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公開番号2020115706
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200730
出願番号2019006010
出願日20190117
発明の名称送受電ユニット及び送受電システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人龍華国際特許業務法人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20200703BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】駆動用電源を持つ車両と電力網との間で送受電するシステムにおいて、駆動用電源を備える複数の車両のそれぞれと電力網との間の双方向の電力の伝送に使用可能な可搬式の送受電ユニットを提供する。
【解決手段】送受電システムにおいて、送受電ユニット300は、複数の車両のそれぞれに対して着脱可能であり、複数の車両のそれぞれとの間の電力伝送に用いられる複数の接続部390と、複数の車両のそれぞれと電力網との間の双方向の電力伝送を制御する制御部320とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
駆動用電源を備える複数の車両のそれぞれと電力網との間の双方向の電力の伝送に使用可能な可搬式の送受電ユニットであって、
前記複数の車両のそれぞれに対して着脱可能であり、前記複数の車両のそれぞれと前記送受電ユニットとの間の電力伝送に用いられる複数の接続部と、
前記複数の車両のそれぞれと前記電力網との間の双方向の電力伝送を制御する制御部と
を備える送受電ユニット。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記複数の接続部に接続された前記複数の車両のそれぞれの識別情報を取得する車両情報取得部
をさらに備える請求項1に記載の送受電ユニット。
【請求項3】
前記複数の接続部を通じて前記複数の車両のそれぞれと前記送受電ユニットとの間で伝送されたそれぞれの伝送電力量を測定する測定部
をさらに備える請求項2に記載の送受電ユニット。
【請求項4】
前記車両情報取得部が取得した前記複数の車両のそれぞれの識別情報を、それぞれの識別情報で識別される車両と前記送受電ユニットとの間で伝送された前記伝送電力量と対応づける送受電情報を生成する送受電情報生成部
をさらに備える請求項3に記載の送受電ユニット。
【請求項5】
前記送受電ユニットの位置を示す位置情報を取得する位置取得部
をさらに備え、
前記送受電情報は、前記車両情報取得部が取得した前記複数の車両のそれぞれの識別情報を、さらに前記位置情報に対応づける
請求項4に記載の送受電ユニット。
【請求項6】
前記送受電情報は、前記車両情報取得部が取得した前記複数の車両のそれぞれの識別情報を、それぞれの識別情報で識別される前記車両と前記送受電ユニットとの間で電力が伝送された期間を示す情報にさらに対応づける
請求項4又は5に記載の送受電ユニット。
【請求項7】
前記送受電情報を外部の管理装置に送信する送受電情報送信部
をさらに備える請求項4から6のいずれか一項に記載の送受電ユニット。
【請求項8】
前記制御部は、前記複数の車両が備える複数の前記駆動用電源のそれぞれに蓄積されているエネルギー量と、前記電力網における電力需要とに基づいて、前記電力網と前記複数の車両のそれぞれとの間の送受電を制御する
請求項1から7のいずれか一項に記載の送受電ユニット。
【請求項9】
前記制御部は、前記複数の駆動用電源のそれぞれに蓄積されているエネルギー量と、前記電力網における電力需要とに基づいて、前記複数の駆動用電源に蓄積されているエネルー量のばらつきが減少するように、前記電力網と前記複数の車両のそれぞれとの間の送受電を制御する
請求項8に記載の送受電ユニット。
【請求項10】
前記電力網及び前記複数の車両の少なくとも一つから供給される電気エネルギーを用いてエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部
をさらに備える請求項1から9のいずれか一項に記載の送受電ユニット。
【請求項11】
