池モジュールM6の出力について、3つのDC/DCコンバータ3,5,7により同期してMPPT制御を実行することができる。
【0043】
このように、太陽電池モジュールM6に対して3つのDC/DCコンバータ3,5,7が同期してMPPT制御を行うことにより、日射条件に応じた最適な制御を行い、その時点での最大電力を引き出すことができる。
【0044】
上記3つのDC/DCコンバータ3,5,7の出力は共通のDCバス8に接続され、統合される。DCバス8の直流出力は、コンデンサ9を経て、インバータ10により交流出力に変換される。ACリアクトルLf1,Lf2及びコンデンサCfによって構成されるフィルタ11は、インバータ10の出力に含まれる高周波成分を除去する。こうして、商用電力系統20と系統連系可能な交流電圧・電流が、パワーコンディショナ50から出力される。
【0045】
《第3実施形態》
図7は、第3実施形態に係る電源装置の概略を示す図である。この屋根は寄棟形の複合タイプであり、例えば、6面のうちの3面が、陽当たりがよく、太陽電池モジュールの設置に適している。そこで、3ストリングの太陽電池モジュールM7,M8,M9が、3面に設けられている。太陽電池モジュールM7とM8とは、面は異なるが、互いに平行な面である。従って、太陽電池モジュールM7とM8とは、日射条件が互いに近似する。
【0046】
ここで、例えば、太陽電池モジュールM7の最大出力は3kW、太陽電池モジュールM8の最大出力は1kW、太陽電池モジュールM9の最大出力は2kWである。設置場所(位置、角度等)の観点から太陽電池モジュールM9と、太陽電池モジュールM7,M8とでは、日射条件が互いに常に近似するとは言えない。しかし、太陽電池モジュールM7とM8とは、日射条件が常に互いに近似している。従って、太陽電池モジュールM7,M8について、それらの最大電力点の電圧値は、互いに近似している。
そこで、太陽電池モジュールM7,M8の出力を一纏めにする。一纏めにする手段としては、例えば、合流点Jで電路を合流させる集電ケーブルを使用するか、又は、合流点Jに接続箱を使用する。
【0047】
こうして、太陽電池モジュールM7及びM8は例えば2本の単芯の集電ケーブルC7を介して、また、太陽電池モジュールM9は例えば2本の単芯のケーブルC9を介して、それぞれパワーコンディショナ50と接続される。この場合のケーブル本数は、合計4本となる。パワーコンディショナ50は、通常は、屋内に設けられる。集電ケーブルC7からパワーコンディショナ50内に入った電路は、2つに分かれている。
【0048】
図8は、電源装置100の回路図である。図2との違いは、太陽電池モジュールのストリング構成、出力線路部C、及び、入力線路部1であり、その他は、図2と同様である。
太陽電池モジュールM7,M8は、出力線路部C(集電ケーブルC7に相当する。)を介してパワーコンディショナ50と接続されている。また、太陽電池モジュールM9は、出力線路部C(ケーブルC9に相当する。)を介してパワーコンディショナ50と接続されている。太陽電池モジュールM7,M8からの入力は、入力線路部1で分配され、それぞれコンデンサ2及び4を介して、DC/DCコンバータ3及び5に配電される。従って、4kW(3kW+1kW)は2kWずつに分けられ、DC/DCコンバータ3,5のそれぞれの入力電力容量として受け入れ可能となる。
【0049】
DC/DCコンバータ3,5は、制御部12により、オン/オフ制御され、かつ、互いに同期して制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ3,5は、太陽電池モジュールM7,M8から入力される電圧・電流に対して調整を施すことによりMPPT制御を行う。こうして、個々のDC/DCコンバータの入力電力容量を超える合計4kWの太陽電池モジュールM7,M8の出力について、2つのDC/DCコンバータ3,5により同期してMPPT制御を実行することができる。
【0050】
一方、太陽電池モジュールM9の出力は、パワーコンディショナ50内において入力線路部1及びコンデンサ6を介して、DC/DCコンバータ7に入力され、制御部12により、オン/オフ制御される。制御部12によって制御されるDC/DCコンバータ7は、太陽電池モジュールM9から入力される電圧・電流に対して調整を施すことによりMPPT制御を行う。
(【0051】以降は省略されています)

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