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公開番号2020115717
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200730
出願番号2019006278
出願日20190117
発明の名称モータおよび送風装置
出願人日本電産株式会社
代理人特許業務法人 佐野特許事務所
主分類H02K 5/173 20060101AFI20200703BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】リード線と回路基板との取り付けが簡単であるとともに、リード線と回路基板との断線を抑制できるモータおよび送風装置を提供する。
【解決手段】上下に延びる中心軸に沿って延びるシャフト11を有するロータ1と、ロータと径方向に対向するステータ2と、シャフトを回転可能に支持する軸受3と、軸受およびステータを保持する軸受ハウジング4と、ステータの軸方向下側に配置されて軸方向に貫通する貫通孔52を有する回路基板5と、回路基板に電気的に接続された複数のリード線6と、を備える。軸受ハウジングおよびリード線は、貫通孔に通されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
中心軸に沿って上下に延びるシャフトを有するロータと、
前記ロータと径方向に対向するステータと、
前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、
前記軸受および前記ステータを保持する軸受ハウジングと、
前記ステータの軸方向下側に配置されて軸方向に貫通する貫通孔を有する回路基板と、
前記回路基板に電気的に接続された複数のリード線と、を備え、
前記軸受ハウジングおよび前記リード線は、前記貫通孔に通されているモータ。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記軸受ハウジングの少なくとも一部は、前記貫通孔の内側面と接触する請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記回路基板は、前記貫通孔の内側面から径方向外側に凹む基板凹部が備えられ、
前記リード線が、前記基板凹部内に配置された請求項1または請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記貫通孔の内側面と径方向に重なる前記軸受ハウジングの外側面には、径方向内側に凹むハウジング凹部を備え、
前記リード線は、前記ハウジング凹部に配置されている請求項1から請求項3のいずれかに記載のモータ。
【請求項5】
前記リード線の一部は、前記回路基板の上面に沿って延びる延伸部を備え、
前記延伸部が、前記回路基板と前記ステータとによって軸方向に挟まれて固定されている請求項1から請求項4のいずれかに記載のモータ。
【請求項6】
前記延伸部の端部は、前記回路基板の下面へと延びる端子部を備え、
前記端子部は、前記回路基板の下面に電気的に接続されている請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記延伸部は、前記回路基板と前記ステータに備えられるインシュレータとによって軸方向に保持されている請求項5または請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
前記延伸部は、前記回路基板と前記ステータに備えられる巻線とによって軸方向に保持される請求項5または請求項6に記載のモータ。
【請求項9】
前記巻線と前記回路基板との間に配置される保護部材をさらに備え、
前記延伸部は、前記保護部材および前記回路基板と接触する請求項8に記載のモータ。
【請求項10】
前記リード線は前記回路基板の下面に沿って径方向外側に延びる請求項6から請求項9のいずれかに記載のモータ。
【請求項11】
前記回路基板には、複数の前記リード線の各々が径方向と交差する方向に並んで電気的に接続されている請求項1から請求項10のいずれかに記載のモータ。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかに記載のモータと、
前記ロータに固定されて前記ロータとともに回転するインペラと、を備える、
送風装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータおよび送風装置に関する。
続きを表示(約 9,900 文字)【背景技術】
【0002】