前記制御部はさらに、前記電力網及び前記複数の車両のそれぞれと前記エネルギー蓄積部との間の送受電を制御する
請求項10に記載の送受電ユニット。
【請求項12】
前記複数の車両及び前記電力網に電力を供給可能に設けられる発電装置
をさらに備え、
前記制御部はさらに、前記発電装置から前記複数の車両及び前記電力網の少なくとも何れかへの電力供給を制御する
請求項1から11のいずれか一項に記載の送受電ユニット。
【請求項13】
請求項7、又は、請求項7を引用する請求項8から12のいずれか一項に記載の送受電ユニットと、
前記管理装置と
を備える送受電システム。
【請求項14】
前記管理装置は、
複数の電力網における電力需要を示す情報を取得する需要情報取得部と、
前記電力需要に基づいて、前記送受電システムの配備先を決定する決定部と
を備える請求項13に記載の送受電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送受電ユニット及び送受電システムに関する。
続きを表示(約 9,400 文字)【背景技術】
【0002】
移動可能なフライホイールエネルギー格納システムアレイが知られている(例えば、下記特許文献1等を参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特表2007−503191号公報
[特許文献2] 特許第6117868号公報
[特許文献3] 特開2018−107984号公報
[特許文献4] 特許第6161044号公報
[特許文献5] 特許第5149753号公報
[特許文献6] 特許第5556740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
駆動用電源を持つ車両と電力網との間で送受電するシステムにおいて、車両が集まる場所に電力網との間で送受電するための多数設備を設けることは、コスト面で容易でない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、送受電ユニットが提供される。送受電ユニットは、駆動用電源を備える複数の車両のそれぞれと電力網との間の双方向の電力の伝送に使用可能な可搬式の送受電ユニットである。送受電ユニットは、複数の車両のそれぞれに対して着脱可能であり、複数の車両のそれぞれと送受電ユニットとの間の電力伝送に用いられる複数の接続部を備えてよい。送受電ユニットは、複数の車両のそれぞれと電力網との間の双方向の電力伝送を制御する制御部を備えてよい。
【0005】
送受電ユニットは、複数の接続部に接続された複数の車両のそれぞれの識別情報を取得する車両情報取得部をさらに備えてよい。
【0006】
送受電ユニットは、複数の接続部を通じて複数の車両のそれぞれと送受電ユニットとの間で伝送されたそれぞれの伝送電力量を測定する測定部をさらに備えてよい。
【0007】
送受電ユニットは、車両情報取得部が取得した複数の車両のそれぞれの識別情報を、それぞれの識別情報で識別される車両と送受電ユニットとの間で伝送された伝送電力量と対応づける送受電情報を生成する送受電情報生成部をさらに備えてよい。
【0008】
送受電ユニットは、送受電ユニットの位置を示す位置情報を取得する位置取得部をさらに備えてよい。送受電情報は、車両情報取得部が取得した複数の車両のそれぞれの識別情報を、さらに位置情報に対応づけてよい。
【0009】
送受電情報は、車両情報取得部が取得した複数の車両のそれぞれの識別情報を、それぞれの識別情報で識別される車両と送受電ユニットとの間で電力が伝送された期間を示す情報にさらに対応づけてよい。
【0010】
送受電ユニットは、送受電情報を外部の管理装置に送信する送受電情報送信部をさらに備えてよい。
【0011】
制御部は、複数の車両が備える複数の駆動用電源のそれぞれに蓄積されているエネルギー量と、電力網における電力需要とに基づいて、電力網と複数の車両のそれぞれとの間の送受電を制御してよい。
【0012】
制御部は、複数の駆動用電源のそれぞれに蓄積されているエネルギー量と、電力網における電力需要とに基づいて、複数の駆動用電源に蓄積されているエネルー量のばらつきが減少するように、電力網と複数の車両のそれぞれとの間の送受電を制御してよい。
【0013】
送受電ユニットは、電力網及び複数の車両の少なくとも一つから供給される電気エネルギーを用いてエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部をさらに備えてよい。
