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公開番号2020115745
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200730
出願番号2020080382
出願日20200430
発明の名称モータ装置
出願人株式会社ミツバ
代理人特許業務法人筒井国際特許事務所
主分類H02K 11/215 20160101AFI20200703BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】取り付け対象物へのレイアウト性を低下させずに、モータ装置をより小型軽量化する。
【解決手段】コネクタ部材50は、樹脂材料で略L字形状とされ、コネクタ部材装着孔41c内には、一端側がブラシに接続され、他端側が電源ターミナル53に接続され、かつブラシホルダ25から突出した駆動用導電部材25cが露出され、電源ターミナル53には、駆動用導電部材25cが挿入されるスリットが形成され、電源ターミナル53と信号ターミナルとは、コネクタ部材50に倣って略L字形状とされ、駆動用導電部材25cは、アーマチュア軸26の軸方向に延び、コネクタ部材50の差し込み方向に沿う駆動用導電部材25cの厚みが、ウォームホイール42の軸方向に沿う駆動用導電部材25cの厚みよりも大きく、ウォームホイール42の軸方向において、センサ基板60の一部が駆動用導電部材25cと重なっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
モータ部と、
外部コネクタが接続されるコネクタ部材を有するギヤ部と、
を備えたモータ装置であって、
前記モータ部は、
筒状に形成されたモータケースと、
前記モータケースの内壁に固定された複数のマグネットと、
前記モータケースに収容されるとともにコイルが巻装されたアーマチュアと、
前記アーマチュアの回転中心に固定された回転軸と、
前記回転軸に固定され、前記回転軸の回転方向に沿ってN極とS極の複数の磁極が交互に設けられたセンサマグネットと、
前記回転軸に固定されたコンミテータと、
前記コンミテータに摺接される複数のブラシと、
前記複数のブラシを保持し、前記複数のブラシのそれぞれに電気的に接続された駆動用導電部材を有し、前記モータケースの開口部分に装着されたブラシホルダと、
を備え、
前記ギヤ部は、
前記回転軸に固定されたウォームギヤと、
前記ウォームギヤに噛み合わされるウォームホイールと、
前記回転軸の軸方向に沿って形成され、前記ウォームギヤが回転自在に収容されたウォームギヤ収容部、および前記ウォームギヤ収容部に連続して設けられ、前記ウォームホイールが回転自在に収容されたウォームホイール収容部、および前記コネクタ部材が差し込み固定されたコネクタ部材装着孔、ならびに前記コネクタ部材装着孔の内部に引き続く、前記駆動用導電部材が突出されている導電部材接続孔を有し、前記モータケースに結合されたギヤケースと、
を備え、
前記コネクタ部材は、
樹脂材料によって略L字形状に形成されており、
電源ターミナルと、
信号ターミナルと、
前記センサマグネットに対向して配置された磁気センサを有して前記信号ターミナルが電気的に接続され固定されるセンサ基板と、
を備え、
前記コネクタ部材は、前記コネクタ部材装着孔に差し込み固定され、
前記電源ターミナルおよび前記信号ターミナルは、略L字形状に形成されており、
前記電源ターミナルは、その先端部に前記駆動用導電部材が挿入されるスリットが形成されており、前記駆動用導電部材が前記スリットに差し込まれて、前記電源ターミナルと前記駆動用導電部材とが電気的に接続され、
前記駆動用導電部材は、前記回転軸の軸方向に延在されており、
前記コネクタ部材の差し込み方向に沿う前記駆動用導電部材の厚み寸法の方が、前記ウォームホイールの軸方向に沿う前記駆動用導電部材の厚み寸法よりも大きくなっており、
前記ウォームホイールの軸方向において、前記センサ基板の少なくとも一部が、前記駆動用導電部材と重なっている、
モータ装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモータ装置において、
前記導電部材接続孔に差し込まれている前記電源ターミナルの部分および前記信号ターミナルの部分は、前記回転軸の軸方向において、前記信号ターミナルが前記電源ターミナルよりも前記ブラシに近接して配置されている、