特開平11−089183号公報に開示されているブラシレスモータは、ハウジングに取り付けられたフレキシブルプリント基板と、リード線とを備える。フレキシブルプリント基板はランド部を持ち、ランド部にリード線が半田付けされることで、リード線がフレキシブルプリント基板に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11−089183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特開平11−089183号公報に開示されているブラシレスモータでは、フレキシブルプリント基板のランド部に半田付けされているだけであり、リード線が引っ張られたり、モータ自体が振動したりすると、半田付け部分に力が集中し、フレキシブルプリント基板とリード線とが断線する虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、リード線と回路基板との取り付けが簡単であるとともに、リード線と回路基板との断線を抑制できるモータおよび送風装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的なモータは、上下に延びる中心軸に沿って延びるシャフトを有するロータと、前記ロータと径方向に対向するステータと、前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、前記軸受および前記ステータを保持する軸受ハウジングと、前記ステータの軸方向下側に配置されて軸方向に貫通する貫通孔を有する回路基板と、前記回路基板に電気的に接続された複数のリード線と、を備え、前記軸受ハウジングおよび前記リード線は、前記貫通孔に通されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の例示的なモータによれば、回路基板に設けられた貫通孔に軸受ハウジングと共にリード線を通す構成であるためリード線を回路基板に取り付ける作業が簡単になる。また、軸受ハウジング及び回路基板によりリード線が保持されるため、回路基板とリード線との断線を抑制できるモータおよび送風装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明にかかる送風装置の一例を示す正面図である。
図2は、モータの断面図である。
図3は、図2に示すモータの底面図である。
図4は、回路基板の底面図である。
図5は、本実施形態の他の構成のモータの断面図である。
図6は、図5に示すモータの底面図である。
図7は、本実施形態の他の構成のモータの断面図である。
図8は、本実施形態の他の構成のモータの断面図である。
図9は、本実施形態の他の構成のモータの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、送風装置Aの中心軸C1と平行な方向を「軸方向」、送風装置Aの中心軸C1と直交する方向を「径方向」、送風装置Aの中心軸C1を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とする。また、本明細書では、送風装置Aにおいて、軸方向を上下方向とし、シャフト11のインペラ200が取り付けられる側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。なお、上下方向は説明のために用いているものであり、送風装置Aの使用状態における位置関係及び方向を限定しない。
【0010】
<1. 送風装置Aの構成>
図1は、本発明にかかる送風装置Aの一例を示す正面図である。図1に示すように、本実施形態にかかる送風装置Aは、モータ100と、インペラ200と、を備える。インペラ200は、モータ100の後述するロータ1のシャフト11に固定され、モータ100の駆動によって回転する。インペラ200の回転によって、軸方向の下方に向かう気流が発生する。すなわち、送風装置Aは、モータ100と、ロータ1に固定されてロータ1と共に回転するインペラ200と、を備える。
【0011】
<2. モータ100の構成>
図2は、モータ100の断面図である。図3は、図2に示すモータ100の底面図である。図2、図3に示すとおり、モータ100は、ロータ1と、ステータ2と、軸受3と、軸受ハウジング4と、回路基板5と、複数のリード線6と、を備える。
【0012】
ロータ1は、上下に延びる中心軸C1に沿って延びるシャフト11を有する。ステータ2は、ロータ1と径方向に対向する。軸受3は、シャフト11を回転可能に支持する。軸受ハウジング4は、軸受3およびステータ2を保持する。回路基板5は、ステータ2の軸方向下側に配置されて軸方向に貫通する後述の貫通孔52を有する。複数のリード線6は、回路基板5に電気的に接続されている。以下に、ロータ1、ステータ2、軸受3、軸受ハウジング4、回路基板5およびリード線6の各部の詳細について説明する。