【0014】
制御部はさらに、電力網及び複数の車両のそれぞれとエネルギー蓄積部との間の送受電を制御してよい。
【0015】
送受電ユニットは、複数の車両及び電力網に電力を供給可能に設けられる発電装置をさらに備えてよい。制御部はさらに、発電装置から複数の車両及び電力網の少なくとも何れかへの電力供給を制御してよい。
【0016】
本発明の第2の態様においては、システムが提供される。システムは、上記の送受電ユニットと、管理装置とを備える。
【0017】
管理装置は、複数の電力網における電力需要を示す情報を取得する需要情報取得部を備えてよい。管理装置は、電力需要に基づいて、送受電システムの配備先を決定する決定部を備えてよい。
【0018】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
送受電システム100の基本構成を概略的に示す。
送受電ユニット300の外観を概略的に示す。
送受電ユニット300の機能構成を概略的に示す。
管理装置40の機能構成を概略的に示す。
制御部320によるバッテリ32の充放電制御の一例を模式的に示す。
送受電ユニット300から管理装置40に送信される送受電情報の一例をテーブル形式で示す。
車両30のECUから送信される電力量の測定値情報の一例である。
管理装置40の格納部48に格納されるイベント情報をテーブル形式で示す。
本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0021】
図1は、送受電システム100の基本構成を概略的に示す。送受電システム100は、例えば電力アグリゲータが、車両が備えるバッテリを用いて、車両と電力網との間の電力を融通するV2G(Vehicle−to−Grid)を行うためのシステムである。なお、車両が電力網へ電力を放出すること、及び、車両が電力網から電力を受け取ることの少なくとも何れかを行うことをV2Gと呼ぶ。
【0022】
送受電システム100は、車両30a、車両30b及び車両30cを含む複数の車両と、定置バッテリ14a、定置バッテリ14b及び定置バッテリ14cを含む複数の定置バッテリと、充放電設備20a、充放電設備20b及び充放電設備20cを含む複数の充放電設備と、発電設備12a、発電設備12b及び発電設備12cを含む複数の発電設備と、送受電ユニット300と、管理装置40とを備える。
【0023】
車両30aは、バッテリ32aを備える。車両30bは、バッテリ32bを備える。車両30cは、バッテリ32cを備える。本実施形態において、車両30a、車両30b及び車両30cを含む複数の車両のことを、「車両30」と総称する場合がある。また、バッテリ32a、バッテリ32b及びバッテリ32cを含む複数のバッテリのことを、「バッテリ32」と総称する場合がある。バッテリ32は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等、様々な二次電池であり得る。
【0024】
なお、バッテリ32は、車両30の駆動用電源の一例である。駆動用電源は、燃料電池等のように、燃料を消費して車両30の動力源に提供される電気エネルギーを生成する電源を含む。燃料は、水素や、ガソリン、軽油及び天然ガス等の炭化水素燃料や、アルコール燃料等であってよい。駆動用電源は、車両30の動力源に提供される電気エネルギーを生成することができる任意の電源であってよい。
【0025】
車両30は、輸送機器の一例である。車両30は、例えば電気自動車、燃料電池自動車(FCV)等、電気エネルギーにより駆動される動力源を備える車両である。電気自動車は、バッテリ式電動輸送機器(BEV)や、動力の少なくとも一部を提供する内燃機関を備えるハイブリッド自動車又はプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)を含む。本実施形態において、車両30は、駆動用電源としてのバッテリ32を備える電気自動車である。駆動用電源としてバッテリを採用する形態において、バッテリの放電は、駆動用電源からのエネルギーの放出に対応し、バッテリの充電は、駆動用電源へのエネルギーの蓄積に対応する。
【0026】