モータ装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のモータ装置において、
前記導電部材接続孔に差し込まれている前記電源ターミナルの部分および前記信号ターミナルの部分は、前記駆動用導電部材の延在方向に対して交差する方向に延在されている、
モータ装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ装置において、
前記センサ基板は、一対の長辺部と一対の短辺部とを備え、略長方形形状に形成されており、
前記センサ基板の一方の短辺部には、前記信号ターミナルの一端が接続されており、
前記センサ基板の他方の短辺部には、前記磁気センサが設けられている、
モータ装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のモータ装置において、
前記センサ基板には、前記センサマグネットの回転に伴う磁極の磁束成分の変化を捉えて前記回転軸の回転状態を検出する回転センサが実装され、
前記センサ基板は、前記回転軸を中心に当該回転軸の径方向外側に向けて延在され、
前記回転センサは、前記センサ基板の延在方向に沿う磁極の磁束成分の大きさに応じて電気抵抗値が変化する第1の磁気抵抗素子と、前記センサ基板の延在方向と直交する方向に沿う磁極の磁束成分の大きさに応じて電気抵抗値が変化する第2の磁気抵抗素子と、を有する1つの部品で構成され、
前記回転センサを形成する複数の面のうちの最も大きい面が、前記センサ基板に対向して設けられ、
前記回転センサを、前記センサマグネットを挟んで反対側から見た際に、前記回転センサが、前記センサマグネットの軸方向寸法および直径寸法の範囲内に収められており、
前記第1の磁気抵抗素子の電気抵抗値および前記第2の磁気抵抗素子の電気抵抗値が、前記回転軸の回転に伴い、前記センサマグネットの径方向外側で前記センサマグネットの周方向に向かう磁極の磁束成分の変化によりそれぞれ変化される、
モータ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸を有するモータ装置に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンド装置やサンルーフ装置等の駆動源には、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構を備えたモータ装置が用いられている。そして、操作者により車室内等に設けられた操作スイッチを操作することでモータ装置は回転駆動され、これによりウィンドガラスやサンルーフ等の開閉体が開閉駆動されるようになっている。
【0003】
このような減速機構を備えたモータ装置として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたモータ(モータ装置)は、モータ本体と減速部とを備えており、モータ本体を形成するヨーク内には、回転軸が回転自在に収容され、減速部を形成するギヤハウジング内には、減速機構を形成するウォームおよびウォームホイールが回転自在に収容されている。また、ギヤハウジング内には、複数の電気回路部品を実装した制御回路基板が設けられており、電気回路部品を構成するホール素子は、回転軸に固定されたセンサマグネットと対向して、回転軸の回転状態を検出するようになっている。
【0004】
ギヤハウジングには、基板取付口とコネクタ取付口とが形成されており、基板取付口は回転軸を挟む一方側に配置され、コネクタ取付口は回転軸を挟む他方側に配置されている。そして、基板取付口(一方側)から制御回路基板を装着して、当該制御回路基板をギヤハウジングにネジ止めするとともに、コネクタ取付口(他方側)からコネクタハウジングを装着して、当該コネクタハウジングをギヤハウジングにネジ止めしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004−166481号公報(図1,図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述のような自動車等の車両に搭載されるモータ装置は、幅狭のドア内やルーフ内に設置されるため、厚み寸法を薄くする等してより小型軽量化を図ることが望ましい。