【0013】
<2.1 ロータ1について>
ロータ1はシャフト11と、ロータハウジング12と、ロータマグネット13と、を備える。シャフト11は、上下に延びる中心軸C1に沿って配置される。シャフト11は、例えば、金属によって構成される柱状の部材である。ただし、シャフト11は例えば筒状等の柱状と異なる形状であってもよい。シャフト11はセラミック等、金属以外の素材で構成されてもよい。本実施形態では、シャフト11は中心軸C1周りに回転する。シャフト11は、軸方向下端の外側面に径方向に凹む環状凹部を備えており、環状凹部に抜け止め111が取り付けられることで、シャフト11の軸方向上方への抜けが抑制される。
【0014】
ロータハウジング12は、有蓋筒体である。ロータハウジング12は、ロータ蓋部121と、ロータ筒部122とを備える。ロータ蓋部121は、径方向に拡がる。ロータ蓋部121は、中央部に軸方向に貫通するシャフト孔123を備える。シャフト11は、シャフト孔123に挿入されてロータ蓋部121に固定される。なお、シャフト11のシャフト孔123への固定は、圧入によって行われるがこれに限定されず、接着等の固定方法で固定されてもよい。ロータ筒部122は、ロータ蓋部121の径方向外縁部から軸方向下方に延びる筒状である。ロータ筒部122は、円筒形である。ロータ筒部122は、ロータ蓋部121に固定される。なお、ロータ蓋部121とロータ筒部122とは、同一の部材として形成されてもよい。
【0015】
ロータマグネット13は円筒形状であり、ロータ筒部122の内面に固定される。ロータマグネット13は、ロータ筒部122の内側面に圧入されてもよいし、接着等の固定方法で固定されてもよい。ロータマグネット13の内側面は、N極とS極とが周方向に交互に並ぶ。なお、ロータマグネット13は1つのマグネットで構成されてもよいし、複数のマグネット片を周方向に並べた構成であってもよい。
【0016】
<2.2 ステータ2について>
ステータ2は、ロータ1と径方向に対向する。ステータ2は、駆動電流に応じて磁束を発生させる電機子である。ステータ2は、ステータコア21と、巻線23と、を備える。
【0017】
ステータコア21は磁性体である。ステータコア21は、例えば電磁鋼板を軸方向に積層して構成される。ステータコア21は、円環状のコアバック部211と、複数のティース部212とを備える。複数のティース部212は、コアバック部211から径方向外方へ向けて突出する。複数のティース部212は、ロータ1の径方向内面と径方向に対向する(図2等参照)。
【0018】
ステータコア21の外面には、例えば、粉体塗装等を用いた絶縁塗装22が施されている。絶縁塗装22は、ステータコア21と巻線23とを絶縁する。
【0019】
巻線23は、ティース部212の外面に形成された絶縁塗装22の上から導線を巻くことによって構成される。巻線23に駆動電流を供給することによって、ロータ1とステータ2との間で回転トルクが発生する。これにより、ロータ1はステータ2に対して回転する。図2に示すとおり、巻線23はステータコア21から上下方向に突出し、ステータ2の上端および下端には巻線23が配置される。モータ100には、例えば、位相が異なる3系統の電流がそれぞれ流される3系統の巻線23を備える。
【0020】
本実施形態のモータ100は、ステータ2の径方向外方にロータ1が配置されるアウターロータ型のモータである。ただし、モータ100は、ステータ2の径方向内方にロータ1が配置されるインナーロータ型のモータであってもよい。
【0021】
<2.3 軸受3について>
モータ100は2つの軸受3を備える。なお、以下の説明において、それぞれ区別する必要がある場合には、上側軸受3a、下側軸受3bとして説明する。軸受3は、シャフト11を回転可能に支持する。本実施形態では、軸受3はボールベアリングである。軸受3は、外輪31と、内輪32と、複数のボール33とを備える。シャフト11は、軸受3の内輪32に固定される。軸受3の外輪31は、軸受ハウジング4に固定される。本実施形態では、上側軸受3aは、軸受ハウジング4の上端部に配置される。下側軸受3bは、軸受ハウジング4の下端部に配置される。軸受3の数および種類は、本実施形態の構成から変更されてよい。
【0022】
<2.4 軸受ハウジング4について>
