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公開番号2020078207
公報種別公開特許公報(A)
公開日20200521
出願番号2018211549
出願日20181109
発明の名称回転電機
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人特許業務法人平木国際特許事務所
主分類H02K 9/19 20060101AFI20200424BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コイルと絶縁紙との間または絶縁紙とステータコアとの間に冷却液の流路を形成することが可能な回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機REMは、ステータコア2の軸方向Daにおけるティース2tの端面に配置されてコイル3の巻装時にコイルエンドを支持する支持体6と、ステータコア2とコイル3との間に配置された絶縁紙4と、を備える。支持体6は、ステータコア2の周方向Dcにおけるティース2tの端縁からコイル3に向けて周方向Dcに張り出した側縁部6eを有している。側縁部6eは、周方向Dcに窪んだ溝部6cを有している。溝部6cは、スロット2sの内部へ向けて軸方向Daに延びている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ステータコアと、該ステータコアに設けられたティースと、隣り合う前記ティースの間に設けられたスロットと、前記スロットに配置されて前記ステータコアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機であって、
前記ステータコアの軸方向における前記ティースの端面に配置されて前記コイルの巻装時にコイルエンドを支持する支持体と、前記ステータコアと前記コイルとの間に配置された絶縁紙と、を備え、
前記支持体は、前記ステータコアの周方向における前記ティースの端縁から前記コイルに向けて前記周方向に張り出した側縁部を有し、
前記側縁部は、前記周方向に窪んだ溝部を有し、
前記溝部は、前記スロットの内部へ向けて前記軸方向に延びている、回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回転電機に関する。
続きを表示(約 10,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から回転電機のステータコアの軸方向端面に取り付けられるカフサの構造に関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。カフサは、樹脂製の絶縁部材であり、ステータコアの軸方向端面に取り付けられる。その後、カフサを用いて、導体セグメントの挿入、直線部分の折り曲げ、および溶接が行われる。このカフサは、ステータコアのティースに対応するリブとステータコアのスロットに対応する開口とを有する円環状部材である(同文献、第0003段落等を参照)。
【0003】
特許文献1に記載されたカフサは、カフサのリブが根元から先端に向かってステータコアの軸方向端面から離れるように反っている。そして、ステータコアのスロットと、スロットに対応するようにカフサのリブの間に形成された複数の空間とを通るように、ステータコアのティースとカフサのリブとにコイルが巻回される。この際に、弾性力によってカフサのリブがコイルに圧接する。この構成により、コイルとカフサとの密着性を向上させることができる(同文献、請求項1、第0007段落、第0008段落等を参照)。
【0004】
また、モータのステータコアの径方向における外周表面に冷媒を供給してモータを冷却するモータの冷却構造に関する発明が知られている(下記特許文献2を参照)。モータは、ステータコアと、ステータコアの軸方向の端面に設置された円環状の円環状部材と、円環状部材の軸方向の外側に突出するよう形成されたコイルエンドを有しステータコアに分布巻されたコイルと、を備えている。この従来の冷却構造は、円環状部材が、径方向における外周表面に冷媒をステータコア側からコイルエンド側に導くガイド溝を有することを特徴としている(同文献、請求項1等を参照)。