【0007】
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたモータ装置によれば、回転軸を挟む一方側から回転軸を挟む他方側に向けて、制御回路基板が回転軸を跨ぐようにして設けられる。したがって、モータ装置の制御回路基板が延びる方向に沿う厚み寸法が大きいばかりか、モータ装置の制御回路基板と回転軸とが重なる方向に沿う厚み寸法も大きく、ひいてはモータ装置をより小型軽量化するというニーズに応えるのが難しかった。
【0008】
また、ギヤハウジングに対する制御回路基板の占める割合が大きいため、モータ装置を取り付け対象物に固定するための固定部をギヤハウジングに設ける際に、その設定自由度が低く、ひいてはモータ装置の取り付け対象物へのレイアウト性の低下を招いていた。
【0009】
本発明の目的は、取り付け対象物へのレイアウト性を低下させること無く、モータ装置をより小型軽量化することができるモータ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様では、モータ部と、外部コネクタが接続されるコネクタ部材を有するギヤ部と、を備えたモータ装置であって、前記モータ部は、筒状に形成されたモータケースと、前記モータケースの内壁に固定された複数のマグネットと、前記モータケースに収容されるとともにコイルが巻装されたアーマチュアと、前記アーマチュアの回転中心に固定された回転軸と、前記回転軸に固定され、前記回転軸の回転方向に沿ってN極とS極の複数の磁極が交互に設けられたセンサマグネットと、前記回転軸に固定されたコンミテータと、前記コンミテータに摺接される複数のブラシと、前記複数のブラシを保持し、前記複数のブラシのそれぞれに電気的に接続された駆動用導電部材を有し、前記モータケースの開口部分に装着されたブラシホルダと、を備え、前記ギヤ部は、前記回転軸に固定されたウォームギヤと、前記ウォームギヤに噛み合わされるウォームホイールと、前記回転軸の軸方向に沿って形成され、前記ウォームギヤが回転自在に収容されたウォームギヤ収容部、および前記ウォームギヤ収容部に連続して設けられ、前記ウォームホイールが回転自在に収容されたウォームホイール収容部、および前記コネクタ部材が差し込み固定されたコネクタ部材装着孔、ならびに前記コネクタ部材装着孔の内部に引き続く、前記駆動用導電部材が突出されている導電部材接続孔を有し、前記モータケースに結合されたギヤケースと、を備え、前記コネクタ部材は、樹脂材料によって略L字形状に形成されており、電源ターミナルと、信号ターミナルと、前記センサマグネットに対向して配置された磁気センサを有して前記信号ターミナルが電気的に接続され固定されるセンサ基板と、を備え、前記コネクタ部材は、前記コネクタ部材装着孔に差し込み固定され、前記電源ターミナルおよび前記信号ターミナルは、略L字形状に形成されており、前記電源ターミナルは、その先端部に前記駆動用導電部材が挿入されるスリットが形成されており、前記駆動用導電部材が前記スリットに差し込まれて、前記電源ターミナルと前記駆動用導電部材とが電気的に接続され、前記駆動用導電部材は、前記回転軸の軸方向に延在されており、前記コネクタ部材の差し込み方向に沿う前記駆動用導電部材の厚み寸法の方が、前記ウォームホイールの軸方向に沿う前記駆動用導電部材の厚み寸法よりも大きくなっており、前記ウォームホイールの軸方向において、前記センサ基板の少なくとも一部が、前記駆動用導電部材と重なっている。
【0011】
本発明の他の態様では、前記導電部材接続孔に差し込まれている前記電源ターミナルの部分および前記信号ターミナルの部分は、前記回転軸の軸方向において、前記信号ターミナルが前記電源ターミナルよりも前記ブラシに近接して配置されている。
【0012】
本発明の他の態様では、前記導電部材接続孔に差し込まれている前記電源ターミナルの部分および前記信号ターミナルの部分は、前記駆動用導電部材の延在方向に対して交差する方向に延在されている。
【0013】
本発明の他の態様では、前記センサ基板は、一対の長辺部と一対の短辺部とを備え、略長方形形状に形成されており、前記センサ基板の一方の短辺部には、前記信号ターミナルの一端が接続されており、前記センサ基板の他方の短辺部には、前記磁気センサが設けられている。
【0014】
