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公開番号2020099184
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200625
出願番号2019217180
出願日20191129
発明の名称データ処理装置、充放電装置及びデータ処理方法
出願人株式会社椿本チエイン
代理人個人,個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20200529BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】車載蓄電池の現状に則した充放電動作を車種毎に行う。
【解決手段】制御回路(12)は、電動車両の車載蓄電池(210)に関し、電動車両と充放電装置(10)との間の信号又は通信データの授受における特性に基づき、車載蓄電池への充放電動作を制御する充放電装置又は上位装置へ向けて、充放電動作に関する値を含むデータを生成するデータ生成部(122)と、備える、
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電動車両の車載バッテリと接続され、
前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得する取得部と、
取得した特性に基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成するデータ生成部と
を備えるデータ処理装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記充放電装置による前記車載バッテリへの充放電動作を制御する上位装置へ、前記データ生成部によって生成されたデータを供給する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記特性に基づいて前記電動車両の車種を推定する車種推定部を備え、
前記データ生成部は、前記充放電動作に関する値を含むデータを、前記車種推定部が推定した車種に応じて生成する、請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記車種推定部は、前記車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力される入力部である、請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルの参照処理を行うことにより、前記一次データをより汎用化された二次データへ換算する換算部を備え、
前記データ生成部は、前記換算部によって換算された二次データに基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する上位装置により処理される三次データを生成する、請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記テーブルには、前記電動車両の車種毎に定められた値が含まれている、請求項5に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記換算部は、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値として、前記車載バッテリ又は前記電動車両に固有の識別情報以外の値を用いる、請求項5又は6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記データ生成部は、前記二次データと、前記車載バッテリの総容量を示す電池総容量とを用いて前記三次データを生成する、請求項5から7のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記データ生成部は、
前記二次データを参照することにより前記電池総容量が実測値でないと判定した場合、前記実測値を推定し、
前記実測値を推定した推定値を、前記三次データを生成するための前記電池総容量の値として用いる、請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記入力部は、
前記換算部により前記二次データへの換算ができない場合、前記一次データに示された前記複数種類の値のうちの少なくとも一部を、前記テーブルに入力し、
前記複数種類の値のうちの少なくとも一部、又は、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部から算出される値を、前記二次データの参考値として、前記テーブルに入力する、請求項5から9の何れか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
前記換算部は、所定の条件により行われた前記車載バッテリの充放電動作の結果に基づき、前記参考値を書き換える、請求項10に記載のデータ処理装置。
【請求項12】
前記換算部は、所定の運転モードに基づき前記車載バッテリの充放電動作を行っている間に、前記二次データの値とすべき、前記参考値とは異なる値を取得した場合に、当該値に前記参考値を書き換える、請求項10に記載のデータ処理装置。
【請求項13】
前記車載バッテリに対して充放電を行う充放電装置であって、
請求項1から12の何れか1項に記載のデータ処理装置を備える、充放電装置。
【請求項14】
前記データ処理装置によって生成されたデータを用いて、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、請求項13に記載の充放電装置。
【請求項15】
前記車載バッテリに対して充放電を行う充放電装置であって、
請求項5から12の何れか1項に記載のデータ処理装置を備え、前記データ処理装置により換算された前記二次データを用いて、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、充放電装置。
【請求項16】