【0005】
この従来のモータの冷却構造では、ステータコアの外表面に冷媒を供給すると、ステータコアの径方向における外周表面に供給された冷媒の一部が円環状部材のガイド溝に流れ込む。ガイド溝は冷媒をステータコア側からコイルエンド側に導くよう形成されているから、ガイド溝に流れ込んだ冷媒はステータコアからコイルエンドに流れていきコイルエンドを直接冷却する。冷媒で直接コイルエンドを冷却するから、良好にコイルを冷却することができる(同文献、第0008段落等を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018‐148659号公報
特開2015‐130719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
回転電機は、一般に、ステータコアと、ステータコアに設けられたティースと、隣り合うティースの間に設けられたスロットと、そのスロットに配置されてステータコアに巻装されたコイルと、を備えている。また、ステータコアとコイルとの間には、絶縁紙が配置される。しかし、前記特許文献1および2に記載された従来の技術では、絶縁紙に液体樹脂を含浸させたり、絶縁紙の表面に加熱によって発泡する接着剤を塗布したりすると、コイルと絶縁紙との間または絶縁紙とステータコアとの間の冷却液の流路が閉塞されるおそれがある。
【0008】
本開示は、コイルと絶縁紙との間または絶縁紙とステータコアとの間に冷却液の流路を形成することが可能な回転電機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様は、ステータコアと、該ステータコアに設けられたティースと、隣り合う前記ティースの間に設けられたスロットと、前記スロットに配置されて前記ステータコアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機であって、前記ステータコアの軸方向における前記ティースの端面に配置されて前記コイルの巻装時にコイルエンドを支持する支持体と、前記ステータコアと前記コイルとの間に配置された絶縁紙と、を備え、前記支持体は、前記ステータコアの周方向における前記ティースの端縁から前記コイルに向けて前記周方向に張り出した側縁部を有し、前記側縁部は、前記周方向に窪んだ溝部を有し、前記溝部は、前記スロットの内部へ向けて前記軸方向に延びている、回転電機である。
【0010】
本開示の上記一態様に係る回転電機は、たとえば、オートマチックトランスミッションフルード(automatic transmission fluid:ATF)などの冷却液が、ステータコアの軸方向の端部に供給される。
【0011】
ここで、上記一態様に係る回転電機は、ステータコアの軸方向におけるティースの端面に配置されてコイルの巻装時にコイルエンドを支持する支持体を有している。この支持体は、ステータコアの周方向におけるティースの端縁からコイルに向けてステータコアの周方向に張り出した側縁部を有している。この支持体の側縁部は、ステータコアの周方向に窪んだ溝部を有している。そして、この側縁部の溝部は、スロットの内部へ向けてステータコアの軸方向に延びている。
【0012】
この構成により、絶縁紙に液体樹脂を含浸させたり、絶縁紙の表面に加熱によって発泡する接着剤を塗布したりした場合でも、支持体の側縁部の溝部によって、コイルと絶縁紙との間または絶縁紙とステータコアとの間に冷却液の流路を形成することができる。そのため、ステータコアの軸方向の端部に供給された冷却液は、ステータコアの軸方向における溝部の端部から溝部の内部へ流入し、スロットの内部へ向けてステータコアの軸方向に延びる溝部に沿って流れる。これにより、冷却液をステータコアの軸方向の端部からステータコアとコイルの間に導入して、ステータコアとコイルを冷却することができる。
【発明の効果】
【0013】
本開示の上記一態様によれば、コイルと絶縁紙との間または絶縁紙とステータコアとの間に冷却液の流路を形成することが可能な回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