本発明の他の態様では、前記センサ基板には、前記センサマグネットの回転に伴う磁極の磁束成分の変化を捉えて前記回転軸の回転状態を検出する回転センサが実装され、前記センサ基板は、前記回転軸を中心に当該回転軸の径方向外側に向けて延在され、前記回転センサは、前記センサ基板の延在方向に沿う磁極の磁束成分の大きさに応じて電気抵抗値が変化する第1の磁気抵抗素子と、前記センサ基板の延在方向と直交する方向に沿う磁極の磁束成分の大きさに応じて電気抵抗値が変化する第2の磁気抵抗素子と、を有する1つの部品で構成され、前記回転センサを形成する複数の面のうちの最も大きい面が、前記センサ基板に対向して設けられ、前記回転センサを、前記センサマグネットを挟んで反対側から見た際に、前記回転センサが、前記センサマグネットの軸方向寸法および直径寸法の範囲内に収められており、前記第1の磁気抵抗素子の電気抵抗値および前記第2の磁気抵抗素子の電気抵抗値が、前記回転軸の回転に伴い、前記センサマグネットの径方向外側で前記センサマグネットの周方向に向かう磁極の磁束成分の変化によりそれぞれ変化される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、取り付け対象物へのレイアウト性を低下させること無く、モータ装置をより小型軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の一実施の形態に係るモータ装置を示す部分断面図である。
図1の破線円A部を拡大して示す部分拡大断面図である。
図1のモータ装置のコネクタ部材を示す斜視図である。
(a),(b)は、センサマグネットとセンサ基板との配置関係を説明する説明図である。
回転センサの内部構造を説明する説明図である。
回転センサに対するセンサマグネットの相対位置を模式的に複数示し、各々の位置での回転センサによる磁束成分の検出状態を説明する説明図である。
回転センサによる磁束成分の検出信号と回転センサの出力信号とを説明する説明図である。
図1のモータ装置の組み立て手順を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施の形態に係るモータ装置を示す部分断面図を、図2は図1の破線円A部を拡大して示す部分拡大断面図を、図3は図1のモータ装置のコネクタ部材を示す斜視図をそれぞれ示している。
【0019】
図1に示すモータ装置10は、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンド装置(図示せず)の駆動源として用いられ、ウィンドガラスを昇降させるウィンドレギュレータ(図示せず)を駆動するものである。モータ装置10は、小型でありながら大きな出力が可能な減速機構付モータとして形成され、車両のドア内に形成される幅狭のスペース(図示せず)に設置されるようになっている。モータ装置10は、モータ部20とギヤ部40とを備えており、これらのモータ部20およびギヤ部40は、複数の締結ネジ11(図示では2つ)により互いに連結され、ユニット化されている。
【0020】
モータ部20は、磁性材料よりなる鋼板をプレス加工(深絞り加工)することで有底筒状に形成されたモータケース21を備えている。モータケース21の内壁には、断面が略円弧形状に形成された複数のマグネット22(図示では2つ)が固定され、各マグネット22の内側には、コイル23が巻装されたアーマチュア24が、所定の隙間を介して回転自在に収容されている。そして、モータケース21の開口側(図中左側)にはブラシホルダ25が装着されており、当該ブラシホルダ25によってモータケース21の開口側は閉塞されている。
【0021】
アーマチュア24の回転中心C1には、回転軸としてのアーマチュア軸26が貫通して固定されている。アーマチュア軸26は、モータ部20およびギヤ部40の双方を横切るようにして設けられ、アーマチュア軸26の軸方向一端側(図中右側)はモータケース21の内部に配置され、アーマチュア軸26の軸方向他端側(図中左側)はギヤケース41の内部に配置されている。
【0022】
アーマチュア軸26の軸方向に沿う略中間部分で、かつアーマチュア24に近接する部位には、コンミテータ27が固定されている。このコンミテータ27には、アーマチュア24に巻装されたコイル23の端部が電気的に接続されている。
【0023】