電動車両の車載バッテリに関し、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得する取得部と、
取得した特性に基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成する生成部と
を備え、
生成したデータに基づいて前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、充放電装置。
【請求項17】
電動車両の車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力され、
前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、前記電動車両を推定し、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、充放電装置。
【請求項18】
電動車両の車載バッテリに関し、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得し、
取得した特性に基づいて、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成する
処理を含む、データ処理方法。
【請求項19】
前記車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データを入力し、
前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルの参照処理を行うことにより、前記一次データをより汎用化された二次データへ換算し、
換算した二次データに基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する上位装置により処理される三次データを生成する
請求項18に記載のデータ処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置、充放電装置及びデータ処理方法に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1〜3に開示されているように、電動車両に対する充放電に係る技術が開示されている。
【0003】
特許文献1及び2には、予め記憶されたユーザマスタ情報及び充電特性データと、ユーザの登録電動車両に対する計測データとに基づき、登録電動車両の車載電池の充電進行状態を演算する電動車両用給電システムが開示されている。この電動車両用給電システムでは、最新の充電履歴データを、過去の充電履歴データ又は劣化のない車載電池の充電特性データと対比することで、車載電池の劣化状況を判定する。また、車種毎に充電特性データを記憶しておくことで、登録電動車両以外の電動車両が備える車載電池の充電進行状態を演算したり、当該電動車両の車載電池の劣化状況を判定したりすることも可能である。
【0004】
特許文献3には、各電動車両の過去の走行情報(又は対象車両と同一車種の過去の走行情報)と充電時充電量とに基づき、各電動車両の電費を演算し、当該電費と、対象車両の走行経路とに基づき、対象車両の充電量を推定する充電状態推定装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011−166971号公報
特開2012−161241号公報
特開2017−67720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、車種によって、車載蓄電池の充放電可能な蓄電容量又は充電率の範囲の規定の仕方が異なる。そのため、充放電装置又はその上位装置が、様々な車種に対して一律に充放電動作に関する値を算出した場合、車載蓄電池に対して充放電可能と判断した範囲内であっても、電動車両からの指示により充放電動作が停止してしまう可能性がある。また、充放電装置又はその上位装置が、定格出力で車載蓄電池に対して充放電可能と判断した範囲内であっても、定格出力での充放電動作が行えなくなる可能性がある。
【0007】
特許文献1及び2は、車種毎に上記規定の仕方を考慮した充放電装置又はその上位装置における充放電処理を開示するものではない。
【0008】
本発明の一態様は、電動車両の車載蓄電池の現状に則した充放電動作を車種毎に行うことを可能とする、充放電装置及びデータ処理方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデータ処理装置は、電動車両の車載バッテリと接続され、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得する取得部と、取得した特性に基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成するデータ生成部とを備える。
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデータ処理装置は、電動車両の車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力される入力部と、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルの参照処理を行うことにより、前記一次データをより汎用化された二次データへ換算する換算部と、を備える。
【0011】
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る充放電装置は、電動車両の車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力され、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、前記電動車両を推定し、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する。
【0012】