電力網10a、電力網10b及び電力網10cは、電力系統の送電系統又は配電系統や、電力グリッドの送電網である。電力網10a、電力網10b及び電力網10cを「電力網10」と総称する場合がある。電力網10は地域毎に設けられてよい。電力網10はマイクログリッドであってよい。電力網10は、電力を消費する電力機器と電源とを接続する任意の規模の配電網であってよい。例えば、電力網10は、商業施設等の任意の施設に設けられた配電網であってよい。電力網10は建物毎に設けられてよい。電力網10はイベント会場等の会場毎に設けられてよい。電力網10の相互の間は、連系線等によって接続されてよい。
【0027】
発電設備12aは、電力網10aに電力を供給する。発電設備12bは、電力網10bに電力を供給する。発電設備12cは、電力網10cに電力を供給する。発電設備12a、発電設備12b及び発電設備12cを、「発電設備12」と総称する場合がある。発電設備12は、それぞれ電力会社等の電力事業者によって管理される。
【0028】
充放電設備20aは、電力網10aに接続され、車両30のバッテリ32を充電又は放電する。充放電設備20bは、電力網10bに接続され、車両30のバッテリ32を充電又は放電する。充放電設備20cは、電力網10cに接続され、車両30のバッテリ32を充電又は放電する。充放電設備20a、充放電設備20b及び充放電設備20cを、「充放電設備20」と総称する場合がある。充放電設備20は、例えば、住宅に設置された充放電器や、共同住宅、ビルや商業施設の駐車場又は公共スペースに設置された充放電スタンド等を含む。充放電設備20は、車両30が電力網10との間で送受電するための送受電設備の一例である。送受電設備の一例である。また、充放電設備20や定置バッテリ14は、車両30が備える駆動用電源にエネルギーを蓄積するための電気設備の一例である。
【0029】
定置バッテリ14aは、電力網10aに接続され、電力網10aとの間で充放電する。定置バッテリ14bは、電力網10bに接続され、電力網10bとの間で充放電する。定置バッテリ14cは、電力網10cに接続され、電力網10cとの間で充放電する。定置バッテリ14a、定置バッテリ14b及び定置バッテリ14cを、「定置バッテリ14」と総称する場合がある。
【0030】
電力網10のそれぞれにおいて、充放電設備20、定置バッテリ14、及び発電設備12は、それぞれが接続された電力網10との間で電力の送受電が可能である。車両30は、電力網10により電力が提供される地域の間を移動することができる。車両30は、任意の充放電設備20に接続されて、バッテリ32の充電又は放電を行うことができる。
【0031】
管理装置40は、通信ネットワークを通じて、車両30、定置バッテリ14、送受電ユニット300と通信可能である。管理装置40はまた、通信ネットワークを通じて、電力取引サーバ50と通信可能である。通信ネットワークは、有線通信又は無線通信の伝送路を含み得る。通信ネットワークは、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線、携帯電話回線等を含む通信網を含んでよい。
【0032】
車両30は、充放電ケーブル22を通じて充放電設備20に接続される。すなわち、車両30は、充放電ケーブル22及び充放電設備20を通じて、電力網10に接続される。車両30は、充放電設備20を通じて、バッテリ32と電力網10との間で送受電を行う。例えば、車両30は、バッテリ32の放電により得られた電力を、充放電ケーブル22及び充放電設備20を介して、電力網10へ放出する。また、車両30は、充放電ケーブル22及び充放電設備20を介して電力網10から供給される電力でバッテリ32を充電する。なお、電力網10との間の電力の送受電のことを「電力網10との送受電」等と呼ぶ場合がある。
【0033】
定置バッテリ14は、電力アグリゲータによって管理される。車両30のバッテリ32は、定置バッテリ14とともに仮想発電所を形成する。管理装置40は、電力アグリゲータによって管理される。管理装置40は、バッテリ32と電力網10との間、及び、定置バッテリ14と電力網10との間の送受電を制御する。
【0034】
管理装置40は、卸電力市場において入札により電力取引を行う。電力取引サーバ50は、卸電力市場の運営者によって管理される。管理装置40は、電力取引サーバ50に対して、30分を1コマとする時間単位で入札する。管理装置40は、約定結果に基づいて各コマにおいてバッテリ32及び定置バッテリ14を放電させて、電力網10へ電力を供給する。