コンミテータ27の外周には、ブラシホルダ25に保持された複数のブラシ28(図示では2つ)が摺接するようになっており、各ブラシ28は、バネ部材29によりそれぞれコンミテータ27に向けて所定圧で弾性接触されている。これにより、図示しないコントローラから各ブラシ28に駆動電流を供給することでアーマチュア24には回転力(電磁力)が発生し、ひいてはアーマチュア軸26が所定の回転数および回転トルクで回転するようになっている。
【0024】
アーマチュア軸26の軸方向に沿う略中間部分で、かつコンミテータ27のアーマチュア24側とは反対側には、センサマグネット30が固定されている。センサマグネット30は、アーマチュア軸26の回転方向に沿って4つの磁極(図4参照)を交互に並べることにより環状に形成されている。センサマグネット30は、アーマチュア軸26と共に一体回転するようになっており、したがって、アーマチュア軸26の回転に伴い、センサマグネット30の径方向外側に配置された回転センサ70に対する磁束線の状態が変化するようになっている(図6参照)。
【0025】
アーマチュア軸26のセンサマグネット30よりも軸方向他端側には、ウォームギヤ31が設けられている。ウォームギヤ31は略筒状に形成され、アーマチュア軸26に圧入によって固定されている。ウォームギヤ31には、ギヤケース41内に回転自在に設けられたウォームホイール42の歯部42aが噛み合わされている。これにより、ウォームギヤ31はギヤケース41内でアーマチュア軸26の回転に伴って回転し、その回転がウォームホイール42に伝達されるようになっている。ここで、ウォームギヤ31およびウォームホイール42は減速機構SDを形成している。
【0026】
モータケース21の底部側(図中右側)は段付形状に形成されており、当該部位にはモータケース21の本体部よりも小径となった小径部21aが設けられている。小径部21aには第1ラジアル軸受32と第1スラスト軸受33とが装着されており、これらの軸受32,33は、アーマチュア軸26の軸方向一端側を回転自在に支持している。
【0027】
図2に示すように、ブラシホルダ25は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、ホルダ本体25aと軸受保持筒25bとを備えている。ホルダ本体25aは、複数のブラシ28を移動自在に保持するとともに、モータケース21の開口部分に装着されるようになっている(図1参照)。一方、軸受保持筒25bは筒状に形成され、ホルダ本体25aからギヤケース41側(図中左側)に向けて突出されている。
【0028】
軸受保持筒25bの先端部分には、アーマチュア軸26の軸方向に沿う略中間部分を回転自在に支持する第2ラジアル軸受34が装着されている。つまり、軸受保持筒25bの内側には、アーマチュア軸26が貫通するようになっている。また、アーマチュア軸26に固定されたセンサマグネット30は、軸受保持筒25bの内側に配置され、当該軸受保持筒25bの内側でアーマチュア軸26と共に回転するようになっている。
【0029】
ここで、軸受保持筒25bは本発明における仕切壁を構成しており、当該軸受保持筒25bは、センサマグネット30と回転センサ70との間に設けられている。このように、センサマグネット30と回転センサ70との間に仕切壁として機能する軸受保持筒25bを設けることで、センサマグネット30側にある各ブラシ28の摩耗粉が、回転センサ70や当該回転センサ70を実装するセンサ基板60に付着しないようにしている。これにより、回転センサ70の検出性能が低下するのを長期に亘り抑制することができる。
【0030】
図1に示すように、ギヤ部40は、ギヤケース(ハウジング)41およびコネクタ部材50を備えている。なお、ギヤケース41の開口側(図中手前側)は、図示しないギヤカバーによって密閉されている。ギヤ部40を形成するギヤケース41は、樹脂材料により所定形状に形成され、モータケース21の開口側にブラシホルダ25を介して連結されている。
【0031】
ギヤケース41の内部には、アーマチュア軸26の軸方向に沿って延びるウォームギヤ収容部41aと、当該ウォームギヤ収容部41aに近接して配置されたウォームホイール収容部41bとが形成されている。これらの各収容部41a,41bの内部には、ウォームギヤ31と、外周部分にウォームギヤ31と噛み合う歯部42aを有するウォームホイール42とが、それぞれ回転自在に収容されている。ここで、ウォームギヤ31は螺旋状に形成され、歯部42aはウォームホイール42の軸方向に向けて緩やかな傾斜角度で傾斜されている。これにより、ウォームギヤ31からウォームホイール42に対して滑らかな動力伝達が可能となっている。