本発明の一態様に係るデータ処理方法は、電動車両の車載バッテリに関し、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得し、取得した特性に基づいて、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成する、処理を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一態様によれば、電動車両の車載蓄電池の現状に則した充放電動作を車種毎に行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
実施形態1に係る充放電システムの一例を概略的に示す図である。
制御回路12によるデータ生成の処理手順の一例を示すフローチャートである。
(a)〜(c)はそれぞれ、図1の充放電システムにおいて用いられるテーブルの一例を示す図である。
制御回路12によるテーブルの更新手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〔実施形態1〕
実施形態1の充放電システム1について、以下に説明する。なお、本明細書において「充放電装置」(例:充放電装置10)とは、(1)充電及び放電の両方を行うことが可能な充放電装置、(2)充電のみを行う充電装置、並びに、(3)放電動作のみを行う放電装置のいずれかの装置を指す。換言すれば、本明細書における充放電装置は、充放電装置、充電装置及び放電装置を含む概念である。また、本明細書において「充放電」は、充電及び放電の両方の動作を包括的に含む。つまり、本明細書の「充放電」は、充電及び放電の少なくともいずれかの動作を指す。
【0016】
<充放電システムの概要>
図1は、充放電システム1の一例を概略的に示す図である。充放電システム1は、充放電装置10、分電盤20、電動車両200、EMS(Energy Management System)コントローラ300(上位装置)、及び商用電力系統410を含む。EMSコントローラ300は、指令所400に接続されている。
【0017】
商用電力系統410は、電力会社からの電力系統である。電力系統は電力を供給するための、発電・変電・送電及び配電を統合したシステムである。
【0018】
分電盤20は、商用電力系統410に接続される。商用電力系統410から分電盤20に規定の電圧(例:100V)の商用交流電力が供給される。交流電力は、分電盤20を通じて、充放電装置10に供給される。充放電装置10は、分電盤20を通じて供給される交流電力(または交流電力から変換された直流電力)を用いて動作する。
【0019】
EMSコントローラ300は、充放電装置10を制御及び管理するコントローラである。具体的には、EMSコントローラ300は、充放電装置10に、例えば通信ケーブル(例:LAN(Local Area Network)ケーブル)を介して接続される。図1の例では、EMSコントローラ300は、分電盤20のハブ21を介して、充放電装置10と有線接続されている。但し、EMSコントローラ300と充放電装置10とは無線により接続されても構わない。EMSコントローラ300は、充放電装置10の各動作モード又は充放電量等を制御する。
【0020】
なお、ネットワークに接続されたサーバの集中コントローラ(不図示)が、充放電装置10を制御及び管理しても構わない。この場合、例えば、集中コントローラは、充放電動作に関する指示、又は、充放電量に関する指示をEMSコントローラ300に送信することで、EMSコントローラ300に充放電装置10を制御及び管理させる。また、EMSコントローラ300が集中コントローラであっても構わない。
【0021】
電動車両200は、例えば、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug in Hybrid Vehicle、PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle )、又は燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle )であってよい。電動車両200は、車載蓄電池210(車載バッテリ)を搭載している。車載蓄電池210は、公知の二次電池であってよい。
【0022】
なお、商用電力系統410の停電時、車載蓄電池210内の電力は、充放電装置10により、充放電システム1内の負荷(不図示)に供給されてよい。上記停電時の電力供給処理は、特に、充放電装置10の自立運転と称される。一方、非停電時にも、車載蓄電池210内の電力を負荷に供給できる。この場合、商用電力系統410及び充放電装置10の双方から負荷へ、交流電力が供給される。この非停電時の電力供給処理は、特に、充放電装置10の系統連系運転と称される。
【0023】
<充放電装置の概要>
充放電装置10は、車載蓄電池210の充放電を制御する。一例として、充放電装置10は、EMSコントローラ300からの指示に基づき、車載蓄電池210の充放電を行う。あるいは、充放電装置10は、電動車両200からの指示に基づき、車載蓄電池210に対する充放電を行ってもよい。また、充放電装置10は、ユーザによる入力操作に基づき、車載蓄電池210に対する充放電を行ってもよい。
【0024】
充放電装置10は、充放電回路11、制御回路12(データ処理装置)、トランス13、電源回路14及び起動用バッテリ15を備える。制御回路12は、車種推定部120(入力部、換算部)、データ換算部121(換算部)、データ生成部122、および充放電制御部123を備える。充放電装置10は、車載蓄電池210との接続のための公知の接続機構(例:コネクタおよびケーブル)(不図示)を備える。
【0025】
ケーブルには、例えば、動力線、信号線及びCAN(Controller Area Network )信号線が含まれる。車載蓄電池210を充放電する場合、動力線を介して、充放電装置10から電動車両200に、又は電動車両200から充放電装置10に、電力が供給される。信号線及びCAN信号線を介して、車載蓄電池210の充放電時に、充放電装置10と電動車両200との間で、各種の信号が送受信される。
【0026】