次に、軸受ハウジング4の詳細について説明する。図2、図3に示すとおり、軸受ハウジング4は、内筒部41と、外筒部42と、連結部43とを備える。内筒部41は、中心軸C1に沿って延びる筒体である。軸受3の外輪31は、内筒部41の内部に固定される。なお、外輪31の内筒部41への固定は、ここでは、圧入としている。外輪31と内筒部41との固定方法は、これに限定されない。接着、溶着、溶接等の固定方法で固定してもよい。
【0023】
内筒部41の外側面には、ステータ2が固定される。詳しく説明すると、内筒部41は環状のコアバック部211の内部に挿入される。内筒部41の外側面は、コアバック部211、すなわち、ステータコア21の内側面と接触して、ステータコア21を保持する。これにより、ステータ2が、軸受ハウジング4に固定される。
【0024】
外筒部42は、内筒部41の径方向外方に位置する。外筒部42は、軸方向に延びる円筒形の周方向の一部を切断した形状である。すなわち、外筒部42は、軸方向から見て周方向の両端部を有するアーチ状である。
【0025】
連結部43は、ステータ2よりも下方に配置され、内筒部41と外筒部42とを径方向に連結する。本実施形態の軸受ハウジング4について、連結部43は、3つ備えられる。3つの連結部43は、周方向に等間隔で配置される。3つの連結部43のうち、2つは、外筒部42の周方向の両端と内筒部41の外側面とを連結する。
【0026】
本実施形態のモータ100において軸受ハウジング4は、上側軸受3aおよび下側軸受3bを介してロータ1のシャフト11を回転可能に支持する。また、軸受ハウジング4には、ステータ2が固定される。上側軸受3aおよび下側軸受3bが軸方向に離れて配置されることで、シャフト11は安定して支持される。
【0027】
<2.5 回路基板5の構成>
回路基板5の詳細な構成について新たな図面を参照して説明する。図4は、回路基板5の底面図である。図2〜図4に示すように、回路基板5は、配線パターン51と、貫通孔52と、基板凹部53と、配線切欠き部54とを備える。
【0028】
回路基板5は径方向に凹凸のある円板状である。貫通孔52は、回路基板5の径方向の中央部分に設けられ、回路基板5を軸方向に貫通する。貫通孔52は、軸受ハウジング4の内筒部41が貫通し、内筒部41の外側面が、貫通孔52の内側面と接触する。これにより、回路基板5は、軸受ハウジング4に対して位置決めされるとともに、内筒部41に保持される。また、回路基板5の径方向外縁は、軸受ハウジング4の外筒部42に支持される。
【0029】
すなわち、回路基板5は、貫通孔52の内側面が内筒部41に保持され、径方向外縁が外筒部42に支持される。これにより、回路基板5は、軸受ハウジング4に保持される。さらには、回路基板5は、軸方向において軸受ハウジング4のステータ2よりも下方に配置される。換言すると、回路基板5は、ステータ2の軸方向下面と軸方向に対向して配置される。
【0030】
基板凹部53は、貫通孔52の内側面から径方向外側に凹む凹形状である。すなわち、回路基板5は、貫通孔52の内側面から径方向外側に凹む基板凹部53を備える。また、基板凹部53には、リード線6が配置される。リード線6の配置の詳細については、後述する。配線切欠き部54は、回路基板5の径方向外縁から内側に凹む凹部である。なお、図4に示すとおり、配線切欠き部54は、径方向内側が周方向に屈曲している。配線切欠き部54には、ティース部212に巻き回された導線の端部231が配置されている。そして、導線の端部231は、半田付け等により、配線パターン51に電気的に接続されている。
【0031】
配線パターン51は、回路基板5の下面に形成される。配線パターン51は、例えば、アルミニウム、銅等の導電性を有する金属膜で形成される。配線パターン51上には、回路基板5を貫通する配線孔511が備えられる。配線孔511は、リード線6の後述する端子部61が貫通する。そして、配線孔511を貫通した端子部61は、配線パターン51に電気的に接続される。これにより、配線パターン51とリード線6とが(換言すると、回路基板5とリード線6とが)、電気的に接続される。なお、配線パターン51とリード線6(回路基板5とリード線6)の電気的な接続は、例えば、半田付けにて行われる。また、電気的な接続は、これに限定されず、例えば、導電性接着剤による接着等、配線パターン51とリード線6(回路基板5とリード線6)を電気的に接続可能な接続方法を広く採用できる。そして、端子部61と配線パターン51とが電気的に接続された部分を半田付け部分512とする。なお、配線孔511は、配線切欠き部54のように回路基板5の径方向外縁から内側に凹む凹部であってもよい。
【0032】
図3、図4に示すように、3個の配線孔511は、回路基板5において径方向と交差する方向、例えば、周方向に配列される。
【0033】
<2.6 リード線6の構成>