【0032】
ウォームホイール42の回転中心C2には、出力軸42bが配置されており、当該出力軸42bは、ウィンドレギュレータ(図示せず)に動力伝達可能に接続されるようになっている。つまり、アーマチュア軸26の回転は、減速機構SDにより減速されて高トルク化され、出力軸42bからウィンドレギュレータに出力されるようになっている。
【0033】
ウォームギヤ収容部41aのアーマチュア軸26の軸方向に沿うモータケース21側とは反対側(図中左側)には、第3ラジアル軸受43と第2スラスト軸受44とが設けられている。これらの第3ラジアル軸受43および第2スラスト軸受44は、アーマチュア軸26の軸方向他端側を回転自在に支持している。
【0034】
また、第2スラスト軸受44のアーマチュア軸26側とは反対側には、ゴムブッシュ45が設けられ、当該ゴムブッシュ45は、第2スラスト軸受44をアーマチュア軸26に向けて比較的弱い力で押し付けるようになっている。これにより、アーマチュア軸26の回転抵抗が増加するのを抑制しつつ、アーマチュア軸26が軸方向にがたつくのを抑制している。
【0035】
このように、アーマチュア軸26の軸方向一端側を第1ラジアル軸受32と第1スラスト軸受33とで回転自在に支持し、アーマチュア軸26の軸方向に沿う略中間部分を第2ラジアル軸受34で回転自在に支持し、アーマチュア軸26の軸方向他端側を第3ラジアル軸受43と第2スラスト軸受44とで回転自在に支持している。これにより、アーマチュア軸26はスムーズに回転できるようになっている。
【0036】
ギヤケース41には、さらに、段付形状のコネクタ部材装着孔41cが設けられている。コネクタ部材装着孔41cは、ブラシホルダ25の近傍で、かつアーマチュア軸26を挟んで、ウォームホイール収容部41b側とは反対側に配置されている。コネクタ部材装着孔41cは、アーマチュア軸26の径方向に向けて延在され、当該コネクタ部材装着孔41cには、ギヤケース41とは別体となったコネクタ部材50が差し込み固定されるようになっている。
【0037】
ここで、コネクタ部材装着孔41cの延在方向についてより詳細に述べると、アーマチュア軸26の軸方向をX軸方向、出力軸42bの軸方向をZ軸方向(図面奥行き方向)とした場合に、コネクタ部材装着孔41cの延在方向は、X軸方向およびZ軸方向の双方に直角となるY軸方向となっている。なお、X軸方向およびY軸方向はモータ装置10の縦横の幅方向を示し、Z軸方向はモータ装置10の厚み方向を示している。
【0038】
図2に示すように、コネクタ部材装着孔41cの内部に引き続く、導電部材接続孔41eには、ブラシホルダ25から突出された一対の駆動用導電部材25c(図示では1つ)が露出されている。各駆動用導電部材25cは、導電性に優れた黄銅等によって棒状に形成され、各駆動用導電部材25cの一端側は、各ブラシ28にそれぞれ電気的に接続されている。また、各駆動用導電部材25cの他端側は、コネクタ部材50に設けられた一対の電源ターミナル53の一端側に電気的に接続されるようになっている。
【0039】
ここで、コネクタ部材50をコネクタ部材装着孔41cに差し込むだけで、各電源ターミナル53の一端側は、各駆動用導電部材25cの他端側に自動的に電気的に接続されるようになっている。
【0040】
ギヤケース41には、図1に示すように、3つの固定部41dが設けられている。各固定部41dは、出力軸42bを囲うようにしてギヤケース41の周囲にそれぞれ所定間隔(略120度間隔)で配置されている。そして、各固定部41dには、モータ装置10を車両のドア内に固定するための固定ボルト(図示せず)がそれぞれ装着されるようになっている。このように、各固定部41dを、出力軸42bを囲うようにして所定間隔で設けることにより、幅狭のドア内においてモータ装置10をバランス良く支持することができ、ひいてはモータ装置10に高負荷が掛かったとしても、モータ装置10がドア内でふらつくのを効果的に防止することができる。
【0041】