一般的な回転電機の一部の拡大断面図。
図1に示す回転電機の一部の分解斜視図。
本開示の実施形態に係る回転電機の一部の斜視図。
図3に示す回転電機の一部のコイルを切断した状態の斜視図。
図3および図4に示す回転電機のコイルを支持する支持体の斜視図。
図4に示す回転電機のステータコアとコイルとの間の流路を示す平面図。
図5に示す支持体の変形例の斜視図。
図2に示す絶縁紙の変形例の斜視図。
図2に示す絶縁紙の変形例の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本開示に係る回転電機の実施形態を説明する。
【0016】
図1は、一般的な回転電機の一部の構成を示す拡大断面図である。より詳細には、図1は、回転電機のステータ1の一部を示す拡大断面図である。図1に示す回転電機のステータ1以外の構成は、従来の回転電機と同様であるため、それらの詳細な説明および図示は省略する。
【0017】
図1に示す回転電機は、たとえば、ハイブリッドカー、電気自動車、または燃料電池車などに用いられる電気モータであり、ロータと、ベアリングと、ステータ1と、ブラケットと、リード線とを備えている。
【0018】
ロータは、たとえば、出力軸と永久磁石とを備え、円筒状のステータの内側に回転自在に支持されている。ベアリングは、たとえば、ロータの回転軸を回転自在に支持している。ステータ1は、主に、ステータコア2と、そのステータコア2に巻装されるコイル3と、そのコイル3とステータコア2との間に配置される絶縁紙4とを有している。ブラケットは、ステータを覆うように、ステータ1の周囲に配置され、ベアリングを支持している。リード線は、一端がステータ1の各々のコイル3に接続され、他端が駆動回路または燃料電池などの電源に接続される。
【0019】
図2は、図1に示す回転電機の一部の分解斜視図である。より詳細には、図2は、図1に示す回転電機のステータ1の一部の分解斜視図である。ステータコア2は、たとえば、ステータコア2の円筒形の外周部を形成するヨーク2yと、ヨーク2yからステータコア2の中心軸へ向けてステータコア2の径方向へ突出する複数のティース2tとを有している。
【0020】
コイル3は、ステータコア2のティース2tの間に形成されるスロット2sに配置され、ステータコア2に巻装される。コイル3の巻線3wは、たとえば、表面に高分子材料の絶縁被膜3cを有している。コイル3の巻線3wは、たとえば、分布巻きでステータコア2のティース2tに巻回されている。
【0021】
絶縁紙4は、たとえば、単層構造または複層構造であり、液体樹脂が含浸されるか、または、絶縁紙4の表面に、加熱によって発泡する接着剤5が塗布される。絶縁紙4は、ステータコア2のスロット2sの壁面に沿って配置され、ステータコア2とコイル3との間に配置される。図1および図2に示す例において、絶縁紙4は、スロット2sの壁面に対向する表面とコイル3に対向する表面の両面に、接着剤5が塗布されている。
【0022】
図3は、本開示の実施形態に係る回転電機REMの一部の斜視図である。図4は、図3に示す回転電機REMのコイル3を切断した状態の斜視図である。なお、図3および図4では、スロット2sの両側の一対のティース2tに配置された一対の支持体6のうち、一方の支持体6のみを図示し、他方の支持体6の図示を省略している。本開示の回転電機REMのステータ1以外の構成は、図1および図2に示す一般的な回転電機の構成と同様であるため、それらの詳細な説明および図示は省略する。本実施形態の回転電機REMは、主に、次の構成を特徴としている。
【0023】
回転電機REMは、ステータコア2と、そのステータコア2に設けられたティース2tと、隣り合うティース2tの間に設けられたスロット2sと、そのスロット2sに配置されてステータコア2に巻装されたコイル3と、を備えている。回転電機REMは、さらに、ステータコア2の軸方向Daにおけるティース2tの端面に配置されてコイル3の巻装時にコイルエンドを支持する支持体6と、ステータコア2とコイル3との間に配置された絶縁紙4と、を備える。支持体6は、ステータコア2の周方向Dcにおけるティース2tの端縁からコイル3に向けて周方向Dcに張り出した側縁部6eを有している。側縁部6eは、ステータコア2の周方向Dcに窪んだ溝部6cを有している。溝部6cは、スロット2sの内部へ向けて軸方向Daに延びている。