充放電装置10は、分電盤20の二次側(下流)に交流電力線を介して接続されている。商用交流電力が建物(不図示)内に正常に供給されているとき、充放電装置10の電源回路14は、分電盤20を通じてこの交流電力の供給を受けることができる。充放電装置10は、商用電力系統410から分電盤20を介して充放電装置10に供給される商用交流電力を、充放電装置10の制御電源として用いる。制御電源とは、充放電装置10の起動およびその後の動作に必要な所定電圧(例:12V)の制御電力を得るための電源のことである。電源回路14は、供給された交流電力を、充放電装置10の動作に用いられる所定電圧(例:12V)の制御電力に変換し、制御回路12に供給する。これにより制御回路12等が起動される。電源回路14が制御電力を制御回路12に供給し続けることによって、制御回路12は動作を継続することができる。なお、制御回路12に供給される制御電力は充放電回路11等の他の内部部品にも供給され、これにより充放電装置10全体の起動および動作継続が実現される。
【0027】
また、商用電力系統410からは、電源回路14に加えて、トランス13にも交流電力が供給される。トランス13は、供給された交流電力を、規定の他の電圧の交流電力に変換し、変換後の交流電力を充放電回路11に供給する。充放電回路11は、制御回路12による制御に基づき、車載蓄電池210に対する充放電動作を制御する。具体的には、充放電回路11は、商用電力系統410から供給され、トランス13で変換された交流電力を、車載蓄電池210の充電に適した規定の電圧(例:400V)の直流電力へと変換する。そして、充放電回路11は、当該直流電力を、電動車両200に供給する。あるいは、充放電回路11は、電動車両200から供給された直流電圧を、交流電力へと変換することもできる。この場合、充放電回路11は、当該交流電力を、負荷に供給してよい。
【0028】
充放電制御部123は、充放電回路11を制御することにより、車載蓄電池210の充放電を制御する。一例として、充放電制御部123は、上位装置であるEMSコントローラ300の指令を受けて、車載蓄電池210の充放電を制御してよい。例えば、実施形態1では、EMSコントローラ300は、後述するテーブル2(三次データ)を、充放電装置10から取得する。そして、EMSコントローラ300は、当該テーブル2を用いて、充放電制御部123を介して、車載蓄電池210の充放電を制御する。
【0029】
また、起動用バッテリ15は、充放電装置10の起動可能な規定の電圧(例:12V)の直流電力を出力するバッテリである。停電時、充放電装置10は、分電盤20を通じた商用交流電力の供給を受けることができないので、商用交流電力を用いて起動すること、すなわち、商用交流電力を制御電源として用いることができない。そこで、停電時に充放電装置10を起動するために、停電時に充放電装置10を起動させるための起動用バッテリ15が、用いられる。
【0030】
なお、充放電装置10には、図示しない公知の入力装置(例:タッチパネル)が設けられていてもよい。
【0031】
このように構成される充放電装置10は、車載蓄電池210の充放電可能な蓄電容量又は充電率の範囲を判別し、その範囲をEMSコントローラ300から取得することが可能な状態とする。図2は、制御回路12によるデータ生成の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0032】
制御回路12は、電動車両200とケーブルの接続を確認すると(ステップS101)、電動車両200における通信部と通信接続を確立し、充放電の制御に関するデータを送受信する(ステップS102)。制御回路12は、ステップS101における、充放電回路11及び電動車両200の車載蓄電池210との間での信号の授受、又は、ステップS102における、通信によるデータの送受信の特性を示すデータを取得する(ステップS103)。
【0033】
制御回路12は、取得したデータに基づいて電動車両200の車種を推定する(ステップS104)。ステップS104の車種の推定は、ステップS102で取得したデータが示す値が、電動車両200の車種によって異なる充電上限電池残容量等の値のいずれに対応するか、を判別する処理に対応する。具体的にはステップS104において制御回路12は、ステップS102又は103で取得したデータが、記憶してあるデータ(テーブル1)を参照して、いずれの車種のデータと合致するか否かで推定する。ステップS104における車種推定方法の詳細については後述する。
【0034】
制御回路12は、ステップS104で推定した車種に基づいて、ステップS103で取得したデータを、その車種毎の充放電に必要な充電上限電池残容量等の特徴量へ換算する(ステップS105)。ステップS105において制御回路12は、取得したデータが参照されたデータとマッチする場合に、そのデータへ換算する。
【0035】
制御回路12は、換算した特徴量に基づいて、車種に応じた充放電制御に関する情報を、EMSコントローラ向けのデータとして生成する(ステップS106)。制御回路12は、生成したデータを、EMSコントローラ300から参照可能に記憶し(ステップS107)、データ生成処理を終了する。
【0036】
ステップS105の換算は省略されてもよい。この場合、制御回路12は、ステップS104で推定した車種に基づいて、ステップS103で取得したデータ、例えば充電上限電池残容量の値に対して所定の演算を行なうことによってデータを生成してもよい(S106)。制御回路12は例えば、充電上限電池残容量、また、満充電と判断される値に対し、所定割合(例えば10%)低下させた値を上限としてデータを生成する。所定値を加減算してもよい。
【0037】
制御回路12は、ステップS107の代替として、電動車両200への充放電回路11による制御(ローカル運転)を実施してもよい。これにより、電動車両200の車載蓄電池210に則した充放電動作を車種毎に行うことが可能となる。
【0038】
以下、制御回路12によるステップS104における車種推定方法、ステップS105における換算処理、及び、ステップS106におけるEMSコントローラ300向けのデータ生成処理について詳細を説明する。
【0039】
<車種の推定方法>