リード線6は、導電性を有する芯線を樹脂等で形成された被覆で覆った電線である。リード線6は、例えば、電源装置、制御装置等の外部機器と回路基板5とを接続し、電力、制御信号等を回路基板5に供給する。リード線6は、端子部61と、延伸部62とを備える。
【0034】
リード線6は、例えば、3系統の巻線23の各々に電流を供給する。そのため、モータ100には、3本のリード線6が備えられる。3本のリード線6の全てが、貫通孔52を軸方向下方から上方に貫通する。すなわち、軸受ハウジング4およびリード線6は、貫通孔52に通されている。
【0035】
リード線6は、軸受ハウジング4が貫通する貫通孔52に通される。これにより、回路基板5のリード線6を通すためだけに用いられる孔等を省略できる。このため、回路基板5の構成を簡略化でき、回路基板5を製造する製造コストを抑えることができる。さらにリード線6を通すための孔、切欠き等を形成する場合に比べて、回路基板5の表面の配線パターン51の設計自由度および回路基板5の強度を高めることが可能である。
【0036】
さらに、軸受ハウジング4の外径は、リード線6の外径よりも太い。そのため、軸受ハウジング4が貫通する貫通孔52の内径はリード線6の外径に比べ大きい。これにより、リード線6を貫通孔52に通す作業を簡略化できる。さらに、貫通孔52の内縁と軸受ハウジング4の外側面との間にリード線6が通るため、リード線6が引っ張られてもリード線6が動きにくく、半田付け部512の断線が抑制される。
【0037】
図2に示すように、軸受ハウジング4の外側面は、貫通孔52の内側面と接触する。これにより、回路基板5は、軸受ハウジング4に対して位置決めされる。すなわち、軸受ハウジング4の少なくとも一部は、貫通孔52の内側面と接触する。回路基板5が軸受ハウジング4に対して位置決めされることで、軸受ハウジング4と回路基板5とでリード線6を安定して保持できる。これにより、リード線6と半田付け部分512の断線等をより抑制できる。
【0038】
図2、図3に示すように、3本のリード線6の全てが、貫通孔52の内側面から径方向外側に凹んだ基板凹部53を貫通する。すなわち、リード線6が、貫通孔52の基板凹部53内に配置される。基板凹部53に3本のリード線6が配置されることで、リード線6は周方向に保持される。これにより、リード線6に周方向の力が作用しても、半田付け部分512に作用する力を低減できる。これにより、半田付け部分512におけるリード線6の端子部61と配線パターン51の断線をさらに抑制できる。なお、本実施形態では、複数(ここでは、3本)のリード線6を1つの基板凹部53に配置される構成としているが、これに限定されず、複数の基板凹部53を設けておき、複数のリード線6を分けて配置してもよい。
【0039】
図2、図3に示すように、延伸部62は、回路基板5の上面に沿って径方向外側に延びる。すなわち、リード線6の一部は、回路基板5の上面に沿って延びる延伸部62を備える。そして、延伸部62が、回路基板5とステータ2とによって軸方向に保持されている。
【0040】
延伸部62を回路基板5とステータ2とで保持する構成であるため、リード線6を強固に保持できる。そして、リード線6の延伸部62を強固に保持する構成であることから、リード線6に力が作用した場合であっても、半田付け部分512に力が作用しにくい。これにより、半田付け部分512における配線パターン51と端子部61との断線がさらに発生しにくい。
【0041】
さらに詳しく説明すると、回路基板5およびステータ2を軸受ハウジング4に取り付けたとき、延伸部62は、ステータ2の軸方向下側に突出した巻線23の下端と回路基板5の上面とで挟まれる。すなわち、延伸部62は、回路基板5とステータ2に備えられる巻線23とによって軸方向に保持される。このように、巻線23と回路基板5とで延伸部62を保持する構成である。延伸部62をステータ2の軸方向下側に突出している部分で押えるため、リード線6をより強固に保持できる。
【0042】
端子部61は、延伸部62の端部で、芯線が露出している。端子部61は、配線孔511を回路基板5の上面から下面に貫通する。そして、端子部61は、回路基板5の下面に形成された配線パターン51に半田付けなどにより電気的に接続される。すなわち、延伸部62の端部は、回路基板5の下面へと延びる端子部61を備え、端子部61は、回路基板5の下面に半田接続されている。
【0043】
リード線6の端子部61が配線孔511を貫通して配線パターン51に電気的に接続される。また、巻線23の導線の端部231も配線切欠き部54を軸方向に貫通して配線パターン51に半田付けなどにより電気的に接続される。端子部61および巻線23の端部の導線はいずれも回路基板5を上から下に貫通している。そのため、回路基板5は、下面のみに配線パターン51が形成される。すなわち、回路基板5を片面基板とすることができ、回路基板5の構造を簡略化することができる。また、回路基板5の構造を簡略化できることで、製造コストを低減することができる。