【0035】
例えば、管理装置40は、卸電力市場における電力アグリゲータの入札に対する約定量に従って、バッテリ32及び定置バッテリ14を放電させて、バッテリ32及び定置バッテリ14から放出される電力を電力網10へ供給する。また、管理装置40は、需給調整市場における電力アグリゲータの入札に対して約定された調整力の範囲内で、バッテリ32及び定置バッテリ14の充放電を制御して、電力網10における電力需給を調整する。例えば、管理装置40は、送配電事業者や小売電気事業者からの上げディマンドレスポンス(上げDR)、下げディマンドレスポンス(下げDR)、及び上げ下げディマンドレスポンス(上げ下げDR)に応じて、バッテリ32及び定置バッテリ14の充放電を制御する。
【0036】
具体的には、管理装置40は、上げDRに応じて、車両30及び充放電設備20の少なくとも一方を制御することにより、充放電設備20を通じて電力網10から受け取った電力で車両30のバッテリ32を充電させる。また、管理装置40は、下げDRに応じて、車両30及び充放電設備20の少なくとも一方を制御することにより、車両30のバッテリ32を放電させ、バッテリ32の放電によって得られた電力を充放電設備20を通じて電力網10へ向けて放出させる。
【0037】
本実施形態において、送受電ユニット300は、運搬車60等により運搬可能な送受電ユニットである。送受電ユニット300は、車両30の充電ケーブルと接続可能な複数の接続口を持つ。送受電ユニット300により、複数の車両30を電力網10に接続することができる。管理装置40は、送受電ユニット300と通信して、送受電ユニット300に接続されている車両30の充放電を制御する。
【0038】
管理装置40は、イベントのスケジュール情報、過去のイベント参加者数情報、及びイベント会場における過去の電力需給情報を取得して、電力網10a、電力網10b及び電力網10cのうち、イベント開催日に電力不足が生じる可能性がある電力網10を特定する。管理装置40は、イベント会場への送受電ユニット300の搬入スケジュールを生成して、送受電ユニット300の配備を手配させる。例えば、管理装置40は、イベント開催日の前日に送受電ユニット300をイベント会場に運搬する搬入スケジュールを生成する。管理装置40は、送受電ユニット300が備える蓄電装置を夜間電力で充電させ、イベント開催日当日において、車両30のバッテリ32と、送受電ユニット300が備える蓄電装置とを用いて、電力網10における電力需給を調整する。
【0039】
送受電ユニット300によれば、イベント会場等、車両30が一時的に集中する場所に送受電ユニット300を配備して電力網10の電力需給を調整することができる。これにより、電力網10で予め確保するべき予備力を低減することができる。
【0040】
なお、本実施形態において、車両30と電力網10との間の送受電とは、車両30及び電力網10の少なくとも一方から他方への電力の受け渡しが生じることを意味する。例えば、送受電とは、車両30から電力網10に向けた電力の放出が行われることを意味してよい。また、送受電とは、電力網10から車両30に向けた送電が行われることを意味してよい。なお、自宅等の電力需要家に設置した充放電器を通じて車両30が電力を放出する場合において、電力需要家側の消費電力が車両30から放出される電力より大きいときには、電力需要家側と電力網10との接続点において電力網10への正味の電力供給は生じず、接続点から電力需要家への電力供給量が単に減少するだけの場合がある。この場合でも、電力網10から見ると、電力網10外との間で電力の受け渡しが生じたとみなすことができる。したがって、本実施形態において、車両30が電力を放出する場合における電力網10との送受電において、電力網10が車両30との間の特定の接続点から正味の電力を受け取るか否かは問わない。
【0041】
図2は、送受電ユニット300の外観を概略的に示す。送受電ユニット300は、本体部302と、複数の接続部390とを有する。本体部302は、太陽光発電装置372を備える。太陽光発電装置372は、発電装置の一例である。発電装置としては、太陽光発電装置以外の自然エネルギー発電装置や、燃料を消費して電気エネルギーを生成する燃料電池等の発電装置を例示することができる。