車種推定部120は、電動車両200の車種を推定(特定)する。図2のフローチャートにおけるステップS104の処理に対応する。以下、電動車両200の車種を、単に車種と称する。車種推定部120は、車載蓄電池210に関する複数種類の値を示し、電動車両200と充放電装置10との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力される入力部としても機能する。
【0040】
このフォーマットは、例えば、充放電装置10及び電動車両200に適用される充放電規格において定められている。この充放電規格としては、例えばCHAdeMO(登録商標)が挙げられる。本明細書では、充放電規格がCHAdeMOであるものとして説明するが、CHAdeMO以外の充放電規格(例:COMBO)についても適用可能である。
【0041】
また本明細書では、充放電システム1がCHAdeMOに準拠したV2Hで実現されるものとして説明するが、CHAdeMO以外の充放電規格に準拠したV2Hで実現されても構わない。また本明細書では、充放電システム1で用いられる通信規格が、ECHONETLite(登録商標)であるものとして説明するが、上記充放電規格と互換性があるその他の通信規格が用いられても構わない。また、規格で規定されたものでは無く、独自の通信フォーマットで、電動車両200に関する情報(例:電池容量)等の通信が行われても構わない。
【0042】
一次データとしては、例えば電動車両200から送信されるCANデータ(以下、車両CANデータ)であり、図3の(a)のテーブル1に示すようなデータが挙げられる。なお本実施形態では、テーブル1との照合において用いられる車両CANデータの値として、車載蓄電池210又は電動車両200に固有の識別情報以外の値が用いられるものとする。
【0043】
また、車種推定部120が取得するデータとしては、例えば、上記通信の特性を示す情報が挙げられる。制御回路12は、電動車両200が送信する車両CANデータ等の種々のデータが送信されるタイミング(もしくは周期)、又は電力が供給されるタイミング等を監視している。また、このタイミングは車種毎に相違しうる。そのため、制御回路12は、データが送信されたとき、又は電力が供給されたときに、そのタイミングを示す情報を、送信される特性(例:データ又は電力)及びデータの種類に対応付けて生成し、上記特性を示す情報として、車種推定部120に入力する。
【0044】
車種推定部120は、車両CANデータ又は上記特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルを参照することにより車種を推定する。具体的には、車種推定部120は、充放電装置10と電動車両200との通信内容又は通信状況に基づき、車種を推定できる。つまり、車両CANデータ及び上記通信の特性を示す情報は、テーブル1と照合することにより、接続された電動車両200の車種を推定するために用いられる情報である。
【0045】
上述の処理について具体例を挙げて説明する。車種の推定は、(1)車両CANデータの数値を用いる場合と、(2)車両CANデータの出力態様を用いる場合と、(3)電動車両200との間の信号の授受の態様を用いる場合と、(4)車載蓄電池210との間の電力授受における出力特性を用いる場合と、(5)車両CANデータによる電動車両200からの応答内容を用いる場合とのいずれか1つ、又は複数によって可能である。(1)−(5)の方法は以下のように説明される。
【0046】
(1)車種推定部120は、電動車両200から取得した車両CANデータに基づいて、車種を推定する。図3の(a)には、車両CANデータに含まれる各種データと各車種との対応関係を示すテーブル1の一例が示されている。テーブル1は、車種推定部120によって車種を推定するためのルックアップテーブルとして用いられる。図2のフローチャートの内、ステップS104で参照されるデータに対応する。車両CANデータを用いて車種の推定を行うことが可能なように、テーブル1には、車両CANデータに含まれる複数種類の項目のうち、少なくとも1つの項目が含まれる。また、上記通信の特性を示す情報を用いて車種の推定を行うことが可能なように、テーブル1には、上記通信の特性を示す情報が車種に対応付けて登録されていてよい。テーブル1に示される各データは、例えば、充放電装置10の販売前の、電動車両200との接続確認実験により取得される。
【0047】
車種推定部120は、車両CANデータを用いてテーブル1を参照することにより、車種を推定する。図3の(a)に示されるように、テーブル1には、車両CANデータに含まれるデータ、例えば、
・規格のバージョン(規格の管理番号)
・電池耐力上限値;
・充電電圧上限値;
・電池総容量(車載蓄電池210の総容量);
・放電下限電池残容量;
・充電上限電池残容量;
・車両メーカコード;
を、示すデータが含まれうる。なお、上記残容量は、充電率(%)であってもよいし、蓄電容量(容量値)であってもよい。また、充電率は、SOC(State of Charge)とも称される。
【0048】
車種推定部120は、取得した車両CANデータの各項目の値が、テーブル1に含まれる、当該各項目に対応する項目の値と一致するか否かを判定し、一致する値に対応付けられた車種を、接続された電動車両200の車種として推定する。図3の(a)の例では、車種推定部120は、上記2つの値の一致を判定することにより、車種が車種1〜10のいずれに該当するかを推定する。
【0049】
なお、車種の推定を行うことが可能であれば、テーブル1で準備される項目は1項目であっても構わない。但し、テーブル1に複数の項目を準備し、その組合せにおいて上記2つの値の一致を判定することにより、一意に車種を推定できる可能性が高まる。
【0050】
なお、一部の電動車両200は、当該電動車両200に固有のデバッグ用コードを、車両CANデータに含めて出力する。従って、テーブル1の項目としてデバッグ用コードを含めておき、車種毎にその値を登録しておくことで、車種推定部120は、当該デバッグ用コードに基づいて、車種を推定できる。
(【0051】以降は省略されています)

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