【0024】
以下、本実施形態の回転電機REMの特徴部分について、図5および図6を参照して、より詳細に説明する。図5は、図3および図4に示す回転電機REMのコイル3を支持する支持体6の斜視図である。図6は、図4の回転電機REMのステータコア2とコイル3との間の流路FCを示す平面図である。
【0025】
支持体6は、たとえば樹脂製の絶縁部材であり、ステータコア2の軸方向Daにおけるティース2tの端面に取り付けられる。支持体6の素材は、たとえば、絶縁紙4と同一の素材であってもよく、絶縁紙4と異なる素材であってもよい。支持体6は、たとえば、コイル3の巻線3wをスロット2sに挿入し、巻線3wの直線部分を折り曲げる際に、巻線3wを支持して仮固定する。この支持体6による巻線3wの支持および仮固定を円滑に行う観点から、支持体6の溝部6cの幅Wは、ステータコア2の径方向Drにおける巻線3wの寸法未満であることが好ましい。
【0026】
支持体6の溝部6cは、たとえば、ステータコア2の周方向Dcにおいて、支持体6の側縁部6eを貫通し、溝部6cの底部にステータコア2の周方向Dcにおけるティース2tの端面を露出させている。また、支持体6の溝部6cは、たとえば、ステータコア2の軸方向Daにおいて、支持体6の側縁部6eを貫通し、溝部6cの底部にステータコア2の軸方向Daにおけるティース2tの端面を露出させている。
【0027】
支持体6は、たとえば、ステータコア2の周方向Dcの両側の一対の溝部6cの間に、接続部6jを有している。接続部6jは、ステータコア2の径方向Drに間隔をあけて形成された複数の溝部6cを有する支持体6が複数の部分に分離しないように、ステータコア2の径方向Drにおける支持体6の溝部6cの両側の部分を接続している。図3から図6に示す例において、接続部6jは、ステータコア2の軸方向Daにティース2tに近づくにつれて、ステータコア2の周方向Dcにおけるティース2tの端縁に近づくように傾斜する傾斜面6sを有している。
【0028】
また、支持体6の側縁部6eは、たとえば、ステータコア2の軸方向Daにおいて、ティース2tの寸法の1/2程度の寸法Lを有してもよい。この場合、ステータコア2の軸方向Daにおけるティース2tの両端面に一対の支持体6を配置すると、一対の支持体6の溝部6cをステータコア2の軸方向Daに連結することができる。これにより、一対の支持体6によって、ステータコア2の軸方向Daの一方の端面から他方の端面まで、溝部6cを連続させることができる。
【0029】
また、支持体6の側縁部6eは、たとえば図6に示すように、溝部6cよりもステータコア2の周方向Dcに突出している部分が、ステータコア2の径方向Drにおいて、交互にコイル3の巻線3wに接していてもよい。換言すると、絶縁紙4は、ステータコア2の径方向Drにおいて、支持体6の側縁部6eとコイル3の巻線3wとの間と、ステータコア2のティース2tと支持体6の側縁部6eとの間に、交互に配置されている。
【0030】
以下、本実施形態の回転電機REMの作用を説明する。
【0031】
本実施形態の回転電機REMは、たとえば、オートマチックトランスミッションフルード(automatic transmission fluid:ATF)などの冷却液が、ステータコア2の軸方向Daの端部に供給されるように構成されている。このような冷却構造を備えた回転電機REMにおいても、図1に示す一般的な回転電機と同様に、たとえば、絶縁紙4に液体樹脂を含浸させたり、絶縁紙4の表面に加熱によって発泡する接着剤5を塗布したりする場合がある。この場合、回転電機REMの冷却性能を向上させ、回転電機REMの高出力化および小型化を促進するためには、コイル3と絶縁紙4との間または絶縁紙4とステータコア2との間に、冷却液の流路を形成する必要がある。
【0032】