【0044】
図3に示すように、3本のリード線6の延伸部62は、基板凹部53から配線孔511まで延伸される。そして、3本のリード線6の端子部61は、3個の配線孔511をそれぞれ貫通し、配線パターン51に電気的に接続される。すなわち、回路基板5では、複数のリード線6の各々が径方向と交差する方向に並んで電気的に接続されている。3つの配線孔511が径方向と交差する方向に並んで配置されるため、リード線6の延伸部62は回路基板5の上面で交差しない。これにより、3本のリード線6をそれぞれステータ2と回路基板5とでより確実に保持することが可能である。
【0045】
<3. インペラ200の構成>
図1に示すとおり、インペラ200は、インペラハブ201と、複数の羽根202とを備える。インペラ200は、樹脂の射出成型体である。インペラ200は、軸方向上方から下方に気流を発生させる軸流ファンである。インペラハブ201は、シャフト11の上端に固定される。
【0046】
複数の羽根202は、インペラハブ201の外側面に配置される。複数の羽根202は周方向に配列される。本実施形態の送風装置Aにおいて、羽根202はインペラハブ201の外面上に等間隔で配列される。羽根202は、インペラハブ201と一体成型である。羽根202の上部は下部に対して回転方向前方に配される。
【0047】
送風装置Aが以上のように構成されていることで、送風装置Aの駆動による振動、衝撃等でリード線6に力が作用した場合であっても、リード線6が半田付け部分512で断線することを抑制できる。これにより、送風装置Aの動作不良を抑制できる。また、送風装置Aを長期間にわたり安定して駆動することが可能である。そのため、送風装置Aを、例えば、無人飛行体等の外力が作用しやすい機器および(または)振動が大きい機器に採用することが可能である。
【0048】
<4.第1変形例>
本実施形態にかかるモータの変形例について図面を参照して説明する。図5は、本実施形態の他の構成のモータ100bの断面図である。図6は、図5に示すモータ100bの底面図である。図5、図6に示すモータ100bは、軸受ハウジング4bおよび回路基板5bが、軸受ハウジング4および回路基板5と異なる以外モータ100と同じ構成である。そのため、モータ100bのモータ100と実質上同じ部分は、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
【0049】
図5および図6に示すように、軸受ハウジング4bの内筒部41bは、外側面に径方向内側に凹むハウジング凹部44を備える。軸受ハウジング4bに回路基板5bを取り付けたときに、ハウジング凹部44の軸方向の中間部分が、回路基板5bと径方向に重なる。
【0050】
すなわち、貫通孔52bの内側面と径方向に重なる軸受ハウジング4bの外側面の一部は、径方向内側に凹むハウジング凹部44を備える。リード線6は、ハウジング凹部44に配置されている。
(【0051】以降は省略されています)

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モータ
日本電産株式会社
スナバ回路、制御回路、及び情報処理装置
日本電産株式会社
ステータ、モータおよびステータの製造方法
日本電産株式会社
流体動圧軸受装置、モータ、およびファンモータ
日本電産株式会社
電力変換装置、駆動装置およびパワーステアリング装置
日本電産株式会社
アンテナ装置、レーダーシステム、および通信システム
出光ライオンコンポジット株式会社
熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法並びにギヤ
日本電産株式会社
導波路装置、電磁波閉じ込め装置、アンテナ装置、マイクロ波化学反応装置、およびレーダ装置
日本電産株式会社
モータ、駆動装置、電動パワーステアリング装置、モータの製造方法、および電動パワーステアリング装置の製造方法
個人
分電盤
日本電産株式会社
モータ
日本電産株式会社
モータ
個人
充電装置
東京パーツ工業株式会社
モータ
個人
永久磁石を応用した回転体
東京パーツ工業株式会社
モータ
株式会社デンソー
制御装置
ダイハツ工業株式会社
車両
株式会社デンソー
駆動装置
株式会社カネカ
水上発電装置
富士電機株式会社
収納盤
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