【0042】
複数の接続部390は、複数の車両30のそれぞれに対して着脱可能であり、複数の車両30のそれぞれと送受電ユニット300との間の電力伝送に用いられる。例えば、複数の接続部390のそれぞれは、一台の車両30とそれぞれ電気的に接続される。例えば、接続部390は、充放電ケーブルのコネクタが挿入される挿入口を有してよい。また、接続部390は、車両30が有する充電ケーブルの挿入口に挿入されるコネクタを有してもよい。
【0043】
図3は、送受電ユニット300の機能構成を概略的に示す。送受電ユニット300は、複数の車両30のそれぞれと電力網10との間の双方向の電力の伝送に使用可能な可搬式の装置である。送受電ユニット300の本体部302は、処理部342と、格納部348と、通信部346と、位置取得部360と、測定部380と、蓄電装置370とを備える。
【0044】
蓄電装置370は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池等、任意の電池であってよい。蓄電装置370は、電力網10又は車両30から供給される電力を直流電力に変換して電池部に電気エネルギーを蓄積する。また、蓄電装置370の電池部に蓄電された電気エネルギーを交流電力に変換されて、電力網10又は電力網10に供給することができる。蓄電装置370は、電力網10及び複数の車両30の少なくとも一つから供給される電気エネルギーを用いてエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部の一例である。
【0045】
測定部380は、複数の接続部390を通じて複数の車両30のそれぞれと送受電ユニット300との間で伝送されたそれぞれの伝送電力量を測定する。測定部380により権威即された伝送電力量を示す情報は、処理部342に出力される。
【0046】
処理部342は、プロセッサを含む処理装置により実現される。格納部348は、不揮発性及び揮発性の記憶装置により実現される。処理部342は、格納部348に格納された情報を用いて処理を行う。通信部346は、車両30及び管理装置40との間の通信を担う。通信部346が車両30及び管理装置40から受信した情報は、処理部342に供給される。また、車両30及び管理装置40へ送信される情報は、処理部342により生成され、通信部346を介して送信される。
【0047】
処理部342は、車両情報取得部310と、制御部320と、送受電情報生成部330とを備える。制御部320は、複数の車両30のそれぞれと電力網10との間の双方向の電力伝送を制御する。例えば、制御部320は、電力網10から接続部390のそれぞれを通じて車両30のそれぞれへ供給される電力を予め定められた値に維持する。また、制御部320は、電力網10及び複数の車両30のそれぞれと蓄電装置370との間の送受電を制御する。制御部320は、太陽光発電装置372から複数の車両30及び電力網10の少なくとも何れかへの電力供給を制御する。
【0048】
制御部320は、車両30がそれぞれ備えるバッテリ32のそれぞれの残容量と、電力網10における電力需要とに基づいて、電力網10と車両30のそれぞれとの間の送受電を制御する。例えば、制御部320は、バッテリ32のそれぞれに蓄積されている残容量と、電力網10における電力需要とに基づいて、バッテリ32の残容量のばらつきが減少するように、電力網10と車両30のそれぞれとの間の送受電を制御する。一例として、制御部320は、バッテリ32のそれぞれの残容量と、予め定められた基準値との差のばらつきが減少するように、電力網10と車両30のそれぞれとの間の送受電を制御してよい。
【0049】
車両情報取得部310は、複数の接続部390に接続された複数の車両30のそれぞれの識別情報を取得する。例えば、車両情報取得部310は、電力線通信又は無線通信により車両30のECUから送信された識別情報を取得してよい。
【0050】
送受電情報生成部330は、車両情報取得部310が取得した複数の車両30のそれぞれの識別情報を、それぞれの識別情報で識別される車両30と送受電ユニット300との間の伝送電力量と対応づける送受電情報を生成する。
(【0051】以降は省略されています)

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