ここで、本実施形態の回転電機REMは、前述のように、ステータコア2の軸方向Daにおけるティース2tの端面に配置されてコイル3の巻装時にコイルエンドを支持する支持体6を有している。この支持体6は、ステータコア2の周方向Dcにおけるティース2tの端縁からコイル3に向けてステータコア2の周方向Dcに張り出した側縁部6eを有している。この支持体6の側縁部6eは、ステータコア2の周方向Dcに窪んだ溝部6cを有している。そして、この側縁部6eの溝部6cは、スロット2sの内部へ向けてステータコア2の軸方向Daに延びている。
【0033】
この構成により、絶縁紙4に液体樹脂を含浸させたり、絶縁紙4の表面に加熱によって発泡する接着剤5を塗布したりした場合でも、コイル3と絶縁紙4との間または絶縁紙4とステータコア2との間が、絶縁紙4や接着剤5によって埋まることが防止される。すなわち、絶縁紙4に液体樹脂を含浸させたり、絶縁紙4の表面に加熱によって発泡する接着剤5を塗布したりした場合でも、支持体6の側縁部6eの溝部6cによって、コイル3と絶縁紙4との間または絶縁紙4とステータコア2との間に、冷却液の流路FCを形成することができる。
【0034】
そのため、ステータコア2の軸方向Daの端部に供給された冷却液は、ステータコア2の軸方向Daにおける溝部6cの端部から溝部6cの内部へ流入し、スロット2sの内部へ向けてステータコア2の軸方向Daに延びる溝部6cに沿って流路FCを流れる。これにより、冷却液をステータコア2の軸方向Daの端部からステータコア2とコイル3の間に導入して、ステータコア2とコイル3を冷却することができる。
【0035】
したがって、本実施形態によれば、コイル3と絶縁紙4との間または絶縁紙4とステータコア2との間に冷却液の流路FCを形成することが可能な回転電機REMを提供することができる。これにより、回転電機REMの冷却性能を向上させることができ、回転電機REMの高出力化および小型化が可能になる。
【0036】
また、本実施形態の回転電機REMにおいて、支持体6の溝部6cは、支持体6の側縁部6eを貫通し、溝部6cの底部にティース2tを露出させている。この構成により、溝部6cの底部に露出したティース2tを冷却液によって冷却することができ、回転電機REMの冷却性能を向上させることができる。なお、溝部6cは、支持体6の側縁部6eを貫通していなくてもよい。この場合、支持体6によるコイル3とステータコア2のティース2tとの間の電気的な絶縁をより確実にすることが可能になる。
【0037】
また、本実施形態の回転電機REMにおいて、支持体6は、ステータコア2の周方向Dcの両側の一対の溝部6cの間に、接続部6jを有している。接続部6jは、ステータコア2の軸方向Daにティース2tに近づくにつれて、ステータコア2の周方向Dcにおけるティース2tの端縁に近づくように傾斜する傾斜面6sを有している。この構成により、ステータコア2の軸方向Daの端部に供給された冷却液を、傾斜面6sによって、ステータコア2の軸方向Daにおける溝部6cの端部に導くことができる。これにより、冷却液が支持体6の溝部6cに導入されやすくなり、回転電機REMの冷却性能が向上する。なお、接続部6jは、傾斜面6sを有しなくてもよい。
【0038】
また、本実施形態の回転電機REMにおいて、支持体6の側縁部6eは、ステータコア2の軸方向Daにおいて、ティース2tの寸法の1/2程度の寸法Lを有している。これにより、ステータコア2の軸方向Daにおけるティース2tの両端面に一対の支持体6を配置すると、一対の支持体6の溝部6cがステータコア2の軸方向Daに連結される。これにより、ステータコア2の軸方向Daの一方の端面から他方の端面まで連続する溝部6cに冷却液を流通させ、回転電機REMの冷却性能を向上させることができる。
【0039】
また、本実施形態の回転電機REMは、前述のように、ステータコア2の径方向Drにおいて、絶縁紙4が、支持体6の側縁部6eとコイル3の巻線3wとの間と、ステータコア2のティース2tと支持体6の側縁部6eとの間に、交互に配置されている。この構成により、ステータコア2のティース2tに臨む流路FCと、コイル3に臨む流路FCとをバランスよく形成し、ステータコア2とコイル3の双方を効率よく冷却することが可能になる。
【0040】