図1および図3に示すように、コネクタ部材50は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより略L字形状に形成され、コネクタ接続部51と差し込み部52とを備えている。コネクタ接続部51には、車両側の外部コネクタCN(図1参照)が接続されるようになっており、差し込み部52は、ギヤケース41のコネクタ部材装着孔41cに差し込まれるようになっている。ここで、外部コネクタCNは、車両に搭載されるバッテリやコントローラ等(何れも図示せず)に電気的に接続されている。
【0042】
コネクタ接続部51および差し込み部52の内部には、一対の電源ターミナル53と、4本の信号ターミナル54とがインサート(埋設)されている。各電源ターミナル53および各信号ターミナル54は、いずれも導電性に優れた黄銅等により、コネクタ部材50の形状に沿わせて略L字形状に形成されている。また、各電源ターミナル53の方が各信号ターミナル54よりも太くなっており、これは、各電源ターミナル53の方に各信号ターミナル54よりも大電流が流れるためである。
【0043】
各電源ターミナル53の一端側は、差し込み部52からそれぞれ突出して外部に露出されており、この露出された部分には、各駆動用導電部材25c(図2参照)の他端側が挿入されるスリットSLが形成されている。ここで、図3においては、一方の電源ターミナル53のスリットSLのみを示している。また、各電源ターミナル53の他端側は、コネクタ接続部51の内部に露出されており、これにより、外部コネクタCN側の各電源ターミナル(図示せず)に電気的に接続されるようになっている。
【0044】
各信号ターミナル54の一端側は、差し込み部52に設けられたセンサ基板60にそれぞれ電気的に接続されている。一方、各信号ターミナル54の他端側は、各電源ターミナル53の他端側と同様に、コネクタ接続部51の内部に露出されている。これにより、各信号ターミナル54の他端側は、外部コネクタCN側の各信号ターミナル(図示せず)に電気的に接続されるようになっている。
【0045】
差し込み部52のコネクタ接続部51側には、ゴム等の弾性部材よりなるシール部材55が設けられ、当該シール部材55は差し込み部52の周囲を取り囲むようにして装着されている。シール部材55は、コネクタ部材50をギヤケース41に装着した状態のもとで、差し込み部52とコネクタ部材装着孔41cとの間に配置されるようになっている(図1参照)。これにより、ギヤケース41の外部からコネクタ部材装着孔41cの内部に向けて、雨水や埃等が進入するのを防止している。
【0046】
差し込み部52には、センサ基板60が一体に設けられている。センサ基板60は略長方形形状に形成され、一対の長辺61と一対の短辺62とを備えている。センサ基板60の一方の短辺62側は、差し込み部52に固定されており、これにより各短辺62がY軸方向に沿って対向し、各長辺61がZ軸方向に沿って対向している。
【0047】
そして、センサ基板60の一方の短辺62側には、4本の信号ターミナル54の一端側が電気的に接続されており、センサ基板60の他方の短辺62側には、回転センサ70が実装されている。つまり、センサ基板60は、図1および図2に示すように、コネクタ部材50をギヤケース41に装着した状態のもとで、アーマチュア軸26を中心に、当該アーマチュア軸26の径方向外側に向けて延在されている。
【0048】
ここで、アーマチュア軸26に固定されたセンサマグネット30と、回転センサ70が実装されたセンサ基板60との配置関係について、図面を用いてより詳細に説明する。
【0049】
図4(a),(b)はセンサマグネットとセンサ基板との配置関係を説明する説明図を示している。
【0050】
図4に示すように、センサ基板60の他方の短辺62側は、センサマグネット30の径方向外側に隙間SPを介して配置されており、この隙間SPには、仕切壁として機能する軸受保持筒25bが配置されている。ここで、隙間SPの寸法は、次の3つの条件を満たす寸法に設定されている。つまり、回転センサ70をセンサマグネット30に可能な限り近付けて十分な検出性能が得られ、センサマグネット30の回転時に当該センサマグネット30が軸受保持筒25bに接触せず、差し込み部52をコネクタ部材装着孔41cに差し込んだ際にセンサ基板60と軸受保持筒25bとが接触しない寸法となっている。
(【0051】以降は省略されています)

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