なお、絶縁紙4は、ステータコア2のティース2tと支持体6との間に配置され、支持体6とコイル3との間に配置されていなくてもよい。この場合、コイル3を効率よく冷却することができる。また、絶縁紙4は、支持体6とコイル3との間に配置され、ステータコア2のティース2tと支持体6との間に配置されていなくてもよい。この場合、ステータコア2のティース2tを効率よく冷却することができる。
【0041】
以下、図7から図9を参照して、本実施形態の回転電機REMの変形例を説明する。
【0042】
図7は、図5に示す支持体6の変形例の斜視図である。図8および図9は、図2に示す絶縁紙4の変形例の斜視図である。図7に示す変形例では、図5に示す例よりも、ステータコア2の軸方向Daにおける支持体6の側縁部6eおよび溝部6cの寸法Lが短くなっている。また、溝部6cは、側縁部6eを貫通していない。
【0043】
この場合、図8および図9に示すように、絶縁紙4の表面に、ステータコア2の軸方向Daに延びる複数の溝部4cを形成してもよい。図8に示す例において、絶縁紙4の溝部4cは、絶縁紙4のステータコア2に対向する表面に形成され、ステータコア2の軸方向Daに延びる複数の筋状の接着剤5の間に形成されている。
【0044】
また、図9に示す例において、絶縁紙4は、ステータコア2に対向する表面とコイル3に対向する表面に、それぞれ、ステータコア2の軸方向Daに延びる複数の筋状の凸部4pと、その凸部4pの頂面に塗布された複数の筋状の接着剤5を有している。この図9に示す例において、絶縁紙4は、凸部4pとその頂面の接着剤5からなる複数の筋状の複合凸部を有し、その複合凸部の間に溝部4cが形成されている。
【0045】
また、図8および図9に示す絶縁紙4のステータコア2の軸方向Daにおける寸法Hは、たとえば、ティース2tの軸方向Daの両端面に配置された一対の支持体6の側縁部6eの間の軸方向Daの間隔と等しくすることができる。これにより、一対の支持体6の溝部6cと、絶縁紙4の溝部4cとを、ステータコア2の軸方向Daにおいて連結することができる。
【0046】
また、絶縁紙4の溝部4cの幅wとピッチpは、支持体6の溝部6cの幅WとピッチPに等しくすることができる。これにより、絶縁紙4の複数の溝部4cと支持体6の複数の溝部6cとを、ステータコア2の軸方向Daに連結することができる。
【0047】
このように、図7から図9に示す変形例においても、前述の実施形態において説明した回転電機REMと同様に、支持体6は、ステータコア2の周方向Dcにおけるティース2tの端縁からコイル3に向けて周方向Dcに張り出した側縁部6eを有している。側縁部6eは、周方向Dcに窪んだ溝部6cを有している。溝部6cは、スロット2sの内部へ向けて軸方向Daに延びている。したがって、前述の回転電機REMと同様に、コイル3と絶縁紙4との間または絶縁紙4とステータコア2との間に冷却液の流路FCを形成することが可能な回転電機REMを提供することができる。
【0048】
また、絶縁紙4が、ステータコア2の軸方向Daにおけるステータコア2の両端面に配置された一対の支持体6の溝部6cを接続する溝部4cを有することで、ステータコア2の一方の端面と他方の端面との間で、冷却液を流通させることができる。これにより、回転電機REMの冷却性能を向上させることができ、回転電機REMの高出力化および小型化が可能になる。
【0049】
以上、図面を用いて本開示に係る回転電機の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
【0050】
たとえば、支持体6は、溝部6cに代えて、スロット2sの内部へ向けてステータコア2の軸方向Daに延びる貫通孔を有し、この貫通孔によってコイル3と絶縁紙4との間または絶縁紙4とステータコア2との間に、冷却液の流路を形成してもよい。すなわち、ステータコア2とコイル3との間に冷却液を導く流路の構成は、特に限定されず、たとえば、管状、谷状など、冷却液を保持してコイル3と絶縁紙4との間または絶縁紙4とステータコア2との間に導くことができる構成であればよい。また、支持体6は、支持体6と冷却液との間に生じる表面張力や毛細管現象を利用して、冷却液を保持してもよい。
【符号の説明】
(【0051】以降は省略されています)

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